ナノマテリアル情報提供シート - 経済産業省

ナノマテリアル情報提供シート
材料名
事業者名
二酸化チタン
石原産業株式会社
経済産業省
平成25年6月時点
連絡先:
機能材料営業部 坂井 章人 (TEL 03-5844-6200)
項目
概要
添付資料
備考
(測定方法等)
1.MSDSの添付
※代表的な製品(TTO-S-4)のMSDSを添付
添付有
2.ナノマテリアルの特性
特性
有害性情報
紫外線遮蔽能、吸着能、光触媒活性、触媒活性
添付のMSDS 及び 平成16年度「ナノ原料を使用
した化粧品の安全性評価システムに関する基礎調
査」報告書(日本化粧品工業会参照)、「酸化
ニッケル,結晶質シリカ,二酸化チタンの経気道
生体影響-粒径との生体影響関連について-」
(J.Aerosol Res.,20(3),200-206(2005))、「ナ
ノ材料リスク評価書-二酸化チタン-中間報告版:
2009.10.16」(産業総合技術研究所)
資料1,2参照。
添付有 透過率は分光光度
計にて測定。
添付有
MSDS参照
添付有
資料3,4参照
経済産業省注:MSDSには、二酸化チタンの化学物質としての有害性情報が
記載されている。
結晶構造
製品のグレードにより、ルチル型(R)とアナ
タース型(A)をラインナップ
製品中や空気中ではミクロンオーダーの凝集状態
で存在し、容易に一次粒子にまで分散しないと考
凝集状態/分 えている。当社での塗料試験において相当量の分
散エネルギーをかけた際にも、ナノ酸化チタンを
散状態
完全に一次粒子にまで分散することは困難であっ
た。
粒度分布
一次粒子径の粒度分布に関しては、代表的なグ
レードのデータを添付。粉末状態での二次粒子の
粒度分布データは特に有していない。理由は、粉
末状態での二次粒子の粒度分布は計測条件によっ
て大きく変化することが判っているが、未だオー
ソライズされた評価方法が確立されていないため
である。
添付無
資料5参照。透過
型電子顕微鏡写真
添付有
を画像分析装置に
て測定。
製品のグレードにより異なり、5平均一次粒径 100nmまで種々ラインナップ。代表
的なグレードのデータを添付。
nm
添付有 資料3,4参照
製品粒径
二次粒子の粒度分布データは特に
有していない。理由に関しては、<
粒度分布>の項を参照。
nm
添付無
製品形状
製品のグレードにより異なるが、略球状,紡錘
状,樹枝状をラインナップ
資料6,7参照。
添付有 透過型電子顕微鏡
にて写真撮影。
密度
製品のグレードにより異なるが、
粉末製品で3.5~4.5。
g/cm3
添付無
比表面積
製品のグレードにより異なるが、
表面コート前の状態で約300~
15㎡/gをラインナップ
m2/g
添付無 BET法
表面電荷
データなし
mV
添付無
化学組成
二酸化チタン(用途に応じて、他の物質を表面
コートする場合が多い)
MSDSの3項(組
添付無 成、成分情報)参
照
特になし
添付無
その他物理化
学的特性(気孔
率、拡散、重力沈
降、収着、湿式及
び乾式移動、酸化
還元と光化学反応
の影響、土壌中の
移動性等)
真密度。液相また
は気相置換法
3.ばく露情報
(1)製造・輸入に関する情報
9,131
製造・輸入量 (日本酸化チタン工業会会員企業の
(平成24年度)
合計生産量)
t
(2)ばく露情報
主な用途①
用途分類 化学プロセス調節剤
添付有
資料2参照
詳細分類 触媒、触媒担体
主な用途②
用途分類 印刷インキ、複写用薬剤(トナー等)
主な用途
添付無
詳細分類
主な用途③
電荷制御剤、流動性付与剤、研磨性付与剤、滑り性付与剤
用途分類 医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器
詳細分類
添付有
資料1参照
添付有
資料8参照
外用品用医薬部外品の有効成分、製剤用基剤及び添加剤
製造・加工施 代表的なグレードのデータを添付。
設及びプロセ なお、ニ酸化チタンは粉状のまま、紙袋に充填し
て出荷している。
ス
包装作業は2ないし3人が一日当り6時間従事してい
労働者のばく る。作業にあたっては防塵マスク、ゴーグル等の
保護具の着用を義務付け、発塵発生箇所には局所
露情報
添付無
(ばく露対象者、 排気装置を設置している。尚、局所排気装置には
ばく露活動・時間 バグフィルターを備えた除じん装置を設けてい
等)
る。
製造プロセスから排出される廃液に含まれる固形
