第83期報告書COMPLETE版(1.6MB) - エスエス製薬

会社概要
創
設
事
業
内
(2009年12月31日現在)
業
立
容
本 社 所 在 地
資
従
本
業
員
金
数
1765年(明和2年)
1927年(昭和2年)
医薬品、医薬部外品、医療機器、化粧品、
食品等の製造・販売
〒103-8481
東京都中央区日本橋浜町2-12-4
TEL.03-3668-4511(代表)
FAX.03-3668-4521
http://www.ssp.co.jp/
101億円
916名
役 員
(2010年3月30日現在)
代表取締役会長
トーマス・ハイル
代表取締役社長
塩野 紀子
取
締
役
豊島 健三
取
締
役
上田 潔
取
締
役
鈴木 敏幸
取
締
役
クリストフ・ガウガー
取
締
役
ゲァハード・ケラー
福田 棟光
監
査
役
セバスチャン 薫 グルゾン
監
査
役
渡邊 信
監 査 役
村上 光
役
員
本社 ………………… 〒103-8481 東京都中央区日本橋浜町2-12-4 TEL.03-3668-4511(代表)
大阪支社 …………… 〒564-0052 大阪府吹田市広芝町12-36
TEL.06-6385-3231(代表)
北海道支店 ………… 〒060-0002 北海道札幌市中央区北二条西1-1-7
ORE札幌ビル7F
TEL.011-222-1618(代表)
仙台支店 …………… 〒984-0002 宮城県仙台市若林区卸町東1-4-23
TEL.022-284-4981(代表)
名古屋支店 ………… 〒451-0045 愛知県名古屋市西区名駅2-27-8
名古屋プライムセントラルタワー 5F
TEL.052-589-1633(代表)
九州支店 …………… 〒812-0038 福岡県福岡市博多区祇園町7-20
博多祇園センタープレイス9F
TEL.092-273-2755(代表)
成田研究所 ………… 〒286-8511 千葉県成田市南平台1143
TEL.0476-27-1511(代表)
福島工場 …………… 〒979-1512 福島県双葉郡浪江町大字北幾世橋字北中谷地7
TEL.0240-34-4681(代表)
東日本物流センター … 〒323-0115 栃木県下野市下坪山字西原1778-5
TEL.0285-48-2771(代表)
北海道物流センター … 〒061-3241 北海道石狩市新港西2-767
札幌通運倉庫支店 石狩営業所内
TEL.0133-73-1110(代表)
執行役員(2010年4月1日現在)
行
(2010年3月30日現在)
成田工場 …………… 〒286-8511 千葉県成田市南平台1143
TEL.0476-27-1311(代表)
常 勤 監 査 役
執
主な事業所
加藤 淳則
坂井 裕貴
大山 恵造
山本 範明
山本 満
名古屋物流センター … 〒483-8013 愛知県江南市般若町南山152
TEL.0587-53-8671(代表)
大阪物流センター …… 〒566-0052 大阪府摂津市鳥飼本町5-6-18
TEL.072-654-5221(代表)
九州物流センター … 〒812-0051 福岡県福岡市東区箱崎ふ頭5-1-34
株式会社博運社 箱崎倉庫内
TEL.092-643-7822(代表)
●お問い合わせは、下記までご連絡ください。
〒103-8481 東京都中央区日本橋浜町2-12-4
TEL.03-3668-4511 FAX.03-3668-4521
OTC医薬品とは
一般用医薬品(大衆薬)のことです。
株主の皆様へ
第 83 期報告書
2009 年1月1日∼2009 年12月31日
株 主 の 皆 様 へ
To Our Shareholders
ウサギは新たなる飛躍を、青と緑は環境に配慮した
企業活動を実践することを意味しています。
Business Model:理想のビジネスモデル)に昇華さ
百万円、当期純利益は同じく126.8%増の17億92
せ、経営の効率化と持続的な成長の実現を目指してま
百万円となり、これまでIBMにより推進してきた収益
いりました。
構造の変革と営業利益率の向上という目標が数値と
新しい技術の研鑽や革新的な製品の開発を
IBMの3ヵ年計画の3年目に当たる当期は、体質改善
して表れる結果となりました。
進めるだけでなく、人々が本当に必要として
を図りながら体力をつけてきた成果を基に成長につな
なお当社は、平成22年2月10日開催の取締役会に
げる年と位置づけ、広告宣伝費の重点投入等を行うな
おいて、当社の親会社であるベーリンガーインゲルハ
ど5つのコアブランド(エスカップ群・イブ群・ハイチ
イムアウスランズベタイリグングスGmbHが出資した
オール群・エスタック群・スルーラック群)を中心に
ベーリンガーインゲルハイム・ジャパン・インベストメ
強化を進めてまいりました。
ント合同会社
(以下、
「公開買付者」といいます。
)による
当 期(平 成21年1月1日から平 成21年12月31日)
当社普通株式に対する公開買付け
(以下、
「本公開買付
株主の皆様におかれましては、益々ご清祥のことと
