2015年8月期 上期業績 および通期見通し

2015年4月9日
2015年8月期 上期業績
および通期見通し
岡﨑 健
株式会社ファーストリテイリング
グループ上席執行役員 CFO
1
目次
I. 上期決算概要
P3 ~
II. 2015年8月期 通期業績予想 P18 ~
III.参考資料
P22 ~
P17
P21
P25
【業績開示について】
2014年8月期末より国際会計基準(IFRS)を適用いたしました。
本資料上の数字については、特に断りのない限り、すべてIFRSベースで記載しております。
【資料文中のグループ事業の表示について】
各グループ事業の構成は、以下のとおりです。
国内ユニクロ事業: 国内ユニクロ事業の数値が表示されています。
海外ユニクロ事業: 海外で展開するユニクロ事業が含まれています。
グローバルブランド事業: ジーユー事業、セオリー事業、コントワー・デ・コトニエ事業、
プリンセス タム・タム事業、J Brand事業が含まれています。
【将来予測に関するご注意】
本資料に掲載されている業績予想、計画、目標数値などのうち、歴史的事実でないものは、作成時点で
入手可能な情報に基づき作成した将来情報です。実際の業績は、経済環境、市場の需要・価格競争に
対する対応、為替などの変動により、この業績予想、計画、目標数値と大きく異なる場合があります。
2
【連結】 2015年8月期 上期実績
計画を上回る増収増益を達成
2014年8月期
上期実績
売上収益
(売上比)
売上総利益
(売上比)
販管費
(売上比)
事業利益
(売上比)
その他収益・費用
(売上比)
営業利益
(売上比)
税引前四半期利益
(売上比)
親会社の所有者に帰属する
四半期利益
(売上比)
単位:億円
2015年8月期 上期
直近予想
(1/8時点)
実績
7,643
8,900
9,496
100.0%
100.0%
100.0%
3,774
-
4,795
49.4%
-
50.5%
2,725
-
3,363
35.7%
-
35.4%
1,049
-
1,431
13.7%
-
15.1%
20
-
68
0.3%
-
0.7%
1,070
1,200
1,500
14.0%
13.5%
15.8%
1,105
1,200
1,636
14.5%
13.5%
17.2%
670
670
1,047
8.8%
7.5%
11.0%
前年同期比
+24.2%
+27.0%
+1.1p
+23.4%
▲0.3p
+36.4%
+1.4p
+236.1%
+0.4p
+40.2%
+1.8p
+48.0%
+2.7p
+56.2%
+2.2p
注: 事業利益は、売上収益から売上原価、販管費を控除して算出しております。
3
【連結】 上期 売上収益
売上収益9,496億円、1,853億円の増収
海外ユニクロが1,134億円の増収
489億円
1,134億円
国内
ユニクロ
228億円
海外ユニクロの売上構成比が36.4%へ拡大
15.6%
9,496億円
海外ユニクロ
グローバル
ブランド
国内ユニクロ
16.4%
グローバルブランド
47.9%
7,643億円
海外
ユニクロ
53.1%
63.0%
69.4%
+1,853億円
36.4%
74.8%
30.4%
11.0%
2014年度
上期
売上収益
2015年度
上期
売上収益
16.1%
21.3%
上期
上期
上期
上期
上期
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
2015年度
JGAAP
IFRS
4
【連結】 上期 営業利益
4,795億円
+27.0%
3,363億円
+23.4%
販管費比率
35.7%→35.4%
(0.3p 低下)
①国内ユニクロ事業の
販管費比率▲0.4ポイント
②海外ユニクロ事業の
1店舗当たりの売上が増加、
販管費比率が改善
1,431億円
+36.4%
販管費
期首為替レート:1ドル約103円
2月末為替レート:1ドル約119円
海外子会社の仕入れに
かかわる一時立替金などに
為替差益が69億円発生
68億円
1,500億円
+40.2%
その他
収益・費用
売上総利益率
49.4%→50.5%
(1.1p 改善)
2015年度
上期
売上総利益
①国内ユニクロの
売上総利益率改善 +1.8p
2015年度
