【中学中間・期末試験問題集(過去問):数学 2 年】 Home [http://www.fdtext.com/dat/ ] 【】速さ①:中継地点 [問題](1 学期期末) A 地から 36km 離れた C 地に行くのに,途中の B 地までは時速 4km で歩き,B 地 から C 地までは時速 12km で自転車で走ったら,全体で 4 時間かかったという。次の 問いに答えなさい。 (1) A 地から B 地までの道のりを x km,B 地から C 地までの道のりを y km として, 連立方程式を作りなさい。 (2) A 地から B 地,B 地から C 地までの道のりをそれぞれ求めなさい。 [解答欄] [解答] (1) AC 間の距離は 36km なので, x + y = 36 ・・・① AB 間でかかった時間は x y 時間,BC 間でかかった時間は 時間 4 12 全体で 4 時間かかっているので, x y + = 4 ・・・② 4 12 x + y = 36 連立方程式は, x ・・・答 y 4 + 12 = 4 (2) ①,②の連立方程式を代入法で解く(加減法も可)。 ①より y = 36 − x ・・・①’ x 4 ②の両辺に 12 をかけて分母を払うと, × 12 + y × 12 = 4 × 12, 3 x + y = 48 ・・・②’ 12 ①’を②’に代入すると, 3 x + (36 − x ) = 48, 2 x = 12, x = 6 x = 6 を①’に代入すると, y = 36 − 6 = 30 ゆえに, x = 6, y = 30 1 これは問題にあてはまる。 よって,AB 間は 6km,BC 間は 30km である。・・・答 [解説] ・速さの問題では,(時間)=(距離)÷(速さ)= 距離 の公式を使う。 速さ ・速さの問題では,図をかくとわかりやすい。与えられた条件をすべて図に記入し, 図を見ながら,距離とかかった時間に注目して式を作る。 ・距離について (AB 間の距離)+(BC 間の距離)=36 x + y = 36 ・・・① ・かかった時間について (AB 間にかかった時間)+(BC 間にかかった時間)=4 (AB 間の距離)÷4+(BC 間の距離)÷12=4 x ÷ 4 + y ÷ 12 = 4, x y + = 4 ・・・② 4 12 ・①,②を連立方程式として解く。 ・最後に計算の結果求めた x, y の値を一応,吟味する。計算間違え等がなくて,出 てきた答えが負の数になったりしたら, 「解なし」が正解になる。中学数学では,この ような「解なし」の問題はほとんど出題されないため,通常は, 「これは問題にあては まる。」と書いておけばよい。 [問題](2 学期中間) 全長が 12km のコースをスタートから A 地点までは自転車で進み,A 地点からさき は自転車を降りて走ります。自転車の速さが毎時 16km,走る速さが毎時 8km のとき にはスタートからゴールまで 1 時間かかりました。自転車で進んだ道のりを x km, 走った道のりを y km として,次の問いに答えなさい。 (1) x, y についての連立方程式をつくりなさい。 (2) (1)の連立方程式を解いて,自転車で進んだ道のりと走った道のりを求めなさい。 2 [解答欄] [解答] (1) 全長は 12km なので, x + y = 12 ・・・① x km を毎時 16km で走るのにかかる時間は かかる時間は x 時間, y km を毎時 8km で走るのに 16 x y y 時間なので, + = 1 ・・・② 16 8 8 x + y = 12 よって,求める連立方程式は, x ・・・答 y 16 + 8 = 1 (2) ①,②の連立方程式を代入法で解く(加減法も可)。 ①より y = 12 − x ・・・①’ ②の両辺に 16 をかけて分母を払うと, x + 2 y = 16 ・・・②’ ①’を②’に代入すると, x + 2(12 − x ) = 16, x + 24 − 2 x = 16, − x = −8, x = 8 x = 8 を①’に代入すると, y = 12 − 8 = 4 ゆえに, x = 8, y = 4 これは問題にあてはまる。 よって,自転車で進んだ道のりは 8km,走った道のりは 4km である。・・・答 [解説] ・速さの問題では,(時間)=(距離)÷(速さ)= 距離 の 速さ 公式を使う。 ・速さの問題では,図をかくとわかりやすい。与え 3 られた条件をすべて図に記入し,図を見ながら,距離とかかった時間に注目して式を 作る。 ・距離について (スタート∼A)+(A∼ゴール)=12 x + y = 12 ・・・① ・かかった時間について (スタート∼A 間でかかった時間)+(A∼ゴール間でかかった時間)=1 (スタート∼A 間の距離)÷16+(A∼ゴール間の距離)÷8=1 x ÷ 16 + y ÷ 8 = 1, x y + = 1 ・・・② 16 8 ・①,②を連立方程式として解く。 ・最後に計算の結果求めた x, y の値を一応,吟味する。通常は, 「これは問題にあて はまる。」と書いておけばよい。 [問題](1 学期期末) A 市から 160km はなれた B 町へ自動車で出かけました。A 市から途中の C 市まで は時速 80km で走り,C 市から B 町までは時速 40km で走ったところ 2 時間 30 分か かりました。A 市から C 市,C 市から B 町までのそれぞれの道のりを求めなさい。 [解答欄] 4 [解答] A 市∼C 市間を x km,C 市∼B 町間を y km とする。 合計 160km の道のりなので, x + y = 160 ・・・① A 市∼C 市にかかった時間は x y 時間,C 市∼B 町にかかった時間は 時間なので, 80 40 x y + = 2.5 ・・・② 80 40 (2) ①,②の連立方程式を代入法で解く(加減法も可)。 ①より y = 160 − x ・・・①’ ②の両辺に 80 をかけて分母を払うと, x + 2 y = 200 ・・・②’ ①’を②’に代入すると, x + 2(160 − x ) = 200, x + 320 − 2 x = 200, − x = −120, x = 120 x = 120 を①’に代入すると, y = 160 − 120 = 40 ゆえに, x = 120, y = 40 これは問題にあてはまる。 よって,A 市∼C 市間は 120km,C 市∼B 町間は 40km である。・・・答 [解説] ・まず求めるものを x, y とおく。 「A 市から C 市,C 市から B 町までのそれぞれの道のりを求めなさい。 」とあるの で, A 市∼C 市間を x km,C 市∼B 町間を y km とおく。 ・速さの問題では,(時間)=(距離)÷(速さ)= 距離 の公式を使う。 速さ ・速さの問題では,図をかくとわかりやすい。与えられた条件をすべて図に記入し, 図を見ながら,距離とかかった時間に注目して式を作る。 ・距離について (AC 間の距離)+(CB 間の距離)=160 x + y = 160 ・・・① ・かかった時間について (AC 間にかかった時間)+(CB 間にかかった時間)=2.5 5 (AC 間の距離)÷80+(CB 間の距離)÷40=2.5 x ÷ 80 + y ÷ 40 = 2.5, x y + = 2.5 ・・・② 80 40 ・①,②を連立方程式として解く。 ・最後に計算の結果求めた x, y の値を一応,吟味する。通常は, 「これは問題にあて はまる。」と書いておけばよい。 [問題](2 学期期末) 峠をはさんで 18000m 離れた A,B 両地がある。A 地から B 地まで行くのに,A 地 から峠までは時速 3km,峠から B 地までは時速 5km で歩いて,全体で 5 時間かかっ た。このとき,A 地から峠まで,峠から B 地まではそれぞれ何 km か求めなさい。 [解答欄] [解答] A 地から峠までを x km,峠から B 地までを y km とする。 A,B 両地間は 18000m=18km なので, x + y = 18 ・・・ ① A 地から峠までは時速 3km で歩いたので,かかった時 間は x 時間,峠から B 地までは時速 5km で歩いたので, 3 かかった時間は y 時間, 5 全体で 5 時間かかったので, x y + = 5 ・・・② 3 5 6 ①,②を代入法で解く。まず,②の両辺に 15 をかけると, 5 x + 3 y = 75 ・・・②’ ①より y = 18 − x ・・・①’ これを②’に代入すると, 5 x + 3(18 − x ) = 75, 5 x + 54 − 3 x = 75, 2 x = 21, x = 10.5 x = 10.5 を①’に代入すると, y = 18 − 10.5 = 7.5 これらは問題にあてはまる。 よって,A 地から峠までは 10.5km,峠から B 地までは 7.5km。・・・答 [問題](2 学期期末) A さんが家から 1200m 離れた駅まで行くのに,はじめは分速 80m で歩き,途中か ら分速 120m で走ったところ 12 分かかった。次の問いに答えなさい。 (1) A さんの歩いた道のりを x m,走った道のりを y m として連立方程式を立てなさ い。 (2) (1)の連立方程式を解いて,A さんの歩いた道のり,走った道のりをそれぞれ何 m か求めなさい。 [解答欄] [解答] (1) 家から駅まで 1200m なので, x + y = 1200 ・・・① 分速 80m で x m 歩くのにかかる時間は 間は x 分,分速 120m で y m 走るのにかかる時 80 x y y 分で,合計 12 分かかっているので, + = 12 ・・・② 80 120 120 7 x + y = 1200 よって求める連立方程式は, x y 80 + 120 = 12 (2) ①,②の連立方程式を代入法で解く(加減法も可)。 ①より y = 1200 − x ・・・①’ ②の両辺に 240 をかけて分母を払うと, 3 x + 2 y = 2880 ・・・②’ ①’を②’に代入すると, 3 x + 2(1200 − x ) = 2880, 3 x + 2400 − 2 x = 2880, x = 480 x = 480 を①’に代入すると, y = 1200 − 480 = 720 ゆえに, x = 480, y = 720 これは問題にあてはまる。 よって,歩いた道のりは 480m,走った道のりは 720m である。・・・答 [解説] ・速さの問題では,(時間)=(距離)÷(速さ)= 距離 の公式を使う。 速さ ・速さの問題では,図をかくとわかりやすい。与えられた条件をすべて図に記入し, 図を見ながら,距離とかかった時間に注目して式を作る。速さを変えた地点を P 地点 とする。 ・距離について (家∼P 間の距離)+(P∼駅間の距離)=1200 x + y = 1200 ・・・① ・かかった時間について (家∼P 間にかかった時間)+(P∼駅間にかかった時間)=12 (家∼P 間の距離)÷80+(P∼駅間の距離)÷120=12 x ÷ 80 + y ÷ 120 = 12, x y + = 12 ・・・② 80 120 ・①,②を連立方程式として解く。 ・最後に計算の結果求めた x, y の値を一応,吟味する。通常は, 「これは問題にあて はまる。」と書いておけばよい。 8 [問題](2 学期中間) 1600m はなれた駅へ行くのに,はじめ分速 50m で歩いていたが,途中で遅れそう だと思い,速さを分速 60m にしたところ,出発してからちょうど 30 分後に駅に着き ました。分速 50m で歩いた道のりと分速 60m で歩いた道のりを求めなさい。 [解答欄] [解答] 分速 50m で歩いた道のりを x m,分速 60m で歩いた道のりを y m とする。 駅まで 1600m なので, x + y = 1600 ・・・① 分速 50m で歩いた時間は 分なので, x y 分,分速 60m で歩いた時間は 分で,合計時間は 30 50 60 x y + = 30 ・・・② 50 60 ①,②の連立方程式を代入法で解く(加減法も可)。 ①より y = 1600 − x ・・・①’ ②の両辺に 300 をかけて分母を払うと, 6 x + 5 y = 9000 ・・・②’ ①’を②’に代入すると, 6 x + 5(1600 − x ) = 9000, 6 x + 8000 − 5 x = 9000, x = 1000 x = 1000 を①’に代入すると, y = 1600 − 1000 = 600 ゆえに, x = 1000, y = 600 これは問題にあてはまる。 よって,分速 50m で歩いた道のりは 1000m,分速 60m で歩いた道のりは 600m。・・ ・答 9 [解説] ・まず求めるものを x, y とおく。 「分速 50m で歩いた道のりと分速 60m で歩いた道のりを求めなさい。 」とあるので, 分速 50m で歩いた道のりを x m,分速 60m で歩いた道のりを y m とする。 ・速さの問題では,(時間)=(距離)÷(速さ)= 距離 の公式を使う。 速さ ・速さの問題では,図をかくとわかりやすい。与えられ た条件をすべて図に記入し,図を見ながら,距離とかか った時間に注目して式を作る。 ・距離について (分速 50m で歩いた距離)+(分速 60m で歩いた距離)=1600 x + y = 1600 ・・・① ・かかった時間について (分速 50m で歩いた時間)+(分速 60m で歩いた時間)=30 (分速 50m で歩いた距離)÷50+(分速 60m で歩いた距離)÷60=30 x ÷ 50 + y ÷ 60 = 30, x y + = 30 ・・・② 50 60 ・①,②を連立方程式として解く。 ・最後に計算の結果求めた x, y の値を一応,吟味する。通常は, 「これは問題にあて はまる。」と書いておけばよい。 [問題](1 学期期末) A さんは 9 時に家を出発して,2000m はなれた駅へむかいました。はじめは毎分 50m の速さで歩いていましたが,列車に乗りおくれそうになったので,途中から毎分 150m の速さで走ったら駅には 9 時 24 分に着きました。歩いた道のりと走った道のり を求めなさい。 10 [解答欄] [解答] 歩いた道のりを x m,走った道のりを y m とする。 家から駅まで 2000m あるので, x + y = 2000 ・・・① 歩いた時間は x y 分,走った時間は 分で,かかった時間の合計は 24 分なので, 50 150 x y + = 24 ・・・② 50 150 ①,②の連立方程式を代入法で解く(加減法も可)。 ①より, y = 2000 − x ・・・①’ ②の両辺に 150 をかけて分母を払うと, 3 x + y = 3600 ・・・②’ ①’を②’に代入すると, 3x + 2000 − x = 3600, 2 x = 1600, x = 800 x = 800 を①’に代入して, y = 2000 − 800 = 1200 ゆえに, x = 800, y = 1200 これは問題にあてはまる。 よって,歩いた道のりは 800m,走った道のりは 1200m である・・・答 [解説] ・まず求めるものを x, y とおく。 「歩いた道のりと走った道のりを求めなさい。」とあるので, 歩いた道のりを x m,走った道のりを y m とする。 ・速さの問題では,(時間)=(距離)÷(速さ)= 距離 の公式を使う。 速さ ・速さの問題では,図をかくとわかりやすい。与えられた条件をすべて図に記入し, 11 図を見ながら,距離とかかった時間に注目して式を作る。 ・距離について (歩いた距離)+(走った距離)=2000 x + y = 2000 ・・・① ・かかった時間について (歩いた時間)+(走った時間)=30 (歩いた距離)÷50+(走った距離)÷150=24 x ÷ 50 + y ÷ 150 = 24, x y + = 24 ・・・② 50 150 ・①,②を連立方程式として解く。 ・最後に計算の結果求めた x, y の値を一応,吟味する。通常は, 「これは問題にあて はまる。」と書いておけばよい。 [問題](1 学期期末) A さんは 8 時に家を出発して,1170m はなれた学校へ向かった。はじめは毎分 70m の速さで歩いたが,遅刻しそうだったので,途中から毎分 100m の速さで歩いたら, 学校には 8 時 15 分に着いた。速さを変えたのは,家から何 m の地点ですか。 [解答欄] [解答] 毎分 70m で歩いた距離を x m,毎分 100m で歩いた距離を y m とする。 歩いた距離の合計は 1170m なので, x + y = 1170 ・・・① 12 かかった時間の合計は 15 分なので, x y + = 15 ・・・② 70 100 ①,②の連立方程式を代入法で解く(加減法も可)。 ①より, y = 1170 − x ・・・①’ ②の両辺に 700 をかけて分母を払うと, 10 x + 7 y = 10500 ・・・②’ ①’を②’に代入すると, 10 x + 7(1170 − x ) = 10500, 10 x + 8190 − 7 x = 10500, 3 x = 2310, x = 770 x = 770 を①’に代入すると, y = 1170 − 770 = 400 ゆえに, x = 770, y = 400 これは問題にあてはまる。 よって,速さを変えたのは,家から 770m の地点。・・・答 [解説] ・まず求めるものを x, y とおく。 毎分 70m で歩いた距離を x m,毎分 100m で歩いた距離を y m とする。 ・速さの問題では,(時間)=(距離)÷(速さ)= 距離 の公式を使う。 速さ ・速さの問題では,図をかくとわかりやすい。与えられた条件をすべて図に記入し, 図を見ながら,距離とかかった時間に注目して式を作る。速さを変えた地点を P 地点 とする。 ・距離について (家∼P 間の距離)+(P∼学校間の距離)=1170 x + y = 1170 ・・・① ・かかった時間について (家∼P 間にかかった時間)+(P∼学校間にかかった時間)=15 (家∼P 間の距離)÷70+(P∼学校間の距離)÷100=15 x ÷ 70 + y ÷ 100 = 15, x y + = 15 ・・・② 70 100 ・①,②を連立方程式として解く。 ・最後に計算の結果求めた x, y の値を一応,吟味する。通常は, 「これは問題にあて はまる。」と書いておけばよい。 13 [問題](2 学期中間) F 中学校でトライアスロン大会(水泳,自転車,マラソンの 3 種目を続けて行い,そ の合計時間を競うもの)が開催されました。3 種目の競技コースの距離の合計は 25.5km です。A 君は 0.5km の水泳コースを 15 分間で泳いだ後,自転車コースを毎 時 20km,マラソンコースを毎時 10km の速さで走りました。3 種目の合計時間は 2 時間でした。自転車コースとマラソンコースの距離はそれぞれ何 km ですか。 [解答欄] [解答] 自転車コースの距離を x km,マラソンコースの距 離を y km とする。 水泳コースは 0.5km で,コースの全長は 25.5km なので, 0.5 + x + y = 25.5, x + y = 25 ・・・① 自転車コースを毎時 20km で走っているので, かかった時間は x ÷ 20 = x (時間) 20 マラソンコースを毎時 10km の速さで走っているので,かかった時間は y ÷ 10 = y (時間) 10 水泳コースを 15 分= x y 1 + + =2 20 10 4 15 1 = 時間で走り,3 種目の合計時間は 2 時間であったので, 60 4 両辺に 20 をかけると, x + 2 y + 5 = 40, x + 2 y = 35 ・・・② ①,②の連立方程式を代入法で解く。①より, y = 25 − x ・・・①’ 14 ①’を②に代入すると, x + 2(25 − x ) = 35, x + 50 − 2 x = 35, − x = −15, x = 15 x = 15 を①’に代入すると, y = 25 − 15 = 10 これは問題にあてはまる。 よって,自転車コースの距離は 15km,マラソンコースの距離は 10km である。・・・ 答 [問題](1 学期期末) A 町から峠をこえて B 町まで往復しました。行きも帰りも上りは時速 2km,下りは 時速 6km で歩いたところ,行きは 1 時間 50 分,帰りは 1 時間 30 分かかりました。 A 町から B 町までの道のりを求めなさい。 [解答欄] [解答] A 町から峠までを x km,峠から B 町までを y km とする。 A 町から峠までは x y 50 x y 時間,峠から B 町までは 時間かかるので, + = 1 + ・・・ 2 6 2 6 60 ① B 町から峠までは y x 30 x y 時間,峠から A 町までは 時間かかるので, + = 1 + ・・・ 6 2 2 6 60 ② ①より, ②より x y 11 + = , 3x + y = 11 ・・・①’ 2 6 6 x y 9 + = , x + 3 y = 9 ・・・②’ 6 2 6 連立方程式①’,②’を代入法で解く(加減法でも可)。 15 ①’より y = 11 − 3 x ・・・①’’ ①’’を②’に代入すると, x + 3(11 − 3 x ) = 9, x + 33 − 9 x = 9, − 8 x = −24, x = 3 x = 3 を①’’に代入すると, y = 11 − 3 × 3 = 2 ゆえに, x = 3, y = 2 これは問題にあてはまる。 よって A 町から B 町までの道のりは x + y = 3 + 2 = 5 km・・・答 [解説] ・通常求めるものを x, y とおくが,この問題では合計の距離ではなく,A∼峠,峠∼ B に分割して考え,A 町から峠までを x km,峠から B 町までを y km とおく。 ・速さの問題では,(時間)=(距離)÷(速さ)= 距離 の公式を使う。 速さ ・速さの問題では,図をかくとわかりやすい。与えられた条件をすべて図に記入し, 図を見ながら,かかった時間に注目して式を作る。 ・(行きにかかった時間) (A∼峠の時間)+(峠∼B の時間)=1+ 50 60 (A∼峠の距離)÷2+(峠∼B の距離)÷6=1+ x ÷ 2 + y ÷ 6 =1+ 50 60 50 60 50 x y + = 1+ ・・・① 2 6 60 ・(帰りにかかった時間) (B∼峠の時間)+(峠∼A の時間)=1+ 30 60 (B∼峠の距離)÷2+(峠∼A の距離)÷6=1+ 30 y x + = 1+ ・・・② 2 6 60 ・①,②を連立方程式として解く。 16 30 60 「これは問題にあて ・最後に計算の結果求めた x, y の値を一応,吟味する。通常は, はまる。」と書いておけばよい。 