東 海 村

東海村の原子力
東
海
村
東
海
村
の
原
子
力
関
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施
設
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H2
6年8月撮影
目 次
位置と地勢 ……………………………………………………………………………………………… 1
人口のうつりかわり ………………………………………………………………………………… 2
財 政 ………………………………………………………………………………………………… 3
東海村組織機構図 ……………………………………………………………………………………… 5
東海村の原子力安全行政 …………………………………………………………………………… 6
原子力安全協定 ………………………………………………………………………………………… 13
通報連絡協定 …………………………………………………………………………………………… 14
放射線等の監視体制 ………………………………………………………………………………… 15
JCO臨界事故後の防災対策 ……………………………………………………………………… 16
原子力防災の法体系 ………………………………………………………………………………… 17
原子力災害時の体制と対応 ………………………………………………………………………… 18
主な避難場所一覧 ……………………………………………………………………………………… 26
避難場所位置 …………………………………………………………………………………………… 27
電源三法交付金制度の活用 ………………………………………………………………………… 28
東海村に常駐する国の検査機関
環境省 原子力規制委員会 原子力規制庁 東海・大洗原子力規制事務所 …………………… 35
東海村の原子力関係事業所
原子力関係施設位置 …………………………………………………………………………………… 39
原子力関係事業所概要 ………………………………………………………………………………… 40
(独)日本原子力研究開発機構 原子力科学研究所 (注)……………………………………………… 41
(独)日本原子力研究開発機構 核燃料サイクル工学研究所 (注)…………………………………… 43
日本原子力発電株式会社・東海発電所・東海第二発電所 ………………………………………… 45
国立大学法人東京大学大学院工学系研究科原子力専攻 …………………………………………… 47
三菱原子燃料株式会社 ………………………………………………………………………………… 48
原子燃料工業株式会社・東海事業所 ………………………………………………………………… 49
(公財)核物質管理センター・東海保障措置センター ……………………………………………… 50
ニュークリア・デベロップメント株式会社 ………………………………………………………… 51
積水メディカル株式会社・薬物動態研究所 ………………………………………………………… 52
株式会社ジェー・シー・オー 東海事業所 ………………………………………………………… 53
住友金属鉱山株式会社 経営企画部 グループ事業管理室 技術センター …………………… 54
日本照射サービス株式会社・東海センター ………………………………………………………… 55
展示館等紹介
日本原子力発電株式会社 東海テラパーク ………………………………………………………… 57
(独)日本原子力研究開発機構 リコッティ(注)……………………………………………………… 58
(公社)茨城原子力協議会 原子力科学館 …………………………………………………………… 59
東海村原子力のあゆみ ……………………………………………………………………………… 61
用語等の解説 ……………………………………………………………………………………………… 65
元素周期表
(注):平成27年4月1日から国立研究開発法人に移行
位置と地勢
県都水戸市の北東へおよそ1
5km、北は久慈
川を境として日立市に接し、西は那珂市に、
南はひたちなか市に接し、東は洋々たる太平
洋に面している。
久慈川の南側と真崎浦、細浦等の低地は沖
積層で水田地帯となっているが、台地は洪積
層で畑地と平地林を形成し、東にゆるやかに
傾斜して、その先端は砂丘となり、
独 日本原子力研究開発機構、
現在は梢
日本原子力発電叙等の敷地と
なって活用されている。
位 置
広 狭
面 積
海 抜
東 経
3
7.
48km2
北 緯
140°
34′11″ 36°
28′
11″
東 西
南 北
7.
9km
7.
9km
役場の所在地
所
在
地
茨城県那珂郡東海村東海三丁目7番1号
電 話 番 号
02
9−2
82−1711
(代)
郵 便 番 号
〒319−1192
− 1−
∼37m
人口のうつりかわり
(各年1
0月1日)
常 住 人 口
年 次
世 帯
有権者数(人)
総 数
男
女
昭和30年
1,
8
8
0
11,
5
8
3
5,
8
0
5
5,
7
7
8
S3
0.
4.
2
3
5,
918
〃 3
5年
2,
5
5
7
13,
9
7
8
7,
2
7
7
6,
7
0
1
S3
5.
1
1.
2
0
7,
508
〃 4
0年
3,
5
3
5
16,
5
6
5
8,
6
6
7
7,
8
9
8
S4
0.
9.
1
1
0,
383
〃 4
5年
4,
4
5
8
18,
9
6
0
9,
7
6
0
9,
2
0
0
S4
5.
1
2.
1
3
1
2,
536
〃 5
0年
6,
2
7
0
25,
1
5
1
1
3,
0
5
8
1
2,
0
9
3
S5
0.
4.
1
3
1
5,
358
〃 5
5年
8,
3
1
7
29,
1
9
7
1
4,
9
5
7
1
4,
2
4
0
S5
5.
6.
2
2
1
8,
897
〃 6
0年
9,
1
4
7
31,
0
6
5
1
5,
9
0
4
1
5,
1
6
1
S6
0.
9.
8
2
0,
809
平成2年
9,
7
2
8
31,
5
5
7
1
5,
9
7
2
1
5,
5
8
5
H2.
1
2.
9
2
2,
401
〃 7年
10,
8
6
4
33,
7
2
7
1
6,
5
2
4
1
6,
2
0
3
H7.
7.
2
3
2
5,
163
〃 8年
11,
0
8
4
32,
9
3
0
1
6,
5
9
3
1
6,
3
3
7
H8.
9.
1
2
5,
682
〃 9年
11,
3
2
1
33,
1
6
8
1
6,
6
9
5
1
6,
4
7
3
H9.
9.
1
2
5,
983
〃 1
0年
11,
5
5
4
33,
5
5
4
1
6,
8
3
3
1
6,
7
1
1
H1
0.
9.
1
2
6,
383
〃 1
1年
11,
8
3
0
33,
9
7
3
1
7,
0
7
8
1
6,
8
9
5
H1
1.
9.
1
2
6,
755
〃 1
2年
12,
0
8
3
34,
3
3
3
1
7,
2
9
0
1
7,
0
4
3
H1
2.
9.
1
2
6,
965
〃 1
3年
12,
2
3
5
34,
5
8
2
1
7,
4
1
8
1
7,
1
6
4
H1
3.
9.
1
2
7,
276
〃 1
4年
12,
4
7
8
34,
8
8
5
1
7,
5
7
5
1
7,
3
1
0
H1
4.
9.
1
2
7,
519
〃 1
5年
12,
7
3
1
35,
1
3
6
1
7,
7
0
4
1
7,
4
3
2
H1
5.
9.
1
2
7,
722
〃 1
6年
12,
8
9
2
35,
3
8
4
1
7,
8
4
2
1
7,
5
4
2
H1
6.
9.
2
2
7,
949
〃 1
7年
12,
8
7
3
35,
4
5
0
1
7,
8
0
5
1
7,
6
4
5
H1
7.
9.
5
2
8,
205
〃 1
8年
13,
2
7
6
35,
9
2
6
1
8,
0
2
8
1
7,
8
9
8
H1
8.
9.
2
2
8,
519
〃 1
9年
13,
5
3
1
36,
2
3
9
1
8,
2
0
8
1
8,
0
3
1
H1
9.
9.
2
2
8,
842
〃 2
0年
13,
7
76
36,
5
0
6
1
8,
3
4
9
1
8,
1
5
7
H2
0.
9.
2
2
9,
056
〃 2
1年
14,
0
5
6
36,
9
5
1
1
8,
6
0
4
1
8,
3
4
7
H2
1.
9.
2
2
9,
365
〃 2
2年
14,
1
0
9
37,
4
3
8
1
8,
9
6
8
1
8,
4
7
0
H2
2.
9.
2
2
9,
649
〃 2
3年
14,
4
3
6
37,
8
2
1
1
9,
1
8
4
1
8,
6
3
7
H2
3.
9.
2
3
0,
00
1
〃 2
4年
14,
5
6
2
37,
8
2
9
1
9,
1
8
4
1
8,
6
4
5
H2
4.
9.
2
3
0,
100
〃 2
5年
14,
7
7
6
37,
9
8
3
1
9,
2
5
1
1
8,
7
3
2
H2
5.
9.
2
3
0,
158
〃 2
6年
14,
8
7
7
37,
9
4
2
1
9,
2
0
7
1
8,
7
3
5
H2
6.
9.
2
3
0,
179
− 2−
財
政
平成2
6年度 一
般
会
計 当初予算 2
2,
4
3
5,
0
0
0千円
平成2
6年度 特別・企業会計 当初予算 1
2,
0
7
9,
1
3
4千円
合計 3
4,
5
1
4,
1
3
4千円
一般会計の内訳
科
目
予
※
歳
入
歳
出
村
税
地
方
譲
与
税
利 子 割 交 付 金
配 当 割 交 付 金
株式等譲渡所得割交付金
地 方 消 費 税 交 付 金
自動車取得税交付金
地 方 特 例 交 付 金
地
方
交
付
税
交通安全対策特別交付金
分 担 金 及 び 負 担 金
使 用 料 及 び 手 数 料
国
庫
支
出
金
県
支
出
金
財
産
収
入
寄
附
金
繰
入
金
繰
越
金
諸
収
入
合
計
科
目
議
会
費
総
務
費
民
生
費
衛
生
費
農 林 水 産 業 費
商
工
費
土
木
費
消
防
費
教
育
費
災
害
復
旧
費
公
債
費
諸
支
出
金
予
備
費
合
計
算 額(千円)
1
2,
9
3
1,
9
0
8
1
6
4,
3
5
8
1
1,
4
5
9
2
2,
1
6
8
1,
5
4
0
4
5
7,
0
6
4
2
0,
5
0
0
2
2,
4
0
6
4
6
2,
0
2
2
6,
8
0
0
1
6
7,
9
4
9
1
7
8,
1
6
5
2,
3
4
8,
7
1
5
7
4
6,
6
9
1
6,
3
8
9
1
4,
5
2
3,
7
1
1
2
0
0,
0
0
0
1
6
3,
1
5
4
2
2,
4
3
5,
0
0
0
予 算 額(千円)
2
1
7,
7
8
8
2,
5
9
6,
4
2
6
5,
6
4
7,
2
0
1
2,
1
3
5,
5
2
0
4
2
5,
6
4
0
1
5
3,
4
9
6
4,
2
0
3,
3
5
8
5
9
5,
6
2
7
5,
4
7
7,
1
6
2
8,
0
0
5
7
9
3,
2
8
3
1
3
1,
4
9
4
5
0,
0
0
0
2
2,
4
3
5,
0
0
0
構
成 比(%)
5
7.
6
0.
7
0.
1
0.
1
0.
0
2.
0
0.
1
0.
1
2.
1
0.
0
0.
8
0.
8
1
0.
5
3.
3
0.
0
0.
0
2
0.
2
0.
9
0.
7
1
0
0.
0 構 成 比(%)
1.
0
1
1.
6
2
5.
2
9.
5
1.
9
0.
7
1
8.
7
2.
7
2
4.
4
0.
0
3.
5
0.
6
0.
2
1
0
0.
0 ※原子力関係法人からの歳入
固定資産税
都市計画税
法人村民税
そ
の
他
全 体
9,
2
95,
9
3
8千円
6
39,
3
6
0千円
4
63,
4
6
8千円
2,
5
33,
1
4
2千円
− 3−
原子力関係法人
3,
6
7
3,
2
8
7千円
3
9
5,
2
9
6千円
7
1,
8
3
5千円
−
割 合
3
9.
5%
6
1.
8%
1
5.
5%
−
特別・企業会計別内訳
特
別
会
計
企
業
会
計
会
計
別
国民健康保険事業会計(事業勘定)
後 期 高 齢 者 医 療 会 計
保険事業勘定
介護保険事業特別会計
介護サービス事業勘定
東 海 駅 西 土 地 区 画 整 理 事 業 会 計
東 海 駅 東 土 地 区 画 整 理 事 業 会 計
東海駅西第二土地区画整理事業会計
東 海 中 央 土 地 区 画 整 理 事 業 会 計
公 共 下 水 道 事 業 会 計
那 珂 地 方 公 平 委 員 会 特 別 会 計
小
計
水
道
事
業
会
計
病
院
事
業
会
計
小
計
合
計
当初予算額(千円)
3,
3
4
4,
5
1
7
3
2
7,
1
5
6
2,
5
0
9,
5
8
1
9,
3
6
0
1
3
0,
9
3
4
8
7,
1
8
0
9
3,
9
5
3
8
6
6,
6
0
8
1,
5
6
2,
2
5
6
6
0
1
8,
9
3
2,
1
4
6
1,
2
2
9,
8
8
9
1,
9
1
7,
0
9
9
3,
1
4
6,
9
8
8
1
2,
0
7
9,
1
3
4
一般会計のうつりかわり(決算額)
年 度
歳
入
(A)
村
税
(B)
昭和3
0年
〃 4
0年
〃 5
0年
〃 6
0年
平成2年
〃 9年
〃 1
4年
〃 1
6年
〃 1
7年
〃 1
8年
〃 1
9年
〃 2
0年
〃 2
1年
〃 2
2年
〃 2
3年
〃 2
4年
〃 2
5年
3
5,
4
7
0
2
7
9,
7
1
9
2,
6
4
7,
8
2
8
8,
4
7
3,
6
9
0
1
1,
9
3
9,
0
5
6
1
4,
8
8
9,
9
1
2
1
6,
8
0
8,
7
3
6
1
7,
4
5
9,
3
2
1
1
7,
3
4
0,
4
0
4
1
7,
8
8
0,
1
5
6
1
7,
9
2
6,
8
1
9
1
8,
2
3
6,
2
1
0
1
9,
9
9
6,
4
8
2
1
7,
2
6
3,
7
6
1
2
1,
1
9
3,
6
2
2
2
1,
7
7
9,
6
1
5
1
8,
0
6
9,
8
3
1
(単位:千円、%)
固定資産税
(C)
1
9,
0
1
8
1
0,
0
2
5
1
9
2,
7
6
6
1
2
5,
4
1
2
1,
1
3
5,
4
0
9
6
5
0,
6
7
5
6,
2
7
7,
7
8
9 3,
7
6
1,
2
8
4
8,
2
4
5,
6
6
5 5,
1
4
5,
0
9
8
1
0,
3
1
7,
9
7
2 6,
1
8
9,
6
2
2
9,
8
6
8,
1
9
2 6,
5
0
5,
7
1
7
1
3,
2
9
2,
1
6
1 1
0,
0
7
6,
3
8
0
1
2,
9
9
6,
9
0
2 9,
8
6
6,
5
9
3
1
2,
7
1
6,
8
9
3 9,
2
4
5,
7
0
8
1
3,
2
3
1,
1
5
6 8,
9
3
2,
3
9
7
1
2,
4
2
4,
8
4
4 8,
6
2
1,
1
2
0
1
2,
1
7
0,
6
9
8 8,
1
9
8,
3
0
3
1
1,
7
0
4,
8
1
6 8,
0
4
1,
4
3
3
1
2,
1
8
7,
4
4
5 8,
1
9
3,
1
8
5
1
1,
0
7
7,
2
0
8 7,
3
7
4,
0
4
0
1
0,
9
6
1,
6
0
8 7,
2
5
0,
0
1
8
村 民 税
B
A×100
C
B×100
5,
3
2
8
3
7,
2
0
6
3
3
2,
7
8
8
1,
8
5
5,
6
0
1
2,
4
7
3,
4
6
7
3,
1
9
6,
5
6
0
2,
3
2
2,
7
0
0
2,
1
9
9,
9
7
9
2,
0
9
0,
8
8
1
2,
4
7
9,
3
7
9
3,
2
8
3,
3
5
1
2,
7
7
4,
4
2
5
2,
9
8
2,
7
3
0
2,
6
6
2,
2
0
6
2,
9
4
1,
3
1
7
2,
7
6
3,
6
6
1
2,
7
5
4,
0
5
9
5
3.
6
6
8.
9
4
2.
9
7
4.
1
6
9.
1
6
9.
3
5
8.
7
7
6.
1
7
5.
0
7
1.
1
7
3.
8
6
8.
1
6
0.
9
6
7.
8
5
7.
5
5
0.
9
6
0.
7
5
2.
7
6
5.
1
5
7.
3
5
9.
9
6
2.
4
6
0.
0
6
5.
9
7
5.
8
7
5.
9
7
2.
7
6
7.
5
6
9.
4
6
7.
4
6
8.
7
6
7.
2
6
6.
6
6
6.
1
財政力指数のうつりかわり
年 度
基準財政需要額
(千円)
基準財政収入額
(千円)
財 政 力 指 数
(単年度)
昭和5
0年
〃 6
0年
平成2年
〃 9年
〃 1
4年
〃 1
6年
〃 1
7年
〃 1
8年
〃 1
9年
〃 2
0年
〃 2
1年
〃 2
2年
〃 2
3年
〃 2
4年
〃 2
5年
1,
0
1
9,
7
4
0
2,
6
2
6,
5
6
9
3,
8
4
8,
9
7
2
5,
1
6
3,
7
5
4
5,
4
0
1,
1
6
1
5,
0
2
8,
9
2
8
5,
1
3
3,
2
6
9
5,
2
0
2,
1
1
8
5,
1
9
1,
4
7
1
5,
2
9
5,
4
2
2
5,
4
1
0,
5
4
0
5,
7
2
1,
5
1
2
5,
9
9
9,
8
3
7
6,
1
2
5,
7
0
5
6,
2
8
6,
8
3
2
7
9
0,
3
8
8
4,
8
3
9,
3
8
0
6,
0
2
0,
5
1
2
7,
8
4
0,
6
0
6
8,
6
8
5,
8
7
2
9,
8
6
0,
5
0
8
9,
6
8
5,
7
0
9
9,
6
0
7,
0
8
5
9,
7
2
7,
0
6
8
9,
7
3
6,
5
0
0
8,
8
3
5,
9
1
2
9,
0
9
0,
0
4
5
8,
6
9
5,
6
3
0
8,
4
9
2,
9
0
8
7,
8
5
8,
0
4
8
0.
7
7
5
1.
8
4
2
1.
5
6
4
1.
5
1
8
1.
6
0
8
1.
9
6
1
1.
8
8
7
1.
8
4
7
1.
8
7
4
1.
8
3
9
1.
6
3
3
1.
5
8
9
1.
4
4
9
1.
3
8
6
1.
2
5
0
− 4−
東海村組織機構図
ᗈሗᗈ⫈ㄢ
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平成27年4月1日予定
:平成27年度組織改編
− 5−
東海村の原子力安全行政
1 安全確保への取組み 敢 原子力事業所への対応 茨城県、関係市町村とともに原子力事業所と締結している「原子力施設周辺の安全確
保及び環境保全に関する協定」
(原子力安全協定/P1
3参照)に基づき、原子力施設の新
増設、定期検査、運転管理状況、放出管理、立入調査、核燃料物質等における安全確保
のため、報告・調査・確認を行っています。
柑 立入調査等の充実強化 原子力安全協定に基づき、事故やトラブルの未然防止のため、平常時においても原子
力の専門的知識・経験を有する原子力専門技術者及び原子力施設安全調査員とともに原
子力施設への立入調査を行い、その活動状況及び施設の運転・管理状況等を確認・調査
しています。
また、原子力事業所において事故・故障等が発生した場合にも迅速に立入調査を実施
し、再発防止対策等を含め、安全に係る広範な調査を行っています。
さらに、原子力災害対策特別措置法の対象事業所に対しては、国、県とともに同法に
基づく立入検査を行っています。
<立入調査・立入検査>
①平常時立入調査(村内12事業所・隣接2事業所
を対象)[平成25年度 実施せず]
②原子力施設の新増設・廃止、定期検査、火災、安全
確保等に係る立入調査[平成2
5年度4回実施]
③原子力安全協定に基づく立入調査
[J-PARCハドロン実験施設における放射性物
立入調査
質漏えい事故を踏まえての立入調査 平成25年度1
3回実施]
④原子力災害対策特別措置法 村内8事業所を対象[平成2
5年度8回実施]
⑤J-PARCハドロン実験施設における放射性物質漏えい事故検証に係る有職者会議
[平成25年度6回実施 ]
桓 通報連絡訓練の実施 原子力事業所における事故・故障等発生時の迅速かつ的確な初動体制及び確実な情報
伝達能力の向上を目的として、訓練の実施日時及び事故想定等を事業者に通知せず、抜
き打ちによる通報連絡訓練を行っています。
・対象事業所:村内12事業所・隣接2事業所
[平成25年度 14回実施]
− 6−
棺 事業所からの排水の監視 村内を横断埋設されている原子力事業所専用排水管の健全
性確認及び住民の安全確保と環境保全の観点から、排水管埋
設箇所周辺の井戸水の水質検査及び排水口付近の海砂のウラ
ン分析を行っています。
また、排水管の健全性や排水の安全性を確保するため、年
2回「東海村原子力施設排水監視会」による確認を行ってい
ます。
海砂採取作業
さらに、県と村で各事業所に対し排水前の貯留
槽の水を採取し、独自に分析して排水の安全性を
確認しています。
<東海村原子力施設排水監視会>
① H25.
5.
23 監視会・総会(第1回)開催
1)会長及び副会長の選任について
2)平成24年事業報告及び平成2
5年度事業計
専用排水管耐圧試験の様子
画(案)について
3)排水管常時監視システムの進捗状況について
4)専用排水管の耐圧試験及び水質検査の立会い(5事業所)
② H25.
11.
28 監視会(第2回)開催
1)専用排水管耐圧自主検査及び水質検査の結果について
2)排水管常時監視システムの進捗状況について
3)日本原子力研究開発機構那珂核融合研究所 排水口の立合確認
款 地域防災計画の改定及び原子力防災マニュアル(職員用)の見直し 東京電力福島第一原子力発電所事故後に、国において原子力防災に関する抜本的な見
直しを行い、原子力災害対策特別措置法や原子力災害対策指針の改定が行われています。
東海村では「東海村地域防災計画【原子力災害対策計画編】
」を平成2
6年8月に改定し、
広域避難計画の策定を検討しています。
歓 原子力防災訓練の実施 茨城県及び東海村の地域防災計画(原子力災害対策計画編)に基づき、原子力災害時
における国・茨城県・東海村、関係市町村、原子力事業者等防災業務関係者の対応能力
向上と防災関係機関相互の協力体制の強化を図るとともに、住民の防災意識向上等を目
的として、原子力防災訓練を行っています。
・訓練項目:緊急時の通信連絡、情報の収集・伝達訓練、警戒段階における緊急事態
応急対策の準備のための連携活動訓練、災害対策本部設置・運営訓練、
茨城県原子力オフサイトセンター参集・運営訓練、緊急時モニタリング
訓練、住民広報活動訓練、住民避難訓練、自家用車避難訓練、災害時要
− 7−
援護者避難訓練、避難所設置・
運営訓練、緊急被ばく医療訓練、
交通規制・警戒警備訓練、自衛
隊災害派遣訓練、防災業務関係
者防護対策訓練
※平成2
3∼2
5年度は実施してお
りません。
災害時要援護者避難の様子
避難所(笠松運動公園体育館)の様子
災害対策本部室の様子
汗 自家用野菜等の放射性物質濃度測定について 福島第一原子力発電所事故による放射性物質の影響により、食品中に放射性セシウム
が検出されているものがあります。国の定めた基準値を超えた食品等については、市場
に出回らないことになっていますが、家庭菜園などの自家用野菜、井戸水などについて、
不安に感じている方もいますので、村では平成23年11月から簡易型放射能測定装置によ
る測定を行い測定結果をホームページ等で公表しています。
漢 空間線量率の測定について 福島第一原子力発電所事故の影響により、村内各所で放射線量に不安を感じている方
がいますので、村では定期的に空間線量率を測定し、ホームページ等で公表しています。
なお、空間線量率が村の定める基準値(0.
23μSv/h)を超える場所については、除
染が完了し被ばく線量の低減が図られました。
1)公園・コミセンの放射線測定
公園やコミュニティセンターの計8
9箇所で空間線量率の定期測定を行っています。
2)校庭・園庭の放射線測定
学校の校庭や幼稚園・保育所(園)の園庭の計2
2箇所で空間線量率の定期測定を行っ
ています。
澗 放射線測定器貸出について 福島第一原子力発電所事故の影響により、自宅等の放射線量に不安を感じている方も
いますので、村では放射線測定器(γ線量率測定用のHORIBA PA-1
0
00)の貸出を行っ
ています。
− 8−
なお、貸出にあたっては測定結果を提出していただいております。いただいた結果は
取りまとめのうえ、ホームページ等で公表しています。
潅 除染計画に基づく除染の実施について
福島第一原子力発電所事故の影響により、村内の空間線量率は事故前より上昇してい
るため、健康への影響について不安を感じている方がいます。
村では国の方針に従い、東海村除染実施計画を策定し、公園等の除染が全て完了しま
した。
2 環境放射線の確認 敢 環境放射線の確認 「茨城県東海地区環境放射線監視委員会」が定めた監視計画に基づき、茨城県が行って
いる東海・大洗地区の放射線量及び農水畜産物、土壌等の放射性物質の測定・分析を常
に確認し、周辺地域の放射線量及び環境等への影響の有無の把握に努めています。
柑 放射線測定装置及び表示装置の設置 非常時等への迅速・的確な対応を図るために、
平常時から茨城県が設置した村内7箇所の放射
線測定局で測定している環境中の放射線量率や
風向・風速等について把握し、記録を保管して
います。
放射線測定局による環境放射線の表示局とし
て、役場及び原子力科学館に大型モニタを設置
放射線測定局
し、環境放射線監視状況を表示するとともに、
村内各コミュニティセンターに設置されたモニタにも測定局毎の環境放射線量率を表示
することで、住民目線での放射線監視の一助としています。
3 原子力広報・広聴 茨城県から交付されている「広報・調査等交付金」等を活用して各種事業を行っています。
敢 東海村原子力安全対策懇談会 JCO臨界事故後の平成12年に設置。学識経験者、実務経験者及び住民代表からなる
1
5人の委員で構成され、原子力施設の安全対策及び防災対策に関して検討協議し、必要
に応じて助言・提言を受けています。
<平成25年度の調査・検討事項>
① 第1回開催(H25.6.
