平成27年度からの建設工事入札制度等の改正について 1 建設工事における最低制限価格の取扱いについて 最低制限価格の基礎となる最低制限設計価格の算定方法を、設計金額の90%に 改めました。ただし、解体工事及び建築関係の搬送設備工事については、設計金額の 80%とします。 2 工事別発注基準の改正について 建設工事の競争入札における、工事別発注基準の請負工事標準額を改めました。 3 工事費内訳書の取扱いについて 建設業法等の一部を改正する法律の施行に伴い、建設工事の競争入札においては、 工事費内訳書(以下「内訳書」 )を入札書に添付することが義務付けられました。 内訳書の取扱いについて、 「五島市工事費内訳書取扱試行要領」を定めましたので、 内訳書の提出にあたっては必ずご確認ください。 なお、内訳書が次の(1)~(9)に該当するときは、入札が無効となります。 (1)内訳書の全部又は一部が提出されない場合 (2)内訳書とは無関係な書類が提出された場合 (3)他の工事の内訳書である場合 (4)内訳書に押印がない場合 (5)内訳書が特定できない場合 (6)内訳書の記載がない場合 (7)内訳書が指示された項目を満たしていない場合 (8)他の工事の内訳書が添付されていた場合 (9)内訳書に記載された入札者の名称又は商号に誤りがある場合 内訳書の審査は、入札会場において、開札後、落札決定までに実施します(指名競 争入札の場合) 。 なお、1回目の入札で落札者が決定せず、直ちに2回目の入札を行う場合は、内訳 書の提出は必要ありません。 4 建築工事等における参考数量の公開について 入札参加業者の適正かつ迅速な見積もり等の資料として、建築工事等における公開 参考積算数量内訳書(参考数量)を提供することとしました。 5 実施時期について いずれも平成27年4月1日以降の入札から実施します。 五島市財政課 ℡0959-72-6111 (内線 275 契約管財班) 建設工事における最低制限価格の取扱いについて 1.対象工事 五島市が発注する競争入札に付する建設工事(建設業法(昭和 24 年法律第 100 号)第 2条第1項に規定する「建設工事」をいう。 )において、最低制限価格を設けるものとす る。 2.最低制限設計価格(税抜き)の算出 最低制限設計価格(税抜き。以下同じ。 )は、次の表の工事区分の欄に掲げる工事の種 類ごとに算出した額とする。 工 事 区 分 最 低 制 限 設 計 価 格 土木工事 鋼橋及び鋼製の横断 歩道橋等の工場製作 工事 建築工事(建築関連の 設計金額の90% 電気設備工事、機械設 備工事を含む) 土木関連の電気設備 工事、電気通信設備工 事、機械設備工事 建築関連の搬送設備 工事及び解体工事 その他の工事 設計金額の80% 設計金額の90% 3.最低制限価格(税抜き) 上記2で算出した額(最低制限設計価格)に乱数(事前ランダム係数)を乗じて最低 制限基本価格(税抜き。以下同じ。 )とし、最低制限基本価格に乱数(公開ランダム係数) を乗じて算定した額を最低制限価格(税抜き)とする。 4.数値の取扱い 最低制限価格は、1,000円未満の金額は切り捨てるものとする。 5.試行期間 平成27年4月1日以降に入札執行する建設工事から当分の間施行する。 工事別発注基準の改正について 一般競争入札及び指名競争入札の方法による建設工事の入札については、平成27年 4月1日以降に執行する入札から、工事別発注基準を次のとおり改めました。 種 類 土木一式工事 建築一式工事 電気工事、管工事 水道施設工事 舗装工事 等級 請 負 工 事 標 準 額 指名選定の範囲 A 3,000万円以上 A級 B 3,000万円未満 1,000万円以上 B級 C 1,000万円未満 350万円以上 C級 D 350万円未満 D級 A 3,000万円以上 A級 B 3,000万円未満 1,000万円以上 B級 C 1,000万円未満 350万円以上 C級 D 350万円未満 D級 A 1,500万円以上 A級 B 1,500万円未満 350万円以上 B級 C 350万円未満 C級 A 3,000万円以上 A級 B 3,000万円未満 1,000万円以上 B級 C 1,000万円未満 350万円 C級 D 350万円未満 D級 A 350万円以上 A級 B 350万円未満 B級 五島市工事費内訳書取扱試行要領 (目的) 第1 この要領は、 「建設業法」 (昭和 24 年法律第 100 号)第 20 条及び「公共工事の入札 及び契約の適正化の促進に関する法律」 (平成 12 年法律第 127 号)の趣旨を踏まえ、五 島市が発注する建設工事(建設業法第2条第1項に規定する建設工事をいう。