ハンドブック - Arcserve

目次
目次
第 1 部 Backup
第6章 インストールガイド
3. 基本操作(バックアップ)編
3. 基本操作(バックアップ)・ ・・・・・・・・・・・・・・ 3
3-1. バックアップの準備・・・・・・・・・・・・・・・ 3
3-1-1. デバイス マネージャ・ ・・・・・・・・・・・ 3
3-1-2. テープ装置とメディアの認識・・・・・・・・・ 4
3-1-3. クリーニング テープの設定・ ・・・・・・・・ 5
3-1-4. メディアのフォーマット・・・・・・・・・・・ 6
3-1-5. ラベル情報・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
3-1-6. メディアの消去・・・・・・・・・・・・・・・ 9
3-1-7. メディアのスパン・・・・・・・・・・・・・ 11
3-1-8. その他の考慮事項・・・・・・・・・・・・・ 11
ハンドブック
3-2. バックアップの実行・・・・・・・・・・・・・・ 13
3-2-1. バックアップ マネージャ・ ・・・・・・・・ 13
3-2-2. バックアップ操作の基本手順・・・・・・・・ 15
3-2-3. バックアップ ジョブの作成・ ・・・・・・・ 17
3-2-4. ジョブのサブミットと保存・・・・・・・・・ 19
3-2-5. ジョブの確認・・・・・・・・・・・・・・・ 21
3-3. バックアップ ジョブ設定のポイント・ ・・・・・ 23
3-3-1. ソースタブ (選択方法と種類)・・・・・・・・ 23
3-3-2. バックアップ オプション (上書き/追加)・・・ 27
3-3-3. バックアップ オプション (暗号化/圧縮)・・・ 28
3-3-4. スケジュール タブ (スケジュール方法)・・・ 29
3-3-5. スケジュール タブ (バックアップ方式)・・・ 30
3-3-6. デスティネーション タブ (メディア指定)・・ 31
3-3-7. メディアのセッション・・・・・・・・・・・ 31
3-3-8. 失敗ターゲットの再試行・・・・・・・・・・ 33
3-4. バックアップ計画・・・・・・・・・・・・・・・ 34
3-4-1. バックアップ/リストア計画・ ・・・・・・・ 34
3-4-2. バックアップ計画の考慮点・・・・・・・・・ 34
3-5. バックアップ ジョブの参考例・ ・・・・・・・・ 35
3-5-1. 参考例-1 :1日分を 1本のメディアに上書きし、
2本を交互に使用する場合・・・・・・・・・ 35
3-5-2. 参考例-2 :1週間分を1本のメディアにフル+
増分で追加し、
2本を交互に使用する場合・ ・ 38
3-5-3. 参考例-3 :1週間で2本
(フル/差分、
各1本)
の
メディアを使用し、
2セットで管理する場合・ 41
3-5-4. そのほか、
ジョブ作成時の考慮・ ・・・・・・ 44
1
2
2010年8月版
6 −3 基本操作(バックアップ)
この章では、ARCserve Backup のバックアップについて基本操作の説明をします。
ARCserve Backup r15 では、サーバに接続されたバックアップに必要なテープまたはライブラリ装置等
のストレージ デバイスを自動的に認識します。接続したデバイスが認識されていることを確認するにはデ
バイス マネージャを使用します。以下の例では 6 スロットをもつ、HP StorageWorks DAT72 x 6 を
認識しています。( ここで使用するライブラリ装置はシングル ドライブのため、Tape Library Option は
不要です。)
デバイス マネージャを以下の手順で起動します。
[ ポイント ]
・デバイス マネージャでは、ARCserve Backup サーバに接続されているストレージ デバイス ( ホストバス アダプタ、ディスク、
テープ装置など ) や、デバイスにセットされているメディアの情報を表示します。メディアのフォーマット、消去などの各種操作
は、この画面から行います。
・ユーザ プロファイル管理の機能を使用すると、管理者権限を持たないユーザでも ARCserve Backup マネージャからスケジュー
ルジョブの確認やバックアップやリストア操作ができます。ユーザ プロファイル管理については、5-4-4 ユーザ プロファイルと
Backup
Backup
3-1. バックアップの準備
3-1-1. デバイス マネージャ
第1部
第1部
3. 基本操作 ( バックアップ )
第 6 章 インストールガイド
監査ログ、または、
『CA ARCserve Backup 管理者ガイド』- 第 2 章の「ユーザ プロファイル管理の仕組み」を参照して下さい。
3-1-2. テープ装置とメディアの認識
デバイス マネージャから使用するテープ装置とメディアの認識状況を以下の手順で確認します。
[ テープ装置の確認手順 ]
デバイス ツリー上のテープ装置アイコンを選択し、右下ペイ
ンのデバイス情報 ( ベンダ名、製品名、ファームウェアのバー
ジョンなど ) を確認します。
第2部
第2部
[ デバイス マネージャの起動 ]
1.[ スタート ] メニューから [ プログラム ] – [CA] – [ARCserve Backup] - [ マネージャ ] を選択します。
2.[ デフォルト サーバ情報 ] の画面が起動しますので、接続するサーバを指
定してから [ セキュリティ情報 ] で [ 認証の種類 ] を選択し ARCserve
Backup ドメインのユーザ名、パスワードをそれぞれ入力して、[OK] を
D2D
D2D
クリックします。
[ メディアの確認手順 ]
6.テープ装置アイコンを選択すると、画面右上のペインに、セッ
左のナビゲーション バーより [ 管理 ] - [ デバイス ] をクリッ
クします。
第3部
第3部
3.マネージャの ARCserve Backup ホーム画面または、画面
トされているテープのメディア名が表示されます。
7.メディア アイコンを選択すると、右下のペインの画面にメ
ディア情報 ( シーケンス番号、メディアの種類など ) が表示
されます。
4.[ デバイス マネージャ ] が起動します。
Replication/HA
Replication/HA
3
[ ポイント ]
メディア情報の詳細については、3-1-5. ラベル情報を参照し
て下さい。
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6 −3 基本操作(バックアップ)
第 6 章 インストールガイド
ライブラリ装置にクリーニング テープがセットされている場合、ARCserve Backup がクリーニング
バックアップ時にメディアを利用するにはメディアのフォーマットが必ず必要となります。ブランク メディ
テープを自動認識します。ただし、デフォルトの状態では自動でクリーニングを行いません。ARCserve
Backup の自動クリーニングを有効にすることにより、定期的にテープ ドライブのヘッド クリーニングを
アのフォーマットはデバイスマネージャから実施したり、バックアップ ジョブ作成時に指定することも可
能です。しかしバックアップ運用ポリシーに沿ったメディア名を使用する場合など、メディア管理上の理由
実行することができます。
からメディアを一括管理したい場合には、デバイスマネージャを利用することで効率的なメディア管理が可
Backup
Backup
3-1-4. メディアのフォーマット
第1部
第1部
3-1-3. クリーニング テープの設定
能となります。デバイスマネージャを利用したメディアフォーマット手順は、以下を参照して下さい。
1.対象のテープ装置を右クリック メニューで、[ライブラリ プ
ロパティ]をクリックします。
[ フォーマット手順 ]
1.フォーマットするメディアを選択し、
右クリックします。
2.メニュー リストが表示されますので、[ フォーマット ]
を選択します。
第2部
第2部
します。次に [ 自動テープ クリーニング ] にチェックを入れ、
クリーニング実施の間隔を設定します。
3.運用ルールに従ったメディア名 ( 例 :TEST) を入力し、[OK]
ボタンをクリックします。
D2D
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2.[ライブラリ プロパティ]から[クリーニング]タブを選択
3.[OK]をクリックして完了します。
第3部
第3部
Replication/HA
Replication/HA
5
4.フォーマットが終了すると完了ポップアップメッセージが表示されますので、[OK]
をクリックします。
6
6 −3 基本操作(バックアップ)
第1部
第1部
5.指定したメディア名でフォーマットされたことを確認します。
第 6 章 インストールガイド
3-1-5. ラベル情報
フォーマットにより、メディアには以下のラベル情報が書き込まれます。
メディアの名称です。ジョブ作成時にメディア名を指定しておくことで、テープ装置
内からメディアを探す、指定メディア名で自動的にフォーマットする、などの処理が
Backup
Backup
メディア名
できます。指定がない場合、「フォーマット日時」 がメディア名になります ( メディア
名は最大 23 バイト入力可能です )。
ランダム ID
メディア識別用の 4 桁の英数字です。フォーマットの度に異なる ID を割り当てるので、
( メディア ID)
複数の同名メディアの識別も可能です。従って、同じメディア名で再フォーマットし
た場合でも異なるランダム ID を持ちます。スパン メディア (3-1-7 メディアのスパ
ン 参照 ) に限り、関連するすべてのメディア ID が同じになります。
[ フォーマットのスケジュール設定 ]
シーケンス番号
スパン メディアの順番を識別するための番号です。手動フォーマットでは必ず 1 に
なります。
有効期限
メディアの有効期限です。有効期限は、ブランク メディアを初回フォーマットした時
後に有効期限が切れるメディアに関連するログを記録します。
有効期限は再フォーマッ
トでは更新されません。有効期限のリセットはフォーマットではなく、[ メディアの
消去 ] (3-1-6 メディアの消去 参照 ) を行います。
2. メニュー リストが表示されますので、[ フォーマット ] を選択します。
3.[ スケジュール ] タブを開きます。
5.[OK] をクリックします。
シリアル番号
メディア プールで使用されるメディア管理番号です。手動フォーマットの場合、シリ
アル番号の任意設定ができます。シリアル番号は再フォーマットでは更新されません。
シリアル番号の消去はフォーマットではなく、
メディアの [ クイック消去プラス ] か [ ロ
D2D
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4.[ 後で実行する ] にチェックを入れ、[ デバイス ジョブを開始する
日付と時刻 ] に、フォーマット実行日時を指定します。
第2部
第2部
に付与されます。デフォルトの有効期限は、現在の日付から 3 年後に設定されます。
有効期限に達すると、ジョブ実行時に有効期限が切れたメディア、または一定の日数
指定した日時にフォーマットを実施するには、以下の手順で設定します。
