(第2号)2015/04発⾏ ○ 注目の入居企業! 株式会社Lafla ――会社の概要についてお聞かせください。 弊社は2006年にJST(独⽴⾏政法⼈科学技術振興機構)の⼤学 発ベンチャー創出推進制度の採択を受け、約2年間の九州⼤学に おいての準備期間を経て2008年に起業致しました。 九州⼤学で培ったデータマイニング技術をコア技術として、「す べての情報に道筋を」を経営理念とし、世の中の⼈々が、これから の情報社会において、氾濫するデータに溺れることのない有意義 なデータ活⽤⼿段を提供し、データオリエンテッドで、より充実し た社会の実現に貢献することを⽬指し、設⽴以降、さまざまな企業 様に対して、データ分析やデータ蓄積の仕組み構築を⾏ってまい りました。 また、2014年7⽉には、横浜を拠点として主にWebサイトのア クセス解析サービスを展開している (株)インフォキューブと、経 営統合を⽬的としたホールディング会社 (株)インフォキューブ LAFLAを設⽴し、両社の強みを融合させたサービスを現在開発中 です。 ります。ターゲット市場 としては現段階ではB2B 分野(作業分析)を⽬指し ており、現在、宿泊施設、 病院、鉄道事業者、倉庫、 オフィス、店舗などから の引き合いを頂戴し、導⼊前の実証実験を順次⾏っているところ で、2014年秋には星野リゾートの「星のや 軽井沢」でも実証実験 を⾏いました。 iBeaconは、2013年の9⽉に登場したばかりの新しい装置で、 発表以来さまざまな企業がiBeaconを⽤いたサービスをリリース してきております。そのため、サービスの内容はもちろんですが、 開発スピードが重要となるので、弊社と(株)インフォキューブに て、これまでの開発資産・ノウハウを駆使して、早期のサービス 提供に向けて⽇々奮闘しております。 ――今後の展望についてお聞かせください。 GeoSTRATOSは、IoT(Internet of Things:モノのインター ネット化)時代に向けての第⼀歩となるサービスで、今後⾝の回 りには、さまざまなセンサーデバイスがあふれ、あらゆる情報 が収集できるようになると⾒込んでおります。これまではデジ タル空間での⾏動(Webサイトの閲覧等)は細かく定量化・分析 ――現在開発中の新製品についてお聞かせください。 新製品(サービス)として、リアルタイム⼈流解析サービス 「GeoSTRATOS」を開発・展開中です。 GeoSTRATOSは、Apple社のiBeaconとiPhone, Android等の スマートフォンを⽤いて、たとえば店舗内や⼯場などの屋内で され、マーケティング⾰命を起こしましたが、今後はIoTにより リアル空間での⾏動・状況も定量化され、これらをインターネッ ト上の⾏動と合わせて分析することで、より精度の⾼いマーケ ティングが可能になると考えています。こうした時代に向けて、 デジタル空間での⾏動とリアル空間での⾏動を⼀元的に蓄積・分 析できるプラットフォームの提供と同時に、福岡をその開発拠 スマートフォンを所持した⼈の動き(動線)を収集し、その状況 点として発展させていくことを⽬指しております。 を可視化するものです。 【企業情報】 現在は初期バージョンがほぼ完成し、今春から全国規模の⼯ 場にて作業員の動線解析(作業分析)としての利⽤が決まってお 株式会社Lafla(ラフラ) 平成21年4⽉⼊居 代表取締役 宥免 達憲 http://www.lafla.co.jp TEL:092-986-4662 【LSIセンター通信 2015.04⽉号(第2号)もくじ】 ○注⽬の⼊居企業!『㈱Lafla』p.1 ○新⼊居者のご紹介『オレンジ㈱/㈱E-パートナーズ/㈱オンテック』p.2-3 ○⼊居者交流イベント開催報告 p.3 ○ご案内『平成27年度海外ビジネス戦略推進⽀援事業の公募について』p.4 ○REPORT!