平成21年度 「セキュア・プラットフォームに関する 普及広報活動」 報告書 平成 22 年 3 月 社団法人 電子情報技術産業協会 セキュア・プラットフォーム推進コンソーシアム 序 我々は平成 19 年 10 月にセキュア・プラットフォームの開発支援のために、セキュア・ プラットフォーム推進コンソーシアムを設立した。同コンソーシアムに、技術・標準化動 向 WG やユーザニーズ WG とともに、セキュア・プラットフォームの考え方/必要性を広く知 らしめ、市場育成の環境を形成することを目指し普及広報 WG を設置した。 普及広報 WG では、「セキュア・プラットフォームの認知度向上」、「広報ツールの制作」、 「セキュア・プラットフォームの有効性の訴求」の3つを柱として活動した。一般向け広 報、展示会、各種講演会、プレスリリース発表、実証実験を通じ、一般の IT 利用者や専門 家などに広く訴求し、セキュア・プラットフォームの考え方/必要性を知らしめた。 本報告書では、このような普及広報 WG が実施したセキュア・プラットフォームの市場育 成に向けた普及推進活動についてまとめた。 今年度は、定例的な WG 委員会を 17 回、また定例会以外に、広報ツール制作、雑誌記事 インタビュー、ITPro EXPO 出展の準備などで臨時 WG 委員会を複数回実施し、セキュア・ プラットフォームの考え方/必要性を普及推進し、本報告書をまとめることができた。本活 動にご協力・ご尽力頂いた WG メンバおよび関係各位に改めて感謝の意を表す。本報告書で 示したように、仮想化技術を活用したサーバ集約から始まるクラウドに向けたシステム構 築・運用の中で、課題を先取りし対応するセキュア・プラットフォームの考え方を広く知 らしめることは、今後の我が国の IT システムの堅牢性強化に寄与するものであると確信し ている。 平成 22 年 3 月 セキュア・プラットフォーム推進コンソーシアム 普及広報 WG 主査 垣内 立身 -この報告書は、経済産業省から技術研究組合 超先端電子技術開発機構が受託した 「平成19年度セキュア・プラットフォームプロジェクト」の一環として作成した。- 普及広報 WG 構成メンバ (敬称略・順不同) 主 査 垣内 立身 富士通株式会社 副主査 田中 幸二 日本電気株式会社 委 小西 弘一 日本電気株式会社 高橋 篤史 日本電気株式会社 宮内 幸司 日本電気株式会社 畠山 卓久 富士通株式会社 徳谷 崇 富士通株式会社 員 オブザーバ 事務局 みずほ情報総研株式会社 平岩 信明 社団法人電子情報技術産業協会 [[[ 目 次 \\\ 1. 普及広報活動の狙い............................................................................................................................................ 1 2. 普及広報活動内容................................................................................................................................................. 2 3. 2.1 セキュア・プラットフォームの認知度向上 ............................................................................................ 3 2.2 広報ツールの制作........................................................................................................................................ 8 2.3 セキュア・プラットフォームの有効性の普及......................................................................................14 まとめ.........................................................................................................................................................................15 付録. 1 FIT2009 