一般社団法人 日本照明工業会 工業会指定試験所制度 試験所間比較個別手順書(JLMA-IC004∼IC006) 1. 適用範囲 本手順書は,一般社団法人日本照明工業会 (以下,工業会と記す)が主催する試験所間比較 のうち,次に示すものを規定する。本手順書は,工業会指定試験所制度 試験所間比較実施要 領にもとづき,個別に必要となる事項を補足するものである。 電球形LEDランプ測光試験【識別番号:JLMA-IC004】 直管LEDランプ測光試験【識別番号:JLMA-IC005】 光生物学的安全性試験【識別番号:JLMA-IC006】 2. 試験規格及び試験の量目 本試験所間比較における対象試験規格及び試験の量目は,表1の通りとする。対象試験規格 及び試験の量目のそれぞれを選択して,申し込むこと。 表1.対象試験規格及び試験の量目 識別番号 試験名 対象試験規格 JIS C 7801 JLMA-IC004 電球形LEDラン プ測光試験 試験の量目 ① 全光束( F ) ② 効率( ) ③ 色度( x 及び y ) ④ 相関色温度( Tcp ) ⑤ 平均演色評価数( Ra ) (③∼⑤はCIE1931による) JIS C 8105-5 JIS C 8152-2 JLMA-IC005 直管LEDランプ 測光試験 ① 全光束( F ) ② 効率( ) ① 全光束( F ) ② 効率( ) ③ 色度( x 及び y ) ④ 相関色温度( Tcp ) ⑤ 平均演色評価数( Ra ) (③∼⑤はCIE1931による) JIS C 8105-5 JLMA-IC006 光生物学的 安全性試験 JIS C 7550 -1- ① 全光束( F ) ② 効率( ) ① 青色光による網膜傷害(LB) ② 小形光源の青色光による 網膜傷害(EB) ③ 網膜の熱傷害(LR) 3. 参照試験機関 本試験所間比較における参照試験機関は,表2に示す通りとする。表2に掲げる参照試験機関 が自ら試験所間比較に参加する場合には,その試験機関と参加試験機関が同一とならない様 に,複数の参照試験機関及び巡回方法を設定する。 表2.参照試験機関 識別番号 試験名 参照試験機関 電球形LEDランプ 測光試験 JNLA登録試験事業者のうち,次のもの。 (一財)電気安全環境研究所 【登録番号:Z80112JP】 パナソニック(株) 【登録番号:110324JP】 JLMA-IC005 直管LEDランプ 測光試験 JNLA登録試験事業者のうち,次のもの。 東芝ライテック(株) 【登録番号:120336JP】 パナソニック(株) 【登録番号:110324JP】 JLMA-IC006 光生物学的 安全性試験 (一財)日本品質保証機構(JQA) JLMA-IC004 4. 仲介器 本試験所間比較で用意した仲介器群の主な仕様は,表3-1∼表3-3に示す通りとする。実際の 試験では,表3-1∼表3-3で示すもの又は,表3-1∼表3-3で示すものの中から工業会が別途指定 したものを試験する。 表 3-1. 電球形 LED ランプ測光試験仲介器群の主な仕様 No. 名称 形式 メーカー 主な電気仕様 1 電球形 LED ラ ンプ LDA9L-G NEC ライティング E26 口金,定格入力電圧:交流 100 V,定格 周波数:50/60 Hz,定格消費電力:9 W 2 電球形 LED ラ ンプ LDR5L-W-E17 三菱電機照明 E17 口金,定格入力電圧:交流 100 V,定格 周波数:50/60 Hz,定格消費電力:5 W 3 電球形 LED ラ ンプ LDA9N-G NEC ライティング E26 口金,定格入力電圧:交流 100 V,定格 周波数:50/60 Hz,定格消費電力:9 W 4 電球形 LED ラ ンプ LDA11D-G 日立アプライアンス E26 口金,定格入力電圧:交流 100 V,定格 周波数:50/60 Hz,定格消費電力:11.2 W 5 電球形 LED ラ ンプ LDA11D-G パナソニック E26 口金,定格入力電圧:交流 100 V,定格 周波数:50/60 Hz,定格消費電力:11 W 6 電球形 LED ラ ンプ LDA11L-G パナソニック E26 口金,定格入力電圧:交流 100 V,定格 周波数:50/60 Hz,定格消費電力:11 W -2- 7 電球形 LED ラ ンプ LDR9L-W 東芝ライテック E26 口金,定格入力電圧:交流 100 V,定格 周波数:50/60 Hz,定格消費電力:9.3 W 8 電球形 LED ラ ンプ LED8PAR20/DIM /830/NFL25 シルバニア E27(E26)口金,定格入力電圧:交流 120 V,定格周波数:60 Hz,定格消費電力:8 W 9 耐震電球 RC110V100W・C パナソニック E26 口金,定格入力電圧:110 V,定格消費 電力:100 W E17/E26 口金 アダプター K-NK26170 パナソニック サンプル No.2 に使用,300 V,6 A 付1 表 3-2. 