1. フォーマットするメディアを選択し、右クリックします。
ング消去 ] (3-1-6 メディアの消去 参照 ) を行います。
[ ポイント ]
再フォーマットで更新される情報は、メディア名、ランダム ID およびシーケンス番号です。有効期限やシリアル番号は更新されま
せん。また、ランダム ID とシーケンス番号は ARCserve Backup によってすべて自動的に付与されます。
第3部
第3部
[ ポイント ]
フォーマットを行うことで、ラベル情報 ( メディア名、シーケンス番号、ランダム ID など ) がメディアと ARCserve Backup デー
タベースに書き込まれ、メディアが利用可能となります。すでにデータが書き込まれたメディアを再フォーマットした場合、デー
Replication/HA
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6.[ ジョブ ステータス ] を開き、メディア フォーマット ジョブが登録されていることを確認します。
(4-2-4 ジョブの確認 参照 )
タの削除は行われませんが、メディア ラベル情報が変更されるため、フォーマット前の旧データにはアクセスできなくなりますの
でご注意下さい。
8
6 −3 基本操作(バックアップ)
第1部
第1部
3-1-6. メディアの消去
第 6 章 インストールガイド
5.メディアがブランク メディアになっていることを確認しま
す。
メディアの再利用やメディアの廃棄などで、メディア ラベル情報やデータそのものを削除したい場合は、
Backup
Backup
メディアの消去を行います。消去により、メディアはブランク メディア ( 未フォーマットの状態 ) となり
ます。
消去は、以下の手順で行います。
[ 手動による消去手順 ]
1.消去するメディアを選択し、右クリック メニュー リストか
ら、[ 消去 ] を選択します。
[ スケジュールによる消去手順 ]
指定した日時にメディアを自動的に消去することが可能です。
1.消去するメディアを選択し、右クリック メニューから [ 消去 ]
を選択します。
第2部
第2部
2.前述の[手動による消去の手順 .2]に従い、消去のタイプを
選択します。
3.[ スケジュール ] タブを開きます。
2.[ クイック消去プラス ] を選択し、[OK] ボタンをクリックし
ます。
4.[ 後で実行する ] にチェックを入れ、[ デバイス ジョブを開始
する日付と時刻 ] に、消去実行日時を設定します。
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5.[OK] をクリックします。
6.[ ジョブ ステータス ] を開き、消去ジョブが登録されている
ことを確認します。(4-2-4 ジョブの確認 参照 )
[ ポイント ]
[ クイック消去プラス ] はデータ以外のラベル情報を完全に消去することが可能です。通常はこの消去方法をお勧めします。[ クイッ
ク消去 ] はシリアル番号を消去しません。[ ロング消去 ] は、メディアのデータを完全に消去したい場合に使用しますが、他の消去
方法と比べて時間がかかります。
第3部
第3部
す。
Replication/HA
Replication/HA
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3.消去確認のポップアップ メッセージに [OK] をクリックしま
4.消去完了ポップアップメッセージが表示されますので、[OK] をクリックします。
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6 −3 基本操作(バックアップ)
バックアップ中にメディア容量が不足した場合、ARCserve Backup は、テープ装置内に追加使用できる
理のことを 「メディアのスパン」 と呼び、継続用のメディアを 「スパン メディア ( 追加メディア ) 」 と呼
びます。シングルドライブのテープ装置を使用している場合は、メディアをブランク メディアに交換しバッ
クアップ ジョブを継続させます。ライブラリ装置を使用している場合は、空きスロットにブランク メディ
アをセットして下さい。空きスロットが無い場合には、直近のスパンメディアがセットされているスロット
以外のスロットをブランク メディアと交換して下さい。
ARCserve Backup は関連するすべてのスパン メディアを論理的な 1 メディアとして扱います。関連す
るスパン メディアは、すべて同じメディア名、ランダム ID で自動的にフォーマットされ、同時にスパン
メディアの順番を示すシーケンス番号がつけられます。
境に近い形でテスト運用を実施し、バックアップするデータの傾向を確認の上で算出して下さい。
ただし、バックアップ先にファイル システム デバイスを指定した場合はソフトウェア圧縮のみ有効にな
ります。データ デデュプリケーション デバイスを指定した場合は圧縮を指定することはできません。
[ 暗号化 ]
ARCserve Backup r15 では、256bit AES アルゴリズム(デフォルト)によりバックアップするデー
タを暗号化することができます。ARCserve Backup では、エージェントによる暗号化、バックアップ
サーバによる暗号化、LTO4 等のハードウェア装置による暗号化の 3 種類をサポートしています。エー
ジェントでの暗号化では、リモート サーバのバックアップ時にエージェントによる暗号化を選択するこ
とで、ネットワーク上を転送するデータをよりセキュアに保護することが可能です。しかし暗号化するこ
とでエージェント側のサーバ負荷が増えることになるため、サーバのリソースに余裕がない場合、バック
アップ時間の遅延に繋がる恐れもあります。暗号化を処理するサーバを選択するにはバックアップ時間な
どを考慮した上で検討することをお勧めします。
ファイル システム デバイス利用時の注意点はテープ運用と同じです。データ デデュプリケーション デ
バイスを指定した場合は暗号化を指定することはできません。
[ クリーニング ]
テープ装置のドライブ ヘッド ( テープ読取部分 ) が汚れていると、メディアの正常な読み書きができ
なくなり、バックアップやリストアに失敗する可能性が高くなります。テープ装置の仕様に従い、定期的
にクリーニングを行うことをお勧めします。またクリーニング テープがライブラリなどにセットされて
いる合、自動的に認識され定期的にクリーニングをすることができます。(3-1-3 クリーニングテープの
設定 参照 )
[ ライブラリ ]
テープ装置にはシングル デバイスとライブラリ デバイスがあります。シングル デバイスはドライブ ( テープ読み書き装置 ) のみで構成され、セットできるメディアは 1 本です。そのため、メディアの交
換やクリーニングなどはすべて手動で行う必要があります。これに対しライブラリ デバイスは、ドライ
ブとライブラリ装置 ( 複数メディアをスロットに格納し、自動的にメディア交換を行う装置 ) で構成
され、メディア交換やクリーニングを自動化できます。ドライブとライブラリ装置は、OS 上では別々の
ハードウェア デバイスとして認識され、制御用ファームウェアも異なります。また、1 台のライブラリ
装置に対し、複数のドライブを持つ装置をマルチ ドライブ ライブラリと呼びます。
Replication/HA
Replication/HA
[ メディア容量 ]
テープ メディアは DDS、LTO、AIT など、種類によって容量が規格化されています ( 例 :LTO4 非圧
縮時 800GB/ 圧縮時 1.6TB)。ただし、実際のバックアップにおいては、バックアップ ソース ファイル数、
データの種類、圧縮の有無、ブロック サイズなどにより、メディアの使用量は大きく変化します。メディ
アの使用量と必要本数は、テスト運用の結果や、実際のバックアップ運用におけるメディアの消費量から
見積ることをお勧めします。
またファイル システム デバイスおよびデータ デデュプリケーション デバイスの場合は、各デバイス作
成時に指定したフォルダが含まれるディスク ボリューム全体の空き容量がメディア容量となります。
テープ装置と異なり、空き容量不足の場合にメディア スパンすることはできないので、ディスク空き容
量を考慮して作成する必要があります。
ブ内でソフトウェア圧縮を有効に設定しても、ジョブ実行時にソフトウェア圧縮は自動的にキャンセルさ
れます。また、圧縮率はファイルのデータ形式 (テキスト、バイナリ ) により異なるため、実運用環
第3部
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11
その他、バックアップ運用を検討する上で考慮すべき事項です。
ことはありません。テープ装置側の設定でハードウェア圧縮が有効になっている場合、バックアップ ジョ
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3-1-8. その他の考慮事項
メディア圧縮には、テープ装置側で行う 「ハードウェア圧縮」 と、ARCserve Backup 側で行う 「ソフ
トウェア圧縮」 があります。バックアップ中に、ハードウェア圧縮とソフトウェア圧縮が同時に行われる
第2部
第2部
リストアやマージなどで、2 本目 ( シーケンス番号 2) 以降のスパン メディア内のデータを読み出すために
は、
対象セッションまでの連続するすべてのスパン メディアが必要になります。例えば 5 本のスパン メディ
アがあり、3 本目のメディアを誤ってフォーマットしてしまった場合、3 本目以降のデータは読み出すこと
ができなくなります。
なお、メディアのスパンは、バックアップ時の使用メディアの物理的な容量不足によって起こるため、どの
ような設定のジョブでも発生する可能性があります。例えば、メディア交換なしで、少量のデータを追加の
バックアップ ジョブ ( 既存のバックアップ データの後に、新規データを追加する方式 ) で繰り返し実行し
ているとします。この場合、毎回のバックアップで徐々にメディア容量が消費され、何回かのジョブ実行後
にメディア容量不足となり、スパンが発生します。
[ 圧縮 ]
Backup
Backup
メディアがないか検索します。使用可能なメディアが見つからない場合、追加メディアを要求するメッセー
ジを表示し、メディア投入を待ちます。このようにバックアップ データが、複数のメディアにまたがる処
第1部
第1部
3-1-7. メディアのスパン
第 6 章 インストールガイド
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6 −3 基本操作(バックアップ)
3-2-1. バックアップ マネージャ
作成から実行結果の確認までを、バックアップの実行を通して説明します。
このバックアップ ジョブの作成は、バックアップ マネージャから行います。
バックアップ マネージャの起動は、以下の手順で行います。
[ デデュプリケーション バックアップ ]
デデュプリケーション バックアップは、重複するデータを排除してディスクに保存します。このため、より多くのデータをバッ
クアップすることができ、バックアップを長期間保持することで、素早いデータ回復を実現できます。 バックアップ時にデータ
の重複するブロックやファイルを排除します。これにより、