物は無機性汚泥として産業廃棄物として管理型処
工程からの環 分場に搬出される。また、製造ラインはほぼ密閉
されているので直接、大気や水域へ排出されてい
境排出量
る量は極微少と判断しているが、今後とも実態把
握に努めていく。
添付無
労働安全衛生法に基づくナノ酸化チタン製造(包
装)場の粉じん測定を定期的に行い、管理区分Ⅰを
計測技術と計
確認している。今後、ナノサイズの粒子に特化し 添付無
測結果
た測定について検討を行っていき、確立次第測定
を開始する。
4.リスク管理の対策状況
労働安全衛生法(粉じん則)及び厚生労働省労働
基準局長通知に基いて、保護具基準の見直しを行
ばく露・排出
うとともに、密閉化と局所排気の強化による設備
抑制対策
対策を検討・実施している。
一般的な、労働安全衛生法(粉じん則、特化則)
の機会を利用した教育のほか、ナノマテリアルに
労働者への教
該当する製品のMSDSを中心として特性教育を
育
実施している。
<ばく露・排出抑制対策>の項に記載したように先
ずは粉じん対策を確実にすると共に、外部機関に
今後の対策等 よる研究成果等も参考にナノ粒子測定方法の確立
のロードマッ に努め、その上でナノ粒子対策を講じて行く。関
プ
連事項も含めて、これらについては社内に設置さ
れている専門部会にて対策を検討している。
添付無
添付無
添付無
5.ナノマテリアルの性質等に関する事業者のコメント
ナノマテリアル酸化チタンは種々の特性を有する
興味深い材料である。NEDO『ナノ粒子特性評価手
法の研究開発』プロジェクトの成果、今後の官学
の動向や文献等での情報収集を充分に行った上
で、研究開発や商品展開を推進していく。
6.その他
当社は農薬、医薬品等の有機中間体や農薬を製造
販売している関係から安全性評価を専門とする社
員がいる。社内のナノマテリアル関係の専門部会
にはこのような者も加え、種々の対策に当たらせ
ている。
添付無
作成日 2009
2009 年 01 月 30 日
改訂 3 版 改訂日 201
2012 年 11 月 16 日
製品安全データシート
製品安全データシート
1.化学物質等及び
化学物質等及び会社情報
化学物質等の
化学物質等の名称:
名称:
商品名:
商品名:
会社名:
会社名:
住所:
住所:
発行担当部署:
発行担当部署:
酸化チタン
酸化チタン(
チタン(Ⅳ)
超微粒子酸化チタン
超微粒子酸化チタン TTOTTO-S-4
石原産業株式会社
大阪府大阪市
大阪府大阪市西区江戸堀
大阪市西区江戸堀 1 丁目 3 番 15 号
三重県四日市市石原町 1 番地
石原産業株式会社四日市工場
環境・
環境・安全衛生統括部
059-
59-345-
45-6205
059-
59-345-
45-6206
石原産業株式会社四日市工場
品質保証部 品質保証グループ
品質保証グループ
059-
59-345-
45-6148
059-
59-345-
45-6137
化粧品
電話番号:
電話番号:
FAX 番号:
番号:
連絡先:
連絡先:
電話番号:
電話番号:
FAX 番号:
番号:
推奨用途及び
推奨用途及び使用上の
使用上の制限:
制限:
2.危険有害性の
危険有害性の要約
GHS分類
分類基準に
GHS分類
分類基準に該当しない
該当しない
ラベル要素
ラベル要素
絵表示又は
絵表示又はシンボル:
シンボル: なし
注意喚起語:
なし
注意喚起語:
危険有害性情報:
なし
危険有害性情報:
注意書き
なし
注意書き:
国・地域情報:
該当なし
地域情報:
該当なし
その他
その他の危険有害性情報
粉じんが発生
じんが発生する
発生する作業
する作業の
作業の場合は
場合は、『8
『8.ばく露防止及
ばく露防止及び
露防止及び保護措置』
保護措置』に記載の
記載の設備対策、
設備対策、
保護具等
保護具等を
具等を参照してください
参照してください。
してください。
吸入:
吸入:粉じんを吸入
じんを吸入した
吸入した場合
した場合、
場合、呼吸器や
呼吸器や気道を
気道を刺激することがある
刺激することがある。
することがある。
皮膚:
皮膚:皮膚に
皮膚に接触した
接触した場合
した場合、
場合、刺激性を
刺激性を示すことがある。
すことがある。
眼:眼に入った場合
った場合、
場合、刺激性を
刺激性を示すことがある。
すことがある。
石原産業(株) UG-143
1/7頁
3.組成、
組成、成分情報
