FASTKIT エライザ Ver.Ⅲ落花生(SDS No.:NH201408) 作成日:平成 26 年 8 月 28 日 安全データシート 日本ハム株式会社 (Safety Data Sheet) 中央研究所 茨 城県 つく ば市緑 ヶ原 3 丁 目 3 番 地 電話 :0 2 9 - 8 4 7 - 7 8 2 5 FAX :0 2 9 - 8 4 8 - 1 2 5 6 【製品名】 製品名: SDS No.: FASTKIT エライザ Ver.Ⅲ落花生 NH201408 【組成、成分情報】 (1) 0.5N硫酸 含有量: 100% / 12mL(反応停止液) 英名: Sulfuric Acid 化学式: H2SO4 分子量: 98.08 CAS 番号: 7664-93-9 (2) ドデシル硫酸ナトリウム 含有量: 12% / 50mL(抽出用試薬②) 別名: ラウリル硫酸ナトリウム 英名: Sodium Dodecyl Sulfate 化学式: NaC12H25SO4 分子量: 288.38 CAS 番号: 151-21-3 ※本 SDS 上では、95.0%以上ドデシル硫酸ナトリウムとして記載 【危険有害性の要約】 (1) 0.5N硫酸 GHS 分類: 皮膚腐食性 / 刺激性:区分 1A 眼に対する重篤な損傷 / 眼刺激性:区分 1 急性毒性:吸入:区分 5 特定標的臓器 / 全身毒性(単回暴露) :区分 1(呼吸器系) 特性標的臓器 / 全身毒性(反復暴露) :区分 1(呼吸器系) GHS ラベル要素: 危険 危険有害性情報: 重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷 重篤な眼の損傷 呼吸すると有害のおそれ 臓器の障害(呼吸器系) 長期又は反復暴露による臓器の障害(呼吸器系) 注意書き: [ 安全対策 ] この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。 取り扱い後はよく手を洗うこと。 ガス / ミスト / 蒸気 / スプレーの吸入を避けること。 -1- FASTKIT エライザ Ver.Ⅲ落花生(SDS No.:NH201408) 保護手袋および保護眼鏡 / 保護面を着用すること。 [ 応急措置 ] 飲み込んだ場合:口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて 容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 気分が悪い場合:医師の診断 / 手当てを受けること。 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し呼吸しやすい姿勢で休息させること。気分が悪 いときは、医師に連絡すること。 皮膚(または毛)に付着した場合:直ちに汚染された衣類をすべて脱ぐこと / 取り除く こと。皮膚を流水 / シャワーで洗うこと。 暴露した場合:医師に連絡すること。 汚染した衣類を再使用する場合には洗濯すること。 上記で記載がない危険有害性は分類対象外または分類できない。 (2) ドデシル硫酸ナトリウム GHS 分類: 可燃性固体:区分 2 皮膚腐食性 / 刺激性:区分 2 眼に対する重篤な損傷 / 眼刺激性:区分 2A 急性毒性:経口:区分 4 急性毒性:経皮:区分 3 特定標的臓器 / 全身毒性(単回暴露) :区分 3(気道刺激性) 特定標的臓器 / 全身毒性(反復暴露) :区分 2(腎臓) 水生毒性(急性) :区分 1 GHS ラベル要素: 危険 危険有害性情報: 可燃性固体 皮膚刺激 強い眼刺激 飲み込むと有害 皮膚に接触すると有毒 呼吸への刺激のおそれ 長期または反復暴露による臓器(腎臓)の障害のおそれ 水生生物に非常に強い毒性 注意書き: [ 安全対策 ] この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。 粉塵 / ヒューム / ガス / ミスト / 蒸気 / スプレーの吸入を避けること。 保護手袋 / 衣類 / 保護眼鏡 / 保護面を着用すること。 屋外または喚起の良い場所でのみ使用すること。 環境への放出を避けること。 取り扱い後はよく手を洗うこと。 熱 / 火花 / 裸火 / 高温のもののような着火源から遠ざけること-禁煙。 防爆型の電気機器 / 換気装置 / 照明機器を使用すること。 容器および受器を接地 / 結合すること。 [ 応急措置 ] 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて 容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 -2- FASTKIT エライザ Ver.Ⅲ落花生(SDS No.:NH201408) 眼の刺激が続く場合:医師の診断 / 手当てを受けること。 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 気分が悪いとき:医師の診断 / 手当てを受けること。 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。口を すすぐこと。 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断 / 手当てを受けること。 直ちに、すべての汚染された衣類を脱ぐこと / 取り除くこと。 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯すること。 漏出物を回収すること。 [ 保管 ] 容器を密閉して換気の良いところで保管すること。 [ 廃棄 ] 内容物 / 容器を適切な焼却炉で焼却するか都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物 処理業者に委託処理すること。 上記で記載がない危険有害性は分類対象外または分類できない。 【応急処置】 (1) 0.5N硫酸 吸入した場合: 新鮮な空気の場所へ運び安静保温に努め、直ちに医師の手当てを受ける。 皮膚に付着した場合: 直ちに大量の水で洗い流した後、汚染された衣服や靴等を脱がせる。直ちに医師の 手当てを受ける。 眼に入った場合: 直ちに少なくとも 15 分以上大量の水で眼を洗う。きれいな指でまぶたの裏をめく って洗い流し、1~3%の重曹水で洗眼後、医師の手当てを受ける。 飲み込んだ場合: 口をすすぎ、大量の水を飲ませて薄める。直ちに医師の手当てを受ける。胃等の粘 膜が侵されているので、無理に吐かせてはいけない。 (2) ドデシル硫酸ナトリウム 吸入した場合: 新鮮な空気の場所に移し、十分にうがいをさせる。症状があるときは、医師の手当 てを受ける。 皮膚に付着した場合: 多量の水で石鹸を用いて洗う。炎症を生じたときは医師の手当てを受ける。 眼に入った場合: 直ちに多量の水で 15 分以上洗い流す。異常があれば医師の手当てを受ける。 飲み込んだ場合: 大量の水を飲ませ、吐かせる。異常があれば医師の手当てを受ける。 【火災時の措置】 (1) 0.5N硫酸 消化剤: 本品は不燃性である。周辺火災の場合、粉末、炭酸ガスおよび霧状の水を使用 する。 火災時の特定危険有害性: 火災時に刺激性のミストが発生することがある。消火作業の際には煙やミスト を吸い込まないように適切な保護具を着用し風上から作業する。 特定の消化方法: 移動可能な容器は速やかに安全な場所に移す。移動不可能な場合は、容器及び 周囲に散水して冷却する。この場合、容器に水が入らないように注意する。 消化を行う者の保護: 消火活動は風上から行い、有害なガスまたはミストの吸入を避けるため呼吸保 護具を着用する。 (2) ドデシル硫酸ナトリウム 消化剤: 水(噴霧) 、粉末、泡、炭酸ガス、乾燥砂 -3- FASTKIT エライザ Ver.Ⅲ落花生(SDS No.:NH201408) 火災時の特定危険有害性: 火災時に刺激性もしくは有毒なヒューム(またはガス)が発生するため、消火 の際には煙を吸い込まないように適切な保護具を着用する。 特定の消化方法: 火元の燃焼源を断ち、消火剤を用いて消火する。移動可能な容器は速やかに安 全な場所に移す。移動不可能な場合には周辺を水噴霧で冷却する。 消化を行う者の保護: 消火活動は風上から行い、有毒なガスの吸入を避ける。状況に応じて呼吸保護 具を着用する。 【漏出時の措置】 (1) 0.5N硫酸 人体に対する注意事項: 屋内の場合、処理が終わるまで十分に換気を行う。漏出した場所の周辺に、ロー プを張るなどして関係者以外の立ち入りを禁止する。作業の際には適切な保護具 を着用し、飛沫等が皮膚に付着したり、ガスを吸入しないようにする。風上から 作業して、風下の人を退避させる。 環境に対する注意事項: 漏出した製品が河川等に排出され、環境への影響を起こさないように注意する。 汚染された排水が適切に処理されずに環境へ排出しないように注意する。 回収、中和: 消石灰、ソーダ灰等で中和し、多量の水を用いて洗い流す。 (2) ドデシル硫酸ナトリウム 人体に対する注意事項: 屋内の場合、処理が終わるまで十分に換気を行う。漏出した場所の周辺にロープ を張るなどして関係者以外の立ち入りを禁止する。作業の際には適切な保護具を 着用し、飛沫等が皮膚に付着したり、粉塵、ガスを吸入しないようにする。 風上から作業して、風下の人を退避させる。 環境に対する注意事項: 漏出した製品が河川等に排出され、環境への影響を起こさないように注意する。 汚染された排水が適切に処理されずに環境へ排出しないように注意する。 回収、中和: 掃き集めて回収し、その後を多量の水を用いて洗い流す。 【取り扱い及び保管上の注意】 (1) 0.5N硫酸 取り扱い 技術的対策: 酸性なので、アルカリ性の製品との接触を避ける。 注意事項: 容器を転倒させ落下させ衝撃を与えまたは引きずる等の粗暴な扱いをしない。 漏れ、溢れ、飛散などしないようにする。 使用後は容器を密閉する。 取り扱い後は、手、顔等を良く洗い、うがいをする。 指定された場所以外では飲食、喫煙をしてはならない。 鉄などを錆びさせるため、設備には防錆加工が必要である。 安全取り扱い注意事項: 吸い込んだり、眼、皮膚および衣類に触れないように、適切な保護具を着用す る。 屋内作業場における取り扱い場所では、局所排気装置を使用する。 保管 適切な保管条件: 直射日光を避け、換気の良いなるべく涼しい場所に密閉して保管する。 技術的対策: 涼しい所/換気の良い場所で保管すること。施錠して保管すること。 混触禁止物質: 還元剤、アルカリ、金属、可燃性物質、有機物 安全な容器包装材料: ガラス、塩化ビニール樹脂 (2) ドデシル硫酸ナトリウム 取り扱い 技術的対策: 高温物、スパークを避け、強酸化剤との接触を避ける。 -4- FASTKIT エライザ Ver.Ⅲ落花生(SDS No.:NH201408) 注意事項: 容器を転倒させ落下させ衝撃を与えまたは引きずる等の粗暴な扱いをしない。 漏れ、溢れ、飛散などしないようにし、みだりに粉塵や蒸気を発生させない。 使用後は容器を密閉する。 取り扱い後は、手、顔等を良く洗い、うがいをする。 指定された場所以外では飲食、喫煙をしてはならない。 休憩場所には手袋その他汚染した保護具を持ち込んではならない。 取り扱い場所には関係者以外の立ち入りを禁止する。 安全取り扱い注意事項:吸い込んだり、目、皮膚および衣類に触れないように、適切な保護具を着用する。 屋内作業場における取り扱い場所では、局所排気装置を使用する。 保管 適切な保管条件: 直射日光を避け、換気の良いなるべく涼しい場所に密閉して保管する。 技術的対策: 特になし 混触禁止物質: 酸化剤ならびに酸化性の強い物質との保管は避ける。 安全な容器包装材料: ポリエチレン、ポリプロピレン 【暴露防止および保護措置】 (1) 0.5N硫酸 設備対策: 蒸気またはヒュームやミストが発生する場合は、発生源を密閉し、局所排気 装置を設置する。 取り扱い場所の近くに、眼の洗浄および身体洗浄のための設備を設置し、そ の場所を表示する。 管理濃度 作業環境評価基準: 設定されていない 許容濃度 OSHA PEL: air TWA 1mg/m3 ACGIH TLV(s): TWA 0.2mg/m3 日本産業衛生学会: 1mg/m3 保護具 呼吸器の保護具: 酸性ガス用防毒マスク 手の保護具: 耐酸性保護手袋 眼の保護具: ゴーグル型または全面保護眼鏡 皮膚および身体の保護具: 保護長靴、不浸透性保護前掛け、耐酸性保護衣 (2) ドデシル硫酸ナトリウム 設備対策: 屋内作業場での使用の場合は発生源の密閉化、または局所排気装置を 設置する。 取り扱い場所の近くに安全シャワー、手洗い・洗眼設備を設け、その位置を 明瞭に表示する。 管理濃度、作業環境評価基準:設定されていない 許容濃度 OSHA PEL: 設定されていない ACGIH TLV(s): 設定されていない 日本産業衛生学会: 設定されていない 保護具 呼吸器の保護具: 防塵マスク 手の保護具: 保護手袋 目の保護具: 保護眼鏡、側板付き保護眼鏡(必要によりゴーグル型) 皮膚および身体の保護具: 保護衣、保護長靴 -5- FASTKIT エライザ Ver.