窒素飽和現象と渓流水の水質 富山県立大学 工学部 川上 智規 ● 窒素飽和とは ● 窒素飽和のステージ ● 日本各地の窒素飽和 ● 富山県呉羽丘陵の窒素飽和 ● 安定同位体比を用いた渓流水中の 硝酸イオンの起源の推定 窒素飽和とは BioScience 1989 Aber, et al. Nitrogen Saturation in Northern Forest Ecosystems 窒素飽和現象 大気から降雨などにより、森林が必要とする以 上の窒素化合物が供給される状態 渓流水への硝酸イオンの流出 陸水の酸性化 富栄養化 背景:窒素の人為的固定量の増加 120 Tg N/Year 100 80 N Fixation by Terrestrial Ecosystem 60 40 Anthropogenic N Fixation Harber-Bosch Process 20 0 1900 1920 1940 1960 1980 2000 Year Nitrogen Fixation by Natural Terrestrial Ecosystem and by Harber-Bosch Process (Galloway, J. N. et.al: Ambio 31(2) 2002) 背景 : 欧米における酸性雨問題 1970年代 硫酸による陸水の酸性化 ↓ 2000年頃 硝酸の流出 窒素飽和 窒素飽和のステージ Stage-0~3 窒素飽和現象 森林土壌の反応 Aberらの仮説 Aber, J.D. et al., BioScience 39(6), 1989 窒素飽和現象 樹木の反応 Aberらの仮説 Net Primary Production 窒素飽和現象 Aberらの仮説 森林の窒素飽和のステージ Definition Aberら による森林に関する 窒素飽和のステージ Stage-0 健全な森林 Stage-1 有機態窒素の無機化の促進 葉の増加が見られる Stage-2 窒素飽和 硝化活性の上昇、硝酸の流出、 N2Oの発生、細根量の減少 Stage-3 窒素の流出量 > 窒素の沈着量 森林の衰退 窒素沈着量と河川水中の窒素濃度 沈着量が増えると河川水中硝酸濃度が増加 7kg/ha/y NITREX project 沈着量が増えると河川水中硝酸濃度が増加 河川の窒素飽和のステージ(Stoddard) Definition 渓流水中の硝酸イオン濃度の季節変化 Stage-0 一年を通じて低濃度 Stage-1 冬期のみ高濃度 Stage-2 季節変化が見られなくなる Stage-3 一年を通じて高濃度、季節変化が見られない 窒素の流出量 > 窒素の沈着量 硝酸イオン濃度の季節変化による窒素飽和の ステージの判断(Stoddard) 1.4mg-N/l 日本各地の窒素飽和 NH4++NO3-沈着量の比較 1200 14kg/ha/y 3500 800 2500 600 2000 1500 400 1000 200 500 0 0 降雨量(mm) 3000 札幌 佐渡 新潟 立山 輪島 越前岬 松江 仙台 川崎 犬山 名古屋 大阪 宇部 北九州 屋久島 湿性沈着量(eq/ha/y) 1000 4000 10 km 射水丘陵 Stage-0 富山県射水丘陵三の熊の 硝酸イオン濃度 21ueq/l 一年中低濃度 Stage-1 屋久島西部渓流水 Stage-1 屋久島西部渓流水 36ueq/l 夏低く冬高い 関東周辺の渓流水中のNO3-濃度 関東周辺では渓流水の硝酸イオン濃度が高い地点がある 群馬県 中木川 Stage-2 群馬県中木川 Stage-2 群馬県中木川 214ueq/l 季節変化がない 2006年4月 2006年3月 2006年2月 2006年1月 2005年12月 2005年11月 2005年10月 2005年9月 2005年8月 2005年7月 2005年6月 2005年5月 2005年4月 2005年3月 2005年2月 1.5 2005年1月 3 2004年12月 2004年11月 硝酸イオン濃度(mg-N/l) Stage-2 鎌北湖流入河川 214ueq/l 2.5 2 107ueq/l 1 0.5 0 Stage-3 群馬県吉井町大沢川 0-0.42 0.42-1.4 1.4-2.8 2.8(mg-N/l) 領家変成帯 2008年9月 2008年6月 2008年3月 2007年12月 2007年9月 2007年7月 2007年4月 3 2006年12月 6 2006年10月 2006年7月 硝酸イオン濃度(mg-N/l) Stage-3 群馬県大沢川 430ueq/L 5 4 200ueq/L 2 1 0 谷川岳 0 50km 29 谷川岳 一の倉沢 Stage-3? 