化学物質
化学物質・
化学物質・混合物の
混合物の区分
化学名又は
化学名又は一般名:
一般名:
化学式:
化学式:
混合物
酸化チタン
酸化チタン(
チタン(Ⅳ)(Titanium(Ⅳ
)(Titanium(Ⅳ) oxide)
二酸化チタン
二酸化チタン(
チタン(Titanium dioxide)
dioxide)
TiO
2
成 分
化
学
名
二酸化チタン
二酸化チタン
水酸化アルミニウム
水酸化アルミニウム
ステアリン酸
ステアリン酸
75%以上
75%以上
15%未満
15%未満
15%未満
15%未満
TiO2
Al(OH)3
C17H35COOH
官報公示 化審法
整理番号
1-558
1-17
2-608
官報公示 整理番号
安衛法
公表
公表
公表
CAS No.
1346313463-6767-7
21645
21645645-5151-2
5757-1111-4
EINECS No.
236236-675675-5
244244-492492-7
200200-313313-4
含有量(%)
含有量 (%)
化
学
式
分類に
分類に寄与する
寄与する不純物
する不純物
及び安定化添加物
なし
4.応急措置
吸入した
吸入した場合
した場合:
場合:
被災者を
被災者を空気の
空気の新鮮な場所に
場所に移動し
移動し、呼吸しやすい
呼吸しやすい姿勢
しやすい姿勢で
姿勢で休息さ
休息さ
せること。
ること。微温水で
温水で鼻腔を
鼻腔を洗い、うがいをする。
がいをする。必要に応じ医師
の診断を
診断を受ける。
皮膚に
多量の
皮膚に付着した
付着した場合
した場合:
場合:
多量の水と石鹸またはシ
たはシャワー
ャワーで洗うこと。
こと。
皮膚刺激
皮膚刺激が
刺激が生じた場合
じた場合、
場合、医師の
医師の診断、
診断、手当てを受
てを受けること。
ること。
目に入った場合
水で十分洗浄する
った場合:
場合:
洗浄する。
する。コンタク
ンタクトレンズを容易に
容易に外せる場合には
場合には外
には外
すこと。
すこと。その後
その後も洗浄を
洗浄を続けること。
ること。眼の刺激が
刺激が持続する
持続する場合
する場合、
場合、
医師の
医師の診断、
診断、手当てを受
てを受けること。
ること。
飲み込んだ場合
水でよく
んだ場合:
場合:
でよく口の中をうがいし、
がいし、必要に応じ医師の
医師の診断を
診断を受ける。
予想さ
予想される急性症状
急性症状及
及
び
遅
発性
目
の
発
赤
症状
症状 :
5.火災時の措置
消火剤:
この製品
消火剤:
この製品自体
製品自体は
自体は、燃焼しない
燃焼しない。
しない。
使ってはなら
全ての消火薬剤
ってはならない消火剤
ない消火剤:
消火剤:
ての消火薬剤の
消火薬剤の使用可
使用可。
特有の危険有害性:
粉じんの発生
危険有害性:
じんの発生
特有の消火方法:
危険で
消火方法:
危険でなければ
ければ火災区域から
災区域から容
から容器を移動する
移動する。
する。
容器が熱に晒されているときは、
ているときは、移さない。
さない。
1)
石原産業(株) UG-143
2/7頁
消火を
消火を行う者の保護:
保護:
6.漏出時の
漏出時の措置
人体に
人体に対する注意
する注意事項
注意事項、
事項、保護具
および
および緊急時措置:
措置:
環境に
環境に対する注意
する注意事項
注意事項:
事項:
回収、
回収、中和:
中和:
封じ込め及び浄化の方法・
方法・機材:
機材:
二次災害の
災害の防止策:
防止策:
7.取扱い
取扱い及び保管上の注意
取扱い
取扱い
技術的対策
技術的対策:
対策:
局所排気・全体換気
体換気:
安全取扱
安全取扱い
取扱い注意事項
注意事項:
事項:
接触回避
接触回避:
回避:
保管
技術的対策
技術的対策:
対策:
混触危険物質:
混触危険物質:
保管条件:
管条件:
容器包装材料:
包装材料:
8.ばく露防止及
ばく露防止及び
露防止及び保護措置
管理濃度:
管理濃度:
許容濃度(
許容濃度(ばく露限
ばく露限界値
露限界値、
界値、生物
学的ばく露
ばく露指標)
指標):
日本産衛学会(
産衛学会(2011
2011 年版)
年版)
ACG
ACGIH(2005
H(2005 年版)
年版)
設備対策:
設備対策:
消火作業
消火作業の
作業の際は、完全な防護服
防護服(耐熱性
耐熱性)を着用する。
する。
関係者以
