To pic s つくば Science Edge 2015 【発表を終わって】 オーラルプレゼンテーションでは、最 終審査の結果、8チームのうち「創意 指向賞」として静岡県立富岳館高校 が、 「探求指向賞」として茗渓学園中 学校高等学校が、 「未来指向賞」とし て東京大学教育学部付属中等教育学校 が表彰を受けた。 また、英語ポスターセッションには 33チームが参加し、池田学園池田高等 学校他2校が、日本語ポスターセッ ションには113チームが参加し、本郷 中学校・高等学校他2校が表彰を受け た。日本語ポスターセッションでは、 専門の研究者や学生の審査の他、参加 者も投票に加わった。 受賞者たちは、江崎玲於奈博士から の賞状に感激していた様子であった。 in つくば国際会議場 つくば国際会議場は、1999年の開館以来、知の交流拠点として、多くの国際会議やイベントが開催されて います。去る3月23∼24日、つくば国際会議場が毎年自主事業として行う「つくば Science Edge 2015」 が開催され、海外や国内の中高生が自らの研究成果をつくばの研究者の前で発表しました。今回は、将来の科 学者の芽を発掘するイベントを紹介します。 受賞者のみなさん 【ワークショップ】 会場内では、最先端の研究を進める企業や大学、研 究機関など計13団体によって、生物や医学など様々な テーマに関するワークショップが開催された。 筑波大学は、東京オリンピックに向けて、産学連携 でスポーツに関する取り組みを進めている。今回は、 身体活動を容易に分析できるアプリケーションを展示 した。中高生を含む見学者は自ら体を動かし、ソフト を体験した。 筑波大学のワークショップ 【知の触発拠点 つくば国際会議場】 つくば国際会議場は世界的科学技術の集積地にあっ て、これまで数々の著名な国際会議が開催されてきた。 ここで発表を行う「つくば Science Edge」は、中高生に 大きな舞台で自らの研究を発信する喜びを感じさせてい る。この経験は、中高生たちの科学に対する関心を一層 高めるきっかけとなるだろう。 メインプログラムのオーラルプレゼンテーション 日本語ポスターセッション 2 【概要】 5回目となる今回は、シンガポール やタイなど海外4カ国から参加の12 チームを含め、国内外の中学校や高 校50校から計154チームが参加し た。 大ホールでは、予選を勝ち抜いた8 チームがオーラルプレゼンテーション (登壇発表)を行い、一流の科学者 や研究者を前に発表と質疑応答を 行った。 中ホール300でも、中高生が自ら作 成したポスター用いて、見学者に研 究成果を説明した。 つくば国際会議場 〈主催者代表挨拶:つくば国際会議場館長 江崎 玲於奈 氏(ノーベル物理学賞受賞)〉 「つくばScience Edge」は、今回で5回目を迎えます。多くの人達にサイエンスの 意義を感じ、勉強してもらい、嬉しく思います。教育には、学校で教わる教育と自分 が自主的に行う教育があります。創造力は、自主的な教育を通じ、疑う・考える・探 究する・実行することによって養われるものです。創造力はノーベル賞を受賞するた めには不可欠なものであり、サイエンスエッジは自主的な教育を補完する意味を持つ ものであると考えています。 取材:廣田 善文 3
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