視察研修の報告

特別号5
2008 年 11 月 06 日号 発行/緑一番街商店会
第9回
編集責任者/平井 義人
視察研修(高松市丸亀町・直島)レポート
今回で9回目を向かえた、
緑一番街商店会の視察研修旅行の報
告を兼ねて特別号を発行いたします。
商店街づくりに取り組んでいます。
このことは、高松だから出来たのではなく、人が集うまちを次
9年連続で実施している緑一番街商店会の視察研修をレポー
トする。
の世代に引き継ぐことが、
今を預かる世代の使命だとする純粋な、
あきんど魂に他ならないと感じ入りました。
1)商店会が街中でテナントミックスを可能にしている事例
(高松市丸亀町商店会)
さて、私が小田原ではこれが欠けていると痛感したのは、自分
たちは丸亀町をどういうまちにしたいか、するのか、がはっきり
2)現代アートを地域全体で盛り上げている事例
(香川県直島)
しているということです。将来の人口構成をはじめ、様々なデー
タ分析のうえで、
「人が住み、人が集うまち」を目指しています。
実施日は平成20年10月2-3日、参加者は8名
その実現のために、不足していた業種、機能、人材を補っていく
中戸川・武内・佐宗・松下・古川(錦通り)山田(ダイヤ街)
のです。これぞまさに、中心市街地活性化法でいうところのコン
佐藤(ダイヤ街)・平井 敬称略 今回は、他の商店会の方々に
パクトシティという概念の神髄ではないかと思います。
もお声掛けし、3名の方が参加されました。
スケジュール
美しい街並み、賑わいと安らぎのある広場、まちなか居住の利
便性、高齢者や女性、子ども達にとっても暮らしやすい安心で安
1日目<高松市丸亀町>丸亀町まちづくり会社(説明・討論会・
全なまちかどうか、環境面の取り組み、地産地消が根付いている
現場視察) まちづくり会社
か、
翻って自転車がとめやすいかどうか、
自家用車の要不要など、
古川理事長
その後、懇親会 古川理事長 同席
高松市泊
「人が住み、人が集うまち」の実現には、まだまだ枚挙に暇がな
2日目<香川県直島> 本村地区家プロジェクト(説明・現地
いほど多種多様な課題がありますが、
このような課題を解決しつ
視察) ボランテイアガイド 田淵さん
つ、利益を地域へ循環する「まちづくり会社」こそ、アーバンコ
その後、岡山 経由 小田原へ
ーポレイションとは違質な、
健全な小田原に不可欠の都市再生の
以下、参加者のレポートを掲載いたします。
(全文掲載です)
手段と確信します。
高松市丸亀町に勝る、小田原の 50 年、100 年後の姿を描いた
高松丸亀まちづくり会社(中戸川)
グランドデザイン《これがとっても重要だと思います》を早急に
今回の視察先である高松市丸亀町商店街の事業は、一昨年の 2
策定し、官が支え民間が主導する、時代のニーズにマッチした、
月に小田原TMOのセミナーで古川理事長(当時は専務理事)の
新しいまちづくりのかたちを作ることを行政に提案したいと思
お話をお聞きして以来、
あらゆるメディアに取り上げられるにつ
います。そして、小田原に暮らす人、かかわる人達が心豊かで楽
け、是非とも、この目で見てみたいと思っていました。百聞は一
しいことを『小田原スタイル』として緑一番街から発信できたら
見にしかずで、
まちづくり会社の可能性に大きな期待を膨らませ
などと夢を膨らませています。
て帰原した次第であります。
県庁所在地で、国の出先機関のほとんどが高松に集中している
平井副会長の完璧な事前交渉により、
有意義な視察研修が出来
ました事、感謝いたします。
という優位性も確かにあるでしょうが、
商店街が絶頂期であった
昭和 50 年代に、50 年後、100 年後を危惧して、若手に託した先
人達、そして、それに応えた青年会、そして今、昭和 30 年代生
れの古川さんが理事長として、50 年、100 年と持続可能な丸亀町
丸亀町の取り組み(武内)
