DIC2125 第764号 昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕 平成27年4月10日発行 平成27年4月10日発行 昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕 第764号 表 紙 写 真 「酒ビンのオブジェ」 第30回山形県医家美術展出展 大江町 奥 山 秀 弥 ビール瓶はカシュー塗料で色付け。 焼酎のフラスコ瓶 ① 透明な瓶は全面にビニルテープを貼り、透明にしたい部分だけを残しカッターで 切り取った後、サンドブラストを施す。 ② 色付けした瓶は全面にビニルテープを貼り、色付けしたい部分を切り取りガラス 用の染料で着色し、乾燥後すべてのテープをはがす。 生涯教育のお知らせ 開催日時及び場所 5月13日㈬ 18:30~20:00 山形市 山形市立病院済生館 主な演題及び講師 紹介患者の症例検討 (腎臓内科、呼吸器内科、循環器内科、神経内科) 単位・CC 日医生涯教育 1. 5単位 13 5月13日㈬ 「NSAIDs 潰瘍の病態と治療」 19:00~20:30 ― 整形外科医の知っておきたい基礎知識 ― 山形市 山形大学医学部内科学第二講座講師 阿部靖彦 ホテルメトロポリタン山形 「股関節疾患の画像診断におけるピットフォール」 【参加費:1, 000円】 宮崎大学医学部整形外科学教授 帖佐悦男 日医生涯教育 1. 5単位 61・73・82 会の名称及び主催者又は連絡先 第159回済生館内科系症例検討会 山形市立病院済生館第一診療部内科 察0236255555 (野村) 山形整形外科研究会股関節セミナー (第62回山形整形外科セミナー) 武田薬品工業㈱ 察0236477060 (中西) 5月15日㈮ 「心不全患者に対する包括的疾病管理における心臓リハビリテーションの役割」 日医生涯教育 18:50~21:00 北里大学看護学部看護システム学教授 眞茅みゆき 2単位 山形市 「超高齢社会・重複障害時代における心臓リハビリテーションの役割」 ホテルメトロポリタン山形 東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野教授 上月正博 10・19・73・82 【参加費:1, 000円】 第14回山形心臓リハビリテーション 研究会 5月16日㈯ 15:00~18:00 山形市 山形国際ホテル 第41回山形冠疾患治療検討会 「CTOワイヤーを考える」 北摂総合病院循環器科部長兼カテーテル治療センター長 永松 航 日医生涯教育 3単位 1・8・9 10・42・43 5月18日㈪ 「不眠症の薬物療法」 19:00~20:20 東京女子医科大学医学部精神医学教室主任教授 石郷岡 純 山形市 ホテルメトロポリタン山形 日医生涯教育 1単位 5月29日㈮ 18:30~20:00 天童市 天童ホテル 日医生涯教育 1. 5単位 整形外科 1単位 「骨粗鬆症治療薬ラッシュの中での各製剤の 最新レビュー:テリパラチドの位置づけ」 東京新宿メディカルセンター脊椎脊髄センター長 川口 浩 20・70 11・59・73・77 アステラス製薬㈱ 察0236152522 (永吉) エーザイ㈱ 察0236320116 (梶原) 山形県臨床内科医会学術講演会 山形県臨床内科医会事務局 察0236665200 (金子) 第193回三郡市医師会合同学術講演会 天童市東村山郡医師会 察0236544528 (山口) 生涯教育のお知らせ 開催日時及び場所 5月29日㈮ 18:45~20:30 山形市 山形国際ホテル 単位・CC 主な演題及び講師 「自験例から得られた糖尿病治療の新たな展望 ~肥満糖尿病へのアプローチ~」 東京駅センタービルクリニック院長 清末有宏 「新しい糖尿病薬を臨床現場でどう生かすか?」 東邦大学医学部内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌学分野教授 弘世貴久 5月29日㈮ 「呼吸器疾患を合併したPAHに対する肺血管拡張療法の効果」 18:50~20:40 京都大学大学院医学研究科 山形市 地域医療学システム学講座特定准教授 木下秀之 ホテルメトロポリタン山形 「肺動脈性肺高血圧症治療の現状理解」 【参加費:1, 000円】 名古屋市立大学大学院医学研究科 心臓・腎高血圧内科学病院准教授 武田 裕 日医生涯教育 1単位 10 日医生涯教育 1. 5単位 24・43・45 会の名称及び主催者又は連絡先 Di abet esSympos i um i nYamagat a アストラゼネカ㈱ 察0227222171 (近藤) 第6回山形肺高血圧症研究会 アクテリオンファーマシューティカ ルズジャパン㈱ 察0222644866 (古賀) がんネットTVカンファレンス 開催日時及びテーマ(担当) 5月14日㈭ 17:30~19:00 「癌生髄膜炎と症状緩和」(新潟) 5月28日㈭ 17:30~19:00 「肝炎ウイルスの最近の話題」(大阪) 会 場 取得単位 山形県立中央病院 第4会議室(3階) 日医生涯教育 1. 5単位 会の名称及び申込先 多地点合同メディカルカンファレンス 山形県立がん・生活習慣病センター 察0236852616 (平田) 産 開催日時及び場所 5月21日㈭ 18:30~ 鶴岡市 鶴岡地区医師会館 5月28日㈭ 18:30~ 新庄市 ゆめりあ 業 医 研 修 会 主な演題及び講師 取得単位 「労働安全衛生法改正の概要~化学物質管理と受動喫煙対策を中心に~」 山形産業保健総合支援センター産業保健相談員(労働衛生工学) 労働衛生コンサルタント 齋藤 誠 「安全衛生委員会について」 山形産業保健総合支援センター産業保健相談員(産業医学) 医師 神村裕子 生涯研修 専門 2. 0単位 「労働安全衛生法改正の概要~化学物質管理と受動喫煙対策を中心に~」 山形産業保健総合支援センター産業保健相談員(労働衛生工学) 労働衛生コンサルタント 齋藤 誠 「安全衛生委員会について」 山形産業保健総合支援センター産業保健相談員(産業医学) 医師 神村裕子 生涯研修 専門 2. 0単位 実施主体者及び申込先 山形産業保健総合支援センター 鶴岡地区医師会 察 0235220136 山形産業保健総合支援センター 新庄市最上郡医師会 察 0233221151 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 1 目 次 生涯教育のお知らせ がんネットTVカンファレンス 産業医研修会 お知らせ 日本医療機能評価機構 医療安全情報 ……………………………………………………………………………2 YBCラジオ番組「ドクターアドバイスできょうも元気」放送中………………………………………………… 4 山形県医師会会員専用ページのアカウント及び メールによる周知文書の自動配信・メーリングリストについて ……………………………………… 5 勤務医のページ 病院長の独り言「人手不足はいつまで続くのでしょうか?」…………………宮原病院院長 長島 早苗… 6 郡市地区医師会コーナー 山形県の医療情報連携システムに期待すること……………………酒田地区医師会十全堂 島貫 隆夫… 8 学 術 食物アレルギーを有する児童・生徒に対する対応 …………………… 山形県小児科医会 秋場 伴晴、清水 行敏… 10 診療情報提供書に対する返事からみた医療連携に関する 経年的検討 〜病診連携を中心に〜…………………………………………山形市医師会 小川 裕… 14 寄 稿 統廃合………………………………………………………………………………………山形市 武田 和夫… 18 山形県の偉人横「白鳥十郎長久」 …………………………………………………………山形市 武田 昌孝… 19 「吉田松陰 黒船密航失敗の謎」…………………………………………………………米沢市 八幡 芳和… 20 郡市地区医師会会報より 小国の四季………………………………………………………………長井市西置賜郡医師会 今 周二… 23 筆 硯 水野和夫とトマ・ピケティ ……………………………………………… 山形県医師会副会長 中目 千之… 24 県医師会だより 郡市地区医師会長会議……………………………………………………………………………………………… 26 山形県医師会第132回臨時代議員会について …………………………………………………………………… 27 第10回常任理事会……………………………………………………………………………………………………34 第14回全理事会………………………………………………………………………………………………………39 在宅医療推進委員会………………………………………………………………………………………………… 44 医事紛争処理・医療安全・自浄作用委員会………………………………………………………………………… 46 情報広報委員会……………………………………………………………………………………………………… 47 県医日誌……………………………………………………………………………………………………………… 49 会員異動……………………………………………………………………………………………………………… 51 医師国保だより……………………………………………………………………………………………………………… 52 厚生年金基金だより………………………………………………………………………………………………………… 59 編集後記……………………………………………………………………………………………………………………… 60 〔ホームページ〕ht 〔Eメール〕ke t p: / / www. yamagat a. med. or . j p/ ni s hi @yamagat a. med. or . j p 2 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 救 去 日本医療機能評価機構 医療安全情 日 日本 本医 医療 療機 機能評 評価機 機構 構 医 医療 療安 安全 全情 情報 報 救 去 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 日本医療機能評価機構 医療事故情報収集等事業から発信された医療安全情報の中から、日常の診療に 関連すると思われる情報を掲載します。詳細については日本医療機能評価機構のHPを参照ください。 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 3 4 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 救 去 「 YBCラジオ番 「ド ドク クタ ター ーアド ドバイス スで でき きょ ょう うも も元 元気 気」 」の の放 放送 送に につ つい いて 去 番組「ドクターアドバイスできょうも元気」の放送につい 救 YBCラジオ番 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 山形県医師会では、月曜日から金曜日まで下記の時間、県民向けにYBCラジオで健康情報番組「ドク ターアドバイスできょうも元気」を放送中です。 健康に役立つ楽しい番組ですので、患者さんに聴取をお勧めください。 5月の放送予定は下記のとおりです。 【放送時間:月曜日から金曜日 6時30分~6時45分、16時15分~16時30分】 放送日 テーマ 出演者 医療機関名 5月4日~8日 大血管、心臓そしてITを活用し た地域連携について 島貫 隆夫 日 本 海 総 合 病 院 5月11日~15日 のむ治療から学ぶ治療へ " ―これからの精神科" 小林 和人 山 5月18日~22日 三県寄れば長寿の知恵 阿部 正和 阿部内科胃腸科医院 5月25日~29日 胸がドキドキします 本間健太郎 ほんまクリニック 容 病 院 解回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回塊 壊 壊 壊 壊 壊 壊 山形県医師会会報表紙写真募集中! 壊 壊 壊 壊 壊 壊 本会情報広報部では、本誌表紙を飾る写真を募集しております。会員各位 壊 壊 壊 におかれましては、季節をおりこんだ傑作、或いは先生方がお持ちの「自慢 壊 壊 壊 壊 壊 の一品」などをどしどしお寄せくださいますようお願い申し上げます。 壊 壊 壊 壊 壊 壊 ⑴ 写真は通常のもので結構です。 壊 壊 壊 サービスサイズ又はキャビネサイズで、横位置のトリミングもお 壊 壊 壊 願いします。 壊 壊 壊 壊 ⑵ コメント、題字、寸感を100字程度にまとめ添付してください。 壊 壊 壊 壊 壊 壊 山形県医師会会報編集係(023-666-5200) 壊 壊 壊 壊 壊 壊 廻回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回快 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 5 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 救 去 山 山形県医師会会員専用ページのアカウント及 山形 形県 県医 医師 師会会 会員専 専用 用ペ ペー ージ ジの のア アカ カウ ウン ント ト及 及び び 救 去 メールによる周知文書の自動配信・メーリングリストについ メ 救 去 メー ール ルに によ よる る周知 知文書 書の の自 自動 動配 配信 信・ ・メ メー ーリ リン ング グリ リス スト トに につい いて て 揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机 山形県医師会では、会員専用ページを開設して おります。このページでは会員および医療機関の 情報、県医師会および各地区医師会の行事などを 花笠メーリングリスト 会 員 専 用 の メ ー リ ン グ リ ス ト「花 笠 M L」 (hanagas aml @yamagat a. med. or . j p)を立ち上げ 公開しております。会員の先生方の専用ページと ております。 なっており、アクセスするためにはアカウントが 花笠MLは、県医師会会員どうしが情報・意見交 必要となります。 換を行う場を提供します。また、この趣旨を通じ て地域医療の発展、更には医療全体の向上に寄与 会員専用ページのアカウント することを願うものです。 ◆ユーザ名: 未加入の会員は、これを機会に是非ご参加くだ y+日医会員番号(日医刊行物送付番号) さい。 ◆パスワード: 生年月日西暦下2桁+月2桁+日2桁 (例):1950年1月2日の方:500102 ※準会員の方は、本会までお申し込みください。 周知文書の自動配信 申し込み先 周知文書の自動配信、メーリングリスト「花笠 ML」への参加を希望される先生は、本会宛メール (ke ni s hi @yamagat a. med. or . j p)にてお申し込み ください。 周知文書あるいは県医師会からのお知らせを メールを利用して行っております。希望された会 山形県医師会ホームページ: 員には、県医師会ホームページの会員メニュー「新 ht t p: / / www. yamagat a. med. or . j p/ 着文書」をメールにて配信いたします。ご希望の メールアドレス: 会員は、是非お申し込みください。 ke ni s hi @yamagat a. med. or . j p 花笠MLアドレス: hanagas aml @yamagat a. med. or . j p <山形県医師会事務局人事> <山形県医師会事務局人事 > 茄禾禾禾禾禾禾禾禾禾禾禾禾禾禾禾禾禾禾禾禾禾禾禾禾禾禾禾禾荷 <新任>(平成27年4月1日付) <退職>(平成27年3月31日付) 事務局長 松本 みつ子 事務局長 鈴木 勉 6 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 病院長の独り言 「人手不足はいつまで続くのでしょうか?」 宮原病院 院長 長 島 早 苗 今年1月のある土曜日の夕方、国立国際医療セ 私の所属する医療法人宮原病院は昭和47年、初 ンター研修医棟の講堂で開催された東一医薬会同 代が設立した診療所「宮原外科胃腸科医院」から 窓会に出席してきた。 宮原病院となった。現在の病院は昭和58年に増床 お世話になった先生や同僚だった友人達と何十 し2代目であり所謂同族経営の個人病院である。 年ぶりに顔を合わせて懐かしい頃とお互いの現在 詳しくは昨年更新した病院ホームページをご覧い を語り合い交流してきた。 ただきたいが、 現在常勤医師4名・非常勤医師2名、 大学卒業、医師となってから40年余りになるが、 看護職32名(正看10名・準看22名)他に薬剤師・ 現在まで勤務医を続けている。 放射線技師・検査技師・管理栄養士などの専門職 卒後研修は大学を離れ国立第一病院(現国立国 の他、事務医事課・看護助手・介護員など併せて 際医療研究センター)で研修医、レジデントを経 総勢70名以上を雇用している。 て、結婚・出産を機に一旦休職後に代謝内分泌科 通所デイサービスと老人保健施設を併設して一 外来担当医として復帰した。その頃は大学紛争の 般病床は39床に減床している。それでも、60才定 煽りで大学医局には残らない風潮もあり、現在の 年の雇用延長で継続してもらいつつなんとかやり 卒後研修医制度の先駆けのような雰囲気があった。 くりし、すべての部門で職員雇用の募集をハロー 研修医同期は20人(内科10人・外科系10人)の ワークに提示を継続している。特に看護部門では 顔ぶれは、北は北海道大学・東北大学・新潟大学、 鶴岡地区医師会準看護学院へ学生採用を毎年お願 関東は千葉大・各私大、南は広島大学・鹿児島大 いし、資格取得後の現場採用を目標にしているが、 学など多彩であり、自由闊達な雰囲気で研修に切 正看護師の採用は困難であり病院看護基準15対1 磋琢磨した。私の臨床の基礎力はこの各科の医長 を維持するのに苦労している。 や指導医の厳しい指導で叩き込まれたと感謝して 病院開設当初は病床104床だったが、平成12年 いる。 に医療型療養病床に42床転換、平成18年に通所 過日の1月の交流会でも話題になったのが、都 サービス施設開設、平成23年には療養型病床から 市部と地方での病院機能の偏在化と人材の不足で 老人保健施設29名に転換したのも看護師不足と医 あった。特に先の東北大震災後の東北地方での病 師の平均年令の高齢化に対応しようと計画したも 院機能と医療・介護などの人材不足による地域医 のであった。 療の疲弊が慢性化し深刻な問題となっている現状 しかし、その後も2回の診療報酬改定により病 であった。 院機能の基準許可は厳しくなることはあっても緩 福島では原発被災の避難の長期化により帰還困 やかにはなっていない。 難者が医療スタッフで家族ぐるみ他県へ移転して 昨年の診療報酬改定により種々の加算要項や届 戻ってこないことで残された現場での人材不足か け出要項が提示されたが、そのどれもが一定の人 らくる負担増と疲弊の悪循環で離職したり病床閉 員基準や研修義務を満たす必要があるものばかり 鎖などが深刻であるとのことであった。 である。 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 7 また、病院には地域医療計画に基づく病床機能 径4km以内に診療所が存在しないこと、などは現 報告制度が始まり一般病床・療養病床を有する病 実には困難である。 棟単位で医療機能などを届け出報告することが義 また、地域包括診療科や地域包括加算の算定要 務となった。 件も、包括範囲や対象疾患・研修要件・服薬管理・ 宮原病院も「高度急性期機能」 ・「急性期機能」 ・ 介護保険制度・在宅医療・24時間対応などなど細 「回復期機能」 ・「慢性期機能」の中から「慢性期機 かくかつ広範囲厳格に条件が規定されている。 能」を届け出報告した。 今後民間病院の宮原病院が地域での医療の受け 今年に入って報告制度から一定期間経過した2 皿としてどのように進んでいけるのか、厳しい局 月に厚労省委託事業「入院医療などにおける実態 面を乗り切れるのか模索を続けていかなければな 調査」に関するインタビュー調査を受けた。職員 らない。 と共に面談し届け出要件について困難と感じてい その最大の難関が現場での人材・人手を充足す る要件について個々に回答した。 ることが条件であるし、地域の診療所や病院との 内容を具体的にあげてみると、在宅療養支援病 医療連携、介護連携であることは言うまでもない。 院の届け出では、病院には在宅医療を担当する医 終わりに、地域の人材不足・人手不足の解消の 師が3名以上配置されていること、24時間往診が 対策によい知恵はありませんか? 可能な体制を確保すること、病院を中心にした半 8 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 山形県の医療情報連携システムに期待すること 酒田地区医師会十全堂 日本海総合病院 島 貫 隆 夫 情報通信技術の発展に伴い、病院では多くの医 だからです。医療・介護の連携でもこのような関 療情報が電子化され、病院内の情報共有が進んで 係が大事であり、顔の見える関係とI CTを組み合 います。その結果、電子パスや多職種によるチー わせることにより、地域医療連携システムが活き ム医療が飛躍的に進化し、患者さんの治療に大き てきます。幸いにも、山形県はこの点では環境に く貢献しています。同じようにI CTを活用して地 恵まれた地域ではないかと考えます。 域内で医療情報共有を進めますと、地域での医療 現在、山形県内の地域医療情報システムは、そ 連携がよりスムースになり、患者さんにとっては れぞれ二次医療圏毎に整備され、進化してきまし 大きなメリットになります。地域の医療機関が情 た。2011年3月より「ちょうかいネット」が稼働 報を共有し、それぞれの施設の機能を最大限に発 し、現在情報開示施設が6カ所です。2011年6月 揮し、連携によって補い合うことができれば医療 からはOKI (おきねっと)が稼働し、現在、情 net 効率がさらにあがり、地域全体がひとつの病院と 報開示施設が7カ所です。2013年3月より「もが して機能すれば、負荷の分散もはかれます。さら みネット」も稼働しました。開示施設が1カ所で に治療方針や医療のプロセスが共有され可視化・ すが、今後病院の電子カルテとリンクすると飛躍 標準化されますと、地域における医療の質が更に 的に発展するのではないか思います。2014年10月 向上するのではないかと期待しています。 より「べにばなネット」が稼働し、すでに開示施 「ちょうかいネット」を運用してわかったことで 設が7カ所で、さらに準備中の施設があると聞い すが、I CTを利用した地域医療情報連携システム ております。2015年2月28日現在、SECのデータ が普及するためには二つのことが肝要と考えます。 を見ますと、I DLi nkの参照施設は山形県内では 一つは病院の診療録開示です。紹介状とその返書 329施設に上り、全国で3位です。 で経過はわかるという意見もあります。しかし、 このようにすでに山形県内の医療情報連携シス ちょうかいネットを利用してからは、病院へ紹介 テムは県内全域をカバーするに至っており、I CT した患者の経過がほぼリアルタイムにわかるよう を用いたこのようなシステムにおいて、山形県は、 になった、また、外来ベースであっても途中で経 開示施設数、利用状況から見て、全国でも有数の 過を知ることができ、診療所と病院が水平の関係 先進県です。一方、医療情報連携システムが導入 になった気がするという意見をいただきます。具 されても、普及には時間がかかるのが一般的です。 体的な利用事例を提示して、システムの有用性を 「今では当たり前のように使用されているウォ 理解していただくことも必要だと考えます。