講演論文................................................................................................................................16 付録. 2 一般紙広告記事.....................................................................................................................................27 付録. 3 パンフレット...............................................................................................................................................29 付録. 4 ITProEXPO 2009 展示会用 パネル ..............................................................................................33 i 1. 普及広報活動の狙い セキュア・プラットフォームプロジェクト発足した 2006 年当時の状況として、情報システムプラ ットフォームのオープン化/マルチプラットフォーム化や、情報システム部門のサイロ化によるサ ーバ分散配置などから以下が顕在化してきた。 - 「IT 資産の効率化・最適化が阻害」 - 「情報システムプラットフォームの運用・管理コストの増大」。 これらの状況に対して、サーバ活用効率の最適化の観点から、サーバ仮想化技術が注目され始め ていた。しかし、複数システムを同一インフラ上で運用すると、サーバダウンやセキュリティ侵 害が仮想システム上に広がるため、当時の仮想化技術で、基幹システムを集約することに不安や 懸念があった。 このような状況の中で、セキュア・プラットフォームプロジェクトでは、ミッションクリティカ ル業務を含む複数の異なる IT システムを安心・安全に同一物理インフラ上に統合可能とする高信 頼で堅牢なプラットフォームの実現を目指した。 普及広報WGでは、上記のセキュア・プラットフォーム(SPF)の考え方/必要性を、広く知らしめ、 市場育成の環境を形成することを目指す。 1 2. 普及広報活動内容 セキュア・プラットフォームの考え方/必要性を、広く知らしめ、市場育成の環境を形成するため に、次の3つを柱に活動を行った。 • セキュア・プラットフォームの認知度向上 目的:セキュア・プラットフォームの考え方を広く知らしめる。 活用概要:展示会/講演会などによる普及活動 • 広報ツールの制作 目的:セキュア・プラットフォームの訴求点を明確化し、効果的な広報ツールを制作する。 活動概要:プロモーションツールの制作 • セキュア・プラットフォームの有効性の訴求 目的:研究開発技術が、企業システムで実用的効果があることを広く訴求する。 活動概要:実証実験参加企業の発掘と結果の広報 ~2008年度下期 ①SPFの 認知度向上 • ITProEXPO出展 • FIT2009論文発 表(5件) • CEATEC講演 • 雑誌広告(3件) 講演 2009年度上期 ★JISAセミナー(09/1/28) ★JUASアカデミー(08/12/2) ★CEATEC JAPAN2008(08/10/3) 2009年度下期 ★FIT2009(09/9/4) ★CEATEC JAPAN2009 (09/10/6) ★ITproEXPO2009 展示会 (09/10/28~30) ★雑誌広告記事 広告 (日経コンピュータ、日経Linux) ★雑誌広告記事 (日経情報ストラテジー) 紹介ビデオ/DVD ②広報ツールの制作 ・ ビデオ作成(4本) • パンフレット作成 • 展示会用パネル作成 (3種類) ③SPFの有効性の訴求 仮想カタログ パンフレット 訴求シナリオ 展示パネル 実証実験参加企業決定 ・プレスリリース発表(2件) ・雑誌「OHM」に寄稿 ★プレスリリース (09/9/28) (実証実験開始) 図 2-1 普及広報活動概要 2 コンソWebページ で一般公開 ★プレスリリース (10/2/18) (実証実験成功) ★雑誌寄稿記事 (OHM) 2.1 セキュア・プラットフォームの認知度向上 セキュア・プラットフォームの認知度を上げるために、次の取組みを行った。 ・ 雑誌メディアなどに広告記事 ・ 一般の IT 利用者に対して講演会・展示会で、専門家に対して学会で説明 取組みの具体的な活動を以下の表に示す。 