<お願
今回、高松市丸亀町商店会を視察して、一番感じたことは、
かなり大規模な数の商店を、よくまとめ上げたという事だ。
丸亀町で立ち上げた「まちづくり会社」のキーマンである古川理
だった、そのためのスーパーブランドへのこだわりであり、まち
事長もおっしゃっていたように、
スタートしてから今まで16年
づくりの本来の目的はぶれていない、
とのことだった。
その上で、
間もかかったという事や、それでもまだ470mあまりの商店街
50年、
100年先の将来を見据えたグランドデザインを描きな
を7つに区分したいちの最初のダンカイであるという事など、
ま
がら、まずは小さいことでもいいから成功を遂げ、実績を積み重
だまだ計画の途中だそうだが、
商店街全体での売り上げの大幅な
ねていくことが重要とアドバイスをいただいた。
伸びや、通行人数の増加をみれば今後、ますます期待できると感
16年間にわたり、第一線で地権者や官公庁と交渉し、また
じた。ここまで成功している要因は
様々な反対を乗り越えてきた方の言葉には重みがあった。そして、
① デベロッパーなどの業者を仲介させず、
商店主自らが動いた。
自分が生まれ育った街に誇りや愛情を持ち、子や孫、100年先
② 地権者の利益を確保するため、定置借地権方式を取った。
まできちんと継いでいきたいと本気で考えている人たちだから
③ 市外・県外から客を誘致するため「三越」を介して世界的に
こそ、この事業を進めることができたのだと分かった
有名なスーパーブランドを商店街のシンボルであるドーム
の真下に配置して、客の目を引く作戦を取った。
もちろん高松と小田原では条件が大きく異なる。しかし、今回
学んだエッセンスは小田原のこれからのまちづくりに大いに活
④ 中心人物である古川理事長を専門職としたこと
かせるし、それをすぐにでも始めなければというのが、今回の参
と考えます。①②④は小田原でも可能かと思います。
加者の共通の思いだと思う。
有意義な研修に参加させていただき、
最後になりましたが幹事の平井さんには大変お世話になりま
した。いろいろとご苦労があったと思いますが、おかげさまで大
変すばらしい研修が出来たことを感謝いたします。
感謝いたします。
視察研修旅行に参加して
(松下)
景気の厳しい状況が続いている昨今、
その中にあって高松丸
高松レポート
(佐宗)
今回の研修の主目的である高松市丸亀町商店会の入口、ガラス
亀町商店街が新たな試みで活性化に向かって進んでいるという
事をマスコミや加藤市長の発言からも興味を持ち、
その現地を是
を全面に取り入れたドームの真下にある広場に立った。そこを取り
非見てみたいと以前から思っていました。2007 年度一年間で全
囲むようにグッチ、ルイヴィトン、ブルガリ、コーチなどの高級ブランド
国の 170 強の自治体・商店街などの約一万人が視察している注目
の専門店が並んでいる。失礼ながら、人口40万余の四国の地方都
の場所でありました。
市とは思えない、まるで銀座か表参道のような雰囲気に驚かされた。
今回は幹事平井さんの配慮により、
丸亀町商店街の再開発を行
同時に若干の違和感を覚えた。事前に聞いていたまちづくりの目的・
っている、
高松丸亀町まちづくり会社古川理事長さんからお話を
コンセプトとはちょっとかけ離れているような気がしたからだ。
直接伺えるという事で大変楽しみにしていました。
商いの町として数百年間栄えた高松の中心市街地も、バブル期
この商店街の再開発が特徴的なのは、まちづくり会社(共同出
の土地の高騰・郊外型の大型商業施設の市内への進出などで、人
資会社)
が中心となって大規模なエリアマネジメントを実施して
が住みづらく、また商売のしづらい地域になり、衰退してしまった。だ
いる点です。まちづくり会社や市街地再開発組合を設立し、現状
から、商店の配置や経営内容を合理化して商業を再生することに加
