就任あいさつ４月より外科に赴任しました町田水穂と申します。今回、北陸新幹線の飯山駅開業という、飯山市また飯山赤十字病院にとりましては大きな転機また大きな飛躍のチャンスとなるこの春に赴任させていただき、大変身が引き締まる思いです。これまでは都市部の中核となる病院での勤務を長らく続けており、地域医療の拠点を担う病院への勤務は今回が初めてとなります。そのため、まだまだ戸惑うことも多くありますが、地域の皆様の力になれるよう精一杯の努力をさせていただきたいと思います。麻酔科の役割平成 27 年 4 月より飯山赤十字病院麻酔科に赴任した當重（とうじゅう）です。地域医療を担う医師を養成する自治医科大学を卒業後、麻酔科を専門にしながら放射線科部長　町田　水穂私自身は生まれも育ちも松本市であり飯山の地で生活をしたことはありませんが、父が飯山地方の出身ということもあり、幼少のころは頻回に訪れ野山を駆けまわって遊び、冬になれば頻回にスキーに訪れていた大変思い出深い土地でもあります。そのような地域の病院に赴任させていただいたことも何かの縁と考えております。またその様な思い出ある飯山の地での医療に携わることに感慨もひとしおです。当院赴任までは、信州大学病院やこども病院、長野市民病院等にて小児の先天的疾患に対する手術から、成人の癌治療、腹腔鏡手術に携わってきました。その経験を生かし当院で可能な限りの外科医療を地域の皆様に提供できるよう頑張りたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。麻酔科部長　當重　一也地域の医療にも携わってきました。「麻酔科って何をする科ですか？」、最近は少なくなりましたが、今でも聞かれることがあります。私達の雪椿かわら版● 27 年４月 74 号主な役割は手術が行われている間、患者さんの傍で安全を守ることです。寝ている間に手術が終わる、よくそのように言われます。しかし、実際は私達麻酔科医が患者さんの意識を奪い、呼吸や動きを止め、一方で患者さんに危険が及ばないよう適切に麻酔薬を用いて全身麻酔を行っています。これらが患者さんの記憶に残ることはありません。このように書くと、患者さんと話をする機会が少ないと思われるかもしれませんが、私達の仕事にはペインクリニックというものもあります。ここでは痛みの治療を専門に行っていて、対象は病気、けが、手術また心理的な要因等、様々な原因で痛みを訴える患者さんです。他科の専門医とも連携しながら、薬やブロック注射、リハビリ等を組み合わせて、痛みに悩んでいる患者さんの生活の質の向上を目指しています。痛みの治療には時間がかかることも多いですが、患者さんに寄り添いながら治療を進めたいと考えています。お困りの際はご相談下さい。北信地域の手術医療、麻酔科診療の向上に少しでも役立てればと考えています。どうぞよろしくお願いします。信頼される赤十字病院を目指して４月１日付で看護部長を拝命しました。平成 27 年は飯山赤十字病院が現在の地に新築移転してから 20 年目に当たります。多くの諸先輩方の努力と地域の皆様の支えで今の赤十字病院があることを鑑みますと身の引き締まる思いでいっぱいです。当院は、人口減少、超高齢化、医療制度改革の只中にあって病院経営や医師確保といった多くの課題を抱えています。赤十字の使命は、どんな状況でも①人間の生命と健康を守り、②苦痛を軽減・予防し、③人間の尊厳を守ることです。当院の役割は、大学病院と違って最先端医療を提供するものではありませんが、この病院でできないことは必ず次に繁げ最善を尽くす赤十字病院そして赤十看護部長　清水　八千代字看護職でありたいと考えます。看護部は看護職・介護職合わせて現在 268 名です。今年度は、10 名の新人看護師が就職しました。夜勤や長時間勤務が心身へ与える影響が科学的に明らかにされその対策も急がれますが、このことは看護職だけでなく医師も同様です。地域の活性化にとっても病院にとっても人は大事です。一方、確かな経営基盤がなければ職員の確保はもとより必要な医療機器も買えませんし、療養環境を改善することもできません。もし、この病院がなくなってしまったら入院されている患者さん、受診される高齢の方々はどうなるのだろうとふと思います。そのようなことがないように経営のことも考えてやっていく必要があります。