発表集に寄せて - 長崎県病院企業団

発表集によせて
第36回長崎県地域医療研究会は 10 月 25,26 日に開催され、皆様のご協力のもと
に無事終了することができました。お礼申し上げます。
長崎では 10 月 22 日まで“がんばらんば国体”が開催されて、長崎県は天皇杯を獲
得するという大活躍で、その興奮冷めやらぬ中での地域医療研究会開催となりました。
今回のテーマは“医療と患者さんが寄り添う社会へ”としました。
基調講演は米倉企業長の“これからの地域医療の在り方――2025 年問題を解決する
ための方策――”で、団塊の世代が後期高齢者になる 2025 年に向けての国の政策、地
域医療構想や地域包括ケアなどをわかりやすく講演していただきました。また、今年度
から企業団本部に設置された看護指導監の高口指導官をご紹介いただき、その抱負も語
っていただきました。活躍を期待しているところです。
一般演題は、関係医療機関から看護部門に15題、コメディカル部門に8題、若手医
師部門に5題の計28題と選りすぐられた演題をいただきました。精神科閉鎖病棟での
避難訓練や、エボラ出血熱が話題になる中での個人防護具の正しい着脱法取得などの医
療安全に関することや、診療看護師のニーズなど印象に残る演題が多く発表されました。
またコメディカル部門の発表やシーボルト大学の学生の対馬での健康対策などこれか
らの診療に役立つ演題で日頃の頑張りがわかるようでした。
シンポジウムは“2025 年を考える”というテーマで、図らずも企業長と同じよう
なテーマになりましたが、各基幹病院長に五島、対馬、島原、新上五島の各医療圏の
2025 年問題を語っていただきました。共通するのは 64 歳以下の人口が激減するが、高
齢者の数はほとんど変わらずに 85 歳以上が増えるということで、医療のみならず介護
との連携がこれまで以上に問題であるということでした。精神医療センターの高橋院長
には、認知症患者の増加対策の必要性をお話しいただきました。
昨年の研究会の反省会で、以前のように会員が一堂に会して、全部の発表を聞きたい
という要望が多数を占めましたので、今回は国際会議場のみで行いました。しかし、特
別講演や事務部門の発表は割愛し、シンポジウムも議論の時間が足らずに終わりました。
この反省を次回に生かしていただきたいと思います。
最後になりますが、本会を開催するにあたり、準備に当たっていただいた皆様、また
会の進行に携わっていただいた皆様、活発なる議論をしていただいた皆様に感謝申し上
げます。
第 36 回長崎県地域医療研究会会長
神田哲郎