関係者以外
者以外の立入りを禁止する。
する。
作業者は
作業者は適切な
適切な保護具(
保護具(8.暴露防止措置及び
露防止措置及び保護措置の
保護措置の項を
参照)
参照)を着用し、眼、皮膚へ
皮膚への接触や
接触や粉塵の吸入を
吸入を避ける。
河川等
河川等に排出さ
排出されないよう
ないように
ように注意する
注意する。
する。
漏洩物
漏洩物を掃除機、
掃除機、ほうき
ほうき、スコップ
スコップ等で回収し
回収し、後で廃棄処理す
廃棄処理す
る。ただし、
ただし、粉じんを飛散
じんを飛散さ
飛散させぬこと
せぬこと。
こと。
安全を
安全を確認し
確認し、漏れを止める。
床面に
床面に残ると濡
ると濡れた際にすべ
にすべる危険性が
危険性があるため
あるため、こまめに
まめに処
理する。
する。
『8.ばく露防止
ばく露防止およ
露防止および
および保護措置』
保護措置』に記載の
記載の設備対策を
設備対策を行い、保
護具を
護具を着用する。
する。
『8.ばく露防止
ばく露防止およ
露防止および
および保護措置』
保護措置』に記載の
記載の局所排気、全体換気
体換気
を 行う 。
破袋等
破袋等容器を破損さ
破損させないよう
ないよう注意
よう注意する
注意する。
する。
接触、
接触、吸入ま
吸入または飲
たは飲み込まないこと。
ないこと。
眼との接触
との接触を
接触を避けること。
ること。
粉じんを吸入
じんを吸入しないこと
吸入しないこと。
しないこと。
取扱い
取扱い後はよく手を洗うこと。
こと。
屋外ま
屋外または換
たは換気の良い区域で
区域でのみ使用すること
使用すること。
すること。
この製品
この製品を
製品を使用する
使用する時
する時に、飲食ま
飲食または喫煙
たは喫煙をしないこと
喫煙をしないこと。
をしないこと。
『10.安定性及び
安定性及び反応性』
応性』を参照。
参照。
高温多湿状態で
高温多湿状態での保管貯蔵は
管貯蔵は避ける。
圧迫に
圧迫による 2 次凝集防止
次凝集防止のた
防止のため
のため高積を
高積を避ける。
『10.安定性及び
安定性及び反応性』
応性』を参照。
参照。
屋根付倉庫に
屋根付倉庫に保管貯蔵する
管貯蔵する。
する。
湿った床
った床に直接置か
接置かない。
ない。
包装、
包装、容器の規制はないが密閉
はないが密閉式
密閉式の破損しない
破損しないも
しないものに入
のに入れる。
設定さ
設定されていない。
ていない。
第 2 種粉じん 吸入性粉じん
1mg/
吸入性粉じん
1mg/m
g/m
総粉じん
4mg/
4mg/m
g/m
TLV10mg/
LV-TWA
10mg/m
g/m
この物質
この物質を
物質を貯蔵ないし
貯蔵ないし取扱
ないし取扱う
取扱う作業場には
作業場には洗
には洗眼器を
眼器を設置すること
設置すること。
すること。
粉じんが発生
じんが発生する
発生する場合
する場合は
場合は、局所排気装置を設置する
設置する。
する。
空気中
空気中の濃度をばく
濃度をばく露限
をばく露限度
露限度以下に保つために排気用の
気用の換気を行
なうこと。
こと。
3
3
3
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3/7頁
保護具
呼吸器の
呼吸器の保護具:
保護具:
手の保護具:
保護具:
眼の保護具:
保護具:
皮膚及び
皮膚及び身体の
身体の保護具:
保護具:
衛生対策:
衛生対策:
9.物理的及
理的及び化学的
化学的性質
物理的状態、
理的状態、形状、
形状、色など:
臭 い:
pH:
pH:
融点・
融点・凝固点:
凝固点:
沸点、
沸点、初留点及
初留点及び沸騰範囲:
沸騰範囲:
引火点:
引火点:
爆発範囲:
範囲:
蒸 気圧 :
蒸気密度(
密度(空気=
空気=1):
比重(密度)
密度):
溶解度:
溶解度:
オクタ
オクタノール/
ール/水分配係数:
配係数:
自然発
自然発火温度:
火温度:
分解温度:
解温度:
臭いのしきい(
いのしきい(閾)値:
蒸発速度(
速度(酢酸=1):
燃焼性
燃焼性(固体、
固体、ガス)
ガス):
粘度:
粘度:
10.安定性及び
安定性及び反応性
安定性:
安定性:
危険有害反
危険有害反応可能性
可能性:
避けるべき条件:
条件:
混触危険物質:
混触危険物質:
危険有害性のある
危険有害性のある分
のある分解生成物:
生成物:
11.