群馬県 谷川岳 一の倉沢 Nitrate Sulfate ANC 1.4mg/l 100 80 60 40 Concentrations (μeq/l) 7 pH 8 pH 6 5 120 20 0 Jan-08 Dec-07 Nov-07 Oct-07 Sep-07 Aug-07 Jul-07 Jun-07 May-07 Apr-07 Mar-07 Feb-07 Jan-07 Dec-06 Nov-06 Oct-06 Sep-06 Aug-06 Aug-06 32 一ノ倉沢(樹林帯) pH, NO3, SO4, ANC Sulfate ANC 60 40 20 0 Concentrations (μeq/l) 6 pH pH 8 7 5 1004 Nitrate 80 -20 -40 Jan-08 Dec-07 Nov-07 Oct-07 Sep-07 Aug-07 Jul-07 33 pH, NO3, SO4, ANC Jun-07 May-07 Apr-07 Mar-07 Feb-07 Jan-07 Dec-06 Nov-06 Oct-06 Sep-06 Aug-06 Aug-06 一ノ倉沢(岩石帯) Nitrate Sulfate ANC 1.4mg/l 100 80 60 40 Concentrations (μeq/l) 7 pH 8 pH 6 5 120 20 0 Jan-08 Dec-07 Nov-07 Oct-07 Sep-07 Aug-07 Jul-07 Jun-07 May-07 Apr-07 Mar-07 Feb-07 Jan-07 Dec-06 Nov-06 Oct-06 Sep-06 Aug-06 Aug-06 34 一ノ倉沢(樹林帯) pH, NO3, SO4, ANC 一の倉沢の NO3- , Cl- 濃度 一の倉沢 岩石帯 樹林帯 樹林帯/岩石帯 NO3Cl(umol/l) (umol/l) 36 27 43 40 1.6 1.1 35 一の倉沢の NO3- Cl- 濃度 NO3Cl(umol/l) (umol/l) 36 27 43 40 一の倉沢 岩石帯 樹林帯 1.6 樹林帯/岩石帯 1.1 硝酸の供給源になっている 窒素飽和 36 Stage-3 富山県 呉羽丘陵 10 km 呉羽丘陵 射水丘陵 Stage-3 呉羽丘陵 百牧谷 Area; 3.3 ha. Annual precipitation; 2,230 mm. Temperature; 13.7℃。 Vegetation ; Primarily 50-year-old Konara (Quercus serrata) 百牧谷の渓流 A weir installed in the Hyakumakidani stream. 2012/08/01 2011/08/01 2010/08/01 2009/08/01 2008/08/01 2007/08/01 2006/08/01 2005/08/01 2004/07/31 2003/08/01 2002/08/01 2001/07/31 2000/07/31 500 1999/08/01 1998/08/01 NO3(μmol/l) Stage-3 富山県呉羽山百牧谷 600 7mg-N/l 400 300 200 100 0 Stage-3 富山県呉羽山百牧谷 250 2.8mg-N/l 200 硝酸イオン濃度(umol/l) 季節変化がない y = 25.17ln(x) + 96.282 150 1.4mg-N/l 100 50 0 0.1 1.0 10.0 流量(l/sec.) 100.0 (μmol/ha/year) 2.