東京総行動ニュース(2013年2月15日)

(1)
http://tokyo-sokodo.org
全統一都市開発分会
私たちは、URリンケージ(UR都市機構=独立行政法
人都市再生機構の関連会社)の社員でした。2002 年、55
歳以上の社員が都市開発エキスパートという新会社に転
籍させられ、今まで在籍していたURリンケージに出向し、
作業内容は同じで福利厚生も今まで通りという約束でし
た。しかし、間もなく出向から請負契約となり、さらに派
遣契約になりました。私たちはURリンケージに交渉を求
めましたが、会社は応じませんでした。
組合は不当労働行為の救済を申し立て、都労委・中労委
と続けて団交応諾命令が出されましたが、会社は命令取消
を求めて東京地裁に提訴。裁判係争中には東京総行動に参
加し、再三の社前行動を行いました。そして、このたび裁
判で和解が成立し闘争解決となりました。最後まで闘えた
のは、みなさんのご支援のたまものと深く感謝しておりま
す。
日本基礎技術・本田君の不当解雇を撤回させる会
なかまユニオン
おかげ様で、7 月 31 日、日本基礎技術見習い期間中解
雇事件が中央労働委員会で和解解決しました。
大学新卒で入社した本田福蔵さんは、研修期間途中の
2008 年 7 月、
「現場に出すと事故を起こす危険がある」と
の理由で退職を迫られ、拒否したところ解雇されました。
「試用期間といえども解雇は自由じゃない」と声を上げた
闘いは、社会的に大きな注目を集めました。
当然勝利するものと信じていましたが、地裁、高裁で敗
訴。大阪府労働委員会での団交拒否事件でも、団交拒否を
容認する不当命令が出されました。これに対し、再審査を
求めた中労委で和解が成立したものです。
内容的にも、
「新入社員が、もうこんな目に合わないよ
うにしてほしい」という当事者本田福蔵さんの思いに応え
る内容となっています。
(2)
今回、このような解決を迎えることができましたのも、
東京総行動や本社要請行動、裁判・労働委員会への傍聴や
署名など、多くの方々のご支援があってこそのものであ
り、深く感謝申し上げます。
しかし、
「さらに主張を」と裁判長が被告に手をさしのべ
ています。
就業規則の制定を巡っても争点で、被告・会社は正当に
制定したと主張していますが、労働者への周知や労働者代
表の意見聴取も合法的にされていないばかりか、労基署へ
の届け出も定められたとおりにはされていない状況です。
次回はこの点を主張していきます。引き続き、ご支援をお
願いします。
全造船関東地協・ユニオンヨコスカ
稲葉さんの裁判
(有期雇用問題)
を支援する会
横須賀の東芝ライテック(平成 12 年からハリソン東芝)
に平成 4 年から有期社員として 3 ヶ月契約を 19 年間 76 回
繰り返し更新してきた稲葉さんは平成 23 年 9 月事業所閉
鎖にともない雇止めになりました。
ラインを任され社員を指示指導する立場で仕事をして
いて、当然社員に登用されるはずの稲葉さんは情勢の悪化
を理由に有期社員のままにされていました。
事業所閉鎖でも社員同様の措置がされると期待してい
ましたが、契約満期終了、退職慰労金 19 万円、会社都合
の退職で 15 万円の上乗せという条件で「有期契約には雇
用責任は存在しない」という会社側の主張を受け、稲葉さ
んは「雇止め法理の適用」
「解雇権の乱用、解雇撤回」を
求め提訴しました。
労働者が会社の重要な財産であった時代から、消耗品、
使い捨ての道具になってしまった典型的な象徴となる事
件です。国会でも救済が審議され大きな社会問題として裁
判が注目されます。
労働者の使い捨てが企業の意のままに正当化され、使い
捨てにされる側の国民の声が、なぜか大きくならない。ま
さに奴隷の様相を呈しています。ここで大きく
「おかしい」
と声をあげ出来る限りの抵抗をしていきたいと思います。
労組ジーケーアイ
「日本印刷の雇止め撤回!労組ジーケーアイを支える