Ⅲ落花生(SDS No.:NH201408) 【物理的および化学的性質】 (1) 0.5N硫酸 形状: 液体 色: 無色透明 臭い: 無臭 pH: 強酸性 沸点: データなし 融点: データなし 引火点: データなし 発火点: データなし 爆発限界: データなし 蒸気圧: データなし 比重: データなし 溶解性 溶媒に対する溶解性: 水に混和、アルコールに可溶 n-オクタノール/水配分係数 Log Po/w: データなし (2) ドデシル硫酸ナトリウム 形状: 結晶~結晶性粉末 色: 白色 臭い: 特異臭 pH: 5.0~8.0(10g/L,25℃) 融点: データなし 沸点: データなし 引火点: データなし 自然発火温度: データなし 爆発範囲(上限・下限) : データなし 蒸気圧: データなし 比重: データなし 溶解度: 溶媒に対する溶解性: 水および熱エタノールに溶けやすい n-オクタノール/水配分係数 Log Po/w: 1.6 【安定性および反応性】 (1) 0.5N硫酸 安定性: 安定 危険有害反応可能性: アルカリ類と反応する 避けるべき条件: 日光、熱 混触危険物質: 金属類 危険有害な分解生成物:硫黄酸化物 (2) ドデシル硫酸ナトリウム 安定性: 推奨保存条件下で安定 危険有害反応可能性: データなし 避けるべき条件: 日光、熱、強酸化剤 危険有害な分解生成物:一酸化炭素、二酸化炭素、硫黄酸化物 【有害性情報】 -6- FASTKIT エライザ Ver.Ⅲ落花生(SDS No.:NH201408) (1) 0.5N硫酸(濃硫酸に関するデータを記す) 急性毒性: 経口-ラット LD50:2140mg/kg 吸入-モルモット LC50:18mg/m3 吸入-ラット LC50 値(4 時間暴露) :0.375mg/L および(1 時間暴 露) :347ppm(4 時間換算値:0.347mg/L) (いずれも(SIDS, 2001) ) 皮膚腐食性・刺激性: 濃硫酸のpH は1以下であることから、GHS 分類基準に従い腐食性 物質と判断される。 眼に対する重篤な損傷・刺激性: 眼刺激-ウサギ 1380µg 重度 ヒトでの事故例では前眼房の溶解を伴う眼の重篤な損傷が認められ たとの記述(ATSDR, 1998) ) 、ウサギの眼に対して5%液中で中等度、 10%液では強度の刺激性が認められたとの記述(SIDS, 2001)および 本物質のpH が2以下である。 生殖細胞変異原性: データなし 発がん性: ACGIH: A2(ヒトに発がん性の疑いあり) 特定標的臓器・全身毒性、単回暴露:ヒトでの低濃度の吸入暴露では咳、息切れなどの気道刺激症状が認め られており(DFGOT, 2001) 、高濃度暴露では咳、息切れ、血痰排出 などの急性影響のほか、肺の機能低下および繊維化、気腫などの永続 的な影響が認められたとの記述(ATSDR, 1998)およびモルモットで の 8 時間吸入暴露で肺の出血および機能障害が認められたとの記述 (ATSDR, 1998)がある。 特定標的臓器・全身毒性、反復暴露:SIDS(2001)のラットでの 28 日間吸入暴露試験では区分 1 のガイダ ンス値範囲で喉頭粘膜に細胞増殖が認められ、ATSDR(1998)のモ ルモットでの14~139日間反復吸入暴露試験では区分1のガイダンス 値範囲内の濃度で鼻中隔浮腫、肺気腫、無気肺、細気管支の充血、浮 腫、出血、血栓などの気道および肺の障害が、さらに、カニクイザル での 78 週間吸入暴露試験では、肺の細気管支に細胞の過形成、壁の 肥厚などの組織学的変化が、区分 1 のガイダンス値の範囲の用量 (0.048mg/L、23.5Hr/Day)で認められた。 (2) ドデシル硫酸ナトリウム 急性毒性: 皮膚腐食性・刺激性: 眼に対する重篤な損傷・刺激性: 生殖細胞変異原性: 発がん性: 経口-ラット LD50:1288mg/kg 腹腔内-マウス LD50:250mg/kg 静脈内-マウス LD50:118mg/kg 経口-ラット LD50:1200mg/kg(SIDS(1991) ) 経口-ラット LD50:2730mg/kg(EHC 169(1996) ) 皮膚-ウサギ LD50:約 600mg/kg(SIDS(1991) ) 皮膚-ウサギ LD50:580mg/kg(EHC 169(1996) ) 皮膚-ヒト 25mg/24 時間 軽度 ウサギを用いた皮膚刺激性/腐食性試験(OECD TG 404、GLP)に おいて、PⅡ:60、6.78 から「highly irritating」 (ECETOG TR66 (1995) 、IUCLID(2000) )と記述されているが、回復性に関する記 述がない。 ウサギを用いた眼刺激性/腐食性試験(OECD TG 405、GLP)にお いて、 「Modified Maximum Average Scores:16.00;moderately irritating、59.17;irritating、60.50;irritating」 (ECETOC TR48 (1992) 、IUCLID(2000) )と記述されている。 