審査結果及び講評(PDFファイル)

多可町デジタル防災行政無線施設(同報系)整備事業者選定プロポーザル
審査結果及び講評
1.経緯と審査結果
(1)経緯
・平成 27 年4月 13 日
事業の公表
・平成 27 年5月 1日
参加表明書提出期限(5者が提出)
・平成 27 年5月 22 日
辞退届提出期限(3者が提出)
・平成 27 年5月 27 日
提案書提出期限(2者が提出)
・平成 27 年6月 3日
選定委員会開催(プレゼンテーション及びヒアリング)
本プロポーザルは、提案書及びプレゼンテーション、ヒアリングによる評価点を基に選定委員
会で最優秀者・優秀者を選定しました。
(2)審査結果
・最優秀提案者
パナソニックシステムネットワークス株式会社
・優秀提案者
株式会社富士通ゼネラル
システムソリューションズカンパニー関西社
近畿情報通信ネットワーク営業部
2.審査講評
(1)全体講評
総評として、各提案者とも審査項目に掲げていた項目について多可町の方針を理解し、具体的な
考え方、解決すべき課題が整理され、提案されておりました。いずれも甲乙つけがたい非常にレベ
ルの高いものでありました。
・平成 28 年5月に消防サイレンが運用停止となるため、親局・中継局・簡易中継局・屋外拡声子
局などの主要設備は、平成 27 年度中に整備完了する工程となっていました。
・受信感度を考慮した簡易中継局の設置、住居エリアの音達を確保するモーターサイレンの出力
と種類の組合せができていました。
・耐震、水害、停電対策がなされており、安定した回線を確保する無線設備となっていました。
・親局や遠隔制御装置は、タッチパネル方式による簡易な操作性が確保されおり、基本性能のみ
ならず仕様書で求めた高機能な操作卓が実現されていました。
・親局から複数設備(中継局・簡易中継局・屋外拡声子局)の一元管理ができ、河川監視カメラ
や雨量計データの情報連携も可能となっていました。
・新庁舎建設に伴う親局の移設を考慮した提案内容となっていました。
・事業費の低減のみならず、町内事業者の活用にも積極的に努めていただきました。
(2)最優秀提案者の提案内容
パナソニックシステムネットワークス株式会社システムソリューションズカンパニー関西社は、
経験豊富な技術者の配置と綿密な施工計画により、安全管理と品質管理を担保しつつ、実施工程の
大幅な短縮を具体化する内容となっています。
無線回路は町内全域を確実にカバーする簡易中継局の数と設置箇所の提案があり、音達範囲につ
いてはモーターサイレンの指向性をつけるに留まらず、屋外拡声子局の増設を提案しており、着実
な音達を目指す内容となっておりました。
親局や遠隔制御装置はタッチパネルによる簡易な操作性が確保されており、基本性能については
複数設備の一元管理はもちろんのこと、高機能な操作卓(サイレン吹鳴、テキストから音声出力及
びメール配信、河川監視カメラの映像確認など)を実現していました。
また、新庁舎への移設計画についても十分な検討をされ、電波をできるだけ停波させない内容と
なっており、事業費の低減や町内事業者の活用についても積極的な提案をしていただきました。
3.おわりにあたり
終わりに、今回のプロポーザルに参加され、貴重な時間を費やして真摯に努力いただいた提案者
各位に対し、心からお礼を申し上げます。
選定された事業者には、町財政が厳しい折、さらなるコスト削減を図りながら、今回の提案に固
執することなく、関係者からいただいた意見等を十分に汲み取り議論を重ね、設計・製造・施工・
保守の各業務において、持てる技術力を余すことなく発揮いただきますようお願い申し上げます。
デジタル防災行政無線施設により「多可町に安心と信頼の絆をつくる~持続可能な多可町
安
全・安心の基盤づくり~」の基本理念が達成できるよう祈念し、講評といたします。
多可町デジタル防災行政無線施設(同報系)整備事業者選定委員会
委員長
笹倉
康司