④ProFeme ® 3.2(プロゲステロンクリーム)説明文(PDF389kb)

製品情報
PROFEME は、プロゲステロンが局所経皮吸収されるように設
計された白色のクリームです。
組織からの吸収が最適化されるようにビタミン E、アーモンド
オイル、ココナッツオイルが含まれております。
薬理作用
プロゲステロンは、月経周期の後半 2 週間に卵巣の黄体から分泌されます。プロゲステロンはステロイ
ドを前駆体として、卵巣・精巣・副腎皮質・胎盤で生成されます。
黄体ホルモン(LH)がプロゲステロンの合成と分泌を刺激します。プロゲステロンは生体内で多機能を
有します。子宮内膜の分泌を維持したり、ステロイド合成の前駆体となったり、卵巣からのエストロゲ
ンの分泌バランスを保ちます。プロゲステロンはエストロゲン作用やアンドロゲン作用(男性ホルモン)
はほとんどありません。
経口摂取されたプロゲステロンは速やかに肝臓で代謝され、初回通過効果は極めて大きいものです。ホ
ルモンは不活性代謝産物になり、肝臓でグルクロン酸抱合され胆汁や尿として排泄されます。経皮吸収
されたプロゲステロンは初回通過効果を回避します。(経皮クリームを選択する理由として)
プロゲステロンは血漿中では数分で消失します。プロゲステロンは極めて脂質が豊富で、血漿中の輸送
蛋白、コルチゾール結合蛋白、性ホルモン結合蛋白、赤血球膜、脂肪組織と結合しており、結合しない
形(遊離型)は2~10%です。
プロゲステロン投与は脂質代謝異常症を改善する効果もあります。
適応症
PROFEME はプロゲステロン欠乏状態に適応があります。プロゲステロン欠乏症は年齢的・外科的閉経、
月経前症候群(PMS)、乳がん、卵巣嚢胞、子宮線維症、子宮内膜過形成、エストロゲン依存性ガン、乳
腺線維症、産後うつ、早期流産、子宮内膜症と関連があります。
適応とならないケース
深刻な肝障害(胆汁うっ滞性黄疸、Rotor 症候群、Dubin-Johnson 症候群)
説明できない不正出血
ヘルペス感染
妊娠時黄疸
PROMENE 過敏症(添加物への過敏症も含む)
副作用
PROMENE は卵巣で生成されるホルモンと同一であるため、副作用はほとんどありません。
もし経験されるとすると、乳房の圧痛と腫脹、乳汁うっ滞、少量の出血などです。
(エストロゲンの受容
体の反応性が復活するため)
めまい、吐き気、倦怠感、頭痛等の報告がありますが、用量調整で消失することがほとんどです。
妊娠期の利用
プロゲステロンは妊娠の維持、促進に必要なホルモンです。卵巣からの分泌は非妊娠期で25~30m
g/日です。(黄体期)
妊娠第 3 期の胎盤からの分泌は350~400mg/日にも及びます。
プロゲステロンは胎児への有害作用は示しません。
薬物相互作用
甲状腺刺激物質(甲状腺ホルモン:チラージン®)
甲状腺ホルモン剤を内服をしている方には、相互作用が存在します。プロゲステロンはサイロキシンと
相乗効果を示し、甲状腺機能亢進症に至る可能性があります。
TSH 上昇し、T3T4が正常の際は、ホルモン作用を阻害した可能性があります。
甲状腺ホルモンの内服者は定期的な TSH の検査が必要です。
用量と投与方法
PROFEME を最大限に吸収させるためには、広範囲の皮膚に使用することが重要です。
腕の内側、大腿部内側、腹部、胸部上部、頸部です。
プロゲステロンはまず皮下脂肪に吸収され(受動拡散)、循環に乗り全身を巡ります。吸収率は体脂肪率
に依存します。
一般的に最も重要な身体の反応は、4~6週使用しないと現れません。
エストロゲン内服している方は、最初の効果としてエストロゲン受容体へ過敏性がでることです。乳房
の腫脹や圧痛、乳汁うっ滞、不正出血の際はエストロゲンの量を減らすことが求められます。
