店舗機能の見直しについて - 佐賀銀行

THE BANK OF SAGA
佐賀銀行 総合企画部
NEWS RELEASE
〒840-0813 佐賀市唐人二丁目 7 番 20 号
TEL 0952(25)4553
FAX 0952(26)7506
http://www.sagabank.co.jp
平成14年7月31日
店舗機能の見直しについて
金融機関の経営環境が厳しいものになり、金融機関相互の競争も激化している中で、佐賀銀行(頭取
指山弘養)は、経営基盤をさらに強化し、長期的・安定的にお客さまにより良いサービスを提供し、特
に最大限地元企業の支援を続けていくことができるよう、経営効率化の一環として店舗機能の見直し及
び一部店舗の廃止を行うことといたしましたのでお知らせします。
なお、詳しい内容につきましては、別添の資料をご参照ください。
記
1.機能見直し店舗
対象店舗数(単位:店)
実 施 日
うち佐賀県
1.有人の支店を有人の出張所とするもの
3
3 平成 14 年 11 月 25 日(月)
2.有人の支店を無人の機械化店舗とするもの
10
4
3.有人の出張所を無人の機械化店舗にするもの(注)
17
16 平成 14 年 11 月 18 日(月)
4.有人の代理店を無人の機械化店舗にするもの
1
1
(注)各市役所内出張所については「派出所」に変更し、指定金融機関として各市に係る公金業務
を行います。
実 施 形 態
2.廃止店舗
実 施 形 態
5.有人の代理店を廃止するもの
対象店舗数(単位:店)
2
実 施 日
うち佐賀県
2 平成 14 年 11 月 18 日(月)
3.本件実施後の店舗数
支 店
出張所
有人店舗
代理店
合 計
無人店舗(ATM)
合
計
平成14年7月末現在
店 舗 数(単位:店)
うち佐賀県
109
58
31
30
3
3
91
143
75
65
218
156
実 施 後
店 舗 数
うち佐賀県
96
51
17
17
0
0
113
68
103
86
216
154
本件に関するお問合せ先
総合企画部(平 川)
TEL 0952(25)4553
店舗機能の見直しについて
平成14年7月
預金量と店舗数の関係
250
現在、銀行をはじめとする金融機関は、その生き残りをかけて激しい競争を行っていますが、この競争に打ち勝ってい
くためには、コストの引き下げが不可欠であり、各銀行とも人員の削減等に懸命に取り組んでいるところです。
・は地方銀行64行の位置
合併銀行
200
有人店舗数
当行におきましても種々コスト削減のための努力を行ってきており、人員についても平成11年3月当時1,927人であった
行員数を平成14年3月には1,758人にまで減少させており、さらに平成17年3月には1,600人体制とすることを目指していま
す。
このようなコスト削減を図っていくうえでの当行の課題の一つは、当行の特徴である小規模の有人の店舗を多数展開す
る方式をどう見直すかということです。
当行のこの店舗配置方式は、お客さまの身近に店舗があることでお客さまの便宜にかなうとともに、お客さまとフェイ
ス・トゥ・フェイスの営業をさせていただくうえでも有用であったと考えられます。
150
佐賀銀行
100
50
(注)このグラフは預金量に対数目盛を用いています。これは預
金量について銀行間でかなりバラツキがあるためです。
しかし、他方、多くの店舗を展開していることから、平成13年9月期で1か店舗あたりの預金量は全国の地方銀行64行中
第58番目と低く、店舗設置に伴う各種の固定的な経費は当行にとってかなりの負担となり、他行との競争上不利となって
います。
また、限られた人員を薄く広く張り付けることに伴って、必ずしもお客さまに満足していただけるサービスを提供する
ことができず、かえってお客さまから苦情をいただくケースも出ています。
一方、当行が多店舗展開を始めて以降の自動機(ATM)の発達には著しいものがあり、現在では多くの窓口業務がA
TMで代替可能となり、現に来店されるお客さまの大部分がATMをご利用になるお客さまというように変化してきてい
ます。
この他、自動車の普及に伴ってお客さまの行動範囲も広がる、あるいは自動振替が普及し、また多くのコンビニエンス
ストアーで各種料金の払込が可能になる、さらには銀行間のATMの相互開放が進む等種々状況の変化が見られます。
このような諸般の情勢から、当行におきましては、店舗のネットワーク、店舗の収益性・効率性・成長性など様々な観
点から検討を行い、小規模店舗を中心に右記のとおり、有人店舗を無人の機械化店舗にしたり、支店を出張所に変更する
など、店舗機能の見直しを行うこととさせていただきました。
また、この検討の中で、右記のとおり2代理店を廃止することとさせていただきました。
これによって少なからぬお客さまに従来に比べご不便をおかけすることになることを恐れますが、当行のおかれた金融
界の状況にご理解をいただき、ご了承をいただきますようお願い申しあげます。
0
1,000億円
10,000億円
100,000億円
預金量
1.機能見直し店舗
(1)有人の支店を有人の出張所とするもの 城北支店 武雄西支店 浜支店
3店舗
(2)有人の支店を無人の機械化店舗とするもの 10店舗
城西支店 東多久支店 佐志支店 町田支店 地行支店
都府楼支店 月の浦支店 小田部支店 別府支店 美しが丘支店
(3)有人の出張所を無人の機械化店舗にするもの 17店舗
佐賀市役所内出張所 鳥栖市役所内出張所 多久市役所内出張所
武雄市役所内出張所
鹿島市役所内出張所 伊万里市役所内出張所 兵庫出張所 巨勢出張所 早津江出張所
けやき台出張所
武雄南出張所 大浦出張所 前原南出張所
唐津市役所内出張所
天祐出張所
鳥栖東出張所
伊万里東出張所
(注)各市の市役所内出張所については「派出所」に変更し、指定金融機関として各市に係る市税等の公金業務
を行ないます。
(4)有人の代理店を無人の機械化店舗にするもの 山本代理店
1店舗
2.廃止店舗 蓮池代理店 古湯代理店
3.実施予定日
・平成14年11月18日(月) 上記1の(2)(3)(4)及び2
・平成14年11月25日(月) 上記1の(1)
店舗機能の見直しについてのQ&A
Q.1
佐賀銀行は多くの店舗の機能見直しや廃止を行うとのこと
ですが、これは銀行の公共性を忘れ、顧客を無視するもので
はありませんか?