の連結売上高はユーロ安の影響もあり、前期と比べ
け」といいます。
)について、賛同の意見を表明すること
お慶び申し上げます。
て2.2%減の475億5百万円となりましたが、主力の
及び当社の株主の皆様に対し、本公開買付けへの応募
当社は平成17年4月1日に医療用医薬品事業を分
CHC事業の売上高は、厳しい市場環境にありながらも
を推奨することを決議し、その旨の意見表明をいたし
割・譲渡し、OTC医薬品(一般用医薬品)
事業を中心と
前期比0.4%の増収を達成しました。特に積極的な投
ました。なお、公開買付者が提出した平成22年2月15
したCHC(コンシューマーヘルスケア)事業に経営資
資を行ったコアブランドにおいては、前期比5.3%増
日付けの公開買付届出書によれば、本公開買付けにお
源を集中するなど、ここ数年にわたり大きな事業構造
の成長を実現しました。
ける買付け等の期間は同年2月15日から4月13日まで
改革に取り組んでまいりました。
利益面でも、営業利益が前期と比べて22.6%増の
とされており、
また、
本公開買付けが成立した場合には、
そして、こうした経営戦略を当社ではIBM( Ideal
39億48百万円、経常利益は同41.2%増の42億16
当社を完全子会社化することが企図されております。
エスエス製薬は
Science & Society Pharmaceutical
科学を探求し社会に貢献します
いる医薬品を迅速に具現化し、供給すること。
そして、製薬企業の使命として地球環境への
配慮を怠らないこと。
21世紀の私たちは、「人にいいこと」 を効率
よく、クリーンでエコロジカルに実践する存在
でありたいと考えています。
Mission
● 全ての人々の健康を願い、革新による価値の
創造を追求し、信頼され、親しまれるコン
シューマーヘルスケアの担い手を目指す。
● スリムで活力のある合理的な収益性の高い
企業体を築き上げ、コンシューマーヘルス
ケアのリーダー的地位を確立する。
01
代表取締役社長
塩 野 紀子
02
株 主 の 皆 様 へ
To Our Shareholders
厳しい市場環境のなか、大幅な利益成長を実現しました
中長期を見据えた新たなステージへ
コアブランドへの投資効果が顕著に表れました
これからの成長ステージでは、No.1Choiceを目指します
当期の連結売上高は前期に比べてやや減少したものの、営業利益、経常
たことを意味していると考えています。
第83期まで推進してきたIBMにより、利益成長サイクルを確立するこ
きめ細かい多様なトレーニングを実施してまいります。そして、そこか
利益及び当期純利益は大きく増加する結果となりました。
IBMはすなわち、構造改革で得られた経営資源を、広告宣伝費及び
とができました。当社はこの成長サイクルを継続させ、来年度からは中
ら組織横断的な協業力を磨き、エネルギッシュな企業風土を築きあげ
この業績は、期初における計画値と比較すると、売上高で0.9%増、
販売促進費としてコアブランドに投下するとともに、マーチャンダイ
長期を見据えた新たな成長ステージに入ります。
ることで、生産性に優れた卓越した組織と顧客に対する価値の創造を
営業利益は23.4%増、経常利益は24.0%増、当期純利益についても
ジングの更なる強化を図ることにより、コアブランドのブランド力を
新たなステージでは、人財育成・人財開発をベースに卓越した組織
生み出してまいります。
5.4%増となり、増収・増益を達成しています。
高め、育成することと、それにより獲得した利益をさらに広告宣伝、新
を構築し、顧客に対する価値の創造を生み出すことによって、市場での
また当社の強みである直販体制ならではの付加価値型の営業をさら
このような成長の源の1つに、CHC事業の順調な成長があげられ
製品開発、マーチャンダイジングの充実へ振り向け、新たな成長を生
ポジションを確固たるものとし、コアブランドの更なる成長戦略と新
に追求し、効果的なマーケティングを継続的に行います。そして生活者
ます。特に積極的な投資を行ったコアブランドにおいては、平成20
み出すというサイクルを確立する2段階の構成から成り立っています。
製品開発とあわせ、継続的な売上の成長と業界トップレベルの利益率
視点を取り込んだ製品や新領域での新たな製品開発に取り組んでまい
年12月に発売した「スルーラック デトファイバー」を含む便秘治療
当社はここ3年間で「エスタックイブファイン」
「スルーラックデト
の達成を目標に掲げます。
ります。
薬「スルーラック」群、頭痛・生理痛等の内服薬から肩こり痛に効く
ファイバー」
「イブアウター」などの画期的な新製品を上市し、同時にこ
そして、
当社は常にお客様の期待を超える製品・サービスを生み出し、
さらにグローバル企業であるベーリンガーインゲルハイム(BI)グ
外用薬まで幅広く痛みに対応するブランドとして新展開している「イ
れら新製品を含むコアブランドに積極的な投資を行ってきました。当
お客様からの第一選択肢-No.1 Choice-となることを目指します。
ループの一員として、BIグループのリソースを有効活用しながら、ス