バックアップ量の増加を抑え、
バックアップの保持期間を延長し、
デー
タ回復の高速化を実現するテクノロジです。デデュプリケーション バックアップ ジョブの詳細については、
『CA ARCserve
Backup for Windows 管理者ガイド』の「デデュプリケーションを使用したデータのバックアップ」を参照してください。
Backup
Backup
テープ装置とメディアの準備が完了した後、バックアップを行います。この章では、バックアップ ジョブ
第1部
第1部
3-2. バックアップの実行
第 6 章 インストールガイド
※ [UNIX/Linux Data Mover バックアップ ] は日本ではサポートしておりません。
バックアップ マネージャの標準バックアップでは、[ スタート ] > [ ソース ] > [ スケジュール ] > [ デス
ティネーション ] の順にそれぞれのタブで設定していくだけで、バックアップ ジョブを簡単に作成するこ
とができるように設計されています。次項では、その手順を紹介してまいります。
[ バックアップ マネージャの起動 ]
1.[ スタート ] メニューから [ プログラム ] – [CA] – [ARCserve Backup] - [ マネージャ ] を選択します。
2.[ デフォルト サーバ情報 ] の画面でセキュリティ情報の認証の種類で [CA ARCserve 認証 ] を選択し、
ユーザ名 (caroot)/ パスワー
ドを入力して、マネージャを起動します。
第2部
第2部
3. マネージャの ARCserve Backup ホーム画面または画面左のナビゲーションバーより [ バックアップ ] をクリックします。
4. バックアップ マネージャが起動します。
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第3部
第3部
Replication/HA
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■バックアップ タイプ
バックアップ マネージャ起動後に表示される [ スタート ] タブでは、バックアップのタイプを選択します。
[ 標準バックアップ ]
標準バックアップは、テープやファイル システム デバイスにデータをバッ
クアップします。
14
6 −3 基本操作(バックアップ)
第1部
第1部
3-2-2. バックアップ操作の基本手順
第 6 章 インストールガイド
[ ポイント ]
デフォルトでは [ 一度だけ ] 実行されるジョブとしてサブミットされます。
任意の間隔でジョブを繰り返し実行する場合には [ 繰り返し方法 ] のドロップダウンメニューから、実行する間隔を設定して下さい。
バックアップを実行するには、バックアップ ジョブを作成し、作成したジョブをサブミットする必要があ
5.次にバックアップ開始時に使用するメディアに対するルールを決定します。バックアップ マネージャからオプション アイコンをク
リックして[グローバル オプション]を開き、[ バックアップ メディア ] タブにて、[ 最初のバックアップ メディア ] に対するルー
[ バックアップの基本手順 ]
[ ポイント ]
[ メディアへの追加 ](デフォルト)ジョブ セッション
は、選択したメディアの末尾に追加されます。
1. はじめに、バックアップ タイプを選択します。[ スタートタブ ] で [ 標準バックアップ ] を選択します。
2. [ ソース ] タブで、バックアップ ソース ( マシン、フォルダ、
ファイルなどのバックアップ対象データ ) を選択します。
Backup
Backup
ります。サブミットとは、作成したジョブを ジョブの待ち行列(ジョブ キュー)に登録することです。こ
こではジョブの作成からサブミットするまでの基本手順を説明します。
ルを決定します。
[ 上書き - 同名のメディア、ブランク メディアのみ ]
ドライブ内のメディアが、ジョブのバックアップ メディア
として指定されたメディアの場合、またはブランク メディ
アである場合にのみ上書きします。 どちらでもない場合、
ARCserve Backup は ジョブの実行時にメディアを要求し
ます。
第2部
第2部
[ 上書き - 同名のメディア、
ブランク メディア、
その他のメディ
ア]
メ デ ィ ア の 種 類 に 関 わ ら ず、 ド ラ イ ブ 内 の メ デ ィ ア を 上
書 き し ま す。 こ の メ デ ィ ア オ プ シ ョ ン を 選 択 す る と、
ARCserve Backup は、ドライブ内のメディアがバックアッ
プ メディアとして指定されたものであるか確認し、指定した
メディアでない場合にはブランク メディアであるか確認しま
指定します。
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3.[ スケジュール ] タブにてバックアップの実行スケジュールを
す。 さらに、ブランク メディアと異なる場合には、メディ
ア名やメディアの種類に関係なく、デバイスにセットされて
いるメディアを再フォーマットし、そのメディアの先頭から書き込みを開始します。
詳細は 3-3-2 バックアップ オプション(上書き / 追加)を参照して下さい。
6. ジョブ設定の完了後、
[ サブミット ] ボタンをクリックし、
ジョ
ブのサブミットを行います。
第3部
第3部
4.[ デスティネーション ] タブで、バックアップ先のデバイス
グループやメディアを選択します。
Replication/HA
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6 −3 基本操作(バックアップ)
ここではバックアップ ジョブの基本手順に従って実際にバックアップ ジョブを作成します。ARCserve
[ バックアップ ジョブの作成例 ]
ARCserve Backup サーバのローカルディスクから C:\AAA フォルダをバックアップ対象として選択し、バックアップ先のメディア
にはブランク メディアを指定します。この際にバックアップ先のメディアを「TEST」というメディア名にフォーマットさせるバッ
クアップ ジョブを作成します。
1.[ ソース ] タブで、[ サーバ ( マシン名 )] アイコンを展開し、
C:\
AAA フォルダを選択します。
[ ポイント ]
初めて [ サーバ ( マシン名 )] アイコンを展開する際にはバッ
クアップ対象サーバに使用する「アカウント」
、
「パスワード」
[ ポイント ]
バックアップ メディアの指定は、次の 3 つの方法から選択します。
・バックアップサーバを指定
[ デスティネーション ] タブの左ペインからバックアップサーバのアイコンを選択します。[ 任意のグループを使用 ] が有効に
なり、[ グループ ]、[ メディア ] 共に ”*” が表示されます。
Backup
Backup
Backup の各機能やデバイス動作の確認、パフォーマンスのチェックには、実機を使用したバックアップ
テストが有効です。
第1部
第1部
3-2-3. バックアップ ジョブの作成
第 6 章 インストールガイド
この場合、表示された順に、利用可能な最初のグループの、最初のメディアが使用されます。
(即実行ジョブはデバイス グループのワイルド カードは使用できません。
)
・デバイスグループを指定
[ デスティネーション ] タブの左ペインから任意のデバイス グループ アイコンを選択します。画面上では、
[ グループ ] にグルー
プ名、[ メディア ] に ”*” が表示されます。
この場合、指定したグループ内の利用可能な最初のメディアが使用されます。
・メディアを指定
右ペインに表示されたメディアから、バックアップ先として使用するメディアを指定します。
フォーマット済みのメディアの場合、画面上では [ グループ ] にグループ名、[ メディア ] にメディア名が表示されます。
4. 右上の [ メディア ] の入力個所に 「TEST」 と入力します。
第2部
第2部
を指定する必要があります。
バックアップ対象サーバへの管理者権限を持つアカウントを
指定して下さい。
2.[ スケジュール ] タブにてバックアップの実行スケジュールを
指定します。ここではデフォルトの [ 一度だけ ] が選択されて
いることを確認します。
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[ ポイント ]
使用されるメディアがブランク メディアで、[ メディア ] フィールドが ”*” の場合には、実行日付をメディア名としてフォーマット
され、[ メディア ] フィールドに任意のメディア名を入力した場合には、そのメディア名でフォーマットされます。
5.[ バックアップ ] - [ オプション ] ウィンドウで、[ バックアップ メディア ] タブを選択します。
6.[ グローバル オプション ] - [ バックアップ メディア ] タブの
[ 最初のバックアップ メディア ] のオプションが [ メディアへ
の追加 ] となっていることを確認します。
第3部
第3部
ループ ] ツリーが展開されます。
任意のデバイス グループ アイコンを選択します。
Replication/HA
Replication/HA
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3.[ デスティネーション ] タブの左ペインからバックアップサー
バのアイコンをクリックするとそのサーバで利用可能な [ グ
[ ポイント ]
ブランク メディアを使用するケースでは、[ メディアへの追加 ] を選択しても [ 上書き - 同名のメディア、ブランク メディアのみ ]
を選択してもメディアへの書き込み方法は同じです。
すでにフォーマット済でデータが保存されているメディアを使用するケースではメディアへの書き込み結果が異なることに注意し
て下さい。
以上でバックアップ ジョブの設定は完了です。ジョブを登録または保存するために、必ず次の「ジョブのサブミットと保存」を参照
して下さい。
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6 −3 基本操作(バックアップ)
第1部
第1部
3-2-4. ジョブのサブミットと保存
第 6 章 インストールガイド
[ ポイント ]
「テンプレートの保存」を実行すると、オプション、スケジュールの設定内容だけが保存されるため、作成したジョブを別のサーバ
へ展開することができます。
作成したジョブを実行するには [ サブミット ] ボタンを押し、ジョブ キューに登録します。これをサブミッ
す。
[ ジョブのサブミット手順 ]
1.[ サブミット ] ボタンをクリックします。
9. 設定後は [ ジョブのサブミット ] 画面に戻ります。
Backup
Backup
トと呼びます。サブミットは、ARCserve Backup に対するジョブの実行予約です。サブミット途中で、ジョ
ブをスクリプトファイルとして保存しておくこともできます。ジョブのサブミットは、以下の手順で行いま
10.ジョブをサブミットする場合は、[OK] ボタンをクリックし
ます。
11.ジョブがサブミットされます。サブミットしたジョブの状