の3つ課題を策定、1.土地を誰かがコントロール仕組み、2.活動
え、マンションなどの住宅建設、医療・福祉施設の誘致など住環境の
原資の確保、3.いかに街を正しく縮められるか、という事を鑑み
整備を行い、郊外に分散した住民を呼び戻し、自動車がなくても暮ら
た事業に乗り出しました。
せる住みやすい街に復興していこうというのが事業目的であると聞
高松市中心市街地は郊外型SCの展開などで通行量が最盛期
いていた。それなのに、一般生活とはかけ離れた高級ブランドがな
の半分近くまで減少。そのため、470mの商店街をA∼Gの7区
ぜ必要なのだろうか。
画に分け、それぞれの街区に特徴を持たせるとともに、A、D、
商店街振興組合・理事長であり、まちづくり会社・専務の古川さん
G街区に市民広場やポケットパークなど公共的施設を備えた核
に、ご説明を伺った後、早速疑問をぶつけてみると、古川さんは的確
となる集客施設を市街地再開発事業で整備していく計画です。
に答えてくださった。
A街区は魅力的なショッピングモールの形成と街並み景観の
現在、この地区の売上げは10億から33億へと飛躍的に伸びた
整備、快適な都市居住環境の改善を図る事を目的としており、東
が、それは市外・県外からの来訪客からの売上げがほとんどと認め
館(地上8階、延床面積6,441平米)と西館(地下1階・地上 10
た上で、しかし今回の事業は全体の計画のほんの第一段階であり、
階、延床面積10,134平米)からなりたち、本格的なガラスドーム
第二、第三の段階に進むには、収益の増大やイメージアップ、マ
「丸亀ドーム」を中心に、商業スペース(19店舗)には、地権者
スコミ等からの注目などの「目に見える形の成功」が絶対に必要
や地元のショップのほか高松三越が出店し、
高層階には定期借地
権付分譲マンション(47戸)が配置されている。また1機1億円の
れられた。これにより、地権者、まちづくり会社がリスクとイン
自動式地下収納駐輪機(1基144台×3基)432台分の駐輪場、そし
センティブを背負い、
施設の魅力づくりに真剣に取り組んでいく
て近くに駐車台数223の6階建て駐車場を建設。A街区の総事業
ことを目指している。
費は約66億円!
計画では今後約5年間で全街区の再開発を完成させようとしてい
B 街区と C 街区の事業概要は A 街区のような全面建て替えでは
なく 4 ヶ所の建て替えに留める。
ます。そのため、2ないし3の地権者(150 坪程度の単位)で合意が
得られたところから同様のスキームで再開発を立ち上げる「小規模
連鎖型開発」で進めていくそうです。 結果、既に再開発が終了した
B 街区・・・東側に 8 階建ての建物(1∼3 階店舗、4 階オフィス、5∼8
階住宅)、西側 2 ヶ所に 4 階建ての建物(1・2 階店舗、3・4 階住宅)
A街区には、ルイヴィトン等の世界のスーパーブランドが集まり、店
舗の上はマンション、そして中央には象徴的なドームが立てられてい
てとても立派だった。遊べるスペースは広く、外にあるイスや机など
C 街区・・・東側に 9 階建ての建物
(1∼3 階店舗、4∼5 階メディカルモール、
6∼9 階住宅)
D地区は店舗・小規模オフィス・住宅20戸・駐車場20台、G地区
(旧富士銀
行高松支店・ヤマハミュージック瀬戸内高松店など)は店舗・アミューズメント・ホ
テル・住宅200戸・駐車場450台が計画されている。
事業スキームの特色は、
地権者はそれぞれの土地をそのまま所
有し続け、まちづくり会社等が、市街地再開発組合が建てた建物
を買い取るというもの。この方法だと、床価格に土地費が反映し
ないため事業費が少なくて済むとの事です。
新しい建物で営業す
る地権者は会社に家賃を払い、会社から地代を受け取ります。
事業の基本 2 大原則
にも近くにエアコンを設置し長く居座れる憩いのスペースをたくさん
