電気作業をするにあたって 吉田英智 R304 / #8912 -資格について補足- Education and Training for Electrical Engineering Qualifications 人 安全に関すること 電気工事の結果による 災害発生防止に関すること 物 経産省 厚労省 • 電気の危険性 • 安全作業、管理 作業 • 電気工事の際に守らなければな らない事柄 (電気設備技術基準・解釈) • 例:電線の太さ、遮断機の性能、 接地工事の種類 工作物 (低圧/高圧・特別高圧)電気取扱者安全 衛生特別教育 電気工事士/電気主任技術者 RCNPで、実用的、かつ、現実的な資格 「低圧電気取扱者安全衛生 「第2種電気工事士」 特別教育」 低圧:交流600V、直流750V 人 低圧電気取扱者安全衛生特別教育 低圧:交流600V、直流750V Special Education for Low Voltage Line Work 必要な教育項目 事業者が行わなければいけない教育 • 「低圧の充電電路の敷設若しく は修理の業務、又は配電盤室、 変電室等区画された場所に設置 する低圧の電路のうち、充電部 分が露出している開閉器の操作 の業務」 安全衛生特別教育規程(抄) • 充電電路のブレーカの開閉操作、 安全衛生特別教育規程(抄) 電源線の近傍の作業する従事者 ・実技教育は、低圧の活線作業及び活線近 が受けなくてはいけない教育 接作業の方法について、7時間以上(開閉 器の操作の業務のみを行うものについては、 • 電気工事の仕事はできない! 1時間以上)行うものとする。 (電気工作物は作れない!) 逆に 1時間の実技教育しか受けてない者は、 開閉器の操作の業務のみをしか行えない。 居室のブレーカ落ち⇒内線8890(OGFA) 漏電?過電流? 希望者が集まればRCNPで開催可能 第二種電気工事士 物 Qualification of Second-Class Electrician 低圧:交流600V、直流750V • 低圧電気:ほぼ一般家庭の電気工 事全般が行える資格 ⇒電気工作物を作ることができる! 上期の締切:4月8日 (学生:指導教員に相談を) • 低圧電気であっても、ブレーカの 開閉操作など充電電路(活線)の 近傍の作業するためには、前述 「低圧電気取扱者安全衛生特別教 育」を受ける必要がある! 電気技術者試験センターポスターより 申込先: http://www.shiken.or.jp/examination/index05.html 安全講習 高圧ガス&酸欠 1. 薬品/高圧ガス 実務担当 2. 高圧ガス編 1. 2. 3. 4. 5. 事故事例 高圧ガス 取扱い注意 RCNPにおける高圧ガス使用 高圧ガス管理@RCNP 3. 酸欠 ・理解度チェックテスト・・・安全講習全体の後 Speaker : 吉田英智 よしだ ひでとも contact: R304 / #8912 / [email protected] 薬品/高圧ガス 実務担当 阿野 真治 R305 #8911 ano@rcnp 吉田 英智 R304 #8912 hidetomo@rcnp 購入/廃棄など 管理全般/ 実験グループ対応 (ガス:OGCS統括) 安田 裕介 R304 #8913 yuusuke@rcnp 管理全般/ 加速器グループ対応 (薬品:OCCS統括) OGCS,OCCS:大阪大学の管理支援システムの名称 • 勤務時間 : 8:30-17:15 (月~金) 高圧ガス事故事例 ボンベは“飛ぶ”!:ほぼミサイル 2001年2月 大阪市西成区 路上でボンベ 人的被害なし 空気ボンベを廃棄するため、ボンベ が飛ぶ 物損 内の空気を抜く作業を行っていたと ころ、突然ボンベが宙を舞い、70 メートル先のBMWディーラーに飛び 込む。BMW新車5台に無数の傷。 2013年2月 東大阪市 ボンベ飛翔 作業員一人死 事業所内に放置されていた酸素ボン 亡 ベを処分しようと従業員がバルブに 無理な力を加えたところ、バルブが どちらも不慣れな人が作業 吹き飛び酸素が一気に噴出。ロケッ ト状態となって飛翔したボンベが約 (知識、バルブの操作) 8メートル先にいた他の従業員を直 放置 撃。15メートル飛ばされ死亡。 2014年5月 大阪市中央区 ボンベが破裂 人的被害なし 飲食店内で窒素ボンベの破裂事故。 物損 ほぼ未使用でガスが充填されている 状態のまま、長期間の放置による腐 食が原因。 