資料5-1(PDF:224KB) - 札幌市

指定管理者評価シート
事業名
資料5-1
こども劇場管理運営
所管課(電話番号)
子ども未来局子ども育成部
子どもの権利推進課(211-2942)
◎基本情報
1 施設の概要
名称
札幌市こどもの劇場「やまびこ座」
所在地
東区北27条東15丁目
開設時期
昭和63年6月
延床面積
1495.37㎡
目的
人形劇、児童劇等の制作及び発表と制作団体の育成を通じて青少年の情操のかん養を図り、もってその健全な育成
その他活動に資する
事業概要
人形劇等の制作・発表の場の提供、人形劇等の制作に関する指導ならびに資料収集・提供情報、講演会・展示会・講
座
主要施設
ホール、会議室(1室)、研修室(1室)、美術工作室(1室)、ロビー・展示室
2 指定管理者
名称
財団法人札幌市青少年女性活動協会
指定期間
平成18年4月1日∼平成22年3月31日
指定手続
公募
業務の範囲 施設維持管理業務、事業の計画・実施業務、施設の使用承認業務等
◎平成21年度管理業務の検証
項 目
指定管理者
の自己評価
実施状況
1 業務計画の達成度
(1)施設の維
① 清掃業務
持管理に関
実施状況
する業務
実施日
実施状況
1 定期清掃 再委託業務として管理。
通 年
2 特別清掃
再委託業務として月1回実施。
ワックスがけ、窓ふき清掃等、日
常的にできない専門的清掃を実
施。
月1回
3 日常清掃
職員が対応。また、公演時には劇
団が協力。
通 年
② 警備業務
実施日
実施状況
1
再委託業務として施設の機械警備を管理。 通 年
③ 修繕の実施状況
修 繕 内 容
納品日
1 女子トイレ洗面台配水管工事
4/30
2 楽屋トイレ手洗い水栓修理
6/16
3
ワイヤレスマイク修理SAMSON MKE/P6
7/24
4
ビデオセレクター(ソニーSB-V900)修理
5 富士通FMV-ESPRIMO修理
9/30
10/7
6 受水槽ボールタップ交換業務
11/1
7 漏水修繕(西側散水栓)
11/12
8 ガスヒートポンプ修理業務
11/30
9 電気温水器混合栓修理
12/20
10 富士通FMV-D3240修理
12/20
11
ワイヤレスマイク修理SAMSON MKE/P6
12 漏水修繕(ホール天井)
1/22
1/28
13 非常口ロック開錠工事
1/29
14
2/23
ワイヤレスマイク修理SAMSON MKE/P6
15 事務所ブラインド取付工事
3/5
16 ヨド物置屋根修理
3/9
17
3/11
ワイヤレスマイク修理SAMSON MKE/P6
18 鋼製建具鍵修理工事
3/12
19 桝清掃工事
3/19
20 桝廻り暗渠入れ工事
3/19
21 ガスヒートポンプ修繕
3/20
22 トイレ排水管修繕
3/23
1 / 5 ページ
・すべて良好に業務を
遂行しており、現在の
ところ特に目立った異
常はない。常日頃より
館内の点検を行い、管
理物件の破損、故障等
を見つけ出し、早急に
対応したことにより、市
民サービスに影響がで
ることは無かった。
所管局の評価
・専門業者への再委託
業務を含め、施設全体
が良好に維持管理さ
れている。日々のメン
テナンスにより整備・
修繕など迅速に対応し
ている。今後とも市民
サービスの向上及び
施設の安全性に配慮
した維持管理を行うよ
う、指導していく。
④ 再委託業務の実施状況
業 務 名
契約業者名
1 清掃業務
実施月 契約方法
東亜産業株式会
社
通 年
指名
競争
入札
2
機械警備
業務
イオンディライト
セキュリティ
株式会社
通 年
指名
見積
合せ
3
自動扉
保守
点検業務
三和シャッター
工業株式会社
7・11・3月
随意
契約
(少額)
9・3月
随意
契約
(特命)
三和シャッター
工業株式会社
7・11・3月
随意
契約
(特命)
株式会社
ヤシマ保全
9・3月
随意
契約