設けている印象を受けました。
街がこんな風に変わればという希望と、
変わるしかないんだと
いう意識がとても高まったように思います。
着工している場所の囲いには街が生まれ変わろうとしている
文言が書かれたポースターが張られワクワクムードを盛り上げ
ています。
今後ドンドン変わっていくのかと思うと楽しみでなり
ません。
ここに行き着くためには当然ながら地権者の合意も必要で
あるし、再開発のイメージ、ひいては丸亀町商店街全体のエリア
イメージが確立されていなければなりません。
「所有」と「使用」の分離、まちづくり会社によるテナントミ
1.所有権と使用権の分離
ックスの実施など、過去に例をみないような取組みが、中心商店
通常土地の所有者=土地の利用者だが、
土地の所有と利用を分離
街復活の有力な手法となるのか注目していきたい。
する事で、商店街内部におけるテナントミックスが可能になる、
という考え方である。
そして何しろ、これを真剣に進める中心人物が居なければ、と
ても進まない話です。
その人物こそが今回お世話になった古川理
事長なのです。彼のやる気に圧倒されました。
「地権者が共同出資会社を設立し、
これと定期借地権契約を結び、
うどん文化、再開発、芸術の町直島、何をとっても奥深い刺激
土地を貸す」
「共同出資会社が建物を建設・所有し、ビルの運営・
的な視察でした。
また数年後同じルートを辿ってみたくなったそ
管理を第3セクターのまちづくり会社に委託する」
「まちづくり
んな思いです。
会社は、テナント収入から、建物の管理コストなど必要な経費を
共生
(山田)
除いた分を、共同出資会社に支払い、地権者に分配す る」とい
う手法がとられた。これにより、「土地費が建設コストに含まれ
丸亀町商店街の再開発事業は革新的であり、
且つ時代に即した
ないため、テナント賃料の上昇を抑えることができる」「まちづ
プロジェクトである。20年も前に今日を見据え、持続的・意欲
くり会社がテナント運営・管理を一括して行なう ことで、商店
的に取り組んで来られたことは敬服に値する。
翻って私たちは何
街全体のコンセプト、業種バランスを考慮したテナントミックス
をやって来たのだろうか?
が可能となる」「土地の所有権はそのまま地権者に残るため、再
我々はこれから新しい街づくりの必要性を切実な問題として
開発への抵抗感が 少なくなる」といったメリットが得られたと
取り組もうとしている。大いに反省し、今までの考え方を捨て、
いう。
新しい仕事に果敢に挑戦・実行する覚悟を持てるだろうか?
先ずこの作業から始めなければならないだろう。
2.オーナー変動地代家賃制の導入
テナントの売上に応じて、
家賃収入が増減する仕組みがとり入
話を聞き感銘を得、未来に夢を語る事は誰にでも出来る。しか
し、
現状を冷徹に分析し確実な計画を立てそれを実行することは
容易な事ではない、膨大なエネルギーと時間と資金が要る。
今や世界経済は崩壊の危機にさらされ、
数年先はおろか1年先
の事も予測不能。世界が手探り状態に陥っている今、環境の変化
気になれば、ここまで、大規模な事業を、成し遂げることが出来
るのだと、感動した次第です。本当に、小田原も早くこんな開発
が始められることを心から願います。
に柔軟に対応出来る組織作りと、
瞬時の判断力を持たなければな
らないだろう。
これは生死を賭けたプロジェクトである事を認識
し、決死の覚悟が必要である。
丸亀町商店街はこの段階を経て来たはずである、
古川理事長と
視察旅行に参加して(古川)
丸亀町商店街の再開発については以前古川理事長のお話を会
いう人材が大きな牽引力となって来たことは想像に難くない。
議所で聞きました。その時、それほど関心を持ちませんでした。
小田原にも有能な人材がいるであろう、
そういう人材を発掘し皆
今回現地を訪れ実際に再開発事業を目にし、
理事長からその経過
