2015 鈴鹿サンデーロードレース第3戦 ASIA DREAM ENDURANCE RACE＜ST250＞ ■開催概要 ●シリーズ名称 ●主催 ●会場 ●参加台数 ●開催日 ●天候／路面； MFJ公認・承認 2015鈴鹿・近畿選手権シリーズ第3戦鈴鹿サンデーロードレース ASIA DREAM ENDURANCE RACE＜ST250＞；株式会社モビリティランド鈴鹿サーキット三重県鈴鹿市稲生町7992 TEL；059-378-3405 ；鈴鹿サーキット国際レーシングコース・フルコース（2輪/5.821km）；総参加台数／229台鈴鹿ST600R （Revival）....................................................................46台鈴鹿インターJ-GP2 （INT）................................................................ 1台（INT）................................................................. 8台鈴鹿インターST600 鈴鹿・近畿ナショナルST600 ............................................................42台鈴鹿インターJSB1000 ...................................................................42台鈴鹿・近畿ナショナルJSB1000 .......................................................22台鈴鹿インターJ-GP3........................................................................... 6台鈴鹿・近畿ナショナルJ-GP3 .............................................................. 8台 ASIA DREAM ENDURANCE RACE＜ST250＞ ............................54台； 2015年6月6日（土）、7日（日）；曇り／ドライ ★次回以降レ-ス予定 2015鈴鹿・近畿選手権シリーズ第4戦鈴鹿4時間耐久ロードレース ■開催日／2015年7月25日（土） ■会場／鈴鹿サーキット国際レーシングコース・フルコース（2輪／5.821km） ■開催クラス／鈴鹿・近畿ナショナルST600、鈴鹿ST600R （Revival） ★レースリザルトは、インターネットでご覧いただけます。リザルトページ http://www.suzukacircuit.jp/result_s/ ★レース写真は、バトルファクトリー様のHPでご購入いただけます。バトルファクトリーHP http://www.battle.co.jp/ レーススタート前イメージ／ST600R （Revival） 2015 鈴鹿サンデーロードレース第3戦 ASIA DREAM ENDURANCE RACE＜ST250＞ティーンエイジャーコンビが逆転！劇的な展開となった、ASIA DREAM ENDURANCE RACE 東コースで開催された第1戦、西コースでの第2戦と開催されてきた2015年の鈴鹿サンデーロードレース。今回の第3 戦がフルコースを使った今シーズン初のレースとなった。今回の最大のトピックと言えば、「ASIA DREAM ENDURANCE RACE＜ST250＞」が行われたこと。「ASIA DREAM と言えばST250とCBR250Rの混走により、昨年初開催されたレース。今シーズンはこ ENDURANCE RACE＜ST250＞」の日にST250のレースが行われ、CBR250Rに関しては7月5日（日）に開催される「2015アジアロードレース選手権シリーズ第3戦」の1レースとして決勝レースが戦われる。