上期
事業利益
注: 事業利益は、売上収益から売上原価、販管費を控除して算出しております。
2015年度
上期
営業利益
5
【連結】 上期
親会社の所有者に
帰属する四半期利益
円安による
為替差益の増加
1,500億円
+40.2%
135億円
1,636億円
+48.0%
526億円
1,109億円
+56.7%
金融損益
法人所得税
費用
2015年度
上期
営業利益
2015年度
上期
税引前
四半期利益
62億円
1,047億円
+56.2%
非支配持分
2015年度
上期
四半期利益
2015年度
上期
親会社の
所有者に
帰属する
四半期利益
6
【セグメント別】 上期 実績
2014年8月期
上期実績
上期実績
前年同期比
4,545
886
+12.1%
事業利益
4,055
699
(売上比)
17.2%
19.5%
その他収益・費用
営業利益
18
717
8
894
(売上比)
17.7%
19.7%
売上収益
事業利益
2,320
271
3,455
431
(売上比)
11.7%
12.5%
その他収益・費用
営業利益
▲8
262
▲3
428
(売上比)
11.3%
12.4%
売上収益
事業利益
1,253
92
1,482
123
(売上比)
7.4%
8.3%
その他収益・費用
営業利益
2
95
▲6
117
(売上比)
7.6%
7.9%
売上収益
国内ユニクロ事業
海外ユニクロ事業
グローバルブランド事業
2015年8月期
単位:億円
+26.8%
+2.3p
▲54.5%
+24.7%
+2.0p
+48.9%
+59.0%
+0.8p
+63.2%
+1.1p
+18.3%
+33.7%
+0.9p
+23.4%
+0.3p
注: 連結業績には上記の他、ファーストリテイリングの業績、連結調整が含まれております。
国内ユニクロの業績にはグループ間取引が含まれております(売上収益を除く)。
事業利益は、売上収益から売上原価、販管費を控除して算出しております。
7
【国内ユニクロ事業】 上期実績
計画を上回る増収増益
2014年8月期
上期実績
売上収益
(売上比)
売上総利益
(売上比)
販管費
(売上比)
事業利益
(売上比)
その他収益・費用
(売上比)
営業利益
(売上比)
2015年8月期 上期
実績
単位:億円
前年同期比
4,055
4,545
100.0%
100.0%
1,933
2,251
47.7%
49.5%
1,234
1,364
30.4%
30.0%
699
886
17.2%
19.5%
18
8
0.4%
0.2%
717
894
17.7%
19.7%
+12.1%
+16.4%
+1.8p
+10.6%
▲0.4p
+26.8%
+2.3p
▲54.5%
▲0.2p
+24.7%
+2.0p
注: 国内ユニクロの業績にはグループ間取引が含まれております(売上収益を除く)。
事業利益は、売上収益から売上原価、販管費を控除して算出しております。
8
【国内ユニクロ事業】 売上収益の状況
上期 売上収益 4,545億円 (前年同期比+12.1%)
・既存店売上高:前期比+8.4%(客単価+10.2%、客数 ▲1.6%)
・スクラップ&ビルドによる店舗の大型化で1店舗当たりの売上が増加
販売動向
客単価
・第2四半期は気温が低く推移したことから、ヒートテックエクストラウォーム、
ウルトラライトダウン、スウェットといった冬物コア商品の販売が好調
・初売りも多くのお客様にご来店いただき、大変な賑わいとなった
・客単価上昇は、インナー部門でヒートテックエクストラウォームの構成比が高まる、
アウター部門、ボトムス部門でも比較的単価が高い商品の販売が好調による
直営既存店
前年比
2015年8月期
1Q
12月
1月
2月
2Q
上期
3月
売上高
+7.5%
+10.2% +8.9%
+7.7%
+9.4%
+8.4%
▲3.0%
客数
▲2.2%
▲1.4% +0.5%
▲3.0%
▲1.1%
▲1.6%
▲10.5%
客単価
+9.9%
+11.7% +8.4% +11.1%
+10.6%
+10.2%
+8.4%
2015年2月末 直営店舗数814店舗、前年同期末比▲18店舗
FC店28店舗、同+10店舗
9
【国内ユニクロ事業】 売上総利益率
上期 売上総利益率 49.5%
