当院の血液透析そう痒症の 治療アルゴリズム

当院の血液透析そう痒症の
治療アルゴリズム
監修:あかね会大町土谷クリニック 院長 高橋 直子 先生
透 析 そう痒 症
透 析 方 法・薬 剤・検 査 デ ー タを 見 直 す︵ 裏 面 ❶ 参 照 ︶
保湿剤
病態に応じて
抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬の
投与を考慮する
効果判定
保湿剤
+
ステロイド外用剤
効果不十分
観察期間
2週間
乾燥および
掻破による
炎症や二次的な
湿疹化を伴う状態
ステロイド外用剤の使用を避けたい症例
既存治療抵抗性透析そう痒症
効果不十分
効果判定
観察期間
投与開始
2週間
効果あり
増量の検討
効果不十分
効果判定
観察期間
2 4週間
効果あり
∼
効果あり
ステロイド外用剤のランクダウン・減量・中止の試み
(2週間ごとにかゆみ評価を継続)
保湿剤
保湿剤+
保湿剤
その後の定期的なかゆみ評価は4週間ごとに行う
効果判定方法については裏面❸参照
スキンケア・生 活 指 導 を 繰 り 返 す︵ 裏 面 ❷ 参 照 ︶
皮疹がなく
乾燥のみの状態
❶透析方法・薬剤・検査データの見直し
下記事項を定期的に見直すことでかゆみの改善に繋がる場合がある
尿毒症性物質を効率的に除去するダイアライザや透析方法の選択
処方中の薬剤の見直し 血清Ca値とP値の管理 二次性副甲状腺機能亢進症の管理
塗布量の目安
❷外用剤の使い方
※
チューブから軟膏を押し出し、人差し指の先から第一関節までのせた量を1FTU
(1 finger-tip unit)
という
(約0.5g)
およそ手のひら2枚分の
面積に塗れます
軟膏・クリームは人差し指の
先から第一関節まで
各部位別
1回塗布量の目安
塗布量
の目安
顔および首
胸腹部または背部
2+1/2FTU(約1.3g)
7FTU(約3.5g)
上肢(片方)
手(片方)
3FTU(約1.5g)
1FTU(約0.5g)
下肢(片方)
足(片方)
6FTU(約3g)
2FTU(約1g)
ローションは1円玉大で
※ステロイド外用剤のチューブの口径、
開けた穴の
大きさなどによって、
量が異なる場合もある
塗布方法に関する患者指導
外用剤は皮膚の溝に沿って塗布することで薬剤が浸透しやすい
例えば・
・
・
背部
(7FTU)
に1日2回、1週間塗ると約50gとなる
塗布量に関する患者指導
外用剤塗布後にかろうじて光る程度、肌がしっとりすれば適量
ティッシュペーパーを
貼り付けても落ちない
くらいのイメージ
体表においては横方向に塗布するのが原則
❸皮膚の状態・かゆみの程度の評価
定期的に皮膚の状態やかゆみの程度を定量化して評価することで効果の実感や、経時的変化の確認に役立つ
そう痒症の程度の判定基準(白取)
日中の症状
夜間の症状
いてもたってもいられないかゆみ。掻いてもおさまらず、
ますますかゆく
なり仕事も勉強も手につかない。
かゆくてほとんど眠れず、
しょっちゅう掻いているが、掻くとますますかゆ
みが強くなる。
3 中等度のかゆみ
かなりかゆく、人前でも掻く。かゆみのためイライラし、
たえず掻いて
いる。
かゆくて目がさめる。ひと掻きすると一応眠るが、無意識のうちに眠りな
がら掻く。
2
軽度なかゆみ
ときに手がゆき、軽く掻く程度で一応おさまり、
あまり気にならない。
多少かゆみはあるが、掻けばおさまる。かゆみのために目がさめることは
ない。
1
軽微なかゆみ
ときにむずむずするが、
とくに掻かなくても我慢できる。
就寝時わずかにかゆいが、特に意識して掻くほどでない。
よく眠れる。
0
症状なし
ほとんどあるいはまったくかゆみを感じない。
ほとんどあるいはまったくかゆみを感じない。
程度
4
激烈なかゆみ
Visual Analogue Scale(VAS)
かゆみなし
(0mm)
(白取昭ら:西日皮膚45:1042,1983)
考えられる最大のかゆみ
(100mm)
VAS値
(mm)
【参考文献】高橋直子ほか:透析会誌46
( 3)
:371, 2013 吉澤拓ほか:腎と透析75( 3)
:457, 2013 Long CC et al.:ClinExpDermatol.16
(6)
:444-447,1991
レミッチ の効能又は効果、用法及び用量、禁忌を含む使用上の注意等については製品添付文書をご参照下さい
®
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2015年3月作成