ブ」
群、肌トラブルの改善には「代謝」
が大切と考え、体の内側からで
期の業績は、この意味で成長サイクルを確立できたことを表している
企業が成長していくためには、まず人財育成が基本となります。様々
イッチOTC等の革新的な製品の開発も進めます。
きるケアを提案した
「ハイチオール」
群が前期を上回る売上を計上し、
と考えています。
な変化に対し柔軟に対応できる適応力と高い専門性を持った豊富な人
同時に海外ネットワークを活用した情報の獲得やノウハウの共有、生
コアブランド全体で、前期と比べ5.3%増の286億33百万円となり
この成長を一過性ではない継続的な成長軌道とするために、当社
財が必要です。このため、当社では社員の能力開発プログラムにより、
産性の向上などグループのシナジーを最大限に発揮してまいります。
ました。
は次の成長に向けた新たな成長戦略を始動させています。
当期の業績は、これまで当社が推進してきたIBMが成功裏に終わっ
新たな成長ステージ
IBMの成長サイクル
No . 1 Ch o i c e
ブランド力向上
広告 展 開
人財
新製品
再投資
プッシュ型からプル型への
営業転換
継続した営業利益の拡大
継続的な売上の成長
業界トップレベルの利益率
顧客に対する価値の創造
卓越した組織
人財育成・エネルギッシュな企業風土
03
04
特 集
特集 1
平成17年
Special Feature
事業構造改革
I BM(Ideal Business Model)
-これまでの軌跡
平成18年
平成19年
平成20年
特集 2
CSR活動についてのご報告
地球環境大賞「日本経団連会長賞」
リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰「厚生労働大臣賞」
両賞受賞!!
平成21年
事業構造改革
IB M
企業体質の改善
にも積極的に注力し、1998年に製薬業界初の「ISO14001」
全工場同
今後も廃棄物発生量の削減やリサイクルの推進と共に、新型フィル
時取得や、その後全物流センターにおいても同規格を取得するなど、
ムコーティング錠の開発による省エネなど新たな技術も活用し、環境
環境の保全に取り組んでまいりました。
保全活動への取り組みを最重要課題として捉え、資源循環型社会の実
また、医薬品としての安全性確保と厳しい品質が求められる中、常に
現へ向けてより一層推進してまいります。
製造工程における資源投入量(原材料、容器包装等)の見直しと削減を
● 収益性改善による競争力の向上
行い、発生する廃棄物を抑制(リデュース)する取り組みを行い、また
● 富山工場の分割・譲渡
● プッシュ型から新プル型への転換
(店頭消化重視・提案型の営業)
それらを「ゴミ」
ではなく有効な資源として活用するために、再使用(リ
(平成18年9月1日)
● コアブランドの育成(投資)
● 医療用医薬品事業の分割・譲渡
(平成17年4月1日)
されました。
当社は、創業以来、皆様に信頼される製品づくりと同時に、環境活動
ユース)
と再利用(リサイクル)
を推進し、2008年度は成田、福島両工
● 人財育成
成長
● シンプルで生産性の高い社内組織
● 売上の伸長
● コアブランドの強化
(得られた資源を広告宣伝へ再投下)
● 営業利益率の向上
場ともに排出量(埋立処分量)
ゼロを達成いたしました。さらに全国の物
流センターにおいても不要製品廃棄物の大幅なリサイクル率の向上を
図った結果、全工場・物流センターのゼロエミッション(廃棄物の単純
埋立て処分をなくす)
を達成いたしました。
この度、その活動が認められ、地球環境大賞「日本経団連会長賞」及
びリデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰「厚生労働大
臣賞」
の両賞を受賞し、当社の取り組みが高いレベルにあることが証明
IBMは平成19年からスタートしたビジネスモデルですが、平成17
善」
期間であったと認識しています。
年4月1日に医療用医薬品事業を分割・譲渡し、OTC医薬品(一般用医
一方、平成21年からはじまった第二フェーズは、
「成長サイクルの確
薬品)事業を中心としたCHC(コンシューマーヘルスケア)事業に経営
立」期間であったと認識しています。平成20年からの第82期において
資源を集中したところから、構造改革はスタートしました。
は、まだ「体質改善」の余波ともいえる様々な費用が発生したことによ
事業の選択と集中を推し進め、得意分野に経営資源を集中させるこ
り純利益の伸張はありませんでしたが、本業の利益を示す営業利益は
とにより企業体質の強化を図るとともに、利益体質重視への転換を進
2桁増と大きく向上しました。そして昨年12月31日に終了した第83
めました。またそれと同時に、マーケティング分野においては経営資源
期においては、コアブランドを中心としたCHC事業の売上高が増加し、
をコアブランドに集中し、製品のブランド力の向上も図りました。
営業利益、経常利益に加え当期純利益も大きく増加、成長と利益を生