窒素収支 3500 3000 2500 2000 1500 1000 500 0 kg-N/ha/y INPUT 42 OUTPUT 28 14 2007.9- 2008.9- 2009.9- 2010.92008.8 2009.8 2010.8 2011.8 流出量>流入量 呉羽丘陵(富山県)の窒素飽和 呉羽丘陵の窒素飽和 1.呉羽丘陵の渓流水の水質 2.窒素収支 3.水質モデル 4.亜酸化窒素(N2O)の発生 5.硝化菌種の特定 6. 硫酸イオンと硝酸イオン濃度の逆相関 10 km 呉羽丘陵 呉羽丘陵 145m asl 1.呉羽丘陵の渓流水の水質 流量に応じて硝酸イオン濃度が変化する。 Stage-3 呉羽丘陵 百牧谷 2012/08/01 2011/08/01 400 2010/08/01 2009/08/01 2008/08/01 2007/08/01 2006/08/01 2005/08/01 2004/07/31 2003/08/01 2002/08/01 2001/07/31 2000/07/31 1999/08/01 1998/08/01 SO4, NO3(μeq/l) 硫酸と硝酸の変動 600 500 NO3 SO4 300 200 100 0 Concentrations (µeq/l) 1.呉羽丘陵の渓流水の水質 (百牧谷) 400 350 300 250 200 150 100 50 0 0.01 SO4: y = -17.0*Ln(x) + 189 NO3: y = 25.2*Ln(x) + 97.5 0.1 1 10 100 Discharge ( l/sec) 硝酸イオン濃度 上昇 流量が増加 硫酸イオン濃度 減少 ANC(Acid Neutralizing Capacity) 減少 1.呉羽丘陵の渓流水の水質 pH ANC (μeq/l) NO3(μmol/l) 5.2 -4 160 (2.3mg-N/l) 低pH、低ANC、高NO3酸性化が進行している (μmol/ha/year) 2.窒素収支 3500 3000 2500 2000 1500 1000 500 0 kg-N/ha/y INPUT 42 OUTPUT 28 14 2007.9- 2008.9- 2009.9- 2010.92008.8 2009.8 2010.8 2011.8 流出量>流入量 1.呉羽丘陵の渓流水の水質 (まとめ) ① 低pH、低 ANC、高硝酸イオン濃度 ② 流量に応じて硝酸イオン濃度が変動する。 ③ 硫酸イオン濃度と硝酸イオン濃度が逆に 変動する。 2.窒素収支 (まとめ) 窒素の流出量 > 窒素の沈着量 森林が窒素の供給源になっている。 Stage-3 3.水質モデル 百牧谷を対象とした 「二段タンクモデル」 流量の再現 硝酸イオン濃度の再現 3.水質モデル PP 流量予測モデル E E N1, k1, Q1, C1 h E’ h1 h2 N2, k2, Q2, C2 N3, k3, Q3, C2 DNDN h’ N4, k4, Q4, C4 h4 Q,QC P: Precipitation E , E’: Evapotranspiration N1-N4 : Nozzle numbers k1-k4 : Discharge coefficients; Q and Q1-Q4 : Discharges h, h’, : Water levels h1-h4 : Nozzle heights Q=Q1+Q2+Q4 3.水質モデル PPP 硝酸イオン濃度予測モデル EE E N1, k1, Q1, C1 h E’ h1 h2 N2, k2, Q2, C2 N3, k3, Q3, C2 DN DN DN N4, k4, Q4, C4 h4 Q, CC C, C1,C2 and C4 : Nitrate concentrations C=(C1Q1+C2Q2+C4Q4)/Q 2002/12 2002/10 2002/8 2002/7 2002/5 2002/3 2001/12 2001/10 2001/8 2001/7 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 2001/5 2001/3 2000/12 2000/10 2000/8 2000/7 2000/5 2000/3 2000/1 Discharge (l.sec -1) 3.水質モデル 流量予測モデルの結果 Estimated Measured 3.