研究学園都市の地域性を 生かした展示

2015/6/25
日本展示学会
平成27年6月21日
第34回研究大会
研究学園都市の地域性を
生かした展示
( 公財)つくば科学万博記念団 つくばエキスポセンター
〇小田倉碧
佐々木貴史
中本輝昭
島健次
小林弘幸
木梨恵二郎
菊川真以
久保稔
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今日のながれ
研究学園都市の地域性を生かした展示
①つくばエキスポセンターには、研究学園都市
にある約300の研究機関等を3か月ごとに
紹介する「サイエンスシティつくば再発見」
②展示の手法や、関連イベントの紹介
③新たな協力関係
ー常設展示やプラネタリウム番組(デジタル展示)
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1.はじめに‐つくばエキスポセンターの紹介
研究学園都市の地域性を生かした展示
【つくばエキスポセンター】
【筑波研究学園都市】
・研究学園都市の中心部の科学館
・1985年の国際科学技術博覧会の恒久施設
・科学技術に関する展示や催事、プラネタリウム
・年間来館者数約17万人
・産総研やJAXA、筑波大など33 の国の研究
教育機関や多くの民間の研究所が300
・約 20,000 人の研究者従事
・毎年国内外から多くの来訪者
EXPO
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1.はじめに‐今年は科学万博から30年
1985年 科学万博-つくば‘85
研究学園都市の地域性を生かした展示
2015年 科学万博30周年記念
当時のユニフォームの着用(取材多数)
ニュートンのリンゴ植樹
復刻グッズ
バックヤードツアー
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1.はじめに‐サイエンスシティつくば再発見
研究学園都市の地域性を生かした展示
・研究学園都市の魅力を多くの人々に伝える
2006年3月 常設展示
「サイエンスシティつくば再発見」
「研究機関等紹介」
「自然・文化紹介」
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2.研究機関等紹介コーナー
研究学園都市の地域性を生かした展示
研究機関等紹介コーナー 基本コンセプト
(1)研究機関紹介を通して、来館する地域の子供たちとその親を
中心に、つくばの魅力を再発見させる。
(2)科学教育が地域の文化として根付くことを目指し、地域の子供
たちとその親、研究者との橋渡し的な役割を担い双方向のコミュ
ニケーションを促進する。
(3)国内外からの来館者に対するつくばの魅力を発信する。
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3.具体的な事例紹介
研究学園都市の地域性を生かした展示
(1)理化学研究所BRC展示
2013年6月から9月
独立行政法人理化学研究所
バイオリソースセンター
入り口サイン
B0ポスター6枚
ウイルス模型
関連映像
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3.具体的な事例紹介
研究学園都市の地域性を生かした展示
研究機関にパネルを
作ってもらうと
どうしても難解になる
対象
小学生連れの
親子
イラストとわかりやす
い文の補足パネル
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メインパネル:理化学研究所
補足パネル:つくばエキスポセンター
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3.具体的な事例紹介
研究学園都市の地域性を生かした展示
(2)展示関連イベント
2013年6月から9月
展示に関連したイベントを
全5回行った。
イベントを介した双方向のコミュニケーション
図3.万能(ES・iPS)細胞の観察コーナーの様子
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シロイヌナズナ変異体
トライコーム)の観察
3.具体的な事例紹介
研究学園都市の地域性を生かした展示
(2)展示関連イベント
地域の子供たちとその親が研究者と話し合い、知識を深める
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シロイヌナズナ変異体
トライコーム)の観察
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磁
3.具体的な事例紹介
(3)これまでの実績
2015年6月まで33機関を展示
●国等:18機関 ●民間:7機関
●大学:2機関
●その他:6機関
展示終了後は
アーカイブへ
髙
建
住 オ
土
ベ
防 藻
筑 技
地
B 植
ロ
応 ア
物
ジ 宇
フ ハ
環ジ 標 産
薬 資
ジ気
畜
農 花 農
農
理
森
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4.新たな協力関係の構築
研究学園都市の地域性を生かした展示
(1)常設・期間展示の制作
知見や協力関係を一過性のものにしない
・常設展示の制作に協力
・特別展、企画展の協力や監修
iPS細胞の固定標本(理化学研究所)
ボトリオコッカス培養槽(国立環境研究所)
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4.新たな協力関係の構築
研究学園都市の地域性を生かした展示
(2)プラネタリウム番組の制作(デジタル展示)
1.耳の不自由な方や英語圏からの外国人を対象にしたオリジナル番組制作・上映
2.地域の大学、学校、企業関係者の協力を得て、プラネタリウム番組を独自制作
3.プラネタリウムホールの能力
(1)収容人員 232席
(2)直径は25.6mの世界最大級のプラネタリウムで、
全天周デジタル映像と約38万個の星々を投影する
恒星球を組みあわせた宇宙・天文番組を提供
Copyright
Photo - McCain Library and Archives, The University of Southern Mississippi/
Illustrations - 2005 by Allan Drummond
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5.まとめ
研究学園都市の地域性を生かした展示
・2006年から10年間、研究機関等紹介コーナーを運営。
・展示や関連イベントを通して、来館する地域の子供た
ちやその親などに多角的に学ぶ場の提供。
・3か月毎の入れ替えにより、多くの機関や研究者と繋
がりができ、展示や監修などで当館の運営に幅広く寄与。
・研究機関側は、研究成果の紹介と、終了後もアーカイ
ブ内で継続的な広報効果が期待できる。
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5.まとめ
研究学園都市の地域性を生かした展示
・筑波研究学園都市の地域性を生かした特
徴的な展示は、つくば地域において各研究
機関の広報機能の一端を担うものである。
・地域連携、産学官連携を念頭にアーカイ
ブの更新も視野に入れながら、今後も展示
を継続していく。
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