直管 LED ランプ測光試験仲介器群の主な仕様 No. 名称 形式 メーカー 主な電気仕様 1 直管LEDラン プ LDL20SN/11/12 パナソニック GX16t-5口金,定格入力電流:直流350 mA, 定格消費電力:10.8 W 2 直管LEDラン プ LDL20T・ N/13/12-02 東芝ライテック GX16t-5口金,定格入力電流:直流350 mA, 定格消費電力:13.0 W 3 直管LEDラン プ LDL20T・ N/12/12・G2 三菱電機照明 GX16t-5口金,定格入力電流:直流350 mA, 定格消費電力:11.7 W 表 3-3. 光生物学的安全性試験仲介器群の主な仕様 No. 名称 形式 メーカー 主な電気仕様 1 青 色 標 準 LED ランプ NLSC06S01-ND 日亜化学工業 定格入力電流:直流 350 mA 2 白 色 標 準 LED ランプ NLSW06S01-ND 日亜化学工業 定格入力電流:直流 350 mA 付1 分岐ケーブ ル STSS01-06 日亜化学工業 サンプル No.1 及び No.2 に使用 付2 中継ケーブ ル STSS01-05 日亜化学工業 サンプル No.1 及び No.2 に使用 付3 ペルチェコ ントローラ TDU-5000G セルシステム 入力定格電圧:直流 20 V∼28 V, 定格消費 電力:150 VA 以下(付属の専用 AC アダプタ を使用) 5. 測定条件 本試験所間比較における測定条件は,表1の対象試験規格によるほか,次による。 (1) 電球形LEDランプ測光試験 A) 仲介器の点灯姿勢は,口金を上向きとする。 B) 仲介器を点灯する前に,口金とソケットの電気的接触が十分であることを確認する こと。特に,E17/E26口金アダプタ(表3-1のNo.付1)を使用する場合には,E17口 金側の電気的接触及びE26口金側の電気的接触について確認すること。 C) 電球形LEDランプ(表3-1のNo.1∼No.8)の点灯電気条件は,入力電圧が交流100.0 V,点灯周波数が50 Hzとする。 -3- D) 耐震電球(表3-1のNo.9)の点灯電気条件は,入力電圧が100.0 V(直流点灯の場合 は,100.00 V)とし,直流及び交流のいずれかを選択して,点灯する。電圧の上昇 及び下降は徐々に行い,急峻に入力電圧を変化させないこと。 E) 直流点灯する場合,口金のアイレット(先端)に正の電圧を印加すること。 F) 仲介器は,光出力が安定するまで予備点灯を行うこと。 G) 試験は,2回実施して,2回の結果及びその平均値について,試験報告書に従い報告 すること。 H) 参加試験機関において,仲介器の1試験所における累積点灯時間が10時間を超える 場合,及び,仲介器及び付帯物に異常があることが発見された場合,直ちに使用を 中止して,事務局に連絡すること。 I) 試験に指定された仲介器(及びその付帯物)以外は,使用しないこと。 (2) 直管LEDランプ測光試験 A) 仲介器の点灯姿勢は水平として,照明方向(光度が大きい方向)を下方に向けて点 灯する。 B) 仲介器を点灯する前に,配線口金とソケットの電気的接触が十分であることを確認 すること。 C) 直管LEDランプ(表3-2のNo.1∼No.3)の点灯電気条件は,入力電流が直流350 mA とする。 D) 口金給電側ピン(2本)のいずれかに正の電圧を印加すること(ピンの極性はな い)。 E) 仲介器は,光出力が安定するまで予備点灯を行うこと。 F) 試験は,2回実施して,2回の結果及びその平均値について,試験報告書に従い報告 すること。 G) 参加試験機関において,仲介器の1試験所における累積点灯時間が10時間を超える 場合,及び,仲介器(付帯物を含む)に異常があることが発見された場合,直ちに 使用を中止して,事務局に連絡すること。 H) 試験に指定された仲介器(及びその付帯物)以外は,使用しないこと。 (3) 光生物学的安全性試験 A) 仲介器の点灯姿勢は水平とする。 B) 仲介器を点灯する前に,仲介器(表3-3のNo.1∼No.2),分岐ケーブル(表3-3のNo. 付1),中継ケーブル(表3-3のNo.付2),及びペルチェコントローラ(表3-3のNo. 付3)の接続が十分であることを確認すること。 C) 青色標準LED(表3-3のNo.1)及び白色標準LED(表3-3のNo.2)の点灯電気条件は, 入力電流が直流350 mA とする。 D) ペルチェコントローラの設定温度は,55 ℃とする。 E) 仲介器は,光出力が安定するまで予備点灯を行うこと。 F) 試験距離は,青色標準LED(表3-3のNo.1)及び白色標準LED(表3-3のNo.2)の先 端(アパーチャ前面)を距離の基点として,200 mmとする。 