(少額)
株式会社
池下電設
6・3月
随意
契約
(特命)
6・3月
業務
株式会社
池下電設
随意
契約
(特命)
9
除排雪
業務
北野興業
株式会社
12月∼
3月
指名
見積
合せ
10
自家用電
気工作物
保安管理
業務
大崎電気
管理事務所
通年
指名
見積
合せ
11
じん芥
収集
業務
財団法人
札幌市環境事業
公社
通 年
随意
契約
(特定)
4
5
空調衛
株式会社
生設備
保守点 日立ビルシステム
検業務
オーバー
スライダー
ドア保守点
検業務
消防用設
6 備等保守
点検業務
7
舞台吊り
物及び照
明設備保
守点検業
務
舞台音響
8 設備点検
⑥ 駐車場管理
・駐車場内での事故等に十分注意し、利用者以外の進入がない
よう、車両の監視・誘導等に努めた。
⑦ 外構緑地管理
・敷地内の植木については、美観の保持、安全面、近隣住民へ
の配慮等の点から、剪定や冬囲い等適切な維持管理を行った。
2 / 5 ページ
・施設の良好な維持管
理のため、11業務につ
いて再委託を行い、す
べて良好に業務を遂
行されており、現在の
ところ特に目立った異
常はない。
(2)施設にお ① 利用申込の受付・案内の業務
ける事業の
・公演回数・観客数
(回・人)
計画及び実
施に関する
H20実績 H21計画 H21実績
業務
194
216
200
上演回数
9,295
9,500
9,798
18,840
18,000
16,704
出演者数
観客数
上演1回当たりの観客数
86
87
・室別利用状況
(件)
H20実績 H21計画 H21実績
684
ホール
719
700
会議室
336
320
288
研修室
541
530
478
美術工作室
合計
450
450
476
2,046
2,000
1,926
・不承認0件、取消し0件、減免0件
・還付1件:12/20受付分 超過徴収のため980円利用料金
還付。特に大きな問題はなかった。
(回・人)
② 自主事業
H20実績 H21計画 H21実績
・上演回数は、昨年度
より下回ったものの、
目標とする200ステー
ジはほぼ達成できた。
観客数についても昨年
度より下回ってはいる
ものの、1ステージ平
均ではほぼ同数であっ
た。スタンプラリーの効
果でリピーターは増加
したものの、新規開拓
まで届いてないのが現
状である。広報やイン
ターネットを利用した宣
伝活動の充実をさらに
図っていきたい。
・上演内容としては、人
形劇:児童劇=7:3の
割合である。最低限、
この割合を保ちなが
ら、バランスのとれた
公演スケジュールを組
んでいきたい。
・利用申込受付につい
ては適正に処理されて
いる。
上演回数が減少して
いるものの、出演者数
は増加しており、劇団
育成の成果と評価でき
る。
スタンプラリーの実施
により、リピーターの獲
得に成功していると評
価できるが、新規利用
の拡大と上演1回あた
りの観客数の増加を
図る工夫が望まれる。
利用者ニーズの把握
や周知方法を工夫し、
利用者に合わせた広
報活動などを充実する
ことにより、利用拡大
に努めること。
・自主事業については
なし。
実施回数
参加人数
特記事項
・事業予算確保のため
19年度より事業サポー
ター制度を実施。21年
度については、活動協
会こども基金「さっぽろ
スマイルキッズ」の1部
門として実施した。景
気悪化等の影響もあり
金額は伸び悩んだが、
市民支援という有効な
手段として今後も継続
していきたい。
・平成21年度より、㈶札
幌市青少年助成活動協
会で創設したこども基金
「さっぽろスマイルキッ
ズ」(平成21年3月創設)
に統合して展開してい
る。
なお、事業ボランティアに
ついては継続して募集し
ている。
積極的な周知活動を行
い、事業予算確保に努め
ること。
①個人情報保護・情報公開
個人情報については、札幌市個人情報保護条例に基づき適正