2
1)
1) 実用発電用原子炉に係る新規制基準について
2) 原子力事業所における平成2
5年度事業内容について
− 9−
② 第2回開催(H25.
9.4)
1)J-PARCハドロン実験施設の事故調査の現状について
2)今後の事故調査に係る安全対策について
③ 第3回開催(H26.
2.4)
1)再処理施設の安全対策と今後の進め方について
柑 環境放射線監視の広報 ① ホームページによる広報
村内に設置している環境放射線モニタリングステーション等による放射線の測定結
果をまとめ、村のホームページ上で公開しています。
※ WEBサイト「東海村の原子力」
http://www.vill.tokai.ibaraki.jp/as-tokai/
② 放射線量表示装置の設置
1)役場エントランス
多数の村民が出入りする役場エント
ランスに放射線量表示装置を設置し、
平常時の村内の放射線量測定値を表示
しています。
2)村内各小中学校
村内の各小中学校に放射線測定器付
き表示装置を設置し、その地点での環
放射線量表示装置(役場)
境放射線を測定・表示することで、小
中学校児童生徒の原子力・放射線への
関心を高めるように努めています。
放射線量表示装置
(各小中学校)
桓 原子力及び防災資料の作成配布 ① 「東海村の原子力」(本誌)の発行
東海村の概要、本村原子力行政のあらまし、村内所在原子力事業所・展示館の概要
等を掲載しています。
② 広報・防災資料の作成配布 原子力災害に備えるための「原子力広報・防
災マップ」「わが家の防災対策」
「原子力緊急時
の対応(日英中韓4ヶ国語)」
「JCO臨界事故
展示」等の広報・防災資料を作成・配布し、防
災意識の啓発及び広報に努めています。
各種広報・防災資料
③ 原子力関連図書・ビデオ配備
原子力に関する新刊図書や雑誌・新聞等を購入し、図書館・コミセン・役場等公共
施設に配備して、閲覧に供し、村民が最新原子力情報に接する機会を設けています。
− 10−
棺 ホームページによる広報 防災原子力安全課オリジナルホームペー
ジ「東海村の原子力」を開設し、原子力に
関する次のような情報を提供しています。
原子力関係事業所/原子力事業所の事業
計画概要/原子力施設の展示館/環境放射
線監視について/原子力に関する各種協定
/原子力事故が起こったら……/パンフ
レット/ For Foreign Residents/など
款 原子力防災視察者への広報 年数回、原子力防災の先進地研修先として東海村に来訪する国内各地の市町村議会議
員や市町村職員等に対し、東海村の原子力防災活動の現状を説明し、参考に供していま
す。
4 原子力教育 敢 職員研修等 役場職員等に対する原子力基礎研修や専門研修等の機会を設け、必要な知識の修得と
資質の向上を図っています。
① 新規採用職員原子力基礎研修(原子力災害と防災対策/原子力施設の安全対策/
原子力施設見学)
② 原子力防災専門研修(危機管理/原子力広報/放射線管理等)
③ 原子力防災訓練・新基準適合視察研修(原子力防災訓練の視察研修、新規制基準適
合審査施設の視察研修)
柑 講習会・研修会等への講師派遣 ① 東海村まちづくり出前講座「原子力講座」
「原子力防災講座」
② 原子力施設新規採用職員研修
桓 原子力防災教育 ① 原子力防災訓練時の防災教育
② 村内各小中学校設置の放射線量表示装置による原子力防災学習
平成17年度から村内各小中学校設置の放射線量表示装置にパソコンを入れ、クイズ
形式の学習ソフトを組込み、子どもたちが楽しみながら原子力やエネルギー・防災等
に関する正しい知識を学習できるようにしています。原子力学習ソフトとして CD化
もしています。
− 11−
5 防災資機材の整備 敢 非常用通信機器の整備 原子力災害等緊急時における国・茨城県・茨城県原子力オフサイトセンター等との情
報交換・共有等の連絡を迅速・円滑に行うため、
「総合原子力防災ネットワーク地域系」
を整備・運用しています。
柑 東海村防災情報システムと東海村防災情報ネットワークシステムの整備 災害時要援護者等や外国人を含む住民データを毎月更新し、災害応急対策実施時にお
ける住民情報の迅速な把握と、防災活動の地域拠点であるコミュニティセンターへの情
報配信を行う2つのシステムを構築し、日常から運用しています。
桓 放射線測定機器の維持管理 原子力災害時における周辺住民等に対する防護対策を決定する際に必要な周辺環境に
おける放射性物質・放射線に関する情報を迅速に得られるよう、放射線測定機器の性能
の維持を図っています。
棺 安定ヨウ素剤の確保・配布 原子力災害対策特別措置法で作成が求められている原子力災害対策指針に基づいて、
原子力災害時に放出が予想される放射性ヨウ素による内部被ばく(甲状腺被ばく)を低
減させる効果のある安定ヨウ素剤(医療用医薬品)を、茨城県が東海村や医療機関と連
携して事前説明(服用時期や副作用等)し、各個人に配布する事にしております。また、
安定ヨウ素剤は、東海村保健センター(ヨウ化カリウム丸薬146,
0
00丸、ヨウ化カリウ
ム粉末500g)と村内公共施設(ヨウ化カリウム丸薬24,
0
0
0丸)に保管・管理しています。
防災原子力安全課メールアドレス
E-mail:[email protected]
防災原子力安全課オリジナルホームページ「東海村の原子力」
http://www.vill.tokai.ibaraki.jp/as-tokai/
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原子力安全協定
茨城県、東海村等の原子力施設所在市町村並びに隣接市町村と原子力事業者間において、
原子力施設周辺の安全確保と住民の健康保護及び地域の生活環境を保全することを目的とし
て、
「原子力施設周辺の安全確保及び環境保全に関する協定」
(原子力安全協定)を締結して
います。
原子力安全協定等の締結範囲一覧
主 要 ˜ 事 業 所
(東海村関係のみ)
原子力安全協定
*所在市町村+
*隣接市町村+
東海村
日立市、
常陸太田市、
ひたちなか市、
那珂市
独 日本原子力研究開発機構 梢
原子力科学研究所
独 日本原子力研究開発機構 梢
核燃料サイクル工学研究所
原 日本原子力発電叙 東海・東海第二発電所
子
力
水戸市、
独 日本原子力研究開発機構 災 梢
大洗町
ひたちなか市、
害 大洗研究開発センター
鉾田市
対
茨城町
策
主要˜事業所を除く
*所在市町村+ *隣接市町村+
特
別
措 ニュークリア・デベロップメント叙
置
日立市、
法 国立大学法人東京大学大学院
常陸太田市、
対 工学系研究科原子力専攻
東海村
象
ひたちなか市、
事 原子燃料工業叙東海事業所
那珂市
業
所 (公財)核物質管理センター東海保障措置センター
三菱原子燃料叙
その他の事業所
原 叙ジェー・シー・オー 東海事業所
災
法
非
対
象
事
業
所
東海村
那珂市
東海村
東海村
日本照射サービス叙東海センター
三菱マテリアル叙エネルギー事業センター那珂エネルギー開発研究所
独 日本原子力研究開発機構 梢
那珂核融合研究所
水戸市、
常陸大宮市、
大洗町、
城里町
東海村、笠間市、
那珂市、小美玉市、
城里町
*10 ㎞ 圏内市町村+
水戸市、
常陸大宮市
水戸市、日立市、
常陸太田市、
常陸大宮市
ひたちなか市、
城里町
*所在市町村+ *隣接市町村+ *10 ㎞ 圏内市町村+
住友金属鉱山叙 経営企画部 グループ事業管理室 技術センター
積水メディカル叙薬物動態研究所
通報連絡協定
*隣接市町村+
那珂市
那珂市
東海村(隣接)
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日立市、
常陸太田市、 水戸市、
ひたちなか市、 常陸大宮市
那珂市
東海村(三菱マテリア
ルのみ)、水戸市、
日立市、常陸太田市、
ひたちなか市、常陸大
宮市、那珂市(三菱マテ
リアル、機構那珂を除
く)
◎協定の内容
○放射性物質の環境中放出量規制……排気、排水中の放射性物質濃度及び放出量について
管理の目標値を取り決めて規制しています。
○新増設等計画……原子力施設の新設・増設等については、県及び東海村等の所在市町村
の事前了解を必要としています。
○立入調査……必要に応じて施設へ立ち入り調査ができるようになっています。
○安全上の措置……立入調査の結果、又は災害を防止するために必要と認めたときは、施
設の使用停止や改善を求めることができるようになっています。
○連絡の義務……各事業所において事故や故障等があった場合、迅速に県や東海村等への
通報連絡が義務付けられています。
○原子力安全協定推進協議会……協定の円滑な推進を図ることを目的に、種々の細目など
について協議します。
○防災対策……防災体制の充実強化を図るとともに、地域の原子力防災対策に積極的に協
力することになっています。
通報連絡協定
原子力施設周辺市町村域の安全を確保するために必要な通報連絡等に関して、通報連絡協
定を締結しており、事故発生時には、事業所から迅速な通報連絡が行われるよう義務付けら
れています。
(東海村関係のみ)
立 会 人
範 囲
原 子 力 事 業 所
(独)
日本原子力研究開発機構 大洗研究開発センター
茨 城 県
東
海
村
三菱マテリアル叙エネルギー事業センター
那珂エネルギー開発研究所
◎協定内容
○異常時における連絡通報……法令に定める値を超えた従事者被ばく又は環境への放射性
物質の異常放出があったときや、施設において事故・故障等があったとき等に、その都
度連絡を受けることになっています。
○立入調査の同行……茨城県や立地市町村(大洗町、那珂市、鉾田市)が行う立入調査に
ついて同行することができるようになっています。
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放射線等の監視体制
敢 茨城県環境放射線監視センター(平成1
9年4月改組)
○核爆発実験による環境放射能の影響調査
○原子力施設周辺における環境放射能の監視
農産物、牛乳、井戸水、海水、海底土、魚介類等中の放射
能の測定
測定局63カ所(村内7ヶ所:石神・豊岡・舟石川・押延・
村松・三菱原燃・原燃工)等による空気中の放射線の測定
茨城県環境放射線監視センター
(風向、風速、雨量などの気象状況も測定)
○企業排水の放射能濃度測定
○年間を通じ定期的に測定し、3ヶ月毎に中間報告(公表)
柑 各原子力事業所 ○原子炉等規制法及び放射線障害防止法並びに茨城県東海地区環境放射線監視委員会に基
づく、放射能(線)の測定、排気、排水中の放射能の常時測定
空間ガンマ線量率の連続測定 7
3局(茨城県測定63局)
事業所設置の村内モニタリングステーション・モニタリングポスト等
(茨城県東海地区 環境放射線監視季報等より)
原子力機構
原子力機構
原科研
サイクル工研
モニタリングステーション
2
4
2
モ ニ タ リ ン グ ポ ス ト
5
5
5
モニタリング機器
積 算 線 量 ( 設 置 箇 所 )
モ
ニ
タ
リ
ン
グ
カ
ー
1
6(1)
1
1
7(1)
2
日本原子力発電(株)
1
0(1)
1
注:( ) は、 重複地点数(外数)を示す。
桓 茨城県東海地区環境放射線監視委員会(昭和46年10月発足)
○県・市町村・各種団体・学識経験者を構成メンバーとする(29名)
○放射線監視計画の策定、監視結果の検討と評価
3ヶ月毎に監視季報として公表
○下部組織……調査部会・企画部会・評価部会(評価部会には地区の代表者が参画)
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JCO臨界事故後の防災対策
1 事故を未然に防ぎ、安全を確保するために 臨界事故を受け、国では法律の制定や改正により「加工施設への定期検査の実施」や「従
業員への保安教育の義務化」などの対策を実施しました。そのほか、安全を維持するために
各方面に安全管理を徹底させ、安全に対する信頼性の確保に努めてきました。
[当時の体制]
■ 原子炉等規制法の改正
・核燃料加工事業者に施設定期検査を実施
・内部申告の制度化
・原子力保安検査官の配備
・従業員保安教育の義務化
・防災訓練の義務化
■ 放射線監視体制の強化
■ 原子力安全・保安院の設置(東海・大洗原子力保安検査官事務所の設置)
・原子力保安検査官、原子力防災専門官及び火災対策専門官の配備
■ (独)原子力安全基盤機構の設置(平成2
6年3月に、原子力規制委員会と統合)
■ 原子力安全地域広報官の設置
■ 品質保証体制の推進
■ 原子力施設安全調査員制度の創設
2 被害を最小限にするために 万一の事故に備えるためには、必要不可欠な防護策や正しい知識を普及させ、緊急時には
正確な情報に基づき住民保護を行うことが重要です。そのためにJCO臨界事故後、次のよ
うな体制が整備されています。
■ 原子力災害対策特別措置法の制定
・迅速な初動と国県市町村の連携の確保
・緊急時体制の強化(原子力専門官の配備等)
・事業者責務の明確化(通報義務の明確化、防災管理者設置と防
災計画の策定義務)
オフサイトセンター
・原子力防災管理者の通報すべき事象の強化 など
■ オフサイトセンター、緊急時支援研修センターの設置
■ 原子力災害時の相互応援に関する協定(原子力施設所在1
4道府県)
■ 抜き打ちによる通報連絡訓練の実施
■ 原子力安全協定等の締結範囲の拡大
■ 防災情報ネットワークの構築
■ 東海 NOAH協定(NS ネット)の締結
■ 防災訓練の継続実施
■ 防災資機材の整備
・通信・情報提供器材の整備(防災行政無線戸別受信機の増設
通報連絡訓練
など)
・放射線測定器類の配備
・安定ヨウ素剤の配備など
■ 緊急被ばく医療体制の強化
・放射線検査センターの整備
・緊急被ばく医療訓練の実施など
■ 原子力・防災広報の拡充
・各種の原子力・防災資料、教材の作成配付
・住民原子力懇談会の実施
安定ヨウ素剤
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原子力防災の法体系
わが国の原子力防災対策は、次のような体系に基づき関係機関において必要な対策が講じ
られています。
① 災害対策基本法(平成25年6月2
1日改正)
(防災に関する法律)
② 原子力災害対策特別措置法(平成2
5年6月2
1日改正)
(災害対策基本法の特別法)
③ 防災基本計画「原子力災害対策編」
(平成2
4年9月6日修正)
(中央防災会議策定)
④ 原子力災害対策指針(平成25年9月5日全部改訂)
(原子力規制委員会決定)
⑤ 地域防災計画「原子力災害対策計画編」
(平成2
6年8月、検討中)
福島第一原子力発電所事故後、原子力発電所等の原子力施設については、
「核原料物資、核
燃料物質及び原子炉の規制に関する法律」を改正し、新規制基準として、
「地震や津波に対す
る耐性強化」、「著しい炉心損傷防止として非常用電源及び炉心冷却系強化」
、
「格納容器破損
防止」
、
「放射性物質の放出抑制、放出緩和」などが強化されました。
JCO臨界事故及び福島第一原子力発電事故後に制定・改正された原子力災害対策特別措
置法は、原子力災害予防対策、緊急事態応急対策及び原子力災害事故後対策の実施に必要な
措置の強化が図られました。国の責務として「原子力緊急事態宣言」
、
「緊急事態応急対策等
拠点施設の設置」、「原子力災害対策本部の設置」
、
「原子力緊急事態解除宣言」
、
「原子力防災
専門官の配備」などを規程しております。
市町村長は、原子力災害事後対策実施区域において放射性物質による環境汚染が著しいと
認められた場合は、避難のための立退き、屋内への退避等を勧告指示する事ができ、また原
子力事業者からの報告徴収、事業所への立入検査の権限を付与しています。
茨城県や東海村では、必要と認めるときは村内原子力事業所に立ち入り、原子力施設の安
全性、防災に関する関係書類や整備状況、防災活動に必要な資機材の維持管理状況等を検査
し、防災対策が確実に実施、推進されているかを確認しています。
防災対策を重点的に充実すべき区域
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PAZ:予防的防護措置を準備する区域(Pr
e
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a
ut
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onZone
)
急速に進展する事故を想定し、特定の事故事象が発生したら直ちに避難等を実施する区域で、放射性物質の環境への放出前の段階から防護措置を準備
する区域をいいます。
UPZ:緊急時防護措置を準備する区域(Ur
ge
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c
t
i
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c
t
i
onpl
a
nni
ngZone
)
事故の不確実性や急速に進展する事故の可能性等を踏まえ、避難や屋内退避等を準備する区域をいいます。
PPA:放射性雲通過時の被ばくを避けるための防護措置を実施する地域(Pl
umePr
ot
e
c
t
i
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a
nni
ngAr
e
a
)
放射性物質を含んだプルーム(気体状あるいは粒子状の物質を含んだ空気の一団)が通過する時の放射性ヨウ素による甲状腺被ばくの影響を避けるた
めの区域
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原子力災害時の体制と対応
原子力施設の緊急事態への対応は、準備段階、初期対応段階、中期対応段階、復旧段階に
区分され、準備段階では、国、地方自治体等が行動計画を策定し周知します。初期対応段階
では、①警戒事態(レベル1)、②施設敷地緊急事態
(レベル2)
、③全面緊急事態
(レベル3)
に区分し迅速な防護措置等の対応を行います。中期対応段階では、環境放射線モニタリング
により放射線状況を把握し、防護措置の検討・実施を行います。復旧段階では、長期的な復
旧策の計画に基づき、通常の社会活動への復帰支援を行います。もし原子力施設に異常事象
の発生又はそのおそれがある場合は、初期対応段階の「①警戒事態
(レベル1)
」として、原
子力施設から約5 km圏内(PAZ という。
)で防護措置の準備を開始します。国、自治体は情
報収集や緊急時モニタリングの準備、
施設敷地緊急事態要避難者(*1)等の避難等の準備を開始
します。事態が悪化するようであれば「②施設敷地緊急事態
(レベル2)
」
(原災法第10条)と
して、国、自治体は緊急時モニタリングを実施し、PAZ内の全ての住民に避難準備を出し、
施設敷地緊急事態要避難者等については避難を実施します。さらに事故が深刻になり憂慮す
べき事態になったら、内閣総理大臣は「③全面緊急事態
(レベル3)
(原災法第
」
1
5条)を発出
し、遅滞なく、PAZ 内の住民は避難や安定ヨウ素剤の服用を行います。
(下図参照)
上記①警戒事態(レベル1)∼③全面緊急事態
(レベル3)
の緊急事態に該当するかどうかの
判断基準は、原子炉等の異常状態、事業所境界の放射線量等に基づいて行います。
(これを
「緊急時活動レベル」EAL といいます。
)防護措置の具体的な基準値として、空間放射線量率
等を設定しています(これを「介入レベル」OILといい、表1及び表1−1に示します)
。緊
急事態区分に応じて、国、地方公共団体、原子力事業所は体制整備、情報伝達、モニタリン
グ強化を行いながら防護措置をとりますが、全面緊急事態
(レベル3)
に至った場合の防護活
動措置の実施手順を図1に示します。
*1:次のいずれかに該当する者をいう。
・・・・
・自ら避難することが困難な要配慮者で、避難の実施により健康リスクが高まらない者
・安定ヨウ素剤を事前配布されていない者
・安定ヨウ素剤の服用が不適切な者、等
なお、要配慮者とは、高齢者、障がい者、外国人、乳幼児、妊産婦、傷病者、入院患者等の防災対策において特に配慮を
要する者をいう。
原子力緊急事態における応急対策のしくみ
− 18−
表1 屋内退避、避難等に係る指標
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表1−1 飲食物摂取制限
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− 19−
図1 全面緊急事態(レベル3)における防護活動措置実施の手順
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− 20−
原子力災害時にとるべき基本行動
−屋内退避、避難等のとき−
(参考:東海村地域防災計画 原子力災害対策計画編等)
原子力災害とは、原子力施設の事故等に起因する放射性物質又は放射線の異常な放出によ
り生じる被害を表します。
国では、原子力施設外における放射性物質又は放射線量が水準を超えた場合、原子力緊急
事態として屋内退避や避難、飲食物摂取制限・出荷制限等の緊急事態応急対策をとります。
原子力緊急事態は、大きく以下の三つに区分されます。
① 初期対応では警戒事態(レベル1とする。
)
原子力施設で事故、故障等(原子炉への全ての給水機能が喪失、交流電源喪失等)が
発生した時、県内において震度6弱以上の地震が発生した時や大津波警報(3m以上)
が発表された時などが該当します。
② 事態が悪化すれば施設敷地緊急事態(レベル2とする。
)
原子炉停止中に全ての原子炉冷却機能の喪失、交流電源喪失(5分以上継続)時など
が該当します。
③ さらに事故が深刻になったら全面緊急事態(レベル3とする。
)
原子炉の非常停止が必要な場合に原子炉を停止する全ての機能が喪失した時、全ての
非常用直流電源喪失(5分以上継続)などが該当します。
上記のほか、東海村で震度5弱又は震度5強の地震が発生した場合(原子力施設等立地都
道府県において震度6弱以上の地震発生は除く。
)は、
「情報収集事態」として、村の連絡体
制の確立など必要な体制をとリ、原子力施設から詳細な情報収集や状況を確認します。
原子力災害対策重点区域
発電用原子力施設の場合、ある距離を目安として下記のように区域を設定しています。
① 予防的防護措置を準備する区域
(
「PAZ」という。また、パズともいう。Precautionary Action Zone)
放射線被ばくによる急性障害等の身体的影響を回避するため、
即時避難する区域で、
放射性物質の環境への放出前から予防的に防護措置を準備する区域を示します。
この区域範囲は、発電用原子力施設から概ね半径5 kmを目安とし、東海村の全域
が該当します。
② 緊急時防護措置を準備する区域
(
「UPZ」という。Urgent Protective action Planning Zone)
放射線によるがん等のリスクを最小限に抑えるため、緊急時防護措置を準備する区
域を示します。この区域範囲は、
発電用原子力施設から概ね3
0kmを目安としています。
− 21−
原子力災害対策を重点的に行う区域はどこ?