会」が 12 月 5 日、発足いたしました。新富区民館(中央
区)で行った発会式には、多くの賛同者の方がお集りくだ
さり、盛会のうちに発足することができました。支える会
は随時、入会を受け付けております。さらに多くの方のご
賛同をお願い申し上げます。
NPC日本印刷(文京区湯島、代表・佐藤正則)と事実
上の親会社、日本経営合理化協会(千代田区内神田、同・
牟田学)社前での街宣行動などを 10 月から本格化させて
参りました。他の労組や支える会の皆さまとの共同行動に
も力を入れていきたいと考えております。
また、都労委に対しては、公正かつ早期の救済命令を求
める署名を集めております。6 月に結審しましたが、まだ
命令は出ておりません。原職復帰を勝ち取り、労働組合の
使命を果たし、公正な職場をつくる決意です。さらなるご
協力・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
・
キヤノン非正規労働者組合
郵政非正規社員の「定年制」無効裁判を支える会
(略称:65 歳解雇裁判を支える会)
「65 歳定年」による非正規社員の雇い止めの撤回を求め
ている裁判は、新たに二人が原告に加わりました。第 5 回
裁判では「解雇法理を判断するに当たっては公社時代から
の雇用継続を考慮すべき」という岡山郵便局の萩原さんの
最高裁で確定した判決を踏まえた主張を行いました。
被告・会社は、65 歳定年で解雇した人を再雇用してい
ることに対して裁判長から説明を求められ「後任者の採用
ができなかったために雇用した」と回答、
「65 歳は体力的
にも限界」という 65 歳定年の根拠を自ら否定しました。
4 月から始まった和解交渉でキヤノンが提案している和
解案は、10 年近く違法に不安定な状態で労働者を働かせ、
違法を正そうと組合を結成した組合員に対して不当労働
行為を行ってきた事を顧みない不誠実なものであり、今、
和解が成立するかどうかの瀬戸際に来ています。
キヤノンを始めとして都労委・裁判所では、非正規労働
者なんだからこのくらいの和解案で上出来では無いかと
いう雰囲気が漂っています。キヤノンの責任を追及し、非
正規労働者であれば違法に働かせていても労働者への責
任も問われずいつでもクビを切れるという労働者差別を
許さない、組合員の生活と雇用を保証する解決を決断させ
なければなりません。
(3)
そのために、
12 月 18 日にキヤノン本社のある下丸子で総
決起集会を連帯と団結の力で大成功させ、続く 12 月 20 日
の都労委においてキヤノンの不当な和解案をはねのけ、勝
利解決につなげたいと思います。是非とも、ご支援お願い
します。
●キヤノン偽装請負事件総決起集会
日時:12 月 18 日(火)
18:30 ∼ 20:30
場所:大田区民プラザ(定員 170 名)
説明:年内解決を目ざして総決起集会を行います。是非と
も足をお運び下さい。
●キヤノン都労委第2
3回調査期日
12 月 20 日(木)18:30 ∼ 20:30
場所:都庁第一庁舎南 34 階(Hエレベーター)
説明:どなたでも補佐人として傍聴できます。年内解決の
為に是非とも傍聴にいらして下さい。
びわ湖ユニオン
現在、びわ湖ユニオンは、三重県労働委員会で、ヤンマー
の不当労働行為に対する救済を申し立てています。ヤン
マーは 2009 年 2 月 15 日に 252 名の期間工を雇い止めにし
ましたが、そのうち実に 182 名がヤンマーびわ工場に集中
しているのは、びわ工場だけが非正規労組の「アルバイト
派遣関西労組長浜分室」が存在し、次々と非正規の待遇改
善を求めて活発に活動していたことに脅威を感じ同時に
畏怖を抱いたことによる、解雇がなされた、不当労働行為
と闘っています。
また現在係争中の労働委員会で、ヤンマーは、和解の機
会があったにもかかわらず争議当該が和解に応じなかっ
たとの答弁書を提出してきました。しかし、
