HP Smart Update Manager リリースノート - Hewlett Packard

HP Smart Update Manager リリースノート
バージョン 6.2.0
HP 部品番号: 679985-198
2014 年 1 月
第1版
© Copyright 2012, 2014 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
オープンソースソフトウェア
•
OpenPegasus バージョン 2.10.0
詳しくは、OpenPegasus の Web サイト http://www.OpenPegasus.org を参照してください。
•
Mongoose バージョン 2.11
詳しくは、Mongoose の Web サイト http://sourceforge.net/projects/mongoose/develop を参照してください。
•
open-WSMan
詳しくは、open-WSMan の Web サイト http://sourceforge.net/projects/openwsman を参照してください。
•
zlib バージョン 1.2.3
詳しくは、zlib の Web サイト http://zlib.net を参照してください。
•
libcurl バージョン 7.21.6
詳しくは、libcurl の Web サイト http://curl.haxx.se/libcurl を参照してください。
•
gSOAP バージョン 2.8.3
詳しくは、gSOAP の Web サイト http://gsoap2.sourceforge.net を参照してください。
•
libssh2 バージョン 1.2.8
詳しくは、libssh2 の Web サイト http://www.libssh2.org を参照してください。
•
libxml2 バージョン 2.7.8
詳しくは、libxml2 の Web サイト http://www.xmlsoft.org を参照してください。
•
libxslt バージョン 1.1.26
詳しくは、libxslt の Web サイト http://www.xmlsoft.org を参照してください。
•
OpenSSL バージョン 1.0.0d
詳しくは、OpenSSL の Web サイト http://www.openssl.org を参照してください。
•
Cygwin ライブラリ
詳しくは、http://cygwin.com/index.html を参照してください。
•
Genisoimage
詳しくは、http://cdrkit.org/ を参照してください。
本製品は、日本国内で使用するための仕様になっており、日本国外で使用される場合は、仕様の変更を必要とすることがあります。
本書に掲載されている製品情報には、日本国内で販売されていないものも含まれている場合があります。
バージョン
6.2.0
説明
HP SUM は、HP ProLiant サーバーではファームウェアおよびソフトウェアを、HP Integrity サーバー
ではファームウェアをインストールおよびアップデートするために多くの HP 製品に搭載されてい
るテクノロジーです。
HP SUM は、以下のために Web ベース GUI およびコマンドラインスクリプト式インターフェイ
スを提供しています。
•
単一または 1 対多の HP ProLiant および HP Integrity サーバーならびに iLO、OA、および VC
Ethernet およびファイバーチャネルモジュールのようなネットワークベースのターゲット用の
ファームウェアの展開
•
単一または 1 対多の HP ProLiant サーバー(Windows 環境と Linux 環境でサポート)用のソ
フトウェアの展開
HP SUM には、ユーザーが識別しているノードにインストールされているハードウェア、現在の
バージョンのファームウェア、および使用中のソフトウェアを検出するハードウェアおよびソフ
トウェア検出エンジンが内蔵されています。HP SUM は、正しい順序でアップデートをインストー
ルし、アップデートの展開の前にすべての依存関係に適合していることを確認します。HP SUM
は、解決できないバージョンベースの依存関係がある場合、インストールを行いません。
HP SUM の主な機能は、次のとおりです。
•
依存関係のチェック。これにより、正しい順序でのインストールとコンポーネントの適切な
準備が可能になります
•
Web ブラウザーベースのアプリケーション
•
カスタムベースラインと ISO の作成
•
GUI モードと CLI モードで、複数のリモートノード用のファームウェアとソフトウェアの同
時展開
•
必要なアップデートに限定したインテリジェントな展開
HP SUM の最新バージョンは、HP の Web サイト http://www.hp.com/go/hpsum (英語)からダ
