NEWS 6 2015 1 Editorial Martin Stucki, CEO 昨年の初飛行達成後、弊社のプロジェクト視野は広がりました。理論的な技術及び設計は さておき、ますます他の分野に対処する必要があります。各国の航空局承認は別として、 製造準備及び顧客サービス組織の実現 ― 例を挙げると ― 最初のヘリコプターをどのよう に市場に供給して運用する概念について、弊社は現在取り組んでおります。 そのため、我々はローンチ・カスタマー・グループの確立過程にあります。このグループ と共に、弊社製品の最適化と改良をするため、これらの顧客から最も有用なフィードバッ クを得ることを含め、最初の運用フェーズにおいて、最高のサービス及びサポートを可能 にする目的で、特別な協力関係を築き上げたいと思います。その計画において、様々な可 能性について協議をするため、今後数週間において可能性のある対象に連絡をしたいと思 います。 我々の計画推進において、お客様としての御社へ、また弊社マレンコ・スイスヘリコプ ターに対して、我々は最高のものを成し遂げることを確信しています。 Martin Stucki, CEO Marenco Swisshelicopter AG Newsletter June 2015 www.marenco-swisshelicopter.com 1/4 P1 試験飛行 盛大なヘリエキスポ2015の後、弊社は次の飛行 試験キャンペーンに全力を注ぎ始めました。こ の年の最初の週に、ヘリコプター・ローターは 改良されました。ローター・ヘッド及びブレー ドに計測器を取り付けて数回の地上運転が実施 されました。3月末、非常に素晴らしい春の気 象条件のもと、パイロットのDwayne Williams 氏とフライト・エンジニアのPedro Wittwer 氏 により、ヘリコプターは、最初の飛行試験エン ベロープの飛行が成功しました。この試験で は、転移揚力速度までの前進飛行、側進飛行及 び後方飛行が含まれています。Dwayne Williams氏は、ヘリコプターの改良された操縦 特性に非常に満足しています。異なった測定点 ですべてのデータを収集するという、特に責任 のある飛行試験クルー全体の完全なチームワー クに加え、我々はこのヘリコプターが非常に静 かで感銘を受けました。翌日の飛行試験プログ ラムでは、新しく加わった試験飛行パイロット のRichard Trueman の慣熟飛行も行われまし た。 計画によると、飛行試験プログラムは当分保留 になります。マレンコ・スイスヘリコプターに はそれほど大きなチームではないため、プロト タイプ N°2 (P2) に向けた改良及び作業に技術者 が集中することが必要です。最優先ですべきこ とは、弊社ローター・テスト・スタンドでのP2 ローター・ヘッドの試験です。プロトタイプ N °1 (P1) は、P2仕様により近く改修された後、飛 行試験を再開する予定です。 ※試験飛行の状況はこちらの動画でもご覧になれます。 http://www.aero.co.jp/video/facebook.html Marenco Swisshelicopter AG Newsletter June 2015 www.marenco-swisshelicopter.com 2/4 P2 設計 弊社製品の有用性向上のために、整備費用や製 造費用など、多くの細かな変更をP2に対して 行っています。全体的に、部品のほとんどは概 念上変更されていません。部品の技術的機能は P1により確認できた、現在、部品の詳細機 能、アセンブリの設計、より詳細なプロセス記 述、生産コスト及び整備性に重点をおいていま す。いわゆる、製品及びプロセスの最適化で す。この達成のため、設計部は、必要な情報収 集のためワークショップ内部からのフィード バックやサプラーヤーとの徹底的なコミュニ ケーションが必要です。 Marenco Swisshelicopter AG 我々はローター・ヘッドに大幅な変更を実施 し、複雑性を減少し、P1での設計が最適ではな かった点を改良しています。それは複雑すぎる 設計の危険性の間の小さな尾根で、すなわち決 して製品を完成することができないし、製品の 改良及び変更の実施をする能力が備わっていま せん。我々の製品を最適化するために、一つの プロトタイプから次の製品へ適切な開発ステッ プが重要であると確信しています。そして、 我々は重要なプロセスの知識でこれを実行し、 我々が実行可能な内部の開発サイクルを維持で きることを可能にする時間枠において、改良変 更を実施できる組織で処理いたします。 Newsletter June 2015 www.marenco-swisshelicopter.com 3/4 P2 組み立て 弊社の部分組立所において、Fabian Danz氏の チームはP2の胴体接着のジグで集約して作業し ています。接着作業と並行して、必要な工具は 開発され、作業現場と設計部間の密接な協力関 係が築き上げられました。これにより、作業に 最も適切に適合する工具を作ることを可能にし ております。 Marenco Swisshelicopter AG ヘリコプター及び重要なサブアセンブリのいく つかの最終組み立てに関し、必要な組み立て手 順が開発された。実際の部品リストに基づき、 組み立て工程の時間及び空間を見積もりしまし た。全ての製造手順に関して、必要なインフラ は開発され、Andreas Danner 氏の指揮の下で実 施されています。目的は、P1アセンブリ及び整 備から得るノウハウを得ること、設計事務所に 情報を提供することです。さらに、生産ライン に向けプロセス及び工具を最適化するP2アセン ブリの組み立て計画を試行する所存です。 Newsletter June 2015 www.marenco-swisshelicopter.com 4/ 4
© Copyright 2024 ExpyDoc