(前年同期比 +1.8p)
前年同期比で改善、計画を若干上回る
・第1四半期:前年同期比で改善、計画を上回る
秋冬商品の立ち上がりが早かったこと、冬物コア商品の販売好調
・第2四半期:前年同期比で改善、計画を若干下回る
1月の初売りセールで値引き商品に販売が集中
10
【国内ユニクロ事業】 販管費
上期 売上販管費比率 30.0%
(前年同期比 ▲0.4p)
単位: 億円
2014年8月期 上期
(売上比)
実績
販管費合計
1,234
30.4%
人 件 費
362
8.9%
広告宣伝費
181
4.5%
賃 借 料
261
6.5%
減価償却費
36
0.9%
その他経費
391
9.7%
2015年8月期 上期
実績
(売上比)
増減
(売上比)
1,364
410
175
285
36
456
30.0%
+130
▲0.4p
9.0%
+47
+0.1p
3.9%
▲5
▲0.6p
6.3%
+23
▲0.2p
0.8%
+0
▲0.1p
10.0%
+64
+0.3p
11
【海外ユニクロ事業】上期 実績(1)
上期 計画を上回る大幅な増収増益
・為替の影響を除いた現地通貨ベースでも計画を上回る
・特にグレーターチャイナ、韓国の業績が好調、計画を上回る
・欧州事業はほぼ計画通り
・米国事業は計画を下回り減益
・アジア、米国を中心に83店舗の純増、2月末716店舗
2014年8月期
海外ユニクロ事業
上期実績
上期実績
売上収益
事業利益
2,320
271
3,455
431
(売上比)
11.7%
12.5%
▲8
262
▲3
428
11.3%
12.4%
その他収益・費用
営業利益
(売上比)
単位:億円
2015年8月期
注: 事業利益は、売上収益から売上原価、販管費を控除して算出しております。
前年同期比
+48.9%
+59.0%
+0.8p
+63.2%
+1.1p
12
【海外ユニクロ事業】上期 実績(2)
各エリアの業績トレンド
・グレーターチャイナ:計画を上回り、大幅な増収増益
台湾は既存店売上高は2桁増収と好調を維持
中国は冬物コア商品の販売が順調、旧正月商戦も好調で既存店売上高は増収
・韓国:既存店売上高2桁増、計画を上回る大幅な増収増益
・東南アジア地区:ほぼ計画どおりの増収増益
・オーストラリア:計画を下回り、減益
3店舗の新規出店による経費増、初めての春夏商売により苦戦、売上が下振れ
・米国:売上と粗利益率が計画を下回り、赤字幅が拡大
秋冬商品の立ち上がりが遅れ、既存店売上高は計画を下回り、
新規店舗の売上も計画未達。シーズン末での在庫処分が増加し、粗利益率が低下
店舗数が前年同期末の17店舗に対し、22店舗拡大したことによる経費増
・欧州:ほぼ計画通りの増収増益
英国、フランスは既存店が増収、利益は計画を上回る。ドイツは計画未達
ロシアは、事業利益で増益も、通貨危機により、営業利益は計画を下回る
13
【グローバルブランド事業】 上期 実績
計画通りの増収増益
・ジーユー事業:計画を上回る増収増益を達成
キャンペーン商品のニット、スカート、冬物アウターの販売が好調
ジーユーベーシックの販売も順調。既存店売上高は増収、粗利益率改善で増益
・セオリー事業:計画を下回り、若干の減益
・コントワー・デ・コトニエ事業:計画を下回り、若干の減益
・プリンセス タム・タム事業: 計画通り、前年並み
・J Brand事業:計画を下回り、赤字幅は若干拡大
2014年8月期
グローバルブランド事業
2015年8月期
上期実績
上期実績
売上収益
事業利益
1,253
92
1,482
123
(売上比)
7.4%
8.3%
その他収益・費用
営業利益
2
95
▲6
117
(売上比)
7.6%
7.9%
単位:億円
前年同期比
注: 事業利益は、売上収益から売上原価、販管費を控除して算出しております。
+18.3%
+33.7%
+0.9p
+23.4%
+0.3p
14
【連結】 2015年2月末 B/S
単位: 億円
2014年2月末 2014年8月末 2015年2月末 前年同期末比
資産合計
9,703
9,923
12,762
+3,059
流動資産
6,899
7,170
9,770
+2,870
非流動資産
2,803
2,752
2,992
+188
負 債
3,191
3,562
4,713
+1,521
資本合計
6,512