これにより平成19年からの約3年間で当社の企業体質は強固なもの
み出すサイクルが確立したことを確認することができました。
地球環境大賞
「日本経団連会長賞」
地球環境大賞は、
「産業の発展と地球環境との共生」をめざし、
フジサンケイグループが世界自然保護基金(WWF)ジャパンの
特別協力を得て創設したもので、今回で第19回を迎えます。
今回の受賞は、各工場・物流センターでの3R(リデュース、リ
ユース、リサイクル)
を推進し、全工場・物流センターのゼロエミッ
ションを達成したことが評価されたものです。
成田工場
リデュース・リユース・
リサイクル推進功労者等表彰
「厚生労働大臣賞」
リデュース・リユース・リサイクル推進協議会が、3R(リデュース・リユース・
リサイクル)
に率先して取り組み、顕著な実績を挙げている個人・グループ・学校・
事業所等を表彰し、これらの活動を奨励する目的で実施しているもので、環境・
3R分野の表彰としては、国内でも有数の規模を誇る制度です。
今回の受賞は、当社成田工場(千葉県成田市南平台1143)の環境マネジメント
システム(ISO14001)
導入によるゼロエミッションの達成が評価されたものです。
に変化しています。当社ではこのうちの2年間を第一フェーズ「体質改
05
06
営 業 の 概 況
Review of Operations
当期の業績
研究開発・設備投資の状況
配当の状況
当連結会計年度のわが国経済は、一部に景気の持ち直しの動きが見
想のビジネスモデル=Ideal Business Model)3ヵ年計画の3年目と
より健康でありたい、より心身共に快適でありたい、いつまでも美しくありたいと
株主の皆様に対し安定配当を継続的に実施するため収
られたものの、一昨年秋以降の世界的な金融危機の影響による企業収
なる当期を体質改善を図りながら体力をつけてきた成果を基に成長に
いう生活者のニーズは、高齢化社会を迎えますます強まるものと思われます。
益の向上に努め、業績及び将来計画に対応した適切な配
益の低迷、個人消費の落ち込みなどが解消しないまま先行き不透明な
つなげる年と位置付け、5つのコアブランドを中心とした施策を進めて
当社は新製品開発において、積極的にベーリンガーインゲルハイムグループのパイ
当水準を維持していくことを基本方針としております。
状況で推移いたしました。
まいりました。
プラインを活用したOTC医薬品の開発(スイッチOTC薬など)
を進めております。
また、内部留保資金は、コンシューマーへルスケア関連
製品の研究開発、ブランドの育成と増強、M&A、生産設
OTC医薬品を取巻く市場では、平成21年6月施行の薬事法の改正に
この結果、当期の業績は、連結売上高475億5百万円(前期比2.2%
第一弾として平成19年に発売を開始した「エスタックイブファイン」は、ベーリン
ともない、当初はOTC薬市場への期待感も高まりましたが、現時点に
減)
、営業利益39億48百万円(前期比22.6%増)
、経常利益42億16
ガーインゲルハイムが開発した医療用成分であるアンブロキソール塩酸塩を配合した
備の強化、並びに生産性向上のための情報システム投資
おいては特に第1類医薬品の伸び悩みが店頭販売に影響を及ぼしてお
百万円(前期比41.2%増)
、当期純利益17億92百万円(前期比126.8%
スイッチOTC医薬品で、好評を博しています。
に充当していく方針であります。
ります。
増)
となりました。
このような状況のもとで、当社グループは独自の戦略であるIBM(理
当社では現在、積極的な広告戦略と店頭マーチャンダイジングの改善を推進し、持
なお、当期の配当金は、1株につき15円とさせていた
続的な成長を目指していますが、そのためには何よりも魅力的な製品が必要だと考え
だきました。
ており、今後も治療薬、生活改善薬を中心とした付加価値の高い製品の開発に積極的
●売上高
● 当期純利益・売上高当期純利益率
(百万円)
60,000
(百万円)
7,000
55,602
51,308
50,000
40,000
48,557
6,000
47,505
(%)
11.1
10
6,196
5,000
4,000
38,171
3,000
30,000
2,000
20,000
1,256
1,000
1,792 2
1
△1,000
△894
△1.7
’06/3
’07/3
’07/12
’08/12
’06/3
’09/12
’07/3
’07/12
’08/12
65,000
16百万円の設備投資を行いました。
80
68.6
68.5
65.0
70.7
82.7
70
60
66,850
62,851
62,326
52,000
50
57,652
57,611
製品別売上構成/単体参考情報
40
部門別売上高構成比
39,000
30
26,000
20
△1
13,000
10
その他
△2
0
0
1,538 百万円(4%)
0
△2,000
0
78,000
1.6
0
10,000
5
790
(%)
10,4000
91,000
3