11.有害性情報
急性毒
急性毒性:
適切な
適切な呼吸器保護具を
呼吸器保護具を着用すること。
すること。
適切な
適切な手袋を
手袋を着用すること。
すること。
眼の保護具を
保護具を着用すること。
すること。
適切な
適切な保護衣
保護衣を着用すること。
すること。
取扱い
取扱い後はよく手を洗うこと。
こと。
白色粉
白色粉末
なし
水中で
水中では懸濁液 (1:
(1:10)とな
10)となり
となり、中性(リトマス)
マス)を示す。
1820~
1820~1850℃
1850℃
25002500-3000℃
3000℃(沸点)
沸点)
不 燃性
不 燃性
データなし
データなし
データなし
データなし
3.5-4.2
水、有機溶剤に
機溶剤に不溶。 熱濃硫酸
熱濃硫酸に溶解。
溶解。
データなし
データなし
データなし
データなし
データなし
データなし
データなし
データなし
該当しない
該当しない
不 燃性
該当しない
該当しない
1)
2)
1)
3)
3)
3)
通常の
通常の取扱い
取扱い条件に
条件においては安定
いては安定で
安定である。
ある。
情報なし
情報なし
粉じんの発生
じんの発生
情報なし
情報なし
情報なし
情報なし
経口
ラ ット
LD >12000mg/kg
000mg/kg
経皮
ウサギ
概算の
概算の LD >10000mg/kg
10000mg/kg
吸入(
LC >6.82mg/L/
82mg/L/4
g/L/4h
吸入(粉じん)
じん) ラット
ウサギを
ウサギを用いた試験
いた試験で
試験で皮膚刺激性が
皮膚刺激性が殆んど認められない
められない。
ない。
ウサギを
ウサギを用いた試験
いた試験で
試験で刺激性あ
刺激性あり(mil
mild)との記
との記述があるが
があるが、
刺激作用は
刺激作用は 24 時間以内に消失しており
しており、
おり、角膜の
角膜の病変、
病変、虹彩へ
虹彩への
影響およ
影響および
および容認で
容認できない反
きない反応はなか
はなかった。
った。 (区分外
区分外)
データなし
データなし(
なし(分類で
分類できない
きない)
ヒトおよび
およびウサギの
ウサギのパッチテストで陰性の記載がある
記載がある。
がある。(区分外
区分外)
4) 5)
50
3)
50
3)
50
皮膚腐食
皮膚腐食性
腐食性・刺激性:
刺激性:
眼に対する重
する重篤な損傷
眼刺激性:
眼刺激性:
呼吸器感
呼吸器感作性:
作性:
皮膚感
皮膚感作性:
作性:
3)
3)
6)
3)
石原産業(株) UG-143
4/7頁
生殖細胞変異原性
殖細胞変異原性:
原性:
発がん性
がん性:
マウス染
マウス染色体異
色体異常試験で
試験で陰性の記載がある
記載がある。
がある。
Ames
Ames 試験の
試験の結果も
結果も陰性である。
ある。 (区分外
区分外)
IARC においてグループ
いてグループ 2B(ヒトに対して発
して発がん性
がん性の可能性
可能性が
ある)
ある)に分類さ
分類されている。
ている。
しかし、ラット、マウスおよ
マウスおよび
およびハムス
ハムスターを
ターを用いた試験
いた試験(
試験(吸入ば
吸入ば
く露)では、肺腫瘍発生
肺腫瘍発生は
発生はラットに対する高
する高用量の投与にしかみ
にしかみ
られて
られておらず
おらず、また、他の不活性な難溶性粒子に
性粒子においても
いても同様の
同様の
傾向が
傾向が認められている
められている。
ている。このことから
このことから、
から、ラットでの肺腫瘍発生
肺腫瘍発生は
発生は
ラット特有の免疫系の
免疫系の作用が
作用が影響した
影響した結果
した結果と
結果と考えられている
られている。
ている。
また、欧州及