況は、次の「ジョブの確認」にて確認します。
2.[ セキュリティおよびエージェント情報 ] 画面が表示されます。
3.[OK] ボタンをクリックします。
第2部
第2部
4.[ ジョブのサブミット ] 画面が表示されます。
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5.[ ジョブ実行時刻 ] - [ 即実行 ] を選択します。
[ ポイント ]
第3部
第3部
[ 実行日時指定 ] を選択すると、年月日欄にはジョブの初回実行日を、時間欄にはジョブ実行時刻を指定できます。
6.ジョブをスクリプト ファイルとして保存したい場合は [ 保存 ]
ボタンをクリックします。
7.[ 保存 ] ボタンをクリックすると、[ ジョブ スクリプトの保存 ]
画面が表示されます。
Replication/HA
Replication/HA
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8.スクリプト ファイルの保存場所とファイル名を指定し、[ 保
存 ] ボタンをクリックします。
[ ポイント ]
保存したスクリプト ファイル ( 拡張子 .asx) を読み込むには、バックアップ マネージャのツールバーより [ ファイル ] - [ 開く ]
- [ ジョブ スクリプトを開く ] からスクリプト ファイルを選択します。
20
6 −3 基本操作(バックアップ)
サブミットしたジョブの確認は、ジョブ ステータス マネージャで行います。ジョブ ステータス マネージャ
とができます。
ARCserve Backup r15 のデフォルト設定ではバックアッ
プ処理を開始する際に、バックアップデータのファイルサイ
ズを推定しないため、ジョブ モニタ画面でジョブの進行状況
をリアルタイムに確認することはできません。ジョブの進行
状況をリアルタイムに確認する場合には、
ジョブ作成時にバッ
クアップ マネージャの [ オプション ] ボタンをクリックし、
Backup
Backup
のジョブ キュー タブでは、サブミットしたジョブの結果が確認できます。アクティビティ ログを表示する
にはアクビリティ ログ タブを選択します。アクティビティ ログではジョブの詳細な実行内容を確認するこ
第1部
第1部
3-2-5. ジョブの確認
第 6 章 インストールガイド
[ グローバル オプション ] – [ 操作 ] タブより、[ ファイルサ
イズを推定しない ] のチェックボックスを解除します。
ジョブ ステータス マネージャの起動と、サブミットされたジョブのステータスを確認するには、以下の手
順で行います。
[ ジョブ ステータス マネージャの起動 ]
ARCserve Backup マネージャのホーム画面または、ナビゲー
ションバーから [ ジョブ ステータス ] をクリックします。(右図
ではナビゲーションバーを示しています)
[ アクティビティ ログの確認手順 ]
1.ジョブ ステータス マネージャの [ ジョブキュー ] タブに表示されている、確認したいジョブの [ ジョブ ID] を確認します。[ ジョ
ブ ID] とは、ジョブ毎に採番されるシーケンシャルな番号です。
2.[ アクティビティ ログ ] タブをクリックし、確認した [ ジョブ
第2部
第2部
ID] をもつログを展開させます。エラーなどがなく正常終了の
場合、「バックアップ処理が完了しました」 と記録されていま
す。アクティビティ ログでエラーが記録された場合には、そ
の行をダブルクリックすると、エラー メッセージに関する情
報画面が開きます。
D2D
D2D
■まとめ
[ ジョブ結果の確認 ]
1.ジョブ ステータス マネージャを起動すると、ジョブ キュー
の状態を確認することができます。サブミットしたジョブ情
報 ( ジョブ ID、ステータス、実行時間、ジョブの種類、前
回の結果など ) を確認します。正常終了の場合、
[ 前回の結果 ]
が完了と表示されます。
ブ ] ( 実行中 ) → [ 終了 ] と変化します。
ジョブ ステータス マネージャ上で [ アクティブ ] 状態のジョ
ブをダブルクリックすると、[ ジョブ モニタ ] 画面が表示さ
れます。
ビティ ログの記録から指定したメディア名でフォーマットされていることを確認します。
[ ポイント ]
バックアップ メディアの内容を確認したい場合は、データ
ベース マネージャから確認します。ARCserve Backup ホー
第3部
第3部
[ ポイント ]
ジョブのステータスは、[ レディ ] ( 実行待ち ) → [ アクティ
ジョブ ステータスが終了になっており、アクティビティ ログにも「完了しました」と記録されていれば、バックアップは正常に処
理されています。また今回作成したジョブでは 「TEST」 というメディア名でフォーマットされるように作成しました。アクティ
ム画面もしくは、
ホーム画面左のナビゲーションバーから、
[管
理 ] – [ データベース ] をクリックし、
データベース マネージャ
を起動して下さい。画面左ペインから、メディア レコードを
展開し、確認したいメディア名を選択すると、右ペインにバッ
クアップされたデータがセッション毎に表示されます。
Replication/HA
Replication/HA
21
22
6 −3 基本操作(バックアップ)
第 6 章 インストールガイド
それぞれのビューに表示される分類項目について説明します。
この章では、バックアップ ジョブを作成する際にポイントとなる項目を説明します。
[ グループ ビュー ソースの種類 ]
クラッシックビュー ソースでは、インストールされているエージェント製品に基づいて対象別に分類されたソースオブジェクトが
第1部
第1部
3-3. バックアップ ジョブ設定のポイント
表示されます。
バックアップ ソースは、目的に応じて適切に選択します。データ保護が目的であれば、対象となるデータ
を選択し、システム全体の保護が目的であれば、C ドライブやシステム状態を含めたシステム全体のソース
を選択します。
ARCserve Backup r15 の [ ソース ] タブでは 、[ グループ ビュー ]( デフォ
ルト ) と [ クラッシック ビュー ] 2つの表示方法があります。
■ Client Agent
ローカルの ARCserve Backup サーバは、インストール時に Windows システム上ですでにオブジェクトとして登録さ
れています。また、Client Agent が導入されたリモートの Windows OS マシンは、Client Agent へオブジェクトを登録しま
す。各オブジェクトを展開し、バックアップ対象とするファイル、アプリケーション、ボリューム等を、このソースツリーから
選択します。登録は、[Client Agent] オブジェクトを右クリックし、表示されたドロップダウンメニューから [ マシン / オブジェ
クトの追加 ] を選択し行います。
■ Microsoft SQL Server
■ Microsoft SharePoint Server
■ Microsoft Exchange Server
■ Oracle Server
■ Lotus Domino Server
上記のエージェント製品のインストールされたサーバがそれぞれのカテゴリにオブジェクトとして登録されます。
第2部
第2部
■ NAS Agent
[ グループ ビュー ]
ARCserve Backup r15 より用意されたデフォ
ルトの表示方法です。インストールされている
エージェント製品に基づいてサーバが分類されま
す。また、新規にグループを作成し、環境に応
じ、独自の基準に基づいて分類することができま
す。例えば部署ごとにグループを作成し、その部
署に関連するサーバを参加させることで、関連す
るサーバを一括でバックアップすることも可能に
なります。
「CA ARCserve Backup r15 for Windows NDMP NAS Option」 ( 以降、NAS Option と記述 ) を ARCserve Backup
サーバへ導入し、対象となる NAS サーバを登録することで、ネッワーク上の NDMP 機能を持った NAS サーバのバックアッ
プが可能になります。登録は、[NAS サーバ ] オブジェクトを右クリックし、表示されたドロップダウンメニューから [ マシン /
オブジェクトの追加 ] を選択し行います。
D2D
D2D
■ CA ARCserve Replication シナリオ
CA ARCserve Replication で作成したバックアップ対象データが、オブジェクトとして登録されます。
■ VMware システム
Guest Based Virtual Machines Agent Bundle を通して検出された VMware VCB/vStorage API システム名、VMware
ESX Server システムおよび vCenter Server システム名、ESX Server 上の仮想マシンが自動的に [VMware システム ] オブ
ジェクトとして登録されます。
■ Microsoft Hyper-V システム
Guest Based Virtual Machines Agent Bundle を通して検出された Hyper-V ホストと Hyper-V ホスト上の仮想マシンが
第3部
第3部
自動的に [Microsoft Hyper-V システム ] に登録されます。
[ クラシック ビュー ]
従来からの表示方法です。マシンが最初にリス
ト表示され、そのマシンを展開することで、特
定のデータ ソースを選択できます。クラシック
ビューでは、プラットフォームに基づいてコン
ピュータを分類しています。
■ Exchange の組織
Agent for Microsoft Exchange Server で Microsoft Exchange Server 2010 を使用する場合は、[Exchange の組織 ]
にリストされます。Microsoft Exchange Server グループにはリストされません。
Replication/HA
Replication/HA
23
Backup
Backup
3-3-1. ソースタブ ( 選択方法と種類 )
[ クラシック ビュー ソースの種類 ]
クラッシック ビュー ソースでは、プラットフォームやアプリケーション等、バックアップ対象別に分類されたソース オブジェク
トが表示されます。
■ NAS サーバ
「CA ARCserve Backup r15 for Windows NDMP NAS Option」 ( 以降、NAS Option と記述 ) を ARCserve Backup
サーバへ導入し、対象となる NAS サーバを登録することで、ネッワーク上の NDMP 機能を持った NAS サーバのバックアッ
プが可能になります。登録は、[NAS サーバ ] オブジェクトを右クリックし、表示されたドロップダウンメニューから [ マシン /
オブジェクトの追加 ] を選択し行います。
24
6 −3 基本操作(バックアップ)
れています。また、Client Agent が導入されたリモートの Windows OS マシンは、Windows システムへオブジェクトを登
録します。各オブジェクトを展開し、バックアップ対象とするファイル、アプリケーション、ボリューム等を、このソースツリー