G) 試験は,2回実施して,2回の結果及びその平均値について,試験報告書に従い報告 すること。 H) 参加試験機関において,仲介器の1試験所における累積点灯時間が10時間を超える 場合,及び, 仲介器(付帯物を含む)に異常があることが発見された場合,直ち に使用を中止して,事務局に連絡すること。 I) 分光放射輝度測定における測定視野は,リスクグループによらず 0.011 rad とする。 J) 仲介器における光源の大きさは,φ2.2 mm (アパーチャ径)とする。 K) 試験に指定された仲介器(及びその付帯物)以外は,使用しないこと。 6. 結果の評価 試験結果の評価は,次による。 -4- A) 試験報告書に拡張不確かさが報告されていない場合には,参照試験機関と参加試験機関 との値から,パーセント差(差を含む)による評価を行う。評価に用いる精度判定値を 表4に示す。ただし,相関色温度 Tcp の精度判定値 DTcp Tcp は,次式による。 ここに, DTcp Tcp 0.0585 Tcp - 81 K 相関色温度 Tcp における相関色温度の精度判 DTcp Tcp : Tcp 定値(K) : 相関色温度(K) B) 試験報告書に拡張不確かさが報告されている場合には,参照試験機関と参加試験機関と の値から, En 数による評価を行う。なお,工業会指定試験所制度では,拡張不確かさ の上限値を超える試験所は指定を受けることができない。拡張不確かさの上限値を表4 に示す。ただし,相関色温度Tcpにおける拡張不確かさの上限値 U ULTcp Tcp は,次式 による。 U ULTcp Tcp 0.0559 Tcp - 77 K ここに, U ULTcp Tcp Tcp : 相関色温度 Tcp における相関色温度の拡張不 確かさ( k =2)の上限値(K) : 相関色温度(K) C) 評価結果をJNLA制度における技能試験の代替手法として用いる場合には,試験報告書 に拡張不確かさが報告され, En 数での評価を受ける必要がある(拡張不確かさの上限 値はない)。 表4. 工業会指定試験所精度における精度判定値及び拡張不確かさ( k =2)の上限値 拡張不確かさ( k =2) 対象試験規格 試験の量目 精度判定値 の上限値 JIS C 7801及び JIS C 8152-2 全光束( F ) 4.2 % 4.0 % 効率( ) 4.6 % 4.5 % x : 0.005 y : 0.005 x : 0.004 y : 0.004 6.A)参照 6.B)参照 色度( x 及び y ) 相関色温度( Tcp ) 平均演色評価数( Ra ) JIS C 8105-5 JIS C 7550 3.6( Tcp : 5000 K未満) 3.6( Tcp : 5000 K未満) 1.8( Tcp : 5000 K以上) 1.6( Tcp : 5000 K以上) 全光束( F ) 6.2 % 5.4 % 効率( ) 6.9 % 6.2 % 10.8 %(暫定値) 8.9 %(暫定値) 10.8 %(暫定値) 8.9 %(暫定値) 10.5 %(暫定値) 8.6 %(暫定値) 青色光による網膜傷害 (LB) 小形光源の青色光によ る網膜傷害(EB) 網膜の熱傷害(LR) -5- (別紙1) 試験報告書仕様 試験報告書は,本仕様にもとづき,試験所間比較(識別番号)毎,対象試験規格毎に作成し て,提出のこと。必要項目が記載された,別紙(別ファイル)を採用してもよい。 1. 試験所間比較に関する事項 試験所間比較試験名 識別番号 仲介器群識別番号 仲介器受領日 仲介器発送日 報告日 対象試験規格 試験の量目 2. 参加試験機関に関する事項 (1) 連絡先 参加試験機関の連絡先に関する情報を下表に記入のこと。 参加試験機関名 担当者名(役職) 責任者名(役職) 担当部署 住所 電話 FAX E−mail -6- (2) 試験に使用した,設備,計測器,参照標準など 試験に使用した設備,計測器,参照標準に関する情報を下表に記入のこと(記入欄は適宜 追加のこと)。 No. 名称 識別番号 形式 製造者 校正の内容 1 2 3 4 5 3. 試験結果に関する事項 試験結果に関する事項は,以下の仕様例を参考にして,仲介器毎に作成して報告のこと。 仲介器識別番号 累積点灯時間(分) 点灯条件に関する事項 1回目 2回目 平均 1回目 2回目 平均 温度(℃) 湿度(%) 指定点灯電気条件 電圧(V) 電流(A) 電力(W) 周波数(Hz) 量目に関する事項 -7- 全光束(lm) 効率(%) 色度 x 色度 y 相関色温度(K) 平均演色評価数 拡張不確かさ( k =2) 全光束 効率 色度 x 色度 y 相関色温度 平均演色評価数 4. その他の報告事項 その他の特記事項がある場合には,以下にその内容を記すこと。 以上 -8-
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