実際には、
2011
年 9 月 28 日、大阪高裁での和解協議でヤンマーが 2 名の
争議トータルの解決水準として 100 万円を当該佐々木に
提示し、これに対して、当提訴のような低い解決水準では
話にならない、少しは歩み寄ることはできませんか、との
裁判所からの和解の見直し要請をヤンマーが蹴ることで
決裂しました。
2011 年 9 月 14 日の東京総行動以降、ヤンマー東京支社
は、総務担当者が一人もいないので、要請文は警備員に渡
せという非常に不遜な態度をとり続けています。これは、
ヤンマー争議が当初ヤンマーの予想していた以上に大き
な問題になってきたことによる焦りと意地の両面による
混乱が生じている事と思われます。
当該稲森の裁判闘争は、最高裁闘争で大阪高裁の判決文
「行政指導の後直接雇用に成った経緯を鑑みればたとえ
非正規の労働者であっても雇用継続の期待権を持つのは
当然のことである」が確定したのであり、一部勝訴ととも
取れる判決だと思います。今後も皆様のご支援を賜ります
ようよろしくお願いいたします。
全造船関東地協フィリピントヨタ労働組合
フィリピントヨタ労組を支援する会
2001 年のストライキの時のでっち上げ刑事事件裁判
は、前回の裁判でトヨタは詐欺的な戦略で裁判所に悪辣な
けしかけを行い、被告組合員たちの失効している保釈保証
書(金)の納付と公判への出頭が無ければ逮捕状を交付す
るとの命令を出させた。しかし、2012 年 10 月 10 日に開
催された裁判では既に 2006 年の公判で更新の必要はない
との裁判所の命令が出ているとの被告側上申書を裁判所
に提出した結果、当然ながら命令は撤回された。
トヨタは 10 年以上に亘って労働者を刑事裁判に釘付け
にするという人権侵害を繰り返しているが、今回もなり振
り構わない虚偽の請求を裁判所に提出する等という暴挙
を行った。世界のトヨタともあろうものがこのような小賢
しい行為を未だに繰り返していることは糾弾されねばな
らない。ILO 勧告でも再々刑事事件の取下げを命じている
のだ。去る 10 月 23 日の東京で開催された「ディーセント
ワークの実現に向けて」の ILO 国際シンポジウムの場で
我々は来日中の ILO 国際労働基準局次長にもこのトヨタ
の非道を直接訴えかけた。
反リストラ産経労
国内最大のメディア複合体「フジテレビ・産経新聞グ
ループ」による労組潰しの不当労働行為を容認した、中央
労働委員会(国)の不当命令取消を求める行政訴訟で、反
リストラ産経労(松沢弘委員長)は、東京高等裁判所第 2
民事部(大橋寛明裁判長、川口代志子主任裁判官、蓮井俊
治裁判官)の不当判決を不服として、2012 年 11 月 7 日、
最高裁判所に上告・上告受理申立を行った。反リストラ産
経労は裁判闘争に全力で取組むとともに、同グループの盟
主「フジ・メディア・ホールディングス」でトップ在任
24 年に及ぶ日枝久会長の経営責任を追及、
同社の監督官庁
である総務省に対しても要請行動を強めて行く方針だ。
同年 10 月 25 日の判決で、大橋裁判長らは、同グループ
(4)
の元専務の供述・証言で産経新聞社主導の不当労働行為意
思が明証されたにもかかわらず、これをさらに裏付ける元
編集局長や元時事通信記者の証人申請を退けるなどして
審理を尽すことなく、不当労働行為の実在を認めようとし
なかった。その結果、判決は、いたるところで、理由の不
備・齟齬を露呈しているばかりでなく、憲法解釈の誤り、憲
法違反を繰り返し、最高裁判例にも相反する内容となって
いる。原発事故で明らかとなった「行政・司法・マスメ
ディアの抱合体制」による支配を打破し、
「声なき労働者」
の権利を守りぬくためにも、反リストラ産経労は、勝利を
手にする日まで闘いぬく。
で全面勝利和解した。遺族 3 人に 4158 万円が支払われる。
秘密条項も無い。