もう シュレットもその普及には長い時間がかかったわ 一つは、このようなシステムを利用するにあたっ けで、医療情報連携システムも同じでは」 、と言う て、「顔の見える関係」が重要だということです。 のは当地区医師会副会長の佐藤顕先生の卓見です。 一方的に病院の医療情報が診療所で参照できると I CTを利用した地域医療連携システムは、システ いうことではなく、お互いに情報を共有して患者 ム導入で終わりではなく、運用の仕方、利便性・ の治療にあたるためには双方向の情報提供が必要 有効性について、様々な機会を利用して、地域で 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 9 話し合いながら、共有しながら運用してゆくこと i dgeから入ろうがす Li nkから入ろうが、HumanBr が大事だと思います。 べてのデータにアクセスできるようになります。 さて、山形県内の状況を省みるに、二次医療圏 二つのシステムを意識しないで、医療情報連携が ごとのシステム設置がほぼすみ運営状況も落ち着 できることになり、真の医療情報連携システムと きつつあり、そろそろ山形県全域でのネットワー 言えるのではないかと考えます。 ク運用を考える時期になってきているのではない 今年度から地域医療構想策定を進めなければい でしょうか。幸いにも、現在I DLi nkとHumanBr i dge けません。山形県では既にI CTを利用した医療情 という2種類のシステムが混在する運用がなされ 報連携のインフラが整備されていることは様々な ており、これをさらに発展させて、山形県医療情 意味で大きな武器となるのではないかと考えます。 報ネットワークとしてのポータルサイトを立ち上 医療・介護連携においてもこの医療情報システム げ、利便性を高めることが必要なのではないかと は強力な情報インフラとなります。医療・介護系 考えます。さらにI DLi nkとHumanBr i dgeに対し の様々な職種が情報共有することにより、地域に てお互いのデータ連携を積極的に要望して行くこ おけるチーム医療がさらに進化することを願って とも大事だと考えます。これが実現すれば、I D- やみません。 10 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 食物アレルギーを有する児童・生徒に対する対応 山形県小児科医会 秋 場 伴 晴 清 水 行 敏 平成26年3月26日に文部科学省スポーツ・青少 の市区町村教育委員会並びに所管の学校及び学校 年局長から各都道府県知事や教育委員会教育長宛 給食施設に対し、各都道府県知事においては、所 に「今後の学校給食における食物アレルギー対応 管の学校法人等に対し、この趣旨について、周知 について」という通知が出されました。その一部 を図っていただくとともに、適切な対応がなされ を書き出してみます。なお( )は筆者らが付記 るよう御指導をお願いします。 したものです。 なお、文部科学省では、各自治体等における取 『食物アレルギー等のある児童生徒に対しては、 組状況について、今後、継続的な把握に努めるこ 文部科学省監修の下、平成20年に公益法人日本学 ととしておりますのでご協力をお願いいたします。 』 校保健会が発行した「学校のアレルギー疾患に対 この後に、1.学校給食における食物アレル する取り組みガイドライン(以下「ガイドライン」 ギー対応の基本的な考え方、2.都道府県・市区 と略す)に基づく対応をお願いしているところです。 町村教育委員会における対応、3.学校における 平成24年12月に、食物アレルギーを有する児童 対応、が記されています。このなかで繰り返し述 が、学校給食終了後にアナフィラキシーショック べられているのは、食物アレルギーにおいては、 の疑いにより亡くなるという事故の発生を受けて、 上記のガイドラインに基づいて対応することが重 文部科学省では、平成25年5月に「学校給食にお 要であり、そのためには学校生活管理指導表の提 ける食物アレルギー対応に関する調査研究協力者 出を必須としていることです。 会議」を設置し、学校給食における食物アレルギー しかし、諸般の事情によって、山形県では「ガ 対応の充実方策について、総合的・専門的な観点 イドライン」に示された学校生活管理指導表を使 から検討を依頼し、本年3月、別添1(本稿では うのが憚れる状況であったために、各医師の考え 省略)のとおり、報告書を取りまとめていただき 方に従って何らかの指導表を学校に提出していた ました。 のが現状でした。ところが、学校側としては、 「ガ 本報告書では、学校給食における食物アレル イドライン」に示されている学校生活管理指導表 ギー対応に関して、 「ガイドライン」に基づく対応 が提出されるものと考えていたにもかかわらず、 の徹底が必要不可欠であると、改めて確認される 様々な指導表が提出されてくるために、戸惑いを とともに、今後の改善・充実方策等について具体 感じているとの声も聞こえていました。そのため、 的に提案されました。 文部科学省から上記の通知が出されたこともあり、 文部科学省としては、本報告書を踏まえ、今後 山形県小児科医会では、何か統一した指導表を提 さらに施策の充実に取り組むこととしており、貴 案しようということになり、新たに学校生活管理 職におかれましても、別添1、2(本稿では省略) 指導表と食物アレルギー症状が出現したときの対 を参考にしながら、下記について、御対応いただ 応手順を作成しました。 くようお願いします。 学校生活管理指導表に関しては、 「ガイドライ また、各都道府県教育委員会においては、域内 ン」の学校生活管理指導表(アレルギー疾患用) 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 11 に記載されているものは、一部形は変えているも いては是非とも知りたいところであり、フロー のの全て残し、幾つかの新たな項目も追加して、12 チャート式にすることで迅速に対応することが可 頁に示したようなものにしました。変更や追加し 能になると思われます。最下段の対応の仕方の項 た主なものを以下に列挙します。 目には、搬送する病院として山形市の2つの病院 1) 「ガイドライン」の学校生活管理指導表はA を指定していますが、これは山形市やその周辺の 4版の横長のものですが、使いにくいとの 地域の二次医療機関として、2つの病院の了解を 声が多く、縦長に変更しました。また、 「ガ 得て山形市小児科医会が決めたもので、山形市以 イドライン」の指導表はアレルギー性鼻炎 外の地域で使用する場合は、その地域の事情に応 と一緒のものですが、食物アレルギー用単 じた医療機関を記載することになります。 独のものとしました。 平成27年3月初めに山形県医師会の渡辺眞史理 2)トップの部分に気管支喘息のあり、なしを 事と筆者2名が山形県教育庁の方々と面会し、山 記入するようにしましたが、気管支喘息の 形県小児科医会が学校生活管理指導表を作成した 存在はアナフィラキシーの重篤化の危険因 経緯とその内容について説明してきました。山形 子であると言われていることから、参考の 県教育庁からは、 「ガイドライン」に載っている学 ために追加しました。 校生活管理指導表を提出するのが望ましいという 3)Bのアナフィラキシー病型は、 「ガイドライ のが基本的な姿勢であるが、医療現場側で使いや ン」の学校生活管理指導表では昆虫と医薬 すいのであれば山形県小児科医会が作成した指導 品を別個に列挙していますが、稀なことな 表を用いても構わないという趣旨のお言葉をいた ので、その他に含めました。 だきました。 4)Cですが、 「ガイドライン」の学校生活管理 山形市では平成26年10月の山形市小児科医会 指導表では原因食物と診断根拠を記載する 総会での承認を受け、今回呈示した学校生活管理 ようになっていますが、症状も記載するよ 指導表の運用をすでに開始していますが、一部の うにしました。これは、複数の原因食物が 養護教諭の方からは分かりやすいと好評を博して 存在する場合、それぞれの食品により起こ おります。 す症状が異なる可能性があり、特にアナ 冒頭の文部科学省からの通知にも記されていま フィラキシーを起こした食物があれば、そ すが、平成24年12月に東京都調布市で起こったよ の情報を頭に入れて置くことで、なお一層 うな死亡事故が二度と発生しないように、食物ア の注意を喚起することができるからです。 レルギーの子どもさんに対して、主治医は細心の また、原因食物は種実類・木の実類をナッ 注意を払って管理していかなければなりません。 ツ類に変更し、大豆、ゴマ、軟体類・貝類、 今回呈示した学校生活管理指導表やアレルギー症 魚卵を追加しました。 状が出現したときの対応は、山形県小児科医会会 次に、食物アレルギー症状が出現したときの対 員の皆様には山形県小児科医会会報などを通して 応について、一目でわかるような表を作成しまし 周知しております。しかし、県内の小学校や中学 た。13頁に示しましたが、これは、東京都アレル 校の校医の先生の中には山形県小児科医会会員で ギー疾患対策検討委員会が監修して作成したもの ない方もおられます。その先生方にもそれらが参 を参考にしました。子どもさんを預かる学校側と 考になればと思っております。 しては、目の前で症状が起こったときの対応につ 12 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 13 14 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 診療情報提供書に対する返事からみた 医療連携に関する経年的検討 〜病診連携を中心に〜 山形市医師会 しろにし診療所 小 川 裕 (うち精神科病院数 院数は2014年4月1日現在17 【はじめに】 人口の急速な高齢化や疾病構造の変化,医療技 4)4) であった。 術の進歩などを背景に,わが国の医療は大きな転 本研究を行うに当たり、倫理的配慮として、個人 換期を迎えている。これまで六次にわたる医療法 情報に属する氏名や性別、生年月日、傷病名は除 改正が行われたが、その中で医療機能の分化・連 外したうえで、診療情報提供先や提供目的等につ 携の推進が重要な課題のひとつとして位置づけら いてはコード化し、医療機関間の連携のみに着目 1) れている 。これに対して多くの病院では医療連携 して分析を行った。 を専門に担当する部署が設置されるなど連携の強 化が図られているが、診療所側からみた医療連携 2) の実態に関する分析は少ない 。 【結 果】 1.診療情報提供書の発行状況 本研究は、診療所における診療情報提供書の発 2001年から2012年までの12年間に発行した 行状況とそれに対する返事に基づき、医療連携の 診療情報提供書は延べ1, 367件であり、その提供 経年変化と課題について、病診連携を中心に診療 先別の内訳は病院(総合病院、単科の病院を含 所の側から実践的に検討することを目的としている。 む) が1, 018件(74. 4%)、診療所が314件(23. 0%)、 その他(施設、指定なしなど)が35件(2. 6%) 【対象と方法】 であった。各年の診療情報提供書発行件数を図 2001年から2012年までの12年間に山形市内に 1に示した。発行件数は経年的に増加傾向にあ あるしろにし診療所で発行した診療情報提供書と り、病院への発行件数の増加が主であったが、 2013年末までに受領した返事を分析対象とした。 診療所への診療情報提供書の発行件数の減少は まず、病院、診療所、施設等提供先別に診療情 みられず、 2010年以降は年間40件を超えていた。 報提供書の発行状況について検討した。つぎに、 提供先が病院の診療情報提供書について、分析対 象期間の12年間を2001年から2004年、2005年か ら2008年、2009年から2012年の3期に分けて、発 行の目的、返事の有無、返事の内容に関する検討 を行った。さらに、転帰がわかる内容の記載があっ た病院からの返事に基づき、診療情報提供書発行 の目的と転帰について検討した。なお、検定はχ2 検定を用いた。 しろにし診療所は内科のみを標榜する無床診療 所で、常勤医師は1人である。また、山形市の人 口は2014年10月1日現在253, 335人 3)で、市内の病 図1 診療情報提供書発行件数の経年推移 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 2.病院への診療情報提供書に対する返事 15 20. 6%と当診療所で治療となった割合が8割近 提供先が病院の診療情報提供書1, 018件につ くにのぼった。また、慢性疾患で入院治療を想 いて、発行時期別に発行目的と返事の有無およ 定した場合には、 「検査を終えて当診療所での治 び内容を表1に示した。なお、発行目的には発 療・経過観察となった」割合が 8. 0%、「提供先 行時期別の差は認められなかった。 で検査・治療後当診療所に紹介転医となった」 書面で返事があったのは940件(92. 3%)、返 割合が46. 「提供先で治 7%と両者で半数を超え、 事がなかったのは76件(7. 5%)で、電話での返 療・経過観察となった」のは40. 0%であった。 事が2件(0. 2%)あった。発行時期別にみても 診療情報提供書発行の目的が精密検査、急性 返事の有無に差は認められなかった。 疾患、慢性疾患いずれの場合においても、発行 つぎに書面での返事の内容についてみると、 時期別の転帰の差は認められなかった。 「転帰がわかる内容の記載あり」が736件(発行 数1, 018件に対し72. 3%)、「転帰不明の内容記載 【考 察】 あり」が127件(12. 「受診報告のみ」が77 5%)、 かかりつけ医としての機能も求められる診療所 件( であった。これを発行時期別にみても 7. 6%) においては、標榜科以外の主訴をもつ患者が受診 差は認められなかった。 したり、健診で診療所がもつ検査能力を超える検 診療情報提供書の発行目的別に返事の有無お 査が必要な精密検査の指示を受けて受診したりす よび内容をみると、 「入院外での対処を想定した ることなども少なくないことから、近隣の専門の 急性疾患」の場合に転帰がわかる内容の返事が 診療科をもつ診療所や病院との連携が重要になる。 あった割合が最も低かった。ついで「入院での 本研究は12年間の診療情報提供書の発行状況と 対処を想定した慢性疾患」、 「入院での対処を想 それに対する返事の分析から、経年的な医療連携 定した急性疾患」で転帰のわかる内容の返事が の推移と今後の課題について診療所側から検討し あった割合が低くなっており、この傾向は発行 たものである。 時期別にみてもほぼ同様であった。 まず、発行件数を経年的にみると、各年で増減 は見られるものの全体的には増加傾向であった。 3.病院への診療情報提供書発行の目的と転帰 主として病院への診療情報提供書の増加であった 病院への診療情報提供書に対して転帰がわか が、診療所への診療情報提供書の発行件数の減少 る内容の返事のあった 736件について、発行時 はみられなかった。2008年10月から有料老人ホー 期別に発行の目的と転帰を表2に示した。 ムの入居者の主治医を務めることになったことが 急性疾患では、入院外での対処を想定した場 病院への診療情報提供書が多くなった要因のひと 合には「提供先で治療・経過観察」が60. 0%で つと考えられる。また、近隣の診療所医師とは顔 あったが、 「提供先での検査を終えて当診療所で の見える連携になることが少なくないため、診療 治療・経過観察となった」 、「提供先で検査・治 情報提供書を発行せず医師に伝えるべき情報を口 療後当診療所に転医となった」を合わせると 頭やメモで患者に明示して受診してもらったり、 38. 2%にのぼった。また、急性疾患で入院での 医師に直接電話で診療依頼したうえで受診しても 治療を想定した場合では、「提供先で治療・経過 らったりすることもあるため、実際には診療所と 観察となった」が75. 7%、「提供先で検査・治療 の連携頻度はもっと高くなっている。 後当診療所に転医となった」が22. 2%であった。 病院への診療情報提供書に対して、 「書面での返 慢性疾患では、入院外での治療を想定した場 事あり」が92. 3%と高率であり、発行時期による 合には「検査を終えて当診療所での治療・経過 差は認められなかった。診療情報提供書に対する 観察となった」割合が57. 3%、「提供先で検査・ 返事が書かれるまでの手順が各病院ですでにシス 治療後当診療所に紹介転医となった」割合が テム化されていると考えられる。一方、返事の内 16 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 表1 診療情報提供書発行の目的と返事の有無および内容 *1 治療が必要な場合は原則として当診療所での治療を想定 *2 治療が必要な場合は原則として提供先での治療を想定 *3 入院外での対処を想定 *4 入院での対処を想定 *5 転出(施設入所を含む) 、転医、術前のための情報提供など 表2 診療情報提供書発行の目的と転帰 *1 治療が必要な場合は原則として当診療所での治療を想定 *2 治療が必要な場合は原則として提供先での治療を想定 *3 入院外での対処を想定 *4 入院での対処を想定 *5 転出(施設入所を含む) 、転医、術前のための情報提供など *6 治療・経過観察終了を含む *7 提供先から他医療機関の紹介、死亡を含む 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 17 容についてみると、転帰がわかる内容記載のある の診療所で治療することになっていた。精密検査 ものが72. 3%であった。改善の余地があるとも考え 目的や急性疾患の検査・治療目的の場合において られるが、発行時期別の差は認められなかった。 も、診療情報提供書発行時の想定以上に診療所に 転帰がわかる返事の割合を上げようとすれば、提 もどっての治療・経過観察となっており、病診連 供を受ける病院側では、数多くの診療情報提供書 携は良好に機能していると考えられる。 に対して返事を書くタイミングを個別に検討する 今回の分析結果から、書面での診療情報提供書 という難しい問題が生じる可能性もあろう。 に対する書面での返事については、すでに容易に 診療情報提供書発行目的別の返事について検討 改善できる課題は少ないレベルに達していると考 した結果では、入院外での対処を想定した急性疾 えられる。今後、情報通信機器を利用した病診連 患の場合に転帰がわかる内容の返事を受領した割 携の普及・拡大がさらに進められていくと考えら 合が最も低かった。診療所医師の立場からは是非 れるが、それがさらなる病診連携の推進に役立つ 経過や転帰を知りたいところであり、経過や転帰 ことが期待される。 が記載された病院医師からの返事は診療所での日 常的な診療水準を高める効果も期待できるが、病 文 献 院医師の立場からは返事を書く時間を確保するこ 厚生労働統計協会編:医療対策.厚生の指標増刊 ととそのタイミングが特に急性疾患で入院外での 国民衛生の動向2014/2015 61( :1779) 250、2014 治療の場合は難しいということになろう。近年、 小川裕:地域における医療機能連携の実態−紹介 情報通信機器を利用した医療機関間の患者情報の 状・診療情報提供書に対する返事の分析から−. 提供システムが整備されつつある。診療所医師が 厚生の指標47( :238) 28、2000 知りたい急性疾患患者の紹介後の経過については、 山形市公式ホームページ 情報通信機器を利用した連携で十分対応可能であ ろう。 ( ht t p: / / www. ci t y. yamagat ayamagat a. l g. j p) ( 2014. 11. 15) 転帰がわかる返事について検討した結果では、 山形県ホームページ 慢性疾患で診療情報提供した患者が高率に提供元 ( ht t ps : / / www. pr ef . yamagat a. j p) ( 2014. 11. 15. ) 18 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 統 廃 合 山形市 武 田 和 夫 新学期が始まった、新入生が来る、2年生は3年 親は今より20分くらい時間をかけて山の畑まで軽ト 生になる。少子化の影響で、卒業生の数より新入生 ラで通勤だろう。子育てが出来ない集落は見捨てら の数が少ない。この状態が続くと1学年3クラス れるのか。 だったのが、いつの間にか2クラスになり、それも 経済効率からは大きいことはいいことである。渋 やがて危なくなる。 谷の巨大ビルに商店が集中し、巨大駐車場を持つイ 山形と隣町の境にある部落の市立の小学校は、昔、 オンモールには沢山のお店や飲食店が集まる。だが 40年前校医をしていた頃はオンボロ木造校舎だった 車と無縁の老人たちは近所の商店で十分で、これが が、児童数はある程度あり、その後モルタル2階建 なくなったら困る。 てに改築された。数年前再び校医で訪れたが、生徒 同じことが医療機関にも当てはまる。現在は検査 数が激減して廃校寸前という有様で、グランドを走 器械など設備投資が高額となる、手術室も器械も時 り回る児童の姿が無い。1学年2・3人で全校でも 間一杯働いてもらわないと困る。中小病院がドング 20名に満たない。単純に半数が女子とすれば、野球 リの背比べのように、そこそこの設備投資をするよ やサッカーのチームも作れない人数である。 り、合併して人的資源も設備投資も高額だが最新の さらに驚いたのが健康簿の肥満傾向に、全員に未 機械を入れ、目一杯活動させる。自治体もあちこち 処置の虫歯がある。校長先生の話では、クラスでは にチビチビ出していた救急医療補助金を一つの巨大 キャッチボールなどの相手もいない。帰宅しても両 病院に集中し、地域のすべての救急車がそこに走れ 親は山の畑に行っており不在で、スナック菓子と炭 ば、 「タライマワシ」など起こりえない。人も24時間 酸飲料にゲーム機では当然健康に悪い。私がその学 常備消防の感覚で配置する。他の病院の当直医は入 校に健診に行くにも車で30分以上はかかる、歯科受 院患者さんのみを診る。産科など年間200件以下の分 診勧告書を貰っても、最寄りの歯科まで4キロはあ 娩数なら統合合併を勧告し、年千件程度を目標にし る。親が夕方軽トラで山の畑から帰ってくる頃は、 て、産科麻酔科の医師も助産師も集中させる。2・ 歯科診療所も閉まってしまう。 3人の医師でやりくり当直するより、9人10人で当 2年後この学校は児童数減で廃校となった。残っ 直を回せば過労燃え尽きもなくなる。 た子供たちはスクールバスで下の学校に通っている。 これは医療機関を経済面から見た統廃合での合理 だが帰りはどうするのだろう。学校前の街道はバス 化である。肝心のお客さん、患者さんからの目線で 路線で、9時半と2時半の2回バスが通る。子供の はない。だがこの社会主義的計画経済の医療計画は 将来を考えれば山の部落から下の町に住み替えて、 受け入れられるだろうか 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 な っ て い る 。 参 考 墓 資 碑 料 は 河 ・・ 北 大山 町 日形 ・ 本県 東 人の 林 名歴 寺 辞史 に あ 典 河 る 大北 。 東書 京房 経新 済社 雑 誌 社 発 行 殺 。 こ の 時 の 長 久 の 血 は 庭 の 桜 木 に 飛 び 散 っ た と さ れ 『 血 染 め の 桜 』 と 称 さ れ 語 り 草 に か っ た 。 天 正 十 二 年 六 月 義 光 は 重 病 と 偽 り 山 形 城 に 誘 い 出 し 、 仮 病 の 床 で 一 刀 の 下 に 斬 娘 を 嫡 男 義 康 の 妻 に と 要 請 し 、 姻 戚 関 係 を 結 ぶ が 、 長 久 は 気 を 許 さ ず な か な か 出 形 し な る 。 