ウンロードできます。
オペレーティングシステムとデバイス
前提条件
重要: 任意のコンポーネントをシステムにインストールする前に、インストール手順で問題が発
生した場合にシステムの最新のバックアップが利用できることを確認してください。
HP SUM が使用するネットワークポートを有効にしてください。詳しくは、「HP SUM で使用する
ネットワークポート」を参照してください。
注記:
HP SUM は、ホストシステムの言語設定に従って表示言語を決定します。
サポートされるバンドル
•
HP SPP – 最小 HP SPP バージョンは 2013.02.0(B) です。
•
HP Integrity バンドル - HP SUM 6.2.0 は、現在リリースされているすべての HP Integrity バン
ドルをサポートします。
説明
3
サポートされるブラウザー
•
Internet Explorer バージョン 9 以降
•
Firefox バージョン 17 ESR(Linux)およびバージョン 18(Windows)以降
•
Chrome バージョン 24 以降
•
画面解像度 1024 x 768
サポートされているホストオペレーティングシステム
HP SUM は、以下のオペレーティングシステムで稼働します。
•
Windows 2008(およびバリエーション)
•
Windows 2012(およびバリエーション)
•
Red Hat Enterprise Linux 5.x
•
Red Hat Enterprise Linux 6.x
•
SUSE Linux Enterprise Server 10.x
•
SUSE Linux Enterprise Server 11.x
注記: HP SUM は、Windows ノードの追加や、Linux ホストから Windows ノードへのコンポー
ネントの展開をサポートしません。
Linux の依存関係
4
•
ld-linux-x86-64.so.2()(64bit)
•
ld-linux-x86-64.so.2(GLIBC_2.3)(64bit)
•
libcrypt.so.1()(64bit)
•
libcrypt.so.1(GLIBC_2.2.5)(64bit)
•
libc.so.6()(64bit)
•
libc.so.6(GLIBC_2.2.5)(64bit)
•
libc.so.6(GLIBC_2.3.2)(64bit)
•
libc.so.6(GLIBC_2.3.4)(64bit)
•
libc.so.6(GLIBC_2.3)(64bit)
•
libc.so.6(GLIBC_2.4)(64bit)
•
libdl.so.2()(64bit)
•
libdl.so.2(GLIBC_2.2.5)(64bit)
•
libgcc_s.so.1()(64bit)
•
libgcc_s.so.1(GCC_3.0)(64bit)
•
libm.so.6()(64bit)
•
libm.so.6(GLIBC_2.2.5)(64bit)
•
libpthread.so.0()(64bit)
•
libpthread.so.0(GLIBC_2.2.5)(64bit)
•
libpthread.so.0(GLIBC_2.3.2)(64bit)
•
librt.so.1()(64bit)
•
librt.so.1(GLIBC_2.2.5)(64bit)
•
libstdc++.so.6()(64bit)
オペレーティングシステムとデバイス
•
libstdc++.so.6(GLIBCXX_3.4.5)(64bit)
•
libstdc++.so.6(GLIBCXX_3.4)(64bit)
•
libuuid.so.1()(64bit)
•
libz.so.1()(64bit)
•
libHBAAP 12
注記: HP SUM を 64 ビットシステム上で稼働する場合も、一部の 32 ビットライブラリと 32
ビットコンポーネントの展開が必要になる場合があります。
HP SUM の展開
展開先シス
Windows4, 6
テム
Linux4, 6
VMware ESXi/vSphere4
HP-UX5
ファーム
ウェア
ソフトウェ ファーム
ア
ウェア
ソフトウェ ファーム
ア
ウェア
Windows
対応
対応
対応
対応
対応 1
N/A
対応 2,3
N/A
Linux
N/A
N/A
対応
対応
対応 1
N/A
対応 2,3
N/A
オフライン 対応
の SPP
N/A
対応
N/A
対応
N/A
N/A
N/A
1.
2.
3.
4.
5.
ソフトウェ
ア
VMware ESXi 5.0 以降
オンラインの HP-UX から入出力
iLO からプラットフォームファームウェアを使用
サポートされている OS バージョンを稼働する HP ProLiant ノード
HP-UX を稼働する HP Integrity ノード
注記:
す。
6.