に取り扱っている。情報公開については、請求件数0件。
・個人情報に関わる書
類は、施錠できるキャ
ビネットで保管するな
ど、適切で慎重な取り
扱いを行っている。
・札幌市個人情報保護
条例の趣旨に則った
規程が整備されてお
り、適切に処理されて
いる。
②安全・危機管理対策
平成21年については、該当事例なし。
防災計画・緊急連絡体制を定めている。
避難訓練実施…3/16(参加人数70名)
・災害や利用者の傷病
に対する対応について
は、常日頃より気を配
り、突発的な事態にも
対応できるよう事前の
準備を心掛けておく。
・適切に実施している。緊
急時に万全の対応がで
きるよう救命講習や災害
等を想定した避難訓練
等、非常時に迅速な対応
が出来るよう、適宜確認
するよう指導する。
多くの子どもが利用する
施設であることから、今
後も危機管理には細心
の注意を払うこと。
③研修の状況
・財団法人札幌市青少年女性活動協会研修計画に基づき、専
門性の向上について、実務を通した研修を積極的に推進し、資
質の向上に努めている。また、外部の研修にも積極的に参加し
た。
※児童厚生員研修(児童健全育成推進財団主催)
実施日:1/27,28,2/2,3
・全国及び海外の人形劇関係機関及び児童文化関係施設との
連絡を密にし、職員の専門知識の向上に努めている。
①イギリス・バクストン市派遣交流事業:人形浄瑠璃ユースクラ
ス及び人形劇団えりっこ等の交流公演と日本文化のワーク
ショップを実施。職員の研修をかねる。実施期間:7/28∼8/5
②香川県東かがわ市とらまる座派遣交流事業:こぐま座こども人
形劇団の交流公演実施。職員の研修をかねる。実施期間:9/19
∼22
④環境への配慮
・更に職員の専門性を
高め、職員一人一人が
創造者として、利用者
と関わっていけるよう
な資質の向上を目的と
して、研修を実施した。
・今後も効果的な研修
の実施と人材育成に
取り組み、職員の資質
向上に努めること。
③ 事業サポーター制度
(円)
H21計画
口数
金額
1口
サポーター(個人) 5,000円以上
サポーター(企業)
1口
50,000円以上
H21実績
口数
金額
50
500,000
50
250,000
20
2,000,000
4
315,000
54
565,000
特別協賛
合 計
事業ボランティア (人数)
(3)その他
70
2,500,000
H21登録者
21名
・活動協会環境行動計
画に基づき、電気、灯
油、水道等の節約、
クールビズ、ウォーム
ビズの推奨、ごみの減
量など環境に配慮した
取り組みを行った。
・環境行動計画を策定
し、環境への配慮方針
が明確にされている。
今後とも継続的に取り
環境行動計画を策定し、6ヶ月ごとにチェックを行っている。ま
組むとともに、職員の
た、研修の実践として、実務の中で環境に配慮した取り組みを
みならず利用者ともに
行っている。
環境への配慮を実践
して欲しい。
・適切な業者選択を行 ・今後とも配慮するよ
⑤市内企業等の活用・福祉施策への配慮
う中で、市内企業の活 う、努めて欲しい。
再委託、物品の調達等を行うに当たり、札幌市内の企業等を積 用・福祉施策への配慮
極的に活用している。また近隣の授産施設と連携した事業も実 に努めていく。
施し福祉施策への配慮に努めた。
⑥その他
3 / 5 ページ
2 収支の状況
・公的助成の積極的な
活用の他、事業サポー
ター制度の活用を通
し、地元民間企業及び
市民から広く協賛金を
募り、指定管理費のみ
にたよらない収入源の
確保に努めた。
・支出については、経
費節減に着実に取り
組んでおり、評価でき
る。収入については、
計画より減となった
が、事業予算確保に
努めていると評価でき
る。今後も積極的に公
的助成を活用するとと
もに、こども基金「さっ
ぽろスマイルキッズ」に
ついて広報活動を活
性化し、積極的な募集