表 2.1-1 認知度向上に向けた活動 分類 広告記事 活動 題名 発信年月日/場所 備考 雑誌掲載 「安心・安全な仮想化技術 平成 21 年 9 月 30 日 ・一般誌広告 -日経コンピュータ と統合アクセス制御を実現する」 ~11 月 26 日 ・発行部数:85,000 部 2009/9/30 号 - 日 経 (コン:49000,Linux: Linux 15000,ストラ:21000) 2009/10/8 号 -日経情報ストラテジー 2009/11/26 号 一 般 IT CEATEC JAPAN 利用者向 2009 での講演 1 け訴求 「次世代情報システムの安定性と安 平成 21 年 10 月 6 日 ・展示会での講演 全性の課題を解決する 幕張メッセ 国際会議場 ・聴講者:35 名 「次世代情報システムの安定性と安 平成 21 年 10 月 28 ・ 展 示会 へ ブ ー ス出 全性の課題を解決する-セキュア・プ ~30 日 展 ラットフォーム」 東京ビッグサイト ・詳細説明の実施 -セキュア・プラットフォーム」 ITproEXPO 2 2009 に出展 対象者:279 名 専門家向 FIT け訴求 3 (Forum on セキュア・プラットフォームの研究開発 平成 21 年 9 月 4 日 Information (1)アーキテクチャ 東北工業大学 Technology) 2009 (2)アクセス制御ポリシー生成・配付 で講演 (3)リソース構成情報管理 ・学会での講演 (4)仮想システムにおけるアクセス 制御機能 (5)システム運用ポリシー遵守チェック 2000 年から毎年 1 回 10 月に千葉・幕張の幕張メッセで開催される、アジア最大級の情報・通 信・エレクトロニクスに関する国際展示会。 2 日経 BP 社が主催する情報通信技術に関する展示会および講演会などのイベント。 3 FIT は、情報処理学会(IPSJ)と電子情報通信学会情報・システムソサイエティ(ISS)及びヒ ューマンコミュニケーショングループ(HCG)との合同で開催するフォーラム。 1 3 2.1.1 広告記事 ITPro EXPO 展示会ブース来場を呼びかける目的で、日経コンピュータおよび日経 Linux に広告記 事を掲載した。記事は、プロジェクトリーダーである山口先生から、セキュア・プラットフォー ムについて以下の内容を取材し、記事化した。記事の内容については、付録. 2 参照。 - セキュア・プラットフォームの目的 - 国家プロジェクトとして取り組む理由 - 仮想化基盤技術として Xen を選択した理由 - セキュア・プラットフォームが提供する機能 - 標準化やワールドワイドの展開について - セキュア・プラットフォーム開発プロジェクトへの期待や今後について 取材の様子 上記の活動の結果、ITProEXPO 展示会会期直前に広報することができ、展示ブースへの来場者は、 計 500 名になった。 4 2.1.2 一般 IT 利用者向け訴求 一般 IT 利用者に対して、訴求するために、ITPro EXPO 2009 に出展した。来場したシステム管理 担当者や企画担当者に SPF の考え方/必要性を説明することを目的に、開発プロジェクトメンバー 15 名と協力し、説明を行った。 IT ProEXPO 2009 出展の様子 この活動の結果、ブース来場者より次のような意見を受取った。 - 日本を代表するITベンダーが一丸となってプロジェクトに取り組んでおり期待できる。 - プロジェクトの成果を OSS、標準化に反映して欲しい。 - 標準化が楽しみ。 - 今後、重要な分野と認識した。注目している。 - クラウド環境でも、このような技術が重要になって行くのではないか。 会期 3 日間で、ブース来場者が合計約 500 名に上った。また、会期初日に取材され、日経 Web サ イトの展示会ニュースサイトで紹介された。 [ITpro EXPO 2009]国際標準目指す国家プロジェクト「セキュア・プラットフォーム」の 成果を発表 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20091028/339582/ 5 2.1.3 専門家向け訴求 セキュリティの分野に関心を持つ大学研究者と技術交流し、SPF の技術とアーキテクチャに関す る方向感を共有することを目的に、情報科学技術フォーラム(FIT : Forum on Information Technology) 2009 で、「セキュア・プラットフォーム」の専門のセッションを開設、5つの論文4 を講演した。 以下の表に5つの講演の概要を示す。論文の内容は、付録. 1 を参照。 