東海村には、12の原子力事業所があり、取り扱われている放射性物質の種類、量、使用方
法は様々です。このため、東海村地域防災計画(原子力災害対策計画編)では、原子力災害対
策を重点的に実施すべき範囲を以下のとおり、「実用発電用原子炉の予防的防護措置を準備
する区域(PAZ)及び緊急時防護措置を準備する区域(UPZ)
」並びに「実用発電用原子炉以
外の原子力災害対策重点区域」を規定しています。
表2 原子力災害対策重点区域
原災法*1対象の原子力事業所名
災害対策重点範囲*2
所在市村
PAZ:約 5km
UPZ:約3
0km
東海村
(独)日本原子力研究開発機構
核燃料サイクル工学研究所
約5km
東海村
(独)日本原子力研究開発機構
原子力科学研究所
約1,
5
0
0m
東海村
日本原子力発電
(株)
(公財)
核物質管理センター
東海保障措置センター
東海村
原子燃料工業
(株)
東海事業所
約5
0
0m
三菱原子燃料
(株)
東海村
東海村、那珂市
ニュークリア・デベロップメント
(株)
東海村
東京大学大学院
工学系研究科 原子力専攻
約1
0
0m
東海村
*1:原子力災害対策特別措置法(平成11年法律第156号)
*2:同一原子力事業所において、許可等の区分が複数ある場合は、各々の許可等に係る施設の原子力災害対策を重点的に実施す
べき区域の範囲のうち、最大の範囲を記載してある。
− 22−
避難・屋内退避等の防護措置の実施
原子力発電所の場合の対応
−住民の対応−
① 警戒事態(レベル1)発生時は、国の指示又は東海村独自
の判断により、PAZ 内の施設敷地緊急事態要避難者*1等は、
予防的防護措置としての避難準備を行います。
② 施設敷地緊急事態(レベル2)発生時は、国の指示又は東
海村独自の判断により、PAZ 内における一般の方々は避難の
準備(避難先、避難手段の確保等)を行い、施設敷地緊急事
態要避難者等は安心サポーター等の協力により避難します。
③ 全面緊急事態(レベル3)に至り内閣総理大臣が「原子力緊急事態宣言」を発出した
場合は、PAZ内の避難実施及び安定ヨウ素剤の予防服用等の防護措置について指示がで
ます。
−行政対応−
① 住民等の避難誘導は、県と協力し避難やスクリーニング(汚染検査)の場所の所在、
災害の概要等の情報を提供します。
② 避難のための立退きの勧告又は指示等を行った場合は、県と協力
し、戸別訪問、避難所及び避難状況の確認などを行います。
③ 東海村の区域を越えて避難をする必要が生じた場合は、国の協力
を得て、県が受入先の市町村に災害救助の実施に協力するように指示します。
*1:施設敷地緊急事態要避難者等とは、自ら避難することが困難な要配慮者で、避難の実施により健康リスクが高まらな
い者、安定ヨウ素剤を事前配布されていない者及び安定ヨウ素剤の服用が不適切な者をいう。
ここで、要配慮者とは高齢者・障がい者・外国人・乳幼児・妊産婦・傷病者・入院患者等の防災対策において特に
配慮を要する者をいう。
原子力発電所以外の原子力施設の場合の対応
実用発電用原子炉以外の原子力災害対策重点区域は前ページの表2に示すように100m∼
5kmで、警戒事態レベル1や施設敷地緊急事態レベル2の対応を国等で検討しています。
全面緊急事態(レベル3)の場合の対応は以下の通りです。
が発出された場合は、内閣総理大臣の指示、又は東海
① 原子力緊急事態宣言(レベル3)
村独自の判断により、屋内退避又は避難のための立退きの勧告、指示を実施します。住
民避難の支援が必要な場合は、村は県と連携し国に要請します。
② 住民等の避難誘導に当たっては、村は避難所の所在、災害の概要等の情報を提供します。
③ 避難のための立退きの勧告又は指示を行った場合は、村は戸別訪問、避難所及び避難
状況の確認などを行います。
④ 東海村の区域を越えて避難等を行う必要が生じた場合は、県が受入先の調整をします。
県は、要避難区域の市町村に対し避難所等となる施設を示します。
− 23−
警戒事態、施設敷地緊急事態、全面緊急事態になった場合の行動
緊急時活動レベルに基づき、以下のようにPAZ圏内(東海村全域)の方は、放射性物質の
放出開始前から避難を準備し避難行動を開始します。
施設敷地
緊急事態区分
緊急事態
事態の具体例
要避難者
警戒事態
レベル1
レベル2
(原災法10条該当事象)
全面緊急事態
レベル3
(原災法15条該当事象)
・原子炉冷却材が漏えい
・全交流電源が喪失(5分以上継続)
・原子炉制御室が使用不能
等 ・原子炉の非常停止が必要な場合
において、原子炉を停止する全
ての機能が喪失
・原子炉を冷却する全ての機能が
喪失
・全ての非常用直流電源喪失(5
分以上継続)
・敷地境界の空間放射線量率が5
μSv/hが1
0分間以上継続
等 行 政
情報収集
原子力施設の情報収
集と村民への広報、
緊急時モニタリング
初動対応など
準備を行う
避難を実施
香高高紅 香高高紅
施設敷地緊急事態
避難の 香高高紅
(必要に応じ災害対策本部
を設置、情報収集、防護
措置の準備)
・県内において、震度6弱以上の
地震が発生
・県内において、3m以上の大津
波警報発表
・原子炉への全ての給水機能が喪失
等 一般村民
*1
避難の 準備を行う
避難を実施
―
(指 定 さ れ た
避難場所へ自
家用車、バス
等により移動)
広報、要配慮者 *1等
の支援、緊急時モニ
タリング実施など
広報、
避難者の支援、
安定ヨウ素剤の服用
指示、緊急時モニタ
リング実施継続など
緊急時の医療活動
原子力事故等の緊急時には、県内の医療機関で特別の医療体制で医療救護を行います。
① 緊急時に設置される救護所では、応急診断、放射性物質のスクリーニング(汚染確認)
、
簡易除染等を行います。
② 体調不良、負傷等の人は、健康相談や応急手当を行います。
③ 初期被ばく医療機関として、久慈茅根病院、日立総合病院、
茨城東病院、水戸赤十字病院等が指定されています。
④ 必要な場合は、水戸医療センターや県立中央病院で治療を行
います。
さらに専門的な医療が必要なときは、千葉県にある放射線医
学総合研究所に移送して実施します。
− 24−
1 万一、事故がおきたら 万一原子力施設で緊急事態が起こった場合は、県や村は、防災無線や広報車、テレビ、ラ
ジオなどを使って必要な情報を速やかにお知らせします。これらの情報をもとに次のような
ことに注意し、落ち着いて行動してください。
■ すぐにテレビ・ラジオのスイッチを入れ、正確な情報をつかんでください。
■ 自分勝手な行動をとらず、次の情報が出るまで屋内で待機してください。
■ デマにまどわされないでください。
■ 防災活動の妨げになるので、電話による問い合わせは控えてください。
■ ご近所と情報を確認してください。
2 屋内退避の指示が出たら 県や村から、屋内退避の指示が出たときは、すぐに自宅などの建屋内に入り、次のような
注意事項を守って、被ばくや放射性物質による汚染の防止に努めてください。
■ 外から帰ってきた場合は顔や手を洗い、衣服を着替えてください。
(着替えた衣服はビ
ニール袋に保管しましょう。)
■ 飲食物やペットなどは、屋内に入れてください。
■ ドアや窓を全部閉めてください。
■ 換気扇などを止めてください。
■ エアコンが外の空気を取り込むタイプの場合は、エアコンも止めてください。
■ 防災無線、広報車、テレビ、ラジオなどで発表される情報や指示に注意してください。
○屋内退避の効果
屋内退避は、建物の壁などによる放射線をさえぎる効果や、ドアや窓を閉めて屋内への
放射性物質の取り込みを軽減する効果があります。
3 避難指示が出たら 避難指示が出たときは、防災対策本部や東海村対策本部等から避難場所、避難方法が指示
されますので、内容をよく確認し、落ち着いて行動してください。
基本には、自家用車やバ
スで避難場所へ移動する事になります。
■ 避難する前に電気器具のコンセントを抜き、ガスの元栓などを閉めてください。
■ 貴重品を持って、持ち物は最小限に抑えてください。
■ 窓やドアの鍵をかけてください。
■ 隣近所に声をかけ、助け合いながら避難してください。
○避難の効果
避難は、放射線の影響が少ない安全な場所に移動することで、放射性物質による放射線
を避け、または減らすことができます。
− 25−
主な避難場所一覧
No.
基幹避難所
種 別
避難所 コンクリート屋内退避所
避 難 施 設 名
所 在 地
電話番号
虚
○
○
石神コミュニティセンター
石神内宿1
6
0
9
0
2
9
‐
2
8
3
‐
2
868
許
○
○
村松コミュニティセンター
村松3
3
7
0
0
2
9
‐
2
8
2
‐
9
944
距
○
○
白方コミュニティセンター
白方2
0
7
7
0
2
9
‐
2
8
7
‐
3
534
鋸
○
○
真崎コミュニティセンター
村松8
3
3
0
2
9
‐
2
8
3
‐
4
477
漁
○
○
中丸コミュニティセンター
須和間3
4
5
‐
1
0
2
9
‐
2
8
7
‐
2
128
禦
○
○
舟石川コミュニティセンター
舟石川1
5
8
‐
1
0
2
9
‐
2
8
3
‐
1
951
魚
○
○
東
船場7
6
8
0
2
9
‐
2
8
3
‐
0
673
海
村
総
合
体
育
館
きずな
亨
○
○
東 海 村 総 合 福 祉 セ ン タ ー 「 絆 」 村松2
0
0
5
0
2
9
‐
2
8
3
‐
2
299
享
○
○
照
沼
小
学
校
照沼9
3
0
0
2
9
‐
2
8
2
‐
2
024
京
○
○
白
方
小
学
校
白方2
0
0
9
0
2
9
‐
2
8
2
‐
2
680
供
○
○
中
丸
小
学
校
村松2
1
2
4
0
2
9
‐
2
8
2
‐
2
767
侠
○
○
石
神
小
学
校
石神外宿1
0
5
5
0
2
9
‐
2
8
2
‐
2
005
僑
○
○
舟
校
舟石川6
9
0
‐
1
0
2
9
‐
2
8
2
‐
9
238
兇
○
○
村
松
小
学
校
村松1
4
4
3
0
2
9
‐
2
8
2
‐
4
885
競
○
○
東
海
中
学
校
舟石川8
2
5
0
2
9
‐
2
8
2
‐
1
625
共
○
○
東
校
船場7
6
8
0
2
9
‐
2
8
2
‐
7
821
凶
○
○
茨 城 県 立 東 海 高 等 学 校
村松7
7
1
‐
1
0
2
9
‐
2
8
2
‐
7
501
協
○
○
東 海 村 文 化 セ ン タ ー
船場7
6
8
‐
1
0
2
9
‐
2
8
2
‐
8
511
匡
○
○
東 海 村 姉 妹 都 市 交 流 会 館
東海3
‐
6
‐
7
0
2
9
‐
2
8
2
‐
0
535
卿
○
○
なごみ東海村総合支援センター
舟石川駅東3
‐
9
‐
3
3
0
2
9
‐
2
8
7
‐
2
516
叫
○
東
館
船場7
6
8
0
2
9
‐
2
8
2
‐
3
435
喬
○
東
館
船場7
6
8
0
2
9
‐
2
8
2
‐
3
329
境
○
照沼8
2
5
0
2
9
‐
2
8
2
‐
1
151
峡
○
村松2
2
5
‐
2
0
2
9
‐
2
8
2
‐
3
111
強
○
村松4
‐
3
3
0
2
9
‐
2
8
2
‐
2
256
彊
○
独立行政法人国立病院機構
茨
城
東
病
院
( 公 社 )茨 城 原 子 力 協 議 会・
原
子
力
科
学
館
独 日本原子力研究開発機構・
梢
東 海 ア ト ム ワ ー ル ド
日 本 原 子 力 発 電 叙
総 合 研 修 セ ン タ ー
東海3
‐
4
‐
1
0
2
9
‐
2
8
7
‐
0
111
石
川
海
海
海
小
南
村
村
中
立
中
学
学
図
央
公
書
民
● 基幹避難所:他の避難所に対して優先的に開設します。
● 避 難 所:地震、津波、洪水等の避難に対応するため、必要に応じて開設します。
● コンクリート屋内退避所:
原子力緊急時にコンクリートの遮へい効果等により、被曝などを低減さ
せるため、コンクリート製の建屋へ避難できる施設。
注:東海村地域防災計画(原子力災害対策計画編)2014年8月より引用
− 26−
避難場所位置
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− 27−
ͷ
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電源三法交付金制度の活用
敢 目的 国では、発電所立地による開発利益を地元に還元し、
地域福祉の向上等に資することによっ
て、電源開発の円滑化を図るため、昭和4
9年にいわゆる電源三法交付金を制度化しました。
これは、①電力会社から税金(電源開発促進税)を徴収する「電源開発促進税法」、②これ
を歳入とする特別会計を設ける「電源開発促進対策特別会計法」
、③この特別会計から発電
用施設周辺地域において公共用施設を整備する交付金を地方公共団体等に交付する「発電用
施設周辺地域整備法」からなっていました。このうち、②については、平成1
8年度の特別会
計の改革において、他の特別会計とともに「特別会計に関する法律」に一本化されています。
柑 概要 発電用施設の立地可能性調査から運転終了までの期間、発電用施設が所在する県・市町村・
周辺市町村において実施される公共用施設の整備のほか、産業の振興、地域福祉の向上、地
域活性化のための事業、また、地域住民の安全確保のための調査、原子力に関する知識の普
及啓発事業等について、各自治体の事業計画に基づき、発電用施設の種類や設備能力、発電
量などに応じて種々の交付金・補助金が交付されます。
桓 「電源立地地域対策交付金」の創設 平成1
5年度に既存の各交付金(電源立地等初期対策交付金、電源立地促進対策交付金、原
子力発電施設等周辺地域交付金、原子力発電施設等立地地域長期発展対策交付金等)が統合
され、
「電源立地地域対策交付金(新交付金)
」が創設されました。これにより、原子力発電
施設及び原子力発電と密接な関連を有する施設の立地可能性調査から運転終了に至る全ての
期間において、公共用施設や産業振興施設の整備・維持運営事業に交付金を充当することが
可能となりました。
また、新たに「地域活性化事業」が交付対象事業に追加され、地場産業支援事業、福祉サー
ビス提供事業、人材育成事業など、多くのソフト事業を実施することが可能になりました。
棺 交付金の交付状況と充当事業 電源三法交付金は、交付が始まった昭和5
0年から、教育文化施設、環境衛生施設、消防施
設、医療施設等公共施設の整備・運営事業に充当されてきました。
現在までの本村への交付金交付状況は次のとおりです。
村立東海病院
− 28−
① 交付金年度別交付額一覧
年度
区分
(単位:千円)四捨五入
昭和50年 昭和51年 昭和52年 昭和53年 昭和54年 昭和55年 昭和56年 昭和57年 昭和58年 昭和59年 昭和60年 昭和61年 昭和62年
旧電源立地促進対策
409,
986 688,
305 510,
830 327,
732
交
付
金
55,
490 279,
500 80,
000 67,
000 233,
758
旧原子力発電施設等立地
地域長期発展対策交付金
旧 電 源 立 地 等
初 期 対 策 交 付 金
旧 電 源 立 地 特 別
交
付
金
100,
000
電源地域産業育成支援
補
助
金
広報・安全等対策交付金
計
18,
000 18,
000 18,
000 18,
000 18,
900 14,
400 15,
300 18,
000
409,
986 688,
305 510,
830 327,
732
18,
000 18,
000 18,
000 173,
490 298,
400 94,
400 82,
300 251,
758
村道(都市計画道路)、消防施設(救急車、化学消防車、小型ポンプ積載車、火の見やぐら、消火栓、貯水槽)、
当該期間における
格技場、中央公民館、文化センター、老人福祉センター、図書館、東海病院、阿漕ヶ浦公園、児童遊園地、学校
交 付 金 充 当 事 業
フェンス・グラウンド、廃棄物処理施設、用水路、排水路、石神・照沼・白方小学校改修、東海中学校改修など
年度
区分
昭和63年 平成元年 平成2年 平成3年 平成4年 平成5年 平成6年 平成7年 平成8年 平成9年 平成10年 平成11年 平成12年
旧電源立地促進対策
258,
000 40,
000 455,
483 751,
384 131,
874
交
付
金
181,
500 433,
000 400,
500 532,
351 766,
500
旧原子力発電施設等立地
地域長期発展対策交付金
360,
000 360,
000 360,
000 450,
000
旧 電 源 立 地 等
初 期 対 策 交 付 金
旧 電 源 立 地 特 別
交
付
金
108,
000
電源地域産業育成支援
補
助
金
8,
514
3,
939 13,
584
4,
653
6,
785
6,
819
7,
045
5,
800
広報・安全等対策交付金
18,
000 27,
000 27,
000 22,
950 22,
950 22,
950 27,
000 27,
000 27,
000 27,
000 22,
950 21,
600 21,
600
計
276,
000 67,
000 482,
483 774,
334 154,
824 31,
464 30,
939 40,
584 213,
153 826,
785 790,
269 920,
996 1,
351,
900
当 該 期 間 に お け る 村松幼稚園、テニスコート、廃棄物処理施設(し尿処理・不燃物処理施設)
、防災行政無線施設整備、文
交 付 金 充 当 事 業 化センター改修、百塚保育所、防災行政無線戸別受信機整備、上水道配水管、村道、農業用排水路など
年度
区分
平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年
旧電源立地促進対策
187,
290 1,707,516 969,
263 113,
135 157,
400
交
付
金
43,
500
合計
9,
781,
297
旧原子力発電施設等立地
459,
164 454,
692 718,
966 754,
504 775,
468 845,
404 935,
820 1,054,521 1,070,710 1,047,068 1,065,059 1,213,370 1,152,401 13,077,147
地域長期発展対策交付金
旧 電 源 立 地 等
初 期 対 策 交 付 金
20,
000 20,
000 20,
000 20,
000 20,
000 20,
000 20,
000 20,
000 20,
000 20,
000 20,
000 220,
000
旧 電 源 立 地 特 別
108,
000 108,
000 108,
000 162,
000 108,
000 108,
000 162,
000 162,
000 162,
000 128,
505 119,
968 138,
662 132,
859 1,915,994
交
付
金
電源地域産業育成支援
補
助
金
広報・安全等対策交付金
計
4,
640
3,
712
65,
491
21,
600 22,
950 22,
950 22,
950 22,
950 20,
227 19,
521 22,
680 19,
763 22,
312 10,
520
780,694 2,296,870 1,839,179 1,072,589 1,083,818
8,
171
9,
260
699,454
993,631 1,137,341 1,259,201 1,315,973 1,217,885 1,215,547 1,380,203 1,314,520 25,759,383
東海村消防(本部)署、総合福祉センター絆、石神小学校、石神・舟石川・村松・中丸・白方学童クラブ、
当該期間における
新東海病院、医療機器、社会教育・学校教育施設・消防署・保育所・保健センターなどの運営、東海中学校、
交 付 金 充 当 事 業
健診、予防接種など
− 29−
② 電源立地地域対策交付金(旧電源立地促進対策交付金)施設別交付額一覧
発
電
用
施
設
名
交付金額(円)
原 研 ・ 実 用 燃 料 試 験 施 設
所 管 省 庁
交
付
期
間
2
1
0,
6
9
9,
7
6
8 科 学 技 術 庁
昭 和5
0∼53年 度
2
9,
5
0
0,
0
0
0 科 学 技 術 庁
昭 和 5
0 年 度
設
2
8
6,
6
7
2,
0
0
0 科 学 技 術 庁
昭 和5
0∼52年 度
原 電 ・ 東 海 第 二 発 電 所
1,
4
0
9,
9
8
1,
5
4
6 通 商 産 業 省
昭 和5
0∼53年 度
5
9
0,
6
2
5,
0
0
0 科 学 技 術 庁
昭 和5
8∼62年 度
(ホットラボ)
原 研 ・ 安 全 性 研 究 炉
(NSRR)
動
燃
・
再
処
理
施
動燃・高速増殖炉用核燃料製造施設
(FBR)
動燃・新型転換炉用核燃料加工施設
(ATR)
ニュークリア・デベロップメント㈱
6
9
9,
1
6
2,
0
0
0 科 学 技 術 庁
昭 和6
2年 ∼ 平 成 3 年 度
4
5,
1
2
3,
0
0
0 通 商 産 業 省
昭 和6
2∼63年 度
4
6
2,
0
3
1,
0
0
0 科 学 技 術 庁
平 成2∼4年 度
5
5
5,
5
4
8,
0
0
0 科 学 技 術 庁
平成2∼5年度
1,
7
4
1,
5
5
1,
0
0
0 科 学 技 術 庁
平 成 8 ∼ 1
2年 度
常 陸 那 珂 火 力 発 電 所 ( 東 電 ) 3,
2
8
3,
8
6
9,
0
0
0 経 済 産 業 省
平 成12∼ 1
5年 度
低放射性廃棄物処理技術開発施設(LWTF)
平成1
5∼1
7
・
2
1年度
燃 料 ホ ッ ト ラ ボ 施 設
原研・燃料サイクル安全工学研究施設
(NUCEF)
動燃・ガラス固化技術開発施設(TVF)
核 燃 料 サ イ ク ル 開 発 機 構
リサイクル機器試験施設 (RETF)
合 計
4
6
6,
5
3
5,
0
0
0 文 部 科 学 省
9,
7
8
1,
2
9
7,
3
1
4
− 30−
−
−
③ 電源三法交付金年度別交付額一覧
交 付 金 名 称
項 目
区 分
常陸那珂火力発電所
交付金充当事業名称
平成9年度 平成1
0年度 平成1
1年度 平成1
2年度 平成1
3年度
消防署建設事業
総合福祉センター建設事業
3
0
8,
3
0
0
2
6
4,
0
0
0
5
7
2,
3
0
0
小計(A)
上水道配管敷設(舟石川地内)
防災行政無線(屋外拡声子局4
4基)
百塚保育所建設
上水道配管敷設
(村松・岡・亀下地内)
4
6,
0
0
0
8
7,
0
0
0
3
0
0,
0
0
0
6
2,
5
0
0
3
3
8,
0
0
0
防災行政無線(戸別受信子局設置9,
500戸)
R
ET
F
(動燃リサイクル機器試験施設)
旧電源立地
促進対策
交付金
電 LWT
F
(低放射性廃棄物処理技術開発施設)
源 立 旧原子力発電
施設等立地地
域長期発展
対策交付金
対 東海第二発電所
NDC燃料ホットラボ
サイクル機構再処理施設
NSRR
原研ホットラボ
FBR燃料加工施設
TVF
NUC
E
F
策 交 金
5
3,
0
0
0
4
3
3,
0
0
0
4
0
0,
5
0
0
5
3
2,
3
5
1
6
6,
0
0
0
5
0,
0
0
0
2
5,
2
0
0
1
9
4,
2
0
0
3
6
0,
0
0
0
2
0
0,
0
0
0
2
0
0,
0
0
0
2
0
0,
0
0
0
2
0
0,
0
0
0
5
6,
0
0
0
6
6,
0
0
0
3
8,
0
0
0
6
5,
0
0
0
6
0,
0
0
0
3
5,
0
0
0
4
7,
0
0
0
6
0,
0
0
0
2
4,
0
0
0
1
1
9,
0
0
0
4
7,
0
0
0
6
0,
0
0
0
2
4,
0
0
0
1
2
8,
1
6
4
3
6
0,
0
0
0
3
6
0,
0
0
0
4
5
0,
0
0
0
4
5
9,
1
6
4
4
4,
0
0
0
5
2,
0
0
0
1
2,
0
0
0
4
4,
0
0
0
5
2,
0
0
0
1
2,
0
0
0
1
0
8,
0
0
0
8
9
2,
3
5
1 1,
3
2
4,
5
0
0
1
0
8,
0
0
0
7
5
4,
4
5
4
小計(C)
地 付 4
6,
5
5
1
4
0,
0
0
0
6
4,
0
0
0
3
3
5,
0
0
0
4
6,
8
0
0
石神学童クラブ整備事業
舟石川学童クラブ整備事業
村松学童クラブ整備事業
白方学童クラブ整備事業
中丸学童クラブ整備事業
医療機器(CT装置)
医療機器(移動形X線装置)
医療機器(分包機)
医療機器(X線画像診断システム)
医療機器(MRI装置)
医療機器(透視撮影台)
医療機器(外科用X線装置)
テニスコート整備事業
石神小学校改築事業(基金)
石神小学校改築事業(改築)
東海病院運営事業
東海村教育文化施設運営事業
東海村体育施設運営事業
東海村幼稚園施設運営事業
東海村新病院建設事業(基金)
東海村新病院建設事業(建設直宛)
地 域 上水道(配水管敷設)
中丸小学校屋外運動場整備
村道0
2
0
2号線
外宿浄水場排水池増設
北部排水路整備
東海南中学校屋外運動場整備
耐震性貯水槽整備
小計(B)
8
4,
2
9
0
1
0
3,
0
0
0
1
8
7,
2
9
0
東海村社会教育施設運営事業
東海村学校教育施設運営事業
東海村消防署運営事業
東海村公立保育所運営事業
東海村保健センター運営事業
東海村廃棄物処理施設運営事業
東海村総合支援センター運営事業
照沼小学校建設基金造成事業
中丸小学校建設基金造成事業
東海村公共施設維持運営事業
東海中学校建設基金造成事業
公共施設維持補修事業(基金)
健診事業
幼保連携施設整備事業(基金)
幼保連携施設整備事業(建設直宛)
予防接種事業
小計(D)
3
6
0,
0
0
0
東海I∼MOのまつり開催事業
東海村幼稚園施設運営事業
旧電源立地等
初期対策交付金
旧電源立地
特別交付金
東海村学校教育施設運営事業
東海村消防署運営事業
常陸那珂火力発電所
東海村新病院建設事業(建設直宛)
東海村公共施設維持運営事業
予防接種事業
中央排水路整備事業
小計(E)
東海第二発電所
NDC燃料ホットラボ
サイクル機構再処理施設
NSRR
原研ホットラボ
FBR燃料加工施設
TVF
NUC
E
F
R
ET
F
総合福祉センター維持運営基金
幼稚園・小中学校運営事業
コミュニティセンター運営事業
清掃センター運営事業
