第 4 号 発行日:平成 27 年 3 月 31 日 川崎市市民ミュージアム ボランティア広報紙 パ ル ス みる・きく・あそぶ『ミュージアムまるごと体験』 ボランティアデー大成功!! 昨年に引き続き 2 回目となるボランティアデーを開催。ミュージアムのボランティア 活動を地域の方に広く知っていただき、日頃の活動をまるごと 1 日で体験してもらう イベントです。 ◆日時:平成 26 年 10 月 19 日(日)10:00~16:00 ◆会場:ミュージアム館内・中庭 今回は、「なかはら ゆめ区民祭」(等々力緑地内)と同日開催とし、チラシ相互の インフォメーションや昼休みのコンサート開催など、中原区役所と連携を図りました。 イベントには、展示ガイド(博物館部門・美術館部門)、ワークショップ(ゾートロー プ・ちぎり絵)、昔のあそび体験コーナー(コマ回し、ベーゴマ、竹とんぼなど)、バッ クヤードを含む館内を案内するミュージアムツアーなどを用意しました。小さいお子 さんと一緒でも、チャイルドサポートボランティアがサポートしますので気軽に参加が できます。またミュージアムのボランティア活動が一目でわかるパネルや活動に参 加したい方のための相談コーナーも設けました。 当日は天候にも恵まれ、絶好のイベント日和。中庭での昔のあそび体験コーナ ーは午前・午後ともに、子どもから大人まで大勢の方で賑わい、熱気が伝わってき ました。ワークショップはお子さん連れに大人気。皆さん作品づくりに熱中していま した。展示ガイドは午前・午後合わせて 3 回ずつ実施。どの回も日頃以上の参加者 があり、自然とガイドにも熱が入ったようでした。ミュージアムツアーは午前・午後合 わせて 3 回実施。毎回定員をオーバーしてしまうほどの人気でした。 昼休みには中庭で、川崎市立宮内中学校吹奏楽部総勢 48 名によるコンサート が行われました。アップテンポの数々の演奏は迫力に富み、手拍子を取りながら聴 き入った大勢の方は元気をもらったのではないでしょうか。拍手喝采! 活動を体験し、3 個以上のスタンプを集めると、記念品がもらえるスタンプラリーを 実施しました。中でも、ガチャガチャから出てくる消しゴムは、子どもたちに大人気でした。 今回、中原区内から川崎市外まで、10 歳未満のお子さんから 70 代以上の方、総勢 122 名の方にボランティアデーに参加していた だきました。昨年に比べ参加者数は 70%以上増えました。また 80%以上の方から高い満足度をいただきました。 次回に向けて、創意工夫を凝らした更なる活動の充実を図り、来館者の皆さまに気軽に楽しんでいただけるように、地域に密着 した親しみのあるミュージアムを目指していきたいと思います。 (企画・運営グループ 広報担当 江原) 「市民に顔の見える活動を!」 望月一樹学芸室長にインタビュー -ミュージアムで働くことになったきっかけを教えてください。 学芸員になりたいと思っていましたが、大学を卒業してもなかなか募集がありませんでした。 そんな時、ミュージアムの準備室でアルバイトとして関わっていたら、昭和 63 年のオープン と同時に学芸員の募集があり、働くことになりました。 -学芸員になろうと思ったきっかけは何ですか? また、ご専門分野はなんでしょうか? 中学の時の先生が東京国立博物館に連れて行ってくれた事がありました。その時に展示 してあった黄金の王冠がとてもきれいで、「触って重さを感じたい」と感想文に書いたんで す。そうしたら先生が「学芸員」という職業を紹介してくれて、それで「なってみてもいいかな」 と思ったんです。専門は基本的には日本史です。 -歴史上好きな(尊敬する)人物がいたら教えてください。 好きな、というよりも知ってみたい人物として「藤原行成」がいます。彼は平安時代の三蹟のひとりであり、藤原道長の下で実直な官 僚でもありました。文化と政治の両面を持つ人物として興味があります。 -ボランティア活動に対する率直な感想と、今後期待することはなんでしょうか? 皆さん限られた時間の中で、非常にうまく活動されていると思います。 期待することは、ボランティア経験豊富な方が新しいボランティアを育てる、そのサポートとして学芸員がいる、という形にしてもいい ような気がします。また、ボランティアの活動だけでなく、ミュージアム主催のイベントにも積極的に参加してもらうと有難いですね。 -学芸室長として、これからのミュージアムに期待するもの、将来像などお聞かせください。 学芸室の中での話になりますが、学芸員の顔が見えるミュージアムであって欲しいと思います。