こ れ に 対 し 、 義 光 は 異 常 な 圧 力 を 感 じ 陥 れ る 機 会 を 狙 っ て い た 。 ま ず 義 光 は 長 久 の つ い て 仲 介 の 労 を と っ て い る 。 天 正 五 年 に は 織 田 信 長 に 使 節 を つ か わ し 名 馬 を 献 じ て い と 称 せ ら れ る 。 非 凡 な 力 量 を 有 し 、 最 上 地 方 の 紛 乱 に 際 し 伊 達 輝 宗 と 最 上 義 光 の 和 議 に に 居 住 し 勢 力 を 蓄 え 、 谷 地 に 入 部 し 谷 地 城 を 築 城 。 山 形 城 主 最 上 義 光 と 共 に 出 羽 の 双 傑 出 生 ・ 家 系 が 明 確 で な い が 、 安 部 氏 の 裔 と い わ れ て い る 。 代 々 、 地 方 豪 族 と し て 白 鳥 村 白し ら と 鳥り じ 十ゅ う 郎ろ う 長な が 久ひ さ ( 不 詳 ~ 一 五 四 八 ) 谷 地 城 主 ・ 戦 国 武 将 レ ( 微 韻 仄 起 ) 一 入 河 劍 城 喃 北 貫 請 徒 田 胸 願 聴 園 鮮 陰 堡 人 血 謀 営 未 レ 飛 裏 扉 歸 に 一いっ け 剣 ん 入ゅう 城 じょ う 胸むね をつ 貫らぬ い て 鮮せん 血けつ 飛と ぶ 請こ い 願ねが う 隠いん 謀ぼう の 裏うち じ な ん 喃 徒ただ 聴き く 堡ほ 営えい のと 扉びら 19 山 形 県 の 偉 人 横 白 鳥 十 郎 長 久 河か 北ほく の 田でん え 園 ん 山 形 市 ひ 人 と 未いま だ 帰かえ ら ず 武 田 昌 孝 20 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 「吉田松陰 黒船密航失敗の謎」 米沢市 山形県立米沢栄養大学栄養学部 八 幡 芳 和 マスコミは、最近のNHK大河ドラマを事あるご 今 回 第4話、5話 に そ の 場 面 が 出 て く る。ペ とにその視聴率が低いと、こぞってあげつらう。 リー提督一行を乗せた7艙の艦隊が停泊している ひたすらにケチをつけて評判を下げるのはマスコ 下田湾近くの弁天島の祠に身を潜めながら、その ミの、売らんがための常套手段とは言え、国会で 機会をうかがい深夜2時、海岸に繋がれていた漁 は昨今野党の自分たちの過去の行状のまずさはさ 民の一槽の小舟に松陰より2歳若い弟子、まだ25 ておき、アベノミクスを始め閣僚答弁の言葉尻を 歳の金子重之輔と共に乗り込む。盗まれないよう とらえて、テレビ映りを気にしながら厚かましく にと、櫓を固定する金具がはずされていたのに気 も追及する風潮と似ている。同様に酷評ざんまい づき、何と男子固有の「ふんどし(褌)」を二人と だった平成24年(2012)の51作目「平 清盛」は、 もほどいて、舟のへりに巻きつけた。途中でそれ ただ傲慢な男としか見ていなかった清盛の人物像 も切れてしまい、着物の帯まではずし結び直した。 が、その少年時代、若く生意気盛りだった青年像、 その下腹部丸出しの状態で、はかまをつけたまま 後継者たる子供たちとの軋轢、源氏に滅ぼされる 黒船に乗り移ったが、熱意が通じずアメリカ密航 までの一部始終が初めて見聞きするものばかりで、 を拒否された一下り。当夜の番組の最後に「松陰」 いたく興味深かった。さて、今年5月には山口大 は当時皮膚病を患っており、それを治すための温 学第三内科が主催する第58回日本糖尿病学会総会 泉宿が紹介されていたのを誰が気づいたであろう が 山口県下関で開催されるがその当地は萩の、 か。このカラクリを知っている小生にとり、まさ 大河ドラマ54作目「花燃ゆ」の話題。 しく我が意を得たりと、思わずニンマリ。伊豆急 「吉田松陰」そしてその身内の 実妹「文」を主 下田駅から路線バスで20分、下田の奥座敷、蓮台 人公にした題材として、彼女にまつわる新しい人 寺温泉。史跡「松陰寓寄処」には、松陰が実際に 物評価がおもしろく、松下村塾の場を借りた将来 浸かった浴槽、当時黒船来航で緊張状態にあった、 の日本を動かす人材達の「幕末の学園ドラマ」た 下田奉行所役人の目につかぬようにと寝泊りした る由縁である。 2階の隠し部屋を見た。 (写真1) ところで小生は感染症一般には、その起承転結 がはっきりしているところが好みだが教科書的な 一方的、一面からの対策にはいつも「どこかおか しい」と首をかしげている。その感染症と本稿の タイトルが結びついたとしたらさぞや面白かろう と、ペンをとった。勤務して1年目の山形県立米 沢栄養大学が春休みに入ったおり、またとない機 会とて伊豆半島は下田を訪れた。今から遡る事162 年前の季節は同じ、嘉永7年(1854)3月27日、 果たして黒船密航を企てたのである。攘夷論者(夷 人→外国人 を実力行使で排斥しようとする考 え)ではあるものの、欧米列強に対抗できる日本 その皮膚病とは、 「疥癬」のことである。極めて 国家をいかにして作れるかの強い、あふれるばか 伝染力が強く、また診断はすこぶる困難で、時折 りの探究心のもとに決心した。 医療機関の院内感染ではあっという間に施設全体 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 21 に拡がってしまうためその対応にひと苦労させら 日本とアメリカは日本の開国の第一歩となった れ、こうした一部始終を実際に管理者として体験 日米和親条約を結んだばかりであり、当時の幕府 した小生にとっては興味深々で、不適切な表現な の国禁をおかした二人の密航者を連れ帰るトラブ がら痛快でもあった。さて、英語で検疫とはイタ ルはペリーとしても、避けたかったに相違ない。 リア語から派生した「Quar ant i ne」。語源は40とい しかし、もう一つの断った理由に「疥癬」があっ う数字の意味である。舟が上陸する許可を出すた たであろうとは、どこにも触れられていない。武 めの、観察期間の40日間。それは40日もの長さ、 器を所持してはいないかと、身辺あらためた場面。 時間をかければ乗船している人たちの健康状態の 「疥癬」は不潔にしている人では罹りやすくまた治 動静が分かるからに他ならない。隔絶された船内 りにくく、更には他への広がりも早い。テレビで では、数ある疾患の中で、感染症が最も危惧され は、家人が「まずは風呂に入れ。 」と何度も繰り返 るものであり、大昔から「疥癬」の怖さは西洋東 し言う。また松下村塾の塾生からも「松陰先生は、 洋を問わず知られていた事実。疥癬は、ヒゼンダ いつもくさい。 」と苦情が多かったと。 ニと言われるダニが皮膚表面の角質層に寄生して 皆さんご存知であろうか。常に情報を収集し、 おこる感染症。肥前の国(肥州・・・現在の佐賀 将来の判断にするという「飛耳長目(ひじちょう 県、長崎県の一部)のダニと誤られるが、ひぜん(皮 もく) 」の思想のもと、松陰がこの事件の2年前、 癬)になる。0. 2~0. 3mmの大きさで、決して指で 嘉永5年(1852)3月25日 東北遍歴の折、米沢 つまむ事ができない、黒板の下に散らばる白い を訪れた時の記念石碑がある。米沢市中央7丁目、 チョークの粉と同じだと覚えるのがよい。治療は 三友堂病院前の通りを東へ米沢駅方面に向かうこ 古代 唐の時代、硫黄を含む軟膏による方法が記 と500m先の左側、横断歩道立橋のたもとに設置さ 載されていた。イオウ外用薬、クロタミトン(オ れている。長崎以来の知友だった、米沢藩士 高 イラックス)軟膏の全身塗布が一般的。同様に硫 橋玄益を訪ね宿をとった。当時の第12代米沢藩主 黄含有する、赤色液体の六一○(むとう、武藤) 上杉斉憲(なりのり)らに面会しようとしたが、 ハップへの入浴も有効だったが、2012年販売中止 丁度参勤交代で江戸に向かう前日と重なり、果た となっている。昔ながらの温泉湯治には皮膚病、 せなかったとある。ぜひご覧いただきたい。 (写真2) 殊に疥癬への治療目的の意味があった。 本題に戻ろう。言葉の通じない異国で、深夜に ふと乗り込んで来た松陰らを警戒したのは想像に かたくない。テレビの画面にもあったが、全部漢 文での渡航目的書状は最初乗り込んだ「ポーハタ ン号」でなく、通訳(中国人の 羅新)がいた別 の船に案内され、その概要は理解してもらえた筈。 後日ペリー提督の文章に「このように情熱あふれ る、二人の若人」の気概に対し「その後どうなっ たかは知らぬが、こうした若者がいるのならば将 来この国は、先進国の仲間入りがきっと実現でき るであろう。」と、破格の賛辞を送っている。 22 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 体を清潔に保つという話題では、私の担当する 糖尿病で有名なカナダトロント大学医学部の、 糖尿病患者さんでのコントロールの難しさとは、 ある医局に掲げられていたスローガン「Se et he 本人の性格や几帳面さに左右される事を痛感させ 」まさしくこれである。 pat i ent ,dot hepr ocedur e. ! られる。中学生で発病した、まだ若い30代の1型 松陰は、頑固者で他人の意見を聞かず塾生といつ 糖尿病は、「1週間同じ靴下をはく。」と。その意 も衝突して「離れ牛」と言われた高杉晋作を高く 味がおわかりか。そう、少なくとも1週間は風呂 評価し、わざと遠ざけたり、持ち上げたりと人物 に入らないまま平然としている。はからずも足の を見る目には定評があった。 「人賢愚ありと雖(い 傷から壊疽を発生し、足指の末端を切断してし えど)も各々一二の才能なきはなし」の言あり。 まった。このような人に、1日三度のバランスの 歴史を総括するに「・・・たら、 ・・・れば。」 とれた食事療法、1日4−5回注射の2種類のイ の「たられば」は無意味とはいえ、少し前に来日 ンスリンを組み合わせた強化インスリン自己注射、 していたプチャーチン率いるロシア艦隊には、数 測定した血糖の数値に合わせたインスリン量の増 日の違いで乗り込む事ができなかったし、もし松 減。薬効の期待できる食直前薬、食後2時間薬 陰が無類の清潔好きで、またペリーも血気盛んな (食間のこと)の正しい服薬などできようはずもあ 二人の密航を認めておれば明治維新は別の形で、 るまい。どんな素晴らしい治療を指示しても、患 ともすればより早く実現したかも知れない。 者さんに守られなければ全くの無意味である。医 安政6年(1859)10月27日、世に言う「安政の 療者が「これぞ教科書通りの正しい治療だ。 」と押 大獄」に連座し、29歳の若さで斬首刑に処される し付ければするほど、つらくなって気持ちが離れ ことになるわけだが、まだまだドラマ「花燃ゆ」 るのは当然。こうした症例があるという実情を知 は続く。 らない現状、それは医療者側のコンプライアンス 登場人物の結末はそれぞれ歴史上分かっている の問題が、ここにある。まずは相手を良く見てか ものの、毎回どんな物語の展開になるかと日曜夜8 らであって、決して自分の土俵にそのまま持ち込 時を心待ちにしている。 むのではなく、相手の土俵に入り、どの程度から が可能かを見定める事が肝要。 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 23 長井市西置賜郡医師会会報(平成26年7月7日 第46号)から 小国の四季 長井市西置賜郡医師会 今 医 院 今 周 二 医師会に入会させていただき、総会・役員会に 出席のため国道を通り長井まで年に数回通いまし た。この道路は、昔、新潟県下越地方と置賜地方 を結ぶ古道であり、越後米沢街道と呼ばれ宇津峠 をはじめ大小13もの峠があり、別名“13峠”とも 呼ばれています。以前に比べれば踏切もなくなり、 拡幅され車も快適に走れるようになりました。し かし吹雪の日は運転中の視界がさえぎられ、道路 の位置さえわからず立ち止まるしかありませんで した。ふと、命の危険を感じる瞬間です。 わが町小国郷、南は飯豊山、北は朝日岳に囲ま れ、面積は738k㎡ で県土の7. 9%を占め、林野率 93%の人ぞ知る豪雪地帯ですが、春は青い空のも と、山の残雪の白と杉の濃緑、芽吹きはじめた木々 のもえぎ色、大山桜のピンクが点在し、清流の音 が聞こえてくる皆が待ち望んだ季節でもあります。 この時期の景観は、柏倉清助画伯が樽口峠から描 いた“飯豊の春”を織りにして、町の体育館の緞 帳に使用されています。5月の連休には、シャク ナゲ祭りや熊祭りで賑わいます。熊祭りは町の南、 梅花皮荘(カイラギソウ)の広場で行われ、マタ ギ(狩人)が熊の供養と狩猟の安全を祈願して行 う行事で、マタギの皆さんの熊をとるデモンスト レーション(指示する人、追い立てる人、待ち伏 せして撃つ人と分担がある)の後、名物熊汁をご 馳走する祭りです。しかし、震災の後、上山と米 沢で捕獲された熊の肉に国の基準を超える放射性 セシウムが検出されて以来、吾妻山系と飯豊山系 が続いていることから提供は禁止されました。ま たこの時期は、わらび、あいこ、たらのめ、しお で、ぜんまい、こごみ、うるい、うどなど山の恵 みが豊富で、12ある観光ワラビ園ではまず雑草を 減らすため山を焼き、肥料を播き5月末より開園 します。ワラビを採るコツは、姿勢を低くし下の ほうから見上げるようにして採り進むことです。 夏は日本百名山に数えられる飯豊連峰や朝日連 峰があり、登山客には大変好評です。また、飯豊 山の登山口飯豊山荘から延びる温身平(ヌクミダ イラ)には県で唯一の森林セラピー基地があり、 ブナの原生林の中に散策道が整備され、草花や 木々を眺めながらゆっくり歩いて1時間ぐらいで 森林浴を十分堪能できます。血圧や血糖値が下が るかもしれません。 秋は紅葉ときのこ。5、6年前より新潟県より 進んできたナラ枯れ(カシノナガキクイムシが運 ぶナラ菌により水を吸い上げる管を詰まらせ木を 枯らす)が拡がり、2、3年前よりナメコやムキ タケが木の根元から先まで花が咲いたように出る 異変がおきています。他に舞茸、かぬか、とび茸、 ひら茸、本しめじ、杉わかいなどキノコのオンパ レードです。また、飯豊山の登山口にある飯豊温 泉の源泉は、今から800年前、痛手をおった熊を追 いかけていったマタギが、谷川のほとりで、湯に 傷をひたして治療している熊の姿をみつけ発見し たとのことです。ちょっとロマンのある話です。 湯に入り、紅葉を眺めながらの宿泊は素敵です。 また、赤芝峡の紅葉は有名ですが、片洞門、北部 のぶな林も色づき実に美しいものです。 今年、冬のソチオリンピックのスノーボード ハーフパイプで平野歩夢君が銀メダルを獲得しま したが、小さい時から練習していたのが町内の横 根スキー場と紹介され、町民も大変盛り上がりま した。冬は町の中心部でさえ2メートルをこす豪 雪。毎日降り続く雪に、負けずにその片付けに奮 闘し、やがてくる春に思いをはせ頑張ります。自 然が厳しい反面、緑豊かででっかい自然を、四季 を通じて満喫できると思います。是非お越し下さ い。最後に、四季を歌った小国音頭を紹介させて 頂きます。 24 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 水野和夫とトマ・ピケティ 山形県医師会副会長 中 目 千 之 水野和夫氏の「資本主義の終焉と歴史の危機」という本を読んだ。経済に関する今年のベストセラー だというので。経済素人の私であるので難解なところもあり、暇にかこつけ3回も読んだ。水野氏は資 本主義を「中心」と「周辺」とで構成され、周辺を広げることによって中心が利潤率を高め、資本の自 己増殖を推進しているシステムと定義し、中世から現代にいたるまでの長いスパンでの利潤率の変遷を 分析し、もはや資本主義は延命しないと結論している。確かに世界史で学んだように、16世紀にはスペ インやイギリス(「中心」 )がメキシコやインド(「周辺」 )等から資源を略奪し、自国の繁栄を謳歌して いるし、その後、 「周辺」は植民地、後進国、新興国と変化しても常に欧米という「中心」に利潤、資 本の移動が行われ、 「中心」の繁栄や資本の自己増殖が繰り返されてきた。しかし、 「アフリカのグロー バリゼーション」という言葉に象徴されるように、グローバリゼーションが地球規模で行われた結果、 新興国が先進国に近づき、また、新興国が先進国の言うことを聞かなくなったことから、新興国等の 「周辺」は次第に縮小していき資本主義に必須の「周辺」がなくなってきた。先進国がこの「地理的・ 物的空間」から利潤を得ることが出来なくなったため、アメリカは資本主義の延命策として、「電子・ 金融空間」を創造し、富やマネー等の利潤を「周辺」から「中心」(アメリカ一国株式会社)へ集め資 本の肥大化を極端に進めた。それは金融とITの融合による空間であったが、この空間はリーマン ショックで危ういものになった。そこで、資本主義は、国の内側、つまり自国内に周辺と中心を作り始 めた。それが貧困層( 「周辺」 )と一握りの富裕層( 「中心」 )であり、当然、中間層の没落がおきた。こ れが格差出現の原因である。水野氏はこのような16世紀からの長い歴史の分析から、資本の自己増殖と 利潤の極大化を求める資本主義にとって必須の「周辺」がなくなってきた今日、資本主義は終焉に向かっ ていると認識すべきであると結論づけている。そして、これからの時代はゼロ金利、ゼロ成長、ゼロイ ンフレとなり、これが定常状態である国をめざすべきとしているが、水野氏自身もこれがいいという確 固たる世界観は提示していない。一方、水野氏以上にブームになったのが、トマ・ピケティ氏の「21世 紀の資本」。728ページにわたる経済学書であるから読破は無理。解説書のそのまた解説書を読んだ。私 なりに要約すると、まず、先進国では2回の世界大戦の後の復興期以外は、基本的に低成長であった。 80年代以降のグローバル化や市場競争化でも低成長を逆転することは難しかった。株や不動産、債券等 への投資による資本収益率(r)は経済成長率(g)を常に上回る。つまり、金融等で得た収益のほう が、常に労働者の実質賃金より上回るということ。したがって、このまま放置しておくと格差はますま す拡大する。それを防ぐには、世界的規模で累進課税を行うべきと提唱している。水野氏とピケティ氏 には多くの類似点がある。まず、何世紀にもわたる長い歴史の分析を基本にしていること、世界は低成 長であること、現在の金融を中心とした資本主義の追及には将来がないこと、現状のままでは、格差は 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 25 拡大する一方であること、資本主義が決して世界のすべての人を豊かにできる仕組みではないこと等で ある。ここまで論じると当然おわかりになると思うが、この二人の理論はアベノミクスの対極にある考 え方である。事実、両人ともアベノミクスを批判している。水野氏は近代資本主義にしがみつき成長の 信仰にとりつかれていると、安倍首相やリフレ理論者を厳しく批判している。 読み終えて思ったこと。歴史に学ぶという観点、すなわち、歴史から導かれた結論からすれば、両人 とも成長はないと言っているのだから、アベノミクスの成功はありえない。しかし、確かに、水野氏の 言うように資本主義が老朽化し、賞味期限切れしつつあることは事実と思われるが、氏の言う、ゼロ金 利、ゼロ成長、ゼロインフレという言葉は誤って伝えられる可能性がある。ただでさえ人口減少に悩む 日本あるいは日本人に低成長以下のゼロ成長を前提とした国作りをしたほうがいいと、果たして、特に 若い人に言えるであろうか?これから起業を起し、サクセスストーリーを夢見る若い人へのメッセージ としてふさわしいものであろうか?というふうに。なにか、初老じみた夢のない世界観を提示している ようで、若い人のやる気をそいでしまい、若い人には受け入れられないのではないか。そういう疑問を 持った。私個人としては、安倍首相にフリーハンドを与え、徹底的にアベノミクスを断行してもらいた い。それは、本当にアベノミクスでデフレ脱局と景気の好循環の両方を実現できるものなのか、その結 末を見たいからだ。その一心だけである。そして、本当に実現したら、それは安倍、黒田両氏はノーベ ル経済学賞受賞に匹敵する功績と思っている。それは、これまで、大胆な金融緩和、機動的な財政政策、 民間投資を惹起する成長戦略で、デフレ脱局と好景気の両方を実現した国はなく、大げさな言い方をす れば、有史以来、初めての実験的経済手法となっているからである。もし、アベノミクスが成功すれば、 アベノミクスはデフレ脱却の処方箋として各国が採用することになる。水野氏の言うように、資本主義 は終焉をむかえており、グローバル化でも市場競争化でも、そして、アベノミクスでも、デフレから脱 却し低成長を逆転させて高度経済成長につなげることはもはや不可能なのか、それとも、賃金上昇、円 安、株高の流れでアベノミクスが成長経済の足掛かりを築けるのか、その分岐点が2015年なのである。 アベノミクスは「歴史から導かれた結論」への挑戦なのである。 26 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 県医師会だより 郡市地区医師会長会議 日時 平成27年3月7日(土) 午後2時15分~ 会場 山形国際ホテル 出席者 斬郡市地区医師会長 久保田 功(山 大)、門馬 孝(山 形) 神村 匡(天・東)、和田 潤一(寒・西) 佐藤 紀嗣(上 山)、工藤 邦夫(北村山) 山科 昭雄(新・最)、栗谷 義樹(酒 田) 三原 一郎(鶴 岡)、後藤 利昭(南・東) 桑島 一郎(長・西) の事務局を結んでいるものと、日本医師会のテ レビ会議システムがある。今回検討しているも のは、会議に参加できるのは外局10局という限 定があるが、ソフトをインストールしておけば ノートパソコン等で場所や時間を制限しないで 参加できるシステムの導入を検討している旨 説明。 桓 警察・検案医体制について 斬県医師会役員 会 長 德永 正靱 副 会 長 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫 常任理事 大内 清則、島貫 隆夫、深尾 彰 吉岡 信弥、渡辺 眞史 理 事 江口 儀太、折居 和夫、神村 裕子 齋藤 聰、三條 典男 監 事 小林 正義、根本 元、福原 晶子 議 長 佐藤 顕 副 議 長 島田 耕司 挨 拶 山形県医師会長 德永正靱 昨年の8月から地区医師会長と県医師会の連絡 会議をスタートした。各郡市地区医師会がさまざ まな要望や問題点を話すのは、その連絡会議で議 論するのがいいと思っている。今日は初めに県医 師会で重視して行っている事項をお話し、次に各 地区医師会からの発言、または要望等をお話しい ただきたい。 報告・意見交換 敢 医療事故調査制度について 中目副会長より、平成27年10月から医療事故 調査制度が施行され、死亡あるいは死産があっ た場合は、必ず院内調査を行うことが義務付け られることとなる。 詳細については引き続き情報提供していく予 定だが、先日の医事紛争処理・医療安全・自浄 作用委員会で各地区医師会の担当理事に説明し ているので、会員に現時点までの概要並びに運 営方法を周知していただきたい旨説明。 柑 テレビ会議システム導入について 清治副会長より、現在使用しているテレビ会 議システムはNTTの回線を使い各地区医師会 中條副会長より、本警察業務に関する医師会 員の実態調査を行い、警察・検案医名簿を作成 していること、アンケート結果は県医師会会報 3月号に掲載予定であること、死体検案研修会 を開催したこと。また、日本医師会では、都道 府県医師会「警察活動に協力する医師の部会」 連絡協議会が開催され、日本警察医会の解散式 が行われたこと。平成27年度は、本警察検案医 名簿の整備拡充、死体検案研修会の開催、山形 県死因究明等推進協議会の参加、県内各機関と の共同事業の開催等を予定しているので、各地 区医師会でも研修会の開催や検案医の選定に関 し所轄の警察との連携を密にされ、ご協力をお 願いしたい旨説明。 