つまり今シーズンは2クラスに分けて争われることとなったにもカワサ関わらず、今回のST250には昨年の総参加台数に匹敵する54台が参戦。今までのホンダVTR250、同CBR250R、キNinja250Rに加え、今年からヤマハYZF-R25も参加可能になり、ライセンス区分もジュニアからインターまでが参加できることとなったため、さらに注目を集めているこのカテゴリーの人気を証明する参加台数となった。このレースではティーンエイジャー＆いとこコンビの前田龍哉／前田恵助組が大逆転優勝。アジアに誇るべき日本の若手ライダーの高いポテンシャルを披露した。また、このレースでは昨年の周回数44周よりも2周多い46周でフィニッシュ。よりスプリントレースとしての色を濃くしている点やトップ3までをヤマハYZF-R25が占めた点も印象的だった。この他、 “コカ・コーラゼロ” 鈴鹿8時間耐久ロードレースや鈴鹿4時間耐久ロードレースの前哨戦となった今回のフルコース大会は、鈴鹿インターJSB1000に42台、鈴鹿・近畿ナショナルST600に42台、鈴鹿ST600Rに46台がそれぞれ参戦。特に新型がデビューしたばかりのヤマハYZF-R1は2015年モデルが7台エントリーするなど、テストを兼ねてレースを戦っているチームが目立った。次戦第4戦ではいよいよその鈴鹿4時間耐久ロードレースが行われる。 “8耐” の前日に開催されるこの熱く激しいレースにも注目したい。 ST600R （Revival）決勝グリッド風景 2015 鈴鹿サンデーロードレース第3戦 ASIA DREAM ENDURANCE RACE＜ST250＞ RACE REPORT（1） ■鈴鹿ST600R（Revival）良いクラッチミートを披露したのは2番グリッドスタートの岩月寿樹。しかしホールショットを奪ったのはポールポジションスタートの宮島伸也。3番グリッドスタートの西田宗巨も岩月をパスする。宮島、西田、岩月のオーダーでオープニングラップを終了。その3台は2周目突入時には早くも単独トップ、単独2位、単独3位となる。西田に急接近した岩月が2 周目のヘアピンで2位に。同じく2周目の130R進入では西田が岩月をパスし返す。その後もその2台は接戦を展開するが、6周目のデグナーカーブ1つ目立ち上がりで2台ともが転倒。これにより宮島がさらに有利となる。結局、その宮島が後続に27秒780ものアドバンテージを築き、ポールtoウィン。松谷竜真が2位で、児玉悟が3位でそれぞれチェッカーを受けた。鈴鹿ST600R（Revival）表彰式　（写真左から2位：松谷竜真、優勝：宮島伸也、3位：児玉悟） ■鈴鹿インターJ-GP2／鈴鹿インターST600 ポールポジションスタートの佐藤太紀（インターJ-GP2クラス）、2番グリッドスタートの相馬利胤（インターST600クラス）のオーダーで1コーナーへ。佐藤がオープニングラップ終了段階で相馬以降にコンマ893のアドバンテージを築き、若干後続を引き離す。その後方では相馬、森中忍、山内芳則がテールtoノーズのバトルを展開。5周目の1コーナー進入で森中が相馬をパスするが、ダンロップコーナーの立ち上がりでは再び相馬が前に。その後もその2台は抜きつ抜かれつのバトルを披露する。8周目に山内が森中をパス。相馬、山内、森中がスリーワイド状態で同じ周のシケインへと突入していく。結局、佐藤がトップチェッカーを受けたが、インターJ-GP2は参加台数が1台のためレースとしては不成立（賞典外）。2位チェッカーを受けた相馬がインターST600 のウィナーとなった。鈴鹿インターST600表彰式　（写真左から2位：山内芳則、優勝：相馬利胤、3位：川口篤史） ■鈴鹿・近畿ナショナルST600 3番グリッドスタートの松崎克哉が良いクラッチミートを披露してホールショットをゲット。ポールポジションスタートの中村敬司、2番グリッドスタートの和田留佳がそれに続く。松崎、中村、和田のオーダーのままオープニングラップを終了。後続を引き離したその3台がトップ集団を形成する。3周目のS字で中村が松崎をパス。