第2次当別町子どもの読書活動推進計画 [PDFファイル/224KB]

当別町子どもの読書活動推進計画
(第2次計画)
「本に出会い・・・本に親しみ・・・本から学ぶ」
平成 27 年度~平成 31 年度
当別町教育委員会
目 次
1 当別町子どもの読書活動推進計画の基本的考え方
(1)計画策定及び改定の経緯
(2)計画の目標
(3)計画期間
(4)計画の対象と各期の特徴
(5)第1次計画における成果と課題
2 当別町子どもの読書活動推進施策
(1)家庭・地域・学校等を通じた社会全体での子どもの読書活動の推進
①家庭における読書活動の推進
②地域における読書活動の推進
③学校等における読書活動の推進
(2)子どもの読書活動を推進するための読書環境の整備
①当別町における取組
②学校図書館における取組
3
評価・検証について
1 当別町子どもの読書活動推進計画の基本的考え方
(1) 計画策定及び改定の経緯
平成13年12月に「子どもの読書活動の推進に関する法律」が制定され、子ども
の読書活動の推進に関する基本理念を定め、国及び地方公共団体の責務等を明らか
にするとともに、4月23日を「子ども読書の日」とすることを定めることにより、
子どもの読書活動の推進に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、子どもの健や
かな成長に資することを目的としています。
国は、この法律に基づき、
「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」を第
3次まで策定し、北海道においてもこれを踏まえ「北海道子どもの読書活動推進計
画」を第3次まで策定しました。国及び北海道において、それぞれ第1次及び第2
次計画の成果と課題を踏まえ、今後のおおむね5年間にわたる施策の基本的方針と
具体的な方策が明らかにされました。
さらに、平成17年7月には、国民が本や新聞などの活字に親しみやすい環境をつ
くることを趣旨とした「文字・活字文化振興法」が制定され、環境整備や学校教育
の中で「言語力」のかん養に努めること、読書週間の初日である10月27日を「文
字・活字文化の日」と定めることなどが定められています。また、平成22年を「国
民読書年」とし、読書活動の推進に向けた機運が高まり、図書館をはじめ、様々な
場所で国民読書年にちなんだ行事や取組が推進されました。
当別町においては、平成21年「第3次当別町生涯学習推進計画」が施行され、
そ
の中で子どもの読書活動のより一層の充実が必要であることが認められ、平成22
年4月「当別町子どもの読書活動推進計画」を策定しました。この計画は、平成2
2年度からの5か年を計画期間として、当別町における子どもの読書活動推進にあ
たっての基本的な方向と具体的な施策を示したものであり、この間、当別町のすべ
ての子どもがいつでもどこでも、自主的に読書活動することができる環境づくりを
積極的に進めてきました。
そして、計画期間の5か年が経過したことから、当別町社会教育委員会において、
これまでの取組の成果と課題を検証しつつ、
「第4次当別町生涯学習推進計画」とも
整合を図りながら、
「当別町子どもの読書活動推進計画(第2次)
」を策定しました。
なお、計画の策定に当たりましては、当別町子どもの読書活動推進委員会において、
これまでの取組の成果と課題を整理し、計画の改訂を行うための協議を行ってきま
した。
(2)計画の目標
基本的な目標を実現するために、2つの推進方向を柱にすえて取り組みます。
①家庭における読書活動の推進
②保育園・幼稚園・小中学校における読書活動の推進
1
(3)計画期間
平成27年度から平成31年度までの5年間とします。
(4)計画の対象と各期の特徴
この計画の対象は、0歳から、15歳までの子どもとします。なお、15歳まで
を、大きく3つの期( 乳幼児期、小学生期、中学生期)に分けて計画を推進します。
乳幼児期から中学生期までの子どもを対象として、家庭、地域(図書室等)
、学校等