表 2.1.3-1 FIT2009 で講演した論文の概要 題名 概要 セキュア・プラットフォームの研究開発 セキュア・プラットフォームの統合アクセス制御 (1)アーキテクチャ の研究開発の背景/課題から、解決手段の機能概 要、およびそのアーキテクチャについての紹介 セキュア・プラットフォームの研究開発 統合アクセス制御情報管理におけるアクセス制御 (2)アクセス制御ポリシー生成・配付 ポリシー生成およびアクセス制御ポリシー配付機 能の説明 セキュア・プラットフォームの研究開発 統合アクセス制御情報管理のリソース構成情報管 (3)リソース構成情報管理 理機能の詳細、および、実装の性能評価について の説明 セキュア・プラットフォームの研究開発 OS および VM レイヤの統合アクセス制御実施機能 (4)仮想システムにおけるアクセス制御機能 の概要およびその実装方法についての説明 セキュア・プラットフォームの研究開発 システム運用ポリシー遵守チェック機能および、、 (5)システム運用ポリシー遵守チェック セキュア・プラットフォームにおける位置づけの 説明 専門家から、様々な質問やコメントがあり、統合アクセス制御のアーキテクチャや個々の技術要 素の議論ができた。 以下に議論した内容を示す。 - インタフェースについて アクセス制御についての連携インターフェイスの有無、どのような連携ができるかなど。 - - 4 実装について • セキュア・プラットフォームのベースとしている仮想化技術 • ポリシーチェックの実装方式 性能について 査読なしの FIT 一般論文として投稿 6 リソース情報のインスタンスが多くなった場合の性能 - 設定について 具体的な設定方法について 講演会では、上記の議論を行い、専門家と技術交流し理解を深めてもらった。 これらの結果を受けて開発プロジェクトへフィードバックし、また、これらのコメント内容に基 づき、展示会での広報活動の QA 集などを作成するなど、今後の方向活動に活かした。 FIT2009 講演の様子 7 2.2 広報ツールの制作 セキュア・プラットフォームの訴求点を明確化し、広く一般に知らしめることを目的に、これま での技術・標準化WG,ユーザニーズWG各々の調査内容などから訴求点や、ターゲットを明確 にし、プロモーションするツールを制作した。ターゲットとして、主にユーザ企業のシステム管 理担当者、企画担当者、経営者層と想定し、理解を促進する効果的なビデオアニメーションや、 概要パンフレットなどを制作した。 制作した広報ツールは、次のとおりである。 表 2.2-1 制作した広報ツール 種類 ビデオ 題名 備考 ・「インタビュー:セキュア・プラットフォームとは」 セキュア・プラットフォーム ・「研究開発の概要」 推進コンソーシアム web ・「開発技術:仮想サーバ間の強固な隔壁」 サイトに掲載 ・「開発技術:統合アクセス制御」 パンフレット 「次世代情報システムの安定性と安全性の課題を解決する A4 版 4 ページ セキュア・プラットフォーム」 展示パネル ・「セキュア・プラットフォーム-プロジェクト概要」 A0 版 3 枚 ・「セキュア・プラットフォーム-強固な隔壁を持つ仮想サーバ」 ・「セキュア・プラットフォーム-統制ルールを遵守・徹底する統合アクセス制 御」 DVD 2.2.1 「次世代情報システムの安定性と安全性の課題を解決する 上記動画コンテンツ、 セキュア・プラットフォーム」 パンフレットを収録 制作物 セキュア・プラットフォーム概要から技術までをわかり易くを解説する目的で、ビデオ、パンフ レット、展示会用パネル、DVD を制作した。 (a) ビデオ 概要の紹介、および技術の解説の2つの観点で、次の4つのビデオを制作した。 8 表 2.2.1-1 制作したビデオの概要 分類 狙い ビデオ 概要 概要紹介 経営層に対して、プロジ インタビュー プロジェクトリーダーである山口英 ェクトの背景や狙いな どを解説 教授による解説 セキュア・プラッ プロジェクトの背景・狙いなどを紹 トフォーム全体概 介 要 技術解説 システム管理者や企画 仮想化技術 担当者などに対して、開 発技術の概要を解説 仮想化サーバの安定性を強化する技 術を解説。 統合アクセス制御 安全性を強化する統合アクセス制御 技術 技術を解説。 (b) パンフレット セキュア・プラットフォームの開発技術や技術・標準化 WG の調査結果やユーザニーズ WG の調査 結果に基づき、次のように訴求ポイントを整理し、これをベースにパンフレットを作成した。パ ンフレットの内容については、付録. 3 を参照。 表 2.2.1-2 整理した訴求ポイント 起 項目 説明したいこと 背景・課題 平成 17 年度、社団法人 電子情報産業技術協会は経済産業省の委託を受け 「次世代情報システムプラットフォームに関する調査」を実施した。その 調査から仮想化技術を利用したサーバ集約の際には以下の課題があるとの 結論が得られた。 承 課題① 仮想化サーバ全体への被害拡大 課題② ソフトウェア間での、アクセス権設定情報の不整合。 