音声認識通訳 サポーター養成講座ご案内 (特非)名古屋難聴者・中途失聴者支援協会 聴覚障がい者は耳が聞こえないために、日頃から音声情報の獲得に苦労をしています。 聴覚障がい者のコミュニケーション支援には手話通訳や要約筆記等が手段として用いられ ます。 現在、多くの情報を正しく伝える手段としてパソコン要約筆記が主流となっています。 パソコン要約筆記は要約筆記者が話し手の話を聞き取って要約した内容をパソコンにキー ボードで入力し、ディスプレイやプロジェクターに表示します。要点をつかむことには適 していますが、話しの全容が伝わらない、リアルタイム性に欠けるなどの課題を 抱えてい ます。また、話し手と聞き手の間に入るため、第三者を介した情報伝達になってしまいます。 ここ近来、スマートフォンやタブレットなどの進化により、音声を認識し文字に変換す る機能がこのところ格段に向上しています。この機能を活かし音声情報を文字情報として 得るという画期的な方法が開発されています。この方法を用いて、会議等に参加する聴覚 障がい者の情報保障を目的とした音声認識通訳サポーターの育成を目指す養成講座を開催 することとなりました。(全国で初めての講座となります。) 講座では、「UDトーク」「まあちゃん」というアプリの使用と「リスピー ク」と呼ばれる手法の習得です。UDトークは音声認識を使って声を文字化し、 誤変換を効率よく修正していくことで、話し言葉を文字表示するアプリです。 「まあちゃん」は修正に特化したソフトウェアです。「リスピーク」とは、話 し言葉をまとめながら「復唱」することです。リスピーカーの声を音声認識することで高 い精度の結果が得られ、修正が容易になり、リアルタイムに字幕を作成することができます。 講座は、リスピーク養成講座と、修正編集技術を学ぶ講座に分けられます。リスピーク 養成講座には、視覚障がい者に映画を音声で伝えるボランティア団体「シーン・ボイスガ イド」代表岡本典子先生を迎え、正しい発声の基本から始め、正しく内容を伝える技術を 学びます。 修正編集講座には、UDトークの開発者である青木秀仁先生、まあちゃんの開発担当であ る森直之先生を迎え、パソコンの設定から編集技術までの指導をしていただき、最終日に は合同講座として実践に結びつく充実したカリキュラムを企画しています。 なお、この講座は「地域福祉リーディングモデル事業」として採用されています。 このため受講後は、特定非営利活動法人 名古屋難聴者・中途失聴者支援協会の中にある 「難聴者支援ボラ・陽だまり」に入会し、さらなる音声認識通訳の技術を研究していただ きます。初めての方も、聴覚障がい者の支援として通訳の経験を持っている方も、奮って お申込みください。聴覚障がい者の新しい第三通訳の担い手となる方々のご来講をお待ち しております。 ●日 時:平成27年5月30日(土)∼7月5日(日) (全6回、土曜日、最終日のみ日曜日) ●時 間:10:00∼15:00 ●場 所:名古屋市総合社会福祉会館 7階 研修室 名古屋市北区清水四丁目17番1号 地下鉄:名城線「黒川」下車徒歩5分 ●定 員:受講者25名 (リスピーク講座15名・音声認識編集講座10名) ●受講料:無料 ●講座内容: 音声認識編集講座 午前 リスピーク講座 午後 午前 午後 5/30 「UD トーク」① まあちゃん+複合① 基本姿勢・腹式呼吸 母音の発声法・発音法 「UD トーク」② まあちゃん+複合② 子音の発声法 6/13 「UD トーク」① まあちゃん+複合① 腹式呼吸 ・発声タイム 腹式呼吸 ・母音子音の発声 6/20 「UD トーク」② まあちゃん+複合② 腹式呼吸・滑舌練習 詩の練習(50 音) 6/ 6 6/27 7/ 5 鼻濁音と破壊音・訓練 腹式呼吸・歌(50 音) しりとりゲーム (言葉を豊かに) 学 習 会 音声認識編集講座とリスピーク講座との合同 ・正しく話す・正しく伝える ・テーマを決めてトーク 音声認識編集講座は、①(指導)②(復習と使い方の練習、意見交換)の 4 講座です。 ●参加条件: 音声認識編集講座を受講される方はパソコンを持参することができる方となります。 