が相互に連携・協力し、各期における特徴を踏まえ、読書活動を推進していきます。
①乳幼児期(
0歳~
6歳) 「本に出会う」
一般的には、誕生直後から1歳または1歳半くらいまでが乳児期、その後、
就学するまでが幼児期といわれています。
乳児期-乳児期は絵本の読み手の声や表情に反応し、コミュニケーションを図
ろうと自らも声を発しようとします。そのため、この時期は、子どもが自己を
形成していく上でも、保護者等の周りにいる大人からの語りかけがとても大切
になります。
◎0歳から1歳⇒本に出会いながら赤ちゃんと濃密なスキンシップ
本に出会いながら子どもに語りかけ
幼児期-本を読んでもらうことなどにより、その内容を自分の経験と結び付け、
想像を巡らせたり、読んでもらった本を自分で読もうとするなどして、本を楽
しむことができるようになります。そのためこの時期は、想像力や新しいもの
をつくり出す力が培われるとともに、言葉も豊かになっていきます。
◎2歳から3歳⇒本に出会いながら子どもに語りかけ
◎3歳から5歳⇒本に出会いながらたくさんのことばおぼえ
⇒本に出会いながらコミュニケーション(双方向)
⇒本に出会いながらこころを豊かに
また、乳幼児が幼稚園や保育所で、教員や保育士、友達と一緒に絵本などを見
たり、聞いたりすることは、同じ世界を共有する楽しさや心を通わせる一体感
などを味わう貴重な体験となります。
②小学生期(
6歳~12歳) 「本に親しむ」
低学年-読み聞かせなどにより、本に親しんだり、読書を楽しんだりする時間
を作ることが大切です。その後、子どもは自身の成長とともに、徐々
に文章を読むことができるようになります。
(まんが、アニメからの移
行期である)
2
高学年-読書力がつき、幅広いジャンルの本(ノンフィクション、推理小説、
スポーツ、科学など)に目を向けるようになります。また学級担任・
図書担当など教員のアドバイスを受けながら、各教科や総合的な学習
の時間、特別活動のおける調べ学習などを通して、目的に合った本を
読もうとするようになります。
③中学生期(12歳~15歳) 「本から学ぶ」
中学生期は、生徒会活動や部活動への参加により、学校での生活時間が長くな
るとともに、家庭学習の時間が増加するなど、生活リズムが大きく変化するこ
となどにより、家庭で読書をする時間が減少する傾向にあります。また、心身
が著しく成長し、親に対する反抗期を迎え、親子のコミュニケーションが不足
しがちな時期でもあります。中学生期における読書は、自己を見つめ、自己の
向上を図るなど、自己の在り方を考えていく上での大きな力になります
(5)第1次計画における成果と課題
≪乳幼児期≫
* 評 価
H22
H23
H24
H25
H26
現状の満足度
3
4
3
3
3
今後の重要度
4
4
5
5
4
* 成
果
○各施設から家庭への本の貸出については、利用者の固定化は見られるが、おすすめ本のPOP表示
を見て本に興味を持ったり、親子で本を選ぶ様子も見られ、本に親しむ親子も増えてきている。
○子育て支援事業にて、町図書室からよみきかせや本の紹介をしたり、実際に見たりできる状況をつ
くっていくことで、新たな本の出会いや図書室に足を運ぶ親子も増えてきている。
○巡回図書の活用については、回数を年4回に増やし、26年度からは家庭への貸出も実施し、各施
設ともに借りていく家庭も見られている。
* 課
題
○ゲームやビデオ、スマホなどの影響や、共働きなどの家庭も多くなり、家庭でのよみきかせ体験が
少なくなってきている。家庭以外でもよみきかせのできる機会を設ける必要がある。
・町内図書室、子育て支援事業、幼稚園、保育所など
○本を借りられる場所の周知をするとともに、幼稚園や保育所での貸出文庫(町図書室の図書)の常
設に向けて各施設との検討が必要である。
・町内図書室、ゆとろキッズコーナー、ふとみ保育所、福祉ターミナル
→現在貸出を行っている施設
○ブックスタートについては、10 ヶ児月健診だけではなく、1 歳 8 ヶ月児健診でもよみきかせや本の