6,360
8,049
+1,537
15
【連結】 B/Sのポイント(前年同期末比)
流動資産の増加 +2,870億円(6,899億円⇒9,770億円)
・現金及び現金同等物の増加 : +1,039億円(3,588億円 ⇒ 4,628億円)
・たな卸資産の増加: +424億円 (1,685億円 ⇒ 2,109億円)
【国内UQ】 +74億円 通年で販売する定番商品の増加、春物商品の早期投入
【海外UQ】 +301億円 2月末店舗数が前年同期末比で182店舗増加
【グローバルブランド】 +48億円 ジーユー、セオリー事業の事業拡大による在庫増
・デリバティブ金融資産: +755億円(資産1,115億円 ⇒1,870億円)
2月末の為替レートが、国内ユニクロなどで保有する為替予約の平均レートより
円安となり、その乖離が拡大したため、前年同期末に比べ755億円増加
非流動資産の増加 +188億円 (2,803億円 ⇒ 2,992億円)
・有形固定資産の増加: +252億円 (1,055億円 ⇒ 1,308億円)
【海外UQ】 前年同期末比182店舗の増加 【グローバルブランド】 同102店舗の増加
・無形資産の減少: ▲138億円 (918億円 ⇒ 780億円)
【グローバルブランド】 2014年8月期末にJ Brandの減損損失
16
【連結】 上期 キャッシュ・フロー
単位:億円
2014年8月期
上期累計
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前四半期利益
減価償却費及びその他の償却費
運転資金の増減額
法人税等の支払い・還付
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の増減額 (▲は増加)
有形固定資産の取得による支出
無形資産の取得による支出
財務活動によるキャッシュ・フロー
配当金の支払額
現金及び現金同等物に係る換算差額
2015年8月期
上期累計
コメント
+1,029
+2,240
+1,105
+1,636
+139
+177
▲10
+793
▲190
▲264
▲244
▲740
-
▲458
一時的に3ヵ月超の定期預金が増加
▲192
▲216
出店拡大に伴う投資
▲29
▲34
▲206
▲223
▲151
▲152
43
211
1,488
3,140
4,628
現金及び現金同等物の増加額
621
現金及び現金同等物期首残高
2,967
現金及び現金同等物期末残高
3,588
ユニクロ事業をはじめとする
各事業の利益貢献
期末日が休日のため、仕入債務が増加
棚卸資産が8月末に比べて減少
システム投資など
期末配当金1株あたり150円の支払
17
【連結】 2015年8月期 通期業績予想
通期業績予想を上方修正
売上収益
営業利益
: 1兆6,500億円 500億円の増額修正
:
2,000億円 200億円の増額修正
・金融損益は若干の円高を想定、通期で約115億円を見込む
(2015年8月末 1$=約118円、1€=約132円を前提)
単位:億円
2014年8月期
通期実績
売上収益
( 売上比)
営業利益
( 売上比)
税引前利益
( 売上比)
当期利益
( 売上比)
親会社の所有者に
帰属する当期利益
( 売上比)
2015年8月期
直近予想
(1/8時点)
13,829
16,000
100.0%
100.0%
1,304
1,800
9.4%
11.3%
1,354
1,800
9.8%
11.3%
793
1,080
5.7%
6.8%
745
1,000
5.4%
6.3%
前期比
+15.7%
2015年8月期
修正予想
(4/9時点)
16,500
前期比
+19.3%
100.0%
+38.0%
+1.9p
+32.9%
+1.5p
+36.1%
+1.1p
+34.1%
+0.9p
2,000
12.1%
2,115
12.8%
1,300
7.9%
1,200
7.3%
+53.4%
+2 . 7 p
+56.1%
+3 . 0 p
+63.9%
+2 . 2 p
+61.0%
+1 . 9 p
18
2015年8月期 下期の営業利益予想
上期の営業利益は予想に対し300億円の上ブレも、
通期の営業利益は200億円の上方修正に留まる
期初予想からの下期営業利益予想の変更点