ソフトウェ ファーム
ア
ウェア
サポートされていないオペレーティングシステムはオフラインでアップデートできま
HP SUM は、x86 Windows および Linux システム上で稼働します。HP SUM は、IA64 システ
ム上では稼働しません。
VMware ESXi オペレーティングシステム
Linux または Windows システム上で HP SUM を稼働している場合、VMware vSphere 5.1 以降の
オペレーティングシステムを実行するサーバーをリモートでアップデートできます。HP SUM は、
VMware ノードのファームウェアのアップデートのみをサポートします。HP がリリースするファー
ムウェアは HP SPP で入手できます。VMware vSphere 5 を実行する HP ProLiant サーバー用の推
奨ドライバーおよびファームウェアバージョンの詳細は、HP のオンラインデポ Web サイト http://
vibsdepot.hp.com/ (英語)から入手できる VMware のファームウェアおよびソフトウェアレシピ
を参照してください。HP SPP で入手できるファームウェアアップデートについて詳しくは、HP の
Web サイトにある『HP Service Pack for ProLiant リリースノート』を参照してください。
VMware ファームウェア
VMware vSphere ノードをアップデートするには、以下を満たす必要があります。
•
ノードが VMware vSphere 5 以降を実行している。
•
•
HP SUM がノードを検出できるように、ノードがネットワーク上でアクティブである。
Windows または Linux ホストコンピューターで HP SUM を実行している。
注記: HP SUM をローカルで実行して、VMware vSphere ノードをアップデートすることは
できません。
オペレーティングシステムとデバイス
5
•
VMware サーバーが hp-smx-provider-500.03.01.2-434156 以降を実行している。以下のいず
れかの場所から、VMware vSphere リリースの該当するバージョン用のプロバイダーをダウン
ロードしてください。
◦
HP Insight Management WBEM Provider オフラインバンドルのバージョン 1.3.5 以降。
このバンドルは HP のオンラインデポ http://vibsdepot.hp.com (英語)からダウンロー
ドできます。
◦
このプロバイダーは、HP カスタムイメージのバージョン 5.25 以降に含まれています。
HP カスタムイメージ ISO は、Custom VMware Image for HP ProLiant Servers の Web サ
イト http://www.hp.com/go/esxidownload (英語)からダウンロードできます。
Linux ルート認証情報の使用の前提条件
ルートユーザーでログインしていない Linux システムから HP SUM を実行している場合でも、sudo
またはスーパーユーザーのアクセスレベルオプションを使用すればノードをアップデートできま
す。
•
HP SUM をルートユーザーとして実行している場合は、HP SUM が作成した temp ディレクト
リを削除します。
•
/tmp および /var ディレクトリに対する読み取り/書き込みアクセス権限を持っていること
を確認してください。
•
sudo ユーザーを作成する場合は、必ず、そのユーザーを /etc/sudoers ファイルに追加し
てください。次の表に、各ユーザーの権限とファイルでの指定を示します。
•
ユーザー
権限
指定
ルート
ALL= (ALL)
ALL
Sudo_user
ALL= (ALL)
ALL
sudo コマンドの実行時にシステムがルートユーザーのパスワードではなく sudo ユーザーの
パスワードを求めるように、/etc/sudoers ファイルのエントリーを編集します。
以下の表に、/etc/sudoers でコメント化する特権、または削除する特権を示します。
ユーザー
権限
指定
すべて
ALL= (ALL)
ALL
これは、多くの場合 SUSE Linux システムで発生します。
#Defaults targetpw # は、ターゲットユーザーのパスワードを要求します。
警告!
•
このオプションは必ず Defaults targetpw を指定して使用してください。
スーパーユーザーの機能を使用するには、ユーザーをすべてのルート特権を持つスーパーユー
ザーとして構成します。また、ルートユーザーとともにルート以外のユーザーを使用してコ
ンポーネントをアップデートすることもできます。
HP SUM で使用するネットワークポート
HP SUM が正しく動作するには、特定のネットワークポートを使用できるようにする必要があり
ます。ネットワークポートをロックダウンする場合は、ネットワークポートテーブルにリストさ
れているポートが開いていて HP SUM がリモートのノードサーバーやホストに接続する際に正し
く機能するかどうかを確認してください。これらのネットワークポートのロックを解除できない
場合は、HP SUM をローカルで実行して、OA、iLO、VC モジュールなどのネットワークベースの
ホストをその Web インターフェイス経由でアップデートしてください。
6
オペレーティングシステムとデバイス
注記: ローカルホストやリモート Linux サーバー上に必要なファイアウォールポートを自動的に
開くには、open_firewall パラメーターを使用します。
ほとんどのノードタイプのアップデートには、HP SUM を実行するサーバーとノード間の双方向
のネットワークトラフィックが必要です。HP SUM を実行するサーバーはローカル HTTP サーバー
を作成します。このサーバーはファームウェアバイナリのノードへの提供とノードのステータス
通知の目的で使用されます。アップデートプロセスの進行中、リモートノードは、HTTP リクエス
トを発行し、HP SUM を実行するサーバーにステータスのアップデート情報を提示します。ルー