『ファンドin九州2014』p.4 1 ○ 新入居者のご紹介① オレンジ株式会社 ○LSIセンター⼊居のきっかけ 現在の取引先の近くであり利便性が良かったことが⼊居 【⼊居⽇】平成26年12⽉ 【代表者】代表取締役 ⼭本 義夫 【設⽴】平成27年1⽉ 【本社所在地】福岡県福岡市早良区百道浜 ○会社の概要 のきっかけです。また、組込デバイス、ハードウェア等の 開発を⾏っている企業が数多く⼊居しているので、⼊居企 業の皆様と連携した製品やソリューションの開発ができれ ばと考え、LSIセンターに⼊居しました。 ○今後の展望、これから⼒を⼊れていきたいこと ウェブサイトの運営管理、ウェブサイト・スマートフォンア プリケーションの作成、ウェブ技術を組み合わせたソリュー ションの提供等のITソリューション事業を展開しています。 また、IoT時代の到来に向けて、センサー関連の新規事業の マネジメントや各種ハードウェアとウェブシステムを組み合 わせた製品の開発・ソリューションの提供に取り組んでいま す。 これまでの⾃治体や公共サービスへのモバイルサービ ス・ソリューションの提供実績を背景に、いくつかのサー ビスモデルをパッケージ化し、広範囲に展開したいと考え ています。また、パッケージ導⼊の過程で起こる課題に積 極的に取り組み、ハードウェアとソフトウェアを融合した 新サービスや新デバイスの開発・提供を⽬指していきます。 株式会社E-パートナーズ 【⼊居⽇】平成27年2⽉ 【代表者】代表取締役 合瀬 亙 【設⽴】平成21年12⽉ 【本社所在地】福岡県福岡市早良区賀茂1-35-8 101 【TEL】092-407-5614 【Mail】[email protected] 【HP】http://www.4e-partners.co.jp 【担当者】代表取締役 合瀬 亙 ○会社の概要 弊社は無機ELを使った製品作りを⾏っております。 設⽴当初バックライトとして扱ってきましたが需要が⾒込めず、その後検討を重ね、ELの特 徴である、厚さ1mm以下の薄くて軽い光源を活かすため、電光ポスター、また安全安⼼をテーマ としたものづくりに切り替え今⽇まで企画開発を⾏ってまいりました。 ポスターとしてはサントリー⽩州、BMWなどで、3次元表現できるように光の動きを表現、ま た安全⽤品としては電光セーフティベスト、⼯事⽤標識、最近では福岡県の依頼を受けEL⽔位 指⽰標などを開発してまいりました。 ○LSIセンター⼊居のきっかけ 弊社は創業以来無機EL事業に携わってまいりました。今後も無機ELを使っての製品開発 は続けてまいりますが、将来的には有機EL導⼊を視野に⼊れています。現在、研究⾯では有機 ELが先⾏し、特にEL材料の研究分野では九州⼤学が中⼼となり開発が進められております。 無機ELは価格⾯で有機ELに⽐べ安価ですが、輝度、消費電⼒的には有機ELが勝ります。有 機ELは、価格⾯、耐久性、⼤型化が進めばLED同様需要の拡⼤が⾒込め、製品開発⾯で今後⼤ 学との連携を図るため、当センターへの⼊居を希望しました。 ○現在取り組んでいる新事業開発について 現在、EL⽔位指⽰標などEL標⽰板とソーラーパネルを組み合わせたソーラー発電式EL標 ⽰板の制作を⽬指しております。遠隔操作、各種センサーとの組み合わせにより、受電設備のな い場所での安全対策に繋げるため、⾃治体などの協⼒を得て推進して⾏きたいと考えております。 