データなし データなし -7- FASTKIT エライザ Ver.Ⅲ落花生(SDS No.:NH201408) 特性標的臓器・全身毒性、単回暴露:マウス、ウサギ、モルモットでのエアロゾル暴露で気道刺激性がみら れる(IUCLID(2000) ) 、短期暴露で気道刺激性がみられる(ICSC (1997) ) 特定標的臓器・全身毒性、反復暴露:腎尿細管の上皮細胞の空胞変性、腎紙球体の萎縮(EHC 169(1996) ) 。 【環境影響情報】 (1) 0.5N硫酸 生態毒性 魚毒性: データなし 残留性/分解性:データなし 生体蓄積性: データなし (2) ドデシル硫酸ナトリウム 生態毒性 魚毒性: アメリカンロブスター LC50:0.72mg/L/96hr(SIDS、 (1997) その他のデータ:log Po/w:1.6 残留性/分解性: データなし 生体蓄積性: データなし 【廃棄上の注意】 (1) 0.5N硫酸 残余廃棄物: 中和沈殿法 多量の消石灰水溶液に攪拌しながら少量ずつ加えて中和し、大量の水で希釈して排水 する。 廃棄においては関連法規ならびに地方自治体の条例に従うこと。 上記方法による処理ができない場合は都道府県知事の許可を得た専門の廃棄物処理 業者に委託処理する。 汚染容器および包装:空容器を廃棄する場合、内容物を完全に除去した後に処分する。 (2) ドデシル硫酸ナトリウム 残余廃棄物: 焼却法 可燃性溶剤に溶解し、スクラバーを具備した焼却炉の火室に噴霧して焼却する。 これを含む排水は活性汚泥等の処理により清浄にしてから排出する。 廃棄においては関連法規ならびに地方自治体の条例に従うこと。 上記方法による処理ができない場合は都道府県知事の許可を得た専門の廃棄物処理 業者に委託処理する。 汚染容器および包装:空容器を廃棄する場合、内容物を完全に除去した後に処分する。 【輸送上の注意】 (1) 0.5N硫酸 国連番号: 2796 品名: 硫酸(濃度が 51 質量%以下のものに限る。 )または電池液(酸性のものに限る。 ) 国連分類: クラス 8(腐食性物質) 容器等級: PGⅡ 海洋汚染物質:非該当 注意事項: 運搬に際しては容器に漏れがないことを確かめ、転倒、落下、損傷のないように積み込み、 荷崩れの防止を確実に行う。 -8- FASTKIT エライザ Ver.Ⅲ落花生(SDS No.:NH201408) (2) ドデシル硫酸ナトリウム 国連番号: 非該当 国連分類: 非該当 海洋汚染物質:非該当 注意事項: 運搬に際しては容器に漏れがないことを確かめ、転倒、落下、損傷のないように積み込み、 荷崩れの防止を確実に行う。 【適用法令】 (1) 0.5N硫酸 消防法: 毒物および劇物取締法: 労働安全衛生法: 非該当 非該当 法第 57 条の 2(令第 18 条の 2)名称等を通知すべき有害物 No.613 特定化学物質等障害予防規則;特定第三類物質 船舶安全法(危規則) : 腐食性物質 航空法: 腐食性物質 海洋汚染防止法: 施行令別表第1有害液体物質 Y 類物質 化学物質管理促進法(PRTR 法) 非該当 大気汚染防止法: 第十七条第一項(特定物質) (2) ドデシル硫酸ナトリウム 消防法: 非該当 毒物および劇物取締法: 非該当 労働安全衛生法: 非該当 船舶安全法(危規則) : 非該当 航空法: 非該当 化学物質管理促進法(PRTR 法) : 第一種指定化学物質 No.275 【その他の情報】 引用文献: 1.毒劇物基準関係通知集 改訂増補版 厚生労働省薬務局安全課監修 薬務広報社(1991) 2.化学物質の危険・有害便覧 中央労働災害防止協会(1991) 3.Registory of Toxic Effects of Chemical Substance NIOSH(1985-1986) 4.化学防災指針2 日本化学会編 5.製品評価技術基盤機構 http://www.safe.nite.go.jp/ghs/lists.html 注) 1.本データシートは試薬に関する一般的な取扱いを主に記載したものであり、品質保証書、規格書ではありま せん。 2.記載内容はすべての情報を網羅しているものではないため、注意して取り扱ってください。 3.記載されている値は安全な取り扱いを確保するための参考資料であり、いかなる保証をなすものではありま せん。 -9-
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