4周目の1コーナー進入までに松崎が再びトップに立つが、同じ周のヘアピンでは中村が松崎を抜き返す。5周目に中村が2分14秒942のコースレコードをマークすると、次第に中村、松崎、和田は単独トップ、単独2位、単独3位に。バックマーカーが現れてからも安定したペースで周回を重ねた中村がポールtoウィン。開幕から堂々の3連勝を飾り、強さを披露する結果となった。鈴鹿・近畿ナショナルST600表彰式　（写真左から2位：松崎克哉、優勝：中村敬司、3位：和田留佳） 2015 鈴鹿サンデーロードレース第3戦 ASIA DREAM ENDURANCE RACE＜ST250＞ RACE REPORT（2） ■鈴鹿インターJSB1000 原田武人、相馬利胤、岩谷圭太のオーダーで1コーナーへ。オープニングラップの2コーナーからS字の間で相馬が原田をパス。辻本範行も岩谷をパスしたことにより、相馬、原田、辻本と、グリッド通りのオーダーとなる。3列目7番グリッドスタートの時永真が3周目に辻本をパス。2位を走る原田が相馬のテールを捉える。相馬、原田、時永の3台がトップグループを形成するかに見えたが、そこから時永が遅れはじめる。7周目に原田が相馬の背後に接近。130R進入で原田が前に出る。その直後、マシントラブルが発生したのか相馬がピットへ。これにより単独トップとなった原田が2位以降に9秒221ものアドバンテージを築いてトップチェッカー。レース終盤で時永をパスした澤村元章が2位に。3位には時永が入賞した。鈴鹿インターJSB1000表彰式　（写真左から2位：澤村元章、優勝：原田武人、3位：時永真） ■鈴鹿・近畿ナショナルJSB1000 ポールポジションスタートの加藤久幸がホールショットゲット。その加藤、2番グリッドスタートの岡本倫治、4番グリッドスタートの中尾泰三のオーダーでオープニングラップを終了する。加藤が序盤のうちに単独トップに。加藤がマークしたファステストラップを塗り変えた岡本が4周目に加藤に再び接近。岡本は同じ周のスプーンカーブで加藤に並びかけると、続く130R進入でこれをパスする。岡本をパスして再びトップに立った加藤は6周目に2分15秒638というコースレコードをマーク。7周目には岡本がそのタイムを上回る 2分15秒621をマークし、同じ周で加藤をパスする。岡本、加藤のオーダーでファイナルラップに突入すると、そのオーダーのままチェッカー。岡本が今季初優勝を飾った。加藤が 2位に入った。鈴鹿・近畿ナショナルJSB1000表彰式　（写真左から2位：加藤久幸、優勝：岡本倫治、3位：林規夫） 2015 鈴鹿サンデーロードレース第3戦 ASIA DREAM ENDURANCE RACE＜ST250＞ RACE REPORT（3） ■鈴鹿インターJ-GP3／鈴鹿・近畿ナショナルJ-GP3 5番グリッドスタートの井上学がホールショットをゲット。スタートで出遅れたポールポジションスタートの大澤恒貴がオープニングラップのS字でトップに立つ。2番グリッドスタートの中島元気が2輪専用シケイン進入で大澤をパスするが、オープニングラップをトップで帰ってきたのは大澤。その後方で中島、川瀬啓一郎、井上がテールtoノーズのバトルを展開する。次第に川瀬と中島が大澤に接近。トップグループはその3台での争いに。井上は単独4位となる。8周目になると大澤は逃げの体制に。独走状態となったその大澤がトップでチェッカーを受け、インターJ-GP3今季初優勝を遂げた。総合2位には中島が入り、ナショナルJ-GP3を制することとなった。川瀬はコンマ3秒差で総合3位。HRC NSF250R Challengeを制したのは総合4位の中川尚人だった。鈴鹿インターJ−GP3表彰式　（写真左から2位：川瀬啓一郎、優勝：大澤恒貴、3位：井上学）鈴鹿・近畿ナショナルJ−GP3表彰式　（写真左から2位：中川尚人、優勝：中島元気、3位：長谷川聖） HRC NSF250R Challenge表彰式　（写真左から2位：長谷川聖、優勝：中川尚人、3位：松本隆征） 2015 鈴鹿サンデーロードレース第3戦 ASIA DREAM ENDURANCE RACE＜ST250＞ RACE REPORT（4） ■ASIA DREAM ENDURANCE RACE ＜ST250＞ル・マン式によりレースがスタート。