1991年10月 大阪大学 ガス爆発事故 2名死亡 (実験室) 劣化:Oリング シランガスを用いた装置を使用して 実験中、漏れたガスが爆発 破裂したボンベ 高圧ガス:危険性 高圧ガス 高圧ガス保安法 原則 1MPa以上 圧縮ガス (大気圧: 約0.1MPa) 0.2MPa以上 液化ガス (その他法令で定めるガス) 一般的な圧縮ガス 充填圧力 14.7MPa ~150kg/cm2 ボンベ全体の力 7m3 容器で1000tを有に超す 危険性 高圧ガス:存在するだけで危険 1. 高い圧力:強い力、高いエネルギー 破裂、噴出、飛翔 2. ガスの性質 窒息、火災、爆発、中毒、低温(液化ガス) 3. 容器そのもの 重量、大きさ、材質、劣化 : 直接、間接 長期放置は持ってのほか! 容器 頑丈でないと 再検査(例) 1989年以降製造 かつ 5年毎 製造後20年未満 長期滞留 1年もしくは2年以内 (可燃性は1年) 高圧ガス:性質 性質 具体例 可燃性ガス 水素 アセチレン 、イソブタン、プ 水素 、アセチレン ロパン など 支燃性ガス 酸素 酸素 、亜酸化窒素 色で囲ったもの:ボンベの色 など (フッ素、塩素は毒性ガスとして) 毒性ガス 塩素、アンモニア、一酸化炭素 な 液化塩素 液化アンモニア ど 不活性ガス ヘリウム、窒素、二酸化炭素、アル ゴン など 液化炭酸ガス 特殊高圧ガス モノシラン、セレン化水素ほか(自然発火性、分解爆 発性、濃度に関わらず特に危険なガスなど) ボンベの中では液体?気体? 温度? RCNPにおける高圧ガス使用 • 高圧ガスボンベ o 使用場所 イオン源、ガス検出器、真空リーク、封入、真空リーク箇所探査、標的…… o 使用ガス 水素、窒素、酸素、ヘリウム、アルゴン、二酸化炭素、イソブタン…… o よく使われる高圧容器 • 7m3、1.5m3、0.5m3 • 14.7MPaでガス充填 • 液体寒剤 o 窒素、ヘリウム • 高圧ガス製造装置 o チラー、空調機で市に届け出ているものあり 高圧ガス(ボンベ)取扱い注意 • • ボンベは立てて固定して使用する 液化ガス、アセチレンガスはいかなる時も 使用しないボンベはキャップをし、立てて固定 する “首”が弱い! • バルブの開閉は、破損や噴出以外にも、摩擦や 断熱変化の熱で発火することがあるので、静か に行う • 適切な道具、減圧弁を使用する 固定:上下2か所 ・地震でも転倒しない、が基準 ・液体窒素デュワーも上記基準 ボンベを寝かせていると・・・ • 減圧弁やチューブをつないだら漏れチェックを 行う • 運搬時はキャップを付け、運搬用のキャリヤー を使用し、衝撃を与えないよう丁寧に運ぶ 高圧ガス管理@RCNP 高圧ガスボンベ管理 OGCS:大阪大学高圧ガス管理支援システム o 高圧ガスボンベも1本1本登録管理 登録票サンプル (OGCSの導入・今年度から本格運用) o 管理実務を安全衛生管理室員/技術職員が行う o 高圧ガスボンベも安全管理が必要という認識を o 対象:RCNP(吹田キャンパス内)に存在する 高圧ガスボンベ(圧縮ガス1MPa以上)全て! ☆購入時充填1MPa以下でも容器として1MPa以上 充填が可能なら登録必要! ☆外部から持ち込みボンベも対象 (運搬には制限有) o 既存ボンベ:これまでの調査情報をもとに登録 登録後、登録票をボンベにかける o 新規購入:購入は阿野さんを通じて(一元化、 予算元も伝えること):納品時登録 o 使用開始:刻印番号(固有番号)、使用場所、 (場所移動) 使用者、年月日を実務担当者に連絡 o いわゆるわき出し ⇒ 速やかに実務担当者に連絡を 連絡情報:場所、刻印番号(固有番号)、最終検査年月 高圧ガス管理@RCNP 高圧ガスボンベ管理 OGCS:大阪大学高圧ガス管理支援システム o 高圧ガスボンベも1本1本登録管理 登録票サンプル (OGCSの導入・今年度から本格運用) 全ては安全のため:不明、放置、長期滞留ボンベをなくす! o 管理実務を安全衛生管理室員/技術職員が行う o 高圧ガスボンベも安全管理が必要という認識を o 対象:RCNP(吹田キャンパス内)に存在する 高圧ガスボンベ(圧縮ガス1MPa以上)全て! ☆購入時充填1MPa以下でも容器として1MPa以上 充填が可能なら登録必要! ☆外部から持ち込みボンベも対象 (運搬には制限有) o 既存ボンベ:これまでの調査情報をもとに登録 登録後、登録票をボンベにかける o 新規購入:購入は阿野さんを通じて(一元化、 予算元も伝えること):納品時登録 o 使用開始:刻印番号(固有番号)、使用場所、 (場所移動) 使用者、年月日を実務担当者に連絡 o いわゆるわき出し ⇒ 速やかに実務担当者に連絡を 連絡情報:場所、刻印番号(固有番号)、最終検査年月 酸欠 液体寒剤取扱い注意 • 液体寒剤は気体を冷却して液化 • デュワーなどは冷却機能がないので、汲み出し時だけ でなく、保管時も徐々に気化する 高濃度のガスは 一呼吸でも酸欠の可能性 酸欠対策が必要! • 汲み出しの際は酸素モニターを必ず使用すること! 