「熱と温度 その2」(2015/05/14掲載) Season1 最終回

花 と おじさん
- Yuki & Sho 第13回
『熱と温度
その2』
Season1 最終回
1
© 2015 Technostar Co., Ltd. 登場人物
Yuki
Sho
所属:株式会社テクノスター
所属:株式会社テクノスター
入社5年目.
以前は,二輪メーカのY社で
エンジン設計やCAEを担当した
この道ウン十年のベテラン.
何の因果かCAE業界に入っ
てきた理系女.
今は技術顧問としてYukiと同じ
職場に!
主な仕事は,仕様書の作成、
ソフトウェアのテストに受託
業務も!
Yukiにとっては何でも相談でき
る,父親みたいな存在である.
専門用語や業界用語にまだ
まだ四苦八苦している.
Yukiさんに風邪の心配をされま
すが、Shoさんの体調は別の原
因があるようです。
Yukiさんに顔色よりも臭いで勘
付かれてしまって。。。
Shoさんに風邪を移したのか、
体調が良くなったYukiさん。
早速、計算事例の準備に取
り掛かりますが、Shoさんの
体調が気になって・・・。
2
© 2015 Technostar Co., Ltd. Shoさん、風邪治りました?
ちょっと顔色が悪いみたいですけど。
うっ、随分良くなりましたが、まだ少し。
ところで、この間の熱解析の
モデルを作りました。
おっ、早速解析をやってみますか。
Jupiter-Designerを
使って解析しますので、
見てもらえますか?
壁温度T0 ℃
100mm
Q2
いいですよ。
そういえば、この間の熱解析の
問題って、えーと・・・。
壁温度T1 ℃
Q1
断面積100mm2
Q3
100 ℃の水
熱伝導率
熱伝達率
熱伝達率
2
0.5mW/(mm ・K) 60mW/(mm・K) 0.5mW/(mm2・K)
Q1 = 0.5 × 100 ×(100−T0)
Q2 = 60 × 100 ×(T0−T1) / 100
Q3 = 0.5 × 100 ×(T1−0)
熱量の釣り合い式:Q1 = Q2 = Q3
∴T0 = 64.7℃, T1 = 35.3℃
あっ、思い出した!
確かこの図の問題で、Q1とQ3は熱伝達の式、
Q2は熱伝導の式を作って、熱量の釣り合い
から、T0とT1を求めた計算事例でしたね。
※第12回「熱と温度」より
3
じゃー、
やってみて下さい。
© 2015 Technostar Co., Ltd. では、縦10mm×横10mm、奥行き100mmで作成した直
方体のモデルを読み込んで、表示させます。
おっ
出てきた、出てきた。
次は、メッシュ分割と熱の条件設定ですね。
4
© 2015 Technostar Co., Ltd. デザイナーリボンに「メッシング」と「熱」のツールが
ありますから、そこで設定できますね。
じゃ、メッシュはTET10(4面体2次要素)で
5mmサイズにします。
「メッシング」をクリック
して、ダイアログをその
まま「OK」ね。
ソリッド分割
したモデルが
出来ましたね。
5
© 2015 Technostar Co., Ltd. 熱の設定は、表面対流で
その通り。
壁温T0℃側のフェースを選択して
雰囲気温度を100℃、熱伝達率を
0.5mW/(mm2・K)に、
壁温T1℃側のフェースを選択して
雰囲気温度を0℃、熱伝達率を
0.5mW/(mm2・K)
に設定すれば良いですね。
壁温T0℃側の
フェース選択①
②
④
③
じゃ−、
壁温T0℃側の
フェースを選択
して(①)、
コマンドウィンドウ
コマンドウインドウに雰囲気温度100℃(①)と、熱伝達係数
0.5mW/(mm2・K)(③)を設定。
選択したフェースは、右端のアイコン「<」(④)をクリックしてリスト
ウインドウで確認すればOKね。
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リストウィンドウ
© 2015 Technostar Co., Ltd. 壁温T1℃側の
フェース選択
壁温T1℃側も同じように
設定しますね。
設定すると、アッセンブルウインドウに境界条件
SurfaceConvection_1 と SurfaceConvection_2
が表示されました(①)。
①
②
それぞれをクリックすると、
プロパティのところに設定した
データを確認できます(②)。
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© 2015 Technostar Co., Ltd. 熱伝導率は、「材料」のライブラリーからどれかを選んで、
熱伝導率を60mW/(mm・K)に修正します。
まずは、「材料」を
クリックして・・・
8