紹介やよみきかせに対する啓発活動を行っていきたい。ただ、健診時間が長く子どもたちの出入り
も頻繁になることが予想されるため、ボランティアの協力やよみきかせ時間など福祉課との検討も
必要である。
○本の修繕方法やよみきかせのスキルアップを図るための講習会の企画や情報の提供が求められる。
3
≪少年期≫
* 評 価
現状の満足度
今後の重要度
H22
4
4
H23
4
4
H24
4
4
H25
3
4
H26
3
4
* 成
果
○学校図書館での取組の中で、読書月間の期間を設けて図書委員を中心にクイズ大会やよみきかせな
どを行うことで、本に興味や関心を持たせるよう工夫している。
○PTAやボランティアによるよみきかせの実施により、本に親しむ機会の提供をしている。
○おすすめ本の紹介カードを作成することで、色々な本に触れてみようとする子どもたちの様子も見
られている。
* 課
題
○利用児童の固定化が見られ、幅広い利用促進のための工夫が必要。特に高学年になると、休み時間
にも委員会活動などが入ってくることも多くなり、図書館へ行くことができない状況もある。
○読書月間の時期は、利用が増えるが1年通しての活発化を図りたい。
○学校図書館(学校教育係)と町図書室(社会教育係)と所管が違うことで、連携や支援について、かか
わり方に難しいところがある。学校図書館の整備など、PTA活動やボランティア活動の中で行わ
れていることも多く、現段階では、町図書室側も十分に支援体制が取れるほどの人員が不足してい
るため、学校側に任せている状態である。
○学校図書館法が一部改正になり、平成27年4月1日から学校司書の配置を求められる。(司書教諭
のほか、学校司書を置くよう努めなければならないこと 学校図書館法第六条)
図書担当教諭が学級担任との兼任であると、十分な取組などできないことも多く、専任の学校司書
の配置が強く求められる。
○図書館が狭いため、子どもたちがゆったりと本を読むことができない状況にある。古い本の整理や
読書スペースの確保などの環境整備。
≪各期にまたがる公共施設≫
* 評 価
H22
現状の満足度
3
今後の重要度
5
H23
3
4
H24
3
4
H25
2
5
H26
3
5
* 成
果
○貸出冊数の増冊(3冊→10冊へ)や絵本よみきかせ会の定期開催など、より多くの本に触れてもら
えるような機会の提供をすることにより、貸出冊数は伸びてきている。
○平成23年度「光をそそぐ交付金」を受け、スチールの書棚から木製の書棚へ換えたことで、室内が
明るくなった。
○学校の長期休み期間には、小学生が宿題を図書室でする様子も増えてきている。
○子育て支援事業に出向き、よみきかせや本の紹介を行うことで、興味を持った本の貸出をその場で
行ったり、よみきかせ会に参加するなど本に触れるきっかけづくりになっている。
○巡回図書については、子育て支援事業への巡回も開始しより多くの子どもたちに本に触れてもらえ
る機会となっている。
○よみきかせのボランティアも少数ではあるが、絵本よみきかせ会での協力をいただいている。
* 課
題
○絵本よみきかせ会の参加者が、少なくなっていることもあり、日時の設定やプログラムの工夫が必
要である。
○ブックスタートのフォローアップとして、アンケートをとるだけだった 1 歳 8 ヶ月児健診時にも、
よみきかせを行ったり本の紹介などの場を設定していく。
(福祉課との連携強化)
○町図書室として、各学校や幼稚園、保育所に対して巡回図書も含めて読書環境の充実に向けて支援
体制の強化。各施設での図書担当者との連携を深め、協力していく。
4
2 当別町子どもの読書活動推進施策
(1) 家庭・地域・学校等を通じた社会全体での子どもの読書活動の推進
① 家庭における読書活動の推進
【推進の方向性】
子どもの読書習慣は日常の生活を通して形成されるものですから、読書が生活
の中で位置づけられ、継続して行われるよう、保護者が家庭での読書活動の習慣化
に向けて、積極的に取り組む必要があります。
そのために、家庭では、ゲームやインターネットに偏ることなく、家族で読書