【国内ユニクロ事業】:若干の減額修正
想定以上に円安が進んだことによる原価のコストアップ
【海外ユニクロ事業】:若干の減額修正
米国事業の業績の下ブレ
【グローバルブランド】:若干の減額修正
J Brand事業などの業績の下ブレ
【その他および調整額】 :減額修正
若干の円高を見込んでいるため、為替差損を予想
FR単体で人件費などのコスト増を見込む
19
2015年8月期 通期業績予想 各事業のトレンド
国内ユニクロ事業:増収増益
・通期の既存店売上高は約5.5%増、下期では約1.5%増を予想
・原価のコストアップなどにより、下期の営業利益は前年同期比で横ばい
海外ユニクロ事業:大幅な増収増益
・グレーターチャイナ、韓国の業績は引き続き好調なトレンドを維持、大幅な増収増益
・米国の赤字幅は拡大する見込み
・通期の海外ユニクロ事業の出店数は200店舗を予定
グローバルブランド事業:増収増益
・ジーユー事業は、通期で増収増益、営業利益率も改善を見込む
・セオリー事業など、その他のブランドは前年並みの業績
海外ユニクロ事業 出店予想
グレーターチャイナ
グローバルブランド 出店予想
約100店舗
GU事業
約50店舗
約45店舗
セオリー事業
約45店舗
米国
約20店舗
CDC
約5店舗
欧州
約5店舗
合計
約200店舗
合計
約100店舗
韓国
約30店舗
東南アジア・オセアニア地区
20
2015年8月期 配当金予想
中間配当金 175円を予定
年間配当金 350円を予想
1株当り配当金
中間
期末
通期
2013年8月期
140円
150円
290円
2014年8月期
150円
150円
300円
2015年8月期(1/8予想)
160円
160円
320円
2015年8月期(修正予想) ※
175円
175円
350円
増配額
+25円
+25円
+50円
※ 2015年8月期の中間配当については4月9日開催の取締役会にて決議しております。
なお、業績や資金需要に大きな変動が生じた場合、期末配当金額を変更することがあります。
21
<参考資料>
国内ユニクロ事業の価格戦略
2015年秋冬物商品
約2割の品番数で価格の見直し
全体として平均1割程度の単価アップを予想
■値上げの要因
 円安によるコストアップ
長期的な為替予約を行っているも、社内調達レートが徐々に円安へ
 原材料の長期的な上昇
メリノウール、カシミヤ、デニムなど、品質にこだわった素材を調達
長期的な調達価格は、上昇傾向
 生産国における人件費上昇
中国などの生産国での人件費は、年々上昇傾向、生産コストを圧迫
今まで以上に、付加価値を高めた商品を、お値打ち価格で
提供し、お客様の期待にお応えしていきたい
22
<参考資料>
連結対象事業別出退店 実績
【単位:店舗】
14年8月
期末
ユニクロ事業合計
国内ユニクロ事業:※
直営店
大型店
標準店等
FC
海外ユニクロ事業: 中国
香港
台湾
韓国
シンガポール
マレーシア
タイ
フィリピン
インドネシア
オーストラリア
米国
英国
フランス
ロシア
ドイツ
グローバルブランド事業
ジーユー事業
セオリー事業※
コントワー・デ・コトニエ事業※
注:ミーナ事業、グラミンユニクロ
事業は含まず
※フランチャイズ店は含む
プリンセス タム・タム事業※
J Brand
総 合 計
1,485
852
831
199
632
21
633
306
22
46
133
18
21
20
16
4
1
25
10
6
4
1
1,268
276
460
374
152
6
2,753
上期実績 (2015/2末)
出店
119
27
20
10
10
7
92
40
3
5
8
4
3
1
6
2
3
14
0
2
1
0
69
28
36
5
0
0
188
退店
純増
期末
46 +73 1,558
37 ▲10
842
37 ▲17
814
6
+4
203
31 ▲21
611
0
+7
28
9 +83
716
6 +34
340
1
+2
24
0
+5
51
2
+6
139
0
+4
22
0
+3
24
0
+1
21
0
+6
22
0
+2
6
0
+3
4
0 +14
39
0
0
10
0
+2
8
0
+1
5
0
0
1
23 +46 1,314
9 +19
295
7 +29
489
4
+1
375
1
▲1
151
2
▲2