衛生センター運営事業
東海村幼稚園施設運営事業
東海村新病院建設事業(基金)
東海村新病院建設事業(建設直宛)
東海村学校教育施設運営事業
東海村消防署運営事業
中丸小学校建設基金造成事業
東海村公共施設維持運営事業
中央排水路整備事業
公共施設維持補修事業(基金)
予防接種事業
東海中学校建設基金造成事業
健診事業
小計(F)
合計(A+B+C+D+E+F)
− 31−
7
9
3,
0
0
0
7
6
0,
5
0
0
※H15から一本化
(単位:千円)
平成1
4年度 平成1
5年度 平成1
6年度 平成1
7年度 平成1
8年度 平成1
9年度 平成2
0年度 平成2
1年度 平成2
2年度 平成2
3年度 平成2
4年度 平成2
5年度
1,
7
0
7,
5
1
6
1,
7
0
7,
5
1
6
8
1
6,
7
6
3
8
1
6,
7
6
3
4
3,
5
0
0
4
3,
5
0
0
3
4,
8
0
0
4
3,
5
0
0
3
7,
2
7
5
5
4,
0
0
0
4,
0
0
0
7,
5
0
0
2
5,
5
0
0
9
5,
0
0
0
1
8,
9
0
0
6,
2
2
5
2
0
0,
0
0
0
4
7,
0
0
0
6
0,
0
0
0
2
4,
0
0
0
1
2
3,
6
9
2
1
5
2,
5
0
0
5
2,
8
3
5
1
1
3,
1
3
5
3
6
4,
5
6
8
4
8,
1
8
2
5
2,
1
7
4
2
1,
2
0
0
1
3
2,
8
4
2
1
0
0,
0
0
0
1
9
5,
0
3
6
−
−
−
3
0
0,
0
0
0
4
8,
8
6
8
1
4
5,
9
0
0
6
4,
7
0
0
4
5
4,
6
9
2
7
1
8,
9
6
6
2,
9
6
9
1
7,
0
3
1
7
5
4,
5
0
4
1
5
7,
4
0
0
1
9
5,
0
3
6
−
−
−
−
3
9
9,
9
5
4
4
7,
0
0
0
1
5
1
1
3
3,
3
2
7
4
3,
5
0
0
5
0,
0
0
0
8
2,
0
0
0
1
8
0,
0
0
0
1
5
9,
9
0
4
2
3,
5
0
0
4
7,
0
0
0
5
3,
9
2
0
1
9
0,
0
0
0
1
7
5,
0
0
0
3
0,
0
0
0
3
9,
9
0
0
3
5
0,
0
0
0
4
0
0,
0
0
0
7
7
5,
4
6
8
8
4
5,
4
0
4
1
9,
9
5
4
2
0,
0
0
0
5
3,
0
0
0
5
0,
8
9
0
2
0
1,
9
0
0
1
6
1,
4
1
2
4
8,
5
1
9
5
0,
0
0
0
3
8,
8
0
0
4
5
0,
0
0
0
5
0,
0
0
0
4
4
0,
0
0
0
5
8
0,
7
1
0
5
0
0,
0
0
0
5
4
7,
0
6
8
5
0,
0
0
0
4
6
5,
0
5
9
5
5
0,
0
0
0
2
0,
0
0
0
2
0,
0
0
0
2
0,
0
0
0
1
9
8,
4
4
1
4
4
1,
5
1
9
6
2,
1
8
3
4
0,
0
0
0
3
7
4,
0
0
0
1
3,
2
5
8
2
3,
0
0
0
9
3
5,
8
2
0 1,
0
5
4,
5
2
1 1,
0
7
0,
7
1
0 1,
0
4
7,
0
6
8 1,
0
6
5,
0
5
9 1,
2
1
3,
3
7
0 1,
1
5
2,
4
0
1
2
0,
0
0
0
5
7
3,
4
1
0
6
3
9,
9
6
0
2
0,
0
0
0
2
0,
0
0
0
4
6
2
0,
0
0
0
2
0,
0
0
0
6
0,
0
0
0
1
3,
0
0
0
3
5,
0
0
0
2
0,
0
0
0
2
0,
0
0
0
2
0,
0
0
0
2
0,
0
0
0
2
0,
0
0
0
1
0
8,
0
0
0
1
0
8,
0
0
0
1
6
2,
0
0
0
1
6
2,
0
0
0
2
0,
0
0
0
2
0,
0
0
0
2
0,
0
0
0
2
0,
0
0
0
1
0,
0
0
0
1
5
2,
0
0
0
1
2
8,
5
0
5
1
1
9,
9
6
8
2
7,
1
4
1
2
0,
0
0
0
2
0,
0
0
0
4
1,
5
0
0
1
1,
5
0
0
3
6,
5
0
0
8,
5
0
0
1
0,
0
0
0
4
3,
8
4
0
5
6,
1
6
0
6
2,
0
0
0
1
0
8,
0
0
0
1
0
8,
0
0
0
1
6
2,
0
0
0
1
0
8,
0
0
0
2,
2
7
0,
2
0
8 1,
8
1
6,
2
2
9 1,
0
4
9,
6
3
9 1,
0
6
0,
8
6
8
7
5,
0
4
2
3
5,
0
0
0
2
2,
8
1
7
3,
0
0
0
6
8,
5
2
1
4
0,
0
0
0
1
0
8,
0
0
0
1
6
2,
0
0
0
1
6
2,
0
0
0
1
6
2,
0
0
0
1
2
8,
5
0
5
1
1
9,
9
6
8
1
3
8,
6
6
2
1
3
2,
8
5
9
9
7
3,
4
0
4 1,
1
1
7,
8
2
0 1,
2
3
6,
5
2
1 1,
2
9
6,
2
1
0 1,
1
9
5,
5
7
3 1,
2
0
5,
0
2
7 1,
3
7
2,
0
3
2 1,
3
0
5,
2
6
0
− 32−
東海村に常駐する国の検査機関
環境省 原子力規制委員会 原子力規制庁 東海・大洗原子力規制事務所
Tokai & Oarai Nuclear Regulation Office, Secretariat of NRA, Nuclear Regulation Authority (NRA), Ministry of the Environment
■施設の概要
所 在 地 那珂郡東海村
舟石川駅東一丁目1
7−1
(〒3
1
9−1
1
1
8)
電話 0
2
9−2
8
2−4
8
3
3
(分室):ひたちなか市西十三奉行11
6
0
1−
1
2 茨城県原子力オフサイトセン
ター 原子力防災専門官事務室
(〒3
1
1−1
2
0
6)
電話 0
2
9−2
6
5−5
8
5
2
職 員 数 1
4名(所長1名、副所長1名、原
子力保安検査官1
1名(併任2名)
、
原子力防災専門官(専任1名、併
任1
1名、非常勤職員2名)
■設立の経緯及び目的
昭和5
5年5月、運転管理専門官制度の発足に
伴い、日本原子力発電㈱東海発電所及び東海第
二発電所を担当する「東海運転管理専門官事務
所」(資源エネルギー庁所管)として東海村内
に事務所を開設。
平成1
1年9月3
0日に発生した㈱JCOウラン
加工施設における臨界事故を踏まえ、原子力事
業所の安全性の一層の向上を図るために核原料
物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法
律(原子炉等規制法)が改正され、平成1
2年4
月から、それまでの運転管理専門官に替え、同
法に基づく「原子力保安検査官」を原子力施設
の立地地域へ配置することとなりました。
また、これと同時に我が国における原子力防
災体制の抜本的強化を図るため、原子力災害対
策特別措置法が制定され、同法に基づき「原子
力防災専門官」が配置されました。
これらの改正を受け、各原子力事業所所在地
に「原子力保安検査官」及び「原子力防災専門
官」
を常駐させることとなり事務所の名称が
「原
子力保安検査官事務所」に変更されました。
一方、科学技術庁では原子炉等規制法の改正
に伴い、平成1
2年5月に、東海村及び大洗町に
設置されている試験研究用の原子炉施設及び核
燃料物質の使用施設の保安検査等を行うため、
東海村内に「茨城原子力安全管理事務所」を設
置しました。
その後、平成1
3年の省庁再編により、
「東海・
大洗原子力保安検査官事務所」は経済産業省原
子力安全保安院の所管となり、「茨城原子力安
全管理事務所」は文部科学省の所管となりまし
た。
平成2
3年3月の東京電力㈱福島第一原子力発
電所事故を踏まえ、原子力安全に関する行政機
能の強化を図るため、規制と利用の分離及び原
子力の安全の確保に関する規制の一元化の観点
から、平成2
4年9月に環境省に原子力規制委員
会原子力規制庁を設置し、関係する組織が再編
されました。
これにより、
「東海・大洗原子力保安検査官
事務所」
と
「茨城原子力安全管理事務所」は統合
され、新たに原子力規制庁の組織として「東海・
大洗原子力規制事務所」が発足しました。さら
に平成2
6年3月に、独立行政法人原子力安全基
盤機構との統合が行われました
(組織図参照)
。
http://www.nsr.go.jp/nra/gaiyou
■主な業務
1.原子力保安検査官に係る業務
原子炉等規制法に基づき、所管する原子炉施
設、加工施設、再処理施設、廃棄物管理施設、
廃棄物埋設施設及び核燃料使用施設に対し、年
4回保安規定の遵守状況の検査を行っていま
す。また、これら施設の巡視、定例試験の立会
等を行っています。
これら原子力施設でトラブルが発生した場合
には直ちに原子力規制庁に連絡するとともに、
現場確認、
原因調査、
再発防止策の確認等を行っ
ています。
2.原子力防災専門官に係る業務
原子力災害対策特別措置法の規定に基づき、
原子力災害の発生の防止及び拡大の防止を円滑
に実施するため必要な業務を行っています。
茨城県原子力オフサイトセンターに駐在し、
東海村及び大洗町にある原子力施設の防災に係
る業務を担当しています。
平常時業務としては、防災に係る原子力事業
者への指導、助言、オフサイトセンターに設置
する原子力災害の予測機器などの保守管理、原
子力防災計画策定等に対する地方自治体への指
導・助言、原子力防災訓練の調整と実施、原子
力防災についての地元への理解促進活動などを
− 35−
行っています。
緊急事態発生時には、情報収集と国や関係機
関との連絡、要員招集などが主な任務となり、
原子力事業者からの通報を受けた初動時におい
て、速やかに防災体制を整える役目を担ってい
ます。
3.その他
昭和5
1年に「核兵器の不拡散に関する条約」
に批准し、これに従って昭和5
2年に国際原子力
機関(IAEA)との間で保障措置協定を締結し、
IAEAによる保障措置を受け入れることとなり
ました。
具体的には、保障措置は国内保障措置制度に
基づき、事業者による計量管理、封印等による
封じ込め、カメラ・監視、査察を行うことによ
り、国内にあるすべての核物質が核兵器等に転
用されないことを確認し、
さらにIAEAが査察等
によりこれらの措置を確認することにより実施
されています。
当事務所の職員は査察官として、
必要に応じて当該業務の一部を行っています。
原子力規制委員会
審議会等
原子力安全人材育成センター
(施設等機関)
原子炉安全専門審査会
・原子力安全に係る人材育成機関
・キャリアパスに応じた研修の企画及び実施
・海外機関との人材交流の調整 等
核燃料安全専門審査会
・原子炉に係る安全性に
関する事項を調査審議
・核燃料物質に係る安全性に
関する事項を調査審議
放射線審議会
旧独立行政法人評価委員会
・放射線障害防止に関する
技術的基準の審議
・旧独立行政法人原子力安全
基盤機構の評価を実施
原子力規制庁(事務局)
長官
次長
長官官房
緊急事態対策監
技術総括審議官
・緊急時対応の総括
・原子力安全に係る
技術の総括
核物質・放射線総括審議官
審議官
(3)
原子力安全技術総括官
<技術基盤グループ>
総務課
人事課
・総務
・政策評価
・広報
・国際 他
技術基盤課
・規制基準の策定
参事官(会計)
※1
・原子力安全に関する
技術の調査研究
※1:システム安全、シビアアクシデント、核燃料廃棄物、地震・津波
原子力規制部
<放射線防護グループ>
部長
原子力災害対策・核物質防護課
・防災体制構築
・緊急時初動対応
・核物質防護業務
・原子力防災システムの整備
原子力規制企画課
・審査・検査等の制度整備
・規制課題の収集
安全規制管理官
(7)
安全技術管理官
(4)
※2
監視情報課
・原子炉等規制法に基づく規制の執行
・放射線モニタリング
の司令塔機能 等
※2:BWR、PWR、発電炉施設検査、新型炉・試験研究炉・廃止措置、
再処理・加工・使用、廃棄物・貯数・輸送、地震・津波安全対策
<地方の体制>
原子力規制事務所(22 カ所)
原子炉サイト近傍に、原子力保安検査官、
原子力防災専門官を配置
地方放射線モニタリング対策官
・RI規制
・保障措置
独立行政法人
地域原子力規制総括調整官
<一部共同所管>
地方自治体、関係機関へ情報提供
日本原子力研究開発機構
(JAEA)
六ヶ所保障措置センター
環境モニタリングについて、地方自治体、
関係機関と連携
放射線対策・保障措置課
・原子力の安全研究 等
再処理施設等に対する査察等
横須賀原子力艦モニタリングセンター
原子炉を設置した軍艦に係る放射能調査
放射線医学総合研究所
(NIRS)
・放射線研究
・被ばく医療研究 等
平成27年1月の原子力規制委員会 HPより
− 36−
東海村の原子力関係事業所
原子力関係施設位置
至いわき
鵜
雨
卯
窺韻
羽
嘘
右
唄
碓
臼
烏
吋
陰
迂
欝
丑 隠
渦
宇
独 日本原子力研究開発機構 陰 梢
原子力科学研究所
独 日本原子力研究開発機構 隠 梢
核燃料サイクル工学研究所
韻 日本原子力発電叙 東海・東海第二発電所
吋 国立大学法人東京大学大学院
工学系研究科原子力専攻
右 三菱原子燃料叙
宇 原子燃料工業叙 東海事業所
烏 (公財)核物質管理センター 東海保障措置センター
羽 ニュークリア・デベロップメント叙
迂 積水メディカル叙 薬物動態研究所
雨 叙ジェー・シー・オー 東海事業所
卯 住友金属鉱山叙 経営企画部 グループ事業管理室 技術センター
鵜 日本照射サービス叙 東海センター
窺 日本原子力発電叙 東海テラパーク
独 日本原子力研究開発機構 東海展示館アトムワールド
丑 梢
独 日本原子力研究開発機構 テクノ交流館リコッティ
碓 梢
臼 (公社)茨城原子力協議会 原子力科学館
独 日本原子力研究開発機構 渦 梢
本部
独 日本原子力研究開発機構 那珂核融合研究所
嘘 梢
唄 三菱マテリアル叙 エネルギー事業センター
那珂エネルギー開発研究所
欝 大強度陽子加速器施設(J-PARC)
(一部那珂市の原子力関係施設を含む)
− 39−
原子力関係事業所概要
原子力安全協定等の締結主要3事業所
事業所名
発足年
職員数
敷地面積
独 日本原子力研究開発機構 昭和3
梢
2年
約1,
100名
(平成1
7年統合)
原 子 力 科 学 研 究 所
約222ha
研究用原子炉、安全性研究施設、加速器施設
等で幅広い研究開発を行うとともに、基礎研
究、基盤技術の開発等を行っている。
約111ha
使用済燃料の再処理・技術開発、プルトニウ
ム燃料の開発・製造技術開発、高速炉サイク
ル技術の開発、放射性廃棄物処理処分技術の
開発、福島原発事故への対処に係る研究開発
等。
約76ha
東海発電所(GCR、16.
6万kw)
、東海第二発
電所(BWR、1
1
0万kw)を有する原子力発電
所。
東海発電所は3
2年間の営業運転を終了し、
平成1
3年1
2月から廃止措置に取り組み中。
独 日本原子力研究開発機構 昭和3
梢
2年
約740名
核燃料サイクル工学研究所 (平成17年統合)
日本原子力発電叙
東 海 発 電 所 昭和32年 約400名
東海第二発電所
事
業
の
概
要
原子力災害対策特別措置法対象事業所(主要3事業所を除く)
事業所名
発足年
国立大学法人東京大学
大 学 院 工 学 系 研 究 科 昭和42年
原 子 力 専 攻
職員数
敷地面積
事
業
の
概
要
原子力専門技術者の養成、原子力工学の総合
約3ha 的研究と大学院学生の研究指導。
約60名
(借地) 原子炉「弥生」
(廃止措置中)と各種加速器
を有する。
三 菱 原 子 燃 料 叙 昭和46年 約500名
約22.
2ha
燃料集合体製造メーカー
(ウラン取扱許可量4
4
0トン・ウラン/年)
主な製品:加圧水型原子炉用の燃料集合体
原子燃料工業叙
昭和52年 約220名
東 海 事 業 所
約13.
4ha
燃料集合体製造メーカー
(ウラン取扱許可量2
5
0トン・ウラン/年)
主な製品:沸とう水型原子炉用の燃料集合体
(公財)核物質管理センター
昭和53年 約80名
東海保障措置センター
ニュークリア・
平成2年 約80名
デベロップメント叙
保障措置検査、核燃料物質の分析、保障措置
約1.
6ha
技術の研究開発、国際規制物資に関する情報
(借地)
の整理及び解析
約2.
3ha
原子燃料の研究開発
原子力発電プラント機器材料の研究開発
化学、放射線・放射能に係わる研究開発
その他の事業所
事業所名
発足年
職員数
敷地面積
積水メディカル叙
昭和40年 約160名
薬物動態研究所
約3.
4ha
ラジオアイソトープを活用し、医薬品等の安
全性を評価する受託研究を行っている。
叙ジェー・シー・オー
昭和55年
東 海 事 業 所
約30名
約15.
4ha
施設の保全管理等、
臨界事故に伴う事後処理。
住 友 金 属 鉱 山 叙
経営企画部 グループ事 昭和55年
業管理室 技術センター
約20名
施設・設備の管理・点検。
約0.
8ha
使用予定の無い設備・装置の解体撤去及び残
(借地)
存物の適切な整理と処理。
日本照射サービス叙
平成8年
東 海 セ ン タ ー
約43名
約1.
3ha 放射線照射による未使用医療機器等の滅菌及
(借地) びプラスチック等の改質処理などの受託照射。
− 40−
事
業
の
概
要
(独)
日本原子力研究開発機構 原子力科学研究所(注)
Japan Atomic Energy Agency Nuclear Science Research Institute
(注):平成 27年4月 1日から国立研究開発法人に移行
■施設の概要
所 在 地 那珂郡東海村白方字白根2−4
(〒3
1
9−1
1
9
5)
電話 0
2
9−2
8
2−5
1
0
0 受付台案内
敷地面積 約2
2
2万釈
(約6
7万坪)
職 員 数 約1,
1
0
0名
昭和4
3年1
0月 国産初の再処理によるプルト
ニウムの回収に成功
昭和5
0年6月 原子炉安全性研究炉
(NSRR)
臨界
昭和5
0年7月 FCAでもんじゅ用模擬炉心が
初臨界
昭和5
4年1
2月 燃料試験施設完成
昭和5
7年8月 タンデム加速器完成
昭和6
0年5月 冷却材喪失事故を模擬する大
型非定常試験装置(LSTF)完
成
昭和6
1年1
2月 JPDR で我が国初の原子炉解
体実地試験開始
平成6年6月 燃料サイクル安全工学研究施
設(NUCEF)完成
平成1
3年6月 高度環境分析研究棟(CLEAR)
完成
平成1
4年6月 大 強 度 陽 子 加 速 器 施 設( JPARC)建設開始
平成1
7年1
0月 独立行政法人日本原子力研究
開発機構発足
平成2
1年3月 J-PARC 第Ⅰ期分完成
■設立の目的
日本原子力研究開発機構は、我が国唯一の原
子力の総合研究開発機関として、原子力により
国民の生活に不可欠なエネルギー源の確保を実
現すること、及び原子力による新しい科学技術
や産業の創出を目指して、その基礎・基盤から
応用・実用化までの研究開発を行うとともに、
その成果等の普及を行い、もって人類社会の福
祉及び国民生活の水準向上に寄与することを目
的として設立されました。
■現在までの経過
昭和30年1
1月 除原子力研究所設立
昭和3
1年4月 原子力委員会、原子力研究所
の敷地に茨城県東海村を選定
昭和3
1年6月 日本原子力研究所発足
昭和3
2年7月 東海研究所設置
昭和3
2年8月 日本最初の研究用原子炉JRR-1
臨界
昭和35年1
0月 原子炉 JRR-2 臨界
昭和3
7年9月 国産第1号研究用原子炉JRR-3
臨界
昭和3
8年1
0月 動力試験炉(JPDR)、日本最
初の原子力発電に成功
昭和4
0年1月 研究用原子炉 JRR-4 臨界
昭和4
2年4月 高速炉臨界実験装置(FCA)臨界
■事業の概要
原子力科学研究所(旧日本原子力研究所東海
研究所)は、昭和3
2年7月に設置され、研究用
原子炉、加速器、放射性物質を安全に取り扱え
る施設等の重要な研究施設を有しており、これ
らを活用して、福島原発の廃止措置に向けた研
究開発、安全研究、原子力基礎基盤研究、中性
子利用研究等原子力に関する多面的な研究開発
活動を行っています。また、大型計算機施設、
原子力情報に関する図書館、原子力人材育成セ
− 41−
ンター等の施設も有しており、人材育成や研究
情報サービス等も行っています。
① 福島原発の廃止措置に向けた研究開発
東京電力福島第一原子力発電所廃炉対策推
進会議の方針等を踏まえ、福島原発の廃止措
置及び廃棄物処理・処分のための課題解決に
取り組んでいます。
② 安全研究
原子力エネルギーを安全に利用するため、
福島第一原子力発電所事故を踏まえて重点的
に実施することとした発電用原子炉のシビア
アクシデント対策及び緊急時対応等の原子力
防災に加えて、核燃料サイクル施設における
重大事故や放射性廃棄物の安全評価等、多様
な原子力施設の安全性の確認等に必要な安全
研究を進め、得られた最新の科学技術的知見
を基に国の安全審査の判断基準等の策定に貢
献しています。
③ 原子力基礎基盤研究
総合科学技術である原子力の研究開発を推
進するための基盤を形成し、新たな原子力利
用技術を創生するため、核工学・炉工学、照
射材料科学、アクチノイド・放射化学、環境
科学、放射線防護、計算科学技術、分離変換
技術等の研究を行っており、これらの取り組
みは、福島第一原子力発電所事故からの復旧
や環境修復にも役立てていきます。また、将
来の原子力の萌芽となる未踏の研究分野の開
拓を進めるため、先端的な基礎研究を行って
います。
④ 中性子利用研究
研究用原子炉JRR-3や大強度陽子加速器施
設(J-PARC)物質・生命科学実験施設で発生
される中性子ビームを利用して、中性子を用
いた各種実験技術・手法の開発を行っていま
す。さらに、これらを利用して物質・材料科
学、生命科学分野の学術研究、産業利用を推
進しています。
⑤ 研究成果、原子炉施設を利用した社会貢献
JRR-4 は、発生させる中性子ビームの医療応
用として、外科的手術を適用できない悪性脳
腫瘍等の治療法であるホウ素中性子捕獲治療
法(BNCT 法)の開発に利用されています。
また、JRR-3 は、ガン治療に用いられる医療用
放射性アイソトープの製造や高性能シリコン
半導体の製造に必要な中性子照射に利用され
ています。
大強度陽子加速器施設 (
J
PARC)全景
写真提供:日本原子力研究開発機構原子力科学研究所
広範な分野で新たな研究開発の進展が期待され
ています。
■安全確保対策
原子力科学研究所では、東日本大震災を踏ま
え、自然災害発生時や事故・トラブル発生時に
的確な対応を図るため、対策本部体制や防護資
機材を整備するとともに、東海消防署等の外部
関係機関との連携を図り、総合的かつ実際的な
防護活動訓練等を通じて対応能力の向上に努め
ています。
① 災害への備え
原子力事故に備え、放射線測定器、放射線
防護資機材を整備するとともに、迅速な通報
連絡のため、東海消防署への通報用専用電話
を設置しています。また、火災に備え、施設
には消火器、屋内消火栓、屋外消火栓を設置
しています。消火栓が使えない場合に備え、
消火水用ポンドを敷地内に確保しています。
② 自衛消防体制
自衛消防隊は2
4時間体制で中央警備室に常
駐している警備員によって組織され、火災発
生時には化学消防車等が出動し、初期消火活
動を行います。
③ 災害発生時の対応能力向上への取組み
大規模地震や大津波の発生を想定した訓練
及び原子力災害を想定し非常事態総合訓練を
毎年実施するとともに、東海消防署等の防災
関係機関と共同の訓練を実施し、災害発生時
の対応能力の向上に努めています。
■大強度陽子加速器施設(J
PARC)
原子力科学研究所には、高エネルギー加速器
研究機構(KEK)と共同で建設した、世界最高
レベルの大強度陽子加速器施設(J-PARC)が設
置されています。J-PARC では、産業応用への展
開を目指す物質・生命科学研究、宇宙創生の謎
に迫る原子核・素粒子物理研究、さらには放射
性廃棄物処理処分のための核変換技術開発等、
− 42−
茨城県原子力総合防災訓練
(独)日本原子力研究開発機構 核燃料サイクル工学研究所(注)
Japan Atomic Energy Agency Nuclear Fuel Cycle Engineering Laboratories
(注):平成 27年4月 1日から国立研究開発法人に移行
■施設の概要
所 在 地 那珂郡東海村村松4−3
3
(〒3
1
9−1
1
9
4)
電話 0
2
9−2
8
2−1
1
1
1
(代)
敷地面積 約1
1
1万釈(約3
3万坪)
職 員 数 約7
4
0名
核燃料サイクル工学研究所全景
■現在までの経過
昭和3
2年6月 原子燃料公社東海製錬所設置
昭和3
4年3月 我が国初の金属ウラン製造に
成功
昭和3
4年3月 原子燃料公社東海製錬所開所
昭和4
1年1月 プルトニウム初入荷、プルト
ニウム燃料第一開発室にてプ
ルトニウム燃料の開発を開始
昭和42年1
0月 動力炉・核燃料開発事業団東
海事業所に改組
昭和4
4年5月 遠心分離法によるウラン濃縮
試験に成功
昭和4
6年6月 再処理施設の建設着工
昭和47年1
1月 プルトニウム燃料第二開発室
にて高速実験炉「常陽」燃料
の製造開始
昭和5
0年7月 同上施設にて新型転換炉「ふ
げん」燃料の製造開始
昭和5
2年9月 日米再処理交渉を経て、再処
理施設にてホット試験開始
昭和5
6年1月 再処理施設にて本格運転を開始
昭和5
7年9月 高レベル放射性物質研究施設
(CPF)にて高速実験炉「常陽」
燃料再処理開始
昭和57年1
2月 同上施設にて高レベル放射性
廃液のガラス固化基礎試験を
開始
平成元年1
0月 プルトニウム燃料第三開発室
にて高速増殖原型炉
「もんじゅ」
初装荷燃料の製造を開始
平成5年1
0月 地 層 処 分 基 盤 研 究 施 設
(ENTRY)での地層処分研究
の試験開始
平成6年1月 プルトニウム燃料第三開発室
に て 高 速 増 殖 原 型 炉「も ん
じゅ」初装荷燃料の製造完了
平成7年1月 リ サ イ ク ル 機 器 試 験 施 設
(RETF)の建設着工
平成7年1月 ガ ラ ス 固 化 技 術 開 発 施 設
(TVF)にてガラス固化体の製
造開始
平成9年3月 アスファルト固化処理施設で
火災爆発事故
平成1
0年1
0月 核燃料サイクル開発機構に改
組