棺 郡市地区医師会提出議題について ① 在宅医療連携拠点事業について 門馬山形市医師会長より、在宅医療と介護の 拠点事業として山形市医師会に「在宅医療・介 護連携室」を設置し、連携室にはケアマネジャー 1名とソーシャルワーカー1名を配置し、平成 27年1月から稼働を開始した。地域の医療に関 わる多職種連携が一堂に会する勉強会を開催し、 在宅医療従事者の負担軽減の支援、効率的な医 療提供のための多職種連携への情報配信等が円 滑に行えるよう事業計画を策定して活動を始め ている旨報告。 ② 医療連携懇談会について 門馬山形市医師会長より、山形市医師会では 病診連携の一環として、市内病院連携室担当者 と開業医の顔の見える関係づくりと親睦を深め る目的で、毎年医療連携懇談会を開催している。 県や地域ごとの病診連携も重要であると考えら れることから、県レベルの懇談会の開催につい て要望があり、二次医療圏ごとに開催すること を今後検討していくこととした。 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 27 山形県医師会第132回臨時代議員会について 本会第132回臨時代議員会は、去る3月7日㈯山形国際ホテルにおいて開催されました。 代議員会開会に先立ち、永年勤続の役員7名の表彰式が行われました。 午後3時から開催された代議員会では、平成27年度本会事業計画、同予算、同会費賦課、同会費減免等につ いて報告、了承されました。 以下、当日の審議の概略について報告します。 出 席 者 代 議 員 1栗谷 義樹 2 土門 斉 3阿部 正和 4尾形 浩 5内村 文昭 6眞田 淳 7佐藤 顕 8三原 一郎 9土田 兼史 10武田 憲夫 11斎藤 慎 12三科 武 13小野 俊孝 14上野 寿樹 15後藤 利昭 16粕川 俊彦 17 田 正夫 18桑島 一郎 19多田 久人 21仁科 盛之 22佐野 隆一 23笹井 祐之 24島田 耕司 25吉岡 孝志 28冨樫 整 29岡部 健二 30門馬 孝 31林 淑子 32有川 卓 34小松 芳之 35中島 久雄 36多田 悦巳 37濱井 保名 38鈴木 康紀 39鶴宮 康 40大泉 晴史 41大道寺七兵衛 42後藤 敏和 43片桐 茂 44坂野 信 45折田 博之 46神村 匡 47鞍掛 彰秀 48目黒 光彦 49安藤 晴夫 50和田 潤一 51小林 達 52三浦 民夫 53多田 敏彦 54佐藤 紀嗣 55原田 一博 56工藤 邦夫 57小野 和彦 58柴田 雄二 59山科 昭雄 60杵渕 篤 61佐藤 俊浩 県医師会役員 会 長 德永 正靱 副 会 長 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫 常任理事 大内 清則、島貫 隆夫、深尾 彰、吉岡 信弥、渡辺 眞史 理 事 江口 儀太、折居 和夫、加藤 修一、神村 裕子、齋藤 聰、三條 典男 監 事 小林 正義、根本 元、福原 晶子 顧 問 須藤 俊亮、有海 躬行 山 形 県 医 師 会 第 132回 臨 時 代 議 員 会 次 第 日時 平成27年3月7日㈯ 午後3時 会場 山形国際ホテル(3階富士東の間) 山形市香澄町3−4−5 資格確認 桓 平成27年度山形県医師会会費賦課の件 1.開会の挨拶 棺 平成27年度山形県医師会会費減免の件 2.会長の挨拶 款 山形県医師会諸規程一部改正の件 3.議事録署名人選任 歓 第132回日本医師会定例代議員会の件 4.報 告 汗 第133回日本医師会臨時代議員会の件 敢 平成27年度山形県医師会事業計画の件 5.協 議 柑 平成27年度山形県医師会予算の件 6.閉会の挨拶 28 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 1.資格確認 定刻午後3時、氏名点呼の結果、代議員総数61 名中57名の出席があり、成立を確認した。 3.議事録署名人選任 18番 桑島 一郎 代議員 55番 原田 一博 代議員 2.会長の挨拶 4.報 告 敢 平成27年度山形県医師会事業計画の件 德永会長より、別記のとおり報告があり了承 された。 柑 平成27年度山形県医師会予算の件 桓 平成27年度山形県医師会会費賦課の件 棺 平成27年度山形県医師会会費減免の件 清治副会長より、柑、桓、棺について別記の とおり報告があり了承された。 款 山形県医師会諸規程一部改正の件 中條副会長より、別記のとおり報告があり了 承された。 歓 第132回日本医師会定例代議員会の件 汗 第133回日本医師会臨時代議員会の件 中目副会長より、歓、汗について報告があり 了承された。 (詳細については、日本医師会雑誌平成26年8月 第143巻・第5号別冊参照) 「会長 德永正靱君」 お集ま りの代議員の皆様には、地元 の医師会での国の新たな地域 医療構想と財政支援制度の企 画、立案、活用などに大変ご 苦労いただいております。こ の取り組みは日本の医療を変 えて行く大きなプロジェクト とも言え、われわれ執行部も 昨年から力を入れております。代議員会終了後に 開催される特別講演会で、日医の今村副会長のご 講演でお話があると思いますので拝聴したいと思い ます。 また、先ほど代議員会前に開催された郡市地区 医師会長会議では、①医療事故調査制度について、 ②テレビ会議システム導入について、③警察・検 案医体制についての報告を行いました。 最後に公益法人改革によりこれまで議案として 上程されていた事案が報告となりました。ご理解、 ご協力をお願い申し上げます。 5.閉 会 敢 平成27年度山形県医師会事業計画の件 平成27年度山形県医師会事業計画 重点目標 1.健康長寿やまがたづくり 2.郡市地区医師会との連携強化 3.開業医と勤務医の団結と協調 Ⅰ.医療の質的向上事業 1.生涯教育の推進 研鑽と評価 ( 1) 契 各種研修会、講習会等の開催 形 医学雑誌の発行 径 諸医学会への協力 恵 生涯教育推進方策の検討 慶 卒後臨床研修医制度に対する支援 医政、生命倫理問題の検討 ( 2) 医療情報システムの拡充 ( 3) 契 山形県医療情報ネットワーク化推進事 業への協力 形 日医標準レセプトソフト(ORCA)の 普及促進 径 I CTを活用した会員への迅速かつ正確 な情報伝達の推進 2.地域医療・保険・福祉活動の推進 全県的医療システムの充実 ( 1) 契 地域医療構想の構築 形 地域医療介護総合確保基金の活用 径 救急医療、災害救護体制の充実 恵 地域医療調査・研究事業の実施と評価 広報活動事業 ( 2) 契 新聞、ラジオ、ホームページなどの各 種メディアを活用した対県民広報の充実 形 「やまがた健康塾」の定期的開催 地域保健・福祉事業の推進 ( 3) 契 5疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、 糖尿病、精神疾患)対策の充実 形 特定健康診査・特定保健指導対策 径 かかりつけ医機能の充実と在宅医療の 推進、介護等多職種との連携の促進 恵 健康スポーツ医活動 慶 学校保健活動 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 慧 産業保健活動 憩 感染症対策 掲 医療廃棄物等環境保全対策 携 検案業務研修及び検案体制の整備 敬 禁煙の推進 景 母体保護法指定医師指定権の公正な 運用 3.診療情報提供の推進 4.会員の安定した生活環境の確保 5.勤務医の医師会加入促進による活動強化 地域医療における勤務医活動の推進 ( 1) 男女共同参画・女性医師支援対策の推進 ( 2) 医師会と勤務医の新たな関係の構築 ( 3) 6.会員組織の強化 会報の充実・活用 ( 1) 会員の加入促進 ( 2) Ⅱ.医業の健全化事業 1.保険医療制度の周知・啓発 2.後期高齢者医療制度対策 3.保険医療担当医の指導懇談 29 4.控除対象外消費税等医業税制対策 5.医療従事者確保対策 Ⅲ.会員福祉に関する事業 1.日医医師年金並びに日本医師・従業員国民 年金基金への加入促進 2.医師信用組合及び医師会協同組合の活用推 進と勤務医への広報強化 3.山形県医療機関厚生年金基金への対応と医 師国保組合の保健事業への協力 4.会員親交事業の推進 Ⅳ.医事問題対策事業 1.医療事故調査制度への対応 Ⅴ.山形県医師会理事会活動の充実 1.新しいテレビ会議システムの構築と利用拡大 Ⅵ.公益目的支出計画の確実な推進 Ⅶ.会館の計画的な維持管理 柑 平成27年度山形県医師会予算の件 平成27年度山形県医師会会計収支予算書 平成27年4月1日から平成28年3月31日まで 質 事業活動収支の部 1.事業活動収入 (単位 : 円) 科 目 中 科 目 入 敢 会 費 収 入 2.補 助 金 等 収 入 敢 国 庫 補 助 金 収 入 柑 地方公共団体補助金収入 桓 民間補助・助成金収入 3.負 担 金 収 入 敢 負 担 金 収 入 4.寄 付 金 収 入 敢 寄 付 金 収 入 5.事 業 収 入 敢 受 託 収 入 柑 団体保険取扱事務収入 桓 講 習 会 ・ 研 修 会 収 入 棺 広 告 料 収 入 6.会 館 維 持 管 理 収 入 敢 賃 貸 料 収 入 柑 会 館 維 持 協 力 収 入 7.雑 収 入 敢 諸 手 数 料 収 入 柑 使 用 料 収 入 桓 受 取 利 息 収 入 棺 雑 収 入 事 業 活 動 収 入 計 大 科 目 1.会 費 収 本年度予算額 136, 572, 000 136, 572, 000 13, 024, 000 627, 000 2, 065, 000 10, 332, 000 12, 785, 000 12, 785, 000 1, 000 1, 000 48, 476, 000 29, 836, 000 14, 853, 000 2, 028, 000 1, 759, 000 5, 160, 000 3, 820, 000 1, 340, 000 4, 438, 000 2, 623, 000 84, 000 840, 000 891, 000 220, 456, 000 前年度予算額 137, 194, 000 137, 194, 000 12, 453, 000 1, 000 2, 365, 000 10, 087, 000 12, 255, 000 12, 255, 000 1, 000 1, 000 46, 971, 000 28, 989, 000 15, 873, 000 350, 000 1, 759, 000 5, 160, 000 3, 820, 000 1, 340, 000 3, 725, 000 1, 930, 000 84, 000 900, 000 811, 000 217, 759, 000 増減額( △) △ △ △ △ △ 622, 000 622, 000 571, 000 626, 000 300, 000 245, 000 530, 000 530, 000 0 0 1, 505, 000 847, 000 1, 020, 000 1, 678, 000 0 0 0 0 713, 000 693, 000 0 60, 000 80, 000 2, 697, 000 30 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 2.事業活動支出 (単位 : 円) 大 科 目 1.事 業 費 支 2.管 理 費 支 科 目 中 科 目 出 敢 医 学 向 上 費 支 出 柑 社 会 保 険 対 策 費 支 出 桓 医 療 経 済 対 策 費 支 出 棺 産 業 保 健 対 策 費 支 出 款 学 校 保 健 対 策 費 支 出 歓 母子保健等対策費支出 汗 地 域 医 療 活 動 費 支 出 漢 介護・在宅医療対策費支出 澗 緩和ケア従事者研修費支出 潅 診療情報提供推進費支出 環 救急医療体制整備費支出 甘 健康スポーツ医学対策費支出 監 病診・地域連携強化推進費支出 看 労災・自賠責保険対策費支出 竿 医 療 政 策 対 策 費 支 出 管 医療安全・自浄作用対策費支出 簡 有床診療所対策費支出 緩 医 療 情 報 推 進 費 支 出 缶 生活習慣病対策費支出 翰 福 祉 親 交 費 支 出 肝 諸 委 員 会 費 支 出 艦 広 報 活 動 費 支 出 莞 会 報 等 刊 行 費 支 出 観 調 査 費 支 出 諌 図 書 購 入 費 支 出 貫 渉 外 費 支 出 還 医師会共同利用施設費支出 鑑 会 史 編 纂 刊 行 費 支 出 間 郡市地区医師会連絡費支出 閑 助 成 金 支 出 関 負 担 金 等 支 出 陥 ブロック医師会連絡費支出 韓 委 託 費 支 出 館 旅 費 交 通 費 支 出 舘 給 料 手 当 支 出 丸 福 利 厚 生 費 支 出 含 職 員 退 職 金 支 出 岸 雑 支 出 出 敢 役 員 報 酬 支 出 柑 役 員 退 任 慰 労 金 支 出 桓 会 議 費 支 出 棺 通 信 費 支 出 款 消 耗 品 費 支 出 歓 印 刷 費 支 出 汗 消 耗 什 器 備 品 費 支 出 漢 施 設 管 理 費 支 出 澗 修 繕 費 支 出 潅 車 両 費 支 出 環 光 熱 水 費 支 出 甘 賃 借 料 支 出 監 保 険 料 支 出 看 租 税 公 課 支 出 本年度予算額 184, 060, 000 4, 917, 000 3, 271, 000 50, 000 4, 892, 000 2, 456, 000 895, 000 4, 331, 000 5, 356, 000 486, 000 200, 000 22, 567, 000 1, 130, 000 6, 394, 000 480, 000 1, 194, 000 1, 032, 000 214, 000 2, 325, 000 14, 346, 000 2, 395, 000 500, 000 2, 176, 000 13, 254, 000 1, 632, 000 619, 000 1, 250, 000 560, 000 1, 000 3, 800, 000 3, 517, 000 3, 903, 000 2, 515, 000 1, 774, 000 4, 155, 000 55, 200, 000 10, 172, 000 1, 000 100, 000 57, 347, 000 12, 444, 000 1, 000 15, 960, 000 7, 400, 000 1, 910, 000 800, 000 1, 000, 000 1, 334, 000 1, 000, 000 300, 000 2, 520, 000 39, 000 1, 358, 000 7, 152, 000 前年度予算額 171, 504, 000 4, 917, 000 3, 147, 000 50, 000 4, 204, 000 2, 452, 000 1, 042, 000 4, 352, 000 4, 104, 000 500, 000 200, 000 21, 137, 000 1, 279, 000 7, 962, 000 480, 000 1, 194, 000 885, 000 312, 000 1, 510, 000 10, 216, 000 1, 409, 000 500, 000 2, 176, 000 13, 130, 000 1, 632, 000 619, 000 1, 250, 000 1, 160, 000 1, 000 2, 400, 000 3, 519, 000 3, 848, 000 1, 715, 00 1, 774, 000 4, 155, 000 53, 420, 000 8, 752, 000 1, 000 100, 000 52, 081, 000 12, 444, 000 1, 000 15, 564, 000 3, 400, 000 1, 910, 000 800, 000 1, 000, 000 1, 334, 000 1, 000, 000 300, 000 2, 320, 000 39, 000 1, 358, 000 6, 404, 000 増減額( △) △ △ △ △ △ △ △ △ 12, 556, 000 0 124, 000 0 688, 000 4, 000 147, 000 21, 000 1, 252, 000 14, 000 0 1, 430, 000 149, 000 1, 568, 000 0 0 147, 000 98, 000 815, 000 4, 130, 000 986, 000 0 0 124, 000 0 0 0 600, 000 0 1, 400, 000 2, 000 55, 000 800, 000 0 0 1, 780, 000 1, 420, 000 0 0 5, 266, 000 0 0 396, 000 4, 000, 000 0 0 0 0 0 0 200, 000 0 0 748, 000 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 事 事 業 業 活 活 竿 負 担 金 支 出 管 救 護 費 支 出 簡 表 彰 弔 慰 費 支 出 緩 支 払 利 息 支 出 缶 雑 支 出 動 支 出 計 動 収 支 差 額 950, 000 200, 000 2, 000, 000 179, 000 800, 000 241, 407, 000 △ 20, 951, 000 950, 000 200, 000 2, 000, 000 257, 000 800, 000 223, 585, 000 △ 5, 826, 000 △ △ 31 0 0 0 78, 000 0 17, 822, 000 15, 125, 000 実 投資活動収支の部 1.投資活動収入 科 目 大 科 目 中 科 目 1.特 定 資 産 取 崩 収 入 敢 役員退任慰労金引当資産取崩収入 柑 職員退職給与引当資産取崩収入 桓 車両購入積立金取崩収入 棺 東北医連学会積立金取崩収入 款 事務合理化資金積立金取崩収入 歓 会館補修工事積立金取崩収入 汗 会史編纂積立金取崩収入 漢 災害対策積立金取崩収入 澗 会館購入資金積立金取崩収入 潅 財政維持積立金取崩収入 2.固 定 資 産 売 却 収 入 敢 土 地 売 却 収 入 柑 建 物 売 却 収 入 桓 什 器 備 品 売 却 収 入 棺 車 輌 運 搬 具 売 却 収 入 投 資 活 動 収 入 計 本年度予算額 62, 990, 000 1, 000 1, 000 1, 000 1, 000 1, 000 6, 989, 000 1, 000 1, 000 12, 000, 000 43, 994, 000 4, 000 1, 000 1, 000 1, 000 1, 000 62, 994, 000 前年度予算額 増減額( △) 19, 628, 000 1, 000 1, 000 1, 000 1, 000 1, 000 1, 000 1, 000 1, 000 12, 000, 000 7, 620, 000 4, 000 1, 000 1, 000 1, 000 1, 000 19, 632, 000 43, 362, 000 0 0 0 0 0 6, 988, 000 0 0 0 36, 374, 000 0 0 0 0 0 43, 362, 000 2.投資活動支出 科 目 大 科 目 中 科 目 1.特 定 資 産 支 出 敢 役員退任慰労金引当資産支出 柑 職員退職給与引当資産取崩収入 桓 車 両 購 入 積 立 金 支 出 棺 東北医連学会積立金支出 款 事務合理化資金積立金支出 歓 会館補修工事積立金支出 汗 会 史 編 纂 積 立 金 支 出 漢 災 害 対 策 積 立 金 支 出 澗 会館購入資金積立金支出 潅 財 政 維 持 積 立 金 支 出 2.固 定 資 産 取 得 支 出 敢 土 地 購 入 支 出 柑 建 物 購 入 支 出 桓 構 築 物 購 入 支 出 棺 什 器 備 品 購 入 支 出 款 車 両 購 入 支 出 投 資 活 動 支 出 計 投 資 活 動 収 支 差 額 本年度予算額 29, 835, 000 2, 365, 000 7, 955, 000 500, 000 1, 000 1, 000, 000 2, 000, 000 1, 000 1, 000, 000 15, 012, 000 1, 000 29, 665, 000 1, 000 17, 280, 000 2, 123, 000 10, 260, 000 1, 000 59, 500, 000 3, 494, 000 前年度予算額 22, 755, 000 520, 000 2, 620, 000 500, 000 1, 000 1, 000, 000 2, 000, 000 1, 000 1, 000, 000 15, 112, 000 1, 000 5, 000 1, 000 1, 000 1, 000 1, 000 1, 000 22, 760, 000 △ 3, 128, 000 増減額( △) △ 7, 080, 000 1, 845, 000 5, 335, 000 0 0 0 0 0 0 100, 000 0 29, 660, 000 0 17, 279, 000 2, 122, 000 10, 259, 000 0 36, 740, 000 6, 622, 000 32 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 蔀 財務活動収支の部 1.財務活動収入 大 科 目 1.借 入 金 収 財 務 科 目 中 科 目 入 敢 短 期 借 入 金 収 入 柑 長 期 借 入 金 収 入 活 動 収 入 計 本年度予算額 2, 000 1, 000 1, 000 2, 000 前年度予算額 増減額( △) 2, 000 1, 000 1, 000 2, 000 0 0 0 0 2.財務活動支出 科 目 中 科 目 出 敢 短 期 借 入 金 返 済 支 出 柑 長 期 借 入 金 返 済 支 出 活 動 支 出 計 活 動 収 支 差 額 大 科 目 1.借 入 金 支 財 財 務 務 本年度予算額 12, 001, 000 1, 000 12, 000, 000 12, 001, 000 △ 11, 999, 000 前年度予算額 増減額( △) 12, 001, 000 1, 000 12, 000, 000 12, 001, 000 △ 11, 999, 000 0 0 0 0 0 篠 予備費支出 大 科 目 1.予 備 当 前 次 期 期 期 繰 繰 科 目 中 科 目 費 敢 予 備 収 越 越 支 収 収 差 支 支 差 差 本年度予算額 費 額 額 額 前年度予算額 増減額( △) 984, 000 984, 000 1, 414, 000 1, 414, 000 △ △ 430, 000 430, 000 △ 30, 440, 000 △ 22, 367, 000 △ 30, 440, 000 0 22, 367, 000 0 8, 073, 000 8, 073, 000 0 桓 平成27年度山形県医師会会費賦課の件 平成27年度山形県医師会会費賦課 本会会費賦課徴収規程第2条別表を次の通り定 め、平成27年度会費を徴収する。 A会員 A1 132, 000円 (医業総収入2, 500万円未満) A2 144, 000円 (医業総収入2, 500万円以上) 半免 66, 000円 B会員 B1 70, 000円 (院長級) B2 60, 000円 (医長級) B3 45, 000円 (医 員) B4⑴ 45, 000円 (大学医師会臨床教授、同准教授) ⑵ 12, 000円 (同上以外の会員) 半免 22, 500円 C会員 6, 000円 (医師法に基づく研修医) 準会員 6, 000円 (山形県在住の医師で特別の 事由により本会に入会し得 ない者で郡市地区医師会長 が認めた者) 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 33 棺 平成27年度山形県医師会会費減免の件 平成27年度山形県医師会会費減免 1.