活動を行い、事業予算
確保に努めること。
・利用者の満足度や市
民からの要望、意見を
集約していくことで、業
務を振り返り、業務の
改善に反映させるよう
努める。
・適切にアンケート調
査が行われている。ア
ンケート結果は概ね良
好である。今後とも利
用者の声を反映しなが
ら事業を展開し、業務
の改善に努めること。
・劇場事業について、
職員と利用団体の意
見交換の場として実
施設を利用している劇団の方々から意見を聞く場として、年2
施。特に大きな要望事
(2)運営協議
回、利用者懇談会を実施。
項は無かったが、引き
会の開催状
①第1回利用者懇談会(やまびこ座、こぐま座合同開催):12/8開 続き協力し合いながら
概
況
催
劇場運営を行っていく
要
②第2回利用者懇談会(やまびこ座、こぐま座合同開催):1/26開 ことを確認し合った。
催
・利用団体との懇談機
会を設け、ニーズの把
握に努めていると評価
できる。今後も定期的
な開催に努め、劇場運
営に反映させるよう努
めること。
【観客用アンケート】
・回答者は、30代が最も多く、次に40代、続いて小学生の観劇が多かった。児童会館の団体
観劇が増えてきたことが要因の一つとして挙げられるであろう。性別では女性が8割を超えて
いる。
・公演情報の周知方法としては、友人、知人の口コミが最も多く(39.3%)、劇場通信やホーム
ページの利用(23.8%)も目立ってきた。また、チラシ、ポスターの効果もあり、視覚的な宣伝効
果はやはり大きいと感じる。さらに効果的な配布を検討していきたい。
・初めての来館者が3割であり、他7割はリピーターである。スタンプラリーの効果は大きいと
感じる。同時に新規開拓が課題である。
(3)利用者等 ・職員の対応や劇場の設備については、おおむね好評である。
からの主な ・観客が芝居を創ると言われるように、どの公演でも作品内容についての感想をしっかりと書
意見、要望 いてくれる方が多い。それだけに期待する声も大きいと言えよう。
等とその対
【利用者(劇団)アンケート】
応
・回収25枚。女性19人、男性9人。
・職員の対応や施設の利用のしやすさ等は、おおむね好評であり、劇団への支援体制が評価
されている。
・作品創り(創造面)での職員のサポートやアドバイスに対して、さらに期待する声が高かっ
た。
・アンケート実施のほ
か、意見箱を設置し、
利用者ニーズの把握
に努めている。今後と
も利用者からのニーズ
を的確に把握し、良好
な施設運営を継続して
欲しい。
より多くの利用者から
回答が得られるようア
ンケート方法等につい
て工夫し、施設の運営
管理や事業の見直し
に反映させること。ま
た、利用者の立場に
立って誠意を持った対
応に努め、サービス水
準の向上を図るととも
に、利用者の満足度
高め、継続利用者及
び新規利用者の確保
に努めること。
○収支決算
(千円)
項目
収入
H21計画
H21決算
差
81,411
65,736
指定管理費
46,110
46,110
0
利用料金
7,700
8,148
448
その他
27,601
11,478
▲ 16,123
80,184
75,061
▲ 5,123
人件費
35,415
33,406
▲ 2,009
報償費
12,243
9,899
▲ 2,344
その他
32,526
31,756
▲ 770
1,227
▲ 9,325
▲ 10,552
支出
収入-支出
▲ 15,675
○説明
【収入】
収入については国庫補助金・事業サポーター・参加料受講料収入の減により計画
を下回った。
【支出】
・支出については、管理面における光熱水費の節約、委託費の圧縮、また、事業に
おける諸謝金・消耗品費の支出減等、計画額を下回った。
3 利用者満足度
・観客用アンケート、利用者(劇団)アンケート、事業別参加者ア
ンケートをそれぞれ作成し、平成21年4月∼平成22年3月の期間