17 【】速さ②:その他 [問題](2 学期中間) 家を出発し,7 分歩いて 6 分走ると,1500m 離れた公園に着く。また,13 分歩い て 4 分走っても,同じ公園に着く。歩く速さと走る速さをそれぞれ求めなさい。ただ し,歩く速さ,走る速さはそれぞれ一定とする。 [解答欄] [解答] 歩く速さを毎分 x m,走る速さを毎分 y m とする。 7 分歩いて 6 分走ると,1500m 離れた公園に着くので, (7 分歩いたときの進んだ距離)+(6 分走ったときの進んだ 距離)=1500(m) x × 7 + y × 6 = 1500, 7 x + 6 y = 1500 ・・・① 13 分歩いて 4 分走っても,1500m 離れた公園に着くので, (13 分歩いたときの進んだ距離)+(4 分走ったときの進んだ 距離)=1500(m) x × 13 + 4 × y = 1500, 13x + 4 y = 1500 ・・・② ①,②の連立方程式を加減法で解く。 y の係数を 12 にあわせるために, ①の両辺を 2 倍して, 14 x + 12 y = 3000 ・・・①’ ②の両辺を 3 倍して, 39 x + 12 y = 4500 ・・・②’ ②’−①’より, 25 x = 1500, x = 1500 ÷ 25 = 60 x = 60 を②に代入すると, 13 × 60 + 4 y = 1500 4 y = 1500 − 780, 4 y = 720, y = 720 ÷ 4 = 180 これは問題にあてはまる。 よって,歩く速さは毎時 60m,走る速さは毎時 180m である。・・・答 18 [問題](2 学期中間) 周囲が 6km の湖があります。この湖を,A と B は自転車で同じ所を出発して反対 の方向にまわります。2 人が同時に出発すれば,A と B は 20 分後に出会いますが,A が B よりも 10 分おくれて出発すれば A は出発してから 15 分後に B と出会います。 A,B それぞれの速さは毎時何 km ですか。 [解答欄] [解答] A の速さを毎時 x km,B の速さを毎時 y km とする。 2 人が同時に出発すれば, A と B は 20 分後に出会うが, 20 分で A は, x (km/時)× 20 1 (時間)= x (km) 進む。 60 3 20 分で B は, y (km/時)× 20 1 (時間)= y (km) 進む。 60 3 20 分で A と B は合計で 6km 進むので, 1 1 x+ y =6 3 3 両辺を 3 倍すると, x + y = 18 ・・・① 「A が B よりも 10 分おくれて出発すれば A は出発してから 15 分後に B と出会う」 とあるので,A は 15 分,B は 15+10=25 分進む。 15 分で A は, x (km/時)× 15 1 (時間)= x (km) 60 4 25 分で B は, y (km/時)× 25 5 (時間)= y (km) 進む。 60 12 A と B は合計で 6km 進むので, 1 5 x+ y=6 4 12 19 両辺を 12 倍すると, 3 x + 5 y = 72 ・・・② ①,②の連立方程式を代入法で解く。 ①より, y = 18 − x ・・・①’ これを②に代入すると, 3 x + 5(18 − x ) = 72 3 x + 90 − 5 x = 72, 3 x − 5 x = 72 − 90, − 2 x = −18, x = −18 ÷ (− 2 ) = 9 x = 9 を①’に代入すると, y = 18 − 9 = 9 これは問題にあてはまる。 よって,A の速さは毎時 9km,B の速さは毎時 9km である。・・・答 [問題](1 学期期末) 1 周 400m のトラックを,T さんと K さんの 2 人が走ることになった。まともに走 ったのではまったく勝負にならないと薄々感じていた K さんは, 「逆方向に走ろうぜ」 と提案し,反対方向にトラックを回ったら,初めて出会うまで 40 秒かかった。しか し,このレースに不満をもった T さんが「ちゃんと走ろうよ」と怒り出したため,今 度は同じ方向に回ったら,2 分 40 秒後に T さんは 1 周多く回って,K さんを追い越 した。T さん,K さんそれぞれの速さ(m/分)を求めなさい。 [解答欄] [解答] T さんの秒速を x m/秒,K さんの秒速を y m/秒とすると。 逆方向に走ると,2 人で 1 秒間に x + y m 進む。出会うまで 40 秒かかっているので, (x + y )× 40 = 400 ・・・① また,同じ方向に走ると,1 秒で x − y m 差がつく。