ティングに問題がある場合やリモートノードから HP SUM を実行するシステムに返されるトラ
フィックがファームウェアでブロックされている場合は、ファームウェアアップデートがブロッ
クされ、ステータスアップデート情報のブロックまたは遅延、あるいはその両方が発生する可能
性があります。
表 1 HP SUM Windows ネットワークポート
ポート
説明
ポート 22
ノードインベントリを実行するための SSH 経由でのリモートノードへの接続
を確立します。
ポート 443
情報を転送するために使用される安全なデータポート。
ポート 445 および 137/138/139
ノードサーバー上のリモートの ADMIN$ 共有に接続します。これらのポート
(ポート 137 は、NetBIOS ネームサー は、リモートのファイル共有に接続するために Windows サーバーが使用す
ビスを用いる場合のみ使用されます) る標準ポートです。ノードサーバー上のリモートの Windows ファイル共有
にリモートで接続できる場合は、正しいポートが開いています。
ポート 62286
一部の内部通信でデフォルトです。競合がなければ、このポートがリモート
側でリッスンします。競合が発生する場合は、空いている次のポートが使用
されます。
ポート 63001~63002
アップデートはノードに渡され、デフォルトでローカルホスト http トラフィッ
ク用のポート 63001 と、ローカルおよびリモートセキュア https トラフィッ
ク用のポート 63002 で実行される内部 Web サーバーから取得されます。こ
れにより、iLO および VC ファームウェアをホストサーバーにアクセスするこ
となく更新できます。また、VMware などの仮想化プラットフォームを実行
するサーバーが、サーバーを再起動したり仮想マシンを別のサーバーに移行
したりすることなく iLO ファームウェアを更新できます。
HP Integrity iLO および Superdome 2 のリモート更新では、双方向のネット
ワークトラフィックでファームウェアファイルを転送できるように、システ
ム上でこれらのポートを開く必要があります。
ポート 21 または 63006~63010
これらの FTP ポートを使用してスイッチを更新できます。
表 2 HP SUM Linux ネットワークポート
ポート
説明
ポート 22
SSH 経由でのリモートノードへの接続を確立して、ノードインベントリを作成し
ます。
ポート 443
情報を転送するために使用される安全なデータポート。
ポート 62286
一部の内部通信でデフォルトです。競合がなければ、このポートがリモート側で
リッスンします。競合が発生する場合は、空いている次のポートが使用されます。
ポート 63001~63002
アップデートはノードに渡され、デフォルトでローカルホスト http トラフィック
用のポート 63001 と、ローカルおよびリモートセキュア https トラフィック用の
ポート 63002 で実行される内部 Web サーバーから取得されます。このサポート
により、iLO および VC ファームウェアをホストサーバーにアクセスすることなく
更新できます。また、VMware または他の仮想化プラットフォームを実行するサー
バーは、自身のサーバーを再起動したり、他のサーバーに自身の仮想マシンを移
行したりすることなく自身の iLO を更新できます。
オペレーティングシステムとデバイス
7
表 2 HP SUM Linux ネットワークポート (続き)
ポート
説明
HP Integrity iLO および Superdome 2 のリモート更新では、双方向のネットワーク
トラフィックでファームウェアファイルを転送できるように、システム上でこれ
らのポートを開く必要があります。
ポート 21 または 63006~63010
これらの FTP ポートを使用してスイッチを更新できます。
注記: HP SUM 6.x は、/port および /ssl_port オプションをサポートします。これにより、
63001 または 63002 以外のポートを使用できます。これらのオプションを使用して、ファイア
ウォールとの競合を回避してください。HP SUM は、Linux システムでのみ --open_firewall
をサポートします。HP SUM は、iptables コマンドを使って、HP SUM が外部アクセスに使用
する HTTP ポートおよび HTTPS ポートを開きます。リモートノード機能やリモートブラウザーア
クセスを実行するには、これらのポートを開きます。次に例を示します。
hpsum /port80 /ssl_port 443
HP Integrity サーバー固有のネットワーク設定に関する注記
HP Integrity サーバーは管理ネットワークインターフェイスと実際の作業に使うインターフェイス
を備えています。この 2 つのインターフェイスは、通常は、設置される 1 つのシステム内の別々
のサブネットで維持されます。サーバーの完全なリモート管理を行うために、両方のネットワー
クがアクセスを必要とします。2 つのネットワークを隔離したままにすると、管理作業とオペレー
ティングシステムの作業を別々に行わなければならなくなります。
拡張機能
このバージョンの HP SUM には、次の拡張機能があります。
•
[ベースラインを追加] 画面に [hp.com からダウンロード]ボタンを追加。
•
ノードの [追加] 画面の変更。
•
ノード選択画面に [選択]ボタンを追加。
•
ユーザー認証情報の追加手順を簡便化。
•
カスタムベースラインの作成画面の改良。
GUI の変更
8
6.0.0 の用語
6.0.1 以降の用語
説明
ガイドアップデート
localhost ガイドアップデート
localhost ガイドアップデートを使って、
アップデートできる内容をより正確に
説明します。
リセット
最初からやり直す
localhost ガイドアップデートの対話型
画面とノードの [追加] 画面に表示され
るボタン名。ボタンの機能がよくわか
るように名称が変更されました。
ベースライン
適用するベースライン
ノードの [追加] 画面、ノードの [編集]
画面、[インベントリ] 画面など、ノー