SPF取組 ・ 平成 19 年度、ASET、日本電気、富士通が中心となり、次世代の情 経緯 報基盤技術の研究を開始し、このたび新しい技術(基盤、プラットフォー ムでも可)が開発された。セキュア・プラットフォームの特徴は以下の通り である。 特徴① 既存VMを超えた新たな技術を開発。VMを安心安 安心・安全なサーバ 全に利用するには、性能保障、障害の局所化(部分 活用効率化 故障隔離)、絶対権限の廃止機能が必須であり、そ れらを実装したセキュア・プラットフォームでは、VM の信頼性が格段に向上する。 特徴② 今後多くの企業においてVM導入が進む状況下にお 9 組織ルール遵守の いては、実環境のみならず仮想環境も含めた管理運 徹底のためのポリ 用が必要となり、膨大な労力・コストがかかる可能 シー統合管理 性や、人的設定ミスが発生する可能性がある。セキ ュア・プラットフォームはVM層/OS層/ミドルウ ェア層/アプリケーション層等のすべての階層をま とめて管理することができる新たな統合管理方式を 提供する。 特徴③ オープン化への取組み。特定企業に偏ることなくオ OSSへの貢献 ープン性を担保するために OSS である Xen を採用。 本プロジェクトを通じてわが国からワールドワイド な Xen コミュニティへ大きく貢献。 特徴④ 標準化への取組み。本技術に組み込まれる統合アク 国際標準化活動 セス制御機能をマルチベンダシステムに適用するた め、標準化団体である DMTF において標準化活動を実 施。 転 特徴⑤コンソーシ 最新の市場情報と技術動向を開発に反映。定期的に アムによる協調し 市場および技術動向を調査しつつ、これらを踏まえ た開発活動 た開発を実施。 SPFの展 実証実験による検 今年度はセキュア・プラットフォームの実用性を検 開 証 証するために実証実験を行う。協力企業において実 稼働中の複数のシステム(人事系システム等)を対 象とし、セキュア・プラットフォームの導入前後で のシステム検証(性能、安定稼動等)を行うととも に、コスト削減効果など“目に見える”ユーザメリ ットを検証する予定。 ・ 本実証実験の結果は、今後、実用化に向けて役立 てていく予定。 結 SPFの機 能 機能① 【主な機能①】性能保障:仮想環境下において、複 数の VM からのディスク・ネットワーク等へのハード ウェアアクセスを制限し、特定の VM によるアクセス 独占を防止することで、各 VM からのアクセス性能 (I/O 性能)を保障する機能を実現しました。 10 機能② 【主な機能②】統合アクセス制御情報管理/アクセ ス権設定の一括更新:VM/OS/ミドルウェアなど様々 なソフトウェアの権限情報を、組織の IT 運用ルール に従うロール(役割)ベースのアクセス権ポリシー として簡易に生成及び一元管理するとともに、ポリ シーを各層のソフトウェアで可読な形式に自動変 換、自動配布を実施する機能を実現しました。 現在の注目 SPFはクラウド構築にもつながる要素技術(VM性能制限機能、設定の 技術 自動反映機能) コンソ会長 技術の普及による産業界へのメリット のメッセー ジ (c) 展示パネル ITProEXPO2009 展示会で使用する次の 3 種類の展示パネルを制作した。 制作したパネルは、付録. 4 を参照。 表 2.2.1-3 制作したパネルの概要 パネルタイトル 概要 プロジェクト概要 プロジェクトの取組み、体制、ユーザ企業での導入意向などを紹介。 強固な隔壁を持つ仮想 プロジェクトで開発した仮想化技術の機能、およびオープンソースソ サーバ フトウェアへの貢献についての紹介 統制ルールを遵守・徹底 統合アクセス制御技術の概要および、国際標準化活動についての紹介 する統合アクセス制御 (d) DVD 展示会などでの説明や、配布用に、ビデオ、パンフレット、雑誌記事、FIT2009 に投稿した論文 を収録した DVD を作成した。 収録データは以下のとおり。 11 表 2.2.1-4 DVD 収録データ一覧 分類 収録データのタイトル ビデオ ・「インタビュー:セキュア・プラットフォームとは」 ・「研究開発の概要」 ・「開発技術:仮想サーバ間の強固な隔壁」 ・「開発技術:統合アクセス制御」 論文 セキュア・プラットフォームの研究開発(1)アーキテクチャ セキュア・プラットフォームの研究開発(2)アクセス制御ポリシー生成・配付 セキュア・プラットフォームの研究開発(3)リソース構成情報管理 セキュア・プラットフォームの研究開発(4)仮想システムにおけるアクセス制御機能 セキュア・プラットフォームの研究開発(5)システム運用ポリシー遵守チェック 雑誌記事 「安心・安全な仮想化技術と統合アクセス制御を実現する」 パンフレット 次世代情報システムの安定性と安全性の課題を解決するセキュア・プラットフォーム 2.2.2 広報ツールの活用 制作した広報ツールを以下のとおり活用した。 - ITProEXPO2009: DVD/パンフ約 300 セット配布 - 講演会: 約 200 セット配布 - ユーザ動向インタビュー調査企業など: - コンソーシアムホームページで公開。 約 100 セット配布 活用の結果、技術がアニメーションで説明されており、わかりやすいなど好評であった。また、 ユーザニーズ調査では、これらの広報ツールにより、意識合わせし、より深く動向を把握するこ とに役立てた。 2.2.3 他WGとの連携 各 WG の調査結果を元に、SPF の訴求ポイントを明確化し、広報ツールを制作した。また制作した 広報ツールを各 WG に提供し、各 WG で調査などに利用した。また、各 WG の調査研究結果を Web サイトにて広報するなど他 WG と連携して活動を行った。 12 SPF推進コンソーシアム 普及広報WG 普及広報WG 技術・標準化動向 技術・標準化動向 WG WG ユーザニーズ ユーザニーズ WG WG 「従来技術との比較」 「ユーザ企業からの支持」 パンフ/DVD 図 2.2.3-1 他 WG との関係 13 ・広報ツール制作 ・Web公開 - 各WG調査研究結果 セキュア・プラットフォームの有効性の普及 2.3 研究開発技術が企業システムで実用的であることを広く訴求するため、実証実験開始時期に、プ レスリリースおよび、広告記事を掲載し広報した(付録. 2 を参照)。また、実証実験成功時には、 可用性や運用コストについて有効であった実験結果をプレスリリースで発表した。 発表の概要を次の表に示す。 表 2.3-1 有効性の普及活動の実施内容 分類 タイトル プレスリリー 仮想サーバ環境での安心・安全な業務システム構築・ ス 運用の実証実験を実施 セキュア・プラットフォームの実証実験に成功 実施日時 発表:2009/9/28 発表:2010/2/18 仮想サーバ環境での安心・安全な業務システムの構築・ 運用に関する実用性の検証 一般紙広告 セキュア・プラットフォーム製品化を目指して 2 年間 発刊:2009/11/26 の開発成果を実業務に近い環境で試験 日経情報ストラテジー 2009/11/26 号 以上の活動により、以下のような反響があり、認知度向上に貢献した。 - 日経産業新聞に記事 (9/29 朝刊7面) - 電子メディアに記事 (合計 11 件) DZNet Japan, RBB TODAY, - マイコミジャーナル、sourceforge.jp など 雑誌「OHM」から記事執筆依頼 開発内容と実証実験について、OHM 2009 年 12 月号に掲載 - ユーザ企業からの情報提供依頼(1 件) 14 3. まとめ 一般向け広報、展示会、各種講演会、プレス発表、実証実験を通じた広報などの活動を通じて、 セ キュア・プラットフォームの考え方/必要性を広報した。 これらの活動の結果、SPF に対する興味関心が 78.9%と非常に高い割合となり、セキュア・プラッ トフォームの考え方/必要性の普及に貢献した。 10.2 7.6 3.3 13.2 65.7 導入してみたいと思う 導入するかどうかは検討が必要だが、興味・関心はある あまり興味・関心はない よくわからない 無回答 図 3-1 セキュア・プラットフォームに対する興味関心(平成 21 年度ユーザニーズWG調査) ※平成 21 年度ユーザニーズ WG 調査について 回収数:303社 対象企業:東証第 1 部、第 2 部、マザーズ、JASDAQ 上場 調査期間:平成21年11月 15 付録. 1 FIT2009 講演論文 セキュア・プラットフォームの研究開発(1)アーキテクチャ 16 17 セキュア・プラットフォームの研究開発(2)アクセス制御ポリシー生成・配付 18 19 セキュア・プラットフォームの研究開発(3)リソース構成情報管理 20 21 セキュア・プラットフォームの研究開発(4)仮想システムにおけるアクセス制御機能 22 23 セキュア・プラットフォームの研究開発(5)システム運用ポリシー遵守 24 25 付録. 2 一般紙広告記事 日経コンピュータ 2009/9/30 号、日経 Linux 2009/10/8 号、日経情報ストラテジー 2009/11/26 号掲載 26 日経ストラテジー11/26 号 掲載 27 付録. 3 パンフレット パンフレット表紙 28 パンフレット ページ 1 29 パンフレット ページ 2 30 パンフレット ページ 3 31 付録. 4 ITProEXPO 2009 展示会用 パネル パネル1: プロジェクト概要 32 パネル 2: 強固な隔壁を持つ仮想サーバ 33 パネル 3: 統制ルールを遵守・徹底する統合アクセス制御 34
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