することが身近にある環境が望まれます。絵本や物語の読み聞かせをしたり、家族
で図書室(館)に出向いたりすることを通して、子どもが本に出会い、本に親しむ
きっかけを作ることが大切です。また毎日、決まった曜日や時間に家族全員が読書
をするなどして、子どもの読書習慣を形成するように支援をしたり、読書を通して
子どもが感じたことや考えたことを家族で話しあったりするような時間をつくる
などして、読書に対する興味や関心が高められるよう、保護者に働きかけをするこ
とが重要になります。
【具体的な取組】※◎は重点的な取組
◎子ども読書の習慣化に向けた取組 として『毎月23日はとうべつ家読(うち
どく)*1の日』の設定
・
「家読の日」を意識した、家族で本を読む楽しさを実感できる活動実践
・
『家読ノート』*2の活用による読書習慣化への促進
◎『読書だより』*3による読書習慣形成に向けた啓発文や推薦図書に関する月
例情報を発刊
◎読み聞かせなどの「本に親しむ」活動の工夫
・ノーテレビデー(タイム)やノーゲームデー(タイム)の推奨
・
『家族そろって図書室(館)へ行こう』運動の展開
*1
家読(うちどく)
「家読」とは、「家庭読書」の略語で、「家族でふれあう読書」を意味します。
家
族が本を通じてふれあい、同じ時間を楽しく過ごしてもらおうという取組。
*2
家読ノート
家読(うちどく)のやり方の一つ。家族で読んだ本のタイトル・作者・読み始め
た日・感想などを書き込み、一緒に読書する気持ちを共有する。小学校入学生に配
付される。
*3
読書だより
毎月 23 日、「とうべつ家読の日」に合わせ、家庭や地域に発信する情報誌。保育
園、幼稚園、小中学校から読書活動の話題や新刊・推薦図書等の情報を掲載。
5
② 地域における読書活動の推進
【推進の方向性】
乳幼児期の施策おいては「本に出会う」最初のきっかけはブックスタート事業
にあります。これは乳幼児期から読書に親しむ習慣を身につける効果的な事業で
あり、より充実させる必要があります。また 妊娠期間中の母親にも絵本の紹介や
読み聞かせの重要性などをPRし、有益な情報を提供できる機会として位置付け
ます。
小学生期の施策として、町図書室(館)を中心として、プレイハウス等の子ど
もたちが集う場所に本棚を準備したり、推奨図書の紹介 をしたり、本を身近に手
に取ることができる工夫が求められます。
また、図書室(館)と地域ボランティアが連携して子どもが乳幼児期から親子
で多くの本に親しんだり、出会ったりする場や機会を積極的に提供できるための
より一層の工夫が求められます。
【具体的な取組】※◎は重点的な取組
◎司書の訪問活動*4による読書活動の推進
◎推薦図書(スタンダード図書)の選定
◎図書室(館)と学校が連携した「本に親しむ」環境の充実
・妊婦さんへの啓発活動
・ブックスタート事業*5(フォローアップ内容も含む)の更なる充実
・読書ボランティア等の育成と活動の場の提供
・図書室(館)の団体貸出の実践
・図書室(館)の「とうべつ家読の日」を意識した推奨本の企画展の実施
*4
司書の訪問活動
司書資格を有する町図書室職員が小中学校を訪問し、学校図書館の開放、環境
整備等を行う。
*5
ブックスタート事業
家庭における子どもの読書活動の推進方策のひとつとして、乳幼児健診に際し
て、保護者に絵本を手渡し、乳幼児期からの絵本の読み聞かせの大切さや方法な
どを伝えることを目的とした事業。フォローアップとして 1 歳 8 ヵ月児健診時に、
事後アンケートを実施している。
6
③ 学校等における読書活動の推進
ⅰ 幼保育施設における読書活動の推進
【推進の方向性】
乳幼児期における読み聞かせや、様々なジャンルの絵本との出会いは読書への
興味・関心を引き出す重要な機会となります。
小学校、中学校の各期の読書環境の充実は論を待ちませんが、とりわけ幼稚園や
保育所における絵本や物語の読み聞かせは、前述の保護者が家庭で推進する 「と
うべつ家読(うちどく)の日」と連動する形で、子どもの成長に向けた重大な支