ホールショットを奪ったのは8番グリッドスタートの折川翔馬／伊能直矢組の折川。折川はオープニングラップから早くも後続を引き離す。2位グループを形成するのは中村敬司／鶴野浩組の中村（敬）、岸田年正／中村龍也組の岸田、西澤耕治／山本武宏組の山本の3台だ。2周目に中村（敬）が折川の背後に接近すると、同じ周のシケイン進入でこれをパス。4周目のメインストレートでは折川が中村を抜き返すが、すぐに中村（敬）が前に。安田毅史／倉渕祐一組の安田も折川をパスして2位に。安田は中村（敬）をもパスしてトップに立つ。その後も安田と中村（敬）は周回ごとに順位を入れ替えるバトルを披露。その2台に折川が追い付き、トップグループは3台での争いとなる。前田龍哉／前田恵助組の前田（龍）もそれに追いつくと、折川、安田、中村（敬）と立て続けにパスしてトップに。前田（龍）、中村（敬）、安田がスリーワイド状態で16周目の1コーナーへと突入していく。 21周目終了段階で前田（龍）がピットインして前田（恵）にライダーチェンジ。1時間が経過する頃、中村（敬）もピットに入り、鶴野に代わる。27周目終了段階で安田がピットイン。倉渕にライダーチェンジする。倉渕は南裕之／坂尾智博組の南に続く暫定2位でコースに復帰。前田（恵）がアウトラップで倉渕をパス。同じ頃、南がピットインしたことにより、前田（恵）、倉渕のオーダーとなる。残り時間が15分を切った頃、倉渕の背後に西澤が接近。西澤は倉渕をパスする。結局、前田（龍）／前田（恵）組、西澤／山本組、安田／倉渕組のオーダーでチェッカーを受けた。（日）決勝 6月5 7 8日 ASIA DREAM ENDURANCE RACE <CBR250R> 今年のASIA DREAM ENDURANCE RACEは、 ST250とCBR250Rの各クラスがそれぞれ別のレースとして開催される。今回ST250がまずは終了。次はいよいよCBR250Rが、（日） 7月5日 FIMアジアロードレース選手権第3戦で決勝を迎える。アジアvs.日本勢の構図が見られるのか!? ますます激しいレース展開が予想される。 Asia Dream Endurance Race＜ST250＞表彰式（写真左から2位：西澤耕治／山本武宏、優勝：前田龍哉／前田恵助、3位：安田毅史／倉渕祐一） 2015 鈴鹿サンデーロードレース第3戦この日、キラリと光ったライダーに一問一答 Voice of Pick up Rider -SUNDAY EDITION- Voice of Pick up Riders -SUNDAY EDITIONこの日、キラリと光ったライダーに一問一答この日、キラリと光ったライダーに一問一答「Voice of Pick up Rider -SUNDAY EDITION-」ナショナルST600で2位表彰台を獲得！4耐も九州から遠征予定松崎克哉選手（19歳）（グリーンクラブ能塚） Q.スタートで抜群のクラッチミートを披露しましたね！ A.ポールポジションスタートの中村敬司選手とは予選タイムが1秒7以上離れていました。なんとか中村選手に勝つには、まずはスタートで飛び出すしかないと考え、気合を入れてスタートに臨んだ結果、ホールショットを奪うことができました。 Q.3周目のS字で中村選手にパスされましたが、4周目の1コーナー進入では松崎選手が再びトップに浮上しましたね。 A.気合を入れたのですが、実は喰らいついていくのに一杯一杯でした。残念ながら4周目のヘアピンで再び抜かれてからはリードを広げられてしまいました。もっともっと走り込まなければと感じました。 Q.今回は4耐の前哨戦でした。4耐の予定は？ A.もちろん出場します。福岡に住んでいるのでなかなか鈴鹿まで遠征してくるわけにいかず、走り込めていないのですが、その割に今回はまずまずのタイムを出せました。4時間は長いのでじっくり上位を狙っていこうと思います。