ドに適用するベースラインを選択する
ボタン名。
展開
レビュー/展開
展開がすぐには行われないことがわか
るように名称が変更されました。展開
を開始する前に、HP SUM が展開する
アップデートをレビューすることがで
きます。
拡張機能
6.0.0 の用語
6.0.1 以降の用語
説明
HP SUM デフォルトの位置
一覧
[ベースラインを追加] 画面のラベル名。
ベースラインの検索場所がよくわかる
ように名称が変更されました。
インストールされた詳細
インストールされた詳細
レポートセンターインターフェイスに
表示されるレポート名が変更されまし
た。レポートのファイル名は変更され
ていません。
インストール詳細
展開プレビュー
レポートセンターインターフェイスに
表示されるレポート名が変更されまし
た。レポートのファイル名は変更され
ていません。
問題の修正
このバージョンの HP SUM には、次の修正があります。
•
アップデートの展開後、オフラインモードでログを表示できます。
•
HP SUM はバージョン情報を表示し、インストールする RPM コンポーネントを自動的に選択
します。
•
[ノードの検索] 画面で、開始 IP アドレスより大きい終了 IP アドレスを入力できます。
•
Red Hat Enterprise Linux 5.10 を実行しているノードでは、アップデート対象のコンポーネン
トに [強制] ボタンが表示されます。
•
HP SUM はリモートノード上でセッションを作成します。
•
HP SUM の [アクション] メニューは、コンポーネントの展開後に機能するようになります。
•
HP SUM は HP-UX ノードのレポートを生成します。
HP SUM のダウンロード
HP SUM は HP Web サイトまたは HP Software Delivery Repository からダウンロードできます。
HP Web サイトからの HP SUM のダウンロード
1.
2.
3.
Web ブラウザーを起動します。
http://www.hp.com/go/hpsum/download (英語)にアクセスします。
ダウンロードするファイルをクリックします。
•
HP Smart Update Manager ISO – HP SUM ISO には、HP SUM とブート可能な ISO 環境が
収められています。ファームウェアコンポーネントとソフトウェアコンポーネントを追
加して、カスタムベースラインを作成できます。
•
HP Smart Update Manager RPM – HP SUM RPM は Linux 用のネイティブパッケージです。
Software Delivery Repository http://downloads.linux.hp.com/SDR/project/hpsum/ (英
語)からも入手できます。
•
HP Smart Update Manager zip – HP SUM zip には、サポートされている Windows および
Linux オペレーティングシステムで HP SUM を稼働するために必要なファイルが収められ
ています。
注記: スクリプトファイルとバイナリファイルの Linux ファイルパーミッションを変更
して、実行モードを有効にする必要があります。ISO または RPM から HP SUM をインス
トールする場合、ファイルパーミッションを設定する必要はありません。
問題の修正
9
注記: これらのダウンロードには、ソフトウェアやファームウェアは含まれません。ソフトウェ
アやファームウェアは、HP Service Pack for ProLiant または Integrity Firmware バンドルから入手で
きます。HP SUM ベースライン機能を使って、hp.com から最新のコンポーネントをダウンロード
する方法もあります。
SDR Web サイトからの HP SUM のダウンロード
HP SUM は、RPM として HP Software Delivery Repository http://downloads.linux.hp.com/SDR/
project/hpsum/ (英語)からダウンロードできます。SDR には、サポートされるオペレーティン
グシステムとアーキテクチャータイプごとに 1 つの HP SUM RPM バージョンがあります。yum 構
成のセットアップ方法については、SDR の Web サイトを参照してください。
yum コマンドを使用して HP SUM を検索し、システムにダウンロードできます。また、Web ブラ
ウザーを使用して HR SDR 内を移動し、rpm をダウンロードすることもできます。
SDR から HP SUM を検索、ダウンロード、またはインストールするには、以下のコマンドを使用
します。
操作
コマンド例
yum を使用して HP SUM を検索する
yum search hpsum
yum を使用して HP SUM をインストールする
yum install hpsum
Web ブラウザーを使用して SDR から HP SUM をダウン
ロードし、RPM をインストールする
hpsum-6.2.0-57.rhel6.x86_64.rpm
HP SDR の使用方法について詳しくは、HP Software Delivery Repository の Web サイト http://
downloads.linux.hp.com/SDR/index.html (英語)にある「Getting Started」と「FAQ」を参照して
ください。
SDR での HP SUM の使用方法について詳しくは、HP の Web サイト http://h20000.www2.hp.com/
bc/docs/support/SupportManual/c03479393/c03479393.pdf (英語)にある『Linux best practices
using HP Service Pack for ProLiant (SPP) and Software Delivery Repository (SDR)』を参照してくださ
い。
インストール手順
HP SUM のインストール方法は、ダウンロードフォーマットによって異なります。
HP SUM ISO
1.