水質モデル 硝酸イオン濃度予測モデルの結果 PP EE N1, k1, Q1, C1 h h1 h2 N2, k2, Q2, C2 N3, k3, Q3, C2 E’ DN DN N4, k4, Q4, C4 h4 Q, C C1 500 µ mol/l C2 200 µ mol/l DN 4-9.5 µ mol /m2/h 2002/12 2002/10 2002/8 2002/7 2002/5 2002/3 2001/12 2001/10 2001/8 2001/7 400 2001/5 2001/3 2000/12 2000/10 2000/8 2000/7 2000/5 2000/3 2000/1 Nitrate concentrations (umol.l-1) 3.水質モデル 硝酸イオン濃度予測モデルの結果 500 Estimated by the model Measured 300 200 100 0 3.水質モデル (まとめ) ① 流量変動による硝酸イオン濃度の変化は、土壌中 の流出経路の変動により生じている。 ② 高流量時の高硝酸イオン濃度の流出は、土壌表面 付近の高濃度の硝酸イオンが流出することで説明 できる。 ③ 春から夏にかけての濃度の低下は、脱窒を考慮す ることで説明可能。 4.N2Oの発生 Aberら(1989)は窒素飽和による硝化の活 性化に伴い、 N2Oの発生が増加することを予 測した。 窒素飽和現象 Aberらの仮説 Aber, J.D. et al., BioScience 39(6), 1989 4.N2Oの発生 N2Oの発生を ① 窒素飽和土壌(呉羽丘陵) ② 非窒素飽和土壌(射水丘陵) で比較した。 10 km 呉羽丘陵 射水丘陵 Stage-0 富山県射水丘陵三の熊 21ueq/l 21umol/l 4.N2Oの発生 百牧谷、三の熊の渓流水の硝酸イオン濃度 呉羽丘陵 百牧谷 (Stage-3) 射水丘陵 三の熊 (Stage-0) 硝酸イオン濃度 (平均) 160 μmol/l (2.3mg-N/l) 9 μmol/l (0.13mg-N/l) 4.N2Oの発生 オープンチャンバー 呉羽丘陵 35 射水丘陵 30 25 20 15 10 5 0 N ₂ O フラ ッ クス (ug -N/m²/h) 4.N2Oの発生 40 2006/11 2006/8 2006/5 2006/2 2005/10 2005/7 2005/4 2004/12 2004/9 2004/6 呉羽丘陵では窒素飽和化によりN2O発生が 促進されている 4.N2Oの発生 硝化 or 脱窒 Differences of Ncompaunds (μg-N/100g dry soil) 2000 1000 0 N i tri f i ca ti on D eni tri f i ca ti on -1000 N i tra te -2000 N i trous ox i de -3000 脱窒によりN2Oが発生している。 脱窒量の約40%がN2Oになっている。 4.N2Oの発生 (まとめ) ① Aberらの仮説通り、 N2Oの発生の増加が認 められた。 ② 脱窒によりN2Oが発生している。 ③ 脱窒量の約40%がN2Oになっている。 ④年間の脱窒量は約84mol-N/ha/year (モデル計算では350-830mol-N/ha/year) 5.硝化菌種の特定 呉羽丘陵に生息する硝化細菌はpHが3程度 になっても硝化活性を維持する 窒素飽和現象に関わる菌種を 特定する 5.硝化菌種の特定 硝化細菌を培地で培養し、分離。 純粋な分離は極めて難しい PCR-DGGE法を用いた。 PCR-DGGE法とは土壌に生息して いる硝化細菌のDNAを取り出して、そ のDNAから菌種を特定。 5.硝化菌種の特定 土壌サンプル ↓ 培養 ↓ DNA抽出 ↓ 硝化菌をターゲットとしたプライマーで DNAの増幅(PCR) 5.硝化菌種の特定 電気泳動(DGGE) ↓ シーケンス解析 5.硝化菌種の特定 呉羽丘陵のDGGEのゲル上に二つのバンドが出た。 呉羽丘陵の土壌に二種類の硝化細菌が存 在していることが判明。 5.硝化菌種の特定 シーケンス解析の結果、 DGGEで得られた2本のバンドはいずれも Nitrosospira sp. であった。 