TRACE 32 ® 製品概要 製品ポートフォリオ ローターバッハは、組込み設計の分野において 35 年の実績を有する完全なモ ジュール型マイクロプロセッサの開発ツールの世界のトップメーカーです。私た ちは 10 年以上にわたり、マルチコアチップのデバッグおよびトレースをサポート してきました。TRACE32 は以下の機能から構成されており、組込み設計のため の統合されたデバッグ環境を提供します。 • PowerView • PowerDebug • PowerTrace • PowerIntegrator • ソフトウェアのみの製品 ユニバーサル GUI デバッグ用ツール プログラム／データフロートレース用ツール ロジックアナライザ用ツール ソフトウェアのみでのデバッグ＆トレース用ツール はじめに ローターバッハの TRACE32 は、組込み市場で最も一般的な 80 以上のマイクロプロセッサ・アーキテクチャをサポー ト。しかもアーキテクチャに依存しない汎用的な共通モジュール構成を基本コンセプトとしてツール設計されています。 本ツールは、以下の機能を提供し、組込みシステムの開発において重要な役割を担います。 デバッグ 近年の組込み市場向けコアの多くにはデバッグポートが実装されており、このポートにツールを接続することで、コア の制御、コアによって処理されたデータへのアクセスによりシングルステップ実行、プログラム実行の停止、変数値の 追跡、レジスタおよびメモリの読み出し等のデバッグができます。これにより開発者はソフトウェアのエラーやメモリ の破損を診断してシステムの修正を行い、期待通りに機能させることができます。 デバッグ＆トレース 多くの製品開発の現場では、プログラムコード上で簡易的なテストを実行するだけではもはや不十分です。自動車、 医療、航空宇宙、軍需産業といった市場では、起こり得るあらゆる状況下でのコードの振る舞いを証明することの必 要性が増しています。トレースポートが統合されているターゲットコアからのプログラムフロー情報を記録することで 実現することができます。長時間トレース、高速トレースの両方のオプションがサポートされています。 2 Target Hardware Preprocessor Debug Cable デバッグ、トレース、ロジックアナライザ 加えて、ロジックアナライザを統合することで、コード実行に対応するロジック解析、プロトコル解析の信号トレース や電力使用との相関を調べることができます。 ソフトウェアのみの製品での デバッグ＆トレース 仮想ターゲット、RTL シミュレータ、エミュ Debug PowerDebug PRO レータを使用した開発がますます増加して Port います。ローターバッハはマイクロプロセッ CPU サ開発ツールのテクノロジとマーケットの リーダーとしてこの開発領域に力を入れて Trace います。TRACE32 をフロントエンドとして PowerTrace II Port 仮想プロトタイプのデバッグとトレースを可 能にし、別のバッグエンドインターフェース を通してエミュレーションモデルにアクセス Probe することができます。また、ローターバッハ ではホストとターゲット間のネイティブ接続 PowerIntegrator II Probe に対応したデバッグソリューションをサポー Probe トする体制が整っています。 製品機能性 TRACE32 ツールは標準機能だけでなく拡張機能を備えた統合デバッグ環境を提供します。TRACE32 ハードウェア ツールが提供する主な機能は以下の通りです。 デバッグ システムは標準インターフェースモジュールとアーキテ クチャ専用のデバッグケーブルから構成されています。 提供される標準デバッグ機能は以下の通りです。 • • • • • • デバッグ JTAG, cJTAG, SWD およびその他のデバッグイン ターフェース 実行制御（プログラム / データブレークポイント、 シングルステップ実行、リアルタイムトリガ） FLASH プログラミング マルチコア / マルチプロセッシングデバッグ タスク解析を含む OS サポート、UEFI サポート HLL デバッグ（C, C++） トレースベースのコードカバレッジ デバッグ＆トレース トレースシステムは、標準デバッグ / トレースモジュー ルとベースモジュールをターゲットに接続する各アーキ テクチャ用のデバッグケーブル / トレースプローブ（プ リプロセッサと呼ばれる）から構成されています。デバッ グ機能に加えて以下の機能が提供されます。 • • • • • デバッグ &トレース、ロジックアナライザ デバッグ & トレースに加えて、ロジックアナライザモ ジュールを各アーキテクチャ用プローブと共に使用する ことで以下の追加機能が提供されます。 シリアル / パラレルオフチップトレース （ETM, Nexus 等） ターゲットのリアルタイム実行性に影響を与えな いフロートレース ランタイム解析と統計解析 長時間トレース（ストリーミング） コードカバレッジ エナジープロファイリング • ロジックアナライザ • プロトコルアナライザ（USB, CAN, I2C 等） • エナジープロファイリング • トレースツールとの時間相関 3 www.jp.lauterbach.com アドオン・ハードウェアロジック 製品特性 ハードウェアツールはモジュール型コンセプトに基づき、標準ベースモジュールとアーキテクチャ用プローブの 2 つ の製品で構成されています。