援施策です。この時期の目標である「本に出会う」環境を最大化することが、そ
の後の小学生期の目標である「本に親しむ」ことに向けた基礎づくりであること
を意識した取組が必要です。
「読む力は生きる力」*6と脇明子氏は表現しています。このことを常に念頭に
おいて乳幼児期の取組施策を展開していきます。
【具体的な取組】※◎は重点的な取組
◎読み聞かせなどによる「本に出会う」活動の充実
◎図書室(館)と連携した幼保施設での貸出業務の推進
・保護者やボランティアとの連携による読書活動の推進
ⅱ 小学校における読書活動の推進
【推進の方向性】
小学生期の読書活動の大きな転換点は絵本から物語への移行であるといわれ
ています。この時期の移行が適切に進まないと高学年になっても読書活動によ
り体得できる様々な可能性を引き出せないまま、中学校へ進学することになり
ます。
またデジタル社会の今日、インターネット利用による読書活動への影響を深く
受け止め、学校内における教師・学校司書・ 児童会と様々な視点から読書活動
を推奨するための工夫した施策が求められます。小学生期の読書習慣の獲得が
その後の学びの支えとなります。
【具体的な取組】※◎は重点的な取組
◎「朝読」などの一斉読書の積極的な推進
◎読み聞かせなどによる「本に親しむ」活動の充実
◎読書感想文コンクール応募への推進
・図書委員会や児童会活動を通じた読書活動の工夫
・学校の教育活動全体を通じての多様な読書指導の展開
・保護者やボランティアとの連携による読書活動の推進
*6
脇明子『読む力は生きる力』岩波書店、2005 年
7
ⅲ 中学校における読書活動の推進
【推進の方向性】
中学生期の読書は、自我の確立や進路選択などに大きな影響を与えるものです。
学校等における読書活動は、子どもが読書習慣を身に付ける上で大きな役割を
果たすとともに、確かな学力の基盤を形成する上で重要な役割を担っています。
またデジタル社会の今日、インターネット利用による読書活動への影響を深く
受け止め、学校内における教師・学校司書・生徒会と様々な視点から読書活動
を推奨するための工夫した施策が求められます。
【具体的な取組】※◎は重点的な取組
◎「朝読」などの一斉読書の積極的な推進
◎読書感想文コンクール応募への推進
・図書委員会や生徒会活動を通じた読書活動の工夫
・学校の教育活動全体を通じて多様な読書指導を展開し、子どもが主体的に「本
から学ぶ」環境の充実を図る
・朗読、語りなどによる想像力や表現力を豊かにする活動の充実
・保護者やボランティアとの連携による読書活動の推進
(2) 子どもの読書活動を推進するための読書環境の整備
① 当別町における取組
幼児児童生徒の積極的な読書活動が図られるよう、学習活動に活用できる児童
書や資料の収集をはじめとする読書環境の整備と、図書室(館)機能の充実・サー
ビスの向上が求められています。
当別町では、読書活動推進計画に基づく様々な事業を実施していますが、子ど
もたちの発達段階に応じた読書活動が図られるよう、今後も引き続き、町図書室
(館)、子育て支援センター、保育所、幼稚園、学校等における読書活動の実態を
踏まえ、乳幼児期からの子どもの読書環境づくりの充実に努めることが必要です。
【具体的な取り組み】※◎は重点的な取組
◎保育所、幼稚園、学校と連携し『読書だより』を発行
◎年度施策の充実に向けたアンケートの実施
・当別町子どもの読書活動推進計画をホームページに掲載
・保育所、幼稚園、学校、子育て支援センターと連携し、読書活動の推進
・保育所、幼稚園、学校、プレイハウスなどへの巡回図書を実施
・町図書室(館)の蔵書リストの紹介と貸出配送業務の実施
・道立図書館の市町村活動支援事業を活用し、学校と連携しながら各種イベン
トの開催を目指す
8
② 学校図書館における取組
学校図書館の有効活用により、読書活動を一層充実する必要があります。また、
学校図書館は、子どもたちにとって心の居場所となる「いつでも開いている図書館」
であることが求められています。
