電装・制御系設計ソリューション

中期経営計画の進捗状況について
3カ年計画最終年度の現状と
今後の見通し
2015年 6 月 9日
株式会社 図 研
東証一部上場
証券コード 6947
目次
 中期計画2年目の実績と最終年度の見通し
 事業分野別の状況と最終年度の見通し
 【ご参考資料】図研について
1
中期計画2年目の実績と
最終年度の見通し
2
1. 中期売上・利益目標と実績推移
売上高
百万円
30,000
25,000
20,000
22,300
19,772
営業利益
百万円
21,297
当初計画
25,060
↓
5,000
22,700
4,000
17,887
3,000
15,000
前期比
60%増
前期比
8%増
2,000
1,600
10,000
354
630
0
0
13.3
14.3
15.315.315.3
16.3
(実績) (実績) (計画) (実績) (計画)
13.3
14.3
15.315.315.3
16.3
(実績) (実績) (計画) (実績) (計画)
※ 16.3期計画の前提為替レート 1USドル=118円 1ユーロ=128円
3
1,500
1,009
1,000
5,000
当初計画
2,500
↓
2. 製品・地域セグメント別 販売状況
(百万円)
( )内は前期比
25,000
20,000
19,772
2,996
3,855
(+29%)
(▲3%)
(+7%)
4,509
4,393
10,000
4,360
4,673
7,906
(百万円)
8,374
(+6%)
0
( )内は前期比
25,000
21,297
15,000
5,000
地域別売上高
製品区分別売上高
20,000
1,050
4,040
1,071
15,000
1,112
(+6%)
4,378
(+8%)
1,202
(+12%)
10,000
13,610
14,604
5,000
0
14.3
15.3
14.3
15.3
(実績)
(実績)
(実績)
(実績)
基板設計ソリューション
回路設計・ICソリューション
ITソリューション
クライアントサービス他
米国
欧州
※ 15.3期累計期間の平均為替レート 1USドル=110円 1ユーロ=139円
4
21,297
19,772
アジア
日本
(+7%)
3. 最終年度の見通し(総括)

主力新製品である「CR-8000/Design Force」
(基板設計ソリューション)の販売が力強い立上りを示しており、
特に国内の売上を牽引しています。

米国で進行中のSOZO Centerの事業開発は、着実に進展を
しているものの、他地域も含めた売上拡大に寄与するまで、
当初想定した以上に時間がかかる見込です。

最終年度は、「CR-8000/Design Force」のグローバル展開と、
引き続きオートモーティブ・産業機器市場への注力により売上
拡大を図りますが、製品企画・開発関連コストの増加傾向と、
海外市場での成長スピードを勘案して、売上・利益を現時点で
妥当なレベルに修正いたしました。
5
「ワイ・ディ・シー社のCADVANCE事業継承について」

6月1日、図研は、株式会社ワイ・ディ・シーのCAD・PDM
関連事業(CADVANCE事業)を譲り受けることについて
合意したことを発表いたしました。(7月1日に譲渡完了予定)