いずれのベースモジュールもターゲットアーキテクチャに関係なく、汎用的に使用する ことができます。ベースモジュールとターゲット間は各アーキテクチャ用のプローブにて接続され、このプローブを交 換するだけで新しいプロセッサアーキテクチャに容易に移行することができます。 PowerView - ユニバーサル GUI PowerViewはすべてのツールファミリに対応した統合デバッグ環境および汎用インターフェースを提供します。 メニュ ー、 ツールバー、 ダイアログボックスからデバッグ、 トレース、 ロジックアナライザといった機能に直感的かつ迅速にアク セスすることができます。全ツールを一貫してコントロールし、 トレースや更なる解析に必要なソフトウェア、ハードウェ ア情報を包括的に表示します。PowerViewはフレキシブルなユーザインターフェースであり、開発者それぞれの必要 に応じた環境設定が可能です。例えば、以下の項目を自由に選択することができます。 • • • • ホストインターフェースとホストOS プログラミング言語とコンパイラ ターゲット上で動作するOS CASEツール オンチップデバッグインターフェースによりデバッグ情報 が提供されますので、ブートストラップコード、ターゲッ トの初期化、割り込み、ドライバ、カーネル自体を含む ターゲット動作のあらゆる側面をテストし、解析すること ができます。動的にプロセスを読み込むタイプの OS に は、エントリポイントでプロセッサをキャッチする特殊な 検出メカニズムが提供されます。これにより開発者は各 プロセスの先頭からデバッグすることができます。 PowerDebug USB 3 Debug Cable デバッグハードウェアツール Power Debug USB 3 PowerDebug PRO デバッグツール製品群 : PowerDebug USB 3 • USB 3.0 ホストインターフェース Debug Cable 本デバッガは組込み市場において一般的なほとんどのプ ロセッサおよび SoC に対応しています。ローターバッハ は標準的なコントローラ、DSP、FPGA ソフトコア、コン フィギュラブルコアといった多数のコアに対応するツール を提供する唯一のメーカーであるため、一つのマルチコ アチップに全てを組込み、それら全てを TRACE32 デバッ グツールにてデバッグすることができます。 Power Debug PRO PowerDebug PRO • USB 3.0、ギガビット・イーサネットホストインター フェース 4 PowerTrace PX ロ ー タ ー バ ッ ハ は、ARM® 用 Embedded Trace Macrocell™ （ETM） 、Power Architecture™ 用の Nexusといったトレースポー トプロトコルの専門技術において数十年にわたり世界を牽引し てきました。高度な圧縮技術および速度を最適化したシステム ソフトウェアにより、迅速なトレース評価、解析が保障されます。 最大 4GB のトレースメモリに加えて、ホストコンピュータへのス トリーミングもできますのでプログラムとデータフローに関する 大量の情報をトレースすることが可能です。 Power Trace PX PowerDebug PRO PowerTrace II Debug Cable リアルタイムトレースモジュールは、プリプロセッサ /Nexus ア ダプタを用いて各シリコンメーカーが規定する標準トレースポー トコネクタに接続されます。 ローターバッハは、様々な技術の特殊なニーズに対応するため、 カスタムハードウェアを開発してきました。 例えば、AutoFocus II のプリプロセッサは、信号品位を保証す るために自己校正ハードウェアを備えています。 また、HSSTP（High-Speed Serial Trace Port）プリプロセッサ は、ベースモジュールとターゲット間で最大 6.25Gbit/s のデー タレートを保証しています。 Serial PowerDebug PRO Parallel リアルタイムトレースは、高速で体系的なトラブルシューティン グ機能を提供し、ランタイム条件下でのみ生じる複雑なエラー を検出することができます。さらに、タイムスタンプの付いたプ ログラム / データフローの記録により全体的なシステム性能の 解析やコードカバレッジ、キャッシュ解析などの品質保証機能 が提供されます。 Debug Cable デバッグ＆トレースハードウェア Power Trace II デバッグ＆トレース製品群 : PowerTrace II、PowerDebug PRO • 1GB / 2GB / 4GBトレースメモリ • 17 ロジックアナライザチャネル • 最大 19.2Gbit/s のパラレルトレースポートに対応、16 チャ ネル、チャネル毎に最高 450MHz のサンプルレート • 最大 4 レーンまでリアルトレースポートに対応、各レーン 最大 6.25Gbit/s まで CombiProbeと PowerDebug USB 3 または、PowerDebug PRO • 4bit までのスモールトレースポートに対応 • 各チャネル最大 200Mbit/s までの低帯域幅 • システムトレースに最適 • 128MBトレースメモリ PowerDebug USB 3 Combi Probe PowerTrace PX 、PowerDebug PRO • 512MBトレースメモリ • 最大 7.4Gbit/s のパラレルトレース、32 チャネル、チャネ ル毎に最高 600MHz サンプルレート • AURIXTM、MPC57xx のシリアルトレースをサポート Combi Probe PowerDebug PRO PowerProbe PowerProbe PowerDebug USB 3 Power Probe Debug Cable ロジックアナライザは、デバッグ環境に必要な部分とし て設計され、バスプロトコル、コミュニケーションイン ターフェース、割り込み、ポートを記録して、それらの 生じるタイミングを解析することができます。