一方、設備投資は生産設備の能力向上及び当社の情報システム開発を中心に14億
(百万円)
6
3.8 4
3.3
に取り組んでまいります。なお、当期の研究開発費は17億36百万円となりました。
● 純資産・自己資本比率
’06/3
’09/12
’07/3
’07/12
’08/12
’09/12
CHC部門製品別売上構成
その他
エスカップ群
11,317 百万円(28%)
9,412 百万円(24%)
スルーラック群
6,773 百万円(17%)
イブ群
● 1株当たり純資産
● 1株当たり当期純利益
(円)
● ROE・ROA
(円)
600
(%)
60
546.65
500
513.96
510.06
497.57
497.48
50
9
50.17
7
6
10.28
10
200
15.47
07
’07/3
’07/12
’08/12
’09/12
2.0
1
△7.31
1.4
△1
△20
’06/3
3.1
3
0
△10
0
6.1
2
6.50
0
100
3,896 百万円(10%)
4
20
△0.9
△2
’06/3
’07/3
’07/12
’08/12
’09/12
2,472 百万円(6%)
エスタック群
ROA
5
30
300
ROE
9.6
8
40
400
CHC 部門
39,950 百万円(96%)
’06/3
1.3
2.4
0.9
△1.4
’07/3
’07/12
’08/12
’09/12
ハイチオール群
6,080 百万円(15%)
当社の主力でありますコンシューマーヘルスケア( CHC)部門では、
大幅に上回り好調に推移したことに加えて、平成21年6月に発売した
広告宣伝費の効率的な投入によるコアブランドの強化・育成が功を奏
「ハイチオールB」を含む美容・美肌ビタミン剤「ハイチオール」群も前
し、厳しい市場環境にありながらも前期を上回る売上(前期比0.4%)を
年を上回る売上を計上することが出来ました。一方、ドリンク剤「エス
達成しました。特に積極的な投資を行なったコアブランドにおいては、
カップ」
群は微減、かぜ薬「エスタック」
群につきましては、かぜ薬市場
全体では前期比5.3%増の成長を達成しました。
全体の不振の影響もあり前年を下回りました。
製品別では、平成20年12月に発売した「スルーラック デトファイ
コアブランド以外につきましては、計画を上回りましたが、前期比で
バー」を含む便秘治療剤「スルーラック」群、鎮痛薬「イブ」群が前年を
減少、受託売上(医療用医薬品)
につきましても減少しております。
08
連 結 財 務 諸 表
Consolidated Financial Statements
● 貸借対照表
前期
当期
(2009年12月31日現在) (2008年12月31日現在)
資産の部
流動資産
現金及び預金
受取手形及び売掛金
有価証券
たな卸資産
商品及び製品
仕掛品
原材料及び貯蔵品
繰延税金資産
その他
貸倒引当金
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物
機械装置及び運搬具
工具、器具及び備品
土地
リース資産
建設仮勘定
無形固定資産
投資その他の資産
投資有価証券
長期貸付金 繰延税金資産
その他
貸倒引当金
資産合計
69,629
45,342
13,046
12,836
12,996
−
2,833
430
1,217
1,058
991
△69
24,286
17,192
9,130
2,479
1,757
3,533
169
123
1,150
5,943
2,852
47
1,781
1,329
△67
69,629
総資産
総資産は、前期と比較して118億67百万円減少
し、696億29百万円となりました。これは主に
有価証券、投資有価証券の減少や有形固定資産
の償却による減少等によるものです。
09
● 連結損益計算書
(単位:百万円)
当期
81,496
54,194
13,697
12,817
20,983
4,320
−
−
−
1,381
1,090
△96
27,301
18,889
10,244
2,313
1,870
3,745
−
714
802
7,610
4,247
56
1,900
1,497
△91
81,496
(2009年12月31日現在) (2008年12月31日現在)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金
一年以内返済予定の長期借入金
一年以内償還予定の転換社債
未払費用
未払法人税等
賞与引当金
役員賞与引当金
返品調整引当金
繰延税金負債
その他
固定負債
長期借入金
退職給付引当金
役員退職慰労引当金
繰延税金負債
その他
純資産の部
株主資本
資本金
資本剰余金
利益剰余金 自己株式
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金
為替換算調整勘定
負債純資産合計
12,017
11,368
2,912
495
−
4,524
561
623
74
642
3
1,529
649
−