次の世代へバトンを確実に渡すためにも地域の皆様のお力もお借りして職員と共に微力ながら頑張る所存です。よろしくお願いいたします。常勤医師紹介内科医師すぎうら外科医師あゆみまちだみずほ杉浦亜弓町田水穂内科一般・消化器外科一般・消化器外科・小児外科〈一言〉地域に密着した医療を掲げている当院で精一杯頑張りたいと思います。よろしくお願い致します。麻酔科医師とうじゅうかずや當重一也麻酔科一般・ペインクリニック〈一言〉北信地域の手術医療に役立てれば幸いです。よろしくお願い致します。〈一言〉皆様の力になれるように頑張ります。よろしくお願い致します。雪椿かわら版● 27 年４月 74 号ペインクリニック（痛みの外来）を開設します麻酔科部長　當重　一也 ◇ペインクリニックとは何ですか？ ◇どのような治療を行いますか？痛み（ペイン英 Pain）の治療をするための外痛みの軽減・血流改善を目的とした神経ブロッ来です。普段みなさんが「お腹が痛い」、「腰が痛ク注射の他に、赤外線やキセノンを用いた光線療い」などと言った場合、内科や整形外科を受診さ法、低周波電気刺激療法、温熱療法などを行いまれることでしょう。このように現代の医療は臓器す。別の診療をその中心としています。一方ペインクまた、薬物療法として一般的な痛み止め（消炎リニックでは痛みなどの症状（症候）を専門的に鎮痛薬）をはじめとして、各種の薬剤や漢方薬な扱っています。ども組み合わせて治療を行います。最近では長引痛みは通常、一般的な治療でよくなることが多く頑固な痛み（慢性疼痛といいます）に対して医いのですが、そうでない場合や、痛みの原因がわ療用麻薬を使用することが可能になりましたのからないことが時にあります。「病気による直接で、必要な方には適切に処方して痛みの改善を図の痛み」の他に「他の原因が混ざって増強されたります。ところで麻薬と聞くと、危険なもののよ痛み」あるいは「隠れた痛みの原因が別にある」うに思われるかもしれませんが、そのようなこと場合に、治療に苦労することがあります。このよはありません。多くの薬剤が現在医療保険で認めうな方々が私達の診療対象となります。通常の治られており、適切に使用することで痛みの改善に療を受けても痛みが長引く場合など、一度ペイン非常に有効に働きます。クリニックにご相談いただければと思います。も痛みの治療には時間が必要なことも多くありまちろん、診療の経過で元々の病状が変化したり、すが、患者さんのご要望もお聞きしながら、適切新たに別の病気がわかった場合などは、各診療科な治療法を組み合わせていきますので、痛みでおの専門医と適切に連携して診療にあたります。悩みの際は外来を受診してみてください。麻酔科からのお願い当院麻酔科ではペインクリニックの他に手術麻酔を行っております。緊急手術・救命手術などの際は、患者さんをお待たせしてしまうことも、あるかもしれませんが、どうかご理解とご協力をお願いします。外来診療日：平成27年5月14日から毎週木曜日受付時間：午前８時30分〜午前11時脳神経外科外来診療体制について平成27年４月１日より、脳神経外科の診療体制が変わりました！！（変更前）月曜日～木曜日　：　診療金曜日　：　休診 ↓ （変更後）月曜日～木曜日　：　診療金曜日　：　第２・第４のみ診療（外来診療のみ） ※ 受付時間：午前８時30分～午前11時30分雪椿かわら版● 27 年４月 74 号実体顕微鏡の導入と消化器癌治療消化器科部長　山田　重徳〜飯山の地で最先端医療を〜この度飯山赤十字病院に実体顕微鏡が導入されまし極的に行っております。病理標本による診断に関してた。実体顕微鏡とは内視鏡で切除した癌を立体的に観も、信州大学分子病理学教室教授の中山　淳先生にお察することの出来る特殊な顕微鏡です。さらに繊細か越し頂き診断を行っております。つ詳細に癌部の写真を撮影することが可能です。これ実体顕微鏡を導入し、内視鏡所見との詳細な対比をにより最終的な診断材料となる病理組織標本と内視鏡行っている施設は県内でも少なく、今回の導入により、像との１対１比が可能となり、一体どの範囲まで癌が病理と臨床が蜜に連携した高度な医療を住民の皆様に進展していたのかを繊毛単位まで正確に検討可能とな提供できると考えております。ります。又、現在話題になっている、胃癌の原因となるピロ平成 26 年８月に内視鏡システムの更新が行われ、リ菌の除菌療法も、ヘリコバクター学会認定医の指導飯山赤十字病院に最先端のシステムが導入されましの元、積極的に行っております。