がサポートする事により、この街にも新しい花を咲かせる可能性
や手法についてお話しいただき、大変感激いたしました。
は充分にある。小田原をもっと住みよい街にしたい、これは多く
はじめに 20 年前以上から100年先を見据えた商店街のあり方
の人々が持っている希望でもあるからだ。
商売としてだけではな
の研究をされていることや、地権者の合意形成、関係機関相互の
く、そこに住む人との共生を図る共同プロジェクトとも言えるだ
調整を経て実際にまちづくり会社を設立されたこと。更に、地権
ろう。
者による丸亀町壱番街株式会社設立により再開発ビルの完成に
どんな時代が来ても我々は生きてゆかなければならない。
至るまで多くの困難な道のりがあったと思います。
しかしながら、
殺伐とした街に生きるか、皆がいたわり合える街を選ぶか
平成2年の段階で全体方針として消費者のニーズに適応出来る
答えは明白であろう。
よう、
商店街全体を一つのショッピングセンターとして再構築す
高松丸亀町視察報告書(佐藤)
本年 5 月の市長選でも中心的な争点になった、
お城通りの再開
発・城下町ホールと小田原地下街の再開発について考えるよい機
会と思い、
ダイヤ街会長山田氏と共に参加させていただきました。
現在、駅、お城周辺の再開発で、必要と思われる町づくりのポ
イントは、
① 中心市街地で必要な業種、業態を、空き店舗等を利用あるい
は、再開発で、造り出す。
② 郊外ショッピングセンターに負けない魅力を持った商店街
になる。
③ 魅力的な都市住宅を増やし、福祉施設を整備していく。
等、考えられるかと思います。
この目的を達成するためには中心市街地のグラウンドデザイ
ること、
新た業種参入のために土地の所有と利用を分離すること
が打ち出されています。
実際に再開発ビルを訪れると我々にも出
来るのか、出来たらいいな、出来なければ小田原の中心市街地の
活性化はこれしかないのではと感じさせられました。
今回の訪問で丸亀商店街の古川理事長をはじめ商店街の皆さ
んの本気とやる気そして多くの知恵や創意工夫が素晴らしい結
果を生み出すのではと感じた次第です。
小田原への期待と未来を感じさせる大変有意義な視察会でし
た。緑一番商店会の会長をはじめ担当者へ感謝いたします。
現代アートの直島
(平井)
二日目は、
高松港からフェリーで40分、
乗船者は約100名。
天気もよく、大きな船で快適なプチ船旅。直島は、ベネッセ(福
武書店)が直島町とタイアップし、10数年前から、美術館・宿
ンを描き、土地の所有と利用を定期借地の方法を利用し、エリア
泊施設等を経営しています。今回訪れる「家プロジェクト」は、
全体を計画的に開発することが必要不可欠であると実感しまし
直島・本村地区において古い家屋を改修し、アーテイストが家の
た。その為には資金繰りと事業採算性が確保できるか!が大きな
空間そのものを作品化したプロジェクトであります。それぞれの
問題になるのであろうと推測され、
そのことを見事にクリアー出
建物、ひいてはそこで営まれていた生活や日本の伝統、美意識に
来た?事例が丸亀であり、私たちも大いに勇気づけられました。
対峙した空間が形作られています。
(安藤忠雄氏の暗闇の部屋は
当然多くの国交省系、経産省系の補助金や低金利の融資を受けな
圧巻)
がらの事業であるが、最終的には地域経済の循環ができるシステ
ムを造りだす事ができなければならないはずです。
本村地区は、すぐ港があり、500m四方の大きさです。
昔の半漁村・半農村のようなところです。生活はしていますが、
細かな資金繰りを勉強しなくてはなりませんが、
いわゆるまち
日中は、島の北部にある三井精錬所・漁業・農業・岡山県への
づくり会社や再開発組合,商店街
(これも、
株式のようですが・
・
・)
通勤で、ほとんど人は歩いていません。おばあちゃんと小さな子