2012/08/01 2011/08/01 400 2010/08/01 2009/08/01 2008/08/01 2007/08/01 2006/08/01 2005/08/01 2004/07/31 2003/08/01 2002/08/01 2001/07/31 2000/07/31 1999/08/01 1998/08/01 SO4, NO3(μeq/l) 6. 硝酸と硫酸の逆相関 600 500 NO3 SO4 300 200 100 0 森林伐採による硝酸イオンの上昇 Hubbard Brook 森林伐採に伴い硝酸イオンが上昇 同時に硫酸イオンが減少 Biscuit Brookにおける流量変化に伴う各成分 濃度の変化 流量増加に伴い硝酸イオンが上昇 同時に硫酸イオンが減少 ANC減少 6. 硝酸と硫酸の逆相関 好気培養の様子 6. 硝酸と硫酸の逆相関 嫌気培養の様子 6. 硝酸と硫酸の逆相関 好気条件による培養 250 増減(μ eq/100g dry-soil) 200 Water Na2SO4 150 100 50 0 NO3 -50 SO4 6. 硝酸と硫酸の逆相関 嫌気条件による培養 20 増減(μ eq/100g dry-soil) 10 0 -10 NO3 SO4 -20 -30 -40 Water NaNO3 Na2SO4 -50 -60 嫌気条件下における硫黄の酸化(?) 6. 硝酸と硫酸の逆相関 逆相関には、 脱窒による硝酸イオンの減少と 硫酸イオンの増加が関わっている。 パイライトが関与(?) 5FeS2 + 15NO3- + 5HCO3→ 5FeOOH + 7.5N2 + 10SO42- + 5CO2 まとめ 5.硝化菌種の特定 Nitrosospira sp. の関与 6. 硫酸イオンと硝酸イオン濃度の逆相関 脱窒による硫酸の生成 安定同位体比を用いた渓流水中の 硝酸イオンの起源の推定 人為的汚染がある場合 利根川本流 Cl, NO3-N (mg/l) 塩化物イオン濃度と硝酸イオン濃度との関係 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 Cl NO3-N 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 地点番号 上流 下流 利根川の例: 塩化物イオン濃度と硝酸イオン濃度との関係 2.5 R² = 0.8816 NO3-N (mg/l) 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 0 2 4 6 Cl (mg/l) 8 10 利根川本流流下方向の窒素安定同位体比 7 d15N/14N (‰) 6 5 4 3 2 1 0 1 2 上流 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 地点番号 下流 利根川本流流下方向の NO3濃度とδ15N 人為的汚染がない 場合(窒素飽和) 人為的汚染がない場合 4.5 4 NO3-N (mg/l) 3.5 3 2.5 2 1.5 1 0.5 0 0 1 2 3 Cl (mg/l) 4 5 6 7 d15N/14N (‰) 利根川における硝酸イオン濃度とδ15N(‰) との関係 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0 -1.0 -2.0 -3.0 利根川本流 窒素飽和 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 NO3-N (mg/l) 5.0 6.0 7.0 まとめ 日本でも窒素飽和が顕在化している 関東周辺に硝酸イオン濃度の高い河川が多 くみられる 窒素飽和は窒素の沈着量と関連がある 群馬県の大沢川や富山県の呉羽丘陵では Stage-3の窒素飽和となっている 窒素の同位体比から窒素飽和と人為的汚染 を区別可能である 森林の窒素飽和と流域管理 古米弘明ほか編 技報堂 B6・154頁 / 1728円 発行年月日 : 2012年3月 ISBN : 978-4-7655-3455-0
© Copyright 2024 ExpyDoc