容器を冷やす際に一気に気化します • エレベーターに一緒に乗ってはいけません AVFエレベータの運転を専用運搬用にするにはキーが必要(核理所有) • 寒剤を使用する部屋には酸素モニターを付けること! 酸欠(酸素欠乏) 酸素欠乏に対する人体の影響 酸素濃度 ( % ) 主な症状(ただし、個人差がある) 21 (自然酸素濃度) 18 ( 安全限界 連続換気が必要 ) 16~12 呼吸、脈拍数増加、精神集中力低下、 頭痛、耳鳴り、吐き気 14~9 意識朦朧、頭痛、吐き気、チアノーゼ、 全身脱力 死につながる 10~6 昏倒、意識消失、全身筋痙攣 < 6 意識不明、昏睡、呼吸停止、心停止 6分で死亡 多くの酸素濃度計 酸素濃度19.5%で避難が望ましい 酸素濃度18%が安全限界 酸素濃度19.5%で第一警報音 酸素濃度18%で第二警報音 酸欠:酸素濃度計 固定型酸素濃度計 設置場所 酸素濃度19.5%で第一警報音 酸素濃度18%で第二警報音 携帯型酸素濃度計 置き場 • AVFサイクロトロン棟 固定用の代用/状況確認 o 液体窒素汲み場: サイクロトロン調整室南側(1階) o 検出器保守室(2階) 酸欠注意パトライト(青色) o 測定器開発室(2階) • RI棟 o RI測定室(1階) o 化学実験測定室(地階) 酸欠注意パトライト(青色) o RI棟地下通路(地階) 酸欠注意パトライト(青色、2か所) 第一警報音(酸素濃度19%)で点灯 Call 内線8888 突入しない 多くの酸素濃度計 • AVFサイクロトロン棟 o 液体窒素汲み場: サイクロトロン調整室南側(1階) o 共同利用作業室(2階)ドア手前 o 検出器保守室(2階)ドア手前 o 2階管理区域内エンジンドアそば 管理区域のアラーム、パトランプ対策 o RI棟へのエンジンドア入り口手前(地階) 地階青色パトランプ対策 • リングサイクロトロン棟 o 東実験室(1階) Ref:気体の比重 気体 温度 空気に対する比重 モニタを設置する場所の候補 ヘリウム すべて 軽い 天井付近 窒素 冷たい 温かい 重い 軽い 床から適度な高さ 天井付近 アルゴン すべて 重い 床付近 水素 すべて 軽い 天井付近 階下、階上に対す るモニタはこの限 りでない 酸欠:酸素検知器 固定型酸素濃度計 設置場所 固定用の代用/状況確認 o 窒素汲み場: サイクロトロン調整室南側(1階) o 検出器保守室(2階) 酸欠注意パトライト(青色) o 測定器開発室(2階) • RI棟 o RI測定室(1階) o 化学実験測定室(地階) 酸欠注意パトライト(青色) o RI棟地下通路(地階) 酸欠注意パトライト(青色、2か所) Ref:気体の比重 気体 ヘリウム 窒素 アルゴン 水素 酸素濃度19.5%で第一警報音 酸素濃度18%で第二警報音 携帯型酸素濃度計 置き場 • AVFサイクロトロン棟 第一警報音(酸素濃度19%)で点灯 Call 内線8888 突入しない 多くの酸素検知器 • AVFサイクロトロン棟 o 窒素汲み場: サイクロトロン調整室南側(1階) o 共同利用作業室(2階)ドア手前 o 検出器保守室(2階)ドア手前 o 2階管理区域内エンジンドアそば 管理区域のアラームに対して o RI棟へのエンジンドア入り口手前(地階) 地階青色パトランプ対策 • リングサイクロトロン棟 o 東実験室(1階) ・固定型/携帯型酸素濃度計 温度 空気に対する比重 モニタを設置する場所の候補 すべて 軽い 天井付近 ・酸欠注意パトライト&表示 冷たい 重い 床から適度な高さ まだまだ不十分 温かい 軽い 天井付近 今後対策を進めて行く すべて 重い 床付近 階下、階上に対す るモニタはこの限 すべて(実験者と協力) 軽い 天井付近 りでない 酸素濃度計 固定型酸素濃度計 携帯型酸素濃度計 固定用の代用/状況確認 複数:汲み場、検出器保守室、東実験室 青色パトライト 単体: 主に状況確認 共同利用作業室(2階) ドア手前 検出器保守室(2階) ドア手前 2階管理区域内 エンジンドアそば RI棟へのエンジンドア 入り口手前 高圧ガス&酸欠 おしまい まだまだ不十分 是非、大阪大学春季安全衛生集中講習会 ・「高圧ガス・液体寒剤に関する安全講習」 の受講(寒剤扱うには必須)を 引き続き薬品(安田さん)
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