方 で実施した。(※アンケート方法については、来館者へアンケート
法 用紙を配付し、回収。記名方式。)
(1)アンケー
トの実施結
果
アンケート結果を集約し、利用者の意見、要望、苦情、ニーズ
等を把握し、施設設備、業務等の改善に反映させるよう努める。
概 なお、回収したアンケートについては、札幌市個人情報保護条
要 例に基づき、取り扱いに十分留意し、保管整理。
構 やまびこ座・こぐま座利用者(劇団)
成 参加団体数:①24団体(29名) ②14団体(22名)
【事業別参加者アンケート】
・主催事業より、4事業(遊劇舎、劇☆やまびこ座YOUTH、ざ・にんぎょうじょうるりユースクラ
ス、手づくり絵本講習会)についてアンケートを実施した。62人より回答。
・すべての事業・すべての項目について高い評価を得ることができた。
・事業内容についても、十分に満足してもらえたことが伺える。参加者、講師、職員と良好な関
係を築くことができたことが事業内容の充実感につながったと考えられる。これに甘んじること
なく引き続き、市民サービスの意識を高め、利用者が何を求めているかを把握し、対応してい
きたい。
・職員の対応や支援体制についても高い評価をいただいた。今後も引き続き、利用者と職員
がよりよい関係を築いていけるよう対応していきたい。
【意見箱】(1件)日付:1月5日 投函者:記載なし 回答方法:掲示板
内容:三年生の人形劇であいている日はないんですか。くやしいです。
経緯:周辺小学校提携事業として元町北小学校3年生の人形劇体験を実施している。例年、
最終日には成果発表としてやまびこ座ホールで保護者及び近隣の保育所・老人施設の利用
者を招き、発表会を実施しているが、今年度はインフルエンザが流行し、観劇者への感染予
防等の配慮で、学校側がやまびこ座ホールを使用しての発表会中止を判断した。そのことに
ついて、小学3年生が納得いかずに投函したと考えられる。
投函者が特定できなかったため、掲示により回答を行った。今後、迅速な対応を心掛けてい
くよう職員間で再度確認を行った。
4 / 5 ページ
◎総合評価
【指定管理者の自己評価】
総合評価
指定管理者制度の最終年(4年目)である今年度は、次期指定管理に向
けても非常に重要な年であることを認識して取り組み、4年間の集大成とし
て様々な事業を展開することができた。子どもゆめ基金や地域創造、また
実行委員会を組織しての文化庁の助成事業等、公的助成を活用した事業
展開によって、より拡がりのあるものとすることができた。特に劇場事業の
大きな柱である育成事業については、単年度で終わらせない取り組みを
意識して事業展開を図った。
①こども対象のやまびこ座遊劇舎、劇☆やまびこ座YOUTH、ざ・にんぎょう
じょうるりユースクラスは継続事業として定着しており、子どもたち自身の
成長のみならず、先輩から後輩へ身に付けたノウハウとともに文化の継承
が行なわれている。さらに、イギリス・バクストン市へのざ・にんぎょうじょう
るりユースクラスの派遣は、子どもたちにとって、新たな刺激と感動を肌で
感じることができる大変貴重な経験として、今後の活動に生かされることを
大いに期待するところである。
②一般対象の講座については、人形浄瑠璃講習会、東区市民劇団育成
事業(オニオン座)、そして、こぐま座と連携して実施した人形劇講座(初心
者、経験者)が挙げられる。人形劇講座については、継続を希望する方が
少なかったことが課題として挙げられ、早急に解決策を検討する必要があ
る。将来の人材育成の観点から、大人対象の事業は、直接、公演事業の
活性化につながると言えることから、職員側の意識を今一度見直し、整理
して取り組むこととする。東区市民劇団育成事業については、ある程度定
着した参加人数を確保できており、順調に成果が現れている。やまびこ座
プロデュース公演として成果発表の場を設けることは、本市の児童文化活