50
146
147
304
57,611
58,094
10,172
13,708
34,879
△666
△483
43
△527
69,629
(単位:百万円)
当期
前期
23,844
22,579
3,356
159
9,609
5,525
530
532
81
1,322
−
1,463
1,264
560
79
223
−
401
57,652
57,685
10,172
13,714
37,904
△4,105
△33
△1
△32
81,496
負債純資産合計
負債は、118億27百万円減少し、120億17百万円となりました。これは主に転換社債
の償還等によるものです。純資産につきましては、40百万円減少し、576億11百万円
となりました。これは主に当期純利益及び在外子会社の会計処理の変更に伴う繰越利
益剰余金の計上があった一方、配当金の支払及び為替換算調整勘定の影響等によるも
のです。これらの結果、自己資本比率が82.7%(前期比12.0%増)となりました。
売上高
当社はグループ独自の戦略であるIBM(理想のビジネスモデル
=Ideal Business Model)を推進し、
5つのコアブランドを中心
とした施策を進めました。この結果、コアブランドを含めたコン
シューマーヘルスケア部門は増収となったものの、連結売上高
はユーロ安の影響もあり若干の減少となりました。
売上高
売上原価
14,997
15,712
売上総利益
32,507
32,844
△680
705
差引売上総利益
33,187
32,139
販売費及び一般管理費
29,239
28,920
3,948
3,219
541
585
受取利息及び受取配当金
206
367
その他
334
218
営業外費用
272
819
支払利息
84
247
為替差損
−
339
返品調整引当金繰入差額
営業利益
販売費及び一般管理費
経営戦略の一環で広告宣伝費は増加しましたが、経営の効率化
が進んだことによりその他科目の費用が全体的に減少したこと
により、前期と比較してほぼ同水準に抑えることができました。
この結果、営業利益は大幅な増益となりました。
当期純利益
営業利益及び経常利益の大幅な増加に加え、特別損失が減少し
たことにより前期の2倍を越える増益となりました。
前期
自 2009年 1月 1日
自 2008年 1月 1日
( ( )
至 2009年12月31日)
至 2008年12月31日
48,557
47,505
営業外収益
その他
187
232
経常利益
4,216
2,985
特別利益
23
11
投資有価証券売却益
16
11
7
−
固定資産売却益
その他
−
0
特別損失
1,265
1,555
事業構造改善費用
587
1,192
投資有価証券評価損
396
61
減損損失
201
−
固定資産除売却損
58
57
事務所移転費用
21
−
本社移転費用
税金等調整前当期純利益
−
244
2,974
1,441
法人税、住民税及び事業税
761
516
法人税等調整額
421
134
−
△0
1,792
790
少数株主損失(△)
当期純利益
10
連 結 財 務 諸 表
Consolidated Financial Statements
● キャッシュ・フロー計算書
前期
自 2009年 1月 1日
自 2008年 1月 1日
( )
至 2009年12月31日 ( 至
2008年12月31日 )
I 営業活動によるキャッシュ・フロー
キャッシュ・フローの状況
前期
当期
(2009年12月31日現在) (2008年12月31日現在)
69,478
81,268
負債の部
流動資産
42,434
51,202
固定資産
27,043
よる減少額3億17百万円等によるものです。
有形固定資産
投資活動によるキャッシュ・フローは、36億81百万円の支
無形固定資産
税金等調整前当期純利益
2,974
1,441
入となりました。主な内訳は、税金等調整前当期純利益29億
74百万円、減価償却費22億77百万円等があった一方、法
減価償却費
2,277
2,419
人税等の支払による支出7億65百万円、たな卸資産の増加に
たな卸資産の増減額
△317
103
法人税等の支払額
△765
△50
出となりました。主な内訳は、有価証券の償還による収入
△1,113
△2,697
II 投資活動によるキャッシュ・フロー
△3,681
△10,637
86百万円、定期預金の預入による支出92億円等によるもの
です。
III 財務活動によるキャッシュ・フロー
△11,600
△7,265
IV 現金及び現金同等物に係る換算差額
△21
△11
△12,247
△16,697
VI 現金及び現金同等物の期首残高
20,694
37,391
VII 現金及び現金同等物の期末残高
8,446
20,694
営業活動によるキャッシュ・フローは、30億55百万円の収
300億円があった一方、有価証券の取得による支出279億
ダミー
投資その他の資産
10,391
22,110
流動負債
9,988
21,587
30,066