平成11年8月 地層処分放射化学研究施設
(QUALITY)での地層処分研
究の試験開始
平成1
2年1
1月 再処理施設の運転を再開
平成1
3年1
1月 プルトニウム燃料第二開発室
に お け る「ふ げ ん」用 MOX
燃料の製造を終了
平成1
4年6月 再処理施設の使用済燃料累積
処理量が1,
0
0
0t を達成
平成1
6年7月 CPFでプルトニウムを用いた
乾式再処理プロセス試験に着
手
平成1
7年1
0月 独立行政法人日本原子力研究
開発機構 発足
平成1
8年3月 再処理施設において電気事業
者との役務再処理完遂
平成2
0年4月 米国アイダホ国立研究所との
核燃料サイクル分野における
人材育成の協力協定締結
平成2
3年3月 原子力災害対策特別措置法に
基づく福島への専門家及び資
機材の派遣を開始
平成2
3年7月 福島から内部被ばく測定に来
られる方の受入れを、原子力
科学研究所と開始
平成2
4年4月 福島第一原子力発電所の廃止
措置等に向けた研究開発を推
進するため、核サ研福島技術
開発特別チームを設置
平成2
4年1
0月 福島第一原子力発電所の廃止
措置等に向けた研究開発を推
進をするため、福島技術開発
試験部を設置
− 43−
■事業の概要
核燃料サイクル図
核燃料サイクル工学研究所
は、原子力エネルギーを有効
利用する核燃料サイクルの実
現に向けて、以下の研究開発
に取り組んでいます。
① 東京電力福島第一原発事
故への対応
「東京電力叙福島第一原子
力発電所1∼4号機の廃止措
置等に向けた中長期ロード
マップ」の計画に基づき、燃
料デブリの特性把握に係る研
究開発、汚染水処理で発生す
る廃棄物を初めとした各種放
射性廃棄物の処理・処分技術
開発の他、福島原発の使用済
燃料プールから取り出した損傷燃料等の処理方
法の検討等、当研究所の各施設を活用した試験
研究に取り組んでいます。
また、福島県民を対象としたホールボディ検
査、福島第一原発周辺の環境試料の分析、放射
線や放射能に関する勉強会の開催等の支援活動
を実施しています。
② 再処理技術開発
原子力発電所で燃やされた使用済燃料の中に
は、燃え残りのウランと新しくできたプルトニ
ウムと核分裂生成物(高レベル放射性廃液)が
含まれています。再処理施設では、使用済燃料
からプルトニウムやウランを分離回収する技術
開発やマイクロ波加熱によるプルトニウム・ウ
ランの混合転換技術開発、高レベル放射性廃液
のガラス固化技術開発等に取り組んでいます。
さらに、日本原燃
(株)
が青森県に建設中の
六ヶ所処理工場への技術協力を実施しています。
③ プルトニウム燃料技術開発
高速増殖炉では、再処理施設において使用済
燃料から回収したプルトニウムとウランを混ぜ
たプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃
料を利用します。プルトニウム燃料開発施設で
は、
「常陽」
「もんじゅ」用の MOX 燃料の製造
を通じて、
工学規模でのMOX燃料の製造技術開
発を行っています。また、更なる経済性向上を
目指した製造プロセスや燃料の研究を行ってい
ます。
さらに、日本原燃
(株)
が青森県に建設中の
MOX 燃料工場への技術協力を実施しています。
④ 放射性廃棄物の処理・処分技術開発
低レベル放射性廃棄物の処理技術について
は、低レベル放射性廃液のセメント固化技術開
発、難燃性廃棄物の減容安定化技術開発、焼却
灰等に対するセメント材料や新規固型化材によ
る固化技術開発を行っています。
処分技術については、使用済燃料の再処理に
より発生した高レベル放射性廃液は、ガラス固
化体(高レベル放射性廃棄物)に処理し、一定
期間、地上の施設で貯蔵した後、地下3
0
0m 以上
の深さの地層中に埋設し人間の生活環境から隔
離することが計画されています。
これからの技術の安全性と信頼性向上に資す
るため、岩石中の地下水や物質の動き、廃棄物
から発生する放射能量や熱の影響、地下深部の
環境中での放射性物質の動き等を調べる研究を
行っています。
⑤ 高速炉サイクル技術の開発
使用済み燃料から有害度の高いマイナーアク
チニド(MA)等を取り出す分離技術の研究開
発及び分離されたそれらの MA 等を燃焼させる
ための MA 含有 MOX 燃料の製造技術の研究開
発に取り組み、高レベル廃棄物の減容・有害度
低減に関する技術開発を進めています。
■安全確保対策
核燃料サイクル工学研究所では、地震等の自
然災害発生時や事故・トラブルなどの緊急時に
的確な対応を図るための資機材や体制を整備す
るとともに、訓練等を通じ緊急事態への対応能
力の向上に努めています。
再処理施設においては、地震・津波等による
全交流電源喪失時に高放射性廃液貯槽等の冷却
機能及び水素掃気機能を確保するため、移動式
発電機の高台への設置、可搬式空気圧縮機の設
置、緊急電源接続盤の上層階への移設、ポンプ
車の配備を実施するとともに、電源関連建屋へ
の浸水防止対策等を継続しています。さらに、
潜在的な危険を低減させるため、プルトニウム
溶液の混合転換処理及び高レベル放射性廃液の
ガラス固化処理を進めています。プルトニウム
燃料技術開発施設においては、自主保安の観点
からグローブボックス等の耐震余裕度向上のた
めの補強工事や火災検知機能の強化工事を進め
ています。
① 自然災害への備え
放射線測定器や防護服等のほか、東海消防署
への通報用専用回線、救助用資機材等、自然災
害発生時に必要な資機材を配備しています。ま
た、消火栓が使えない場合に備え、消火用水を
敷地内各所に確保しています。
② 自衛消防体制の強化
職員と構内に常駐する警備員で構成する自衛
消防班が2
4時間体制で緊急時に備えています。
③ 災害発生時の対応能力向上への取組み
施設の火災や大規模地震の発生を想定した研
究所全体の総合訓練を毎年実施するほか、東海
消防署等の防災
関係機関との共
同訓練を実施
し、災害発生時
の対応能力向上
を図っています。
− 44−
自衛消防班・東海消防署合同訓練
日本原子力発電株式会社・東海発電所・東海第二発電所
■施設の概要
所 在 地 那珂郡東海村白方1−1(〒3
1
9−1
1
9
8)
電話 0
2
9−2
8
2−1
2
1
1
(代表)
敷地面積 約7
6万釈(約2
3万坪)
職 員 数 約4
0
0名
■事業の概要
日本原子力発電叙は、わが国唯一の原子力発電専業会社として日本最
初の商業用原子力発電所である東海発電所を、また、軽水型原子力発電
所の先鞭としての敦賀発電所1号機を完成させました。さらに1
1
0万 kw
級の大型発電所である東海第二発電所を、国産改良標準化加圧水型炉の
敦賀発電所2号機を完成させ、これらの建設・運転を通じてわが国の原
子力技術の発展向上に努めております。
■東海発電所
東海発電所は、昭和4
1年7月に日本で初めての商業用原子力発電所と
して営業運転を開始し、平成1
0年3月3
1日に運転を停止しました。東海
発電所の建設・運転により得られた技術と経験は、その後の日本の原子
力発電技術の基礎を築きました。
運転停止後は、平成1
3年1
2月から廃止措置に着手しました。原子炉領
域は約1
0年間の安全貯蔵の後に解体撤去することとし、原子炉領域以外
のタービン建屋などの付属設備等は順次撤去していきます。撤去に伴っ
て発生する廃材の中で、クリアランス制度により放射能濃度が極めて低
いものの一部は、原子力関連施設の遮へい体やベンチ等にリサイクルし
ています。発電所解体撤去後の跡地は、有効利用が可能な状態にする予
定です。
■東海第二発電所
東海第二発電所は、日本初の大型原子力発電所として昭和4
8年6月に
着工し、昭和5
3年1
1月に営業運転を開始しました。運転・定期検査時の
作業向上やコンピュータを用いた放射線管理システムの導入等安全性や
信頼性の向上が図られています。年間の発電量は、茨城県内の年間消費
量の約3分の1を占めています。平成2
6年1
1月に運転開始から3
6年を迎
え、これまでの保全活動に加えて、高経年化対策として発電所の安全機
能を有する機器全てを対象とした技術的な評価及び長期保全計画に基づ
いた保守管理に取り組んでいます。
■東海第二発電所の主な安全性向上対策
① 浸水防止対策(安全上重要な設備の津波による浸水防止)
・配管等の建屋貫通部の隙間の密封化や建屋の外側に地上8mの防護壁
を設置
東海発電所の廃止措置工程
東海発電所の廃止措置工
程
廃止措置は長期(約2
4年間)に亘ることから、第1ステップから第3ス
テップまでの3工程に分割して解体撤去することとなります。原子炉領域
は約1
7年間安全貯蔵し、放射能が少なくなるのを待ちます。建物は周辺へ
の放射性物質や粉じんが飛ぶのを防ぐため、最後に取り壊します。
原子炉建屋
原子炉建屋
使用済燃料
冷却池建屋
タービン建屋
使用済燃料
冷却池内機器
− 45−
使用済燃料
冷却池建屋
タービン建屋
The Japan Atomic Power Company Tokai Power Station Tokai No.2 Power Station
・安全上重要な建屋の扉を水密扉に取替
・津波で浸水した取水口北側ポンプエリア
の水の流入経路を特定し、閉止した。
② 電源確保対策(電源喪失を起こさない
ため電源を多重化、多様化)
・移動式の低圧電源車を配備
・非常用ディーゼル発電機の代替となる高
圧電源車を配備
・高圧電源車と所内電源をつなぐ電源ケー
ブルを敷設
③ 冷却機能確保対策
・大容量ポンプ車を配備
・消防車や可搬式ポンプ・ホースを配備
・原子炉や使用済燃料プールへの専用の給
水配管を新設
④ その他の対策
・発電所構内通信手段の多重化、多様化
・高線量対応防護服配備と放射線管理体制
の強化
・がれき撤去用重機(ホイールローダー)
の配備
・免震構造の緊急時対策室建屋の新設
・電源車から電源盤へのケーブル繋ぎ込み
訓練、大容量ポンプ車を使用した復水貯
蔵タンクへの冷却水補給訓練及び夜間対
応訓練の実施
非常用ディーゼル発電機を
設置した建屋への浸水防護壁
大容量高圧電源車
大容量ポンプ車(手前)と
ホース延長車(奥)
虚核分裂で発生した熱で、
原子
炉内の水を沸とうさせます。
■設備概要
許発生した蒸気で直接タービ
ン発電機を回して発電しま
す。
電 気 出 力
距蒸気は復水器を通り、海水
で冷やされ水に戻り、再び
原子炉内に送られます。
東海発電所
周
波
数
原 子 炉 型 式
熱
出
燃
東海第二発電所
16万6,
0
00kw
1
10万 kw
5
0ヘルツ(サイクル)
5
0ヘルツ(サイクル)
黒鉛減速、炭酸ガス冷却型
(コールダーホール改良型)
軽水減速、沸とう水型軽水炉
力
58万7,
0
00kw
約33
0万 kw
料
天然ウラン約1
87トン
低濃縮ウラン約1
31トン
軽 水
減
速
材
黒 鉛
冷
却
材
炭酸ガス
軽 水
営業運転開始
昭和4
1年7月25日
昭和53年11月28日
営業運転停止
平成1
0年3月31日
−
:解体撤去対象
26
32
原子炉建屋
使用済燃料
冷却池建屋
タービン建屋
− 46−
国立大学法人東京大学大学院工学系研究科原子力専攻
Nuclear Professional School, The Graduate School of Engineering, The University of Tokyo
■施設の概要
所 在 地 那珂郡東海村白方白根2−2
2
(〒3
1
9−1
1
8
8)
電話 0
2
9−2
8
7−8
4
0
3
敷地面積 2
9,
7
4
6釈
職 員 数 約6
0名
専門職大学院生 約1
5名
大学院生等 約7
0名
■設立の目的
東京大学における原子力研究教育を発展させ
るため、1
9
6
7年に当時の文部省令で設置されま
した。2
0
0
5年以降、主に社会人を対象とした原
子力の専門技術者を養成することを目的として
専門職大学院教育を行っております。
■主要な設備と活動の概要
・原子炉「弥生」
(1
9
7
1年4月1
0日初臨界)
我が国初の高速炉タイプの小型研究用原子
炉で、高速中性子を主体とした幅広い基礎研
究を始め、中性子工学、遮へい工学、放射線
計測、材料・生物照射等の研究や教育実習に
約4
0年間にわたり利用されてきましたが、大
学としての新たな研究・教育環境の展開を図
るために、2
0
1
0年度末をもって永久停止させ
ました。弥生は、熱出力が低いため、燃料交
換を必要とせず、また、水等の液体を使わな
いで炉心を空冷しながら運転する方式の原子
炉で、放射性廃棄物の発生も少ない運転しや
すい原子炉でした。現在は廃止措置を実施し
ており、2
0
1
5年度(平成2
7年度)中の作業完
了を目指しております。燃料体、制御棒や冷
却系設備等を除き、建屋及び原子炉本体等の
大半の設備機器類は、廃止措置完了後も利用
する計画でおります。
(原子炉施設としてはな
くなりますが、RI や核燃料の使用施設として
は引続き利用する考えです。
)
http://www.nuclear.jp/~rokan/index.html
・電子線加速器
「ライナック」
(1
9
7
8年原型完成)
電子を直線的に加速し、非常に短い時間巾
の高エネルギー電子線パルスを発生する加速
器設備で、当初はピコ秒のパルス発生に成功
しました。その後、ツインライナックシステ
ム(2台の加速管の並列同時運転)への改良
(1
9
8
8年)
、フェムト秒高速量子現象研究設備
の設置とライナックとの同期運転(1
9
9
8年)
等を経て、主に極短パルスを用いての放射線
化学、プラズマによるビームの制御、自由電
子レーザー等の量子ビーム工学、原子の動画
像化、医療用小型加速器の開発などの実験研
究に利用されています。
・核 融 合 炉 ブ ラ ン ケ ッ ト 設 計 基 礎 実 験 装 置
(1
9
7
7年設置)
核融合炉関連の基礎研究を行うことを目的
に、加速器を含むさまざまな実験設備を用い
て、材料工学、電磁構造力学、トリチウム工
学、低温工学、中性子工学等の研究を進めて
います。また、これらの成果を基に、次なる
研究の展開の検討を行っています。
・重照射研究設備「HIT」
(1
9
8
4年設置)
バン・デ・グラーフとタンデトロンと呼ば
れる2台のイオン加速器を主設備とした研究
設備で、核融合炉や宇宙空間等の厳しい環境
下での各種材料特性についての研究を中心に
利用されています。
http://www.tokai.t.u-tokyo.ac.jp/~hit/
■安全確保活動
・法令等に基づく個々の設備の安全管理に関す
る規則集(この中で設備の運転保守管理や設
備を利用する研究テーマや教育実習について
の申請手続きや、安全性に関する審査手順が
定められています。
)とともに、事業所全体
の防災安全マニュアルを設けており、この中
で地震や火災を含む防災のための活動と万が
一災害が発生した場合の対応について定めて
おり、定期的な見直しも行っています。この
マニュアルは職員全員に配布されています。
・災害発生時には、通常の組織体制を解き、災
害対応専門の緊急作業団を全員で編成して活
動する方式としており、最低年2回の訓練を
通じて、活動内容の見直しも行っています。
・平常時においても当直制度を設けており、昼
夜・休日を問わず、最低1名の職員を含む複
数の人員で警備・監視活動を行い、災害発生
時の初動対応に支障を生じないように努めて
おり、夜間・休日の災害発生を想定しての初
動通報訓練も実施しています。
・防災に関する所内全体会議を定期的に開催
し、訓練結果や点検結果等を通じての問題点
の抽出とその対応等品質マネジメントシステ
ム手法上の PDCA 活動を行い、防災・安全管
理に対する学生を含む全員の意識向上と啓発
に努めています。
・災害の発生
(発見)
時には初動
(特に通報連絡)
対応が極めて重要であるという認識のもとに、
各種警報監視装置のネットワーク化(警報発
報時のメール自動配信等)
、消防・警察通報
のホットライン化、Fネット
(同報ファックス)
や職員の一斉呼出し装置の導入等の設備対応
を行っており、最近では緊急地震速報設備の
導入につい
ても検討を
開始したと
ころです。
− 47−
緊急作業団本部での通報連絡訓練
三菱原子燃料株式会社
Mitsubishi Nuclear Fuel Co.,Ltd.
■施設の概要
所 在 地 茨城県那珂郡東海村舟石川6
2
2−1
(〒3
1
9−1
1
9
7)
電話 0
2
9−2
8
2−2
0
1
1
(代表)
敷地面積 2
2
1,
6
0
0釈
職 員 数 約5
0
0名(東海在籍者)
■設立の目的
三菱グループでは、昭和2
9年頃から将来のエ
ネルギー需要増加に備え、低廉で安定したエネ
ルギー源の原子力を目指し、開発研究を続けて
きました。その成果として昭和4
6年1
2月三菱金
属㈱(現:三菱マテリアル㈱)と三菱原子力工
業㈱(現:三菱重工業㈱に吸収合併)両社の原
子燃料部門を統合し、三菱金属㈱、三菱重工業
㈱等の出資により、わが国初の加圧水型軽水炉
(PWR)用燃料の一貫製造メーカーとして三菱
原子燃料㈱が設立されました。
■事業の概要
三菱原子燃料㈱では、原子力発電所で使用さ
れる、原子燃料の開発・設計、製造、販売を
行っております。東海工場では、加圧水型軽水
炉(PWR)用燃料の製造を行うため、原料の低
濃縮(2∼5%)六フッ化ウランを再転換加工
し て 二 酸 化 ウ ラ ン 粉 末 と し、さ ら に 長 さ 約
1
2mm、
直径約9mmの円柱形状のペレットにし
て、これをジルカロイ被覆管に挿入し燃料棒を
作ります。この燃料棒を、燃料棒を支える支持
格子に1
7
9本から2
6
4本挿入して、案内管と上下
にノズルを取り付けて最終製品である燃料集合
体に組み上げます。
(PWR には炉1基当たり1
2
1
∼19
3体が装荷されています)
■安全確保対策
施設と環境の安全はウランを安全に取り扱う
ことによって確保しております。
1.施設安全(臨界安全管理)
臨界とはウラン等により核分裂連鎖反応が
連続する状態をいい、多量のエネルギーと放
射線が発生します。当社では5%以下の低濃
縮ウランを取り扱っていますが、取り扱い時
の臨界を防止するため、ウランを取り扱う設
備を物理的に臨界が起こりえない形状で管理
する「形状管理」と、一度の取扱量を物理的
に臨界が起こりえない量で管理する「質量管
理」を実施しています。
2.環境安全(放射線管理及び環境管理)
ウランの取り扱いにおいては、環境安全を
確保するため適切な放射線防護を行っている
とともに、敷地境界付近にモニタリングポス
トを設置し放射線量を常時監視しています。
また、工場から出している排気や排水は十分
な放射性物質の除去と測定監視を行い排出基
準以下であることを確認しています。
3.防災体制
① 有事の際に迅速な対応ができるように、
会社周辺に居住する社員を中心とした防災
組織(約1
6
0名)を設置しています。
② 全ての防災組織要員に携帯電話を貸与
し、有事の際には一斉呼出をします。
*東日本大震災をふまえて、防災組織を強化
するとともに緊急対応室(名称:防災ルー
ム)を更新しました。
4.主な訓練と教育
① 防災組織全体及び機能単位による訓練を
行い、訓練実施後に反省点を抽出、有事に
際して即応かつ有効に機能する組織を目指
し、対策を検討・実施しています。また、
東海消防署に協力願い、実態に即した訓練
を実施しています。
② 社員、関係会社の社員等、構内で働く全
員を対象として年に1回、約7時間の「定
期保安教育」
を実施しています。
受講後には
テストを行い、
教育内容を確認しています。
可搬消防ポンプの取扱訓練
燃料集合体の検査
− 48−
原子燃料工業株式会社・東海事業所
Nuclear Fuel Industries, Ltd. ・ Tokai Works
■施設の概要
所 在 地 那珂郡東海村村松3
1
3
5−4
1
(〒3
1
9−1
1
9
6)
電話 0
2
9−2
8
7−8
2
0
1
(代表)
敷地面積 約1
3
4,
0
0
0釈
建物面積 約1
9,
0
0
0釈
職 員 数 約2
2
0名
生産能力 BWR 燃料2
5
0トン・ウラン/年、
高温ガス炉燃料4
0
0手ウラン/年
■事業の概要
原子燃料工業㈱は、昭和4
7年7月に古河電気
工業㈱及び住友電気工業叙の共同出資により設
立、平成21年5月には英国法人 Westinghouse
Electric UK Limitedが筆頭株主として資本参加
し、東海事業所と熊取事業所の2事業所を中心
に事業活動を展開しています。当所は、二酸化
ウラン粉末を原料として、BWR 型軽水炉燃料、
研究炉・試験炉用燃料等の各種原子燃料の加工
を行うほか、燃料集合体用部品、燃料関連装置
の設計、製造、燃料関連技術サービス等を行っ
ています。
■安全確保対策
当社の事業は、核燃料物質(ウラン)を取り
扱うため、地域の皆様及び当社で働く従業員の
安全と安心を第一に安全管理を徹底しておりま
す。
その一端をご紹介します。
① 臨界安全管理
製造の各工程において取り扱うウランの質
量や寸法に様々な制限を設けて臨界にならな
いように管理しています。
② 放射線安全管理
ウラン粉末を取り扱う放射線管理区域で
は、室内の圧力を調整して室内の空気が外部
に漏れ出ない設計とするなど、放射性物質が
周辺環境に影響を及ぼすことがないよう万全
の対策を行っています。排気や排水なども常
に放射線測定をして安全を確認しています。
③ 地震に対する安全設計
主要施設・設備は、大地震でも十分に耐え
うる設計となっており、安全機能に重大な影
響を及ぼすことはありません。
④ 火災に対する安全設計
主要施設・設備は、高い耐火性、耐熱性を
備えており、火災を未然に防止する安全設計
となっています。また、火災拡大防止対策と
して警報設備、防火壁、防火扉の設置や消火
資機材(可搬消防ポンプ、屋外消火栓、消火
器等)の確保を行っています。
⑤ 防災訓練
総合防災訓練(1回/年)
、防災組織各係
別訓練(2回/年)
、茨城県無通告通報連絡
訓練(1回/年)
、防災組織員への緊急呼出
連絡訓練(1回/年)
、初期消火活動訓練(1
回/年)ほか各種訓練を実施しています。
集合体検査
総合防災訓練
− 49−
(公財)核物質管理センター・東海保障措置センター
Nuclear Material Control Center・Tokai Safeguards Center
■施設の概要
所 在 地 那珂郡東海村白方白根2−5
3
(〒3
1
9−1
1
0
6)
電話 0
2
9−3
0
6−3
1
0
0
(代表)
本 部 東京都台東区東上野1−2
8−9
(〒1
1
0−0
0
1
5)
電話 0
3−5
8
1
6−7
7
3
3
敷地面積 約1
6,
0
0
0釈
職 員 数 約8
0名
■設立の目的及び現在までの経過
核物質管理センターは、昭和4
7年に、核物質
管理に関する業務、調査研究、技術開発、核物
質管理技術者の養成及び広報並びに国際協力を
推進し、原子力の平和利用と原子力産業の健全
な発展に貢献することを目的に、財団法人とし
て設立されました。
昭和5
3年、核物質管理センターは、東海村に
「保障措置分析所」を新設し、国からの委託を
受け、原子力施設で採取した試料の分析及び原
子力施設で核物質を測定する機器の較正・調整
業務を実施してきました。なお、
平成1
1年には、
同分析所の名称を「東海保障措置センター」に
改称しました。
核物質管理センターは、原子炉等規制法に基づ
き、昭和5
2年に、国から「指定情報処理機関」の
指定を受け、原子力事業者から国に報告される報
告書等の処理を開始しました。また、平成1
1年に
は、同様に、国から「指定保障措置検査等実施機
関」の指定を受け、原子力施設での保障措置検査、
核物質の分析及び保障措置技術の調査研究を
行っています。
なお、平成2
4年には、原子力の平和利用とエネ
ルギーの安定供給の確保に貢献することを目的
とした公益財団法人に移行しました。
■事業の概要
① 保障措置検査
東海保障措置センターでは、国からの実施
指示書に従い、青森地区(六ヶ所保障措置セ
ンターが担当)を除く全国の原子力施設(東
京電力福島第一原子力発電所を含む約3
0
0施
設)を対象に、帳簿検査、員数検査、非破壊
測定検査及び試料の採取等の保障措置検査を
行い、検査結果を国に報告しています。
また、非破壊測定検査に使用する機器の較
正・調整作業も行っています。
② 核物質の分析
東海保障措置センターでは、六ヶ所再処理
工場(六ヶ所保障措置センターが担当)を除
く全国の原子力施設(原子炉や少量の核物質
取扱施設を除く約1
0施設)で採取した試料に
含まれるウランやプルトニウムの濃度及び同
位体組成を分析し、国に報告しています。
③ 情報の整理及び解析
情報管理部では、原子力事業者から国に報
告される核物質(国際規制物質)の在庫量、
在庫変動量等に関する情報の整理業務及び国
際規制物質の使用の状況に関する情報の解析
業務を実施しています。
注)平成1
9年度から実施していた、保障措置
技術開発に使用していた設備等の解体・撤
去作業は、平成2
5年度をもって終了しました。
■安全確保対策
① 消防体制の充実強化を図るため、自衛消防
隊活動要領に基づき、自衛消防隊員の防火用
装備等着装訓練、放水訓練、徒手搬送訓練及
び応急救護講習(各々年1回)を実施してい
ます。また、東海保障措置センター内消火訓
練(年1回)及び火災を想定した総合訓練の
中で東海消防署との合同訓練(年1回)を実
施しています。
② 緊急時に迅速かつ的確に関係者機関へ通報
連絡できるよう、
机上通報連絡訓練
(年数回)
、
夜間・休日の災害発生を想定した職員等への
通報連絡訓練(年2回)及び総合訓練(年1
回)を実施しています。
③ 東海保障措置センター内原子力防災訓練
(年1回)を実施しています。
分析風景
− 50−
ニュークリア・デベロップメント株式会社
Nuclear Development Corporation
■施設の概要
所 在 地 那珂郡東海村舟石川6
2
2−1
2
(〒3
1
9−1
1
1
1)
電話 0
2
9−2
8
2−9
1
1
1
(代表)
敷地面積 約2
3,
0
0
0釈
職 員 数 約8
0名
■設立の目的及び現在までの経過
ニュークリア・デベロップメント叙(略称
NDC)は三菱重工業叙高砂研究所東海試験場と
三菱原子力工業叙原子力開発センター東海研究
所の業務を受け継いで平成2年4月に設立さ
れ、原子力発電所及び原子力関連施設で使用さ
れる原子燃料、原子炉構成材料や化学、放射線
等の分野において、安全性・信頼性及び性能の
向上を目指した各種試験研究並びに実証研究を
行っています。
■事業の概要
① 原子燃料の研究開発
原子力発電所で使用される原子燃料につい
て、改良・開発研究を行っています。また、