ご不便をおかけするお客さまには真に申し訳なく思います。
しかし、ご承知のとおり、現在金融機関は厳しい競争にさらされています。私共は、この競争に打ち勝って地元のお客さ
まに長期的・安定的によりよいサービスを提供できる銀行となるよう基盤をさらに強化していかなければなりません。
よりよいサービスという場合には、もちろん預金者の方々をはじめとする皆さまの利便を図るということもありますが、
もう一つ、この数年の状況から明らかなように、経済環境の悪化が続く中、地元企業を支えていくという大きな仕事があり
ます。
企業の経営は何十年もあるいは、子々孫々と続いていくべきものですが、その長い間には良いときも悪いときもあり、良
いときには多くの金融機関が群がってきますが、一旦悪くなると逃げてしまいます。
そのようなときに、あるいは逃げていった金融機関の肩代わりをし、あるいは金利を減免し、さらには債務免除等を行っ
て企業を支えていく負担は、地元金融機関に大きくかかってきます。
もちろん地元金融機関としてそのような企業を冷たく切り捨てていくこともできますが、当行の場合、従来から出来る限
り企業を支えていく方針をとってきています。
Q.2
ペイオフ解禁が進行中のこの時期に何故大掛りな見直しを
するのですか、もっと後でやれば良いのではありませんか、
そんなに経営が苦しいのですか?
預金者の方々には低い預金金利で我慢をしていただき、また多くの企業が苦しんでいる時ですから、銀行だけ楽な経営
をしようとは思っていませんが、といって経営が苦しいから店舗機能の見直しをしようというわけではありません。
今後、他の金融機関との競争に勝ち、長期的・安定的に皆さまによりよいサービスを提供していけるよう、さらに経営
基盤を強化しようとしているのです。
やるべきことは早くやるということは決して皆さまの信頼を裏切ることではないと思っています。
さらに付け加えるならば、当行は㈱十八銀行及び㈱筑邦銀行との間でシステムの共同化等の作業を進めています。
共通のシステムには、十八銀行については平成16年1月から、筑邦銀行と当行については平成16年7月から移行する予定
ですが、システムの共同化については慎重なうえにも慎重を期するため、本年末からはシステム関係要員を共同化の作業
に専念させたいと考えており、このため店舗機能の見直しに伴うシステム変更等はそれまでに完成させてしまいたいとい
うこともあります。
Q.3
いずれにしろサービスの低下ではありませんか?高齢者は
車も運転できませんし、ATMの扱いにも不馴れです。
企業の経営が悪化した場合、「助けたいけど大丈夫だろうか」、「危ないかもしれないが助かるかもしれない」というこ
とは良くあります。そのような場合には、まさかの場合に備えて貸倒引当金を積みながらご融資を続けていくわけですが、
そうしますとどうしても銀行の貸借対照表上に不良債権と貸倒引当金とが両建てで残り「不良債権の多い銀行」になってし
まいます。
ご不便をおかけするお客さまにはお詫びするばかりです。経済や金融環境が厳しくなる中で、皆さまに安心してお取り引
きいただけるよう、また地元企業の支援を続けていけるよう経営の基盤を一層強化する必要があることに是非ともご理解を
いただきたいと存じます。
政府は大銀行に対し不良債権を早期に貸借対照表から落とすよう指導していますが、地元の銀行としては、「不良債権の
多い銀行」であることはつらいことですが、引き続き出来る限り地元企業の支援は続けていきたいと思っています。
無人となる店舗については、無人化後当分の間(2∼3か月程度を考えています。)当行行員を当該店舗に派遣し、AT
Mの取り扱い方等のご疑問にお答えする態勢をとることを考えています。
しかし、それができるのも銀行の強い経営基盤があってこそです。地元銀行として地元の発展のためなすべき課題はいろ
いろあります。私共が決して公共性を忘れたり、お客さまを無視したりしようとしているのではないことを、ぜひともご理
解いただきたいと思います。
しかし、それでも「不便だから取引を止めたい」とおっしゃるお客さまもおられると思います。今回の店舗機能の見直し
にあたっては、そのようなお客さまのことを考え、付近に他の金融機関(郵便局を含む)が有るかどうかについても、でき
る限り配慮させていただきましたが、私共としては、あくまでも引き続きお取り引きいただきたいと願っています。
いずれにいたしましても、お客さまにご不便をおかけすることになることをお許しいただきたいと存じます。
お問い合わせ先 佐賀銀行 総合企画部
電話 0952−25−4553