欧州及び北米で
北米で行われたヒトに対する疫
する疫学的集団研究
的集団研究で
団研究では、
酸化チタン
酸化チタンと
チタンと発がん性
がん性の因果関係
因果関係は
関係は示されていない。
ていない。
従って、
って、酸化チタン
酸化チタンが
チタンがヒトへの発がん性
がん性を示す十分な証拠がある
とは言
とは言えない。
ない。(分類
(分類で
分類できない)
きない)
情報なし
情報なし(
なし(分類で
分類できない)
きない)
ラットの経口投
経口投与における
おける LD は 12000 mg/kg
mg/kg 以上 である。
ある。
さらにヒトでの本物質の
物質の摂取は実質的に無毒と考えられて
られており、
おり、
経口で
経口では区分外
区分外に該当するが
該当するが、
するが、他経路でのデータが
データが不十分である。
ある。
(分類で
分類できない)
きない)
ラットおよび
およびマウスに
マウスに対するいず
するいずれの試験(
試験(経口)
経口)においても
いても、
ガイダン
イダンス値上限を
上限を超える用量(1250 mg/kg/
mg/kg/da
g/kg/day
day)で、ばく露
ばく露に
起因する影響
する影響がない
影響がない。
がない。
一方、20 年以上職
年以上職業ばく露
ばく露している労働
している労働者
労働者の極くわずか
わずかに、肺機
能の変化は伴わない、
ない、塵肺症変化が明らかになったとの
らかになったとの情報
になったとの情報が
情報があ
る。 しかし、酸化チタン
酸化チタンが
チタンが線維化作用
線維化作用を
化作用を有するかどうか
するかどうかを
かどうかを主な
検討目
検討目的とした疫
とした疫学調査は
調査は数多く
数多く実施さ
実施され、その大
その大半が因果関係
因果関係
について否
いて否定的で本物質と
物質と肺線維症
肺線維症との関
との関連を示す確かな証拠は
見出されていない。
ていない。
また、ラットの 2 年間吸入ばく
吸入ばく露
ばく露試験に
試験において、
いて、ガイダン
イダンス値の
上限を
上限を超える濃度(
濃度(250 mg/
mg/m
g/m /5days
5days/
ys/week
eek, 6h/
6h/da
h/day
day)でも重大
でも重大な
重大な
影響は
影響は認められていない
められていない。
ていない。
経皮ばく露のデータがない
データがない。
がない。(分類
(分類で
分類できない)
きない)
情報なし
情報なし(
なし(分類で
分類できない)
きない)
7)
3)
8)
9) 10)
2) 11) 12) 13)
生 殖毒 性:
特定標的臓
標的臓器・全身毒性
身毒性
(単回ばく露
ばく露):
特定標的臓
標的臓器・全身毒性
身毒性
(反復ばく露
ばく露):
4) 5)
50
14)
14)
15)
15)
11)
11) 12)
12) 15)
15) 16)
16)
3
3)
吸引性呼吸器有害性:
性呼吸器有害性:
12.
12.環境影響
環境影響情報
影響情報
水生環境急性有害性:
生環境急性有害性:
水生環境慢
生環境慢性有害性:
性有害性:
甲殻類
甲殻類(オオミジ
オオミジン
ミジンコ)の 48 時間 EC >1000m
1000mg/L(
g/L(AQUIRE
2003)
)他から、
2003
から、本物質の
物質の水溶解度(
水溶解度(不溶 )において当該
いて当該毒
当該毒性を
示さないことが示
さないことが示唆される。(区分
(区分外
区分外)
水溶解度(
水溶解度(不溶 )までの
までの濃度で
濃度で急性毒
急性毒性が報告されていない。
ていない。
(分類で
分類できない)
きない)
50
2)
2)
石原産業(株) UG-143
5/7頁
13.