4
69 +119 2,872
23
<参考資料>
連結対象事業別出退店 予想
【単位:店舗】
ユニクロ事業合計
国内ユニクロ事業:
直営店
大型店
標準店等
FC
海外ユニクロ事業
グローバルブランド事業 ※
総 合 計
注:ミーナ事業、グラミンユニクロ事業は含まず
14年8月
期末
1,485
852
831
199
632
21
633
1,268
2,753
2015年8月期 予想
出店
退店 純増減 期末
247
70 +177 1,662
47
55
▲8
844
37
54
▲17
814
16
5
+11
210
21
49
▲28
604
10
1
+9
30
200
15 +185
818
+70 1,338
100
30
347
100 +247 3,000
※フランチャイズ店は含む
24
<参考資料>
為替レート、設備投資、減価償却費
適用為替レート
単位: 円
1USD
1EUR
1GBP
1RMB
100KRW
2015年8月期 第2四半期(6ヶ月平均)
113.3
140.2
179.3
18.3
10.6
2014年8月期 第2四半期(6ヶ月平均)
100.9
136.9
163.2
16.6
9.4
2015年8月期 通期予想レート(4/9時点)
118.0
132.0
185.5
19.2
10.7
2014年8月期 通期実績(12ヶ月平均)
101.5
138.2
167.5
16.5
9.6
設備投資・減価償却費
単位: 億円
設備投資
減価償却費
2015年8月期 第2四半期実績(6ヶ月累計)
306
177
2014年8月期 第2四半期実績(6ヶ月累計)
265
139
2015年8月期 通期予想(12ヶ月累計)
617
321
2014年8月期 通期実績(12ヶ月累計)
588
308
設備投資内訳
2014年8月期 上期実績: 国内ユニクロ 34億円、海外ユニクロ 161億円、グローバルブランド事業 38億円、システム他 30億円
2015年8月期 上期実績: 国内ユニクロ 52億円、海外ユニクロ 174億円、グローバルブランド事業 43億円、システム他 34億円
2015年8月期 通期予想: 国内ユニクロ 55億円、海外ユニクロ 312億円、グローバルブランド事業 106億円、システム他 144億円
25
2015年4月9日
上期の振り返りと
今後の展望
柳井 正
株式会社ファーストリテイリング
代表取締役会長兼社長
26
上期業績
計画を上回る大幅な増収増益を達成
売上収益
9,496億円 (前年同期比+24.2%)
営業利益
1,500億円
(同+40.2%)
1,047億円
(同+56.2%)
親会社の所有者に
帰属する四半期利益
売上高
営業利益
9,496
億円
親会社の所有者に
帰属する四半期利益
1,500
億円
7,643
億円
1,070
億円
670
億円
2014年度
上期
2015年度
上期
2014年度
上期
2015年度
上期
2014年度
上期
1,047
億円
2015年度
上期
27
2015年8月期:通期の業績予想
過去最高の営業利益を予想
売上収益
1兆6,500億円 (前期比+19.3%)
営業利益
親会社の所有者に
帰属する当期利益
2,000億円
(同+53.4%)
1,200億円
(同+61.0%)
セグメント別 営業利益のトレンド(イメージ)
国内ユニクロ事業
(年度)
2013
2014
2015
海外ユニクロ事業
2013
2014
グローバルブランド事業
2015
2013
2014
2015
28
上期業績の振り返り
・ 海外ユニクロ事業は高い成長を継続
・ 特に、グレーターチャイナ(中国、香港、台湾)、
韓国ユニクロの業績拡大が続く
・ 国内ユニクロ事業はコア商品を中心に売上が
好調、大幅な増益を達成
・ グローバル旗艦店 UNIQLO OSAKA、
グローバル繁盛店の吉祥寺店を出店
・ 米国ユニクロは赤字も、出店の加速により
ユニクロの存在感が米国市場で高まる
・ GUは、上期は増益に転換、日本のアパレル市場で
確固たるポジションを確立
29
ファーストリテイリングの中期目標
売上5兆円、営業利益1兆円
世界No.1のブランドになる
5兆円
30
今後の成長戦略
1. 日本のグローバルヘッドクオーターが
全世界の事業をダイレクトに経営、