燃料ホットラボ施設では、原子力発電所で照
射された燃料について、その性能評価試験を
行っています。
② 原子力発電プラント機器材料の研究開発
実際の原子炉容器内にあらかじめ取り付け
た試験片を定期的に取り出して調査し、材料
が放射線を受けることによる性質の変化を調
べたり、プラント内で使われた機器材料の詳
細な試験を通して、その健全性確認や耐放射
線性に優れた新材料の開発研究を行っていま
す。
また、発電所内に多数設置されている空気
浄化の為のフィルターの経年性能変化を調
べ、プラントの信頼性・安全性を評価する為
の試験を行っています。
③ 化学、放射線・放射能に係わる研究開発
放射能閉じこめ、放射線被ばく防止、放射
性廃棄物の処理・処分、放射線計測装置など
に関する各種研究開発を行い、原子力施設の
安全性向上や技術開発に努めています。
■安全確保対策
社内総合保安・防災訓練を年1回実施してい
ます。また、確実な通報連絡体制構築のため、
県との専用回線のほか東海消防署との専用回線
を設置するとともに、災害時優先電話(携帯電
話含む)に登録し、社内においては月1回就業
時間内及び年1回就業時間外に緊急連絡システ
ムによる通報連絡訓練を実施しています。更に
消防体制強化のため社内避難・消火訓練を年1
回実施しています。
遠隔操作による放射性材料の調査・試験風景葛
− 51−
滑防災訓練
積水メディカル株式会社・薬物動態研究所
Sekisui Medical Co.,Ltd. ADME & Tox. Research Institute
■施設の概要
所 在 地 那珂郡東海村村松2
1
1
7
(〒3
1
9−1
1
8
2)
電話 0
2
9−2
8
2−0
2
3
2
(代表)
敷地面積 約3
4,
0
0
0釈
建物面積 約1
3,
5
0
0釈
職 員 数 約1
6
0名
■設立の目的
積水メディカル叙薬物動態研究所はラジオ
アイソトープの事業を通じ、学術研究の進歩と
発展に貢献することを目的に、1
9
6
5年に第一化
学薬品叙東海研究所として開設いたしました。
■現在までの経過 19
6
5年5月 東海研究所開所
19
9
9年1月 研究所名を薬物動態研究所に改
称
20
0
8年4月 積水化学工業叙メディカル事業
部門と経営統合し、積水メディ
カル叙に社名変更
■事業の概要 医薬品開発における安全性や有効性を評価す
る研究を製薬会社から受託しています。
3H、14C等 の ラ ジ オ ア イ ソ ト ー プ を ト レ ー
サーとして活用し、医薬品等の体内への吸収、
分布、代謝、排泄(動態試験)を明らかにする
ことにより、安全性を評価します。また、遺伝
子技術や超高感度分析技術を応用して、スピー
ディかつ信頼性の高い技術で医薬品開発をサ
ポートしています。
① 標識化合物の合成の受託
医薬品等の標識化合物の合成
② 医薬品等の薬物動態試験の受託
ラット等の実験動物を用いた薬物動態試験
③ 医薬品の安全性に関する受託試験(トキシ
コキネティクス試験)
医薬品等の安全性試験における生体試料中
の薬物濃度測定
④ インビトロ薬物試験の受託
細胞・酵素系によるヒトでの代謝、薬効、
副作用をより早期に予測する薬物評価試験
⑤ ヒト薬物濃度測定試験の受託
ラジオイムノアッセイ、ラジオレセプター
アッセイ、超高感度分析機器による薬物濃度
測定系の開発ならびに測定
⑥ 遺伝子関連評価試験の受託
ゲノム技術を用いた薬効、副作用の早期予
測と薬物代謝に関する個人差を解明するため
の評価試験
■安全確保対策
① 通報連絡体制
確実な通報連絡体制を構築するため、茨城
県指導の訓練及び総合防災訓練を含め、年4
回通報連絡訓練を実施しています。
② 総合防災訓練
東海消防署の指導の下、総合防災訓練を年
1回実施しています。
総合防災訓練
− 52−
株式会社ジェー・シー・オー 東海事業所
J C O Co.,Ltd. Tokai Plant
■施設の概要
所 在 地 那珂郡東海村石神外宿2
6
0
0
(〒3
1
9−1
1
0
1)
電話 0
2
9−2
8
7−0
5
1
1
(代表)
敷地面積 約1
5
4,
0
0
0釈
建物面積 約1
1,
3
0
0釈
職 員 数 約3
0名
■設立の目的及び現在までの経過
叙ジェー・シー・オーの親会社である住友金
属鉱山株式会社は、昭和3
2年から新しいエネル
ギー源として原子力の平和利用実用化のため、
核燃料の製造技術の研究開発につとめ、独自の
溶媒抽出法による六フッ化ウランから、二酸化
ウランへの転換技術を開発しました。
昭和4
4年8月に、住友金属鉱山株式会社核燃
料事業部として転換加工事業の許可を受け、昭
和48年2月末、東海工場を完成、同年3月操業
を開始しました。
事業の進展に伴い、昭和5
5年1
2月には日本核
燃料コンバージョン株式会社として独立し、昭
和5
8年4月、第2加工施設棟を完成しました。
また、
事業拡大を目的として平成1
0年8月に、
株式会社ジェー・シー・オーに名称変更をしま
した。
平成1
1年9月3
0日、原子力事業所としてあっ
てはならない臨界事故を起こし、地域の皆様を
はじめ、多くの方々に大変なご迷惑をおかけ致
しました。
これをふまえ、平成1
5年4月1
8日にウラン再
転換事業の再開を断念することと致しました。
■事業の概要
引続き、低レベル放射性廃棄物の適切な保管
管理、施設の安全な維持管理に努めてまいりま
す。
■安全確保対策
・通報連絡訓練の実施(県実施分を含み年3回
全社員参加)
・所内教育訓練の実施(年4回全社員対象)
・所内防護隊の訓練実施(月1回)
− 53−
住友金属鉱山株式会社 経営企画部 グループ事業管理室 技術センター
Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Corporate Planning Dept., Group Business Management sect., Research & Development Center
■施設の概要
所 在 地 那珂郡東海村石神外宿2
6
0
0
(〒3
1
9−1
1
0
1)
電話 0
2
9−2
8
2−7
5
1
8
(代表)
本 社 東京都港区新橋5−1
1−3
(〒1
0
5−8
7
1
6)
電話 0
3−3
4
3
6−7
9
5
5
敷地面積 約7,
7
0
0釈
建物面積 約1,
6
8
0釈
職 員 数 約2
0名
■設立の目的
住友金属鉱山叙 経営企画部 グループ事業
管理室 技術センターは、非鉄金属精錬の技術
を活用して、原子燃料サイクルにおける分離・
精製技術に関する試験研究を行うため、昭和5
5
年に設立されました。
■現在までの経過
昭和3
2年 核燃料製造技術の研究開発を開始
昭和5
0年 核燃料再処理の研究開発・設計に
参画
昭和55年 試験研究施設として東海試験所
(現:技術センター)を設立
昭和6
3年 廃棄物処理処分に関する調査を開
始
平成5年 環境分野の技術開発に着手
平成14年 ISO14001認証取得
■事業の概要
従来から設置している施設・設備の維持管理
に伴う点検、補修及び除染等を行っています。
また、使用予定のない設備・装置の解体撤去
及び残存物の適切な整理と処理を順次進めてい
ます。
■安全確保対策
安全を確保するために、核燃料物質の安全な
取扱いや防火の心得などについて職員全員を対
象に教育をしています。また、緊急事態に対応
できるように東海消防署と合同で消火・救急訓
練も行っています。
− 54−
東海消防署との合同訓練
日本照射サービス株式会社・東海センター
Japan Irradiation Service Co.,Ltd. Tokai Center
■施設の概要
所 在 地
本社/東海
那珂郡東海村石神外宿
2
6
0
0
セ
ン
タ
ー
(〒3
1
9−1
1
0
1)
電話 0
2
9−2
7
0−5
1
1
1
FAX 0
2
9−2
7
0−4
5
8
1
営 業 部 東京都港区新橋5−1
1−3
(〒1
0
5−8
7
1
6)
電話 0
3−5
4
0
3−7
7
1
1
FAX 0
3−5
4
0
3−7
7
1
2
敷地面積 1
3,
2
9
5釈
建物面積 6,
1
5
1釈
職 員 数 約4
3名
■設立の目的及び現在までの経過
密封線源であるコバルト6
0のγ線照射による
受託照射サービス事業を行うことを目的として
平成8年8月に設立され、平成1
0年1月から東
海センターが操業を開始しました。医療機器及
び医薬品製造業の許可や品質保証の国際規格で
ある ISO9001、環境マネジメントシステム規格
ISO14001等の認証を取得しております。平成2
1
年4月よりγ線照射に加え電子線照射サービス
事業を開始しました。
■事業の概要
医療機器、理化学機材、食品包材、実験動物
用飼料等の滅菌・殺菌や電子部品をはじめ各種
工業材料の改質処理など放射線照射に係る広範
囲な受託照射サービスを行っております。
■安全確保対策
① 確実な通報連絡体制構築及び対応のため、
毎年火災を想定した訓練を3回、放射線量異
常を想定した訓練を1回実施しております。
② 緊急時には、社員を一斉に招集できるシス
テムを構築しております。また、緊急時の通
信手段を確保するため、災害時優先回線(電
話やファックス)の設置及び停電時の電源確
保を行っております。
③ リスクや放射線に関する社員教育を毎月実
施しております。
④ 照射依頼物の安全性を確認した後に照射を
行っております。
⑤ 設備は震度5相当の地震が発生すると自動
停止します。
東海消防署との合同訓練
− 55−
展 示 館 等 紹 介
− 56−
日本原子力発電株式会社 東海テラパーク
JAPC Public Relations Pavilion
■施設の概要
■展示館の特徴
所 在 地 那珂郡東海村白方1−1
東海テラパークは、原子力発電について多く
(〒3
1
9−1
1
9
8)
の人に普及・啓発するために、昭和3
9年にオー
電話 0
2
9−2
8
7−1
2
5
2
プンしました。
FAX 0
2
9−2
8
7−1
2
9
9
建物は、12
0名収容可能の集会室が2室、原
ホームページ
子力シアター、展示ホール、展望台、情報公開
ht
t
p:
/
/
www.
j
a
pc
.
c
o
.
j
p/
g
e
n
de
n
ka
n
/
コーナー、ふれあいコーナー、ギャラリー等が
t
o
ka
i
/
i
n
de
x.
ht
ml
あり、来館者に広く利用されています。
駐車可能台数 大型バス5台、乗用車1
9台
なお、展示ホールには原子力発電についての
交
通 常磐自動車道日立南太田I.C.から
わかりやすい模型やパネルが展示され、シア
約1
0分
ターでは
「テラちゃんと学ぼう発電所のしくみ」
常磐自動車道東海スマートI.C.か
についての映像を見ることができます。
ら1
0分
常磐自動車道那珂 I.C. から30分
■主な展示物
東水戸道路ひたちなかI.C.から約
東海第二発電所原子炉の5分の1模型
2
0分
東海発電所、東海第二発電所の燃料模型
JR常磐線東海駅下車タクシーで
原子力に関するパネル、模型や映像など
約1
0分
敷地面積 3
6
0,
4
9
0釈
0∼1
6:3
0
開館時間 9:0
休 館 日 年末年始(1
2月2
9日∼1月3日)※平成27年4月から毎週月曜日(祝祭日の場合は翌平日)
▲ 外観全景
− 57−
(独)日本原子力研究開発機構 リコッティ
JAEA Techno Community Square Ricotti
■施設の概要
所 在 地 那珂郡東海村舟石川駅東三丁目1
番1号
(〒3
1
9−1
1
1
8)
電話 0
2
9−3
0
6−1
1
5
5
FAX 0
2
9−2
8
2−1
1
6
6
ホームページ
http://www.jaea.go.jp/04/ricotti/
index.html
開館時間 1
0:0
0∼1
8:0
0
入 場 料 無料(一部有料施設有り)
休 館 日 毎週水曜日、年末年始
■交流館の特徴
交流館は、人と人、人と科学、人と情報の交
流の場です。多目的ホールや会議室は講演会、
国際会議、
打ち合わせの場として利用できます。
またパソコンコーナーでは、暮らしに役立つ
様々な情報を調べることができます。
■館内の常設コーナー
○成果普及コーナー
原子力機構と企業との共同開発成果などを
紹介しています。
○インフォメーションルーム
原子力機構の開発成果等の情報の検索がで
きます。
※平成2
7年3月末で閉館
▲主催イベントの様子
▲ 1階多目的ホール観覧席風景
▲ 外観全景
− 58−
公益社団法人 茨城原子力協議会 原子力科学館
Ibaraki Science Museum of Atomic Energy
■施設の概要
原子力科学館はこんな疑問にやさしく楽しく
所 在 地 茨城県那珂郡東海村村松2
2
5−2
答えます。
(〒3
1
9−1
1
1
2)
世界最大級の「大型霧箱」は、自然界の放射
電話 0
2
9−2
8
2−3
1
1
1
線が霧箱の中を通ると、その飛跡が飛行機雲の
FAX 0
2
9−2
8
3−0
5
2
6
ように見ることができます。
ホームページ
【別館】
http://www.ibagen.or.jp/
・
「放射線利用展」
駐 車 場 乗用車2
6台、大型バス2台
・
「JCO 臨界事故の原寸模型」の展示、証言映像
開館時間 9:0
0∼1
6:0
0
の放映
休 館 日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
、
年末年始
■見学バス
入 館 料 無料
原子力展示館や原子力施設構内を案内する見
学バスを運行しています。詳しくはお問い合わ
■展示館の特徴
せください。
原子力科学館は、原子力に関する総合展示館
です。
宇宙はどうしてはじまったの? 原子力って
なんなの? 放射線はどんな役に立つの? こ
れからの科学技術って?
▼ 展示館内様子
▼ 大型霧箱
▲ 外観全景
− 59−
東海村原子力のあゆみ
− 60−
東海村原子力のあゆみ
195
6年2月 原子力研究施設誘致東海村期成同盟結成
(昭和31年)4月 県 原子力研究施設協力本部を設置
原子力委員会、原子力研究所の敷地を東海
村に決定
5月 特殊法人日本原子力研究所(以下「原研」
)
建設事務所開所
6月 原研 発足
7月 東海村に都市計画法適用
8月 原子燃料公社(以下「原燃」)発足
9月 原子力委員会「原子力開発利用長期基本計
画」を内定
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1957年1月 県 「原子力平和利用茨城博覧会」
を水戸市
(昭和3
2年) で 36日間開催
4月 県 衛生研究所に放射能室を新設
6月 原燃 製錬所の敷地、東海村に決定
7月 原研 東海研究所設置
8月 原研 わが国初の原子炉(JRR‐1)臨界
1
1月 日本原子力発電㈱(以下「原電」)発足
1
2月 原研 JRR‐1で国産アイソトープの生産開始
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1958年4月 県立原子力館開館(水戸市)
(昭和3
3年)
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1959年3月 原燃 東海製錬所発足
(昭和3
4年) 原燃 東海製錬所、初の金属ウラン製造に成功
7月 原燃 東海製錬所、初のイエローケーキ製
造に成功
古河電気工業㈱、富士電機製造㈱の 2社、
東海村に進出を決定
1
1月 住友原子力工業㈱東海研究所(仮称)、東
海村石神外宿に敷地を決定
1
2月 (社)日本原子力産業会議茨城原子力開発協
議会発足
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1960年1月 原電 東海発電所建設工事着手
(昭和35年)4月 放射線医学総合研究所(以下「放医研」)
東海支所設置
農林省 放射線育種場開設
県 放射能対策審議会設置
、
6月 三菱原子力工業㈱研究所東海分室(仮称)
東海村舟石川に敷地を決定
8月 日本電信電話公社電気通信研究所茨城支所発足
1
0月 原研 研究用原子炉(JRR‐2)臨界
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
196
1年2月 原子力委員会 「原子力開発利用長期計画」
(昭和3
6年) を決定
6月 原電 東海発電所起工式
1
0月 県 放射能対策審議会を廃止し、知事の附
属機関として原子力審議会を設置
1
1月 県 原子力事務局設置
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1
9
62年8月 原研 軽水臨界実験装置(TCA)臨界
(昭和37年)9月 原研 国産一号炉(JRR‐3)臨界
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1
9
63年8月 動力試験炉(JPDR)臨界
(昭和38年)
10月 原研 動力試験炉(JPDR)
わが国初の原子
力発電試験に成功
科学技術庁 水戸原子力事務所設置
1
1月 県 機構改革により「原子力事務局」を廃
止し、
「企画開発部原子力課」を設置
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1
9
64年7月 閣議で 10月 26日を「原子力の日」に決定
(昭和3
9年)
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1
9
65年1月 原研 研究用原子炉(JRR‐4)臨界
(昭和40年)4月 原研 大洗研究所起工式
5月 原電 東海発電所原子炉臨界
第一化学薬品㈱東海研究所開所
8月 (財)日本原子力普及センター(以下「普及セ
ンター」
)発足
12月 東海地区放射線管理協議会が発足
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1
9
66年5月 県 原子力館廃館
(昭和41年)7月 県 機構改革により
「企画開発部原子力課」
を「開発部原子力課」に改組
原電 東海発電所営業運転開始
10月 普及センターが県立原子力館を継承吸収し
て東海村に原子力展示館を設置
11月 住友原子力工業㈱東海研究所開所
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1
9
67年4月 原研 大洗研究所設置
(昭和4
2年) 原子力委員会 「原子力開発利用長期計画」
を決定
原研 高速炉臨界実験装置(FCA)臨界
10月 動力炉・核燃料開発事業団(以下「動燃」)
発足(原燃を改組)
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1
9
68年1月 県 原子力審議会「原子力に関する安全確
(昭和4
3年) 保上の措置について」知事に答申
3月 原研 大洗の材料試験炉「JMTR」臨界
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1
9
69年5月 動燃 ウラン濃縮実験に成功
(昭和44年)6月 放医研 臨海実験場完成
7月 (財)日本原子力文化振興財団発足(普及セン
ターを改称)
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1
9
70年3月 動燃 大洗工学センター開所
(昭和45年)
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1
9
71年4月 東大 高速中性子源研究炉「弥生」臨界
(昭和46年)6月 動燃 東海事業所が使用済核燃料再処理工
場の建設に着手
10月 知事「茨城県東海地区環境放射線監視委員
会」を設置
− 61−
1
1月 放射能災害防災訓練
1
2月 三菱原子燃料㈱(以下「三菱原燃」
)設立
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
197
2年1月 三菱原燃 東海製作所発足
(昭和4
7年) 三菱原燃 ウラン加工事業許可
2月 日本核燃料開発㈱設立
4月 三菱重工業㈱・技術本部高砂研究所 東海
試験場設立
6月 原子力委員会 「原子力開発利用長期計画」
を決定
県 機構改革により「開発部原子力課」を
「環境局原子力課」に改組
県 機構改革により「衛生研究所放射能室」
を「公害技術センター放射能部」に改組
(財)温水養魚開発協会発足
7月 住友電気工業㈱と古河電気工業㈱が原子燃
料工業㈱(以下「原燃工」)を設立
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
197
3年3月 住友金属鉱山㈱東海核燃料工場完成
(昭和4
8年) 県 機構改革により「原子力課」を廃止し、
6月 大気保全課に「放射能係」を設置
原電 東海第二発電所建設工事着手
8月 県放射線監視委員会、環境放射線監視結果
を評価する為の「目やすレベル」を策定
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
197
4年1
0月 原研 JRR‐4から茨城国体の炬火を採火
(昭和49年)
12月 県及び関係市町村と原子力事業所が「原子
力施設周辺の安全確保及び環境保全に関す
る協定」を締結
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
197
5年6月 原研 安全性研究炉(NSRR)臨界
(昭和50年)8月 放医研 東海支所を那珂湊支所に改組
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
197
6年6月 県 機構改革により「大気保全課」を「大
(昭和5
1年) 気原子力課」に改組
1
1月 村民対象の原子力施設見学会を開催
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
197
7年4月 (財)日本原子力文化振興財団、「茨城原子力
(昭和5
2年) 文化センター」を開館
動燃 高速実験炉「常陽」臨界
9月 動燃 再処理工場ホット試験開始
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
197
8年1月 原電 東海第二発電所臨界
(昭和53年)3月 動燃 敦賀で新型転換炉「ふげん」本格運
転開始
(財)核物質管理センター保障措置分析所発足
8月 原研 研究用原子炉(JRR‐1)が記念展示
館としてオープン
1
1月 原電 東海第二発電所営業運転開始
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
)原子力発電所
197
9年3月 米国スリーマイル島(TMI
(昭和5
4年) 事故発生
(財)核物質管理センター保障措置分析所
[現:
(財)核物質管理センター東海保障措置セン
ター]
が核燃料物質の分析・測定業務開始
「原
6月 県 機構改革により「大気原子力課」を
子力安全対策課」に改組
茨城県原子力協議会を社団法人に改組
7月 「茨城原子力文化センター」を(社)茨城県原
子 力 協 議 会 に 統 合 し、「茨 城 原 子 力 セ ン
ター」と改称
県 環境局に原子力担当技監を設置
1
0月 日本核燃料コンバージョン㈱設立[現:
ジェー・シー・オー東海事業所]
1
2月 原研 核融合研究施設、那珂町向山で起工式
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1
9
80年1月 原子燃料工業㈱東海製造所操業開始
(昭和55年)
12月 住友金属鉱山㈱東海試験所発足
住友金属鉱山㈱東海核燃料工場の事業を日
本核燃料コンバージョン㈱東海核燃料工場
と住友金属鉱山 (株 )東海試験所が継承
県防災会議 茨城県原子力災害応急対策計
画を修正
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1
9
81年9月 (財)原子力安全技術センター 放射線取扱
(昭和5
6年) 主任者講習所設置
1
1月 茨城県東海地区原子力防災訓練の実施
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1
9
82年3月 県及び関係市町村と動燃が
『高速実験炉「常
(昭和5
7年) 陽」使用済核燃料輸送の安全確保に関する
覚書』を締結
4月 (財)原子力工学試験センター [現:原子力発
電技術機構 ]
勝田工学試験所開所
5月 県原子力医療センター開設
「原子力開発利用長期計画」
6月 原子力委員会 を決定
1
2月 県及び那珂町と三菱原子燃料㈱が「原子力
施設周辺の安全確保及び環境保全に関する
協定」を締結
県防災会議 地域防災計画(原子力計画)
を修正(原子力施設上空の飛行規制措置)
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1
9
83年3月 県及び大洗町と日揮㈱が
「原子力施設周辺の
(昭和5
8年) 安全確保及び環境保全に関する協定」
を締結
県 「緊 急 時 環 境 放 射 線 モ ニ タ リ ン グ マ
ニュアル」を策定
9月 県及び東海村と動燃が『新型転換炉「ふげ
ん」発電所の使用済燃料の輸送の安全確保
に関する協定』を締結
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1
9
84年7月 三菱金属那珂原子力開発センター設立
(昭和5
9年) 日揮㈱大洗原子力技術開発センター設立
動燃 高速増殖炉燃料サイクルの環が完成
9月 県及び東海村と関係電力会社が「再処理及
1
0月 び照射後試験のための使用済燃料の輸送の
安全確保に関する協定」を締結
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1
9
85年1月 茨城原子力センター再整備完了
(昭和60年)3月 原研 日本原子力船研究開発事業団統合
4月 原研 那珂研究所設置
原研 那珂研究所の臨界プラズマ試験装置
(JT
‐60)ファーストプラズマ点火
− 62−
5月 原研 高温ガス炉臨界実験装置(VHTRC)臨界
7月 「いばらき原子力 30年展」を展開((社)茨城
県原子力協議会主催)
(JRR
‐3)
改造工事着手
8月 原研 研究用原子炉
1
0月 原子力防災訓練を実施
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
198
6年4月 ソ連チェルノブイリ原子力発電所事故発生