以下同じ。 ) の入札について、入札参加者の積算努力の促進を図るため、入札者に工事費内訳書の提 出を求めることとし、必要な事項を定めるものとする。 (対象工事) 第2 五島市が発注する建設工事のうち、一般競争入札又は指名競争入札に付する工事を 対象とする。 (提出時期) 第3 工事費内訳書は、入札時に提出を求めるものとする。 (内容及び様式) 第4 工事費内訳書の内容及び様式は次のとおりとする。 (1)数量総括表に掲げる費目、各工種、種別、細別に相当する項目に対応するものの単 位、員数、単価及び金額(営繕工事にあっては、数量書に掲げる工事種目に対応する 科目別内訳書、細目別内訳書に摘要、単位、数量及び単価に対応する金額を表示した もの。 )を記載すること。 (2)工事費内訳書の様式は任意とする。ただし、商号又は名称並びに代表者氏名、住所、 工事名及び工事場所を記載し、押印すること。 (3)工事費内訳書の合計額は入札額と同額とし、値引き、マイナス計上の項目(スクラ ップ控除等を除く)及び1式表示(入札説明書中の数量総括表(数量書)で1式表示 となっているものを除く。 )を設けないものとする。ただし、営繕工事については、や むを得ない場合に限り、1式表示を認める。 (審査等) 第5 工事費内訳書の審査等は次のとおりとする。 (1)審査の対象 落札候補者(予定価格と最低制限価格の範囲内で最低価格の者)に限る。ただし、 落札候補者が次順位者以降に移行した場合は、次順位者以降の者とする。 (2)審査の内容 工事内訳書の未提出又は不備があるかの審査を実施する。 (3)審査の時期 ア 指名競争入札 入札会場にて、落札者決定までに実施する。 イ 一般競争入札 落札候補者決定後、落札者決定までに実施する。 ウ 総合評価落札方式適用工事 落札候補者決定後、落札者決定までに実施する。 (4)審査の結果 第6項に規定する「工事費内訳書審査項目」の1から5に該当する場合(軽微な誤 記等を除く)は、五島市財務規則(平成 16 年五島市規則第 43 号)第79条第2号に 該当するものとして、その者の行った入札を無効とする。なお、該当者については、 「工 事費内訳書の不備による入札無効通知書」(別記様式第1号)により、その旨を通知す るものとする。 (5)審査者 入札担当課の係長以上と係員の2名以上で実施する。 (6)その他 くじ引きにより落札者の決定を行う場合は、くじ引き後の対象者の工事費内訳書を 審査する。その結果、その者の入札書が無効となった場合には、再度くじ引きにより 対象者の決定を行い該当者の工事費内訳書の内容を審査する。 (入札無効の判断基準) 第6 前項第4号に規定する入札を無効とする場合の判断基準については、次の審査項目 のとおりとする。 工事費内訳書審査項目 類 1 型 未提出であると認め られる場合(未提出であ ると同視できる場合) 番号 (1) (2) 記載すべき事項が欠 けている場合 3 内訳書とは無関係な書類である場合(例: 領収書、会社概要など) (4) 白紙である場合 (5) 内訳書に押印が欠けている場合 (6) 内訳書が特定できない場合 (2) 添付すべきではない 書類が添付されていた 場合 他の工事の内訳書である場合 (1) 備考 内訳書の全部又は一部が提出されていない (3) (7) 2 未提出又は不備とされる場合 (注1) 他の入札参加者の様式を入手し、使用して いる場合 内訳書の記載が全くない場合 入札公告又は入札執行通知書に指示された (注2) 項目を満たしていない場合 (注3) 他の工事の内訳書が添付されていた場合 (1) 場合 4 記載すべき事項に誤 りがある場合 (1) 発注者名に誤りがある場合 (注2) (2) 発注案件名に誤りがある場合 (注2) (3) 提出業者名に誤りがある場合 (4) 内訳書の合計金額が入札金額と異なる場合 (注3) 5 その他未提出又は不備がある場合 (注1)複数提出された工事費内訳書の表記・内容等から当該入札案件に対応したものが 特定できるものとしても、発注者が独自に複数の工事費内訳書から1つを取捨選 択できるものではないため、無効として取り扱うものとする。 (注2)軽微な誤記の場合(同一性が確認できる場合)は、無効としないことができる。 なお、軽微な誤記として有効とするかどうかについては、「五島市入札書等の審査 基準」 (平成 27 年3月 25 日 26 五財第 1791 号)の取扱いに準じるものとする。 (注3)a.工事費内訳書の合計金額と入札金額が一致していない場合は、入札を無効と する。 b.