第1部
第1部
■ Windows システム
ローカルの ARCserve Backup サーバは、インストール時に Windows システム上ですでにオブジェクトとして登録さ
第 6 章 インストールガイド
※ 2 半選択:マシン、ドライブ、フォルダ、ファイルなどの
一部のソースのみが選択されている状態です。オブジェクト
左側のボックスが半分緑色に表示されます。
Backup
Backup
から選択します。登録は、[Windows システム ] オブジェクトを右クリックし、表示されたドロップダウンメニューから [ マシ
ン / オブジェクトの追加 ] を選択し行います。
■ CA ARCserve Replication シナリオ
CA ARCserve Replication で作成したバックアップ対象データがオブジェクトとして登録されます。
■ VMware システム
Guest Based Virtual Machines Agent Bundle を通して検出された VMware VCB/vStorage API システム名、VMware
ESX Server システムおよび vCenter Server システム名、ESX Server 上の仮想マシンが自動的に [VMware システム ] オブ
ジェクトとして登録されます。
■ Microsoft Hyper-V システム
Guest Based Virtual Machines Agent Bundle を通して検出された Hyper-V ホストと Hyper-V ホスト上の仮想マシンが
自動的に [Microsoft Hyper-V システム ] に登録されます。
※ 3 全選択:ドライブ、フォルダ、ファイルなどのサーバの
すべてのソースが選択されている状態です。
第2部
第2部
■優先する共有名 / マシン名
任意の共通フォルダの UNC パスを、オブジェクトとして登録することができます。バックアップ ソースとして選択する際に
ネットワークオブジェクトを展開することなく、対象の共有フォルダを容易に選択することができます。登録は、[ 優先する共
有名 / マシン名 ] オブジェクトを右クリックし、表示されたドロップダウンメニューから [ マシン / オブジェクトの追加 ] を選
択し行います。
■ネットワーク
[ ソース選択の種類 ]
選択したソースの状態により、オブジェクト左横の緑色のボックスの状態が変化します。
[ オープン ファイルのバックアップについて ]
バックアップ実行時、ソース ファイルが OS やアプリケーションなどによって排他的なアクセスでオープンされていると、
ARCserve Backup からのバックアップ アクセスが許可されず、バックアップできない場合があります。このような場合、
ARCserve Backup はアクティビティ ログに [W3404] の警告メッセージを出し、オープンしているファイルをスキップして処
第3部
第3部
※ 1 選択なし:ソースは選択されていません。
D2D
D2D
Microsoft Windows Network を経由してリモート マシンを選択できます。リモート マシンに共有フォルダが存在する場合に、
ソースとして選択することが可能です。またその際には適切なアクセス権限が必要です。なお、[ ネットワーク ] 経由の場合、リ
モート マシンの「システム状態」をバックアップできません。
理を継続します。これらのファイルをバックアップする必要がある場合、ファイルを排他的に使用しているアプリケーションやサー
ビスを停止した状態で、バックアップを行う必要があります。オープンしているファイルの発生有無、ファイルの種類、バックアッ
プの必要性は環境により異なるため、実環境でのテスト バックアップによる確認をお勧めします。
ただし、Agent for Open Files を使用するとオープン中のファイルを容易かつ確実にバックアップすることができるようになり
ます。Agent for Open Files の仕組みおよび使用方法については、
『Agent for Open Files ユーザ ガイド』を参照して下さい。
Replication/HA
Replication/HA
25
26
6 −3 基本操作(バックアップ)
バックアップ オプションの、[ バックアップ メディア ] タブのオプションについて説明します。
使用するメディアのことを指します。このオプションにより、追加ジョ
ブか、上書きジョブかが決まります。各オプション ルールは以下のとお
りです。
■上書き - 同名のメディア、ブランク メディアのみ ( デフォルト設定 )
メディア名 ( ※ ) が同じ ( ただし、ランダム ID は異なるメディア )、ブランク メディアの順で使用するメディアを探します。
使用可能なメディアがあれば、フォーマットし、新規にデータを書き込みます。
どちらの条件も満たしていない場合、メディア投入を促すメッセージを画面に表示します。
※ メディア名については、3-3-6. デスティネーション タブ ( メディア指定 ) を参照して下さい。
Backup
Backup
[ 最初のバックアップ メディア ] のオプション
「最初のバックアップ メディア」とは、バックアップ ジョブの開始時に
第1部
第1部
3-3-2. バックアップ オプション ( 上書き / 追加 )
第 6 章 インストールガイド
■上書き - 同名のメディア、ブランク メディア、その他のメディア ( 上書きジョブ )
メディア名が同じ ( ただし、ランダム ID は異なるメディア )、ブランク メディアの順で使用するメディアを探します。使用可
能なメディアがあれば、フォーマットし、新規にデータを書き込みます。
どちらの条件も満たしていない場合、その他のメディアをフォーマットして使用します。
■追加のメディアのタイムアウト
ここで設定された時間内、
書き込みを試行します。メディアが投入されないなどで、
時間内に継続できなかった場合、
ジョブはキャ
ンセルされます ( デフォルトではタイムアウトは設定されていません )。
■メディアへの追加 ( 追加ジョブ )
■上書き - 同名のメディア、ブランク メディアのみ ( 上書きジョブ )
ジョブで指定されたメディア、ブランク メディアの順で使用するメディアを探します。
使用可能なメディアがあれば、フォーマットし、新規にデータを書き込みます。
どちらの条件も満たしていない場合、メディア投入を促すメッセージが画面に表示されます。
使用可能なメディアがあれば、フォーマットし、新規にデータを書き込みます。
どちらの条件も満たしていない場合、その他のメディアをフォーマットして使用します。
■最初のメディアのタイムアウト
ここで設定された時間内で書き込みを試行します。メディアが投入されない、指定したメディアが投入されていないなどで、時
間内に継続できなかった場合、ジョブはキャンセルされます ( デフォルトは 5 分 )。
3-3-3. バックアップ オプション ( 暗号化 / 圧縮 )
バックアップ オプションの [ 暗号化 / 圧縮 ] タブのオプションの
「セッションの暗号化」
について説明します。
[ セッション / 暗号化パスワード ] のオプション
セッションのパスワード、または暗号化バックアップを実施する際のパスワードを入力します。
セッションとは、バックアップの単位で ARCserve Backup が自動的に設定します。セッション パスワードは、実際のバックアッ
プデータを暗号化するのではなく、リストア
の際にパスワードを入力することで、データ
を安全に保つための手法です。パスワードを
知っている人だけがリストア可能になるた
め、
データの安全性を高めることができます。
第3部
第3部
[ 追加バックアップ メディア ] のオプション
「追加バックアップ メディア」 とは、スパン メディアのことを指します。
増えるため、メディア順序の判別が可能です。
D2D
D2D
■上書き - 同名のメディア、ブランク メディア、その他のメディア ( 上書きジョブ )
ジョブで指定されたメディア、ブランク メディアの順で使用するメディアを探します。
ることはできません。スパン メディアには、自動的に同一のメディア名とランダム ID がつけられます。シーケンス番号が順番に
第2部
第2部
メディア内にある最終データの後に、新規セッションとしてデータを書き込みます ( デフォルト設定 )。
ただし、ブランク メディアにバックアップする場合は、自動的にフォーマットを行います。
[ ポイント ]
スパン メディア ( 追加バックアップ メディア ) は直前のバックアップ メディアと論理的な関連を持ちます。ARCserve
Backup はスパン メディアのフォーマットの際、関連情報を書き込みます。従って、使用中のメディア以外へセッションを追記す
バックアップ中にメディア容量不足になった場合、追加使用するメディ
アへのルールを設定します。
データの暗号化については、1-2-4 データの暗号化、および『CA ARCserve Backup 管理者ガイド』- 2 章「CA ARCserve
Backup を使用したデータの保護」 を参照して下さい
Replication/HA
Replication/HA
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6 −3 基本操作(バックアップ)
スケジュール タブのスケジュール方法について説明します。
スケジュール方法には、カスタム スケジュールとローテーション スキーマの、2つが表示されます。
以外に、定期的なバックアップ指定ができます。繰り返し方
法には、以下の設定があります。
[ ポイント ]
ローテーション スキーマの場合、上書き / 追加の設定はスケジュール タブ内で行います。前述のバックアップ オプションでの上
書き / 追加の設定は無視されます。また、メディア名の変更もスケジュール タブ内で行い、デスティネーション タブではデバイス
グループのみを指定します。ローテーション スキーマの詳細については、
『CA ARCserve Backup 管理者ガイド』- 5章ジョブの
カスタマイズの 「ローテーション スキーマ」 を参照して下さい。
Backup
Backup
[ カスタム スケジュール ]
一定間隔で繰り返すバックアップ ジョブです。一度だけ行う
第1部
第1部
3-3-4. スケジュール タブ ( スケジュール方法 )
第 6 章 インストールガイド
3-3-5. スケジュール タブ ( バックアップ方式 )
スケジュール タブの、バックアップ方式について説明します。
バックアップ方式では、バックアップ ソースに対し、
どのようなバックアップを行うかを指定します。バック
アップ方式には以下の種類があり、各バックアップ ジョ
ブは設定された方式で動作します。
一定間隔
指定した間隔で繰り返しジョブを実行します(分 ・ 時間 ・ 日 ・ 週 ・ 月)
。
曜日
指定した曜日にジョブを実行します。
週
指定した週の指定した曜日にジョブを実行します。
日
毎月 1 回、指定した日にジョブを実行します。
カスタム
選択した曜日を除き、指定した間隔でジョブを実行します。
・通常「フルバックアップ」と呼ばれます。
・バックアップ後、アーカイブ ビットをクリアしません ( デフォルト )。