(昭和6
1年) 動燃 プルサーマル燃料を初出荷
1
0月 東海村原子力 30年祭の開催(茨城県、東海
村、原研、動燃、原電共催)
12月 三菱原子力工業㈱東海研究所設立
原研 動力試験炉(JPDR)解体撤去工事着手
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
198
7年6月 原子力委員会 「原子力開発利用長期計画」
(昭和6
2年) を決定
9月 原研 那珂研究所臨界プラズマ試験装置
(JT
‐60)臨界プラズマ条件の目標領域に
到達
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
198
8年4月 原燃輸送㈱東海事業所[現:東海輸送事務
(昭和6
3年) 所]設置
12月 県及び東海村と東北電力㈱及び日本原子力
発電㈱が「再処理及び照射後試験のための
使用済燃料輸送の安全確保に関する協定」
を締結
(財)原子力施設デコミッショニング研究協
会、東海村に設立
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
198
9年3月 動燃 混合酸化物燃料製造 100トン達成
(平成元年)
11月 県 那珂町及び東海村と原研 那珂研究所
が「原子力施設周辺の安全確保及び環境保
全に関する協定」を締結
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
199
0年1月 レーザー濃縮技術研究組合東海濃縮実験所
(平成2年) 開設
3月 原研 研究用原子炉(JRR‐3
・改造炉)
臨界
4月 ニュークリア・デベロップメント㈱発足
(三
菱重工業㈱高砂研究所東海試験場と三菱原
子力工業㈱東海研究所を統合)
5月 レーザー濃縮技術研究組合東海濃縮実験所
で第一期研究開始
1
1月 動燃 再処理工場で使用済燃料の累積処理
量 500トン達成
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
199
1年7月 原電 東海発電所営業運転 25周年
(平成3年)
11月 茨城県原子力防災訓練の実施
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
199
2年4月 茨城原子力センター別館開館
(平成4年)8月 原電 東海第二発電所総発電電力量1,
000
億 kWh達成
1
0月 企画展「茨城の原子力産業展」開催(茨城
県原子力協議会)
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
199
3年1月 返還プルトニウム原電東海港着
(平成5年)4月 県 機構改革により「環境局」を「生活環
境部」に改組
動燃 「アトムワールド」新装オープン
原電 「東海テラパーク」新装オープン
原子力防災訓練
(通信 モニタリング)開催
三菱原子燃料㈱東海製作所 PWR燃料集合
体製造 10、
000体達成
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1
9
94年4月 動燃 高速増殖炉「もんじゅ」初臨界
(平成6年) 住友金属鉱山㈱「東海試験所」を「エネル
ギー・環境事業部技術センター」に改称
9月 動 燃 ガ ラ ス 固 化 技 術 開 発 施 設(TVF)
ホット試運転開始
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1
9
95年1月 動燃 リサイクル機器試験施設(RETF)着工
(平成7年) 原研 定常臨界実験装置(STACY)臨界
1
2月 原研 過渡臨界実験装置(TRACY)臨界
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1
9
96年3月 原研 JPDR解体実地試験終了
(平成8年)4月 茨城県原子力協議会 本館改修・整備完了
「茨城原子力文化センター」を「原子力科
学館」に改称し新装オープン
6月 原電 東海発電所の営業運転停止決定(平
成 10年 3月末目途)
7月 原電 東海発電所営業運転 30周年
(社)茨城県原子力協議会を(社)茨城原子力協
議会に改称
8月 日本照射サービス㈱設立
1
0月 原子力 40周年記念フェア開催(主催 /茨城
原子力協議会 共催 /茨城県、東海村、大
洗町、原研、動燃、原電)
原研 那珂研究所JT
‐60で初の臨界プラ
ズマ条件達成
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1
9
97年3月 動燃 アスファルト固化処理施設で火災爆
(平成9年) 発事故発生
8月 関係市町村と原子力事業所が「原子力事業
所に係る隣々接市町村域の安全確保のため
の通報連絡協定」を締結
動燃 ウラン廃棄物屋外貯蔵ピット内の保
管管理が問題化
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1
9
98年1月 三菱原子燃料㈱本社を東海へ移転
(QUALI
TY)
(平成1
0年) 動燃 地層処分放射化学研究施設
建設着工
3月 原電 東海発電所の営業運転を停止
4月 行政機構改革で「原子力対策課」を新設
6月 原電東海テラパーク入館者 100万人達成
7月 原研 東海研究所 JRR‐4(改造炉)臨界
1
0月 動燃 核燃料サイクル開発機構(以下「サ
イクル機構」
)へ改組
11月 原研 大洗研究所 HTTR臨界
1
2月 常陸那珂火力発電所東京電力 1号機着工
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
1
9
99年2月 サイクル機構 本社が村内へ移転
(平成11年)9月 ㈱ジェー・シー・オー東海事業所、転換試
験棟で臨界事故発生
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
− 63−
7月
1
1月
TER用超伝導原型コイ
200
0年4月 原研 那珂研究所I
(平成1
2年) ルの実験成功(直流動作目標値を達成)
9月 原子力安全協定及び通報連絡協定の締結市
町村の範囲を拡大
住民参加による東海村独自の原子力防災訓
練を実施
11月 サイクル機構 再処理施設の運転再開
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
200
1年4月 放医研 「那珂湊放射生態学研究センター」
(平成1
3年) を「放射線安全研究センター那珂湊支所」
に改称
「環境・エネルギー研究所」
6月 三菱マテリアル を「総合研究所那珂研究センター」に改称
開館
7月 サイクル機構 「大洗わくわく科学館」
9月 県、市町村 原子力防災訓練実施
1
2月 原 研 大 洗 研 究 所 HTTR世 界 で 初 め て
850℃の高温ヘリウムガス取り出しに成功
原電 東海発電所廃止措置着手
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
200
2年3月 茨城県原子力オフサイトセンターおよび原
(平成1
4年) 子力緊急時支援・研修センター開所
6月 サイクル機構 再処理施設の使用済燃料累
積処理量が 1,000トン達成
原研と文部科学省 高エネルギー加速器研
究機構との共同プロジェクト「大強度陽子
加速器施設」着工
9月 県、市町村 「茨城県原子力オフサイトセン
ター」および「原子力緊急時支援・研修セ
ンター」を拠点とした住民参加の原子力防
災訓練を実施
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
200
3年3月 サイクル機構 1978年 3月の初臨界以来
(平成1
5年) 運転を行ってきた新型転換炉ふげん発電所
25年に亙る運転を終了
4月 サイクル機構 「テクノ交流館リコッティ」開館
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
200
4年4月 原研 大洗研究所HTTR世界で初めて950
(平成1
6年) ℃ の高温ヘリウムガス取り出しに成功
200
5年10月 日本原子力研究所と核燃料サイクル開発機
「独立行政法人 日本原子力研
(平成1
7年) 構が統合し、
究開発機構」(以下「原子力機構」
)が発足
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
2006年4月 JCO臨界事故展示公開
000
(平成18年)8月 原電 東海第二発電所総発電電力量2,
億 kWh達成
1
0月 茨城原子力 50周年記念式典
2
0
09年11月 JPARCニュートリノ実験施設において
(平成21年) ニュートリノ初検出に成功
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
2
0
10年12月 原子力機構 核不拡散・核セキュリティ総
(平成22年) 合支援センターを設置
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
2
0
0
9年9月 シンポジウム「JCO事故から 10年を迎え
(平成21年) て」
(会場:リコッティ)
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
2
0
1
0年3月 JRR4において、ホウ素中性子捕捉療法に
(平成22年) よる脳腫瘍等の臨床研究について100症例
を達成
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
2
0
1
1年3月 東日本大震災発生(マグニチュード 9.0)
(平成23年) 東京電力福島第一原子力発電所事故発生
(原子力災害対策特別措置法施行後初の原
子力緊急事態宣言発令)
東京大学、高速中性子源炉「弥生」の運転
を停止
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
2
0
1
2年3月 サイクル機構「アトムワールド」閉館
(平成24年)
4月 「テクノ交流館リコッティ」を「リコッティ」
改称
9月 原子力規制委員会が発足
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
2
0
1
3年3月 東海村地域防災計画(原子力災害対策計画
(平成25年) 編)改定
PARCハドロン実験施設からの放射性
5月 J物質の漏えい事故発生
7月 原子力発電所の新規制基準施行
1
2月 核燃料施設等の新規制基準施行
常陸那珂火力発電所東京電力2号機営業運
転開始
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
2
0
1
4年8月 東海村地域防災計画(原子力災害対策計画
(平成26年) 編)改定
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
2
0
1
5年1月 JCO 保管溶媒焼却設備の試運転開始
(平成27年)
2007年1月 JPARCリニアックが181MeVエネルギー
(平成1
9年)(光速の約半分の速さ)までの陽子ビーム加
速に成功
7月 新潟県中越沖地震により、柏崎刈羽原子力
発電所被災
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
200
8年12月 JPARC物質・生命科学実験施設の供用を
(平成2
0年) 開始
貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫貫
− 64−
用語等の解説
[あ行]
アルファ線(α線):
放射線の一種で、陽子2個と中性子2個からなるヘリウムの原子核と同じ構造の粒
子である。物質を通り抜ける力は弱く、空気中では数センチメートルしか進めず、紙
1枚程度で止める事ができる。体内にアルファ線を放出する放射性物質を摂取した場
合、人体の受ける影響は大きい。
安定ヨウ素剤:
放射性ではないヨウ素をヨウ化カリウムの形で製剤したも
の。ヨウ素は、甲状腺ホルモンの構成成分として必須の微量
元素である。甲状腺はヨウ素を取込み蓄積し、それを用いて
ホルモンを合成するという機能があるため、原子力施設等の
事故で環境中に放出された放射性ヨウ素が呼吸や飲食により
体内に摂取されると甲状腺に集まり組織内で一定期間放射線
を放出する。その結果、甲状腺障害が起こり、比較的低い線量域では甲状腺がんを、
高線量では甲状腺機能低下症を引起こす。これらの障害を防ぐために、放射性ヨウ素
を取り込む前に甲状腺を安定ヨウ素で飽和しておくのが安定ヨウ素剤服用の目的であ
る。安定ヨウ素剤は内部被ばくのうち甲状腺被ばくの低減のみ効果がある。投与時期
に大きく依存し、放射性ヨウ素吸入直前の投与が最も効果が大きく、放射性ヨウ素の
吸入後であっても8時間以内であれば約40%、2
4時間以内であれば7%程度の抑制効
果が認められるとされる(Health Phys,7
8,
2
0
00)。なお、ヨウ素剤は医師等による服
用判断が必要となる。
[か行]
簡易型放射能測定装置(ベクレルモニター)
:
食品や土壌などに含まれる放射能(単位はBq)強度を放射性核種ごとに分析できる
装置。測定結果は、リアルタイムでBq/kgで表示される。高
分解能、高感度シンチレータのランタンブロマイド(LaBr3)
を採用した測定装置で、東海村では放射能測定の一次スク
リーニング用として使用している。7
0
0悪のマリネリ容器で、
1
3
4
1
3
1
3
0分間測定すると137Cs、
Cs、
Iの検出下限値は約2
5Bq/kgと
なり、食品の出荷制限基準値である1
0
0Bq/kg(放射性セシウ
ムについて)を下回る測定ができる。
ガンマ線
(γ線)
:
原子核の壊変によって原子核から放出される電磁波をガンマ線という。物質を透過
する力がアルファ線やベータ線より強く、遮へいするには厚い鉛板やコンクリートが
必要である。
空間線量率(放射線量率):
空間の単位時間当たりの放射線量を空間放射線量率という。放射線の量を物質が放
− 65−
射線から吸収したエネルギー量で測定する場合、線量率の単位をグレイ/時(Gy/h)で
表す。これを空気吸収線量率ともいい、一般的にnGy/h(ナノグレイ/時)やμSv/h
(マイクロシーベルト/時)で表す。原子力施設の周辺環境の安全を確かめるため、モ
ニタリングポスト、モニタリングステーションを設置し空間放射線量率(主にガンマ
線の測定)を連続して測定している。
[さ行]
災害時要援護者:
災害時、自分の生命・安全の確保が困難で、何らかの支援を必要と
している者をいう。具体的には、危険を察知することが困難な者、危
険に対して理解・判断することが困難な者、危険に対して適切な行動
をとることが困難な者をいう。拡大解釈すると、避難生活における生
活弱者(高齢者、内部障害を抱える者(心臓や腎臓、肺などの内臓に
障害のある者))、子どもなども含む。
施設敷地緊急事態要避難者:
避難の実施に通常以上時間がかかり、かつ、避難の実施により健康リスクが高まら
ない要配慮者、安定ヨウ素剤を事前配布されていない者及び安定ヨウ素剤の服用が不
適切な者のうち、
施設敷地緊急事態において早期の避難等の防護措置が必要な者をいう。
シーベルト(Sv):
人体が放射線を受けたとき、その影響の程度を測るものさしとして使われる単位で
ある。放射線の種類やそのエネルギーによる影響の違いを放射線荷重係数として勘案
した13の臓器・組織についての「等価線量」
、さらに人体の臓器・組織による放射線感
受性の違いを組織荷重係数として勘案した全身についての「実効線量」がある。これ
らの単位がシーベルト(Sv)となる。外部被ばくした場合、臓器毎の吸収線量を直接
測定することができず簡単に実効線量を求めることができない。このため、外部被ば
く線量の測定管理に用いられている量は、放射線測定器で使えるように考えられた量
として「1cm線量当量」が実用線量として使用されている。「1cm線量当量」は、
実効線量より安全側に評価されており、その単位もシーベルトである。この様に、等
価線量、実効線量及び1 cm線量当量の特別な名称で使われている。
[た行]
中性子線
(n 線):
原子核を構成する素粒子の一つで、電荷を持たず質量が水素の原子核(陽子)の質
量とほぼ等しい。中性子は、水やパラフィン、厚いコンクリートで止めることができ
る。吸収された線量が同じであれば、ガンマ線よりも人体に与える影響は大きい。
[は行]
避難行動要支援者:
要配慮者のうち、災害が発生したときに自ら避難することが困難な者であって、そ
の円滑かつ迅速な避難の確保を図るため特に支援を必要とする者をいう。
− 66−
ベクレル(Bq)
:
放射能の量を表す単位である。1ベクレルは、1秒間に1個の原子核が壊れ、放射線
をある確率で放出している放射性物質の放射能の強さや量を表す。
ベータ線
(β線):
原子核の壊変にともなって、原子核から飛び出す電子のことで、マイナスの電荷を
持っているものと、プラスの電荷を持っているものがある。厚さ数 mmのアルミニウ
ムやプラスチックで止めることができる。
防護措置実施の基準等における用語:
原子力災害対策指針で用いられている用語の意味は以下の通り。
表 記
PAZ(Precautionary Action Zone)
名 称
予防的防護措置を準備する区域 即時防護実施区域
UPZ(Urgent Protective Planning Zone) 緊急防護措置を準備する区域
防護準備重点区域
ECL(Emergency Classification Level)
緊急事態分類レベル
緊急事態区分※
ECL1(Alert)
警戒事態
警戒事態段階
ECL2(Site Area Emergency)
施設敷地緊急事態
防護準備段階
ECL3(General Emergency)
全面緊急事態
防護実施段階
OIL(Operational Intervention Level)
運用上の介入レベル
防護措置基準
OIL 1
避難基準
避難、一時移転など
OIL 2
一時移転基準
OIL 3
暫定的飲食物摂取制限
早期飲食物摂取制限基準
OIL 4
体表面汚染に対して
体表面汚染基準
OIL 5
簡易飲食物摂取制限
OIL 6
飲食物摂取制限
(採用せず)
飲食物摂取制限基準
※原子力災害対策指針で用いられているEAL(Emergency Action Level:緊急時活動レベル)は、上記 ECLの判断基準と
して用いられている。
放射性物質:
放射線を出す能力を放射能といい、放射能をもっている原子(放射性核種)を含む
物質を一般的に放射性物質という。
放射線測定器(γ線量率測定用のHORIBA Radi PA−1
0
00):
環境放射線のガンマ線による空間線量率(137Cs の測定など)を
測定する計測機器である。検出器にCsI(Tl)の固体シンチレータ
とSiダイオードを採用し、GM管より高感度で寿命が長い特長が
ある。線量率の測定範囲は0.
0
0
1∼9.
9
9
9μSv/hで、単3乾電池
2本で連続50時間以上使用でき、6
0秒の平均値を1
0秒毎に表示で
きる。水滴が付着しても使えるように防水保護をしている。
放射線測定局:
各測定局で測定されたデータを収集し、各種処理判定を行う収集系装置(テレメー
タ親局装置、収集系制御装置など)
と送信されてきたデータの各種統計解析処理やデー
− 67−
タ記憶用の解析系装置等からなる。空間線量率を測定する空間線量率計と風向・風速
や降水量等をはかる気象観測機器を設置し、連続測定している。これらの測定データ
は、2分毎に専用回線で中央監視局に伝送されており、無停電電源装置が設けられて
いる。また、表示盤で周辺住民に最新の空間線量率データも提供している。
[ま行]
モニタリングステーション
(MS):
原子力発電所や再処理施設等の原子力施設からの放射線等
を常時監視する目的で設置され、放射線・放射能測定機器、
気象観測機器、無線機、テレメータ装置などの機器類を設置
した観測局のことをいう。このモニタリングステーションで
は、空気中の放射性物質濃度、空間放射線量率、積算線量等
が測定される。空気中の放射性物質の濃度測定や気象観測機器があることからモニタ
リングポストと区別している。
モニタリングポスト
(MP):
空間放射線量率を連続的に監視する測定装置である。原子力発
電所等の周辺で空間放射線量率を連続モニタリングするために
設置された装置をモニタリングポストという。通常、ガンマ線
を対象に行われ、検出器として「NaI
(Tl)
シンチレーション式」
(図の屋上左側)と「電離箱式」
(図の屋上右側)がよく用いら
れている。これらの測定器は、
平常時の放射線レベルはNaI
(Tl)
シンチレーション式検出器を使用し、緊急事態時等の高線量レベルは電離箱式検出器
を使用して、広範囲の空間放射線量率を連続測定監視できるようになっている。また、
一部の地域では、中性子線の測定を行う装置も設置している。
[ら行]
臨界事故:
核燃料物質を取扱う施設において、臨界管理(核燃料物質は、質量、容積、放射能
濃度が一定の条件を越えると核分裂の連鎖反応が起こるため、臨界にならないように
質量の制限、形状の制限や中性子吸収材の使用等をする管理)に失敗し、予期しない
臨界が発生した場合を臨界事故という。臨界状態になるとガンマ線、中性子線及び熱
が発生し、作業者に過大な放射線被ばくを与えることがある。1
9
99年9月3
0日のJCO
臨界事故はこの例に当たる。
[や行]
要配慮者:
高齢者・身体障がい者・知的障がい者・精神障がい者・発達障がい者・妊婦・乳幼
児・未就学児童・児童生徒・難病者・人工透析患者・外国人・災害により負傷し自立
歩行が困難になった者等の防災対策において特に配慮を要する者をいう。
出典:東海村地域防災計画、原子力防災基礎用語集(財団法人 原子力安全技術センター)、茨城県の原子力安全行政 ほか
− 68−
エメラルドの成分
エメラルドの成分
(5月の誕生石)
(5月の誕生石)
強力バネ機械の部品
強力バネ機械の部品
(Be合金)
(Be合金)
X線の取りだし窓材料
X線の取りだし窓材料
研究用のAm-Be中性子源
研究用のAm-Be中性子源
2
2
右半分はTiO で表面処理
右半分はTiO で表面処理
肥料の3要素のひとつ
肥料の3要素のひとつ
人工降雨用の種結晶
人工降雨用の種結晶
(KC
(KC
l) l)
岩石の年代測定法
岩石の年代測定法
(K-Ar法)
(K-Ar法)
非常用酸素発生剤
非常用酸素発生剤
(KO
(KO
2
)2 )
建物,
建物,
自動車,
自動車,
船などの構造材料
船などの構造材料
磁石にくっつく金属
磁石にくっつく金属
Feを含むヘモグロビンは酸素を運ぶ
Feを含むヘモグロビンは酸素を運ぶ
磁気テープ,
磁気テープ,
磁気ディスク,
磁気ディスク,
チケット
チケット
ハードディスクの磁気ヘッド
ハードディスクの磁気ヘッド
ビタミンB の中心原子
ビタミンB の中心原子
12 12
永久磁石の
永久磁石の
K SK
鋼S 鋼
青色油絵具
青色油絵具
(コバルトブルー)
(コバルトブルー)
半減期
半減期
21.3万年
21.3万年
真空管の残存酸素を除く
真空管の残存酸素を除く
ルビジウム原子時計
ルビジウム原子時計
(誤差
(誤差
1年に0.1秒)
1年に0.1秒)
いん石や岩石の年代測定法
いん石や岩石の年代測定法
(Rb-Sr法)
(Rb-Sr法)
花火や警戒用信号灯
花火や警戒用信号灯
(鮮紅色)
(鮮紅色)
放射性同位元素は骨しゅようの
放射性同位元素は骨しゅようの
痛みの緩和剤
痛みの緩和剤
ブラウン管用のX線しゃへいガラス
ブラウン管用のX線しゃへいガラス
超伝導材料
超伝導材料
(リニアモーター
(リニアモーター
カーや画像診断
カーや画像診断
MRMR
I 装置)
I 装置)
超薄型眼鏡
超薄型眼鏡
(屈折率の高いNb入りガラス)
(屈折率の高いNb入りガラス)
耐熱合金
耐熱合金
(航空機エンジン)
(航空機エンジン)
世界最初の人工放射性元素
世界最初の人工放射性元素
(1937年)
(1937年)
半減期約6時間の同位体は
半減期約6時間の同位体は
しゅよう診断剤
しゅよう診断剤
骨イメージング剤,
骨イメージング剤,
全身分布像
全身分布像
優れた中性子吸収材
優れた中性子吸収材
(Zrの500倍)
(Zrの500倍)
原子炉の停止用制御棒に用いる
原子炉の停止用制御棒に用いる
耐火セラミックス
耐火セラミックス
(窒化ハフニウム)
(窒化ハフニウム)
HfOHfO
2は優れたトランジスター材料
2は優れたトランジスター材料
半減期
半減期
30時間
30時間
1898年キュリー夫妻が発見
1898年キュリー夫妻が発見
放射線
放射線
( radius)
(radius)
にちなむ
にちなむ
蛍光性塗料
蛍光性塗料
( Ra
(のアルファ線に
Ra のアルファ線に
よってZnSが発光)
よってZnSが発光)
に使われていた
に使われていた
原子模型を提唱したイギリ
原子模型を提唱したイギリ
スの物理学者ラザフォード
スの物理学者ラザフォード
にちなむ
にちなむ
半減期29時間
半減期29時間
半減期1.9分
半減期1.9分
ロシアのドブナにある合同
ロシアのドブナにある合同
原子核研究所でつくられた
原子核研究所でつくられた
9種類の人工元素をつくった
9種類の人工元素をつくった
アメリカの物理学者シー
アメリカの物理学者シー
ボーグにちなむ
ボーグにちなむ
(271)
(271)
高屈折率
高屈折率
・低分散光学ガラス原料
・低分散光学ガラス原料
水素吸蔵合金LaNi 水素吸蔵合金LaNi 5 は燃料電
5 は燃料電
池の負極材料 池の負極材料 LaB LaB 6 は電子ビームの発生電極材料
6 は電子ビームの発生電極材料
水素化触媒,
水素化触媒,
炭素骨格変換触媒
炭素骨格変換触媒
ハードディスクの記憶量の増大
ハードディスクの記憶量の増大
電子回路接点,
電子回路接点,
抵抗器,
抵抗器,
ペン先
ペン先
食塩水電解用の電極
食塩水電解用の電極
(塩素の製造)
(塩素の製造)
紫外線吸収ガラス・プラスチック
紫外線吸収ガラス・プラスチック
テレビの青色蛍光体,
テレビの青色蛍光体,
LED電球
LED電球
液晶テレビ用ガラス基盤の研磨剤
液晶テレビ用ガラス基盤の研磨剤
自動車の排ガスをきれいにする装置
自動車の排ガスをきれいにする装置
半減期
半減期
61秒
61秒
半減期
半減期
9.7秒
9.7秒
半減期
半減期
8秒 8秒
量子力学の基礎を築いたデ
量子力学の基礎を築いたデ
ンマークの物理学者ボーア
