第1部 東京都市大学のネットワーク環境について 1.1 ネットワークの構成について ネットワークの基本構成 東京都市大学では、SINET(学術情報ネットワーク)を通じたネットワーク環境を提供しています。SINET とは、日本全国の大学、研究 機関等の学術情報基盤として、国立情報学研究所(NII)が構築、運用している情報通信ネットワークです。このネットワークを利用す ることにより、先端的なネットワークを提供しています。横浜キャンパスのネットワークは LAN(Local Area Network:構内網)で構成され、 演習室のパソコンや研究室のパソコンさらに電子メールサーバや Web サーバあるいはファイルサーバなどが回線により相互に接続さ れています。回線は基幹部分が 4Gbps(4 ギガビット/秒)の通信速度で、その他に 1Gbps や 100Mbps の通信速度の LAN も使用し ています。コンピュータを接続する方法は、(1)情報コンセントによる方法と(2)無線 LAN による方法の 2 通りがあります。 図 1 に示すような方法で、インターネットにも接続され、国内や世界中のコンピュータにアクセスしたり相互に情報流通したりすること が可能です。 また、VPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)サービスを利用することで、学外のインターネットサービスプロバイダを経由して学 内のサービスが利用可能です。 SINET インターネット SINET:学術情報ネットワーク ISP :インターネット・ サービス・プロバイダ 1Gbps ISP 100Mbps 横浜キャンパス ネットワーク 世田谷キャンパス ネットワーク VPN 図1 横浜キャンパスネットワークとインターネット Campus System Guide - 1 1.2 YC ネットワークの利用方法について 1.ネットワークシステムの利用方法 (1)ユーザ名とパスワード 東京都市大学の学生は、特別に申請することなく入学と同時にネットワークシステムのユーザ名とパスワードを与えられます。ユー ザ名は学生の場合は「g 学籍番号」で、教職員の場合は任意のアルファベット文字列です。ユーザ名とパスワードの組をアカウントとい います。 (2)演習室のパソコンと「Z ドライブ」の利用 横浜キャンパスの学生は、演習室等のパソコンを自由に使用できます(パソコンにログオンするという)。その場合に、上に記したアカ ウントが必要になります。いったん演習室等のパソコンにログオンすると、各種 Windows サーバが提供するサービスを受けられます。た とえば、ファイルサーバ上の各種情報へのアクセスが可能となります。 特に、横浜キャンパスでは各ユーザに本人だけがアクセスできるファイル空間を提供しています。このファイル空間は、Windows OS のコンピュータの Z ドライブに割り当てられることから「Z ドライブ」と呼ばれています。この自分専用の「Z ドライブ」には、横浜キャンパス 内のどの Windows OS のコンピュータからでもアクセスできます。したがって、横浜キャンパスでは、自分のデータは演習室のパソコン 等のハードディスクに保存するのではなく、この自分専用の「Z ドライブ」に保存します。この「Z ドライブ」には、ブラウザで自分が登録し た「お気に入り」URL データなども自動的に保存されます。このような機能により、演習室のどのパソコンに座っても、いつも同じパソコン やネットワーク環境を使っているように操作することができます。 横浜キャンパスの Windows サーバ等の提供するネットワーク空間のことを「WIN ドメイン」と呼んでいます。演習室のパソコンにログオ ンすると自動的に WIN ドメインにログオンした状態になります。WIN ドメインでは、そのほかにネットワークに接続されたプリンタ(ネットワー クプリンタと呼ぶ)などを使用できます。 (3)WIN ドメインのネットワークドライブの利用 WIN ドメイン上では、Windows ファイルサーバが WIN ドメイン内の各種コンピュータで相互にアクセスできる共有フォルダを提供してい ます。この共有フォルダを利用する場合は Windows OS のコンピュータのドライブに割り当てて利用します。このようにして割り当てられ たドライブのことをネットワークドライブと呼びます。(2)の Z ドライブもそのひとつです。WIN ドメインでは、表 1 に示すネットワークドライブを 利用できます。 表 1 WIN ドメインで利用できるネットワークドライブ ディレクトリ 割り当て ドライブ名 種別 学生 home Z: 教員 職員 パス 用途 \\ycxfsv01p.yc.tcu.ac.jp\(ユーザ名)$ または \\ycxfsv02p.yc.tcu.ac.jp\(ユーザ名)$ \\nts1c.yc.tcu.ac.jp\(ユーザ名)$ \\scxfsv01p.win.tcu.ac.jp\(ユーザ名) ユーザホームディレクトリ 個人用のディレクトリで本人以外はアクセスで きません。容量に上限があります。 YCClass W: 全員 \\wepo1c.yc.tcu.ac.jp\ycclass YCShared X: 全員 \\wepo1c.yc.tcu.ac.jp\ycshared YCGroup (任意) 限定 \\wepo1c.yc.tcu.ac.jp\ycgroup レポート提出・資料配付用ディレクトリ レポート提出用(ycreport)と資料配付用 (ycresources)があります。学生は資料配付 用ディレクトリに書き込みできません。 共同作業用ディレクトリ 教員と学生のファイルの受け渡しに使いま す。 