前閉経期の女性が PROFEME を利用した結果として、月経再開が予想されます。この効果は
異常ではなく中止する必要はありません。
製品情報
正常の月経周期では、プロゲステロンは黄体期の 2 週間に優位に生成されます。プロゲステロン受容体
への刺激は継続的に行うものではありません。この治療法の目的は卵巣の負担を軽減することです。
閉経後の女性には、21~25日間/月の利用(休薬期間として5~7日)とします。
前更年期の女性には、黄体期の周期に合わせて、月経周期12日目~26日目に投与します。
もし最初の投与後5~10日目に月経が生じた場合、中止し12日後に再開します。
適正
全ての女性において、エストロゲンの不調和(インバランス)のサインを呈している人にはプロゲステ
ロンが必要です。子宮摘出を受けた方でも PROFEME は適応外になることはありません。
用量は個々の必要に応じて調整されます。完全に吸収されるまで丁寧にマッサージしてください。
通常使用量
閉経期女性
PROFEME1ml(32mg)を 1 日 1 回ないし 2 回に分けて、25 日間/月、あるいは 3 週間使用して 1
週間休薬する方法を取ります。症状は通常2~3か月目に軽減されます。
プロゲステロン利用
休薬
1 25 28
前閉経期女性
PROFEME1ml(32mg)を 1 日 1 回ないし 2 回に分けて、月経周期の 12 日目から 26 日目まで使
用します。
月経 休薬
プロゲステロン利用
1 12 26 28
生理が 26 日目より前に始まった場合は、PROFEME の利用を中止し、出血があった日を月経周期 1 日
目として考え、新たな周期として計算します。
上記は前閉経期女性にはよく見られることで、逆に治療が効果的であるサインとして考えられます。
症状は通常2~3か月後に軽減されます。
月経前症候群(PMS)
PROFEME1ml(32mg)を 1 日 1 回ないし 2 回に分けて、月経周期の 12 日目から 26 日目まで使
用します。症状は通常2~3か月目に軽減されます。
月経 休薬
プロゲステロン利用
1 12 26 28
月経前緊張症候群(PMDD)
PROFEME1.5~3ml(約50~100mg)を 1 日 1 回ないし 2 回に分けて、月経周期の 12 日
目から 26 日目まで使用します。症状は通常2~3か月目に軽減されます。
プロゲステロン利用
月経 休薬
1 12 26 28
子宮内膜症、月経過多、産後うつ
PROFEME1.5~3ml(約50~100mg)を 1 日 1 回ないし 2 回に分けて、症状の重症度に合
わせて月経周期の 12 日目から 26 日目まで使用します。
プロゲステロン利用
月経 休薬
1 12 26 28
また症状の増悪・痛みの出現が離脱として生じる場合は、頻度を 3 週間/4 週に増加させることも可能で
す。
不妊・流産
黄体期と妊娠初期の 3 か月をサポートします。
PROFEME3ml(100mg)を 1 日 1 回ないし 2 回に分けて、月経周期の 12 日目から 26 日目に妊
娠するまで使用します。その後は100mg~200mgを毎日利用します。(少なくとも妊娠 13 週ま
で、あるいは全妊娠期間に利用)
製品紹介
PROFEME には3.2%と10%の製品があります。
1 本50mlです。0.5ml刻みの用量測定用器具
が同封されています。利用する際は適正測定し、肌 に十分に吸収されるようマッサージしてください。
過量投与
過量投与のプロゲステロンの毒性はほとんどありません。
保管方法
25 度未満で保存。冷凍はしないでください!
上記条件で 2 年は保存可能です。
協力:HormoneSolution.com