一方、岐阜地裁では 12 月 20 日に終日証人尋問で年度内
の判決もありうる状況、奈良地裁はニチアス側のプラーク
をめぐる争点化でまだしばらくは続くものの裁判での闘
いの前進は間違いない。
団体交渉をめぐっては中労委の逆転棄却、東京地裁での
行訴敗訴にもかかわらず、団体交渉を開始した。ところが
団交でのニチアスは会社側代理人弁護士が一方的にしゃ
べりまくり、
「組合員(退職者)の症状は会社の補償対象
ではないので、
団交要求には回答できない」
の繰り返し。不
誠実団交で再度奈良県労委への申立を予定。不当労働行為
でもニチアスをとことん追いつめる。
東京労組文京七中分会
全労協全国一般東京労働組合
日本エタニットパイプ分会
早川さん(文京区立中学校教員)は 1992 年、労災申請
に当たる公務災害認定請求書を文京七中小林宗忠校長に
2012.2.13 エタニット・トリノの画期的勝利判決同時
出版英語冊子の日本語版出版をしました。当該闘争課題も
提出しました。しかしこの請求書は 16 年間、校長室等に
保管(隠匿)され、その間、認定手続きは止まったままで
した。請求書は 2008 年、東京地裁の訴訟指揮によって審
査機関である「公災補償基金東京都支部」に送付・受理さ
れ、18 年もかかって労災の認定審査が開始されました。
掲載されておりご一読を;新社会文化出版会 2,000 円
(本体 + 税)
。
これを契機にアスベスト禁止国際書記局 IBAS コーディ
ネーター、ローリー・カザンアレンさんが 11 月 25 日には
出版祝に来日、講演してくださることになりました。国際
的視点がいかに大切か思い知らされます。
このカザーレのアスベスト常時大量使用工場はモヤに
包まれているようでどの季節でも大気現象がおかしいと
パイロットは報告したそうです。厚い白い雲に包まれてい
るように見えたのです。歴然たる公害としてのアスベスト
浮遊です。1960 年には公害性が指摘されながらの使用で
した。
アスベスト被害補償に失敗しないように、同様、原発被
害補償に失敗しないように、安全は経営者に守れるか、風
化を防ぎこのような被害を出さない具体策がどう講じら
れるか検証しましょう。
この間、早川さんは基金東京都支部に対し、認定調査の
方法と内容について、最新の医学に基づく審査、校長によ
る療養妨害の事実をふまえた対応、本人への聞き取り調査
等を求めて、要請を重ねてきました。しかし基金東京都支
部は、本人への聞き取り調査を拒否したばかりではなく、
「6 ヶ月以内の処理」を理由に基金東京都支部から基金本
部へあげる暴挙に出ました。
民間の労災審査では「本人への聞き取り調査」を実施し
ており、基金東京都支部が拒否するのは不当です。さらに
「18 年間!の隠匿」の間に資料等が散逸している状況で、
「6 ヶ月」で調査打ち切りは妥当ではありません。早川さ
んは、地方公務員も、民間と同様の審査が行われる事を求
めて闘っています。ご支援をお願いいたします。
全造船機械ニチアス関連企業(退職者)分会
全造船機械アスベストユニオン
カルテがない C 型肝炎訴訟原告団
C 型肝炎患者をサポートする会
ニチアス・アスベスト損害賠償裁判の中で、ニチアスの
下請で吹き付けアスベストの仕事をして 、 じん肺管理区
分 4 になり亡くなった大谷さんの遺族がニチアス相手に
札幌地裁に損害賠償を求めた裁判は、11 月 20 日札幌地裁
今、全国の薬害 C 型肝炎患者の救済に関して、大きな
動きが生じています。
9 月の国会において「薬害 C 型肝炎患者に対する救済法
(特措法)
」について、現行法の提訴期限 5 年をさらに 5
(5)
年延長する(2018 年 1 月 15 日まで)との改正がなされま
した。きちんとした解決のためには提訴期限 5 年では不十
分であることがこの法改正で明らかになったといえます。
C 型肝炎患者は全国で 240 万人、そのうち薬害による患者