このことから、担当教員や学校司書*7を可能な限り配置し、計画的・継続的な
整備・充実に努めます。
【具体的な取り組み】※◎は重点的な取組
◎町図書室(館)と連携し読書環境の改善を図る
・保護者やボランティアと連携し学校図書館の充実を図る
・学級文庫等の設置を推進する
・授業で使う学習資料等を配置し調べ学習環境の充実を図る
*7 学校司書
学校図書館に専任の学校司書が配置された場合、小学校、中学校で主に次のよう
な読書活動の充実が期待されます。
・授業への資料提供、学校図書館を使った授業の増加
・使いやすい学校図書館に向けた、資料と環境の整備
・小学校、中学校でのおはなし会、資料の紹介の回数の増加
・児童、生徒ひとりひとりにあわせた資料の提供、調べ学習へのアドバイス
・図書室(館)とのより深い連携や資料の借受
・教職員への資料提供、授業の支援
・児童、生徒、教職員の資料のリクエスト、調査相談(レファレンス)への対応
・学校図書館の開館時間の拡大
・学校図書館システムの整備
・学校図書館ボランティアの積極的な受入
9
3
評価・検証について
施策推進の評価・検証については、重点施策を中心に進捗状況などを調査するアンケー
トを毎年実施し、評価を行う。
アンケートの実施時期、実施方法、アンケートの項目については、次年度の推進委員会
において検討していきたいと考えている。
重点施策年度別取り組み計画(案)
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
平成 30 年度
平成 31 年度
の推進
家庭の読書活動
「毎月 23 日はとうべ
つ家読の日」の設定
「読書だより」の月例
情報誌の発刊
読 み 聞 か せ など の 本
に親しむ活動の工夫
の推進
地域の読書活動
司 書 の 訪 問 活動 に よ
る施設読書活動の推
進
推薦図書(スタンダー
ド図書)の選定
見直し
図書室と学校が連携
した「本に親しむ」環
境の充実
の推進
学校等の読書活動
「朝読」などの一斉読
書の積極的な推進
青 少 年 読書 感 想 文 コ
ンクール応募への展
開
図書室と連携した幼
稚園での貸し出し業
務の推進
年度施策の充実に向
教育委員会
け た ア ンケ ー ト の 実
施
10
見直し
○子どもの読書活動推進計画策定者
【当別町社会教育委員会】
委 員 長 岩
部
明
学識経験者
副委員長 高
橋
千枝子
社会教育関係者
委 員
堀
田
則
子
家庭教育関係者
委 員
菊
崎
睦
裕
学校教育関係者
委 員
浅
田
委 員
宮
尾
道
子
社会教育関係者
委 員
片
岡
孝
治
社会教育関係者
委 員
山
田
佳
秀
社会教育関係者
委 員
曽
川
昭
治
社会教育関係者
委 員
野
口
和
之
社会教育関係者
眞
学校教育関係者
○子どもの読書活動推進計画策定協力者
【当別町子どもの読書活動推進委員会】
委 員 長 大
澤
俊
信
副委員長 刑
部
由美子
福祉部子育て推進課
絵本交流会
子
学識経験者
委 員
堀
田
則
委 員
川
畑
美智子
当小よみきかせ隊
委 員
柳
本
晶
子
当別子どもの本の研究会
委 員
堀
江
三千代
当別ライブラリーファン
委 員
川
村
あつ子
当別町西保育所
委 員
五十嵐
京
湖
ふとみ保育所
委 員
砂
田
敦
子
当別夢の国幼稚園
委 員
小
林
雅
美
当別小学校
委 員
角
谷
有希子
西当別小学校
委 員
阿
部
美紀子
弁華別小学校
委 員
小
田
枝
里
当別中学校
委 員
入
江
典
子
西当別中学校
委 員
江刺家
真
弁華別中学校
当別町子どもの読書活動推進計画(第2次計画)
「本に出会い・・・本に親しみ・・・本から学ぶ」
平成27年(2015)4月
当別町社会教育委員会
〒061-0233 北海道石狩郡当別町白樺町2792番地
℡0133-22-3834 FAX0133-22-3832
[email protected]
http://www.town.tobetsu.hokkaido.jp/site/kyoiku-top/3684.html