「グローバルワン・全員経営」を実践
2.海外ユニクロの高い成長を継続し、ユニクロを
世界中の市場でNo.1ブランドにする
3. 個店経営への転換をすすめる
4. 世界最高水準のサプライチェーンをつくる
5. GUと、その他グローバルブランド事業の
改革とさらなる発展
31
今後の成長戦略
1.日本のグローバルHQが全世界の
事業をダイレクトに経営、
「グローバルワン・全員経営」を実践
32
・日本を真のグローバルヘッドクオーターにして、
日本、グレーターチャイナ、韓国でユニクロが
成功している要因を全世界・全ブランドに
応用する
・ グローバルシニアマネージメントチームが、
世界中のユニクロ、全ブランドの水準を上げ、
ビジネスの基準を全世界で統一する
・ 同時に、全従業員が経営者マインドを持って
各事業を経営する
グローバルワン・全員経営
33
今後の成長戦略
2. 海外ユニクロの高い成長を継続し、
ユニクロを世界中の市場で
No.1ブランドにする
34
ユニクロの現状
ユニクロは日本、グレーターチャイナ、
韓国で売上、利益、ブランド力で
No.1になった
東南アジアや米国、欧州、
オーストラリアでも、
存在感は確実に高まってきている
最終的に各市場でNo.1ブランドにする
35
ユニクロの店舗数
2015年秋、海外ユニクロの店舗数は
日本の店舗数を超える
店舗数の推移
720
748
759
770
808
843
853
845
844
852
818
633
446
30
39
54
06
07
08
※フランチャイズ店を含む
92
09
136
10
292
181
11
12
海外
13
14
15E
日本
16E
36
最近のユニクロ ブランドランキング
インターブランド社の「Japan's Best
Global /Domestic Brands 2015
(日本のグローバルブランド )」で
ユニクロが全業種のなかで7位
(2015年2月)
中国でもイノベーティブ・マーケティング・サミットで、
ユニクロのデジタル広告が金賞を受賞 (2014年12月)
デジタルマーケティング&リサーチ社
L2ThinkTank(米国)が、“Digital IQ
Index®2015年ランキング”を発表、
ユニクロは日本で1位、韓国で3位
(2015年4月)
37
グレーターチャイナ、韓国の成長が業績を牽引
グレーターチャイナの売上は、今期3,000億円
に迫る勢い、近い将来1,000店舗をめざす
韓国の売上は、今期1,000億円に迫る
韓国のアパレル市場、No.1ブランドに
2
41
北京市
内蒙古
自治区
山西省 河北省
寧夏省
1
1
青海省
甘粛省
14
四川省
7
6
陝西省
河南省
9
重慶市
2
貴州省
6
雲南省
13
湖北省
15
遼寧省
天津市
18
山東省
28
6 江蘇省
安徽省
26
浙江省
4
2
湖南省
江西省
2
広西チワン族
自治区
10
福建省
48
広東省
(広州・深圳)
香港24
中国340
韓国139
10
6
1
1
5
黒龍江省
4
吉林省
日本
842
52
上海市
台湾51
2015年2月末店舗数
グレーターチャイナ 合計415店舗
(前年同期末比+90店舗)
38
東南アジア・オセアニアでの成長
・東南アジア・オセアニア:年間約50店舗を出店予定
・オーストラリアの出店を加速する
・季節が異なる各国で、競争力がある商品を拡大中
タイ
21店舗
フィリピン
22店舗
マレーシア
24店舗
シンガポール
22店舗
オーストラリア エンポリアム店
インドネシア
6店舗
2015年2月期末の店舗数
東南アジア・オセアニアエリア 合計99店舗
(前年同期末比+41店舗)
オーストラリア
4店舗
39
北米で本格的な事業展開
・出店加速で、米国でのユニクロの存在感が高まる
・新エリアへの進出を予定
2015年秋にシカゴ旗艦店オープン、また、デンバー、シアトルへ進出
2016年春にワシントンDC、2016年秋にはカナダへ進出を予定
・今後も年間約20~30店舗の出店を継続
・米国市場を最優先で、全社をあげて事業をサポート
・3年後に売上1,000億円、
営業利益100億円をめざす
2015年2月期末店舗数
北米 合計39店舗
(前年同期末比+22店舗)
シカゴ旗艦店(CG)
40
欧州で出店加速
欧州は主要都市に出店を加速