高齢による減免会員 A 会員 33 名 B 会員 92 名 計 125 名 2.病気等による減免会員 A 会員 1 名 B 会員 1 名 計 2 名 款 山形県医師会諸規定一部改正の件 山形県医師会給与規定の一部改正について 平成26年4月1日改正施行 平成27年4月1日改正施行(別表の1の改正) 現 行 (基準賃金) 改 正 第3条 基準賃金は次の通りとする。 改正後の(別表1)(省略) 1.本給は学歴、 経験、 能力ならびにその職務の複雑、困難 及び責任の度に基づき、 且つ国の公式な機関が調査発表 する消費者物価指数並びに民間給与などに基づく資料 を参考として定める 「山形県医師会職員給与表」 (別表 1) によりこれを支給し、 その等級別資格基準は別に定 める 「山形県医師会給与表等級別標準職務表」 (別表2) による。 (臨時給与) 第5条 臨時に支給する臨時給与は次の通りとする。 1.期末手当は、 6月30日に基準賃金の100分の120、 12月 1.期末手当は、6月30日に基準賃金の100分の120、12 10日に基準賃金の100分の140に相当する額に、その者 月10日に基準賃金の100分の135に相当する額に、その の支給日以前6ヶ月以内の在職期間の区分に応じ次の 者の支給日以前6ヶ月以内の在職期間の区分に応じ次 表に定める割合を乗じて得た額を支給する。 (以下省略) の表に定める割合を乗じて得た額を支給する。 (以下省略) 2.勤勉手当は、 6月30日に基準賃金の100分の60、12月 2.勤勉手当は、6月30日に基準賃金の100分の70、12月 10日に基準賃金の100分の60に相当する額に、その者の 10日に基準賃金の100分の70に相当する額に、その者の 支給日以前6ヶ月以内の在職期間の区分に応じ次の表 支給日以前6ヶ月以内の在職期間の区分に応じ次の表 に定める割合を乗じて得た額を支給する。 (以下省略) に定める割合を乗じて得た額を支給する。(以下省略) 34 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 第 10 回 常 任 理 事 会 日 時、平成27年3月11日㈬ 午後3時30分~ 会 場、県県医師会館役員室、鶴岡地区医師会館(TV会議) 出席者 会 長 德永 正靱 副 会 長 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫 常任理事 大内 清則、島貫 隆夫、吉岡 信弥 渡辺 眞史 事 務 局 鈴木事務局長他事務局員 〔Ⅰ〕報告事項 1.会員訃報 も ぎ や え こ 会員氏名 茂木八重子先生 86歳 【南陽市東置賜郡医師会】 死亡年月日 2月16日㈪ 告 別 式 2月18日㈬ 会 場 むさしセレモニーホール南陽 喪 主 茂木 瑞夫様 德永会長より、南陽市東置賜郡医師会にお願 いし、弔意を表した旨報告。 2.テレビ会議システム導入検討特別委員会 2月25日㈬ 県医師会館 中目副会長ほか役員出席 清治副会長より報告。 (詳細については本誌前月 号に掲載済み。) 3.平成26年度死体検案研修会 2月26日㈭ 日本医師会館 中條副会長出席 中條副会長より、初級コースに参加し死亡診断 書の記載方法をはじめとする死体検案に係る基礎 的事項について研修受講してきた旨報告。 4.平成26年度女性医師支援事業連絡協議会 2月27日㈮ 日本医師会館 島貫常任理事、神村理事出席 島貫常任理事より、先に全国6ブロック別に行 われた会議の総括や特徴的、先進的な取り組みの 紹介を目的として開催された旨報告。 5.平成26年度都道府県医師会事務局長連絡会 2月27日㈮ 日本医師会館 松本事務局次長出席 鈴木事務局長より、日医より医師資格証の活用 及び地域医療構想調整会議について説明があった 旨報告。 6.日医生涯教育協力講座・糖尿病研修会 2月28日㈯ 山形国際ホテル 德永会長出席 德永会長より、54名の参加のもと有意義に開催 された旨報告。 7.平成26年度学校保健講習会 2月28日㈯ 日本医師会館 清治・中條副会長出席 中條副会長より、運動機能及び色弱のチェック の必要性について議論が交わされたが、実施に当 たっては検診に多くの時間を要するなど、まだ多 くの課題を抱えている旨報告。 8.在宅医療推進委員会 3月3日㈫ 県医師会館 德永会長ほか役員出席 中目副会長より報告。 (詳細については本誌別掲。) 9.医事紛争・医療安全・自浄作用委員会 3月4日㈬ 県医師会館 德永会長ほか役員出席 中目副会長より報告。 (詳細については本誌別掲。) 10.平成26年度都道府県医師会生涯教育担当理事 連絡協議会 3月4日㈬ 日本医師会館 深尾常任理事出席 島貫常任理事より、2点の報告の後、診療ガイ ドラインについてのシンポジウムが開催された旨 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 報告。 11.平成26年度医療政策シンポジウム 3月5日㈭ 日本医師会館 島貫・吉岡常任理事、神村理事出席 島貫常任理事より、 「少子高齢化を乗り切れるか ~医療・介護の挑戦~」をテーマに講演3題及び パネルディスカッションが行われた旨報告。 12.郡市地区医師会長会議 3月7日㈯ 山形国際ホテル 德永会長ほか役員出席 德永会長より報告。 (詳細については本誌別掲。 ) 35 桓 山形県立こころの医療センター開院式典 3月1日㈰ 同所 德永会長出席報告。 棺 第41回山形県公衆衛生学会、同第3回運営 委員会 3月5日㈭ 県立保健医療大学 德永会長出席報告。 款 鶴岡准看護学院卒業証書授与式 3月5日㈭ 同学院 中目副会長出席報告。 歓 石黒慶一先生旭日小綬章受章記念祝賀会 3月8日㈰ グランド エル・サン 德永会長出席報告。 13.山形県医師会第132回臨時代議員会 3月7日㈯ 山形国際ホテル 德永会長ほか役員出席 德永会長より報告。 (詳細については本誌別掲。 ) 14.特別講演会 3月7日㈯ 山形国際ホテル 德永会長ほか役員出席 德永会長より、今村日本医師会副会長より「日 本医師会の医療政策」と題し講演をいただき、好 評のうちに終了した旨報告。 15.合同懇親会 3月7日㈯ 山形国際ホテル 德永会長ほか役員出席 德永会長より、多くの来賓等を招き、賑やかに 開催された旨報告。 16.情報広報委員会 3月9日㈪ 県医師会館 德永会長ほか役員出席 渡辺常任理事より報告。 (詳細については本誌 別掲。) 17.会議・行事等 敢 県の新年度施策についての説明 2月25日㈬ 県医師会館 德永会長出席報告。 柑 きらやか銀行との懇談会 2月25日㈬ ホテルメトロポリタン山形 德永会長出席報告。 汗 「山形大学医学部がん研究センター」テープ カット 3月9日㈪ 同所 德永会長出席報告。 漢 刑事施設の医療協議会 3月11日㈬ 山形刑務所 清治副会長出席報告。 澗 医師信用組合常務会 3月11日㈬ 県医師会館 德永会長出席報告。 〔Ⅱ〕通知事項 1.平成26年度「自殺対策強化月間」における啓 発活動等の推進について 中目副会長より、日本医師会長から、標記通知 がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知 す る こ と と 決 定。 (本 会 ホ ー ム ペ ー ジ・会 員 メ ニュー「新着文書」に掲載。 ) 2. 「第4回在宅輸血に関する調査委員会」の開催 について 3月12日㈭ 県赤十字血液センター 中目副会長より、在宅輸血に関する調査委員会 委員長から、標記開催案内がある旨説明があり、 大内常任理事出席することと決定。 3.山形大学蔵王協議会総会の開催について 3月20日㈮ 山形大学医学部 中目副会長より、山形大学蔵王協議会会長から、 標記開催案内がある旨説明があり、德永会長出席 36 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 することと決定。 4.検体測定室の自己点検結果と今後のガイドラ インの運用について 中目副会長より、日本医師会常任理事から、標 記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長 宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員 メニュー「新着文書」に掲載。) 5.東北医師会連合会理事・代表者合同会議並び に東北ブロック選出日医代議員打合せ会の開催 について 3月28日㈯ 東京・ホテルグランドパレス の過誤調整を効率的に行うため、被保険者の同意 を前提に保険者間で直接調整する方法が可能であ ることが新たに示されたとの通知がある旨説明が あり、了知することと決定。 (本会ホームページ・ 会員メニュー「新着文書」に掲載。 ) 11.東北地方社会保険医療協議会への委員の出席 について 3月17日㈫ 東北厚生局 中條副会長より、東北地方社会保険医療協議会 会長から、標記出席依頼がある旨説明があり、中 條副会長出席することと決定。 12.平成26年度診療報酬改定において経過措置を 中目副会長より、東北医師会連合会会長から、 標記開催案内がある旨説明があり、日医代議員の 正副会長が出席するとともに、予備代議員の参加 を募ることと決定。 6.平成25年度「日本医師会生涯教育制度集計結 果報告書」の送付について 島貫常任理事より、日本医師会常任理事から、 標記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会 長宛通知することと決定。 7.「2020. 30実現をめざす地区懇談会」について 島貫常任理事より、日本医師会女性医師支援セ ンター長から、標記通知がある旨説明があり、平 成27年度実施に向け検討することと決定。 8.医療機関の勤務環境改善研修会の開催について 3月17日㈫ 県看護協会館 島貫常任理事より、県地域医療対策課長から、 標記開催案内がある旨説明があり、島貫常任理事 出席することと決定。 9.平成27年3月以降の東日本大震災による被災 者に係る一部負担金等の取扱いについて 中條副会長より、日本医師会副会長から、標記 通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛 通知することと決定。(本会ホームページ・会員メ ニュー「新着文書」に掲載。) 設けた施設基準の取扱い等について 中條副会長より、日本医師会常任理事から、標 記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長 宛通知することと決定。 (本会ホームページ・会員 メニュー「新着文書」に掲載。 ) 13.「介護支援専門員資質向上事業の実施につい て」の一部改正等について 中目副会長より、日本医師会常任理事から、標 記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長 宛通知することと決定。 (本会ホームページ・会員 メニュー「新着文書」に掲載。 ) 14.地域支援事業充実分に係る上限の取扱いおよ び任意事業の見直しについて 中目副会長より、日本医師会常任理事から、標 記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長 宛通知することと決定。 (本会ホームページ・会員 メニュー「新着文書」に掲載。 ) 15.地域リハビリテーション活動の推進について 中目副会長より、日本医師会常任理事から、標 記活動の推進について協力依頼がある旨説明があ り、各郡市地区医師会長宛通知することと決定。 (本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に 掲載。 ) 16.難病の患者に対する医療等に関する法律関連 通知の正誤について 10.被保険者資格喪失後の受診により発生する返 還金の保険者間での調整について 中條副会長より、日本医師会常任理事から、保 険者が、被保険者資格喪失後の受診に伴う医療費 中目副会長より、日本医師会常任理事から、標 記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長 宛通知することと決定。 (本会ホームページ・会員 メニュー「新着文書」に掲載。 ) 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 17.介護保険の地域支援事業における在宅医療・ 介護連携推進事業の手引き(案)について 中目副会長より、日本医師会常任理事から、標 記事業の手引書(案)が作成され、全国の自治体 に発出されたとの通知がある旨説明があり、各郡 市地区医師会長宛通知することと決定。 (本会ホー ムページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。 ) 18.東日本大震災により被災した被保険者の利用 者負担等の減免措置に対する財政支援の延長等 について 中目副会長より、日本医師会常任理事から、標 記財政支援等については平成27年度においても継 続されるとの通知がある旨説明があり、各郡市地 区医師会長宛通知することと決定。 (本会ホーム ページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。) 19.平成27年度介護報酬改定に伴う介護保険施設 等の多床室の負担限度額の見直し等にかかる負 担限度額認定証の取扱いについて 中目副会長より、日本医師会常任理事から、本 年3月31日以前に発行された負担限度額320円と 記載された認定証について、本年4月1日以降、 370円に読み替え対応して差し支えないとの通知 がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知 す る こ と と 決 定。(本 会 ホ ー ム ペ ー ジ・会 員 メ ニュー「新着文書」に掲載。) 37 2.山形県公立大学法人評価委員会委員の推薦に ついて 中目副会長より、県知事から、標記推薦依頼が ある旨説明があり、中條副会長を推薦することと 決定。 3.日本医師会認定産業医制度産業医学研修会の 申請書提出について 6月11日㈭ 米沢市医師会館 清治副会長より、山形産業保健総合支援セン ター所長から、標記指定申請がある旨説明があり、 日本医師会に申請することと決定。 4.厚生労働科学特別研究事業「検案業務をめぐ る実態調査アンケート」ご協力のお願い 中條副会長より、日本医師会長から、標記依頼 がある旨説明があり、アンケート回答者の選任は、 中條副会長に一任することと決定。 5.山形県子ども病気・けがガイドブック(一部 改訂)の作成について 大内常任理事より、県健康福祉部長から、標記 ガイドブックを本会と連名で作成したいとの依頼 がある旨説明があり、本会との連名で作成するこ とを了承することと決定。 追 加 要 項 20.東日本大震災により被災した被保険者に係る 平成27年4月1日以降の後期高齢者医療の一部 〔Ⅱ〕通知事項 負担金免除措置について 中目副会長より、宮城県後期高齢者医療広域連 合長から、標記一部負担金免除措置については、 平成27年4月1日以降も継続するとの通知がある 旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知するこ とと決定。(本会ホームページ・会員メニュー「新 着文書」に掲載。) 〔Ⅲ〕協議事項 1.入学式のご案内 4月9日㈭ 鶴岡准看護学院 中目副会長より、鶴岡准看護学院長から、標記 開催案内がある旨説明があり、会長代理で中目副 会長出席することと決定。 1.第134回日本医師会臨時代議員会における代表 並びに個人質問について 中目副会長より、東北医師会連合会会長から、 標記通知がある旨説明があり、了知することと決定。 〔Ⅲ〕協議事項 1.山形県臨床内科医会学術講演会への後援のお 願いについて 4月16日㈭ 山形国際ホテル 島貫常任理事より、県臨床内科医会会長から、 標記後援依頼がある旨説明があり、後援了承。 38 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 2.マージャン大会助成金について 2月15日㈰ 麻雀くらぶTAI SEI 吉岡常任理事より、酒田地区医師会十全堂会長 から、標記依頼がある旨説明があり、助成するこ とと決定。 3.その他 敢 平成27年度第1回地区医師会長と県医師会 との連絡会議の開催について 中目副会長より、標記連絡会議の進め方につ いて提案があり、次のとおりとすることと決定。 ① 各郡市地区医師会が抱える課題・問題点 (3点程度)を事前徴収し、うち最も重大な 案件について、各郡市地区医師会長より説 明していただく。 ② 各郡市地区医師会に共通する課題等につ いて全体討議を行う。 〔Ⅳ〕医師連盟関係 1.協議事項 敢 ご協賛と「俊翔会」会員拡大のお願い 中目委員長より、羽生田俊参議院議員から、 標記依頼がある旨説明があり、寄付を行うこと と決定。 柑 遠藤利明政経セミナーのご案内 4月21日㈫ ANAインターコンチネンタルホテル東京 中目委員長より、発起人から、標記案内があ る旨説明があり、パーティー券を購入すること と決定。 桓 加藤鮎子地域政策研究会総会のご案内 3月15日㈰ 東京第一ホテル鶴岡 中目委員長より、加藤鮎子地域政策研究会か ら、標記開催案内がある旨説明があり、欠席す ることと決定。 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 第 39 14 回 全 理 事 会 日 時、平成27年3月25日㈬ 午後3時30分~ 会 場、県医師会館役員室 出席者 会 長 德永 正靱 副 会 長 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫 常任理事 大内 清則、齋藤 忠明、島貫 隆夫 吉岡 信弥、渡辺 眞史 理 事 江口 儀太、折居 和夫、加藤 修一 神村 裕子、齋藤 聰、三條 典男 監 事 小林 正義、根本 元、福原 晶子 議 長 佐藤 顕 副 議 長 島田 耕司 事 務 局 鈴木事務局長他事務局員 〔Ⅰ〕報告事項 1.会員訃報 あ べ とも み 会員氏名 阿部 知己先生 87歳 【山形市医師会】 死亡年月日 3月6日㈮ 德永会長より、山形市医師会にお願いし、弔 意を表した旨報告。 2.代表理事の職務執行状況の報告(定款第25条 第3項) 德永会長より、定款第25条第3項に基づく今年 度下半期の職務執行状況報告として、定期的に理 事会や常任理事会を開催し役員間の情報共有化を 図るとともに、委員会や研修会等の事業を推進し た。特に、中央の情報を本会のみならず郡市地区 医師会も共有するため日本医師会今村副会長によ る特別講演会を開催した。また、来年度の事業計 画及び予算を策定し、理事会の決議を経て代議員 会に報告した旨報告。 中目・清治・中條副会長より、本会の業務執行 方針等の決定に際しては、会長を補佐する立場と して理事会等で必要な発言を行ってきた。会長の 職務代行としての業務及び代表理事としての法律 行為等はなかった旨それぞれ報告があり了承。 3.第10回常任理事会 3月11日㈬ 県医師会館 德永会長ほか役員出席 德永会長より、既に理事会メールで報告しご覧 いただいているとおりである旨報告があり了承。 4.診療に関する相談状況 中目副会長より、先月の相談は9件であった旨 報告。 5.第3回医療関係者検討委員会 3月12日㈭ 日本医師会館 福原監事出席 福原監事より、会長諮問事項である看護師特定 行為に係るフリートーキング及び看護師等養成所 の運営に関する問題点等について審議した旨報告。 6.第2回医療安全やまがたフォーラム実行委員会 3月13日㈮ 県看護協会館 德永会長出席 德永会長より、次年度は本会が主管し11月28日 ㈯、県看護協会館を会場に実施することとなった。 基調講演については、蔵王山噴火の動きなどが話 題になっている折り、山岳医の大城和恵先生を講 師予定とし内諾を得ている。ついては、この基調 講演をメインとし、フォーラムの進め方について 総務部を中心に議論して欲しい旨提案があり了承 された。なお、第1回の打ち合わせ会は4月8日 ㈬に行うことと決定。 7.緩和ケア研修会 3月14日㈯ 県立中央病院 德永会長、清治副会長出席 德永会長及び清治副会長より、51名の参加のも と有意義に開催された旨報告。 8.医療機関の勤務環境改善研修会 3月17日㈫ 県看護協会館 島貫常任理事出席 島貫常任理事より、医療機関の勤務環境改善を めぐる現状や今後の取組み方策等に係る講演が行 われた旨報告。 40 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 9.都道府県医師会地域医療構想(ビジョン)担 当理事連絡協議会 3月19日㈭ 日本医師会館他(TV会議) 清治副会長、島貫常任理事出席 清治副会長及び島貫常任理事より、厚生労働省 からは地域医療構想策定ガイドライン(案)につ いて、また、日本医師会からはこれまでの取組状 況と今後の方針等の説明がなされた旨報告。 10.肺がん患者の症例検討会、呼吸器検診研修会 3月21日㈯ 大手門パルズ 清治副会長出席 清治副会長より、34名の参加のもと有意義に開 催された旨報告。 11.乳がん患者の症例検討会、乳がん検診研修会 3月22日㈰ 県立中央病院 汗 山形大学蔵王協議会総会 3月20日㈮ 山大医学部 德永会長出席報告。 漢 都道府県災害医療コーディネート研修 3月20日㈮~22日㈰ 日本医師会館 吉岡常任理事出席報告。 澗 山形県臓器移植推進機構理事会 3月24日㈫ 県自治会館 德永会長出席報告。 潅 山形県周産期医療協議会 3月24日㈫ 県自治会館 德永会長出席報告。 環 山形県障がい者施策推進協議会 3月24日㈫ 県職員育成センター 清治副会長出席報告。 大内常任理事出席 〔Ⅱ〕通知事項 大内常任理事より、49名の参加のもと有意義に 開催された旨報告。 12.保険医療機関の個別指導 敢 2月27日㈮ 病院 齋藤( 忠) 常任理事より報告。 柑 3月17日㈫ 大石田町福祉会館 清治副会長より報告。 13.会議・行事等 敢 第4回在宅輸血に関する調査委員会 3月12日㈭ 県赤十字血液センター 大内常任理事出席報告。 1.第69回東北医師会連合会総会並びに学術大会 各県担当理事打合せ会及び第 27回東北学校保 健・学校医大会各県担当理事打合せ会の開催に ついて 4月18日㈯ ザ・セレクトン福島 島貫常任理事より、福島県医師会長から、標記 開催案内がある旨説明があり、第69回東北医師会 連合会総会並びに学術大会各県担当理事打合せ会 には三條理事が、第27回東北学校保健・学校医大 会各県担当理事打合せ会には神村理事が出席する ことと決定。 桓 第2回山形県後発医薬品安心使用促進協議会 3月16日㈪ あこや会館 中條副会長出席報告。 2.臨床修練病院及び臨床教授等病院の指定に係 る標準的な処理期間の設定について 島貫常任理事より、日本医師会長から、標記処 理期間が45日と設定されたとの通知がある旨説明 があり、各郡市地区医師会長宛通知することと決 定。 (本会ホームページ・会員メニュー「新着文 書」に掲載。 ) 棺 東北地方社会保険医療協議会 3月17日㈫ 東北厚生局 中條副会長出席報告。 3.平成27年度全国医師会勤務医部会連絡協議会 の開催について 10月24日㈯ 秋田キャッスルホテル 款 山形県産業保健フォーラム 3月18日㈬ 山形ビッグウイング 德永会長出席報告。 島貫常任理事より、日本医師会長から、標記開 催案内がある旨説明があり、了知することと決定。 柑 三井哲夫先生教授就任祝賀会 3月15日㈰ 山形グランドホテル 渡辺常任理事出席報告。 歓 第2回山形県保健医療推進協議会 3月19日㈭ 県自治会館 德永会長、中目副会長出席報告。 4.