国産のプリント基板CADとして日本国内を中心に一定の
ユーザーを持つCADVANCE製品は、今後図研が販売、
サービス、保守を引き継ぎます。

世界中に数多くの電気設計ソリューションのユーザーを持つ
図研がCADVANCE事業を引き継ぐことにより、
ユーザーの皆様には、最新のエレクトロニクス設計技術を
継続的に提供していくことが可能になります。
図研が持つ様々なソリューションやサービスを通じて、
より高い顧客満足を提供し、CADVANCE製品ユーザー
の皆様との取引を拡大してまいります。
6
4. 株主還元策
方針
株主の皆様への利益還元を経営上の重要な政策と位置づけており、経営基盤と財
務体質の強化、充実を図るとともに、業績や経営環境等を勘案し、適宜、最も効果
的な株主還元策を実施してまいります。
株主還元策の推移
記念配当・特別配当
普通配当
■自己株式取得
(単位:円)
10
10
1
10
10
5
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
実 績 普通配当
1987年の上場以来、年換算1株当たり10円
以上の配当を継続。2015年3月期の期末配当
は、1株当たり7円から10円に増配。これにより、
2016 年 3 月 期 は 年 間 20 円 と な り ま す 。
今後も安定的な増額を目指します。
記念配当・特別配当
7
1995年3月期および2006年3月期には記念
配当、2012年3月期には特別配当を実施。
2016年3月期には記念配当10円を実施予定。
12
14
14
14
14
14
14
17
20
自己株式取得
2005年06月~2006年06月
2008年11月~2009年11月
2011年02月~同年03月
合計
2,000,000株
636,500株
2,000,000株
4,636,500株
(2011年3月消却済み)
事業分野別の状況と最終年度の見通し
8
【ご参考】図研グループの事業領域
ネットワーク
セキュリティ
エレクトロニクス設計ソリューション
モノづくり基盤ソリューション
(EDA)
(PLMなど)
エレクトロニクス製品開発における
実装設計を支援するソリューションと
サービス
BOM、ナレッジマネジメントなど製造業
向けエンタープライズITソリューションと
サービス
電装・制御系設計
メカ設計ソリューション
(ワイヤーハーネスCAD・3DCADなど)
車両向け・産業機械向け電装・制御系設計、
3Dメカニカル設計ソリューションとサービス
組込み
SW/IP
9
サービス
サポート
【ご参考】図研グループの事業領域
【製品区分と事業分野の関係】
製品区分
基板設計ソリューション
回路設計・ICソリューション
ITソリューション
事業分野
エレクトロニクス設計ソリューション
エレクトロニクス設計ソリューション
電装・制御系設計ソリューション
エレクトロニクス設計ソリューション
モノづくり基盤ソリューション
電装・制御系設計ソリューション
クライアントサービス他
エレクトロニクス設計ソリューション
モノづくり基盤ソリューション
10
5. 事業分野別 販売実績と前年対比
(百万円)
14年3月期
(全売上に占める割合)
エレクトロニクス設計
ソリューション事業(国内)
6,937
電装・制御系設計、
メカ設計ソリューション事業(国内)
1,564
モノづくり基盤ソリューション事業
(国内)
870
海外事業
6,162
(35%)
(8%)
(4%)
(31%)
15年3月期
(全売上に占める割合)
7,966
(37%)
1,785
(8%)
816
(4%)
6,693
(31%)
増減
伸び率
1,028
+15%
220
+14%
△54
△6%
531
+9%
*図研単体および海外法人の実績(国内関係会社は含まれておりません。)
11
6. 事業分野別 販売状況と今後の施策
エレクトロニクス設計ソリューション
15.3期の概況
売上高
(百万円) ( エ レ ク ト ロ ニ ク ス 分 野 )
10,000
( )内は前期比
9,000
7,966 (+15%)
8,000
7,000
【国内】
6,937
 最新システム「CR-8000/Design Force」へ
の移行が本格化
 B2B顧客の設計データ・部品情報管理製品
の商談が増加
 顧客の設備投資(更新)意欲が中堅企業に
も広がりを見せつつある
6,000
5,000
今後の施策
4,000
 業種別・課題別「体験型」セミナー拡充により、
さらに幅広い顧客の新機種移行を促進
 B2B顧客課題に対する効果的な提案を強化
 電装化の進展、モノづくりのIT化で市場拡大が
予想される自動車関連・産業機械向け拡販
に注力
3,000
2,000
1,000
0
14.3
12
15.3
6. 事業分野別 販売状況と今後の施策
エレクトロニクス設計ソリューション
【国内】
(トピックス)B2B市場向けの機能・サービス強化と実績
ディスコン(販売終了)部品
情報提供サービスが好評
(ニッタン様、沖データ様)
電気設計データ管理システム新製品
「DS-2 Expresso」を3ヶ月短期導入
実現
(日立産業制御ソリューションズ様)
13
6. 事業分野別 販売状況と今後の施策
電装・制御系設計ソリューション
【国内】
15.3期の概況
売上高
(オートモーティブ&
(百万円)
マシナリー分野)
