NCフライス盤使用マニュアル/p

NC フライス盤
牧野フライス KE-55
最大加工範囲 : 550 × 320 × 350
●NC フライス盤各部の説明
操作パネル部
1 非常停止
非常停止釦は異常発生等の時、機械を緊急停止させる時に使います。
2 動作モード
動作(加工)内容によって選択します
・通常⇒ 通常の加工の時に選択します
・角度⇒ 角度をつけて直線加工を行う時に選択します
・円弧⇒ 円弧加工を行う時に選択します
・定寸⇒ 各種のパターン動作加工の時に選択します
・自動⇒ 外部入力装置とRS232Cの接続によるNCデータ入力運転の時に選択します
・ピッタリ⇒ ハンドル操作で軸移動後、5秒以内に押すと小数点以下の端数は切り捨てて軸の位置決めを行います。ピ
ッタリ位置に移動後、ブザーが「ピッ」と鳴ります
3 制限機能
この機能により各軸の位置に制限を掛けられます
・右⇒ このボタンを押すと、+X方向に制限が掛かります。設定した位置より右に行きません
・左⇒ このボタンを押すと、−X方向に制限が掛かります。設定した位置より左に行きません
・後⇒ このボタンを押すと、+Y方向に制限が掛かります。設定した位置より後に行きません
・前⇒ このボタンを押すと、−Y方向に制限が掛かります。設定した位置より前に行きません
・深さ⇒ このボタンを押すと、−Z方向に制限が掛かります。設定した位置より下に行きません
・解除⇒ このボタンを押すと、全ての制限を一度に解除できます
4 主軸機能
主軸を操作することができます
・正転⇒ 主軸を正回転方向に起動します
・停止⇒ 主軸を停止します
・逆転⇒ 主軸を逆回転方向に起動します
・回転数⇒ このレバーを回すと主軸速度が変わります。右に回すと増速し、左に回すと減速します
・クーラント⇒ このボタンを押すと、青いノズルより切削油が吐出します。再度押すと止まります。
5 リセット
・X0⇒ このボタンを押すと、X軸位置座標は「0」にセットされます
・Y0⇒ このボタンを押すと、Y軸位置座標は「0」にセットされます
・Z0⇒ このボタンを押すと、Z軸位置座標は「0」にセットされます
・T0⇒ このボタンを押すと、T値表示は「0」にセットされます
6 ソフトキー
CRT画面の下部に表示されて事柄のON/OFFです
7 数値キー/その他
数値等を入力します
・アラーム解除⇒ アラームの原因を取り除き、このボタンを押すとアラームが解除されます
・プリセット⇒ このボタンを押し、各軸位置表示をプリセットします
・X⇒ このボタンを押し、X成分のデータを入力します
・Y⇒ このボタンを押し、Y成分のデータを入力します
・Z⇒ このボタンを押し、Z成分のデータを入力します
・↑⇒ カーソル移動キー、矢印方向に移動します
・↓⇒ カーソル移動キー、矢印方向に移動します
・取消⇒ キャンセル(CAN)キーのこと。キー入力バッファに入力された文字または記号を削除したい時に使います
・入力⇒ インプット(INPUT)キーのこと。アドレス/数値キーで入力したデータがCRT上に表示されます。キー入力さ
れた情報をオフセットレジスタなどにセットしたい時に使います
8 数値設定ダイヤル
このダイヤルを回し、数値を入力することもできます
9 自動
NCプログラムで自動運転の時に使います
・起動⇒ NCプログラムの起動をかけます
・停止⇒ NCプログラムの自動運転を停止させます
操作ハンドル部
1 X軸ハンドル
このハンドルを回すとX軸が移動します。右に回すと+方向、左は−方向です
2 Y軸ハンドル
このハンドルを回すとY軸が移動します。右に回すと+方向、左は−方向です
3 Z軸ハンドル
このハンドルを回すとZ軸が移動します。左に回すと+方向、右は−方向です。但し、テーブルが上下動しますので不慣
れな内は操作に注意しましょう
4 ハンドルスイッチ
このスイッチを上向きにすればハンドル操作は有効になります。下向きにすれば無効になります
5 ハンドル倍率切り換え
このスイッチの切り換えによりハンドル1回転あたりの送り量を5mmもしくは0.5mmに選択できます。通常は5mm/
1回転で操作します
6 自動送りレバー
各軸を自動送りしたい時に使います。送り速度は⑦の自動送り速度変換レバーで調整します
7 自動送り速度変換レバー
このレバーで自動送り速度を変換します。右に回すと送り速度は速くなります。加工に適した速度を選びます
8 早送りボタン
自動送りレバーを入れ、このボタンを押すと早送りで軸が移動します。不慣れな内は触れないようにしましょう
9 タッチセンサー
このボタンを押すことにより切削工具の刃先位置を検出することができます。ただし、通電性のあるワークに限ります
10 現在位置ボタン
軸の現在位置を取り込む時に使います。通常は円弧加工の時に操作します