1 周 400m の差がつくのが 2 分 40 秒(160 秒)後なので, ( x − y ) × 160 = 400 ・・・② 20 ①,②の連立方程式を解くと, x = 25 15 , y= 4 4 これは問題にあてはまる。 分速に直すと, T さんは 25 15 × 60 = 375 m/分,K さんは × 60 = 225 m/分となる。・・・答 4 4 [問題](1 学期期末) ある列車が,1260m の鉄橋を渡りはじめてから渡り終わるまでに 60 秒かかった。 また,この列車が 2010m のトンネルに入りはじめてから出てしまうまでに 90 秒かか った。この列車の長さと時速を求めなさい。 [解答欄] [解答] この列車の長さを x m,速さを y m/秒 とする。 1260m の鉄橋を渡りはじめてから渡り終わるまでに x + 1260 m 進んでいるので, y × 60 = x + 1260 ・・・① また,2010m のトンネルに入りはじめてから出てしまうまでに x + 2010 m 進んでい るので, y × 90 = x + 2010 ・・・② ①,②の連立方程式を代入法で解く(加減法でも可)。 ①より, x = 60 y − 1260 ・・・①’ ①’を②へ代入すると, 90 y = 60 y − 1260 + 2010, 30 y = 750, y = 25 y = 25 を①’へ代入すると, x = 60 × 25 − 1260 = 240 ゆえに, x = 240, y = 25 これは問題にあてはまる。 21 秒速 25m=時速 90km よって,この列車の長さは 240m,時速は 90km/時である。・・・答 [解説] ・まず求めるものを x, y とおく。 「この列車の長さと時速を求めなさい。」とあるので,列車の長さを x m とおく。 この問題では,長さの単位は m,時間の単位は秒が使われているので速さは時速では なく,秒速を使う。列車の速さを y m/秒 とする。 ・速さの問題では,(時間)=(距離)÷(速さ)= 距離 の公式を使うことが多いが, 速さ この問題では,(距離)=(速さ)×(時間)を使う。 ・まず鉄橋について 「1260m の鉄橋を渡りはじめてから渡り終わ るまでに 60 秒かかった。」 右図から,この間に列車が進んだ距離は次の 2 通りで表すことができる。 (距離)=1260+ x (距離)= y ×60 この 2 つの距離は等しいので, y × 60 = 1260 + x ・・・① ・次にトンネルについて 「2010m のトンネルに入りはじめてから出てしまうまでに 90 秒かかった。」 鉄橋の場合と同様に, y × 90 = 2010 + x ・・・② ・①,②を連立方程式として解く。 ・最後に計算の結果求めた x, y の値を一応,吟味する。通常は, 「これは問題にあて はまる。」と書いておけばよい。 22 [印刷/他の PDF ファイルについて] ※このファイルは,FdData 中間期末数学 2 年(7,800 円)の一部を PDF 形式に変換し たサンプルで印刷はできないようになっています。製品版の FdData 中間期末数学 2 年は Word(または一太郎)の文書ファイルで,印刷・編集を自由に行うことができます。 ※FdData 中間期末(社会・理科・数学)全分野の PDF ファイル,および製品版の購入方 法は,http://www.fdtext.com/dat/ に掲載しております。 下図のような,[FdData 無料閲覧ソフト(RunFdData)]を,Windows のデスクトッ プ上にインストールすれば,FdData 中間期末・FdData 入試の全 PDF ファイル(各 教科約 1500 ページ)を自由に閲覧できます。次のリンクを左クリックするとインス トールが開始されます。 RunFdData(Word 版) 【 http://fddata.deci.jp/lnk/instRunFdDataWDs.exe 】 RunFdData(一太郎版) 【 http://fddata.deci.jp/lnk/instRunFdDataTAs.exe 】 ※ダイアログが表示されたら,【実行】ボタンを左クリックしてください。インス トール中,いくつかの警告が出ますが,[実行][許可する][次へ]等を選択します。 【Fd 教材開発:URL http://www.fdtext.com/dat/ 23 Tel (092) 404-2266】
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