学芸員が、講演会など市民と接する 活動を行っていけば、ミュージアムの活動も広がるし、市民にも近い存在になるのではないかと思います。 (スクールプログラムサポートグループ 広報担当 吉田) ※パルスとは、律動・鼓動の puls と友だちの pals を掛け合わせたものです。絶え間ない活動とメンバー相互の輪を表現しています。 フォローアップ研修で収蔵庫見学や講演会、交流会に参加しました 平成 26 年 12 月 20 日にフォローアップ研修が行われました。フォローアップ研 修とは、ボランティア総会から半年経過した時期に、ボランティア活動全般をふ り返り、また、今後の活動に活かすための研鑽を行うものです。はじめに新規登 録メンバー8 名を対象にした研修があり、続いて、全ボランティア対象の研修に 26 名が参加し、写真や映像の収蔵庫を見学しました。そして、写真家 荒木経惟 氏の作品などを見せていただいたり、保管方法を学びました。 また、国立西洋美術館 教育普及室の杉浦央子さんの講演会では、国立西洋美術 館でのボランティア活動の詳細を聞くことができました。その後は、ボランティ アの交流会です。事前アンケートの内容を元に今期の活動を振り返りました。本 紙「パルス」の閲覧状況やブログなどの新しい活動について、活発な意見が交わされました。 (チャイルドサポートグループ 広報担当 石井) ◎アウトリーチ活動がスタート◎ ◎他館ボランティア研修に参加して◎ 出前型のボランティア活動である、アウトリーチ活動を始め ました。川崎市立川崎病院小児病棟で、入院中の子ども たちを対象にワークショップ活動を行っています。川崎病 院では病院運営の一環として、既に「本の読み聞かせ」や 「病棟案内」など、ボランティアを広く受け入れています。 昨年 7 月から活動を開始、2 月 3 日で 4 回目を迎えました。 平日の午後、職員とボランティアが病院に向かいます(活 動機材を運ぶためミュージアムの車も動員)。小児病棟の プレイルームにシートを敷き、「ちぎり絵」や「ゾートロープ」 の準備をします。子どもたちや保護者が会場に来て、最初 は、「何をするのかな?」という表情だった子も、次第に打 ち解け楽しみながら作品作りに励んでくれます。明るく、楽 しんでいる子どもたちの笑顔が、ボランティアの最大の喜 びです。 この研修は、他の美術館・博物館を訪ねて訪問先の ボランティア組織と交流し学び合い、そこで得た経 験や知識を今後に活かすことが目的です。今年度 の訪問先は世田谷美術館。ここでは、ボランティア が展覧会のガイドをする際に、「対話型鑑賞」という 美術作品鑑賞法を導入し、活動されています。 当日の研修内容は、相互の活動紹介、対話型鑑賞 法による展示ガイド体験、企画展連携のワークショッ プ体験、昼食時の交流会でした。昼食では、先方の 皆様お手製のおでんを美味しくいただきました。世 田谷美術館の皆さまありがとうございました。 (ワークショップグループ 蔵本) (展示ガイドグループ[美術館部門] 山中) ◎ 今後の活動予定 ◎ 展示ガイド(美術館部門) 4 月 5 日(日)・19 日(日)11:30/13:30/14:30 展示ガイド(博物館部門) 4 月 12 日(日)・26 日(日)13:30/14:30 ワークショップ 4 月 19 日(日)14:00~「ちぎり絵 春のしおり作り」 5 月以降の予定は、ミュージアムカレンダーまたはミュージアムの Web サイト (http://www.kawasaki-museum.jp)をご覧ください。 ◎ミュージアムボランティア募集中◎ ミュージアムでは、ボランティアスタッフを募 集しています。ミュージアム HP もしくは募集 チラシで詳細をご確認の上、メールにてご応 募ください。 応募締切:平成 27 年 5 月 19 日(火) 問合せ:044-754-4500 教育普及担当 ~編集後記~ 来館者とミュージアムの架け橋となるボランティアは、現在 7 グループ、75 名が活動中。今号では、第 2 回ボランティアデーやフ ォローアップ研修のほか、外に出向いての活動や他館との交流など掲載。ミュージアム内に留まらない活動の広がりを感じてい ただけたでしょうか。各チームの活動はミュージアム HP 内スタッフブログで紹介しています。ぜひ、ご覧ください。 (ワークショップグループ 広報担当 高井) 発行者:ミュージアムボランティア 広報担当 発行責任者:川崎市市民ミュージアム http://www.kawasaki-museum.jp
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