固定負債
403
523
14,053
15,741
純資産の部
59,086
59,157
1,114
763
株主資本
59,042
59,158
11,875
13,560
資本金
10,172
10,172
資本剰余金
13,708
13,714
利益剰余金
35,827
39,377
△666
△4,105
43
△1
69,478
81,268
財務活動によるキャッシュ・フローは、116億円の支出とな
りました。主な内訳は、新規調達を行なわない手元資金による
転換社債の償還による支出96億9百万円、配当金の支払によ
る支出17億41百万円等によるものです。
自己株式
評価・換算差額等
資産合計
前期
(2009年12月31日現在) (2008年12月31日現在)
資産の部
1,217
V 現金及び現金同等物の増減額
(単位:百万円)
当期
3,055
その他
Non-Consolidated Financial Statements
● 貸借対照表
(単位:百万円)
当期
単 体 財 務 諸 表
69,478
81,268 負債純資産合計
これらの結果、現金及び現金同等物の当期末残高は、84 億
46 百万円となり、前連結会計年度と比較して122 億 47 百
万円減少しました。
● 損益計算書
(単位:百万円)
当期
前期
自 2009年 1 月 1日
自 2008年 1月 1日
)
( )
至 2009年12月31日 ( 至 2008年12月31日
売上高
41,488
41,656
売上原価
12,512
12,820
販売費及び一般管理費
25,928
25,120
3,727
3,011
営業外収益
528
597
営業外費用
220
706
4,035
2,901
特別利益
23
14
特別損失
1,265
1,560
税引前当期純利益
2,794
1,355
当期純利益
1,651
735
営業利益
経常利益
11
12
ト ピ ッ ク
持続性
鼻炎薬
Topic
株 式 情 報
株式の状況
花粉・ハウスダストなどによるアレルギー性鼻炎に
エスタック
鼻炎カプセル12
5つの有効成分配合
速く溶けて、長く効く!
400,000,000株
発行済株式総数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
116,966,183株
株主総数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
株式の分布状況
● 所有株数別
平成21年12月1日より、
5単元以上
全国の薬局・薬店・ドラッグストアを通じて、
4.95%
持続性鼻炎薬「エスタック鼻炎カプセル12」
優れた効果を発揮します。
● 所有者別
● 抗コリン成分「べラドンナ総アルカロイド」が鼻水・なみだ
の過剰な分泌を抑えます。
● 血管収縮成分「プソイドエフェドリン塩酸塩」が鼻粘膜の
充血・はれを抑制し、鼻づまりを改善します。
(2009年12月31日現在)
● 抗アレルギー作用を持つ生薬成分「サイシン乾燥エキス」
が鼻水・鼻づまり・くしゃみ等のアレルギー症状を抑えます。
金融機関・証券会社
6.67%
個人・その他
28.66%
お知らせ
(円)
5,000
800
3,750
600
2,500
400
1,250
200
1
2009
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
0
1単元未満
1.13%
50単元以上
1.11%
株主メモ
1,000単元以上
64.24%
外国人
2.04%
その他の法人
62.62%
■ 1日2回の服用で、速く溶けて、長く効く
「速く溶ける顆粒」と「ゆっくり溶ける顆粒」を配合しています。
1日2回の服用で良く効く持続性鼻炎薬です。
※この医薬品は、薬剤師、登録販売者に相談のうえ、
「使用上の注意」をよく読
んでお使いください。
(千株)
0
●「無水カフェイン」が鼻炎に伴う頭重を和らげます。
■ 抗アレルギー作用を持つ生薬成分:サイシン乾燥エキスを配合
サイシンは、かぜ症状やアレルギー性鼻炎に用いられる漢方
薬にも使われている生薬です。抗アレルギー作用や抗ヒスタ
ミン作用があり、花粉などによるアレルギー症状を抑えます。
株価・出来高の推移
100単元以上
5.30%
1単元以上
13.75%
鼻水・鼻づまりなどのアレルギー性鼻炎症状に
● 抗ヒスタミン成分「クロルフェニラミンマレイン酸塩」が、
鼻水・鼻づまり・くしゃみ・なみだ目等のアレルギー症状を
抑えます。
16,086名
10単元以上
6.33%
(指定第2類医薬品)を発売いたしました。
■ 5つの有効成分を配合
「エスタック鼻炎カプセル12」は、アレルギー性鼻炎症状に
効果を発揮する成分4種と、頭重を和らげるカフェインの合
計5つの有効成分を配合しています。
そのため、花粉シーズン最盛期のつらい症状にも適する処方
となっています。
(2009年12月31日現在)
発行可能株式総数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