■フル - アーカイブ ビットをクリア
・バックアップ ソースで指定されたデータをすべてバックアップします。
・通常「フルバックアップ」と呼ばれます。
・バックアップ後、アーカイブ ビットをクリアします。
・増分 / 差分のジョブの、変更基準のジョブとして設定します。
[ ポイント ]
カスタム スケジュールによるジョブの実行時刻は、サブミット時の [ 実行日時指定 ] で指定します。
■増分
・ソースのうち、最後の全体バックアップまたは増分バックアップ以降、変更があったデータのみをバックアップします。
第3部
・バックアップ後、アーカイブ ビットをクリアします。
・増分のジョブは、データ変更の基準となる全体バックアップ ジョブ ( アーカイブ ビットをクリア ) と併用して使用します。
・リストアでは、まず基準となる全体バックアップ データをリストアし、その後、すべての増分バックアップデータを順番にリス
第3部
トアする必要があります。
・1 回のバックアップ容量が最少になりますが、リストアの作業工程は増加します。
■差分
・ソースのうち、最後の全体バックアップ以降、変更があったデータ ( アーカイブ ビットがついているファイル ) のみをバック
アップします。
[ ローテーション スキーマ ]
ある一定の保存期間 ( デフォルトは 6 日間 ) でメディアを繰り返し使用しながらバックアップを行います。
■ローテーション スキーマの特徴
・デフォルトでは一週間がバックアップおよびメディア再利用の基本単位となります。
・メディア プールによるメディアの保存 / 再利用の管理機能を持ちます。
・メディア プールは 1 単位として管理されるメディアの集合体です。シリアル番号情報を持ち、ジョブ内でフォーマットされた
メディアには、シリアル番号がつけられます。
・メディア名は自動的につけられます ( 基本的にはジョブ実行日の曜日名 )。
・カレンダーによる実行スケジュール管理ができます。
Replication/HA
Replication/HA
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■フル - アーカイブ ビットを維持
・バックアップ ソースで指定されたデータをすべてバックアップします。
D2D
D2D
指定した時刻に一度だけジョブを実行します。
第2部
第2部
一度だけ
・バックアップ後、アーカイブ ビットをクリアしません。
・差分のジョブは、データ変更の基準となる全体バックアップ ジョブ ( アーカイブ ビットをクリア ) と併用して使用します。
・リストアでは、まず基準となる全体バックアップ データをリストアし、その後、最新の差分バックアップ データを順番にリスト
アする必要があります。
・1 回のバックアップ容量は差分バックアップ累積分となりますが、リストアの作業工程が減少します。
[ ポイント ]
アーカイブ ビットは OS から付与されるファイル属性の情報です。変更があったファイルのアーカイブ ビットはオンになります。
差分や増分バックアップでは、バックアップ ソースの各データのアーカイブ ビットを参照し、バックアップすべきデータを選別し
ます。よって、変更発生の基準としてデータのアーカイブ ビットは、Windows のエクスプローラ画面や各ファイルのプロパティ
でも確認できます。また、「フルバックアップ」 とは、上記のバックアップ方式を指すほか、一般的に 「マシン全体の復旧を目的と
して、そのマシンの全データをバックアップすること」 の意味で用いられる場合もあります。
30
6 −3 基本操作(バックアップ)
第1部
第1部
3-3-6. デスティネーション タブ ( メディア指定 )
第 6 章 インストールガイド
[ 例 2 - セッション追加作成 ]
1.例 1 のメディアに C:\AAA、
D:\BBB を [ 追加 ] バックアッ
プします。※
デスティネーション タブのメディア指定について説明します。デスティネーション タブでメディア名を
2.メディアにはセッションが追加されています ( セッション
0000000003、セッション 0000000004)。
Backup
Backup
指定することで、バックアップ デバイス内から指定されたメディアを探して使用する、指定メディア名で
フォーマットする、などの処理ができます。ただし、メディアの指定方法によって以下の違いがあります。
※ [ 追加 ] は、既存メディアにセッションを追加してデータ
[ メディア指定方法 -1]
サーバ名の下のグループ アイコンをクリックし、[ メディア ] にメディア名を手動入力します。
を書き込む方式です。
この指定方法では、デバイス グループ内から 「指定されたメディア名」 のみで探します。
[ メディア指定方法 - 2]
サーバ名の下のグループ アイコンをクリックし、メディア
アイコンをクリックします。
この指定方法では、デバイス グループ内から 「指定されたメ
ディア名+ランダム ID」 のみで探します。同名でもランダム
ID が異なる場合、その他のメディアと見なされます。
[ 例 3 - セッション廃棄 ]
1. 例 2 のメディアを手動フォーマットします。
第2部
第2部
2. フォーマット前の全セッション情報が廃棄されています。
3-3-7. メディアのセッション
バックアップによるセッション作成のイメージは、以下のようになります。
[ ポイント ]
メディアのセッション情報は、ARCserve Backup データベースを介して表示されます。バックアップ ジョブの実行時、セッショ
1. バックアップを実行します。
ンを含む各種情報が ARCserve Backup データベースに保存されます。上記の例では、
データベース情報を [ リストア マネージャ ]
で参照しています。データベース内に該当メディアの情報がない場合、
セッション情報は表示されません。その場合は、
[ マージ ] ユー
2.[ マネージャ ] - [ クイック スタート ] - [ リストア マネージャ ] を開き、[ ソース ] タブで [ セッション単位 ] を選択します。
ティリティ (5-5-3 参照 ) を使用し、任意メディアからセッション情報を読み出して、データベースに追加保存する作業が必要に
なります。
第3部
第3部
[ 確認手順 ]
D2D
D2D
ARCserve Backup は、バックアップしたデータをセッション単位にメディアへ書き込みます。セッショ
ンとは、テープに保存されるデータ・ソース毎の単位です。例えば、3 つのボリュームをソースとして選択
した場合、
それぞれのボリュームは別々のセッションとしてテープに書き込まれます。リストアする際には、
メディア内のセッションを指定しリストアすることが可能です。しかし、バックアップ後にテープメディア
内の特定のセッションの削除や上書きはできません。
[ 例 1 – セッション新規作成 ]
1.例として C:\AAA、D:\BBB フォルダとファイルを作成し
Replication/HA
Replication/HA
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ておき、[ 上書き ] バックアップします。※
2.メディアには新規セッションが作成されています ( セッ
ション 0000000001、セッション 0000000002)。
※ [ 上書き ] は、メディアをフォーマットしてからデータを
書き込む方式です。
32
6 −3 基本操作(バックアップ)
第 6 章 インストールガイド
3-4. バックアップ計画
ARCserve Backup では、バックアップ ジョブで失敗したサーバ、ファイル システム、データベースな
3-4-1. バックアップ / リストア計画
バックアップ ジョブに、以下のいずれかの再スケジュール オプションを指定できます。
[ジョブの終了後]
元のジョブが終了してからメークアップ ジョブを開始するまでの間
隔を分単位で指定します。
デフォルト: 5 分
[時刻]
メークアップ ジョブを実行する時刻を指定します。
[最大数]- メークアップ ジョブを反復する最大回数を指定します。
デフォルト : 1 回 ( 最大: 12 回 )
Backup
Backup
どのバックアップを自動的に再スケジュールすることができます。[ 失敗ターゲットの再試行 ] は、バック
アップのグローバル オプションで設定できます。
第1部
第1部
3-3-8. 失敗ターゲットの再試行
バックアップで大切なのは、「バックアップとリストアは対の操作である」 という認識です。不測のデータ
損失の際にも、必要なデータが確実にバックアップされているメディアがあれば、データを復旧することが
できます。言い換えれば、バックアップはリストアの目的 ( どのデータを、どのような状況で復旧する必
要があるのか ) に合わせて、適切に計画し実行する必要があるということになります。バックアップ ジョ
ブ作成の前に、まずリストアの目的を明確にし、リストア計画を立てて下さい。リストア計画が明確になれ
ば、バックアップ計画の具体化も容易になります。
バックアップ計画が具体化した段階で、バックアップ ジョブを作成します。ジョブが作成できたら、計画
通りのバックアップ、リストアが可能であるか、動作テストを行って下さい。本番運用に入る前までに、実
環境でパフォーマンス確認を含めた十分な動作検証を行うことをお勧めします。
第2部
第2部
3-4-2. バックアップ計画の考慮点
バックアップは、以下の要素を考慮して計画します。
第3部
第3部
ルされ、ホールド状態になります。 このジョブを実行するには、こ
のジョブを手動でレディ状態に変更する必要があります。
D2D
D2D
デフォルトでは、メークアップ ジョブは、ホールド状態になります。
たとえば、午後 10 時に終了するバックアップ ジョブが失敗すると、
メークアップ ジョブは午後 10 時 5 分に実行されるようスケジュー
1) バックアップ対象データの選定 ( 対象マシン、データ、データ容量など )
2) バックアップの種類 ( 上書き、追加 )
3) バックアップ メディアの容量 ( 使用するメディアの種類、必要本数、交換方法 )
4) バックアップ デバイスの種類 ( シングル デバイス、ライブラリ デバイス )
5) バックアップ メディアの保管期間 ( メディアの再利用計画と保管方法 )
6) バックアップにかけられる時間 ( パフォーマンス、運用上の要件 )
7) バックアップ スケジュール ( 繰り返し方法、実施時間 )
8) バックアップ方式 ( フル、差分、増分、復旧手順 )
計画通りのバックアップや処理の自動化を行うためには、意図的な繰り返しのジョブパターンを作成する必
要があります。次の章では、代表的なバックアップ計画と、カスタム スケジュール ジョブを使用したジョ
ブ作成の参考例を説明します。
Replication/HA
Replication/HA
33
34
6 −3 基本操作(バックアップ)
第 6 章 インストールガイド
6.[ スケジュール ] タブで、[ カスタム スケジュール ] を選択
します。
3-5-1. 参 考例 -1 :1 日分を 1 本のメディアに上書きし、2 本を交互
7.[ 繰り返し方法 ]-[ 曜日 ] を選択し、[ 月、水、金 ] にチェッ
クを入れます。
Backup
Backup
に使用する場合