ンマークの物理学者ボーア
にちなむ
にちなむ
ドイツ・ヘッセン州のラテ
ドイツ・ヘッセン州のラテ
ン名Hassiaにちなむ
ン名Hassiaにちなむ
核分裂反応をはじめて証明した
核分裂反応をはじめて証明した
オーストリアの女性物理学者マ
オーストリアの女性物理学者マ
イトナーにちなむ
イトナーにちなむ
(270)
(270)
(269)
(269)
最強力ネオジム磁石Nd-Fe-B
最強力ネオジム磁石Nd-Fe-B
(ハードディスクやハイブリッド車の
(ハードディスクやハイブリッド車の
モーター,
モーター,
MRIの磁石,
MRIの磁石,
スピーカー)
スピーカー)
Nd添加YAGレーザー
Nd添加YAGレーザー
(レーザーメス)
(レーザーメス)
人工放射性元素
人工放射性元素
(原子炉でつくら
(原子炉でつくら
熱に強い強力サマリウム磁石
熱に強い強力サマリウム磁石
145
145 Pm) (最初の
れる)
れる)
:半減期17.7年
:半減期17.7年
( ( Pm)
(最初の
ウォークマン
ウォークマン
1979年)
1979年)
原子力電池
原子力電池
(深宇宙での電源)
(深宇宙での電源) 太古の年代測定法
太古の年代測定法
(半減期1080
(半減期1080
ギリシャ神話のプロメテウスに由来
ギリシャ神話のプロメテウスに由来
億年の放射性同位体利用)
億年の放射性同位体利用)
半減期
半減期
2.41万年
2.41万年
半減期
半減期
3.25万年
3.25万年
放射活性が強い
放射活性が強い
ギリシャ語の
ギリシャ語の
aktis(
aktis
放射線)
(放射線)
が語源
が語源
中性子源として用いられる 中性子源として用いられる 科学技術週間
科学技術週間
Th数%を含むWは優れたアー
Th数%を含むWは優れたアー
ク溶接用の電極
ク溶接用の電極
. ThO . ThO 2 は安定
2 は安定
な化合物
な化合物
(融点3300℃)
(融点3300℃)
231Paは海底沈殿層
231Paは海底沈殿層
(マンガン
(マンガン
団かい)
団かい)
の年代測定に使われる
の年代測定に使われる
アクチニウムに先だつ元素の意味で命名
アクチニウムに先だつ元素の意味で命名
(278)
(278)
濃縮ウラン 濃縮ウラン U は核分裂連
U は核分裂連
鎖反応を起こす
鎖反応を起こす
(原子力発電)
(原子力発電)
地球年代測定
地球年代測定
(U-Pb法)
(U-Pb法)
,ウランガラス
,ウランガラス
人工的につくられた最初の
人工的につくられた最初の
超ウラン元素
超ウラン元素
海王星
海王星
(Neptune)
(Neptune)
にちなむ
にちなむ
監修:日本化学会,
監修:日本化学会,
日本物理学会,
日本物理学会,
日本薬学会,
日本薬学会,
日本微量元素学会,
日本微量元素学会,
高分子学会,
高分子学会,
応用物理学会
応用物理学会
企画協力:玉尾皓平
企画協力:玉尾皓平
(京都大学化学研究所・理化学研究所)
(京都大学化学研究所・理化学研究所)
,
桜井
,
桜井
弘
(京都薬科大学)
弘(京都薬科大学)
,
寺嶋孝仁
,
寺嶋孝仁
(京都大学低温物質科学研究センター)
(京都大学低温物質科学研究センター)
,
株式会社化学同人
,
株式会社化学同人
高速増殖炉もんじゅの燃料
高速増殖炉もんじゅの燃料
原子力電池
原子力電池
(宇宙船)
(宇宙船)
冥王星
冥王星
(Pluto)
(Pluto)
にちなむ
にちなむ
写真・資料提供:核燃料サイクル開発機構
写真・資料提供:核燃料サイクル開発機構
敦賀本部業務統括部,
敦賀本部業務統括部,
関西
ニー株式会社,
ニー株式会社,
東罐マテリアル・テクノロジー株式会社,
東罐マテリアル・テクノロジー株式会社,
東京電力株式
東京電力
制作協力:竹内敬人
制作協力:竹内敬人
(神奈川大学)
(神奈川大学)
,
高野幹夫,
,
高野幹夫,
横尾俊信,
横尾俊信,
金光義彦,
金光義彦,
小野輝男,
小野輝男,
島川祐一,
島川祐一,
佐治英郎,
佐治英郎,
高橋雅英,
高橋雅英,
松田一成,
松田一成,
葛西伸哉,
葛西伸哉,
齊藤高志,
齊藤高志,
山本真平,
山本真平,
上野山美佳,
上野山美佳,
柘植
柘植
彩,
彩, 究所,
究所,
W
W
a cakcekr -eCr -hCehmeim
e iG
em
GbmHb,
住友電気工業株式会社,
H,
住友電気工業株式会社,
宇宙
企画
企画
・制作:株式会社化学同人
・制作:株式会社化学同人 柴田誠一
柴田誠一
(以上,
(以上,
京都大学)
京都大学)
,
高尾正敏
,
高尾正敏
(松下電器産業株式会社)
(松下電器産業株式会社)
,
壬生
,
壬生
攻(名古屋工業大学)
攻(名古屋工業大学)
,
藤嶋
,
藤嶋
昭(神奈川科学技術アカデミー)
昭(神奈川科学技術アカデミー)
,
小間
,
小間
篤(高エネルギー加速器研究機構)
篤(高エネルギー加速器研究機構)
,
冨樫喜
,
冨樫喜
パナソニック株式会社,
パナソニック株式会社,
Lawrence
Lawrence
Berkeley
Berkeley
Nat'l
Nat'l
Lab,
Lab,
『キュリー
『キュリ
2005年
2005年
3月25日 3月25日 第1版発行
第1版発行 博
博
(日本原子力研究所)
(日本原子力研究所)
,
下井
,
下井
守
(東京大学)
守
(東京大学)
,
溝上健二・丸山瑛一
,
溝上健二・丸山瑛一
(理化学研究所)
(理化学研究所)
,
木原壯林
,
木原壯林
(京都工芸繊維大学)
(京都工芸繊維大学)
,
古川路明
,
古川路明
(元名古屋大学)
(元名古屋大学)
,
西村幸男
,
西村幸男
(社団法人
(社団法人
日本塗料工業会)
日本塗料工業会)
, , for
for
Nuclear
Nuclear
Research,
Research,
Wikipedia
Wikipedia
http://stw.mext.go.jp/
http://stw.mext.go.jp/
製作
製作
・著作:文部科学省
・著作:文部科学省
2013年
2013年
3月25日 3月25日 第7版発行
第7版発行 谷岡健吉
谷岡健吉
(NHK放送技術研究所)
(NHK放送技術研究所)
,
大迫正弘
,
大迫正弘
(国立科学博物館)
(国立科学博物館)
,
矢野安重・上蓑義朋・高橋和也・望月優子・森田浩介
,
矢野安重・上蓑義朋・高橋和也・望月優子・森田浩介
(理化学研究所
(理化学研究所
仁科加速器研究センター)
仁科加速器研究センター)
,
二ツ川章二
,
二ツ川章二
(社団法人
(社団法人
日本アイソ
日本アイソ
トープ協会)
トープ協会)
,
佐藤謙一
,
佐藤謙一
(住友電気工業株式会社)
(住友電気工業株式会社)
,
馬越佑吉
,
馬越佑吉
(物質・材料研究機構)
(物質・材料研究機構)
,
國中
,
國中
均(宇宙航空研究開発機構)
均(宇宙航空研究開発機構)
,
石垣尚幸
,
石垣尚幸
(株式会社NEOMAX)
(株式会社NEOMAX)
,
森
,
森
敦紀
敦紀
(神戸大学)
(神戸大学)
イラストレーター:山崎
イラストレーター:山崎
猛猛
ッド
ヘッド
子
原子
ルー)
ブルー)
空気より軽いガスで飛行船に利用
空気より軽いガスで飛行船に利用
ビッグバンや太陽での核融合で生成
ビッグバンや太陽での核融合で生成
液体Heは超伝導磁石の冷却剤
液体Heは超伝導磁石の冷却剤
吸入すると高い声がでる
吸入すると高い声がでる
ジェット機のタービン翼
ジェット機のタービン翼
(Ni超合金)
(Ni超合金)
電熱器用のニクロム線
電熱器用のニクロム線
ニッカド電池
ニッカド電池
(NiとCd)
(NiとCd)
- N i-合金)
形状記憶合金
形状記憶合金
(Ti
(Ti
N i 合金)
278)
)
半導体材料
半導体材料
(GaAs,
(GaAs,
InAsなど)
InAsなど)
ヒジキやカキなどの海産物に
ヒジキやカキなどの海産物に
微量含まれる
微量含まれる
バーコードの読み取り機
バーコードの読み取り機
GaN半導体
GaN半導体
(青色発光ダイオー
(青色発光ダイオー
ドやLED電球)
ドやLED電球)
GaAs半導体
GaAs半導体
(携帯電話など)
(携帯電話など)
融点の低い
融点の低い
(29.8℃)
(29.8℃)
金属
金属
ギリシャ語の
ギリシャ語の
「隠されたもの」
「隠されたもの」
に由来
に由来
地球上で最も少ない気体のひとつ
地球上で最も少ない気体のひとつ
明るいクリプトン電球
明るいクリプトン電球
吸入すると低い声がでる
吸入すると低い声がでる
夜間撮影用カメラの光撮像管
夜間撮影用カメラの光撮像管
しゃ光用ガラスの原料
しゃ光用ガラスの原料
Seは必須元素
Seは必須元素
ギリシャ語の月に由来
ギリシャ語の月に由来
小惑星探査機はやぶさ
小惑星探査機はやぶさ
ニッカド電池
ニッカド電池
(NiとCd)
(NiとCd)
黄色油絵具
黄色油絵具
(カドミウムイエロー)
(カドミウムイエロー)
ブラウン管用蛍光剤
ブラウン管用蛍光剤
(CdS)
(CdS)
イタイイタイ病はCd中毒
イタイイタイ病はCd中毒
水素化,
水素化,
アセトアルデヒド合成や
アセトアルデヒド合成や
クロスカップリング触媒
クロスカップリング触媒
900倍の体積の水素を吸蔵
900倍の体積の水素を吸蔵
自動車の排ガスをきれいにする触媒
自動車の排ガスをきれいにする触媒
うがい薬や消毒薬
うがい薬や消毒薬
千葉県が世界第二の産地
千葉県が世界第二の産地
ヨウ素デンプン反応:青紫色
ヨウ素デンプン反応:青紫色
甲状腺に集まる
甲状腺に集まる
Pbと混ぜて活字に使う
Pbと混ぜて活字に使う
酸化アンチモンは難燃助剤
酸化アンチモンは難燃助剤
(プラ
(プラ
スチック,
スチック,
カーテン,
カーテン,
マットレス)
マットレス)
半導体,
半導体,
DVDディスクの材料
DVDディスクの材料
送電ロスのない実用高温超伝導
送電ロスのない実用高温超伝導
ケーブルのおもな元素
ケーブルのおもな元素
低融点合金
低融点合金
(ヒューズや火災用
(ヒューズや火災用
自動スプリンクラーの口金)
自動スプリンクラーの口金)
1898年キュリー夫妻が発見
1898年キュリー夫妻が発見
夫人の母国ポーランドにちなんで命名
夫人の母国ポーランドにちなんで命名
アルファ線源や中性子源
アルファ線源や中性子源
原子力電池
原子力電池
ドイツのダルムシュタット
ドイツのダルムシュタット
にある重イオン研究所でつ
にある重イオン研究所でつ
くられた
くられた
(281)
(281)
半減期
半減期
26秒
26秒
半減期
半減期
29秒
29秒
エックス線を発見したドイ
エックス線を発見したドイ
ツの物理学者レントゲンに
ツの物理学者レントゲンに
ちなむ
ちなむ
地動説を唱えたポーランド
地動説を唱えたポーランド
の天文学者コペルニクスに
の天文学者コペルニクスに
ちなむ
ちなむ
(281)
(281)
医療診断用MR
医療診断用MR
I の画像強調剤
I の画像強調剤
熱中性子ラジオグラフィー
熱中性子ラジオグラフィー
(金属や植物の内部透過検査法)
(金属や植物の内部透過検査法)
磁気冷凍 磁気冷凍 ウム磁石
磁石
年)
79年)
期1080
080
利用)
)
ギリシャ語の
ギリシャ語の
「不安定
「不安定
astatos
astatos
」が語源
」が語源
1940年にカリフォルニア大学
1940年にカリフォルニア大学
のサイクロトロンでつくられた
のサイクロトロンでつくられた
半減期は8.1時間
半減期は8.1時間
半減期
半減期
0.0014秒
0.0014秒
半減期
半減期
2.1秒
2.1秒
半減期
半減期
0.22秒
0.22秒
半減期
半減期
0.053秒
0.053秒
半減期
半減期
0.078秒
0.078秒
半減期
半減期
0.00089秒
0.00089秒
日本の理化学研究所で2004年
日本の理化学研究所で2004年
から2012年の間に3個の原子
から2012年の間に3個の原子
がつくられた
がつくられた
ロシアの核物理学者フレロフ
ロシアの核物理学者フレロフ
にちなむ
にちなむ
2004年ロシアの合同原子核研
2004年ロシアの合同原子核研
究所とアメリカの国立研究所の
究所とアメリカの国立研究所の
合同でつくられた
合同でつくられた
アメリカのリバモアにある
アメリカのリバモアにある
ローレンス・リバモア国立
ローレンス・リバモア国立
研究所にちなむ
研究所にちなむ
2009年ロシアの合同原子核
2009年ロシアの合同原子核
研究所でつくられた
研究所でつくられた
2000年ロシアの合同原子核
2000年ロシアの合同原子核
研究所とアメリカの国立研究
研究所とアメリカの国立研究
所の合同でつくられた
所の合同でつくられた
コペルニシウム
コペルニシウム
ウンウントリウム
ウンウントリウム
フレロビウム
フレロビウム
磁気で伸び縮みする材料のおもな
磁気で伸び縮みする材料のおもな
元素
元素
(電動アシスト自転車)
(電動アシスト自転車)
カラーテレビの緑色蛍光体
カラーテレビの緑色蛍光体
エックス線の増感剤
エックス線の増感剤
ハイブリッド車用の耐熱性
ハイブリッド車用の耐熱性
ネオジム磁石の必須添加元素
ネオジム磁石の必須添加元素
蓄光性の蛍光塗料
蓄光性の蛍光塗料
(Euと併用)
(Euと併用)
メタルハライドランプ
メタルハライドランプ
熱の発生の少ないHoレーザー
熱の発生の少ないHoレーザー
は手術に使われる
は手術に使われる
(結石の破
(結石の破
砕, 砕,
前立腺切除)
前立腺切除)
人工宝石の着色
人工宝石の着色
(淡黄色)
(淡黄色)
112ÊCopernicium
112ÊCopernicium
113ÊUnuntrium
113ÊUnuntrium
114ÊFlerovium
114ÊFlerovium
ウンウンペンチウム
ウンウンペンチウム
115ÊUnunpentium
115ÊUnunpentium
長距離光通信の光ファイバーアンプ
長距離光通信の光ファイバーアンプ
〔九州・沖縄間に敷設
〔九州・沖縄間に敷設
(1995年)
(1995年)
〕 〕
医療用レーザー
医療用レーザー
溶接用のメガネ
溶接用のメガネ
(赤外線吸収)
(赤外線吸収)
リバモリウム
リバモリウム
116ÊLivemorium
116ÊLivemorium
ウンウンセプチウム ウンウンセプチウム 117ÊUnunseptium
117ÊUnunseptium
ウンウンオクチウム ウンウンオクチウム 118ÊUnunoctium
118ÊUnunoctium
176 176
Lu(半減期約360∼380億年)
Lu(半減期約360∼380億年)
が が
放射線量計
放射線量計
青色蛍光
青色蛍光
(硫化亜鉛にドープ)
(硫化亜鉛にドープ)
Erを補い光ファイバーの伝
Erを補い光ファイバーの伝
送容量を増やす
送容量を増やす
年代測定に用いられる
年代測定に用いられる
(Lu-Hf
(Lu-Hf
法)法)
PET診断用の陽電子検出器に使用
PET診断用の陽電子検出器に使用
世界初のサイクロトロン
世界初のサイクロトロン
(1936年)
(1936年)
半減期
期
万年
.41万年
燃料
の燃料
)
なむ
衛星推進用装置イオンエンジン
衛星推進用装置イオンエンジン
高速度撮影用ストロボ
高速度撮影用ストロボ
プラズマディスプレイパネル
プラズマディスプレイパネル
(PDP)
(PDP)
の充填ガス
の充填ガス
理化学研究所の線形加速器
理化学研究所の線形加速器
半減期
半減期
11秒
11秒
減期
半減期
秒 8秒
証明した
した
理学者マ
者マ
ネオンサイン
ネオンサイン
レーザー光発生の媒体 レーザー光発生の媒体 ネオン管は避雷塔に使われる
ネオン管は避雷塔に使われる
空気中の希ガスではArについで多い
空気中の希ガスではArについで多い
半減期
半減期
2.64年
2.64年
半減期
半減期
1.29年
1.29年
半減期
半減期
216分
216分
エンリコ
エンリコ
・フェルミ
・フェルミ
241Amは煙感知式火災警報
241Amは煙感知式火災警報
機や厚み計に使われる
機や厚み計に使われる
Beとの複合物は中性子源
Beとの複合物は中性子源
キュリー夫妻にちなむ
キュリー夫妻にちなむ
Puにアルファ粒子をぶつけて
Puにアルファ粒子をぶつけて
つくられた
つくられた
カリフォルニア大学バークレ
カリフォルニア大学バークレ
ー校のサイクロトロンでつく
ー校のサイクロトロンでつく
られた
られた
252Cfは自発核分裂による中性
252Cfは自発核分裂による中性
子源として,
子源として,
核燃料濃縮度測定
核燃料濃縮度測定
や非破壊検査に用いられる
や非破壊検査に用いられる
物理学者アルベルト・アイン
物理学者アルベルト・アイン
シュタインにちなんで命名
シュタインにちなんで命名
FmとEsはアメリカの世界初の
FmとEsはアメリカの世界初の
水爆実験の実験場所で採取された
水爆実験の実験場所で採取された
ちりのなかから発見された
ちりのなかから発見された
周期表の提唱者メンデレー
周期表の提唱者メンデレー
エフにちなんで命名
エフにちなんで命名
ダイナマイトを発明し,ノー
ダイナマイトを発明し,ノー
ベル賞を創設したアルフレッ
ベル賞を創設したアルフレッ
ド・ド
ノーベルにちなんで命名
・ノーベルにちなんで命名
サイクロトロンの発明者の
サイクロトロンの発明者の
ローレンスにちなんで名づ
ローレンスにちなんで名づ
けられた
けられた
括部,
統括部,
関西電力株式会社
関西電力株式会社
若狭支社高浜発電所,
若狭支社高浜発電所,
産業技術総合研究所
産業技術総合研究所
計量標準総合センター,
計量標準総合センター,
ソ ソ 参考書:1)
参考書:1)
桜井
桜井
弘編,
弘編,
『 元素111の新知識
『 元素111の新知識
第2版
第2版
増補版』
増補版』
,
講談社
,
講談社
(2013)
(2013)
.
2)
.
2)
John
John
Emsley, Emsley, “ The
“ The
Elements,”
Elements,”
3rd
3rd
Ed.
Ed.
,Oxford
,Oxford
University
University
Press
Press
(1998)
(1998)
.
3)
.
3)
John
John
Emsley, Emsley, “Nature’
“Nature’
s s
: 山崎
: 山崎
,
京電力株式会社
東京電力株式会社
柏崎刈羽原子力発電所,
柏崎刈羽原子力発電所,
株式会社日本触媒,
株式会社日本触媒,
丸善石油化学株式会社,
丸善石油化学株式会社,
理化学研
理化学研 Building
Building
Blocks
Blocks
: An
: An
A-Z
A-Z
Guide
Guide
to to
thethe
Elements,”
Elements,”
Oxford
Oxford
University
University
Press
Press
(2001)
(2001)
昶訳,
昶訳,
『 元素の百科事典』
『 元素の百科事典』
,
丸善
,
丸善
(2003)
(2003)
.
4)
.
4)
Albert
Albert
Stwertka, Stwertka, “A“Guide
A Guide
to to
thethe
Henry
Henry
株式会社,
会社,
宇宙航空研究開発機構,
宇宙航空研究開発機構,
株式会社カネカ,
株式会社カネカ,
NH
NH
K放送技術研究所,
K放送技術研究所,
トヨタ自動車株式会社,
トヨタ自動車株式会社, Elements
Elements
(second
(second
edition)
edition)
,”
,”
Oxford
Oxford
University
University
Press
Press
(2002)
(2002)
.
5)
.
5)
馬淵久夫編,
馬淵久夫編,
『元素の事典』
『元素の事典』
,
朝倉書店
,
朝倉書店
(1994)
(1994)
.
6)
.
6)
齋藤一夫著,
齋藤一夫著,
『元素の話』
『元素の話』
,
培風館
,
培風館
(1982)
(1982)
.
7)
.
7)
Mary
Mary
E. Weeks,
E. Weeks,
,
『キュリー夫妻のラジウム発見100周年記念事業』
b,
『キュリー夫妻のラジウム発見100周年記念事業』
事務局
事務局
(財団法人癌研究会)
(財団法人癌研究会)
,
Joint
,
Joint
Institute
Institute
M.
M.
Leicester著,
Leicester著,
大沼正則監訳,
大沼正則監訳,
『元素発見の歴史1,
『元素発見の歴史1,
2,
3』
2,
,
3』
朝倉書店
,
朝倉書店
(1988∼1990)
(1988∼1990)
.
8)
.
8)
竹内敬人著,
竹内敬人著,
『化学の基本7法則』
『化学の基本7法則』
,
岩波書店
,
岩波書店
(1998)
(1998)
.
9)
.
9)
村上雅人編著,
村上雅人編著,
『元素を知る事典』
『元素を知る事典』
,
海鳴社
,
海鳴社
(2004)
(2004)
.
10)
.
10)
国立天文台編,
国立天文台編,
『理科年表
『理科年表
(平成17年版)
(平成17年版)
』, 』
p.133, , p.133, 丸善
丸善
(2005)
(2005)
.
1.
1)
11)
羽場宏光監修,
羽場宏光監修,
『イラス
『イラス
ト図解
ト図解
:元素』
:元素』
, 日東書院
, 日東書院
(2010)
(2010)
.
12) .
12) 日本化学会原子量専門委員会
日本化学会原子量専門委員会
『元素の周期表
『元素の周期表
(2012)
(2012)
』および
』および
『4桁の原子量表』
『4桁の原子量表』
.
13)
.
13)
J. Magill,
J. Magill,
G. G.
Pfennig,
Pfennig,
R. R.
Dreher,
Dreher,
Z. Z.
Soti,
Soti,
Karlsruher
Karlsruher
Nuklidkarte,
Nuklidkarte,
Chart
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of of
thethe
nuclides,
nuclides,
8th
8th
ed.(2012)
ed.(2012)
. .
※元素名のうち,
※元素名のうち,
AlはAluminium,
AlはAluminium,
CsはCaesiumと表記することもある.
CsはCaesiumと表記することもある.
※ここに示した質量数は,
※ここに示した質量数は,
各元素の詳しい質量数の値を有効数字4桁に四捨五入して表され,
各元素の詳しい質量数の値を有効数字4桁に四捨五入して表され,
IUPAC原子量委員会で承認されたものである.
IUPAC原子量委員会で承認されたものである.
安定同位体がなく,
安定同位体がなく,
104Rf以降の放射性同位元素に関しては,
同位体の天然存在比が一定しない元素はその元素の代表的な同位体の質量数を示している
同位体の天然存在比が一定しない元素はその元素の代表的な同位体の質量数を示している
(参考書12による)
(参考書12による)
. ※ .104
※ Rf以降の放射性同位元素に関しては,
最長の半減期をもつ同位体のデータを質量数とともに示した
最長の半減期をもつ同位体のデータを質量数とともに示した
(参考書13による)
(参考書13による)
. .
ただし,
ただし,
113番元素に関しては,
113番元素に関しては,
2012年に理化学研究所で得られた元素の半減期を採用している.
2012年に理化学研究所で得られた元素の半減期を採用している.
半減期とは,
半減期とは,
放射性核種の原子数あるいは放射能がもとの2分の1になるのに要する時間である.
放射性核種の原子数あるいは放射能がもとの2分の1になるのに要する時間である.
東海村民憲章
わたくしたちは
ゆかしい歴史と 原子の火に生きる
東海の村民です
1 自然に親しみ きれいなまちをつくりましょう
1 教養を深め 文化のまちをつくりましょう
1 心身をきたえ 明るいまちをつくりましょう
1 仕事に励み 豊かなまちをつくりましょう
1 心を合わせ 住みよいまちをつくりましょう
東海村発足3 0周年を記念して制定
原子力平和利用推進
宣言の村
核
兵
器 廃 絶
(昭和6
1年6月2
6日制定)
世界の平和は全人類の願いであり、原子力の平和利用は人類の生存と繁栄のため、更に推
進しなければならない。
日本が原子力の平和利用に踏み切り、東海村が原子力関連諸施設の設置を受け入れたのは、
原子力基本法の精神を堅持し、平和の目的に限って原子力の研究・開発及び利用を進めると
いうことを確認した上でのことである。しかるに核兵器保有国間の果てしない核軍備拡張競
争は、今や人類の脅威であり憂うべき状況である。
このような時にあたり、唯一の核被爆国として全世界に対し、原子力の平和利用と核兵器
廃絶の実現に向けて訴え続けることは、東海村に住むわれわれにとって大きな使命である。
よって、東海村民は世界のすべての国に向け、原子力の平和利用推進と核兵器の廃絶をこ
こに宣言する。
− 71−
村
の
木
村の紋章
「とうかい」の「と」と原子力のγ(ガンマ)と
太平洋の波で模様化したものです。
(昭和38年4月1日制定)
村
の
花
発足2
5周年を記念して、
「黒松」を村の木に制
定。黒松は、村の気候や風土に適し、海岸線を
はじめ村内いたる所に見られます。古来から長
寿を表すとして尊ばれ、また、豊かな緑に包ま
れた村の快適環境を象徴するにふさわしい木と
いうことで定めました。
村
の
鳥
発足3
0周年を記念して、
「スカシユリ」を村の
発足4
0周年を記念して、
「メジロ」を村の鳥に
花に制定。スカシユリは、本州の北部に分布し、
村では砂丘に群落が多く見られます。花は、真
制定。目のまわりに白い輪があることから「メ
ジロ」の由来があり、魅力的な声でさえずりま
夏に咲き明るく情熱的で、太陽に向かって咲く
ことから発展向上を意味し、村を象徴するにふ
す。メジロは村内に広く生息し、昔から地域の
人々に親しまれてきたことから、村を象徴する
さわしい花ということで定めました。
にふさわしい鳥ということで定めました。
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(表紙の写真)
出典:日本原子力研究開発機構
発 行/東海村
〒319‐1192 茨城県那珂郡東海村東海三丁目7番1号
TEL
(029)
282‐1711
(代)
発行日/平成27年3月
編 集/村民生活部防災原子力安全課
このパンフレットは、原子力広報・調査等
交付金により作成したものです。