2 ○ 新入居者のご紹介② 株式会社オンテック 【⼊居⽇】平成27年3⽉ 【代表者】代表取締役 中⼭ 修 【設⽴】昭和51年4⽉ 【本社所在地】⼤阪府吹⽥市垂⽔町3丁⽬20番27号 【HP】http://www.ontec.co.jp 【TEL】090-2282-4399(本社 06-6338-8581) 【Mail】[email protected] 【担当者】⼭⼝ 博⽂ ○会社の概要 「⾃創技術集団⽴社」を⽬指し、①プリント回路関連事業(設計〜基板製造〜実装・ 組⽴の⼀貫⽣産体制) ②システムソリューション事業(省配線制御伝送システム開発) ③ビデオコミュニケーション事業(業務⽤映像機器開発)の3事業体制で事業運営を ⾏っております。常に時代の流れを読み、顧客ニーズ、シーズの調査・分析を加え、 ニッチな市場性を追求、最先端技術を駆使し、積極的に新たな事業の創出に取り組み、 特⾊ある事業化を⽬指しております。 ○LSIセンター⼊居のきっかけ 今期、創⽴40周年を迎えるにあたり、会社として⼤きな、2つの事業プロジェクトを⽴ち上げました。 ①プリント回路事業として、関⻄・中部・関東に続き、新たに、九州地区にて事業展開を進める。 ②⾃社商品である半導体製造機器向け省配線制御システムの新商品開発を進める。 そのプロジェクト、設計開発技術の拠点として、LSI総合開発センターにて、事業展開を進める事となりました。 ○⾃社の強み、特に⼒を⼊れている分野、得意分野について プリント回路事業の特徴としては、⾃社⼯場(基板⼯場・実装⼯場)を持つ事で、設 計〜基板製造〜基板実装の⼀貫⽣産環境が整っています。またその環境がある事で、 QCDにこだわったプリント基板を御提供する事が出来ます。基板設計技術に関しては、 SIM設計技術(EMC対策設計・SI解析・PI解析等)による⾼難易度プリント基板設計を得 意とし、関⻄,中部,関東の各ユーザー様から、その基板設計技術⼒を⾼く御評価いた だいております。 ○ 入居者交流イベント開催報告 12/16(火) 名刺交換会 3/12(木) ランチ交流会 会場:LSIセンター4F交流サロン(18:00〜19:00) 会場:LSIセンター4F交流サロン (12:00〜14:00) 12⽉16⽇にLSIセンター4F交流サロン にて「名刺交換会」を開催しました。LSIセ ンターの⼊居者交流会は久しぶりに開催 されたということもあり、皆さんとても熱 ⼼に名刺交換・情報交換をされていました。 参加者アンケートでは、「こういう機会を 待っていました」「どんな事業をされてい る企業さんなのかが分かり、今後⼀緒に 仕事ができるかもしれません」等の声を 3⽉12⽇にLSIセンター4F交流サ ロンにて「ランチ交流会」を開催し ました。お昼の時間帯の交流会は初 めての企画でしたが、お昼ごはんを ⾷べながら、みなさん和やかな雰囲 気でお話されていました。 お集まりいただきありがとうご ざいました。 頂戴しました。 LSIセンターでは、これからもいろいろ な形で⼊居者交流の場を企画していく予 定です。今回は残念ながら都合がつかず ご参加いただけなかった⼊居者様も、次 回のご参加をお待ちしております。 3 ○ ご案内 『平成27年度海外ビジネス戦略推進支援事業』の公募について 海外市場に活路を⾒出そうとする中⼩企業・⼩規模事業者の海外展開に向けた戦略策定や販路開拓につなげる ため、F/S(実現可能性調査)⽀援に加え、Webサイトの外国語化、物流体制の構築等を⽀援します。 【⽀援メニュー】 【補助対象経費】 以下の経費の2/3について、中⼩機構が負担します。 (補助限度額160万円) (1)市場調査費 (2)翻訳・通訳費 (3)旅費 (4)Webサイト(海外取引実施⽬的)構築費⽤ □ 国内での事業計画策定⽀援 海外展開における事業計画策定のため、国内での事前の情報収集等につい て効果的なアドバイスを⾏います。 □ 海外での現地調査⽀援 海外現地に精通した中⼩企業基盤整備機構(以下、中⼩機構という)の専⾨ 家⼜はコンサルティング企業などが現地調査に同⾏し、現地調査のために 必要な調査費⽤の補助を⾏います。 