浅野英朗氏のコーチ就任と現状 北海道大学漕艇部 監督 稲垣喜彦 茨水会 ML 会員の皆さま 稲垣でございます。江川理事長からの 12/28ML で紹介されていたように浅野英朗氏(H7 年入学)に北大ボート部コーチに就任していただきました。ここでは、江川さんからの ML よりももう少し詳しい経緯と、その後のボート部の「浅野コーチと部員の関わり」につい てご報告いたします。 浅野コーチは、私の監督就任前にも積極的に北大ボート部に関わっていた OB の 1 人で した。その後も浅野コーチは折を見て茨戸に顔を出し、その時その時に適切なアドバイス を部員に出してくれていました。そして、どのようなアドバイスを部員にしたかというこ とも私に報告してくれる、そんな接し方をしてくれていました。 インカレ終了後の茨水会の集まりの 2 次会で浅野コーチより、 「コーチをしたい」という 表現ではなく、 「コーチは必要でしょう。何かお手伝いできることがあればお手伝いしま す。」というニュアンスだったかと記憶しています、そのような申し出をいただきました。 ここの部分が肝心なところです。「インカレの結果」を見てだけの申し出ではないと私は 思います。またそれなりに長い期間冷静に北大ボート部を見続け、そして決して「遠いと ころから傍観している」という距離でもなく、「俺が何とかしてやる」という入れ込んだ近 距離でもない感覚だと私は思っています。 その後、少し時間をおいて江川理事長と相談しながら、私から正式に浅野氏に「コーチ をしていただけないか」と依頼したところです。さらにその後、遠距離からのコーチング を行なっていく際の押えるべき点のやり取りが続いて今に至っています。ただし、この点 については、いまだ継続中で、継続していく中で修正・改善されていくべきものだと思っ ているところです。 以上のやり取りと並行して、 (1) 部員の「全体ミーティング」で、稲垣から浅野氏のコーチ就任についての説明。 (2) 11/2(土)午前~11/4(月)の 3 日間、浅野コーチから茨戸で実際に部員と乗艇し、コー チング始動。と同時に、稲垣・浅野と江川さんをはじめ茨水会幹部の方々と、茨戸 でミーティングを実施。 という流れになります。 更に続きます。 監督である私はコーチではないとは言いながらも、現実に現部員は監督である稲垣の影 響を良くも悪くも受けており、当然ながら浅野コーチのやり方・Rowing に対し「違和感」 というか、どのように浅野コーチと接していけばいいのか随分と戸惑いを見せました。「す ぐそこにはいないコーチ」と「コーチではないけれども、呼べば来てくれる札幌にいる監 督」との間(はざま)とでも言いましょうか。この 2 人から、どのような位置づけでどのよう な経路で部が運営されていくのかという戸惑いと言っていいでしょうか。浅野コーチが茨 戸に来た 11 月上旬から 11 月下旬くらいの 2 週間ほどはそのような状況だったかと思いま す。 しかしながら、そのような戸惑いも私の感覚からすれば今は見受けられません。それは 「すぐそこにいないコーチ」という距離感を埋めるために、いや「距離感」とは関係ない ことなのでしょう、 「コーチをするということは本来こういうことから始めるものだ。 」と いう浅野コーチのからの極めて緻密な要求・情報収集のためのメールのやり取りが猛烈な 勢いでなされ始めたからです。11 月中旬から本格的に始まった「現状把握のための浅野コ ーチから部員へのメール」→「それに回答する部員幹部からのメール」→「それに対する 新たな情報収集と要求」というメールがすでに 100 件以上なされており、しかも一つ一つ のメールが緻密なために、どれを取ってもそれなりに長文です。当初は「浅野⇔部員幹部」 というスタイルだけだったものが、今では冬季練習の小グループ単位で浅野コーチとのや り取りが始まっています。 (浅野の、この労力、時間の割き方は並大抵ではありません。) 加えてこの一連の動きの中で、部員ならびに札幌の若手 OB も動きを見せています。 まずは最大の懸案事項であった学生コーチ不在という問題に対し、4 年目の西間友洸が手 を挙げました。これは部にとって非常に大きいと思います。よく手を挙げてくれました。 (実 は、これからお手元に届く茨水会報の監督原稿を書いた時点(10 月 20 日)では、学生コーチ など出てくる雰囲気ではありませんでした。その辺りの苛立ちを茨水会報に、年甲斐もな く私は書き殴っています。 )また大熊や倉野、それに 6 年目の木村、昨春卒業し札幌に就職 している石川などが、浅野コーチと部員あるいは西間とのあいだを埋めるべく要所要所で 立ち位置を持ち始めています。 部員は、毎週末に行われる全体ミーティングを通して Rowing に関わる勉強会を開いてい ます。また 3 月 1 日の「追いコン」では浅野コーチにも札幌に来ていただき何らかの講演 をしてもらう予定です。 以上、ここまでの経緯を雑駁にまとめました。 私や浅野コーチ、あるいは江川理事長が共通して思うところは、北大ボート部への継続 的な支援体制の構築・確立です。 「いいコーチが来た、いい監督が来た。任せてみよう。」 そしてしばらく経って、 「ダメだった、次はどうする、誰がいる?」ということではなく、 もちろん入れ替わり時は多少の混乱はあったとしても、有る程度中心となる OB による継 続的な支援体制(監督・コーチを含む)の構築です。そしてその土台になるのが、この ML が 手元に届くような OB の皆さまの「 (緩い・薄いかもしれないが)切れてはいない【北大ボ ート部】への関わり」です。 「(緩い・薄いかもしれないが)インカレレースは見に行って その夜の 1 次会はまずは全体で飲みましょう、という関わり」です。 今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。
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