第1部
第1部
3-5. バックアップ ジョブの参考例
8.[ バックアップ方式 ]-[ フル – アーカイブ ビットを維持 ] ( デフォルト ) に設定します。
バックアップ計画とジョブ作成の参考例を説明します。
以下の例では、週 5 日 ( 月~金曜日 ) が営業日で、土日はサーバがシャットダウンされている環境を仮定
しています。また、バックアップは業務終了後 (23:00) に行い、バックアップ ソースの容量は、メディア
1 本に格納できるものとします。
[ 設定内容 ]
前日のフル バックアップ データから、ローカル マシン全体のフル リストアができることを目的
とします。
メディアの管理
1 日 1 本のメディアを使用し、計 2 本を交互に上書き使用します。各メディア名は 「MEDIA1」
「MEDIA2」 とし、前回のバックアップ メディアを保管しておきます。
使用テープ装置
シングル テープ装置 ( メディアの手動交換が必要 )
バックアップ ジョブ構成
ジョブは、以下 2 本 (1 ジョブ× 2 セット ) で構成します。
(1)MEDIA1 の上書きジョブ ( 月、水、金 )
(2)MEDIA2 の上書きジョブ ( 火、木 )
9.[ デスティネーション ] タブの [ グループ ] ツリーからデバイス グループ アイコンをクリックし、デバイスを指定します。
10.右上の [ メディア ] ボックスに 「MEDIA1」
と手動入力します。
11.[ サブミット ] ボタンをクリックします。
12.[ セキュリティおよびエージェント情報 ] 画面が表示されますので、必要に応じてセキュリティの設定を確認します。
3.[ バックアップ ]-[ オプション ] 画面で、ジョブの種類を上書きに設定します。
13.[OK] ボタンをクリックします。
4.[ バックアップ メディア ] タブ -[ 最初のバックアップ メディアのオプション ] で、[ 上書き - 同名のメディア、ブランク メディ
アのみ ] を選択し、[OK] ボタンをクリックします。
14.[ ジョブのサブミット ] 画面が表示されます。
第3部
第3部
2.[ スタート ] タブで [ 標準バックアップ ] を選択します。
5.[ ソース ] タブで、[ サーバ ] アイコンを全選択します。
D2D
D2D
■ジョブ設定 (1)
1. バックアップ マネージャを起動します
第2部
第2部
15.[ ジョブ実行時刻 ] - [ 実行日時指定 ] を選択します。
16.初回実行日を設定します ( ここでは翌週月曜を開始日と
します )。
Replication/HA
Replication/HA
35
リストア計画
17. 実行時刻を [23:00:00] に設定します。
18. 必要に応じて、[ ジョブ名 ] にサブミットしたジョブが識別可能なジョブ名を入力します。
19.[OK] ボタンをクリックします。
20. ジョブをパッケージングする進行ゲージが表示され、ジョブがサブミットされます。
以上でバックアップ ジョブ (1) の設定は終了です。
36
6 −3 基本操作(バックアップ)
7. [ 繰り返し方法 ]-[ 曜日 ] を選択し、[ 火、木 ] にチェックを入れます。
16. 初回実行日を設定します ( ここでは翌週火曜を開始日とします )。
3-5-2. 参
考例 -2 :1 週間分を 1 本のメディアにフル+増分で追加し、
2 本を交互に使用する場合
[ 設定内容 ]
リストア計画
先週分のバックアップ データから、ローカル マシンの特定フォルダのデータをリストアできる
ことを目的とします。
メディアの管理
1 週間分を 1 本のメディアにフル+増分で追加し、計 2 本を交互に上書き使用します。各メディ
ア名は 「MEDIA1」 「MEDIA2」 とし、先週のバックアップ メディアを保管しておきます。
使用テープ装置
テープ ライブラリ 装置 (6 スロット )
バックアップ ジョブ構成
ジョブは、以下 10 本 (5 本× 2 セット ) で構成します。
以上でバックアップ ジョブ (2) の設定は終了です。
[ ジョブ確認 ]
ジョブ ステータスのジョブキュー タブでサブミットした
ジョブのステータスを確認します。
Backup
Backup
10. ジ
ョブ (1) の 10. で指定したものとは別のブランク メディアを選択して、右上の [ メディア ] ボックスに 「MEDIA 2」 と手
動入力します。
第1部
第1部
■ジョブ設定 (2)
ジョブ (1) と同様の手順で作成します。異なる点は 7、10、16 の手順のみです。
第 6 章 インストールガイド
(1) MEDIA1 の上書きジョブ (1 週目 / 月 / フル )
(2) MEDIA1 の追加ジョブ (1 週目 / 火 / 増分 )
(3) MEDIA1 の追加ジョブ (1 週目 / 水 / 増分 )
(4) MEDIA1 の追加ジョブ (1 週目 / 木 / 増分 )
(5) MEDIA1 の追加ジョブ (1 週目 / 金 / 増分 )
第2部
第2部
(6) MEDIA2 の上書きジョブ (2 週目 / 月 / フル )
(7) MEDIA2 の追加ジョブ (2 週目 / 火 / 増分 )
(8) MEDIA2 の追加ジョブ (2 週目 / 水 / 増分 )
(9) MEDIA2 の追加ジョブ (2 週目 / 木 / 増分 )
(10) MEDIA2 の追加ジョブ (2 週目 / 金 / 増分 )
■ジョブ設定 (1)
1. バックアップ マネージャを起動します。
D2D
D2D
[ ポイント ]
・ジョブ毎にデスティネーションで異なるメディア名を指定しておくことで、バックアップ メディアが管理しやすくなります。
・バックアップ オプションで 「同名メディア、ブランク メディアのみ」 を指定しておくことで、メディアの誤った上書き使用を避
けられます。
・バックアップ開始前にメディアを投入しておく必要があります。
・ライブラリ デバイスを使用すると、同一デバイス グループにセットされているメディア数の範囲内で、メディア交換が自動化で
きます。
・同じ手法で、月~金までの各曜日に異なるメディアを使用するなどのパターンが作成できます。その場合、使用メディア名 ( 例
2.[ スタート ] タブで [ 標準バックアップ ] を選択します。
3.[ バックアップ ]-[ オプション ] 画面で、[ グローバル オプション ] を表示します。
4.[バックアップ メディア ] タブ -[ 最初のバックアップ メディアのオプション ] で、[ 上書き - 同名のメディア、ブランク メディ
アのみ ] を選択し、[OK] ボタンをクリックします。
第3部
第3部
MEDIA1 ~ MEDIA5) を指定した 5 本のジョブを作成し、初回実行日を各曜日に設定します。
・ジョブ サブミット画面でジョブ名を設定すると、ジョブ キュー画面でのステータス確認が容易になります。
5.[ スタートタブ ] で [ 標準バックアップ ] を選択し、[ ソー
ス ] タブで、[ サーバ ] アイコンを展開し、展開されたソー
スの中からバックアップ対象のフォルダの左横にある緑色
のボックスを選択します。
(フルバックアップとしてソース
を選択します。
)
Replication/HA
Replication/HA
37
38
6 −3 基本操作(バックアップ)
7.[ 繰り返し方法 ] - [ 一定間隔 ] - [ 日 ] を選択し、14 日間
隔に設定します。
■ジョブ設定 (2) ~ (5)
ジョブ (1) と同様手順で作成します。異なる点は 4、8、16 のみです。
4. [ バックアップ メディア ] タブ -[ 最初のバックアップ メディアのオプション ] で、[ メディアへの追加 ] を選択し、[OK] ボタン
をクリックします。
Backup
Backup
8.[ バックアップ方式 ]-[ フル - アーカイブ ビットをクリア ]
に設定します。
第1部
第1部
6.[ スケジュール ] タブで、[ カスタム スケジュール ] を選択
します。
第 6 章 インストールガイド
8. [ バックアップ方式 ]-[ 増分 ] に設定します。
16. 初回実行日を設定します ( ここでは 1 週目の各動作曜日を開始日とします )。
■ジョブ設定 (6)
ジョブ (1) と同様手順で作成します。異なる点は 10、16 のみです。
10. ジ
ョブ (1) の 10. で指定したものとは別のブランク メディアを選択して、右上の [ メディア ] ボックスに 「MEDIA2」 と手
動入力します。
16. 初回実行日を設定します ( ここでは 2 週目の月曜を開始日とします )。
■ジョブ設定 (7) ~ (10)
9.[ デスティネーション ] タブの [ グループ ] ツリーからデバイス グループ アイコンをクリックし、デバイスを指定します。
第2部
第2部
ジョブ (1) と同様手順で作成します。異なる点は 4、8、10、16 のみです。
4. [ バックアップ メディア ] タブ -[ 最初のバックアップ メディアのオプション ] で、[ メディアへの追加 ] を選択し、[OK] ボタ
ンをクリックします。
10.右上の [ メディア ] ボックスに 「MEDIA1」
と手動入力します。
8. [ バックアップ方式 ]-[ 増分 ] に設定します。
D2D
D2D
10. ジョブ (1) の 10. で指定したものとは別のブランク メディアを選択して、右上の [ メディア ] ボックスに 「MEDIA2」 と手
動入力します。
16. 初回実行日を設定します ( ここでは 2 週目の各動作曜日を開始日とします )。
11.[ サブミット ] ボタンをクリックします。
以上でバックアップ ジョブ (2) ~ (10) の設定は終了です。
12.[ セキュリティおよびエージェント情報 ] 画面が表示されますので、必要に応じてセキュリティ設定の確認をします。
[ ジョブ確認 ]
ジョブ ステータス マネージャのジョブキュー タブでサブミットしたジョブのステータスを確認します。
14.[ ジョブのサブミット ] 画面が表示されます。
[ ポイント ]
・1 本のメディアに 1 週間分のバックアップ データを保存します。メディア 1 本でも運用は可能ですが、上書きジョブ ( 月曜日
15.[ ジョブ実行時刻 ]- [ 実行日時指定 ] を選択します。
16. 初回実行日を設定します ( ここでは 1 週目の月曜を開始日とします )。
第3部
第3部
のフル バックアップ ) が失敗した場合、リストアに必要なデータを失う可能性があります。上書きジョブを使用する場合は、複
数のメディアを使用することをお勧めします。
17. 実行時刻を [23:00:00] に設定します。
・差分や増分バックアップを併用すると、バックアップ時間、使用メディアを少なくすることができます。
・増分データのリストアでは、フル バックアップから該当の増分バックアップまでの全セッションのデータを、順次リストアする
必要があります。
18. 必要に応じて、[ ジョブ名 ] にサブミットしたジョブが識別可能なジョブ名を入力します。
・各メディアが所属するデバイス グループを分けておくと、メディア管理が便利になります。
・ジョブ サブミット時にジョブ名を設定すると、ジョブ キュー画面でステータス確認が容易になります。
Replication/HA