グループ共有ディレクトリ 特定のグループに所属するユーザ同士による ファイルの共有に使います。 (4)電子メールや WWW サーバの利用 東京都市大学のアカウントを持っているユーザは、電子メールを利用することができます。電子メールアドレスは、次のようになります。 2- Campus System Guide 第1部 東京都市大学のネットワーク環境について 電子メールの利用方法は第 2 部第 2 章を参照してください。 ユーザ名@tcu.ac.jp (例:g○○○○○○○@tcu.ac.jp) また、WWW サーバも利用できます。つまり自分の Web ページ(いわゆるホームページ)を作成し、インターネットに向けて自由に情報 の発信が可能になります。WWW サーバ上での自分の Web サイトの URL(Web サイトのインターネット上でのアドレス)は、次のようになり ます。 http://www.yc.tcu.ac.jp/~ユーザ名/ (例:http://www.yc.tcu.ac.jp/~g1331000/) WWW サーバを利用するためには、演習室のパソコン等で Web ページ(HTML ファイル)を作成し、FTP(ファイル転送用ソフト)で、自 分の Web サイトに転送する(アップロードと呼ぶ)必要があります。Web ページの作成方法は、第 3 部を参照してください。FTP の利用 方法は第 2 部第 3 章を参照してください。 なお、Web ページ用のファイルはホームページ用ファイルサーバ上の自分のホームディレクトリ内(容量は 100Mbytes)に保存されま す。Web ページ用のファイルが多くなりすぎると使用できなくなりますので、不必要なファイルはこまめに削除しましょう。特に、ビデオ用 ファイルは極めて大容量のファイルになるので、最小限のファイルのみアップロードするなり細心の注意が必要です。 (5)ノートパソコン等の利用 横浜キャンパスでは、自分のノートパソコンも使用できます。その場合、ノートパソコンを横浜キャンパスネットワークに接続する必要が あります。その方法は表 2 に示す 2 通りがあります。自分のパソコンを使用する場合は、「Z ドライブ」の設定は自分で行う必要がありま す。 i また、電子メールを利用する場合は、WebMail を利用するか、電子メール用ソフトの環境設定も自分で行う必要があります。 ii 表 2 ノートパソコンの横浜キャンパスネットワークへの接続方法 接続方法種別 情報コンセントへの 接続 無線 LAN の利用 接続方法 メディアホール、教室、食堂などの情報コンセント(LAN ケーブル)にパソコンを接続する。ただし、LAN 用 インタフェース内蔵のパソコンか LAN カードが必要となる。 横浜キャンパス内のどこでも使用できる。使用しながら自由に移動できる(ローミング機能)。ただし、無線 LAN 用インタフェース内蔵のパソコンか無線 LAN カードが必要となる。(第 5 部参照) 持ち込みノートパソコンや、研究室の PC をネットワークに接続する使う時、ウィルス感染から PC を守り、自分の PC がネットワークへ攻 撃を行うことのないように予防対策を必ず行って下さい。 尚、セキュリティー強化のため、インターネットを利用する際に認証を行っております。詳細は情報基盤センターの案内に従ってくださ い。 (6)自宅や学外からの利用 VPN を通して学内メールサーバ等へのアクセスが可能になります。 iii 2.ネットワークシステム利用にあたっての注意事項 コンピュータをはじめとして、キャンパス内の各施設は教育・研究のインフラストラクチャです。大切に使いましょう。主に留意すべき事 項を以下に示します。 ①コンピュータの本体、周辺機器およびアクセサリ等を所定の位置から移動したり、分解したりしないこと。 ②無断で接続ケーブルをはずしたり、接続を替えたりしないこと。 ③情報コンセントや電源コードを使い終わったら、必ず元の位置に戻し、ふたを閉めること。 ④パソコンから離れるときは必ずログオフすること。他人に不正にパソコンを使用されたりしないようにするとともに、より多くの人がパソ コンを利用できるようにするためです。 ⑤大切なファイルは頻繁にバックアップをとるようにします。ソフトウェアが急に動作しなくなったり、パソコンがトラブルを起こしたり、急 に停電になったりということも想定されます。 ⑥コンピュータウィルスに十分気をつけます。ネットワークからのファイルのダウンロードは安易に行わないでください。信用できるサイト からのものに限定しましょう。また、電子メールに添付されるファイルはまずウィルスでないか疑ってかかりましょう。友達や知人から のメールであっても決して安心できません。不審なメールは開かないで即削除しましょう。なお、意味不明のメッセージが出たり、コ ンピュータの動作が急におかしくなったら、直ちに情報基盤センターYC に連絡してください。 ⑦自分のパスワードは友達であっても決して自分以外の人には教えないこと。また、パスワードは定期的に変える習慣をつけてくださ い。 ⑧資源節約のため、むやみに印刷しないようにしましょう。印刷する前に印刷プレビュー機能によりパソコンの画面上で印刷イメージ Campus System Guide - 3 を確認してから、印刷するようにしましょう。 i http://www.itc.tcu.ac.jp/service/windir/ http://www.itc.tcu.ac.jp/service/tcumail/ iii http://www.itc.tcu.ac.jp/service/network/vpn/ ii 4- Campus System Guide
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