© 2015 Technostar Co., Ltd. ライブラリから選んだデータ(①)を
ドラッグ&ドロップして、ユーザー
データベースに追加ね(②)。
追加したデータ(②)をクリックすると
材料修正のウインドウ(③)が出て
きます。
プロパティテーブルの熱伝導率(④)を
クリックして、設定タブの熱伝導率の値を
60mW/(mm・K)に修正(⑤)して、OKね。
熱伝導率を修正したら、
モデルに材料情報を与えて
準備完了です。
③
②
①
④
プロパティテーブル
9
⑤
設定タブ
© 2015 Technostar Co., Ltd. ②
③
パーツ(モデル)を選択(①)
④
そうそう。
この場合モデル全体に材料情報
を与えるので、パーツ(モデル)を
クリックして選択(①)。
よーし。
次は「計算」だー。
選択したパーツは、右端のアイコン「<」(②)をクリックしてリスト
ウインドウで確認(③)。
あとは、ユーザーデータベース上のデータをクリック(④)してOKね。
10
© 2015 Technostar Co., Ltd. じゃー「計算」を
実行しますね。
①
②
②
「計算」から定常熱伝導解析(SOL 153)
を選んで、ダイアログの「OK」をクリック。
計算が始まります。
11
© 2015 Technostar Co., Ltd. ①
②
計算が始まるとソルバー
ランチャーウインドウ(①)
が表示されます。
③
「ステータス」のところ
で計算の進捗状況を
確認(②)できますが、
これぐらいの計算は
直ぐ終わりますよ(③)。
計算が終わると自動でPostの画面(①)が起動します。
あっ、計算終わりました。
①
12
© 2015 Technostar Co., Ltd. アッセンブルウインドウの
解析結果から「温度」を
クリック(①)すると計算
結果が表示されます。
じゃー
結果を表示します。
①
計算結果の最大、最小値が
T0、T1の温度ですね。
13
どれどれ・・・。
© 2015 Technostar Co., Ltd. あっー、本当に64.7℃と35.3℃になってる。
ほら、合っているでしょ。
これは簡単な例だから
理論解と数値解の付き合わせができますが、
複雑な形状だと理論解で解くのは不可能です。
でも、Jupiter-Designerを使って解けば簡単に計算できますね。
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© 2015 Technostar Co., Ltd. これでとってもスッキリしました。
何か急にやる気が出てきました。
ガンバロー!
本当!
お腹の調子もいいし、
今日は中華にしましょうか。
それは良かった。
そろそろお腹も
空いてきましたね。
というわけで二人は赤坂見附の『榮林』に行って元祖酸辣湯麺を食べた。コンビニ等でカップ麺も販売されているそうですよ。
Shoさん。
昨日遅くまで飲んだんでしょう?
うっぐっ。
酒臭いですよ!
バレたか。
まさか、二日酔いにラーメンなんて
考えたんじゃないでしょうね!
そんなに怒んなくても・・・
水分、塩分、糖質、たんぱく質
があっていいんだけどなぁ。
ったくもう、いい年こいて・・・
15
© 2015 Technostar Co., Ltd. Jupiter-Designerのお知らせ
Jupiter-Designerの詳しい情報はこちらから!
http://www.e-technostar.com/jupiter-designer/
無料貸し出しも行っています。
お問い合わせはこちらからどうぞ!
http://www.e-technostar.com/contact/
「Jupiter-Designer貸し出し希望」
と明記してお申込み下さい。
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© 2015 Technostar Co., Ltd. いつも『花とおじさん』をご覧いただきまして、ありがとうございます。
第13回をもちまして、
シーズン1を
終了させていただきます。
1∼2ヶ月ほど休止期間
をはさんで、シーズン2を
開始する予定です。
では、シーズン2で
またお会いしましょう。
よろしくお願いします。
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© 2015 Technostar Co., Ltd. 『花とおじさん』 Season2
乞うご期待!
さー、もう1軒いくろ∼!
しばらくお休みをもらって、
Shoさんの
アルコール抜きをしておきます。
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© 2015 Technostar Co., Ltd.