胃癌、大腸癌は日本た。現在２名の日本消化器病学会専門医、日本消化器人の癌疾患率の中でも肺癌と並んでトップ３を占めて内視鏡学会専門医と１名の信州大学病院消化器内科後おり定期的な検査が早期発見、早期治療に繋がります。期研修医体制にて上下部消化管内視鏡検査はもちろん消化管に不安のある方は一度、飯山赤十字病院におの事、早期の食道癌、胃癌、大腸癌の内視鏡治療を積越し頂ければ早急に対応、精査させて頂きます。雪椿かわら版● 27 年４月 74 号雪椿かわら版● 27 年４月 74 号私が大切にしていること私が大切にしていることは、患者さんやご家族の様々なつらさを少しでも緩和し、安心して過ごして頂けるよう心をこめて毎日のケアを丁寧にすることです。私は千葉県出身で、よく、「雪の多いところにお嫁にきてたいへんだね」「千葉の方が温かくていいじゃない」といわれますが、私は飯山の自然が大好きなのです。私は、ウインタースポーツが大好きで、生きがいを持っているからです。緩和ケアの学びを深めたいと思ったのは学生時代の患者さん・ご家族との出会いがあるからです。実習で、末期がんの妻を支えるご主人に出会いました。外科病棟の個室に、痛みに耐えながら療養している患者さんとご主人がいらっしゃいました。学生の私に、「学生さん、私たちの話を聴いてくれてありがとう」と言ってくださったことがきっかけです。話をよく聴くことの大切さを学びました。その時から、身体の症状のつらさを軽減できる知識と技術を身に着けたいと強く思うようになりました。新人時代よ患者さん相談窓口通信昨今当院医師の減員により外来・救急外来での診療が十分機能できないことや、お待ちいただくことがあるなど地域の皆さまには大変ご迷惑をおかけしております。「患者さん相談窓口」では、受診に対する苦情はもとより、様々なご意見・ご相談に対し、対応や改善に取り組んでいます。当院では平成 12 年に地域連携を担当する部門が設置され、医療機関の機能分担を柱とする「病診・病病連携」を推進してきました。地域の皆さまへも「かかりつけ医」をお持ちいただくようお勧めしております。「かかりつけ医」は、自分の生活環境を知った上で健康相談にのっていただける最も身近な診療所のお医者さんです。平成16年には登録医制度を開始し、地域の診療所の先生方よりご紹介いただいた患者さんを当院の医師と診療所の先生方が共同診察、CT・MRI など高額医療機器の共同利用、診療所の先生方の当院図書館の利用も可能となりました。「かかりつけ医」を基点に、専門診療機能を持つ病院との連携によって、よりスムースに診察を受けることができます。今後も皆さまのご意見・ご相談をお伺いし、より良い病院づくりに努めていきます。緩和ケア認定看護師　水野　裕紀子りがんの専門病院を希望し、勉強を重ねました。緩和ケア病棟で勤務した時に感じたことは、自分の死生観を持っていないと緩和ケアを続けていくことは難しい、ということでした。死生観、難しいように感じますが、普段から自分が生について、死についてどう思っているのかを深く考えることはとても大切なことです。緩和ケアは、がんになったときの身体のつらさやこころのつらさを少しでも和らげ、患者さんがよりその人らしく生きられるように傍らで見守るご家族が安心して過ごせるように援助する医療です。今後取り組んでいきたいことは早期からの緩和ケアです。もう一つは、スタッフへの心の支援です。患者さんを看取ったスタッフは、喪失を体験します。そのときにつらかったこと、悲しかったことを共有し、支えるお手伝いをしていきたいです。まだまだ未熟な私ですが、院内外の方々に支えられ頑張っています。緩和ケアの認定看護師の特化技術が 4 つあります。①エンゼルケア、②リンパ浮腫のケア、③口腔ケア、④呼吸理学療法です。今後は院内外の皆様と共にさらに学びを深め、より良いケアを提供し続けていきたいと考えています。 ◎駐車場を利用される方へ駐車料金変更のお知らせ平成27年3月1日より下記の料金に変更となりました。ご理解・ご協力お願いいたします。 1 時間迄 1 時間～ 4 時間迄 4 時間～ 8 時間迄 8 時間以降 1 時間毎無　料 100 円 200 円 100 円加算のリレー顔笑 Smile 〜笑顔の配達人〜