は製薬会社が認めた最低数でも 1 万人、実際にはその何倍
た。自ら掲げる 9 項目の企業行動規範の第 1 番目は「法
令・規則を遵守し、高い倫理観をもって行動します。
」と
コンプライアンスを高く掲げ、第 8 番目には「各国・地域
の法律を遵守し、各種の国際規範、文化、慣習等を尊重し
て事業を行います。
」と臆面もなく述べています。しかも
もの薬害 C 型肝炎患者がいると見込まれていますが、
現在
までに特措法で救済された肝炎患者は 1900 人程度に留ま
り、対象患者のごく一部しか未だ救済されておりません。
そもそも、特措法では「一律救済」を謳い、衆議院付帯
決議でも「カルテのみを根拠とすることなく、手術記録、医
師、看護師等による投与事実の証明、又は本人、家族等に
企業行動規範の最後は、ご丁寧にも「本規範に違背する事
態が発生したときは、迅速に原因究明と再発防止に努め、
的確に説明責任を果たします。
」と締め括られているので
す。
日本を代表するグローバル企業として、各国・地域の法
律を遵守するというなら、自ら掲げる企業行動規範に従っ
よる記録、証言等と様々なものを考慮すること」とされま
したが、現実にこの特措法で救済されているのは、カルテ
があるか医師の協力が得られた患者にほぼ限られていま
す。対象患者の 2 割以下しか救済されていない現実に照ら
したとき、このような特措法の運用では『切り捨て法』と
言わざるをえません。現在、全国は 500 名が原告として裁
判を闘っています。さらに、名古屋地裁でも提訴準備を進
て、ただちに被害者への補償に踏み出すべきではないで
しょうか? 5 月 25 日に韓国での大法院の勝利判決が出
てすでに半年が経過しました。
90 才を越えた余命いくばく
もない被害者を放置することは絶対に許されません。
めており原告は拡大しています。今後ともみなさんのご支
援をよろしくお願いします。
教育情報研究所争議「丹羽争議を支える会」
NTT木下職業病闘争支援共闘会議
東京労組 NTT 関連合同分会
闘いは 31 年が経過し、05 年 2 月に「NTT 木下職業病闘
争支援共闘会議」を結成し、NTT への抗議・要請行動を
はじめとし、総務省への要請、メーンバンクであるみずほ
銀行への要請等を精一杯取組み今年は結成 8 年を迎えま
す。
昨年は、木下闘争の本質、闘いの新たな展開をとパンフ
を作成し、更に頸肩腕シンポジウムを開催しました。その
中で、司法判断の誤りと NTT(電電公社)の職業病患者
に与えた犯罪的行為がより鮮明となり、
「治療と闘いは一
体」ということ、労働組合の力が大変重要であることが改
めて確認されました。
いま争議の解決をめざし、全力で闘いを展開していま
す。多くの皆様の力をお借りし、今年こそ争議の決着を勝
ち取る決意です。今後ともご支援・ご指導よろしくお願い
申し上げます。
教育情報研究所偽装倒産追及裁判の控訴審は、昨年 10
月、石井社長一族 3 名の取締役責任を認める判決が出さ
れ、丹羽良子さんの全面勝利で終わりました。
表題の言葉は、判決言渡しの際の裁判長の言葉です。
石井一族は、会社を倒産させ、自己破産していたにもか
かわらず、控訴審では「免責除外要件」が適用され、丹羽
さんへの損害賠償責任が認定されました。
教育情報研究所争議は、第一次訴訟では、地位確認と未
払い賃金支払い命令を勝ち取り、第二次訴訟では、教育情
報研究所の倒産が「債務免脱のための偽装」であったこと、
及び、三社が一体の会社であったこと(法人格否認)が認
定され、更に、丹羽さんが、教育情報研究所の事業を継承
した、石井社長の息子が代表を務める関連会社の社員であ
ることの地位確認もなされました。
石井一族は、これら三つの裁判に敗訴したにもかかわら
ず、今に至るまで、判決内容を履行せず、現在も「ことば
の研究社」の名前で、同じ日本語教師養成講座を開講して
います。
石井一族は、判決に従い、丹羽さんへの賠償義務を果た
すべきです!
