花 と おじさん - Yuki & Sho 第13回 『熱と温度 その2』 Season1 最終回 1 © 2015 Technostar Co., Ltd. 登場人物 Yuki Sho 所属:株式会社テクノスター 所属:株式会社テクノスター 入社5年目. 以前は,二輪メーカのY社で エンジン設計やCAEを担当した この道ウン十年のベテラン. 何の因果かCAE業界に入っ てきた理系女. 今は技術顧問としてYukiと同じ 職場に! 主な仕事は,仕様書の作成、 ソフトウェアのテストに受託 業務も! Yukiにとっては何でも相談でき る,父親みたいな存在である. 専門用語や業界用語にまだ まだ四苦八苦している. Yukiさんに風邪の心配をされま すが、Shoさんの体調は別の原 因があるようです。 Yukiさんに顔色よりも臭いで勘 付かれてしまって。。。 Shoさんに風邪を移したのか、 体調が良くなったYukiさん。 早速、計算事例の準備に取 り掛かりますが、Shoさんの 体調が気になって・・・。 2 © 2015 Technostar Co., Ltd. Shoさん、風邪治りました? ちょっと顔色が悪いみたいですけど。 うっ、随分良くなりましたが、まだ少し。 ところで、この間の熱解析の モデルを作りました。 おっ、早速解析をやってみますか。 Jupiter-Designerを 使って解析しますので、 見てもらえますか? 壁温度T0 ℃ 100mm Q2 いいですよ。 そういえば、この間の熱解析の 問題って、えーと・・・。 壁温度T1 ℃ Q1 断面積100mm2 Q3 100 ℃の水 熱伝導率 熱伝達率 熱伝達率 2 0.5mW/(mm ・K) 60mW/(mm・K) 0.5mW/(mm2・K) Q1 = 0.5 × 100 ×(100−T0) Q2 = 60 × 100 ×(T0−T1) / 100 Q3 = 0.5 × 100 ×(T1−0) 熱量の釣り合い式:Q1 = Q2 = Q3 ∴T0 = 64.7℃, T1 = 35.3℃ あっ、思い出した! 確かこの図の問題で、Q1とQ3は熱伝達の式、 Q2は熱伝導の式を作って、熱量の釣り合い から、T0とT1を求めた計算事例でしたね。 ※第12回「熱と温度」より 3 じゃー、 やってみて下さい。 © 2015 Technostar Co., Ltd. では、縦10mm×横10mm、奥行き100mmで作成した直 方体のモデルを読み込んで、表示させます。 おっ 出てきた、出てきた。 次は、メッシュ分割と熱の条件設定ですね。 4 © 2015 Technostar Co., Ltd. デザイナーリボンに「メッシング」と「熱」のツールが ありますから、そこで設定できますね。 じゃ、メッシュはTET10(4面体2次要素)で 5mmサイズにします。 「メッシング」をクリック して、ダイアログをその まま「OK」ね。 ソリッド分割 したモデルが 出来ましたね。 5 © 2015 Technostar Co., Ltd. 熱の設定は、表面対流で その通り。 壁温T0℃側のフェースを選択して 雰囲気温度を100℃、熱伝達率を 0.5mW/(mm2・K)に、 壁温T1℃側のフェースを選択して 雰囲気温度を0℃、熱伝達率を 0.5mW/(mm2・K) に設定すれば良いですね。 壁温T0℃側の フェース選択① ② ④ ③ じゃ−、 壁温T0℃側の フェースを選択 して(①)、 コマンドウィンドウ コマンドウインドウに雰囲気温度100℃(①)と、熱伝達係数 0.5mW/(mm2・K)(③)を設定。 選択したフェースは、右端のアイコン「<」(④)をクリックしてリスト ウインドウで確認すればOKね。 6 リストウィンドウ © 2015 Technostar Co., Ltd. 壁温T1℃側の フェース選択 壁温T1℃側も同じように 設定しますね。 設定すると、アッセンブルウインドウに境界条件 SurfaceConvection_1 と SurfaceConvection_2 が表示されました(①)。 ① ② それぞれをクリックすると、 プロパティのところに設定した データを確認できます(②)。 7 © 2015 Technostar Co., Ltd. 熱伝導率は、「材料」のライブラリーからどれかを選んで、 熱伝導率を60mW/(mm・K)に修正します。 