ISO をドライブとしてシステムにマウントします。
HP SUM zip ファイル
1.
2.
10
読み取り/書き込みパーミッションがあるディレクトリに zip ファイルを展開します。
Linux ホスト上に展開する場合は、次のファイルのパーミッションを変更して、実行パーミッ
ションを有効にします。
•
\hpsum
•
\gatherlogs.sh
•
\clean-cache.sh
•
\port_targets.sh
•
\x64\hpsum_bin_x64
•
\x64\hpsum_service_x64
•
\x64\hponcfg
•
\x86\hpsum_bin_x86
インストール手順
•
\x86\hpsum_service_x86
•
\x86\hponcfg
HP SUM RPM のインストール方法の詳細は、「HP SUM のダウンロード」を参照してください。
HP SUM の起動
HP SUM ISO からの HP SUM の初期起動
HP SUM を初めて実行するときは、オンラインモードで実行してください。HP SUM には、コン
ポーネントのアップデートが含まれていません。HP SUM をオフラインモードで実行し、自動アッ
プデートを行うには、まず HP SUM をオンラインモードで実行し、カスタム ISO を作成します。
次に、ISO を DVD または USB キーに書き込み、HP SUM をいったん終了します。その後、ISO の
オフラインモードでシステムを再起動します。
•
オンラインモード - Windows または Linux オペレーティングシステム上で HP SUM を実行し
ます。
1. ホストに ISO をマウントします。
2. サポートされているブラウザーで、ISO のルートディレクトリにある Start.html を開
きます。
3. 画面の指示に従います。
アップデートを含むカスタム ISO からの HP SUM の起動
•
オンラインモード - 「ISO からの HP SUM の初期起動」の指示に従います。
•
オフラインモード - ISO に含まれている Linux カーネルから HP SUM を実行します。オフライ
ンモードには、次の 2 つのモードがあります。
◦
自動モード - ファームウェアコンポーネントはユーザーの介入なしでインストールされま
す。自動モードは、デフォルトで、DVD または USB キーに収められた ISO からインス
トールを開始して 30 秒後にスタートします。
注記: iLO 仮想メディアから HP SUM ISO を起動できるのは、自動モードの場合だけで
す。対話型モードを使用した場合、パフォーマンスの問題が発生する可能性があります。
◦
対話型オフラインモード - GUI を使ってコンポーネントをアップデートします。
◦
HP SUM が起動したら、
◦
画面の指示に従います。
zip ダウンロードからの HP SUM の起動
•
/hpsum ディレクトリに移動し、hpsum.bat(Windows)または hpsum(Linux)をダブル
クリックします。
RPM からの HP SUM の起動
•
HP SUM パスで、hpsum と入力します。
HP SUM 5.x から HP SUM 6.x へのノードの移行
HP では、HP SUM 5.x に追加したターゲットを、HP SUM 6.x が認識するノードに移行するスクリ
プトを提供しています。HP SUM 6.x に移行するターゲットを編集する場合は、/script パラメー
ターを使用します。このパラメーターを使用すると、テキストエディターアプリケーションで編
集できるファイルが生成されます。
HP SUM の起動
11
注記:
移行スクリプトは、sudo の認証情報をサポートしません。
ノードを HP SUM 6.x に移行するには、次の操作を行います。
1. HP SUM を格納するディレクトリに移動します。
2. port_targets.bat(Windows)または port_targets.sh(Linux)をダブルクリックし
ます。
スクリプトは、コマンドラインから実行することもできます。
スクリプトの構文:
port_targets.bat [/y] [/h] [/script] [/user {ユーザー名} /password {パスワー
ド}
スクリプトは、次のオプションをサポートします。
オプション
定義
/y
プロンプトを使用せずに移行を進めます。
/h
スクリプトのヘルプを出力します。
/script
このオプションは、移行コマンドを含むファイルを作成し
ますが、スクリプトは実行しません。ユーザーはこのファ
イルを使用して、ターゲットの移行前にスクリプトの各コ
マンドを手動で編集できます。
注記: このオプションは、移行対象のターゲットの選択
や個々のターゲットのユーザー認証情報の編集に使用して
ください。
/user {ユーザー名} /password {パスワード}
このオプションは、HP SUM が移行する各ノードのデフォ
ルトのユーザー名/パスワード認証情報を設定します。こ
のオプションを使用しない場合は、各ノードに次の認証情
報が割り当てられます。
• user=username
• password=passwd
問題と推奨処置