石井社長と息子の控訴審判決は確定しましたが、妻の石
井(安西)純子氏が上告したため、現在は、最高裁の決定
を待っている状況です。最高裁決定にご注目ください。
日本製鉄元徴用工裁判を支援する会
2012 年 10 月 1 日、
新日本製鐵と住友金属工業が合併し、
粗鋼生産世界第 2 位の新会社「新日鐵住金」が発足しまし
★「EII(教育情報研究所)偽装倒産被害者の会」ブログ
http://wewin.blog47.fc2.com/blog-entry-76.html
(6)
・
東京都学校ユニオン・増田都子
05 年、当時、千代田区立九段中教諭だった私は、扶桑
社歴史教科書について「歴史偽造教科書です」と事実を教
えたが、それを理由に都教委は戒告処分の上、現場外しの
懲罰研修を強制し、06 年「反省が無い」と分限免職した。
その研修課題の中に「あなたは、社会科の授業で、文部
科学省検定済のある教科書について」などという文言が
あった。以下、当時の法務監察課長との会話は、
増田「ほー!? 検定された教科書は、
」
課長「うん」
増田「全て正しいわけですね?」
課長「そうでしょう。
」 最後に、教育に命を懸けてきた原告に浴びせられた「不
良教師」という屈辱、山ほどの捏造、偽証、変遷等は何ゆ
えか是非真実を明らかにして欲しい、原告は傷つけられた
「人間の尊厳」を取り戻してからこの世とお別れしたい、
と訴え、更に、裁判所が中神のような人間が出世する東京
都の教育行政を正すよう願って陳述を終了しました。
全国一般千代田学園労組
元主税局長や生活文化局主幹ら東京都幹部関係者は、学
校法人千代田学園(東京都台東区)に多数天下って巨額の
学園資産を食いつぶし(内整理)
、その乱脈経営の実態を
(
『たたかう! 社会科教師』社会批評社 P149)
しかし、本年、都教委は「全て正しい」はずの、文科省
隠蔽するため、あらゆる手段で学園を闇から闇に葬ろうと
してきました。千代田学園再建闘争は平成 11 年春から続
く官僚犯罪との闘いです。
「検定済」教科書採択に強い圧力をかけ、実教出版「日本
A」教科書は 1 冊も採択されなかった。都教委が、この教
科書を嫌うのは「国旗・国歌、強制」の記述があるからで
ある。
こんな御都合主義の都教委は、
「検定済」教科書批判を
彼らはまず自廃を仕掛け、それに失敗すると稀代の整理
屋山崎を導入して物理的整理に転じ、それをも私学初の民
事再生で学園が危機を脱すると、今度は本命の東京都が登
場し、平成 16 年末に山崎らによる「資産売却」
(自己所有
校地校舎喪失)
「賃貸校舎不可」を口実にした異例の解散
教えたことを理由とする不当免職を撤回すべきである。
命令を強行しました。このため不当解散命令撤回・学園再
建!の闘いになっています。
東京都学校ユニオン
田畑先生の再雇用拒否の真相を究明する会
地裁へ目白警察への文書提出命令を申し立ててから高
裁から却下されるまでかなりの期間を要し、10 月 24 日、
やっと弁論再開となりました。この間に裁判長が吉田徹氏
に交代され弁論更新を兼ねて原告田畑が陳述しました。再
雇用拒否を受けた時点から現在までの裁判の経緯、判決の
不当性、中神校長の捏造ぶりや現在の第三次訴訟の争点
(二次訴訟の中神陳述書における虚偽記載や偽証による
名誉毀損等)を述べました。
他方、都が学園に対するタブルスタンダード行為を行っ
たことが、直後の平成 17 年早々に、都の外部監査で発覚
しました。都議会の 100 条委員会事件になった練馬区内の
都施設を 100% 賃貸して専門学校新設を認可していた事
件です。また、私学部幹部らが解散命令を違法に事前謀議
していたことも発覚し、こちらは書類送検されています。
この頃すでに石原都知事(当時)は何故か千代田学園事
件の情報を別途収集しており、
「千代田学園のことを知事
はよく知っている」という状態であったことが、後に知事
秘書室との交渉で判明しました。
100 条委員会の結論は賃貸校舎での認可が合法とされ、
これが後に平成 20 年認可内規改正時を機に和解交渉開始
につながり、その後の交渉における都側案の再建スキーム
作りの中にも盛り込まれました。にもかかわらず、1 年後
唐突に和解交渉破壊に直面しました。しかし、前回 9 月の
総行動ではにおいて 2 年ぶりに知事秘書室が対応し、今回
の要請書を「知事に上げる」ことになりました。
その回答を得るべき矢先に、石原知事が辞任しました。
石原都政の時代に千代田学園事件が拡大され、変転・混迷
を深めさせ解決を引き延ばしたまま知事は他に転じたの
です。誰が知事になっても、都の責任は免れません。経過
をふまえた誠実解決をさらに迫っていく決意です。
[ 改訂版 ]
橋
5
1
:
1
3
5
2
12:40
徒
35
1
総
歩
務
桜 田 門( 有楽町線
18:30
省
反リストラ産 経 労
大手町(東西線)→竹橋 [各自]
日 本 教 育 会 館
「福島とつながる2・15労働者集会」
主催 脱原発社会をめざす労働者実行委員会
銀座一丁目
天王洲アイル駅
天王洲交番
天王洲
アイル
ル
レー
モノ
京
東
天 王 洲 アイ ル 駅︵ り ん か い 線 ︶
JAL