500単元以上
3.17%
13
Stock Information
特別口座に関する住所変更、単元未満株式の買取請求、振替申請および配
当金振込指定に必要な各種用紙のご請求は、右記のフリーダイヤルまたは
ホームページをご利用ください。
事
定
業
株
年
主 総
度
会
毎年1月1日から12月31日まで
毎年3月下旬
基準日 定時株主総会・期末配当 毎年12月31日
株 主 名 簿 管 理 人 東京都港区芝三丁目33番1号
中央三井信託銀行株式会社
郵 便 物 送 付 先 〒168-0063
東京都杉並区和泉二丁目8番4号
中央三井信託銀行株式会社 証券代行部
( 電 話 照 会 先 ) 電話 0120-78-2031
(フリーダイヤル)
取次事務は中央三井信託銀行株式会社の全
国各支店ならびに日本証券代行株式会社の
本店および全国各支店で行っております。
時
● 住所変更、単元未満株式の買取等のお申出先について
株主様の口座のある証券会社にお申出ください。なお、証券会社等に
口座がないため特別口座が開設されました株主様は、特別口座の口
座管理機関である中央三井信託銀行株式会社にお申し出ください。
● 未払配当金の支払について
株主名簿管理人である中央三井信託銀行株式会社にお申し出ください。
● フリーダイヤル 0120-87-2031
(24時間受付:自動音声案内)
● ホームページ http://www.chuomitsui.co.jp/person/p_06.html
14
会社概要
創
設
事
業
内
(2009年12月31日現在)
業
立
容
本 社 所 在 地
資
従
本
業
員
金
数
1765年(明和2年)
1927年(昭和2年)
医薬品、医薬部外品、医療機器、化粧品、
食品等の製造・販売
〒103-8481
東京都中央区日本橋浜町2-12-4
TEL.03-3668-4511(代表)
FAX.03-3668-4521
http://www.ssp.co.jp/
101億円
916名
役 員
(2010年3月30日現在)
代表取締役会長
トーマス・ハイル
代表取締役社長
塩野 紀子
取
締
役
豊島 健三
取
締
役
上田 潔
取
締
役
鈴木 敏幸
取
締
役
クリストフ・ガウガー
取
締
役
ゲァハード・ケラー
福田 棟光
監
査
役
セバスチャン 薫 グルゾン
監
査
役
渡邊 信
監 査 役
村上 光
役
員
本社 ………………… 〒103-8481 東京都中央区日本橋浜町2-12-4 TEL.03-3668-4511(代表)
大阪支社 …………… 〒564-0052 大阪府吹田市広芝町12-36
TEL.06-6385-3231(代表)
北海道支店 ………… 〒060-0002 北海道札幌市中央区北二条西1-1-7
ORE札幌ビル7F
TEL.011-222-1618(代表)
仙台支店 …………… 〒984-0002 宮城県仙台市若林区卸町東1-4-23
TEL.022-284-4981(代表)
名古屋支店 ………… 〒451-0045 愛知県名古屋市西区名駅2-27-8
名古屋プライムセントラルタワー 5F
TEL.052-589-1633(代表)
九州支店 …………… 〒812-0038 福岡県福岡市博多区祇園町7-20
博多祇園センタープレイス9F
TEL.092-273-2755(代表)
成田研究所 ………… 〒286-8511 千葉県成田市南平台1143
TEL.0476-27-1511(代表)
福島工場 …………… 〒979-1512 福島県双葉郡浪江町大字北幾世橋字北中谷地7
TEL.0240-34-4681(代表)
東日本物流センター … 〒323-0115 栃木県下野市下坪山字西原1778-5
TEL.0285-48-2771(代表)
北海道物流センター … 〒061-3241 北海道石狩市新港西2-767
札幌通運倉庫支店 石狩営業所内
TEL.0133-73-1110(代表)
執行役員(2010年4月1日現在)
行
(2010年3月30日現在)
成田工場 …………… 〒286-8511 千葉県成田市南平台1143
TEL.0476-27-1311(代表)
常 勤 監 査 役
執
主な事業所
加藤 淳則
坂井 裕貴
大山 恵造
山本 範明
山本 満
名古屋物流センター … 〒483-8013 愛知県江南市般若町南山152
TEL.0587-53-8671(代表)
大阪物流センター …… 〒566-0052 大阪府摂津市鳥飼本町5-6-18
TEL.072-654-5221(代表)
九州物流センター … 〒812-0051 福岡県福岡市東区箱崎ふ頭5-1-34
株式会社博運社 箱崎倉庫内
TEL.092-643-7822(代表)
●お問い合わせは、下記までご連絡ください。
〒103-8481 東京都中央区日本橋浜町2-12-4
TEL.03-3668-4511 FAX.03-3668-4521
OTC医薬品とは
一般用医薬品(大衆薬)のことです。
株主の皆様へ
第 83 期報告書
2009 年1月1日∼2009 年12月31日