これら開かれた組織同士がその目的にむかって、
開かれた議論を
どもを見かけるくらいです。しかし、街中の道はゴミが落ちてい
繰り返し、そして、実現していく力強さに、敬服すると共に、本
ません。
このプロジェクトの現代サーとの作品以外の通常の家で
も、皆、統一した屋号表札・麻の暖簾があり、庭先に現代アート
ちょっとお休みになっている方が見受けられます。商店の方も
ぽいものも置いてあります。
住宅も出来る限り墨板の垣根の設計
ちょっと、お話になっていただけると、ますます、暖かい商店会
で、また住民もアートで遊んでいるようです。
になると思います。舗道に、案内板の設置については、舗道面に
こてこての観光地ではなく、癒される(ほのぼの)環境と非現
実的な現代アートと、うまく調和しているようです。
このような雰囲気が子落ちよく、特に関東圏から、若者が移住
してきているそうです。主に、お食事処・お茶処・学芸員の人た
ちで、ここ5年で20名ほどだそうです。
私の希望では、小田原の片浦地区などは、こんな雰囲気になっ
貼り付ける方式で、検討に入りました。県土木事務所との打ち合
わせでも、許可が下りそうな雰囲気です。現在、マツシタ靴店の
前で、犬の写真のシートを舗道に張ってあります。耐久性実験で
す。ご興味のあるかたは、ご覧ください。
上記の事業に対して、
小田原箱根商工会議所のジャンプアップ
事業に応募した結果、5万円の補助金を頂きました。
て、交流人口が増えればいいなと思う限りです。
<この他の情報>その1
<編集後記>
ほっとファイブタウンでは、2ヶ月に1回の割合で、三区公民
参加者の方々には、テーマはフリーでレポートをお願いしまし
館において「街角コンサート」を実施中です。11月1日の「J
たが、丸亀町の印象が強かったようでした。事前に丸亀町のまち
AZZ」で15回目となりました。次回は、来年1月に「雅楽」
づくり会社と交渉し、古川理事長と懇親会を組め、夕食をともに
の予定です。今後は、コンサートの商店会サポーターを募集し
しながら、かなり突っ込んだ意見交換が出来たことが要因かと
潤滑に運営できるように進めています。
思われます。懇親会の会場も、民家を改修し、和室に机と椅子を
<この他の情報>その2
入れた洒落た場所をセッテイングいただき、事務局の方には感
謝・感謝であります。(私のイメージとぴったりでした)
参加者の皆さまは、小田原として、具体的に動き出していただ
ければ、この研修を企画したものとして、喜びに耐えません。
実は、今年も視察研修を実施できるかと、私のモチベーション
ダイヤ街商店会では、イベントが活発に行われています。
8月にはハワイアンをメインに
「ダイヤモンドヘッドinダイヤ
街」
、10月には、カントリーをメインに「秋の大収穫祭」
12月には、ビートルズをメインに「?????」だそうです。
アプリとエポの自転車置き場になっている所を広場にして、
活気
が下がった時期がありましたが、皆様から、是非実施してとのお
のあるイベントになっています。
声がかかり、何とか開催まで漕ぎ付けました。
<この他の情報>その3
調子に乗って、来年は、ポートランド(アメリカ)を予定して
街づくり応援団(まち援)NPO団体が、街中商店会のサポー
おります。
参加希望の方は、
毎月1万円、
積み立てしてください。
ター事業を展開中です。
街歩きなどで一般の方々の意見を集めて
(笑い)
います。街中にライムレモン色の椅子をおきたい企画など!
編集長:平井 義人
尚、記事の投稿は以下のアドレスへ
E−MAIL:[email protected] まで
街角情報(商店会の動き)
緑一番街商店会では、おもてなし通りのコンセプトで、街角
お休み処の事業を、市観光課の協力を得て、この10月上旬に
竹製の縁台を7つの商店の前に設置いたしました。管理は、各店
舗の方々にお願いしています。高齢者の方・荷物が重い方など、