アースデッキ®の留意点とメンテナンス アースデッキEX、DW、RVはJIS A 5741「木材・プラスチック複合材」に準拠する廃プラスチックと木質系廃材の複合デッキ材です。表面にサン ディング加工を施すことでより自然な木質感を表現しています。取扱いやメンテナンスには下記の注意事項をよくお読みになり正しくご使用 ください。 ※当社標準品以外の使用及び標準施工以外の施工による不具合については免責をさせていただきます。 設計および施工の留意点 納品から施工までの保管方法 ■板厚・根太ピッチの選定 アースデッキEX、DW、RVともに等分布荷重を3,500N/㎡としてハッ ト型鋼製根太ピッチを設定しています。 (下記参照) ●搬入時の木製パレットやゲタ(角材約300∼400㎜ピッチ)を使用 し水平を保った状態で保管してください。従って現場搬入時のパ レットやゲタは施工が完了するまで処分しないでください。壁面 に立てかけての保管は反りや曲りの原因になりますので絶対にお 避けください。 デッキサイズ 根太ピッチ 根太固定ピッチ アースデッキEX t30×w145㎜ 500㎜ 1,000㎜ アースデッキDW t30×w193㎜ 500㎜ 1,000㎜ アースデッキRV t25×w145㎜ 400㎜ 1,000㎜ ※根太材は必ずハット型鋼製根太(KN6330)をご使用ください。針葉樹根太材はご使用にな らないでください。 ■サイズについて アースデッキEX、DW、RVともに長さ方向はカタログ表記長さより若 干長めのため、現場にて定寸カットしてご使用ください。 ■在庫・納期の確認 一部受注生産品もございます。必ず在庫・納期をご確認いただき早 めのご発注をお願いします。 ■目透し巾 人工木材は環境や条件により膨張することがあります。 この変化に 対応するために巾方向の目地幅は5㎜標準としてください。また床 下の湿気も膨張の原因となりますのでデッキ下部基礎床面には必 ず水勾配を設け、雨水等が滞留しないようにしてください。デッキ下 部は密閉せず、常時換気ができるのが望ましい状態です。 巾方向の目地 アースデッキEX 5㎜ アースデッキDW 5㎜ アースデッキRV 5㎜ ■樹液について ●木粉入り樹脂製品のため、中空部に入った雨水等により褐色の色 水が出ることがあります。 ●木の成分と金属(鉄・銅)が反応して黒ずむことがありますので、金 属類を直接デッキ面におかないでください。また工事中の金属切 粉が残らないようにしてください。 ■経年変化について ●経年変化によりデッキ表面にチョーキング現象が発生し、衣類等 に粉が付着することがあります。 ●紫外線による退色は天然木ほどの変化はありませんが、経年変化 により多少の退色がみられる場合があります。 ■静電気について 木粉樹脂製品のため、施工場所の環境により静電気が発生する場 合があります。 より安全性を高めるには「アースデッキEX帯電抑制タ イプ」をおすすめします。 ■施工について ●施工場所の外気温差・湿度の影響を受け、伸縮や膨張変形する場 合があります。 ●アースデッキEXをビス留めする場合は、長手方向小口面から20㎜、 巾方向から20㎜の位置でビス留めしてください。 (端部等の一部) ●アースデッキDWをビス留めする場合は、長手方向小口面から20㎜、 巾方向から25㎜の位置でビス留めしてください。 (端部等の一部) ●アースデッキRVをビス留めする場合は、長手方向小口面から20㎜、 巾方向から17.5㎜の位置でビス留めしてください。 (端部等の一部) ●施工に際してはハット型鋼製根太をはじめ弊社純正部品をご使用ください。 ●温泉浴場等に使用される場合は泉質成分によって変色する場合があります。事前にカッ トサンプル等で変色の確認をしてからご採用ください。 ●床用デッキ材のため、壁面への施工には注意が必要です。詳しくは弊社営業にお問い合わせく ださい。 ●水に濡れないように保管してください。 使用上の留意点 ●素足歩行も可能ですが、夏場は直射日光により表面温度が急激に 高くなり、火傷するおそれがありますのでご注意ください。 ●重い物を落したり、強い衝撃を与えないでください。デッキ材の破 損につながりけがをするおそれがあります。 ●製品の上で焚火や花火等をしないでください。火災のおそれがあ り大変危険です。燃焼ガス成分は木材とほぼ同じです。 ●表面に揮発性の有機溶剤(ガソリンや灯油等)をこぼさないように してください。変色や変形の原因になります。 こぼした場合はすぐ にふき取ってください。 日常のメンテナンス ●日常の清掃はホウキ掛けで行ってください。定期的な清掃をおす すめします。 ●汚れが目立つ場合には、水で希釈した中性洗剤を使用しデッキブ ラシ掛けを行ってください。洗剤が残らないように充分な水で洗 い流して乾燥させてください。 ●タバコの焦げ跡や小さな擦り傷等はサンドベーパーまたは金ブ ラシ掛けしてください。サンディング跡は残りますが、焦げ跡等は 目立ちにくくなります。 ●付着したチューインガム等はヘラ等を使用して除去してください。 ●床下が長期的に湿潤状態であると、デッキ材に大きな反り・ねじ れ・膨張が生じる場合があります。継続的な湿潤状態を避けるた めにも排水ドレン等は定期的に清掃してください。 ●デッキ材の目透し目地部分に詰まったゴミ・砂・礫・木の葉は床下 の通気を妨げることになります。放置せずに目視点検で早めに除 去してください。 ●アースデッキEX、DW、RVともに経年変化での変色は遅く、天然木 に比べてササクレや毛羽立ちはほとんど生じません。表面の塗装 も必要ありません。
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