Replication/HA
39
13.[OK] ボタンをクリックします。
19.[OK] ボタンをクリックします。
20. ジョブをパッケージングする進行ゲージが表示され、ジョブがサブミットされます。
以上でバックアップ ジョブ (1) の設定は終了です。
40
6 −3 基本操作(バックアップ)
第1部
第1部
3-5-3. 参
考例 -3 :1 週間で 2 本(フル / 差分、各 1 本)のメディア
を使用し、2 セットで管理する場合
第 6 章 インストールガイド
14.[ ジョブのサブミット ] 画面が表示されます。
15.[ ジョブ実行時刻 ]- [ 実行日時指定 ] を選択します。
16. 初回実行日を設定します ( ここでは 1 週目の月曜を開始日とします )。
17. 実行時刻を [23:00:00] に設定します。
リストア計画
先週分のバックアップ データから、ローカル マシンの特定フォルダのデータをリストアできる
ことを目的とします。
メディアの管理
1 週間で 2 本 ( フル / 差分、各 1 本 ) 使用し、2 週間分のメディア (2 本× 2 セット ) を用意し
ます ( 計 4 本 )。
各メディア名は「media1_full」「media1_diff」「media2_full」「media2_diff」とし、
先週分のバッ
19.[OK] ボタンをクリックします。
クアップ メディアを保管しておきます。
20. ジョブをパッケージングする進行ゲージが表示され、ジョブがサブミットされます。
使用テープ装置
テープ ライブラリ 装置 (6 スロット )
バックアップ ジョブ構成
ジョブは、以下 10 本 (5 本× 2 セット ) で構成します。
(1) media1_full の上書きジョブ (1 週目 / 月 / フル )
(2) media1_diff の上書きジョブ (1 週目 / 火 / 差分 )
(3) media1_diff の追加ジョブ (1 週目 / 水 / 差分 )
(6) media2_full の上書きジョブ (2 週目 / 月 / フル )
(7) media2_diff の上書きジョブ (2 週目 / 火 / 差分 )
(8) media2_diff の追加ジョブ (2 週目 / 水 / 差分 )
(9) media2_diff の追加ジョブ (2 週目 / 木 / 差分 )
(10) media2_diff の追加ジョブ (2 週目 / 金 / 差分 )
2.[ スタート ] タブで [ 標準バックアップ ] を選択します。
3.[ バックアップ ]-[ オプション ] 画面で、ジョブの種類を上書きに設定します。
5.[ スタートタブ ] で [ 標準バックアップ ] を選択し、[ ソース ] タブで、ソース フォルダを全選択します。
6.[ スケジュール ] タブで、[ カスタム スケジュール ] を選択します。
8.[ バックアップ方式 ]-[ フル - アーカイブ ビットをクリア ] に設定します。
9.[ デスティネーション ] タブの [ グループ ] ツリーからデバイス グループ アイコンをクリックし、デバイスを指定します。
ジョブ (1) と同様手順で作成します。異なる点は 8、10、16 のみです。
8. [ バックアップ方式 ]-[ 差分 ] に設定します。
10. ジョブ (1) の 7. で指定したものとは別のブランク メディアを選択して、右上の [ メディア ] ボックスに 「media1_diff」 と手
動入力します。
16. 初回実行日を設定します ( ここでは 1 週目の火曜を開始日とします )。
■ジョブ設定 (3) ~ (5)
ジョブ (1) と同様手順で作成します。異なる点は 4、8、10、16 のみです。
4. [ バックアップ メディア ] タブ -[ 最初のバックアップ メディアのオプション ] で、[ メディアへの追加 ] を選択し、[OK] ボタン
をクリックします。
8. [ バックアップ方式 ]-[ 差分 ] に設定します。
10. ジョブ (2) で指定したメディアを選択して、右上の [ メディア ] ボックスに 「media1_diff」 と手動入力します。
16. 初回実行日を設定します ( ここでは 1 週目の各動作曜日を開始日とします )。
■ジョブ設定 (6)
ジョブ (1) と同様手順で作成します。異なる点は 10、16 のみです。
Replication/HA
Replication/HA
7.[ 繰り返し方法 ]-[ 一定間隔 ]-[ 日 ] を選択し、14 日間隔に設定します。
■ジョブ設定 (2)
第3部
第3部
4.[ バックアップ メディア ] タブ -[ 最初のバックアップ メディアのオプション ] で、[ 上書き - 同名のメディア、ブランク メディ
アのみ ] を選択し、[OK] ボタンをクリックします。
以上でバックアップ ジョブ (1) の設定は終了です。
D2D
D2D
■ジョブ設定 (1)
1.[バックアップ マネージャ]を起動します。
18. 必要に応じて、[ ジョブ名 ] にサブミットしたジョブが識別可能なジョブ名を入力します。
第2部
第2部
(4) media1_diff の追加ジョブ (1 週目 / 木 / 差分 )
(5) media1_diff の追加ジョブ (1 週目 / 金 / 差分 )
Backup
Backup
[ 設定内容 ]
10. ジョブ (1) ~ (5) 迄で指定したメディアとは別のブランク メディアを選択して、右上の [ メディア ] ボックスに 「media2_
full」 と手動入力します。
16. 初回実行日を設定します ( ここでは 2 週目の月曜を開始日とします )。
10. 右上の [ メディア ] ボックスに 「media1_full」 と手動入力します。
11.[ サブミット ] ボタンをクリックします。
12.[ セキュリティおよびエージェント情報 ] 画面が表示されますので、必要に応じてセキュリティ設定の確認をします。
13.[OK] ボタンをクリックします。
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6 −3 基本操作(バックアップ)
8. [ バックアップ方式 ]-[ 差分 ] に設定します。
入力します。
16. 初回実行日を設定します ( ここでは 2 週目の火曜を開始日とします )。
■ジョブ設定 (8) ~ (10)
ジョブ (1) と同様手順で作成します。異なる点は 4、8、10、16 のみです。
4. [ バックアップ メディア ] タブ -[ 最初のバックアップ メディアのオプション ] で、[ メディアへの追加 ] を選択し、[OK] ボタン
をクリックします。
8. [ バックアップ方式 ]-[ 差分 ] に設定します。
16. 初回実行日を設定します ( ここでは 2 週目の各動作曜日を開始日とします )。
以上でバックアップ ジョブ (2) ~ (10) の設定は終了です。
ジョブ ステータス マネージャのジョブ キュー タブでサブミットしたジョブを確認します。
[ ポイント ]
・フル バックアップ専用メディアと、差分バックアップ専用メディアを用意し、管理します。
・差分や増分バックアップを併用すると、バックアップ時間、使用メディアを少なくすることができます。
・差分データのリストアでは、フル バックアップと該当の差分バックアップ セッションのみのデータを、順次リストアする必要が
あります。
・各メディアが所属するデバイス グループを分けておくと、メディア管理が便利になります。
・ジョブ サブミットの画面でジョブ名を設定すると、ジョブ キュー画面でのステータス確認が容易になります。
ドのクリーニングなどはすべて手動で行う必要があります。ライブラリ デバイスの場合、
メディアの交換、
ドライブヘッドクリーニングなどが自動化できます。また、
ライブラリ デバイスには、
複数のドライブヘッ
ドを持つ製品もあります。これはマルチ ドライブ ライブラリと呼ばれ、ドライブ ヘッド数と同数までの
複数バックアップ ジョブの同時実行が可能になります。バックアップの自動化は、これらのデバイス特
性を考慮して計画する必要があります。
■バックアップ メディアの保管期間 ( メディアの再利用計画 )
バックアップ メディアの保管期間と世代管理の必要性は、リストア計画によって決まります。リストア
データとして必要なメディアは、人為的ミスや事故によるデータ紛失を避けるため、保管期間を決めて管
理することをお勧めします。保管期間を経過したメディアは、次回以降のバックアップ ジョブで再利用
されます。
■バックアップに必要な時間
バックアップの実行時間は、主にハードウェア環境 ( バックアップ デバイスやディスク の I/O 速度、
CPU、メモリなどのリソース)や、リモート バックアップの場合はネットワーク環境にも依存します。
同一ジョブを同一環境で実行しても、バックアップ ソース、バックアップ ファイル数、バックアップ オ
プションの設定内容によってバックアップに必要な時間は変化します。そのほか、バックアップのための
サービスやアプリケーションの停止許容時間などの運用面を考慮して計画する必要があります。バック
アップに必要な時間については、実環境でのバックアップ結果を基に見積ることをお勧めします。
■バックアップ中の動作アプリケーションの影響
バックアップ実行時に動作中のアプリケーションがあると、一部のソース ファイルがこのアプリケーショ
ンによって排他使用されるため、このソース ファイルのバックアップをスキップするまでの待機時間に
より、バックアップが完了するまでの時間に影響を与える可能性があります。特に他社製アンチウィルス
のスキャン動作は ARCserve Backup の処理に影響する場合があります。バックアップ処理中は可能な
範囲で、必要のないアプリケーションを事前に停止させてからバックアップを実行することをお勧めしま
す。
第3部
第3部
・メディア 2 本 (1 セット ) でも運用は可能ですが、上書きジョブ ( 月曜や火曜 ) が失敗した場合、リストアに必要なデータを失う
可能性があります。上書きジョブを使用する場合は、複数セットのメディア管理をお勧めします。
バックアップ デバイスには、単体メディアのみを格納できるシングル デバイスと、複数メディアを格納
できるライブラリ デバイスがあります。シングル デバイスの場合、メディアの挿入、交換、ドライブヘッ
D2D
D2D
[ ジョブ確認 ]
■バックアップ デバイスの種類 ( シングル デバイス / ライブラリ デバイス )
第2部
第2部
10. ジョブ (7) で指定したメディアを選択して、右上の [ メディア ] ボックスに 「media2_diff」 と手動入力します。
3-5-4. そのほか、ジョブ作成時の考慮
Backup
Backup
10.他のジョブで指定したメディアとは別のブランク メディアを選択して、右上の [ メディア ] ボックスに 「media2_diff」 と手動
第1部
第1部
■ジョブ設定 (7)
ジョブ (1) と同様手順で作成します。異なる点は 8、10、16 のみです。
第 6 章 インストールガイド
Replication/HA
Replication/HA
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