平成27年度「看護の日」及び「看護週間」に ついて 看護の日 5月12日㈫ 看護週間 5月10日㈰~16日㈯ 吉岡常任理事より、日本医師会長から、標記通 知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 41 知することと決定。(本会ホームページ・会員メ ニュー「新着文書」に掲載。) 「放射線テロ・放射線災害対策担当者養成講習会」 5月24日㈰ ヒューリック浅草橋ビル 5.特定共同指導等の実施について 大内常任理事より、日本医師会長から、標記開 催案内がある旨説明があり、5月24日㈰開催の 「放射線テロ・放射線災害対策担当者養成講習会」 に大内常任理事出席するとともに、各郡市地区医 師会長宛通知することと決定。 (本会ホームペー ジ・会員メニュー「新着文書」に掲載。 ) 中條副会長より、日本医師会長から、標記通知 がある旨説明があり、了知することと決定。 6.平成27年度保険医療機関の指導に係る打合せ 会の開催について 4月21日㈫ 県医師会館 中條副会長より、東北厚生局山形事務所長から、 標記開催案内がある旨説明があり、郡市地区医師 会保険担当理事連絡協議会として開催することと 決定。 7.母体保護法施行規則の一部を改正する省令の 施行について 中目副会長より、日本医師会長から、標記通知 がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知 す る こ と と 決 定。(本 会 ホ ー ム ペ ー ジ・会 員 メ ニュー「新着文書」に掲載。) 8.第46回全国学校保健・学校医大会の開催につ いて(予報) 12月5日㈯ 松山全日空ホテル 愛媛県医師会館 清治副会長より、愛媛県医師会長から、標記開 催案内がある旨説明があり、德永会長、清治副会 長、大内常任理事、神村理事、小林監事出席する ことと決定。 〔Ⅲ〕協議事項 1.第47回山形肺癌懇話会「後援」のお願い 7月4日㈯ 山形国際ホテル 島貫常任理事より、山形肺癌懇話会会長から、 標記後援依頼がある旨説明があり、後援了承。 2.第26回日本医師会主催「指導医のための教育 ワークショップ」 (平成27年7月4日~5日)の 開催について 7月4日㈯~5日㈰ 晴海グランドホテル 島貫常任理事より、日本医師会常任理事から、 標記開催案内がある旨説明があり、各郡市地区医 師会長宛通知することと決定。 (本会ホームペー ジ・会員メニュー「新着文書」に掲載。 ) 3.第11回男女共同参画フォーラムの開催につい て(予備調査) 7月25日㈯ ホテルクレメント徳島 島貫常任理事より、徳島県医師会長から、標記 開催案内がある旨説明があり、大内・島貫・吉岡 常任理事、神村理事出席することと決定。 9. 「学校保健総合支援事業」について(情報提供) 清治副会長より、日本医師会常任理事から、標 記情報提供がある旨説明があり、了知することと 決定。 4.平成27年度都道府県医師会勤務医担当理事連 絡協議会の開催について 5月13日㈬ 日本医師会館 10.NBCR対策推進機構 平成27年度「テロ対策 島貫常任理事より、日本医師会長から、標記開 催案内がある旨説明があり、神村理事出席するこ とと決定。 講演会―東京オリンピック・パラリンピック開 催に備えて―」、「東京オリンピックに備えての CBRNE災害対策医療講習会」および「放射 線テロ・放射線災害対策担当者養成講習会」の 開催について 5.日本医師会認定産業医制度研修会指定申請書 の提出について 7月16日㈭ 山形市医師会館 「テロ対策講演会―東京オリンピック・パラリン ピック開催に備えて―」 4月10日㈮ グランドヒル市ヶ谷 齋藤( 忠) 常任理事より、山形市医師会長から、標 記指定申請がある旨説明があり、日本医師会に申 請することと決定。 「東京オリンピックに備えてのCBRNE災害対 策医療講習会」 5月17日㈰ 主婦会館 6.平成27年度都道府県医師会税制担当理事連絡 協議開催の件 7月16日㈭ 日本医師会館 吉岡常任理事より、日本医師会長から、標記開 催案内がある旨説明があり、TV会議にて吉岡常 42 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 任理事出席することと決定。 7.次期(平成28年度)診療報酬改定に対する要 望事項の提出について 中條副会長より、宮城県医師会副会長から、標 記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長 宛通知することと決定。 8. 「子育て応援団 すこやか2015」第1回実行委 員会開催における出席依頼 4月14日㈫ 山形メディアタワー 中目副会長より、山形放送㈱から、標記開催案 内がある旨説明があり、欠席することと決定。 追 加 要 項 〔Ⅱ〕通知事項 1.平成27年度第1回都道府県医師会長協議会の 開催について 5月19日㈫ 日本医師会館 中目副会長より、日本医師会長から、標記開催 案内がある旨説明があり、德永会長出席すること と決定。 2.麻薬小売業者間譲渡許可制度における譲渡要 件の周知について 9.平成27年度山形県がん診療連携協議会 地域 連携パス部会の部会員選任について(依頼) 中目副会長より、日本医師会常任理事から、標 記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長 宛通知することと決定。 (本会ホームページ・会員 メニュー「新着文書」に掲載。 ) 中目副会長より、県がん診療連携協議会から、 標記依頼がある旨説明があり、現委員の意向を確 認のうえ再推薦することと決定。 3.子育て支援医療の対象拡大について 10.後援名義のご依頼について 6月21日㈰ 山形ビッグウイング 10月18日㈰ イオン山形北、他9会場 中條副会長より、酒田市長から、本年4月から 子育て支援の充実を図るため通院費無料の対象を 拡大するとの通知がある旨説明があり、各郡市地 区医師会長宛通知することと決定。 (本会ホーム ページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。) 中目副会長より、県腎友会会長から、名義後援 依頼がある旨説明があり、名義後援了承。 4.麻しん及び風しんの定期接種(第2期)対象 者に対する積極的な勧奨等について 11.平成27年度集合契約書の送付について 清治副会長より、県保険者協議会から、標記契 約依頼がある旨説明があり、契約を締結すること と決定。 清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対 策室長から、標記通知がある旨説明があり、各郡 市地区医師会長宛通知することと決定。 (本会ホー ムページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。) 12.山形県乳癌検診講習会の共催依頼について 5月16日㈯ 山形ビッグウイング 5.平成27年度における日本脳炎の定期の予防接 種の積極的勧奨の取扱いについて 清治副会長より、県乳腺疾患研究会から、標記 共催依頼がある旨説明があり、共催了承。 清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対 策室長から、標記通知がある旨説明があり、各郡 市地区医師会長宛通知することと決定。 (本会ホー ムページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。) 13.山形県救急医療・救急業務関係者知事表彰の 推薦について 大内常任理事より、県健康福祉部長から、標記 推薦依頼がある旨説明があり、該当者を推薦する ほか、各郡市地区医師会長宛通知することと決定。 14.救急病院の認定に関する意見の聴取について 医療法人社団山形愛心会 庄内余目病院 大内常任理事より、県健康福祉部長から、上記 病院に係る意見照会がある旨説明があり、認定す ることが適当である旨の意見を提出することと 決定。 6.平成27年度 医療対話推進者養成セミナー開催 のご案内 導入編 日本医師会館 5月14日㈭ 基礎編 日本医療機能評価機構 5月30日㈯・31日㈰ 6月27日㈯・28日㈰ 7月11日㈯・12日㈰ 8月 1日㈯・ 2日㈰ 9月12日㈯・13日㈰ 中目副会長より、日本医師会長から、標記開催 案内がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛 通知することと決定。 (本会ホームページ・会員メ 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 ニュー「新着文書」に掲載。) 43 8.検診委員会(呼吸器)委員推薦について 委嘱 櫻井 清陽 〔Ⅲ〕協議事項 1.平成27年度定時総会の開催について 4月21日㈫ つたや本店 中目副会長より、新庄市最上郡医師会長から、 標記開催案内がある旨説明があり、德永会長出席 することと決定。 2.後援依頼(第10回山形急性心筋梗塞地域連携 懇話会) 5月30日㈯ グランドホクヨウ 島貫常任理事より、山形急性心筋梗塞地域連携 懇話会会長から、標記後援依頼がある旨説明があ り、後援了承。 清治副会長より、上山市医師会長から、標記通 知がある旨説明があり、委嘱することと決定。 9.検診委員の辞任について 解職 當真 秀夫 乳がん検診委員会委員 清治副会長より、鶴岡地区医師会長から、標記 通知がある旨説明があり、解職することと決定。 10.その他 敢 9月の全理事会開催予定日について 9月の全理事会は9月30日㈬に開催すること と決定。 柑 診療報酬審査委員会委員の選出について 3.次世代型重粒子線がん治療装置の整備について 德永会長より、山形大学医学部から、標記への 協力要請がある旨説明があり、寄附を表明するこ とと決定。なお、寄附方法及び金額については、 各郡市地区医師会相当分を含め本会が一括寄附を 行うこととし、寄附額は会長に一任することと決定。 4.辞職願 德永会長より、渡辺常任理事から、3月31日付 けで常任理事の辞職願がある旨説明があり、辞職 願を受理することとし、5月の定例代議員会で補 欠選挙を実施することと決定。 5.事務局長の選任について 德永会長より、現鈴木事務局長の退職に伴い、 平成27年4月1日付けで次期事務局長として松本 次長の選任について提案があり、選任することと 決定。 6.山形県損害保険医療協議会委員・専門委員の 改選について 中條副会長より、標記改選について説明があり、 原案のとおり改正することと決定。 7.感染症発生動向調査事業に係る届出指定機関 の推薦について 清治副会長より、県健康福祉部長から、標記推 薦依頼がある旨説明があり、おおたきこどもクリ ニック(酒田市)を推薦することと決定。 中條副会長より、国保並びに支払基金の診療 報酬審査委員会委員は5月31日で任期満了と なっており、後任の選定等については各郡市地 区医師会の協力を得て、本会審査委員の選任に 係る検討委員会で検討していきたい旨説明があ り、了承。 〔Ⅳ〕医師連盟関係 1.通知事項 敢 羽生田俊後援会からの電話掛けについて 中目委員長より、日本医師連盟委員長から、 標記通知がある旨説明があり、了知することと 決定。 柑 「自見はなこ」室内用ポスターの送付について 中目委員長より、日本医師連盟委員長から、 標記通知がある旨説明があり、了知することと 決定。 44 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 在宅医療推進委員会 本会在宅医療推進委員会は、去る3月3日㈫午 後3時30分より県医師会館において開催された。 初めに德永会長より、 「以前厚木でフォーラムが あった時に、そこで尾道の片山先生からいろいろ お話をお聞きした。その時は尾道方式というのは 山形には合わないんじゃないかなと思って帰って きた思い出がある。 また、山形県高齢者保健福祉推進委員会では、 山形長寿安心プランについて検討しており、これ が3月頃できると思うので、これをこの会でも十 分参考になさった方がいいと思う。 私は昨年の4月から老健施設の施設長をしてお り、そこの入所者が1日に1人か2人急変するこ とが繰り返しある。医療と介護の連携がうまく 行ってないという話が多いが、急変した人を病院 側はよく引き受けてくれて、処置してくれて帰し てくれるので、予想よりもずっといい連携である。 でもそれは施設と病院との関係で、ここで問題と されるような自宅と病院との関係ではないかもし れない。 介護保険制度が始まってから10年間あまり経過 し、少しずつ形になってきているのではないかと 思っている。まだまだ問題があるが、いろいろ考 えを出し合って進めていただきたい。」との挨拶が あり、続いて委員長に八鍬 直委員、副委員長に 岡田恒弘委員を選出し、八鍬委員長の司会で協議 が進められた。 主な協議内容は次のとおりである。 斬出席者 会 長 德永 正靱 副 会 長 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫 担当理事 齋藤 忠明、吉岡 信弥、渡辺 眞史 折居 和夫、加藤 修一 委 員 長 八鍬 直 副委員長 岡田 恒弘 委 員 佐藤 慎哉、朝田 徹、鞍掛 彰秀 原田 一博、粕川 俊彦、外田 博貴 髙橋 秀昭 斬報 告 1.各地区医師会における医療・介護連携推進事 業(在宅医療連携拠点事業)の進捗状況について 事前に報告いただいた資料により、各地区医師 会の進捗状況、課題、問題点、質問等について、 各委員から説明。 斬進捗状況 ・平成25年4月に医学部、県医師会、県歯科医師 会、県看護協会、県薬剤師会、山形県が連携し て「山形大学在宅医療在宅看護教育センター」 を開設した。在宅看護に関しては、実習も含め た研修を行っている。講師の派遣や実習の場の 提供を行う準備はできている。 ・医師会館内に「在宅医療連携拠点」を設置し、 看護師(介護支援専門員の資格も有り)、ソー シャルワーカー(社会福祉士、精神保健福祉士) の2名を配置した。 ・①在宅医療・介護連携に関する相談の受付等、 ②地域の医療・介護サービス資源の把握、③在 宅医療・介護関係者の研修など、計画している。 ・一市四町で合同の拠点を創設する準備を進めて きたが、足並みが揃わず、各市町でそれぞれ独 自に検討してゆくこととなった。 ・医師、多職種の方々を対象に講演会を開催。そ の後、多職種の代表者が集まり、問題点、今後 の課題等について検討している。 ・市役所内に拠点を設置すべく折衝中である。 ・市民健康講座、在宅医療研修会、看取りシンポ ジウム、訪問看護推進化事業、在宅医療に関す るアンケート調査、施設看取りに関するアン ケート調査を実施した。 ・平成26年4月より、医師会が事務局の「もがみ 地域在宅医療推進研究会」を立ち上げた。講演 会(一般向け、専門職、地域民生委員)や研修 会を行っており、在宅医療の意味や連携の必要 性について、かなり浸透している状況である。 ・今年1月に在宅医療・介護連携支援室「ポンテ」 を開設し、現在情報収集やPR活動などを行って いるが、本格的な活動はもう少し先になると思 われる。 ・23年度に医師会内に設置した在宅医療連携拠点 事業室(現 地域医療連携室) 「ほたる」において 3名のスタッフを配置し、各種医療・介護連携 コーディネート事業を継続。 26年度のトピックス ・出張勉強会のコーディネート 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 ・介護サービス事業所の実態調査まとめ ・訪問診療等に関するアンケート調査 ・地域電子カルテ「Ne t 4U」の活用支援、在 宅高齢者見守りツール「 Not e4U」の普及 啓発 ・県内をはじめとし、全国各地において「ほ たるの取組み」についての講演依頼を受け、 他地域においての在宅医療連携拠点の整 備・展開を支援 ・在宅医療の体制整備の取組み ・平成25年度山形県医療連携ネットワークシステ ム構築補助事業の継続した取組み ・ケアマネとの連携強化の取組み ・各市町での取組み状況や課題(問題点等)につ いてアンケート調査を実施した。その後に「地 域在宅医療と介護に関する意見交換会」を開催 し、今後の在宅医療の推進の方向性などについ て、意見交換を行った。 ・平成 26年度山形県地域医療(再生)基金事業 受託 ・平成27年度新たな財政支援制度(新基金)I CT を活用した情報連携基盤整備事業申請 ・平成 27年度山形県地域医療(再生)基金事業 申請 斬課題、問題点、質問等 ・多職種との定期的な意見交換の場が限られて いる。 ・急変時の対応等、在宅看護介護センター、かか りつけ医(診療所)、病院が効果的に連携する体 制を構築するためのコーディネーター的な業務 を行う部門が必要。 ・訪問診療を行なっている医師が、特老・有料法 人老人ホーム、グループホーム等の「空き」が 把握できていれば、在宅⇔施設の移行がすみや かにできるのではないか。 ・「連携」と一言で言うが、誰と誰が、いつ、どう いう時に、どのように連携すればいいのか具体 的でない。 ・平成26年度事業については、3ヵ月の期間なの で事業の進捗が困難である。 ・平成27年度からの在宅医療・介護連携事業は、 行政側は10年計画としているが雇用される者に とっては、事業廃止と同時に解雇の不安がある。 ・ゆくゆくは一市四町合同の拠点を目指してゆく 方向性だが、時間がかかりそうである。単一行 政単位ではなく、複数行政が合同単一の拠点事 業を施行し、成功例などをお教えいただきたい。 ・医療と介護の間の敷居を低くするための交流会 の開催(医師の参加を) ・施設看取り、往診による看取りについて ・死体検案について ・24時間365日の在宅医療・介護サービス提供体 45 制の構築という途方もない業務目標?に対して、 どう対処していくのか。 ・超高齢社会が進む中、医療・介護連携を地域で シームレスに進めるためには、在宅医療連携拠 点は必要な組織であり、そこが担うコーディ ネート機能は、地域包括支援センターの補完的 役割や地域ケアマネジメントのエンジンとなる 地域ケア会議のまとめ役として、今後とも重要 な役割が期待されていると感じる。そのために は永続性のある組織であるべきと考えるが、そ れを補完するための財政的支援の永続性も望む ところである。 ・ケアマネと訪問看護師(介護と医療機関)との 連携強化を4年前から取組んでいるが、まだ不 充分である。 ・管内市町村の足並みが揃わない。 2.新たな財政支援制度;平成26年度決定事業の 在宅医療関係について 中目副会長より、次のとおり説明。 去年の4月に8%増税が行われ3%が社会保障 に使われることになり、新基金、今は総合確保基 金という名称になった。この医療介護の総合確保 基金は全国で 904億円、県は10億4千万円。その 中で在宅関連事業に関して、各地区医師会におけ る事業内容が記載されているので、参考としてい ただきたい。 斬協 議 1.地域医療構想に対する取組みについて 中目副会長より、第7回地域医療構想策定ガイ ドライン等に関する検討会資料の概略について 説明。 2.地域在宅医療推進事業(補助事業)への対応 について 中目副会長より次のとおり説明。 地域医療再生基金の中の地域在宅医療推進事業 として、 「在宅医療に関する県内格差に関する研究 事業-特に訪問看護ステーション未整備地域にお ける同ステーション設置促進事業-」を平成27年 度に行うこととなった。 訪問看護ステーション未整備地区を数か所選出 し、同ステーション設置が早急に展開できるよう に、設置の障害となっている事項の分析、また、 円滑な運営のための協力体制の構築等に関して関 係諸団体と協議し具体案を作成する。 置賜地区を念頭において、また、県・市を巻き 込んでの事業計画を考えているので、是非ご協力 いただきたい。 46 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 3.その他 斬山形県医師会会報「シリーズ在宅医療」欄につ いて 中目副会長より、各地区で連携拠点事業をはじ めとして、いろいろな在宅医療の進捗状況や課題、 問題が出てきている。これらについて、県医師会 会報に「シリーズ在宅医療」欄を設けるので、委 員の先生方から出来る限り詳しく書いていただき たいと考えている旨説明があり、平成27年5月号 から掲載していくこととし、最初に委員長の八鍬 先生、次に副委員長の岡田先生に執筆いただくこ とと決定。 医事紛争処理・医療安全・自浄作用委員会 本会医事紛争処理・医療安全・自浄作用委員会は、 去る3月4日㈬午後3時30分より県医師会館にお いて開催された。 初めに德永会長より、 「医療事故が起きると日本 医師会は紛糾するが、この問題を日本医師会でど うするかということについて法曹界の方に話が 入ってしまうが動きがとれなくなってしまう。今 年中には医療事故調査制度が始まることとなって いるので、情報を待ちたいと思う。 幸い、山形県では今の所は大きな医事紛争はな いが、他の県ではいろいろあるようだ。本日は私 が委員長ということで進めていくのでよろしくお 願いする。」との挨拶があり、德永委員長の司会で 協議が進められた。 主な協議内容は次のとおりである。 斬出席者 委 員 長 德永 正靱 副委員長 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫 常任委員 齋藤 忠明 委 員 後藤 敏和、細矢 貴亮、小松 静子 鈴木 明朗、加藤 修一、阿部 正和 鈴木 伸男、新野 晃敏 1.報 告 ① 平成26年度医療事故防止研修会について 平成26年11月16日㈰ 日本医師会館 中條副委員長より、 敢『インシデントを繰り 返すスタッフへの教育』、柑『人と組織の心理か ら読み解くリスク・コミュニケーション』 、桓 『前 向 き 医 療 安 全 の す す め ~Saf et y-Ⅱ か ら Team STEPPSまで~』、棺『医療版失敗学のす すめ~インシデントから学び、真の医療安全に トライする』の講演が行われた旨報告。 ② 第5回医療安全やまがたフォーラムについて 平成26年11月22日㈯ 山形県看護協会館 中條副委員長より、県医師会、県歯科医師会、 県薬剤師会、県看護協会、県臨床工学技士会の 5団体が主催団体として、今年は県臨床工学技 士会が担当で第5回目が行われた。 最初に、赤塚クリニック院長 赤塚東司雄先 生より「医療安全における災害対策~東日本大 震災から3年、学術的検証からみえる医療従事 者の使命~」と題して基調講演があり、続いて 「医療安全における災害対策」をテーマにシンポ ジウムが行われ、 108名の参加者があった旨報告。 ③ 平成26年度都道府県医師会医事紛争担当理 事連絡協議会について 平成26年12月10日㈬ 日本医師会館 中目副委員長より、日本医師会医師賠償責任 保険の運営に関する経過報告、3県の医師会か ら医療事故紛争対策と活動状況の報告、医賠責 保険制度における「指導・改善委員会」経過報 告、医療事故調整制度について説明があった旨 報告。 ④ 本県における医療事故・医事紛争の状況に ついて 中目副委員長より、本県における医療事故・ 医事紛争の状況について報告。 ⑤ 診療に関する相談申込状況について 中目副委員長より、本会の診療に関する相談 申込状況並びに山形県医療安全相談窓口の状況 について報告。 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 2.協 議 ① 医事紛争処理の体制並びに方法について 中目副委員長より、本会の診療に関する相談 申込について、これまでは必要な場合には、該 当医療機関に対し本会より直接連絡をしてきた が、各郡市地区医師会にも協力をお願いしたい との説明があり、協議の結果、各郡市地区医師 会で検討することと決定。 47 ③ 医療事故調査制度への対応と地区医師会へ の周知方法等について 中目副委員長より、平成27年10月から医療事 故調査制度が施行され、死亡あるいは死産が あった場合は、必ず院内調査を行うことが義務 付けられることとなるので、会員に現時点まで の概要並びに運営方法を周知していただきたい 旨説明。 ② 山形県医師会医事紛争処理委員会運営要領 の見直しについて 中目副委員長より、文言の訂正等について説 明があり、協議の結果、了承。 情報広報委員会 本会情報広報委員会は、去る3月9日㈪午後3 時30分より県医師会館にて開催された。 初めに德永会長より「3月7日開催された臨時 代議員会において、来年度の事業計画を報告させ ていただいたが、情報広報事業に関しては前年同 様に事業を踏襲していくこととなっている。本日 は忌憚のないご意見等よろしくお願い申し上げ る。」との挨拶があり、委員長に山田昌弘委員、副 委員長に高橋良和委員を選出し、山田委員長の司 会により協議が進められた。 主な協議内容は次のとおりである。 斬出席者 会 長 德永 正靱 副 会 長 清治 邦夫、中條 明夫 担当理事 島貫 隆夫、渡辺 眞史、齋藤 聰 三條 典男 委 員 長 山田 昌弘 副委員長 高橋 良和 委 員 篠原 正夫、白田 裕、島貫 隆夫 石橋 正道 斬報 告 1.平成26年度各県医師会担当者連絡協議会ー広 報部門ー 平成26年9月6日㈯ 秋田県医師会館 渡辺常任理事より、今年度は標記日程で開催さ れ、日本医師会の石川常任理事から「日本医師会 での広報活動」についての講演が行われ、日本医 師会のテレビCMと提供番組について映像を交え ながらの説明が行われた。日医雑誌等の郵送費が 高額であり、デジタル化での配信を検討している とのことであった。 また、各県医師会の広報情報における取組み状 況についてそれぞれ説明がなされ、本会からは医 療情報ネットワークの有効性について理解を深め てもらうため、本会会報に各地域における医療情 報ネットワーク記事の掲載を行ったことを紹介し てきた。本県における広報活動の更なる内容充実 を図っていきたい旨報告。 2. 平成26年度日本医師会医療情報システム協議会 平成27年2月14日㈯・15日㈰ 日本医師会館 渡辺常任理事より、今年度は標記日程で「医療 情報の取り扱いはどうあるべきか?~医療におけ るIDのあり方~」をテーマに沖縄県医師会の担 当で開催された。1日目はITを利用した地域医 療連携についての事例報告が行われ、続いて、全 国11の地域医療連携スペシャリストによるパネル ディスカッションが行われた。本県から鶴岡地区 医師会長の三原先生も参加されており、連携の地 域範囲、連携のためのデータ形式等について活発 な討論が行なわれた。翌日は、オルカと連携ソフ トの最新情報、医師資格証の現状等についての説 明があり、 医師資格証は現在914枚発行されており、 48 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 全国30の都道府県医師会が地域受付審査局を設置 し受付可能になっている。また、マイナンバーに ついては、日本医師会は医療現場で利用すること に反対の姿勢をとっており、医療分野にはマイナ ンバーと異なる医療IDの必要性を示し、関連法 制度の整備、それらの仕組みを監視する第三者機 関の設置の必要性を求めている。全体を通して積 極的意見が交わされ、非常に内容の濃い協議会で あった旨報告。 斬協 議 1. ITフェア・山形県医療情報研究会について 渡辺常任理事より、平成26年度は10月4日に山 形国際ホテルにおいて、各地域におけるネット ワークの状況についての医療情報に関する研修会 を開催した。27年度も開催するかどうかを含めご 意見等をいただきたい旨説明があり、利用拡大に 向けた取組みが必要であることから、来年度も開 催する方向で進めて行くことと決定。 2. YBCラジオ「ドクターアドバイスできょうも 元気」について 渡辺常任理事より、以前より好評をいただいて いる番組で患者さんとのコミュニケーションツー ルとしても有用であるという声が多く聞かれるた め、今後も継続していけるようご協力をお願いし たい旨説明があり、了承された。 3. やまがた健康塾について 渡辺常任理事より、読売新聞との共催で年6回 開催しており、講師謝礼を除く会場費や周知広告 に係る費用は読売新聞社の負担であること、来年 度も本年同様の開催を予定している旨説明があり、 了承された。 4. 山形県医療情報ネットワークについて 渡辺常任理事より、各地域の医療情報ネット ワークに関して課題、意見等があれば伺いたい旨 説明があり、山形県内は全国的にも進んでいるが、 4つのブロックで運用されているので、県下統一 できるように働きかけも必要ではないか等意見が 出された。 5. 医師資格証について 渡辺常任理事より、日本医師会では医師資格証 を発行しており、医師としての身分証のほかに、 学会での講習会の出欠管理等さまざまな利用が可 能である。発行に当たっての受付審査の窓口とし て、本会内に地域受付審査局(LRA)を設置す ることが決まり、現在設置に向けて準備を行って いる旨説明があり、了承された。 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 斬3月 1日 山形県立こころの医療センター開 院式典が同所で挙行され、德永会長出席。 3日 在宅医療推進委員会を県医師会館 斬 で開催。 4日 医事紛争・医療安全・自浄作用委 斬 員会を県医師会館で開催。 〃 平成26年度都道府県医師会生涯教 斬 育担当理事連絡協議会が日本医師会館で開催 され、深尾常任理事出席。 〃 平成27年度日本医師会認定健康ス 斬 ポーツ医制度の認定及び更新申請等について、 各郡市地区医師会長宛通知。 5日 平成26年度医療政策シンポジウム 斬 が日本医師会館で開催され、島貫・吉岡常任 理事、神村理事出席。 〃 第41回山形県公衆衛生学会、同第 斬 3回運営委員会が県立保健医療大学で開催さ れ、德永会長、折居理事出席。 〃 鶴岡准看護学院卒業証書授与式が 斬 同学院で挙行され、中目副会長出席。 〃 平成27年度日本医師会認定産業医 斬 制度実施に伴う各種申請について、各郡市地 区医師会長宛通知。 6日 会報編集会議を県医師会館他で 斬 開催。 斬 7日 郡市地区医師会長会議、本会第132 回臨時代議員会、特別講演会、合同懇親会を 山形国際ホテルで開催。 8日 石黒慶一先生旭日小綬章受章記念 斬 祝賀会がグランド エル・サンで開催され、德 永会長出席。 9日 「山 形 大 学 医 学 部 が ん 研 究 セ ン 斬 ター」テープカット等が同所で行われ、德永 会長出席。 〃 情報広報委員会を県医師会館で 斬 開催。 〃 やまがた健康塾に関する懇談会が 斬 ひろぜんで開催され、德永会長、清治副会長、 聰) 理事出席。 渡辺常任理事、齋藤( 斬 11日 刑事施設の医療協議会が山形刑務 所で開催され、清治副会長出席。 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 49 〃 医師信用組合常務会が県医師会館 で開催され、德永会長出席。 〃 第10回常任理事会を県医師会館で 開催。 12日 第3回医療関係者検討委員会が日 本医師会館で開催され、福原監事出席。 〃 第4回在宅輸血に関する調査委員 会が県赤十字血液センターで開催され、大内 常任理事出席。 13日 第2回医療安全やまがたフォーラ ム実行委員会が県看護協会会館で開催され、 德永会長出席。 〃 「介護支援専門員資質向上事業の 実施について」の一部改正等について、各郡 市地区医師会長宛通知。 〃 地域支援事業充実分に係る上限の 取扱いおよび任意事業の見直しについて、各 郡市地区医師会長宛通知。 〃 地域リハビリテーション活動の推 進について、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 難病の患者に対する医療等に関す る法律関連通知の正誤について、各郡市地区 医師会長宛通知。 〃 介護保険の地域支援事業における 在宅医療・介護連携推進事業の手引き(案) について、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 東日本大震災により被災した被保 険者の利用者負担等の減免措置に対する財政 支援の延長等について、各郡市地区医師会長 宛通知。 〃 平成27年度介護報酬改定に伴う介 護保険施設等の多床室の負担限度額の見直し 等にかかる負担限度額認定証の取扱いについ て、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 東日本大震災により被災した被保 険者に係る平成27年4月1日以降の後期高齢 者医療の一部負担金免除措置について、各郡 市地区医師会長宛通知。 〃 平成27年度山形県医師会会費につ いて、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 平成27年度山形県医師会会費減免 50 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 申請承認について、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 平成25年度日本医師会生涯教育制 度集計結果の概要及び郡市地区医師会別デー タを、各郡市地区医師会長宛送付。 〃 平成26年度「自殺対策強化月間」 斬 における啓発活動等の推進について、各郡市 地区医師会長宛通知。 〃 検体測定室の自己点検結果と今後 斬 のガイドラインの運用について、各郡市地区 医師会長宛通知。 〃 肝炎ウイルス検査の実施について、 斬 各郡市地区医師会長宛通知。 〃 平成27年3月以降の東日本大震災 斬 による被災者に係る一部負担金等の取扱いに ついて、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 平成26年度診療報酬改定において 斬 経過措置を設けた施設基準の取扱い等につい て、各郡市地区医師会長宛通知。 斬 14日 緩和ケア研修会を県立中央病院で 開催。 斬 15日 三井哲夫先生教授就任祝賀会が山 形グランドホテルで開催され、渡辺常任理事 出席。 斬 16日 第2回山形県後発医薬品安心使用 促進協議会があこや会館で開催され、中條副 会長出席。 斬 17日 医療機関の勤務環境改善研修会が 県看護協会会館で開催され、島貫常任理事出席。 斬 〃 東北地方社会保険医療協議会が東 北厚生局で開催され、中條副会長出席。 斬 18日 山形県産業保健フォーラムが山形 ビッグウイングで開催され、德永会長出席。 斬 19日 都道府県医師会地域医療構想(ビ ジョン)担当理事連絡協議会が日本医師会館 他(TV会議)で開催され、清治副会長、島 貫常任理事出席。 〃 第2回山形県保健医療推進協議会 斬 が県自治会館で開催され、德永会長、中目副 会長出席。 斬 20日 山形大学蔵王協議会総会が山大医 学部で開催され、德永会長出席。 〃 新たな地域保健研究事業の取組み 斬 について、各郡市地区医師会長宛通知。 都道府県災害医療コーディネート 斬 20〜22日 研修が日本医師会館で開催され、吉岡常任理 事出席。 斬 21日 肺がん患者の症例検討会、呼吸器 検診研修会を大手門パルズで開催。 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 斬 22日 乳がん患者の症例検討会、乳がん 検診研修会を県立中央病院で開催。 24日 山形県臓器移植推進機構理事会が 県自治会館で開催され、德永会長出席。 〃 山形県周産期医療協議会が県自治 会館で開催され、德永会長出席。 25日 医師信用組合理事会が県医師会館 で開催され、德永会長ほか役員出席。 〃 第 14回全理事会を県医師会館で 開催。 26日 第2回学術推進会議が日本医師会 館で開催され、德永会長出席。 27日 子宮頸がんワクチンに関する研修 会を山形市医師会館で開催。 〃 平成27年度「看護の日」及び「看 護週間」について、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 母体保護法施行規則の一部を改正 する省令の施行について、各郡市地区医師会 長宛通知。 〃 「山形県学校保健の現況」を各郡市 地区医師会長宛送付。 〃 臨床修練病院及び臨床教授等病院 の指定に係る標準的な処理期間の設定につい て、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 麻薬小売業者間譲渡許可制度にお ける譲渡要件の周知について、各郡市地区医 師会長宛通知。 〃 子育て支援医療の対象拡大につい て、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 次期(平成28年度)診療報酬改定 に対する要望事項の提出について、各郡市地 区医師会長宛通知。 〃 山形県救急医療・救急業務関係者 知事表彰の推薦依頼について、各郡市地区医 師会長宛通知。 〃 麻しん及び風しんの定期接種(第 2期)対象者に対する積極的な勧奨等につい て、各郡市地区医師会長宛通知。 〃 平成27年度における日本脳炎の定 期の予防接種の積極的勧奨の取扱いについて、 各郡市地区医師会長宛通知。 28日 東北医師会連合会理事・代表者合 同会議並びに東北ブロック選出日医代議員打 合せ会がホテルグランドパレスで開催され、 德永会長、中目・清治・中條副会長出席。 29日 第134回日本医師会臨時代議員会 が日本医師会館で開催され、德永会長、中目・ 清治・中條副会長出席。 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 51 会 員 異 動 3月31日現在会員数 1, 614名 A会員 696名 B会員 918名 C会員 0名 準会員 122名 ○ 会 員 訃 報 死亡月日 3月6日 3月26日 ○ 入 月 日 3.1 月 日 3. 13 3. 31 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 享 年 87歳 91歳 会員区分 B 氏 名 青 木 倉 揚 備 考 会員区分 B 氏 名 鈴 木 豊 備 考 施設異動 会員区分 準 B B B B B 準 準 準 B B B B B B B B B B B B B 氏 名 松 田 ゆ り 石 垣 大 輔 佐々木 真太郎 布 宮 慶 子 本 多 勇 希 丹 治 泰 裕 小 貫 孝 則 小 野 寿 和 星 雄 介 鍋 島 恵 梨 遠 藤 泰 史 鹿子島 俊 夫 後 藤 重 雄 田 中 直 鈴 木 知 信 門 間 文 行 泉 口 裕 一 濱 田 顕 松 田 徹 岩 谷 昭 美 古和田 雪 小 池 哲 史 備 考 動 郡市地区医師会 酒田地区医師会十全堂 ○ 退 氏 名 阿 部 知 己 齋 藤 英 男 会 郡市地区医師会 山 形 市 ○ 異 月 日 3.1 郡市地区医師会 山 形 市 酒田地区医師会十全堂 会 郡市地区医師会 山 形 市 山 形 大 学 山 形 大 学 山 形 大 学 山 形 大 学 山 形 市 山 形 市 山 形 市 山 形 市 山 形 市 天童市東村山郡 北 村 山 地 区 新 庄 市 最 上 郡 新 庄 市 最 上 郡 新 庄 市 最 上 郡 新 庄 市 最 上 郡 酒田地区医師会十全堂 酒田地区医師会十全堂 鶴 岡 地 区 南陽市東置賜郡 米 沢 市 米 沢 市 52 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 医師国保だより お知らせ 平成27年度医師国保組合の保険料 1.国保事業分保険料 ① 第1種組合員(医師) *所得割額月額 {(市町村民税課税標準額)×13/1000}×1/12 100円 *第1種組合員割額 月額8, 300円 *世帯員均等割額 月額5, ② 第2種組合員(従業員) 000円 *第2種組合員割額 月額6, 300円 *世帯員均等割額 月額5, ③ 第3種組合員(後期高齢組合員) 000円 *第3種組合員割額 月額2, 5 , *世帯員均等割額 月額 300円 2.介護納付金分保険料 *介護保険第2号被保険者 月額3, 800円 3.後期高齢者支援金分保険料 *75歳未満の被保険者 月額3, 500円 ※ゴシック文字は改正部分 附 則 (施行期日) この規程は、平成27年2月26日から施行し、平 成26年4月1日から適用する。 (役員報酬規程・役員の退職死亡慰労金及び支給 規程・職員の人事に関する規程の一部改正及び 育児介護休業等に関する規程の制定) 本組合の「役員報酬規程・役員の退職死亡慰労 金及び支給規程・職員の人事に関する規程」の一 部改正及び「育児介護休業等に関する規程」の制 定について、平成27年2月26日開催の本組合第 116回臨時組合会において、議決されましたので公 告します。 平成27年2月26日 山形県医師国民健康保険組合 理事長 德 永 正 靱 職員の人事に関する規程の 一部を改正する規程 山形県医師国民健康保険組合公告第557号 役員報酬規程の一部を改正する規程 山形県医師国民健康保険組合役員報酬規程の一 部を次のように改正する。 000 第2条第1項第2号を「副理事長 同 341, 円」とし、以下の各号を繰り下げる。 役員の退職死亡慰労金積立及び 支給規程の一部を改正する規程 山形県医師国民健康保険組合退職の死亡慰労金 積立及び支給規程の一部を次のように改正する。 000円」、 第8条第1項中「30万円」を「300, 「20 000円」、「5万円」を「50, 000円」 万円」を「200, に改める。 000 第8条第1項第2号を「副理事長 同 200, 円」とし、以下の各号を繰り下げる。 附 則 (施行期日) この規程は、平成27年2月26日から施行し、平 成26年4月1日から適用する。 山形県医師国民健康保険組合職員の人事に関す る規程の一部を次のように改正する。 第25条 第1項及び第2項を次のように改める。 (勤務及び休憩時間) 第25条 職員の勤務時間は、1週間について40時 間以内とし、月曜日から金曜日まで、午前8時30 分から午後5時までとする。 2 休憩時間は、正午から午後1時までとする。 第26条 標題を勤務を要しない日及び休憩時間に 改正し、第3項及び第4項を削除する。 第31条 第1項第7号中「3日以内」を「その期 間」に改める。 第31条第2項中「4号及び5号」を削除する。 第31条の次に「第31条の2」を加える。 (育児休業及び介護休業等) 第31条の2 職員は、育児休業、介護休業等育児 又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律 (平成3年法律第76号) (以下、 「育児・介護休業 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 法」という。)に基づき、育児休業及び介護休業 等を行うことができる。 2 育児休業及び介護休業等にかかる詳細は、別 に定める「育児・介護休業等に関する規程」に よる。 附 則 (施行期日) この規程は、平成27年1月29日から施行する。 育児・介護休業等に関する規程の制定 山形県医師国民健康保険組合育児・介護休業等 に関する規程を次のように制定する。 (本文は省略) 附 則 (施行期日) この規程は、平成27年1月29日から施行する。 山形県医師国民健康保険組合公告第558号 (保健事業引当準備金処分の知事認可 指令健企第107号) 平成27年2月26日開催の本組合第116回臨時組 合会で議決された「保健事業引当準備金処分」に ついて、山形県知事の認可がありましたので公告 します。 平成27年3月23日 山形県医師国民健康保険組合 理事長 德 永 正 靱 記 596, 911円 保 有 額 142, 6 0 , 0 0 0 , 0 00円 処 分 額 596, 911円 差引保有額 82, 山形県医師国民健康保険組合公告第559号 (平成26年度会計補正予算、平成27年度事業計画及び会計予算) 本組合の平成26年度会計補正予算、平成27年度 事業計画及び会計予算が、平成27年2月26日開催 の本組合第116回臨時組合会において、議決されま したので公告します。 平成27年2月26日 山形県医師国民健康保険組合 理事長 德 永 正 靱 53 平成26年度歳入歳出補正予算(第2号) 歳 入 款 1 国民健康保険料 (単位:千円) 補正前の額 補 正 額 金 額 468, 683 △7, 541 461, 142 1 国民健康保険料 468, 683 △7, 541 461, 142 項 3 国庫支出金 2 国庫補助金 6 共同事業交付金 1 共同事業交付金 補正されなかった款項にかかわる額 歳 入 合 計 歳 出 款 2総 務 144, 602 144, 602 6, 635 6, 635 158, 028 777, 948 17, 674 17, 674 7, 768 7, 768 17, 901 162, 276 162, 276 14, 403 14, 403 158, 028 795, 849 (単位:千円) 補正前の額 補 正 額 金 額 費 57, 714 △6, 200 51, 514 1 総務管理費 56, 639 △6, 200 50, 439 2徴 収 費 1, 075 1, 075 3 保険給付費 340, 259 23, 995 364, 254 1 療 養 諸 費 302, 704 25, 255 327, 959 4 出産育児諸費 10, 926 △1, 260 9, 666 9 保健事業費 32, 961 △5, 000 27, 961 1 特定健康診査等事業費 9, 590 △2, 000 7, 590 2 保健事業費 23, 371 △3, 000 20, 371 10積 立 金 4, 994 3, 155 8, 149 1積 立 金 4, 994 3, 155 8, 149 11諸 支 出 金 11, 986 2 11, 988 1 償還金及び還付金 11, 986 2 11, 988 12予 備 費 62, 630 1, 949 64, 579 1予 備 費 62, 630 1, 949 64, 579 補正されなかった款項にかかわる額 267, 404 - 267, 404 歳 出 合 計 777, 948 17, 901 795, 849 項 山形県医師国民健康保険組合 平 成 27 年 度 事 業 計 画 1.諸情勢と基本方針 社会保障・税一体改革に伴う医療保険制度改革 については、昨年12月まで社会保障審議会医療保 険部会で議論を行い、平成29年度までに必要な措 置を講ずることとし、法律改正が必要なものは、 平成27年通常国会に改正法案を提出するとしてい ます。 政府は3党合意に基づく消費税率を4月から 5%から8%に引き上げましたが、平成27年10月 の消費税率10%再引き上げを平成29年4月に先 送りを決定、同時にこの判断の是非について国民 に信を問うとして11月21日衆議院を解散、12月14 日選挙となりました。結果は、自民党圧勝に終わ り、引き続き政権を担うこととなりました。 年明けの1月11日、平成27年度厚生労働省の予 算について、厚生労働大臣と財務大臣との予算折 衝が行われ、 「所得水準の高い国保組合の国庫補助 について、負担能力に応じた負担とする観点から、 平成28年度から5年かけて段階的に見直すことと 54 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 し、所得水準に応じて13%から32%の補助率等と すること。」とされ、1月14日に平成27年度予算案 が閣議決定されました。 こうしたことから、平成27年度の事業について は、マイナンバー制度における医療保険者として 情報連携への対応、特定保健指導にかかる自家保 健指導の推進のほかは、前年度踏襲とし、適正か つ効率的な事業運営に努めることとする。 2.適用の適正化 ⑴ 組合員及び被保険者の資格 組合員及び被保険者資格の確認については、 法令、規約及び運営規程等に基づき適用の適正 化を図る。 ⑵ 適用除外承認申請 組合員の事業所について、法人事業所となっ た場合及び個人事業所が従業員5人以上となっ た場合は、 「適用除外承認申請書」の提出を促し 適用除外の承認を受けることにより、適用の適 正化を図る。 3.保険料 ⑴ 国民健康保険事業に要する費用に充てるた めの保険料 現行どおりとする。 ① 第1種組合員 イ.所得割額 月額{(市町村民税課税標 準額)×13/1000}×1/12 100円 ロ.第1種組合員割額 月額8, 300円 ハ.世帯員割額 月額5, ② 第2種組合員 000円 イ.第2種組合員割額 月額6, 300円 ロ.世帯員割額 月額5, ③ 第3種組合員(後期高齢者医療制度該 当組合員) 000円 イ.第3種組合員割額 月額2, 300円 ロ.世帯員割額 月額5, ⑵ 介護納付金の納付に要する費用に充てるた めの保険料 第1種組合員と第2種組合員及びその世帯に 属する被保険者並びに第3種組合員の世帯に属 する被保険者が、介護納付金賦課被保険者であ る場合に賦課する。 算定方法は、現行どおりとする。 ・介護納付金賦課被保険者1人につき月額 当該年度に賦課される介護給付費納付金 見込額から国庫補助見込額を減じ、算定基 礎となった介護納付金賦課被保険者見込数 及び12で除した額。 ただし、100円未満の額は切り上げる。 *平成27年度介護納付金分保険料 800円 月額 3, 800円) (26年度 3, ⑶ 後期高齢者支援金の納付に要する費用に 充てるための保険料 第1種組合員と第2種組合員及びその世帯に 属する被保険者並びに第3種組合員の世帯に属 する被保険者が、後期高齢者支援金賦課被保険 者である場合に賦課する。 算定方法は、現行どおりとする。 ・後期高齢者支援金賦課被保険者1人に つき月額 当該年度に賦課される後期高齢者支援金 納付金見込額から国庫補助見込額を減じ、 算定基礎となった後期高齢者支援金賦課被 保険者数及び12で除した額。 ただし、100円未満の額は切り上げる。 *平成27年度後期高齢者支援金分保険料 500円 月額 3, 300円) (26年度 3, 4.保険給付 ⑴ 療養給付費及び療養費 一部負担割合は、法定どおり。 ① 一般被保険者 ・第1種組合員(医師) 3割 ・第2種組合員(従業員) 3割 ・世帯員 3割 ② 前期高齢者 ・65歳~69歳 3割 ・70歳~74歳 一般所得者 2割 現役並み所得者 3割 ③ 義務教育就学前の者 2割 ⑵ 高額療養費 自己負担分については、政令等規定のとおり。 (平成27年1月から自己負担限度額が5区分 に細分化されている。 ) ⑶ 出産育児一時金 組合員・被保険者が出産した場合、404, 000円 支給する。 (医療機関直接払を原則。産科医療保障制度加 入医療機関の場合、平成27年1月以降の出産よ り16, 000円加算に改正され、420, 000円支給。) 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 ⑷ 葬祭費 組合員及び被保険者が死亡した場合、その葬 祭を行う者に対し50, 000円支給する。 ⑸ 傷病手当金 *第1種組合員 日額5, 000円 (組合加入期間365日以上で8日以上入院 した場合、入院初日から180日間支給する。 ) *第2種組合員 日額2, 円 000 (組合加入期間365日以上で8日以上入院 した場合、入院初日から90日間支給する。 ) ⑹ 自家診療請求制限 医師国保組合の構成員は、被保険者であり、 医療担当者であり、同時に医療費の支払者(保 険者)でもあるという特殊な立場にあるために 自家診療という宿命的な問題を抱えている。こ のため、自家診療請求制限は、財政上現行の給 付内容を維持していくための自助努力であるこ とから、引き続き組合員及び被保険者の理解と 協力を求める。 ただし、重症かつ緊急を要した場合の自家診 療については、理事会の審査により、承認され た場合、法定の給付割合で給付する。 ⑺ 医療費適正化対策 医療費適正化対策の最たるものは、前述の自 家診療請求制限にあるが、保険者として当然行 うべきレセプト点検調査については、毎月のレ セプト点検のほか縦覧点検も含め、3ヶ月ごと 計画的に実施する。 5.保健事業 ⑴ 健康診断 ① 一般健康診断 被保険者である第1種組合員とその配偶者 並びに第2種組合員及び30歳以上の家族を対 象に毎年度実施している健康診断については、 従来どおり市郡地区医師会の集団健康診断を 原則として実施する。 特定健診を併せて実施するため、組合員に 対し理解を求め、積極的に受検勧奨を行うと ともに、市郡地区医師会の協力を得て受検率 の向上を図る。 ② 特定健康診査・特定保健指導 特定健康診査については、前記健康診断と 併せて実施する。この結果、積極的支援対象 者又は動機付け支援対象者となった場合は、 受検した健診機関で特定保健指導を受けるよ う積極的に勧奨を行う。 55 特に、今年度から自家保健指導の実施を積 極的に進め、実施率の向上を図る。 ③ 婦人科健康診断(子宮癌・乳癌検診) 婦人科健康診断のうち、乳癌検診について は、昨年からマンモグラフィー検査を加え、 検診内容の充実を図っている。 ⑵ 保健体育事業助成 組合員及び被保険者の健康の保持・増進を図 るため、市郡地区医師会ごとに実施する健康増 進のための事業に対し50, 000円を上限に助成を 行う。 ⑶ インフルエンザ予防接種助成 組合員及び被保険者がインフルエンザ予防接 種を行った場合、1人当たり1, 000円助成を行う。 ⑷ 死亡見舞金助成 組合員及び被保険者が死亡した場合、その葬 祭を行う者に対し50, 000円の助成を行う。 6.広報活動 ⑴ 医療費通知 保険給付に関し被保険者の理解を得るため、 引き続き年間分を年1回医療費通知を実施する。 ⑵ 医師国保だより 毎月、山形県医師会会報に医療費の状況等の ほか適宜お知らせを掲載する。また、被保険者 証の更新や健康診断等は別途広報し、組合の事 業に対する理解と協力が得られるよう努力する。 7.法令遵守(コンプライアンス)体制 法令遵守基本方針等により実施する。法令遵守 研修会等への参加、組合内部における研修の実施、 朝礼での周知等により体制の徹底を図る。 8.関係団体との連絡提携 下記の関係団体とは連絡を密にし、調査・研究、 情報収集を図る。 ⑴ 全国国民健康保険組合協会(略称:全協、 当組合常務理事) 総会、理事長・役員研修会、事務長研修会、 職員研修会、保健事業推進担当者研修会、調査 委員会等への参加。 平成27年度及び28年度は、輪番制により当組 合が全協東北支部(次項)の支部長組合となり、 全協本部の常務理事組合となる。 ⑵ 全国国民健康保険組合協会東北支部(略称: 全協東北支部、当組合支部長) 支部総会及び支部研修会の開催。 56 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 当組合が今年度から2年間、東北支部長組合 としての業務を担う。 ⑶ 全国医師国民健康保険組合連合会(略称: 全医連) 代表者会、第53回全体協議会(鳥取県開催担 当)、臨時に開催される代表者会、事務長連絡会 への参加。 ⑷ 東北北海道医師国保組合連絡協議会(略称: 東北北海道ブロック、宮城県当番) 定例協議会、医師国保問題研究会、事務研修 会、事務長研修会への参加。 ⑸ 山形県国民健康保険団体連合会 総会、理事会、業務推進協議会、その他事務 処理関係会議への参加。 ⑹ その他関係団体 厚生労働省、山形県国保主管課、山形県医師 会、市郡地区医師会、山形県歯科医師国保組合 等との打合会・研修会への参加。 9.その他 社会保障・税番号制度の対応 社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)に より、国、地方公共団体、医療保険者等との情報 連携が平成29年より予定されている。 今後、本組合の電算システム改修やマイナン バー制度に係るシステム構築に必要な事項につい ては対応を行う。 山形県医師国民健康保険組合共済会公告第96号 (平成27年度事業計画・会計予算) 平成27年2月26日開催の第81回総代会におい て平成27年度事業計画及び会計予算が議決されま したので公告します。 平成27年2月26日 山形県医師国民健康保険組合共済会 理事長 德 永 正 靱 山形県医師国民健康保険組合 平成27年度会計歳入歳出予算 歳 入 款 1国民健康保険料 (単位:千円) 金 額 項 1国 民 健 康 保 険 料 2 使用料及び手数料 1手 数 料 3国 庫 支 出 金 1国 2国 庫 庫 負 補 担 助 金 金 4 前期高齢者交付金 1前 期 高 齢 者 交 付 金 5県 支 出 金 1県 補 助 金 6共同事業交付金 1共 同 事 業 交 付 金 7財 産 収 入 1財 産 運 用 収 入 2財 産 売 払 収 入 8繰 入 金 1準 備 金 繰 入 金 2他 会 計 繰 入 金 9繰 越 金 10諸 収 入 1繰 越 金 1加算金、延滞金、過怠金 金 利 子 2預 入 3雑 歳 入 合 計 歳 出 1組 款 合 会 2総 務 (単位:千円) 金 額 項 費 1組 合 会 費 費 1総 2徴 務 管 収 理 費 費 3保 険 給 付 費 1療 養 諸 2高 額 療 養 3移 送 4出 産 育 児 諸 5葬 祭 諸 6傷 病 手 当 費 費 費 費 費 金 4 後期高齢者支援金等 1後期高齢者支援金等 5 前期高齢者納付金等 1前期高齢者納付金等 6老人保健拠出金 山形県医師国民健康保険組合共済会 平 成 27 年 度 事 業 計 画 1老 人 保 健 拠 出 金 7介 護 納 付 金 1介 護 納 付 金 8共同事業拠出金 1.基本方針 本共済会は、昭和50年4月1日に医師国保組合の 第1種組合員を会員とした互助組織として 発足、 平成20年度から創設された後期高齢者医療制度に 対応するため、75歳以上の組合員も会員とする改 正を行い各種給付事業を行うなど、医師国保組合 の事業を補完するものとして会員の福祉共済に大 1共 同 事 業 拠 出 金 9保 健 事 業 費 1 特定健康診査等事業費 2保 健 事 業 費 10積 立 金 1積 11諸 支 出 立 金 金 1償 還 金 及 び 還 付 金 12予 備 費 1予 歳 出 合 計 備 459, 888 459, 888 1 1 157, 820 2, 190 155, 630 2 2 2 2 6, 133 6, 133 269 268 1 60, 003 60, 002 1 76, 504 76, 504 187 3 50 134 760, 809 費 3, 056 3, 056 57, 113 56, 098 1, 015 369, 813 324, 779 30, 907 1 10, 926 300 2, 900 121, 466 121, 466 64, 622 64, 622 6 6 64, 010 64, 010 10, 033 10, 033 30, 108 9, 018 21, 090 2, 467 2, 467 2, 151 2, 151 35, 964 35, 964 760, 809 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 きく寄与してきた。 平成27年度の事業について は、組合の状況を踏まえ、前年度事業内容の踏襲 を基本とし、適性かつ効率的な事業運営に努める。 2.共済会会費 会費月額2, 000円は、現行どおりとする。 3.給付事業 本共済会の加入期間が365日以上ある会員に対 し、次の給付を行う。 ⑴ 傷病見舞金 会員が8日以上入院した場合、入院初日から傷 病見舞金として日額5, 000円を180日間支給する。 ⑵ 傷病給付金 傷病見舞金支給期間満了後の181日目から傷 病見舞金支給期間を通算して365日に達するま での期間、傷病給付金として日額10, 000円を支 給する。 ⑶ 出産給付金 会員及び会員の配偶者が出産した場合、出産 給付金として100, 000円を支給する。 ⑷ 死亡弔慰金 会員が死亡した場合、死亡弔慰金として本共 済会加入期間に応じ次の額を支給する。 加入期間 5年以上20年未満 250, 000円 20年以上30年未満 300, 000円 30年以上 350, 000円 ⑸ 高齢者褒賞給付金 会員が満77歳になった場合、高齢者褒賞給付 金として100, 000円を支給する。 ⑹ 生存退会給付金 会員が中途で退会する場合、生存退会給付金 として本共済会加入期間に応じ、次の額を支給 する。 加入期間 10年以上20年未満 100, 000円 20年以上30年未満 200, 000円 30年以上 300, 000円 57 ⑺ 介護手当金 会員又は会員の配偶者が、介護保険法による 要介護状態(要介護状態区分1~5)となった場 合、生涯1回に限り介護手当金として200, 000円 を支給する。 平成27年度共済会歳入歳出予算 歳 入 款 1会 (単位:千円) 金 額 項 費 1共 2繰 入 金 3繰 越 金 4諸 収 入 済 会 会 費 1繰 入 金 1繰 越 金 1預 金 2雑 歳 入 合 計 利 子 入 歳 出 1総 款 務 (単位:千円) 金 額 項 費 1会 2総 2給 付 費 3積 立 金 4繰 出 金 5予 備 費 1給 務 議 管 付 17, 617 17, 617 1 1 52, 795 52, 795 203 202 1 70, 616 理 諸 費 費 費 1積 立 金 1繰 出 金 1予 備 歳 出 合 計 費 4, 760 1, 982 2, 778 23, 000 23, 000 2 2 1 1 42, 853 42, 853 70, 616 58 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 平成26年12月分の保険給付費の状況 本組合被保険者にかかる12月分の療養諸費及びその他の諸給付については、次のとおりです。 1.療養諸費 12月分の療養諸費の状況は、組合負担額で入院11, 026千円、入院外8, 584千円、歯科2, 993千円、診療費合 計で22, 603千円となりました。 平成26年度組合負担額の前年度同期比では入院34. 52%増、入院外6. 30%減、歯科2. 35%増、診療費計で 9. 85%増で推移しています。 一方、調剤は6. 95%増となっています。 療養諸費 区 分 件数 第1種 入 院 医 組合員 入院外 第 2 種 入 院 科 組 合 員 及 び 世 帯 員 入院外 計 歯 科 第1種組合員 第2種組合員 及 び 世 帯 員 計 調 剤 入院時食事療養費 訪 問 看 護 療 養 費 移 送 費 療 養 諸 費 合 計 本 年 度 累 計 前 年 度 同 期 比 日数 費 用 額 円 11 227 16 749 1, 003 107 274 381 560 16 28 0 1, 972 16, 994 99. 8 (枚数) (回数) 84 325 264 1, 001 1, 674 152 439 591 ( 656) ( 593) - 一 部 負 担 金 他 薬剤一部負担金 負 組合負担額 6, 968, 770 4, 402, 620 8, 661, 790 7, 772, 890 27, 806, 070 951, 590 3, 312, 130 4, 263, 720 7, 002, 650 522, 286 191, 001 0 39, 785, 727 333, 282, 265 109. 0 円 円 担 円 4, 911, 979 2, 038, 068 3, 084, 845 1, 289, 018 6, 114, 045 2, 429, 204 5, 499, 254 1, 904, 284 19, 610, 123 7, 660, 574 666, 384 284, 740 2, 326, 486 876, 952 2, 992, 870 1, 161, 692 4, 941, 366 1, 599, 967 319, 166 187, 780 133, 698 57, 303 0 0 27, 997, 223 10, 667, 316 235, 471, 533 88, 562, 070 109. 4 108. 1 法 1 件 当 り 1 人 当 り 額 費 用 額 費 用 額 円 0 0 0 0 0 0 0 0 0 - 円 18, 723 28, 757 118, 541 369, 352 535, 373 466 108, 692 109, 158 461, 317 15, 340 0 0 1, 121, 188 9, 248, 662 108. 1 633, 525 19, 395 541, 362 10, 378 27, 723 8, 893 12, 088 11, 191 12, 505 32, 643 0 6, 821 0 20, 175 19, 612 109. 3 円 11, 557 7, 301 5, 165 4, 635 12, 196 1, 578 1, 975 1, 870 3, 071 229 0 84 0 17, 450 144, 842 111. 6 その他組合の諸給付 2.その他組合の諸給付 12月 分 の そ の 他 の 諸 給 付 は 高 額 療 養 費23件 2, 834, 229円、出 産 育 児 一 時 金4件1, 260, 000円、 傷病手当金2件300, 000円を給付しました。 種 別 件 数 平成26年度 保険給付費支払額の状況 平成25年度 平成26年度 25年度実績月平均 26年度当初予算月平均 30,265 30,725 32,293 28,078 29,783 27,842 高 額 療 養 費 23 出産育児一時金 4 葬 - 祭 費 合 計 2 29 2, 834, 229 1, 260, 000 第2種組合員1件 世帯員3件 300, 000 第1種組合員1人 4, 394, 229 4.共済会の諸給付金の状況 12月 分 の 共 済 会 の 諸 給 付 は 傷 病 見 舞 金4件 480, 000円を給付しました。 共済会の諸給付金の状況 種 別 件数 金額 備 考 円 32,391 30,319 25,849 備 考 円 傷 病 手 当 金 3.保険給付費支払額の状況 12月分の保険給付費は32, 391千円で、前年に比 べ2, 381千円の減少となりましたが、平均29, 727千 円で前年度を大幅に上回る水準で推移しています。 金 額 28,355 27,654 傷 病 見 舞 金 4 傷 病 給 付 金 - 480, 000 会員3人 - 死 亡 弔 慰 金 - - 出 産 給 付 金 - - 介 護 手 当 金 - - 高齢者褒賞給付金 - - 生存退会給付金 - - 合 4 480, 000 計 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 59 厚生年金基金だより(No.229) 第76回理事会報告 * 今回は理事会と代議員会と合同会議とし、理 事会には代議員の方々にもオブザーバーとして ご出席いただきました。 日 時 平成27年2月26日 16:00~18:00 場 所 ホテルメトロポリタン山形 霞城の間 出 席 者 理 事 長 松下斑三郎 選定理事 佐藤 忠宏、横川 弘明 互選理事 仁科 盛之、門馬 孝 矢尾板信孝 選定代議員 本田 学、後藤 慎一 互選代議員 木下 修身 選定監事 小原 正久 互選監事 鬼満 圭一 常務理事 荒井早香枝 みずほ信託銀行 制度管理企画部 調 査 役 齋藤 歩 (指定年金数理人) 年金コンサルティング部 土産田乙夫 仙台支店 副支店長 法人営業部長 野口 久人 同 法人営業部 営業第二課長 関口 智則 同課長代理 白坂 公一 議案第3号 将来期間の代行部分に係る支給義務 の停止(将来期間分の代行返上)の 許可申請について 議案第4号 将来期間の代行部分に係る支給義務 の停止(将来期間分の代行返上)に 伴う規約の一部変更について 議案第5号 責任準備金相当額の前納の申し出に ついて 議案第6号 責任準備金相当額の前納に伴う規約 の一部変更について 議案第7号 運用管理規程の一部変更について 議案第8号 残余財産の分配方法変更について 以上、了承と決定。 報告事項 報告第1号 平成26年度年金資産運用の実績につ いて 報告第2号 企業年金連合会の支払保証事業終了 に伴う積立金の分配について 報告第3号 基金解散に係る同意書、後継年金制 度への参加意向通知書の提出状況に ついて 報告第4号 財政診断(四半期結果)および指定 年金数理人の意見書の提出について 以上、報告。 その他 決定事項 議案第1号 第57回代議員会の開催について 議案第2号 第57回代議員会の議案について 以上、了承と決定。 報告事項 代議員会にて一括して報告 第57回代議員会報告 議決事項 議案第1号 平成27年度事業計画及び予算案につ いて 議案第2号 代行保険料率の算定に伴う免除保険 料率の変更による基本標準掛金率の 変更について 基金解散後の後継年金制度について 説明内容 平成27年度事業計画及び予算案について 当基金は平成27年10月をもって解散する予定 ですが、解散の認可が下りるまでは12ヶ月分の予 算を作成する必要があるとされていますので、 12ヶ月分で作成しております。 解散日以降清算結了まで1年程度必要とされて おり、それまでの経費は当基金経理からの支出と なります。 平成27年度の平均加入員数及び平均給与月額は 増減を見込まず、26年度平均と同一としました。 60 山形県医師会会報 平成27年4月 第764号 編 集 後 記 『春の訪れ』 南の地方では、桜の開花も順調の 若い内と云うより、柔軟な思慮を持っている限り ようでしたが、北には少し遅れて来たようです。 は、軌道修正は可能でしょうから。 しかし、雪の解けるのは例年より早めでした。年 統一地方選挙の前半の結果が出ました。相変わ 末年始は、降雪も多めでしたが、その後は中休み らずの『与党の勝ち』になり、安倍首相の話し方 があり、あまり邪魔になる程の雪ではなかったよ では、 「議員数が○○だから、○○の支持を得てい うです。 るので…」と云う事になるのでしょうが、投票率 何回かの山形通いで、高速道路から見た、雪に の低さは考慮外なのでしょうか?有権者の4割位 覆われた“山形の田んぼ”は、数年見た光景では の人々の中で有る数の同意を得ることで事足りる 無かったような気がしました。 “山形の田んぼ”は、 ものでは無いと思います。 “雪が似合わない”と書くことは、山形にお住いの 憲法改正等を議論するとすれば、国民のかなり 人々に対しては、良く無い言い方かもしれませんね。 の部分が積極的に投票に出向くように、争点を明 新年度を迎え、心新たにスタートを切られた らかにした選挙戦を正々堂々と行い、その結果で 方々が、皆様の近くに沢山おられることでしょう。 選ばれたいわゆる先生方に更に十分に議論し合っ 卒業、入学、そして社会人へと、立場が大きく変 て貰いたいものです。まず、如何にして投票率を わり、それぞれの新たな生活の中で問われる内容 上げる選挙に出来るかの議論をする事、それこそ は、年末年始の時以上に大きい変化でしょう。志 が今求められるものであると考えますが…。 を大きく持って、スタートすることに期待します。 平成27年4月5日 印刷 平成27年4月10日 発行 山 形 県 医 師 会 会 報 第764号 (清治 邦夫) 発 行 者 德 永 正 靱 編 集 委 員 中 目 千 之 〃 〃 清 治 邦 夫 中 條 明 夫 ¥ 540 本会会誌の誌代540円は、 山形県医師 会会費賦課微収規程第2条別表に定め る会費の中に含まれる。 山形県医師会 発 行 所 一般社団法人 2473 山形市松栄一丁目6番73号 〒990TEL023-666-5200 FAX023-647-7757 印 刷 所 ㈱ 誠 文 堂 印 山形市本町一丁目7番50号 刷
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