HP SUM には、以下の既知の問題と制限事項があります。トラブルシューティング項目のすべて
のリストについては、『HP Smart Update Manager ユーザーガイド』を参照してください。
同じノードで同時に 2 つの HP SUM セッションを実行すると問題が発生する
解決策:同時に複数の HP SUM セッションを実行しないでください。
従来の CLI コマンド /use_web が動作しない
解決策:処置はありません。これは既知の問題です。このバージョンの HP SUM は、このコマン
ドをサポートしていません。
iPDU ノードコンポーネントに [強制] オプションが表示されない
解決策:HP SUM は、iPDU ノードコンポーネントのダウングレードや再書き込みをサポートしま
せん。
HP SUM 6.0.0 で表示されていたノードやベースラインが、HP SUM 6.0.1 以降では
表示されない
解決策:HP SUM 6.0.0 にノードやベースラインを追加していた場合は、HP SUM 6.0.1 以降にも
同じノードとベースラインを手動で追加します。HP SUM 5.x ノードから HP SUM 6.0.0 に移行す
る際に port_targets スクリプトを実行した場合は、HP SUM 5.x ノードから HP SUM 6.0.1 に
12
問題と推奨処置
移行する場合も port_targets スクリプトを実行します。詳しくは、「HP SUM 5.x から HP SUM
6.x へのノードの移行」を参照してください。
ディレクトリパスに中国語や日本語の文字が含まれていると、カスタム ISO が保存
されない
解決策:ディレクトリパスで中国語や日本語の文字を使用しないでください。これは既知の問題
で、将来のバージョンで解決される予定です。
[起動可能な ISO] を選択しないと、カスタム ISO が保存されない
解決策:ブート可能な ISO のみを保存します。この問題は、将来のバージョンで修正される予定
です。
サイズの大きいログファイルが生成される
推奨処置:処置は不要です。これは既知の問題で、将来のバージョンで解決される予定です。ド
ライブスペースが必要な場合は、ログファイルを手動で削除します。
HP SUM のスクロールバーやボタンが正常に表示されない
解決策:画面解像度を 1024 x 768 に設定します。
Internet Explorer 8 で、HP SUM が正常に動作しない
解決策:Internet Explorer 9 以降を使用します。
仮想メディアソースから HP SUM をマウントすると、HP SUM エンジンが実行を停
止する
解決策:iLO を経由して仮想メディアソースをマウントし、iLO ファームウェアのアップデートを
実行しないでください。既知の問題が原因で iLO が再起動し、HP SUM が動作を停止します。
一部の画面が英語から翻訳されていない
解決策:処置はありません。これは既知の問題で、将来のバージョンで修正されます。
従来の CLI モードで、複数のコンポーネントを 1 つのコマンドで個別に指定すると、
HP SUM がコンポーネントを展開しない
解決策:コンポーネントを 1 つのディレクトリにコピーし、/use_location コマンドを使用し
ます。10 を超えるコンポーネントを展開する場合は、この回避策を使用してください。
HP SUM 入力ファイルモードで、HP System Management Homepage に
LOCALACCESS-ENABLED および LOCALACCESS-TYPE 構成パラメーターが適用さ
れない
解決策:HP SUM を GUI モードで実行して SMH コンポーネントを構成します。
GUI モードで、構成パラメーターが適用されない
解決策:HP SUM の展開完了後、手動で構成パラメーターを適用します。
B-Series Smart アレイファームウェアのフラッシュバック式ライトキャッシュのリ
ターンコードが 6 と表示される
解決策:リターンコードが 6 の場合、そのコンポーネントはアップデートできません。必要な処
置はありません。
問題と推奨処置
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HP SUM でソース RPM が作成されない
解決策:HP SUM の外部でソース RPM をビルドして、その RPM をベースラインに追加します。
ベースラインでインベントリを実行した後、RPM を展開できるようになります。これは、設計ど
おりの HP SUM の動作です。
CSV レポートが正常に生成されない
解決策:HTML または XML フォーマットでレポートを生成します。
HP Fibre Channel Enablement Kit for Linux の展開時に「アップデートに失敗しまし
た」というエラーメッセージが表示される
解決策:アップデートログを表示します。Enablement kit is not supported for the
installed driver version というエラーが見つかった場合、次の指示に従って問題を解決し
ます。
1. HBA ドライバーをインストールしてから Enablement Kit をインストールします。