工事費内訳書中に、 「値引き」とうい項目を設定している場合及びマイナス計 上の項目(スクラップ控除等マイナスで計上すべきものは除く)がある場合は、 入札を無効とする。値引きという項目を設けるのではなく、金額を引き下げた部 分は引き下げをした後の金額(単価)で見積金額を記載すること。 c.数量総括表に掲げる費目、各工種、種別、細別に相当する項目において、数量 総括表では数量が1式表示となっていないものを1式表示で記載している箇所 があった場合は、入札を無効とする。ただし、1式表示を行うにつき、入札公告 における設計図書等に対する質問等により契約担任者に事前に了承を得た場合 は、この限りではない。なお、営繕工事については、やむを得ない場合に限り、 1式表示を認めるものとする。 (工事費内訳書の取扱い) 第7 提出された工事費内訳書の取扱いについては、次のとおりとする。 (1)提出された工事費内訳書の引換え、変更又は撤回(取消)は認めない。 (2)提出された工事費内訳書は、返却しない。 (3)提出された工事費は、必要に応じて公正取引委員会に提出する。 (4)提出された工事費内訳書は、五島市情報公開条例(平成 16 年五島市条例第 16 号) 第7条の不開示情報に該当するものとし、開示対象としない。 (入札が無効となった者の取扱い) 第8 工事費内訳書の不備により入札が無効となった場合において、談合等の不正な行為 が確認できないときは、指名停止の措置を行わない。 (落札決定後に落札者以外の工事費内訳書に不備が判明した場合の措置) 第9 落札候補者の工事費内訳書の審査の結果、落札候補者を決定した後に落札者以外の 入札参加業者の工事費内訳書の入札の無効が明らかになった場合においても、落札決定後 の入札事務を妨げないものとする。 (入札参加者に対する周知方法) 第 10 入札公告及び入札執行通知書に、次の内容を明示する。 (1)工事費内訳書は、入札書と併せて提出すること。 (2)工事費内訳書を提出するにあたっては、五島市工事費内訳書取扱要領を参照するこ と。 (保管期間) 第 11 工事費内訳書の保管期間は、契約者分については入札終了月の翌月から5年間とし、 その他の入札参加者分については入札終了月の翌月から1年間とする。 附 則 この要領は、平成 27 年4月1日以降に入札公告又は入札執行通知する建設工事に適用 する。 (平成 27 年3月 25 日 26 五財第 1792 号) ただし、第6項に規定する「工事費内訳書審査項目」の備考(注3)の適用については、 平成 27 年4月1日から平成 28 年3月 31 日までに入札公告及び入札執行通知する建設工事 においては、「入札を無効」とあるのを「該当者に文書により注意した上で、入札を有効」 とする。 別記様式第1号 工事費内訳書の不備による入札無効通知書 住 所 商号又は名称 代 表 者 名 様 契約担任者 印 さきに入札執行しました下記工事については、落札者の決定(総合評価落札方式の場合 は、落札候補者の決定)を保留していますが、工事費内訳書の審査の結果、貴社の行った 入札が無効であることを認めましたので通知します。 記 1.入 札 公 告 日 平成 年 第 号 月 日 月 日 (入札執行通知日) 2.工 事 番 工 事 3.工 事 場 号 名 所 4.入札執行の日時 5.工 事 内 訳 書 の 不 備 の 内 容 五島市 平成 年 時 分 建築工事等における公開参考積算数量内訳書について(お知らせ) 五島市建設課建築住宅班 入札参加業者等の適正かつ迅速な見積り及び「入札時の提出用内訳書」の作成の参考 に供するため、建築工事等における公開参考積算数量内訳書(以下「参考数量」という。) を下記のとおり提供することとなりましたのでお知らせいたします。 記 1.この「参考数量」は、五島市建設工事標準請負契約書(平成16年五島市告示第9 0号)第1条に定める設計図書(図面、仕様書、現場説明書及び現場説明に対する質 問回答書をいう。 )ではありません。 したがって、内容の如何にかかわらず、契約上何ら契約当事者を拘束するものでは ありません。また、「入札時の提出用内訳書」の項目や数量、書式を拘束するもので もありません。 2.この「参考数量」は、「長崎県公共建築工事積算基準」、「公共建築数量積算基準」 及び「公共建築設備数量積算基準」に準拠して積算したものです。 3.「参考数量」についての質問は、原則として受け付けません。 4.この「参考数量」は、入札後に適正に処分をお願いします。
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