例えば、リ アルタイムトレースにより採取されたプログラム / データ フロー情報とロジックアナライザが記録した信号は、共 通の IDE PowerView 上で時間相関をとって参照するこ とができます。 PowerView は、すぐに利用できるソフトウェアインター フェースを提供します。つまり、 • デバッガの共通シンボルデータベースを使用してバ スプロトコルをプログラムやデータフロートレースへ の変換 • コミュニケーションインターフェース用に記録した生 データに基づき、各種のプロトコル解析 を行います。 Debug Cable アドオン・ハードウェアロジックアナライザ Probe PowerIntegrator Probe Probe ロジックアナライザは、タイミング、ステート、トランジェ ントレコーディングをサポートしています。簡易フィルタ と高機能フィルタを装備し、トレースメモリの最適な利 用が可能です。複雑なタイミングの相関を解析するため に、注目ポイントでロジックアナライザの記録あるいは プログラム実行のいずれかを正確に停止できるようにト リガ条件をプログラムできます。 PowerProbe • 中速クロックレート（最高 200MHz まで） • 62 チャネル、256K トランジェントレコード • タイミングアナライザ、パターンジェネレータ、パル スジェネレータ PowerIntegrator • 最高 500MHz のサンプリングレート（DDR） • 204 チャネル、512Kトランジェントレコード PowerTrace II Debug Cable PowerDebug PRO Serial ロジックアナライザ製品群 : Power Integr ator Probe PowerIntegrator II Probe Probe Power Integr ator II PowerIntegrator II • 最高 500MHz のサンプリングレート（DDR） • 102 チャネル、64M / 128M / 256M トランジェン トレコード µTrace® - ARM® Cortex®-M 用デバッグ＆トレース 組込み市場での Cortex®-M プロセッサの躍進に応えて、 Cortex®-M 製品群専用の µTrace という新しいオールイ ンワンデバッグ＆トレースソリューションが開発されまし た。 特徴 ・ ホストコンピュータへ USB3.0 インターフェース接続 ・ 256Mbyteトレースメモリ µTrace µTrace ソフトウェアのみの製品 コアやペリフェラルの増加、GPU、DSP の統合化、メモリ階層の複雑化が進み、システムの複雑化は増すばかりです。 そこで、仮想プロトタイプの製品開発の早い段階から RTL シミュレータやエミュレータを使用してシステムレベルの 検証に取り組むことで、エンジニアがテープアウト後に直面する可能性のある問題を防止することができます。 そのため、仮想プロトタイプにおけるデバッグがますます重要になってきています。ローターバッハは半導体設計会 社および大手 EDA パートナーと密に連携を取り、プレシリコンハードウェアおよびソフトウェア開発、検証のための デバッグ、トレースソリューションを提供してきました。 TRACE32 はフロントエンドである PowerView（ユニバーサル GUI）を通して仮想プロトタイプを制御し、別のバッ クエンドインターフェースを通して、シミュレータ、エミュレータモデルにアクセスすることができます。ローターバッ ハがハードウェアデバッグツールの開発において培った実績や知識は、ソフトウェアのみの製品にも応用されており、 高品質、信頼性、汎用性を備えた開発効率の向上を保証する製品となっています。例えば、仮想ターゲット用に生 成されたスクリプトは、のちに実際のターゲットに使用することができます。 Front End - TRACE32 PowerView Front End - TRACE32 PowerView Virtual Debug Interface MCD, CADI, VaST, Virtio, GDI, GDB Lauterbach Back End Back End Interface GTL, XCP, USB, VPI 3rd Party Back End 3rd Party Transactors Silicon, FPGA, Emulation, Simulation Silicon, FPGA, Emulation, Simulation 7 www.jp.lauterbach.com TRACE 32 ® Support for all project phases 日本ローターバッハ株式会社 〒222-0033 横浜市港北区新横浜3-8-8 日総第16ビル4F TEL.045-477-4511 FAX.045-477-4519
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