【募集期間】 平成27年3⽉6⽇(⾦)〜5⽉29⽇(⾦) ⼀次締切:平成27年4⽉10⽇(⾦)必着 ⼆次締切:平成27年5⽉29⽇(⾦)必着 □ Webサイト(海外取引実施⽬的)構築⽀援 中⼩企業・⼩規模事業者がITを活⽤した効率的・効果的な海外販路の構築 を⾏うため、専⾨家が効果的なWebサイト作成に向けたアドバイスを⾏う とともに、Webサイトを外国語化する費⽤を補助します。 (終了) 詳しくは、以下のURLにある公募のご案内をご確認ください。 □ 物流・決済⽀援 http://www.smrj.go.jp/keiei/kokusai/fs/boshu.html 中⼩企業・⼩規模事業者に効果的な物流、決済サービスの活⽤についてア ドバイスを⾏うとともに、物流企業とのマッチング機会の提供を⾏います。 中⼩機構では海外展開に向けてこのような⽀援も⾏っています!! □中⼩企業国際化⽀援アドバイス制度 海外ビジネスの専⾨家が、経営⽀援の観点に⽴ったアドバイスを提供しています。 さらに、このサービスは「無料」ですので、課題の解決まで「何度でも」ご利⽤頂くことができます。 (原則、地域本部にお越しいただきます。事前に申し込みが必要となります。) 詳しくは、以下のURLからご確認ください。 http://www.smrj.go.jp/keiei/kokusai/advice/index.html 【お問い合わせ】 中⼩機構九州本部 国際化⽀援課 〒812-0038 福岡市博多区祗園町4-2サムティ博多衹園BLDG. TEL:092-263-1535 ○ REPORT! 『ファンドin九州2014』 中⼩機構九州主催の「ファンドin九州2014」がJR博多シティで 開催されました。 「ファンドin九州」とは、九州・沖縄(⼀部⼭⼝県を含む)地域の有 望なベンチャー・中⼩企業が “21世紀の九州・沖縄の経済・産業界 を担う企業” に成⻑・発展することを⽬標に、九州を中⼼とした投 資機関(ベンチャーキャピタル等)に対して、 め、4社の企業がプレゼンテーションを⾏いました。 プレゼンテーションでは、代表者の皆様が各社25分の持ち 時間の中で、⾃社の特徴、事業に対する思い、事業計画等に ついて熱く語りました。発表終了後は、それぞれの商談室に 分かれて投資機関との個別商談を⾏いました。 ㈱Lafla様の商談室には数多くの投資機関の ビジネスプランのプレゼンテーションを⾏い、 ⽅々が来られ、同社の事業や資⾦計画等に関 投資機関との資⾦調達マッチングを促進する する意⾒交換が⾏われました。いくつかの投 場として開催されています。 資機関からは投資に関する前向きな話があり、 3⽉2⽇に⾏われた「ファンドin九州2014」に 今後の資⾦調達につながる商談となりました。 は、ベンチャーキャピタル等の投資機関14社が 参加し、LSIセンター⼊居企業の㈱Lafla様を含 LSIセンター通信 (2015.04⽉号/第2号) 【発⾏】 (公財)福岡県産業・科学技術振興財団(ふくおかIST) 先端半導体部 企業⽀援グループ 福岡システムLSI総合開発センター1F事務室 〠814-0001 福岡県福岡市早良区百道浜三丁⽬8番33号 [TEL]092-832-7151 [FAX]092-832-7152 [E-mail][email protected] [URL]http://www.ist.or.jp/lsi/ 福岡システムLSI総合開発センター・・・シリコンシーベルト(SSB)福岡プロジェクトの中核施設として平成16年11⽉にオー プンしました。ICT、半導体関連企業の⼈材育成から研究開発、事業展開までを総合的、⼀元的に⽀援しています。 4 (IM:⽥中)
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