まずは、「材料」を クリックして・・・ 8 © 2015 Technostar Co., Ltd. ライブラリから選んだデータ(①)を ドラッグ&ドロップして、ユーザー データベースに追加ね(②)。 追加したデータ(②)をクリックすると 材料修正のウインドウ(③)が出て きます。 プロパティテーブルの熱伝導率(④)を クリックして、設定タブの熱伝導率の値を 60mW/(mm・K)に修正(⑤)して、OKね。 熱伝導率を修正したら、 モデルに材料情報を与えて 準備完了です。 ③ ② ① ④ プロパティテーブル 9 ⑤ 設定タブ © 2015 Technostar Co., Ltd. ② ③ パーツ(モデル)を選択(①) ④ そうそう。 この場合モデル全体に材料情報 を与えるので、パーツ(モデル)を クリックして選択(①)。 よーし。 次は「計算」だー。 選択したパーツは、右端のアイコン「<」(②)をクリックしてリスト ウインドウで確認(③)。 あとは、ユーザーデータベース上のデータをクリック(④)してOKね。 10 © 2015 Technostar Co., Ltd. じゃー「計算」を 実行しますね。 ① ② ② 「計算」から定常熱伝導解析(SOL 153) を選んで、ダイアログの「OK」をクリック。 計算が始まります。 11 © 2015 Technostar Co., Ltd. ① ② 計算が始まるとソルバー ランチャーウインドウ(①) が表示されます。 ③ 「ステータス」のところ で計算の進捗状況を 確認(②)できますが、 これぐらいの計算は 直ぐ終わりますよ(③)。 計算が終わると自動でPostの画面(①)が起動します。 あっ、計算終わりました。 ① 12 © 2015 Technostar Co., Ltd. アッセンブルウインドウの 解析結果から「温度」を クリック(①)すると計算 結果が表示されます。 じゃー 結果を表示します。 ① 計算結果の最大、最小値が T0、T1の温度ですね。 13 どれどれ・・・。 © 2015 Technostar Co., Ltd. あっー、本当に64.7℃と35.3℃になってる。 ほら、合っているでしょ。 これは簡単な例だから 理論解と数値解の付き合わせができますが、 複雑な形状だと理論解で解くのは不可能です。 でも、Jupiter-Designerを使って解けば簡単に計算できますね。 14 © 2015 Technostar Co., Ltd. これでとってもスッキリしました。 何か急にやる気が出てきました。 ガンバロー! 本当! お腹の調子もいいし、 今日は中華にしましょうか。 それは良かった。 そろそろお腹も 空いてきましたね。 というわけで二人は赤坂見附の『榮林』に行って元祖酸辣湯麺を食べた。コンビニ等でカップ麺も販売されているそうですよ。 Shoさん。 昨日遅くまで飲んだんでしょう? うっぐっ。 酒臭いですよ! バレたか。 まさか、二日酔いにラーメンなんて 考えたんじゃないでしょうね! そんなに怒んなくても・・・ 水分、塩分、糖質、たんぱく質 があっていいんだけどなぁ。 ったくもう、いい年こいて・・・ 15 © 2015 Technostar Co., Ltd. Jupiter-Designerのお知らせ Jupiter-Designerの詳しい情報はこちらから! http://www.e-technostar.com/jupiter-designer/ 無料貸し出しも行っています。 お問い合わせはこちらからどうぞ! http://www.e-technostar.com/contact/ 「Jupiter-Designer貸し出し希望」 と明記してお申込み下さい。 16 © 2015 Technostar Co., Ltd. いつも『花とおじさん』をご覧いただきまして、ありがとうございます。 第13回をもちまして、 シーズン1を 終了させていただきます。 1∼2ヶ月ほど休止期間 をはさんで、シーズン2を 開始する予定です。 では、シーズン2で またお会いしましょう。 よろしくお願いします。 17 © 2015 Technostar Co., Ltd. 『花とおじさん』 Season2 乞うご期待! さー、もう1軒いくろ∼! しばらくお休みをもらって、 Shoさんの アルコール抜きをしておきます。 18 © 2015 Technostar Co., Ltd.
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