3,000
( )内は前期比
2,500
2,000
1,500
1,564
1,785 (+14%)
今後の施策
1,000
500
0
14.3
14
 完成車メーカーからの需要は成熟期だが、ハー
ネスサプライヤー(ティア1)向けの商談・受
注が順調に推移
 大手産業機械メーカー向けに電気制御設計
CAD「E3.series」の拡販が進展
 大手建機メーカー向け3DメカニカルCADの大
型受注による年間ライセンス売上が増加
15.3
 引き続き大手ハーネスサプライヤーからの受注
増を狙う
 電気制御設計CAD「E3.series」は大手産機
メーカーへの提案強化(市場拡大傾向だが
競合の参入も本格化)
 完成車メーカー向け新設計ソリューションの提
案活動を本格化(ドイツ開発拠点と連携)
6. 事業分野別 販売状況と今後の施策
電装・制御系設計ソリューション
(トピックス①)当社ワイヤーハーネスソリューション導入成果
「ワイヤーハーネス設計工数を半減」
当社プライベートイベントでの
本田技術研究所様の発表より
15
ヤンマー様のモノづくりフィロソフィと図研の
アーキテクチャ設計ツール導入の背景につ
いて(14年9月発行 当社社外報より)
6. 事業分野別 販売状況と今後の施策
電装・制御系設計ソリューション
(トピックス②)産業機器メーカーに電気制御設計効率化が進展
部品メーカーと協調して、設計用部品
ライブラリーや各種情報を無料でダウン
ロードできるポータルも整備
16
6. 事業分野別 販売状況と今後の施策
モノづくり基盤ソリューション
【国内】
15.3期の概況
売上高
(百万円) ( プ リ サ イ ト 事 業 分 野 )
2,000
( )内は前期比
 商談数は増加傾向なるも、レガシーシステムと
の競合に苦戦、失注案件が増加
 住設市場など、新規顧客の獲得に成果
 上半期の受注減を挽回できず、前年比減
1,500
1,000
870
816 (▲6%)
500
0
14.3
17
15.3
今後の施策
 主力のBOM(PLM)ソリューションは、製品
体系と価格体系を見直し競争力を強化
 「Knowledge Explorer」は、機能強化した
シリーズ製品をリリース、電気設計者向けにも
拡販を開始
 資本業務提携した東洋ビジネスエンジニアリン
グ社およびそのパートナとの販売協力を強化、
将来のアジア市場参入も検討
6. 事業分野別 販売状況と今後の施策
モノづくり基盤ソリューション
【国内】
(トピックス)東洋ビジネスエンジニアリングと資本業務提携
「設計」と「製造」プロセスをまたぐモノづくり
プラットフォームとなる新たなIT開発・コン
サルティングを目指して、東洋ビジネスエン
ジニアリングと資本業務提携、合弁会社
「ダイバーシンク」を設立
18
6. 事業分野別 販売状況と今後の施策
海外事業
( )内は前期比
(百万円)
1,112 (+6%)
 【米国】ワイヤーハーネス・制御設計ソリューショ
ンの売上が堅調、基板系ソリューションは低調
 【欧州】自動車関連・産業機械向けが堅調
 【アジア】韓国を中心に下期から需要が回復
4,378(+8%)
今後の施策
地 域 別 売 上 高
8,000
7,000
6,000
6,693 (+9%)
6,162
15.3期の状況
1,050
5,000
4,000
3,000
4,040
2,000
1,000
1,202(+12%)
1,071
0
14.3
米国
19
15.3
欧州
アジア
 【欧州】ドイツ新拠点からの欧州完成車メーカ
へのソリューション提案、拡販を推進
 【米国】戦略顧客との関係構築からのビジネス
をスピードアップ、電気設計情報管理システム
販売の強化
 【アジア】SOZO Center(米国)と連携した
CR-8000販促活動実施、インド市場開拓
6. 事業分野別 販売状況と今後の施策
海外事業海外事業
(トピックス①)当社参画のEU電気自動車開発技術研究が
「2014年最も革新的なプロジェクト」に
図研ドイツの技術チームが欧州の自動車、自
動車部品関連企業と共同で、電気自動車開
発のためのEMC(電磁気的信頼性)設計技
術で貢献
20
6. 事業分野別 販売状況と今後の施策
海外事業
海外事業
(トピックス②)インドに現地法人を設立
開発拠点として重要性が増す
インドでの市場拡大に対応す
るため現地法人を設立
21
7. 事業分野別3カ年計画最終年度の見通し
エレクトロニクス設計ソリューション(国内)は、特に国内B2B、
自動車関連市場への力強い売上を見込んでいます。
電装・制御系設計ソリューション(国内)は、ハーネスサプライヤー
向け・産業機械向けに堅調な売上の伸びを見込んでいますが、
制御設計ソリューションにおいては、競合も激化しつつあります。
モノづくり基盤ソリューション(国内)は、製品体系の見直し、
パートナーとの販売協力により、成長軌道に戻します。
海外事業は、現時点で各地域とも概ね堅調な売上を見込んで
います。
22
ご清聴ありがとうございました。
23
【ご参考資料】
図研について
24
会社概要
社 名
設 立
資本金
従業員数
株 式
株式会社 図研 (ZUKEN Inc.)
1976年(昭和51年)12月17日
101億1,706万5千円
単独448人 連結1,200人(2015年3月末現在)
東証1部上場(証券コード6947)
役 員
代表取締役社長