2. ドライバーと Enablement Kit のバージョンが一致している必要があります。
これは既知の問題で、将来のバージョンで解決される予定です。
OA ノードと iLO ノードのアップデートを同時に展開すると、ネットワークの問題
が発生する
解決策:OA ノードから、iLO および OA のアップデートを展開します。この場合、HP SUM が適
切な展開順序を決定し、展開の問題が最小限に抑えられます。1 つのノードのアップデートが完了
するのを待ってから、もう一方のノードをアップデートする方法もあります。
HP Integrity ノードをサポートするために VC と OA の最小バージョンを HP SUM が
要求する
解決策:HP Integrity i2 の OA バージョンが 3.30 で、VC バージョンが 3.6、HP Integrity i4 サー
バーの OA バージョンが 3.60 で、VC バージョンが 3.70 であることを確認してください。
IPv6 ネットワーク上でインベントリを実行すると、HP SUM が途中で応答を停止す
る
解決策:VC ノードには IPv4 アドレスを使用します。IPv4 アドレスを使用できない場合は、VCSU
を使って VC ノードをアップデートします。
アップデートの適用後に、iLO4 ノードのインストールの準備ができたというメッ
セージが表示される
解決策:処置はありません。この問題は、将来のバージョンで解決される予定です。
Linux ノードの iLO ファームウェアのバージョンが 0.0.0 と表示される
解決策:CHIF ドライバーがインストールされていることを確認します。このドライバーがインス
トールされていると、HP SUM は正しい iLO ファームウェアバージョンを検出できます。この情
報は、iLO2、iLO3、および iLO4 に適用されます。
Windows 2012 R2 コンポーネントが正しく検出されない
解決策:HP SUM がアップデートを期待通りに適用しない場合は、スマートコンポーネントを個
別に実行します。この問題は、将来のリリースで修正される予定です。
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問題と推奨処置
Windows 2012 システム上の HP SUM で、2 つのバージョンの Windows 2012 コ
ンポーネントが表示される
解決策:Windows 2012 オペレーティングシステムで、HP SUM に 2 つのバージョンのコンポー
ネントが表示される場合は、[利用可能なバージョン]をクリックして、適用する正しいコンポーネ
ントを選択します。
TPM が有効になっている場合、iLO ファームウェアのアップデートがインストール
されない
解決策:iLO のアップデートが適用されない場合は、TPM を無効にします。
バージョンの異なるファームウェアコンポーネントを使って複数のハードドライブ
ノードをアップデートできない
解決策:処置はありません。この問題は、将来のバージョンで修正される予定です。ノード上で
複数のバージョンのファームウェアが有効になっている場合、ハードドライブは最新バージョン
のファームウェアでアップデートされます。
VMware ハードドライブがアップデートされない
解決策:処置はありません。この問題は、将来のバージョンで修正される予定です。
HP SUM のオフライン対話型モードでアップデートを展開した後ノードを再起動す
る
解決策:HP SPP オフライン環境でサーバーを再起動します。
オンライン HP 6Gb SAS BL スイッチファームウェアスマートコンポーネントのコン
ポーネントログファイルが表示されない
解決策:hpsum_detail_log.txt ファイルのコンポーネントログ情報を参照してください。
「同じユーザーによるサーバーまたは共有リソースへの複数の接続は許可されませ
ん」というエラーメッセージが表示される
HP SUM は、Windows ベースのサーバー上で admin$ という共有を使って、リモートノードサー
バー上にファイルをコピーしたり、必要な操作を実行したりします。リモート Windows ノードへ
の複数の接続が検出された場合、「同じユーザーによるサーバーまたは共有リソースへの複数の
ユーザー名での複数の接続は許可されません。サーバーまたは共有リソースへの以前の接続をす
べて切断してから、再試行してください」というメッセージが表示されます。
解決策:HP SUM にエラーが表示される場合は、アップデートしたいリモートノード上の公開の
admin$ 共有を確認し、接続を削除します。公開の共有を確認して削除するには、次のコマンドを
使用します。
1. コマンドプロンプトウィンドウを開きます。
2. net use と入力します。
3. リモートノード上に公開接続が見つかったら、次のように入力します。
net use <node_admin_share> /delete
4.
HP SUM で、エラーの原因になった操作を再試行します。
問題と推奨処置
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