動の活性化にも寄与できるものと考える。今後の自主的な活動を期待する
とともに、「地域に根ざした劇場」として劇団支援と育成事業に取り組んで
いく。
③公演事業については、年間194ステージと目標の200ステージをほぼ
達成することができた。アマチュア劇団をはじめ、夏休み特別招待公演で
は、道外の専門劇団の公演等も行い、より多くの子どもたちに人形劇、児
童劇に触れる機会を提供することができた。
今後の重要課題としては、新規上演団体の育成が挙げられる。次の時
代への引き継ぎをどのような方策で行っていくか、喫緊の課題として検討
全体を通して、人形劇、児童劇、伝統文化、その他、様々な子ども文化を
市民が身近に感じ、いつでも気軽に触れる機会を提供できたと感じてい
る。今後も地域に根付いた施設運営を行い、劇団と観客(市民)が結びつ
く、温かい劇場づくりを行っていくため、我々職員が先を見た運営を行い、
利用者ニーズを捉え、魅力ある事業を展開する必要がある。
業務改善計画
年度ごとに業務内容を振り返りながら、市民ニーズを敏感に察知し
検証を行う。効果的な事業についての継続や新規計画、効果があ
まり見込まれない事業についての縮小や方針転換、廃止を行う。
(1)市民のための劇場づくり
市民サービスに対する意識をさらに高め、職員と利用者がよりよ
い関係を築けるような対応に努める。劇を観に来てくれた市民の
方々を笑顔で迎え、また来たいと思えるような対応を心掛け、市民
が親しみを持って利用できる施設づくりを今後も目指していく。
(2)人材育成と創造型の劇場運営
年間200ステージを目標に、市民が気軽にいつでも舞台芸術に触
れることができる環境づくりを目指す。そのためにも劇団育成、人材
育成を重視した事業展開を行い、上演活動の活性化を図る。
観客数については、適切な数値目標を設定し、広報活動の強化等
を含め、目標に近づけていく。
(3)最小経費で最大効果を
事業実施に当たっては、こぐま座と連携して公的助成や札幌の民
間企業や個人からの協賛金を積極的に募り、少ない予算の中で効
果的な運営を行う。市民とともに子どもの文化活動を発展させてい
ける、よりよい街づくりを目指していく。
【所管局の評価】
総合評価
札幌市の児童文化の拠点施設として、人形劇を始め、演劇、伝統
芸能、各種講座など非常に幅広く事業展開するとともに、施設の維
持管理、貸館業務、事業の実施等、施設管理運営についても全般
にわたり適切な業務執行がなされている。
地域に根付いた劇団を育成し、成果発表の場を提供することは、本
市の演劇文化の振興とともに、地域活性化に資するものと評価で
きる。今後も、人形劇、児童劇等の制作団体との協働により、より
良い作品を創り出し、市民に提供していくことで、児童文化の普及・
促進に取り組んで欲しい。
児童会館の団体観劇が増えていることは、広報活動の工夫による
ものと評価できる。
調査・指示事項
これまでの実績を生かした効率的・効果的な管理運営に努めること。
技術やノウハウを磨き続けるとともに、子どもの現状や市民ニーズの変化
を先見的に捉え、事業や上演作品にスピーディーに反映させた良質な作品
を提供すること。
団体観劇の誘致とともに、札幌市こどもの劇場を拠点とした出張公演や
ワークショップ、学校等でのアウトリーチ活動等、市民ニーズを捉えた創意
工夫ある事業を展開する必要がある。事業のバランスに配慮しながら、より
一層積極的にPRに努め、観劇者数の増加を図る取り組みを行うこと。
公的助成の積極的な活用の他、企業及び市民からの協賛金等の支援を活
用し、事業予算確保に努めて欲しい。また、地域に根付いた市民劇団の育
成を通じて、演劇に携わる人材育成を促進するとともに、より一層地域に根
ざした劇場として、その存在価値を高めること期待する。
【外部評価】
【2次評価】
【改善・見直しの検討結果】
5 / 5 ページ