・2015年秋にベルギー1号店(アントワープ)を出店
・ロンドン旗艦店(オックスフォード311店)の
全面改装、大幅拡張
ロシア
5店舗
ベルギー
英国
10店舗
2015年秋に
出店予定
★
ドイツ
1店舗
フランス
8店舗
2015年2月末店舗数
欧州 合計24店舗
(前年同期比末+6店舗)
41
今後の成長戦略
3. 個店経営への転換
42
個店経営への転換
ユニクロ=チェーンストア経営
個店経営
経営者マインドを持った全社員が
地域密着型の店舗経営
地域のお客様に愛される店舗を、
地域の店舗スタッフと店長がつくり、
地域に根ざした店舗へと進化することで
売上、利益を最大化させる
43
札幌エスタ店 地域密着型の商売の例
地域のお客様ニーズにきめ細かく対応した
販売計画、在庫水準の売場を、店舗経営に
精通した店長とスタッフが判断し、作り上げる
札幌エスタ店 2015年3月27日オープン
売場面積 1,020坪
世界最大のワンフロア大型店舗
札幌エスタ店では、
約100坪の
国内最大規模の
キッズ売場を展開
ユニクロ初の、ベビーカーも一緒に入ることができる
キッズ専用試着室を設置
キッズ向けのカラフルな売場レイアウト
44
札幌エスタ店 地域密着型マーケティングの例
地元のお客様や街に溶け込むマーケティング
北海道限定のTVCMを放映
オープン前にリーフレットを
札幌市内で配布、近隣の店舗、
飲食店などをご紹介
45
今後の成長戦略
4. 世界最高水準の
サプライチェーンをつくる
46
サプライチェーンへの課題
企画 ・世界最高水準の商品開発
東京・NY・上海に加え、パリ・ロンドン・ロサンゼルスにも
本格的なR&Dセンターを設立
生産 ・グローバル最適な生産ネットワークを構築
マーケ
ティング
・追加生産リードタイムを大幅に短縮
・グローバルに連動した商品とマーケティング
・グローバル旗艦店を世界主要都市へ出店
・双方向デジタルコミュニケーションの確立
・有明PJ(都心最大の配送センター)
店舗・PC・モバイルが連動した画期的な
物流
物流・販売システムで、世界最大の
販売
デジタルフラッグシップストアをつくる
・全世界でも同様なしくみを展開
47
我々は、サプライチェーンを進化させ、
今までのアパレル・ファッション産業、
小売業とは全く違う、
「新しい産業」をつくる
48
今後の成長戦略
5. GUと、その他グローバルブランド
事業の改革とさらなる発展
49
GU事業
上期は増益に転換、中期的には売上3,000億円、
営業利益300億円をめざす
“ファッションと低価格”のブランドとして、
日本市場で確固たるポジションを確立
上海、台湾を中心に海外展開を進める
50
グローバルブランド事業の改革
アフォーダブルラグジュアリーブランドは、
各ブランドのDNAを活かしながら、
FR、ユニクロの事業プラットフォームと
事業プロセスを使い、各ブランドを最短で
10億ドルのビジネスに育てる
51
最近のCSR活動
服を通じて世界を良い方向に変えていく
日本初のコミュニティ型「TSURUMIこどもホスピス」の建設を支援
ユニクロは、一般社団法人こどものホスピスプロジェクト、
日本財団と共に、難病の子ども向けホスピス
「TSURUMI こどもホスピス」を大阪市に建設する予定。
民間企業・団体と地域のコミュニティが連携し、
難病の子どもたちとその家族を支える基盤を創ることを
めざします
全商品リサイクル活動
累計3,530万点を回収
累計1,438万点を寄贈(2015年2月末)
ヨルダンで避難生活を送るシリア難民へ28万点の
防寒着と、賛同いただいたお客様からの応援
メッセージが書かれたカード1万1,000枚を届けました
52
最近のCSR活動
工場の労働環境、環境保全への取り組み
ファーストリテイリングは、お取引先工場と長期的な
信頼関係を築き、サプライチェーン全体における
人権の尊重、労働環境の改善、環境保全に
取り組んでいます
2004年:縫製工場に労働環境モニタリングを開始
2010年:素材工場で環境モニタリングを開始
2015年2月:素材工場でも、労働環境モニタリングを導入
53
ファーストリテイリングの使命
服を変え、常識を変え、世界を変えていく
本当に良い服、今までにない新しい価値を
持つ服を創造し、世界中のあらゆる人々に、
良い服を着る喜び、幸せ、満足を提供します
54