講座修了後、現場実習に参加できる人が条件となります。 ●申込締切:5 月25日(月)※定員になり次第締め切ります。 ◆講師紹介◆【リスピーク講座】 ⃝岡本 典子(おかもと よりこ)氏 元名古屋の東海ラジオの深夜放送「ミッドナイト東海」のDJを務めた。通称リコタンと して、名古屋市民から愛されている。現在、視覚障がい者も映画が楽しめるよう、音声で ガイドボランティアをしている「シーン・ボイズガイド」代表を務める。 ◆講師紹介◆【音声認識編集講座】 ⃝青木 秀仁(あおき ひでひと)氏 Shamrock Records(シャムロック・レコード)株式会社代表取締役 森氏と同じくIAUDアウォード2013にて、音声認識筆談アプリ『UD手書き』でコミュニ ケーションデザイン部門金賞を受賞。音声認識技術に精通し音声認識字幕アプリ『UDトー ク』やハンズフリーカメラアプリ『声シャッター』などの開発も手がける。趣味はラーメ ンの食べ歩き。 ⃝森 直之(もり なおゆき)氏 静岡福祉大学 非常勤講師 IAUD(国際ユニバーサルデザイン協議会)主催のIAUDアウォード2012 コミュニケーシ ョンデザイン部門金賞を受賞。静岡福祉大学では、障害によるバリアを低減する「障害支 援技術論」を教えており、ノートテイクソフト「まあちゃん」や遠隔配信ソフト「ITBC2」 などの支援ソフトウェア開発を手掛けている。現在ウクレレを練習中! 名古屋市社会福祉協議会 地域福祉リーディングモデル事業 助成事業 音声認識通訳とは? この音声認識を使った情報保障は、名古屋難聴者・中途失聴者支援協会が名古屋市社会福祉 協議会の地域福祉リーディングモデル事業「活動資金応援事業」(名古屋市福祉基金財源)によ り、助成を受けて実施するものです。 方法 「UDトーク」と言うアプリと「リスピーク」と呼ばれる手法で行います。UDトークは音声認識を使って 声を文字化し間違った部分を効率よく修正していくことで字幕を作成するアプリです。リスピーク は内容をまとめて「復唱」することです。リスピーカーの声を音声認識することで高い精度の結果 が得られ修正が容易になりリアルタイム字幕を作成することができます。 また原稿を読み上げるような場面は従来どおりデータを出力します。この切替もUDトークで簡単 に行うことができます。 現時点では難聴者の声の音声認識は技術的に難しく、健聴者でも話し方によって音声認識率の 差が顕著に現れることが多いです。その部分をリスピーカーと呼ばれる人材を育成し、音声認識 技術と合わせて利用することでスムーズに負担の少ない情報保障を行えることが期待されます。 音声認識による情報保障の形 名古屋市社会福祉協議会 地域福祉リーディングモデル事業 助成事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 音声認識通訳サポーター養成講座申込書 申込日 年 月 日 《お申込先》 特定非営利活動法人 名古屋難聴者・中途失聴者支援協会 FAX:052-700-3342(担当:荒川) E-mail:[email protected] □リスピーク講座 講 座 □音声認識編集講座 (① 5/30・6/13、② 6/6・6/20)※希望日に⃝を フリガナ 氏 名 住 所 TEL 連絡先 FAX E メール ※複数のアドレスの登録をご希望の方は、複数可です。希望アドレスをご記入ください。 この申込書をFAXで送信される方は、このまま送信してください。 また、メールでのお申し込みの方は、上記必要事項をご記入の上、お申し込み下さい。 【お問い合わせ先】 ※当協会のスタッフは耳が不自由ですので、ご連絡はできる限り、メールかFAXで お願いします。 特定非営利活動法人 名古屋難聴者・中途失聴者支援協会 TEL:052-722-2555(担当:大橋) FAX:052-700-3342(担当:荒川) Eメール:[email protected]
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