代表取締役副社長
専務取締役
常務取締役
常務取締役
取締役
取締役
取締役
取締役※
25
:金子 真人
:勝部 迅也
:嶋内 敏博
:上野 泰生
:仮屋 和浩
:相馬 粛一
:ゲルハルト・リプスキー
:大澤 岳夫
:佐野 高志
監査役(常勤)
監査役※
監査役※
監査役※
:和田
:荒井
:尾崎
:半田
扶佐夫
洋一
靖
高史
※は社外取締役および社外監査役です。
拠点および国内関連会社
本社・中央研究所
国内拠点
海外拠点
国内関連会社
メカCAD
運用支援
横浜市都筑区
エンジニア
派遣
横浜、大阪、名古屋
アジア:5か国、欧米:8か国
5社
ネットワーク
セキュリティ
設計・製造連携
ソリューション
企画・開発
通信ミドルウェア
開発
EUROPE
UK, Germany, Switzerland,
France, Italy, Netherland,Poland
AMERICAS
Korea
Beijing, Shanghai,
Shenzhen
Japan
:Sales Office
Taiwan
Asia
India
Singapore
26
※2015年3月末現在の情報です。
沿革①
1976
12
’78 06
国産初のプリント基板設計用CADシステム「CR-2000」を開発
’83 11
米国にZUKEN AMERICA Inc.(現、米国ZUKEN USA Inc.)を設立
‘85 06
株式会社図形処理技術研究所から株式会社図研に社名変更
‘87 06
株式を店頭登録売買銘柄として(社)日本証券業協会に登録
‘88 01
CADの新システム「CR-3000」を開発
‘91 10
株式を東証2部にEDA企業として初めて上場
‘92 01
ドイツにZUKEN EUROPE GmbH(現、ZUKEN GmbH)を設立
01
韓国ソウル市にZUKEN KOREA Inc.を設立
08
シンガポールにZUKEN SINGAPORE Pte.Ltd.を設立
‘93 08
中国に北京事務所開設
‘94 04
EDA垂直統合ソリューション「CR-5000」を開発
06
英国レーカル・リダック社の全株式を買収
09
東証1部へ指定替
‘97 05
2000
27
株式会社図形処理技術研究所を設立
03
本社・研究所(横浜)
㈱図研プロセスデザイン研究所(現、㈱ジィーサス)を設立
独インケイシス社の全株式を買収
‘01 04
図研ネットウエイブ㈱を設立
‘02 06
中国上海市に「上海テクニカルセンター」を設立
Zuken Ltd. &
ZukenTechnology Center,UK
沿革②
‘04 02
E&E業界に特化したPLMソリューション「ePLMプラットホームDS-2」発表
‘05 08
台湾にZUKEN TAIWAN Inc.を設立
‘06 05
独CIM-TEAM社を買収
‘07 05
㈱キャドラボを設立
06
エルミック・ウェスコムの株式を27%取得、図研の持分法適用会社に
’09 06
SoC事業部をエルミック・ウェスコムに統合。7月1日から図研エルミックに社名変更
PLMソリューションの新製品「PreSight」を発表
‘10 05
ラティス・テクノロジー㈱と資本提携、トヨタに次ぐ第二位の株主に
‘11 06
BOMと超軽量三次元フォーマットXVLを統合した「visual BOM」を発表
10
28
CATIA V5をベースとした「V54EE」を発売
‘08 06
06
Zuken GmbH
(Germany)
EMC Technology Center
(Germany)
次世代電子機器設計システム「CR-8000」を世界で同時発表
‘13 09
アメリカ・シリコンバレーにZUKEN SOZO Centerを設置
’14 08
グローバル・オートモーティブ&トランスポーテーション・コンピテンス・センターをドイツに開設
’14 12
東洋ビジネスエンジニアリング㈱と資本業務提携
‘15 02
合弁会社㈱ダイバーシンクを設立(出資割合 図研51% 東洋ビジネスエンジニアリング49%)
’15 03
インドにZuken India Private Limitedを設立
’15 04
中国上海市にCIM-TEAM (Shanghai) Software Technology Company Limitedを設立
ZUKEN SOZO Center
< 注意事項 >
本資料に記載されている情報には、将来の業績等に関する見通しが含まれています。これら
の見通しは、公表時点で入手可能な情報に基づいて当社グループにより判断されたものであ
り、様々な潜在的なリスクや不確定要素を含んでおります。したがって、実際の業績等はこれ
らの影響を受けるものであり、記載された見通しと大きく異なる結果となることがあることをご承
知おきください。実際の業績等に影響を与えうるリスク・要素には、各国の経済情勢、顧客企
業の設備投資の動向、市場の需要動向、製品の開発状況、他社との競合、為替レートの
変動等がありますが、これらに限定されるものではありません。
なお、本資料に含まれる経営目標は、予測や将来の業績に関する現在の推定を表すもの
ではなく、当社グループが事業戦略を遂行することにより達成しようと努める目標を表すもので
あります。
29
お問い合せ先
株式会社 図 研
コーポレートマーケティング室
横浜市都筑区荏田東2-25-1
電話 045-942-1511(代表)