13.廃棄上
廃棄上の注意:
注意:
残余廃棄物
廃棄物:
汚染容
汚染容器及び
器及び包装:
包装:
14.
14.輸送上
輸送上の注意
国連番号:
国連番号:
国際規則
際規則
海上規制情報
制情報
Marine Pollutant
llutant:
utant:
航空規制情報
国 内規 制
陸上規制情報
海上規制情報
海洋汚染物質
海洋汚染物質:
物質:
航空規制情報
特別の安全対策
廃棄に
廃棄においては、
ては、関連法規な
法規ならびに地
びに地方自治
方自治体の基準に
基準に従うこと。
こと。
都道府県知
道府県知事などの許可を
許可を受けた産業廃棄
産業廃棄物
廃棄物処理業者
処理業者、
業者、もしくは
地方公共団体
公共団体がその処理
がその処理を
処理を行っている場合
っている場合にはそこに
場合にはそこに委託
にはそこに委託して
委託して
処理する
処理する。
する。
容器は清浄にしてリサ
にしてリサイ
リサイクルするか
するか、関連法規な
法規ならびに地
びに地方自治
方自治
体の基準に
基準に従って適切
って適切な
適切な処分を行う。
空容器を廃棄する
廃棄する場合
する場合は
場合は、内容物を完全に除去すること。
すること。
該当しない
該当しない
非危険物
非該当
非危険物
非該当
非危険物
該当(
該当(Z 類物質)
類物質)
非危険物
輸送に
輸送に際しては、
しては、直射日光を避け、転倒、
転倒、落下、衝撃、
衝撃、腐食、
腐食、漏
れによる破袋のない
破袋のないよう
のないように
ように積み込み、荷崩れ
荷崩れの防止を
防止を確実に行う。
重量物を上積みしない。
しない。
1 5. 適用 法令
労働安全衛生
労働安全衛生法
安全衛生法:
名称等を
該当する
名称等を通知すべき有害物
該当する(
する(酸化チタン
酸化チタン)
チタン)
(法 第 57 条の 2、
施行令第 18 条の 2 別表第 9)
粉じん障
第 2 条(粉じん作業
該当する
じん障害防止規
害防止規則:
じん作業)
作業)
該当する
特定化学物質等障
該当しない
定化学物質等障害予防規則:
該当しない
労働基準
第 62 条年少者の就業制限
該当する
労働基準法
基準法:
該当する
PRT
第一種指定化学物質
該当しない
PRTR 法:
種指定化学物質
該当しない
第二種指定化学物質
該当しない
種指定化学物質
該当しない
消防法(危険物)
該当しない
危険物)
該当しない
公害防止関係
海洋汚染防止
該当する
害防止関係
海洋汚染防止法
防止法
該当する(
する(酸化チタン
酸化チタン)
チタン)
危険物船舶輸送
該当しない
危険物船舶輸送及
船舶輸送及び貯蔵規則
貯蔵規則
該当しない
食品衛生法
該当しない
品衛生法
該当しない
16.その他
その他の情報
本品は、厚生労働省労働基準
労働省労働基準局
基準局長が平成 21 年 3 月 31 日に通知した「
した「ナノマテ
ノマテリアルに対するばく
露防止等のた
露防止等のため
のための予防的対応に
対応について」
いて」が対象とするナ
とするナノマテ
ノマテリアルである。
ある。
石原産業(株) UG-143
6/7頁
参考文献
1) ICSC (2002)
2) HSDB (2005)
3) IUCL
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CLID (2000)
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4) フレグランス
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5) IPC
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ealth Criter
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24, Titanium (1982)
6) Information on Chemicals, ECHA
(URL; http://echa.europa.eu/web/guest/informationhttp://echa.europa.eu/web/guest/information-onon-chemicals)
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7) NTP DB (2005)
8) IARC Monog
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phs on th
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Evaluation of
of Carcino
rcinog
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enic Risks to Humans,
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9) Carcino
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70, p86 (2002)
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47, p307 (1989)
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Annals of
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ccupational
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iene, vol.49,
49, no.
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14) National
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Technic
nical Report, no.
no.97 (1979)
15) DFGOT,
OT, vol.2 (1991)
16) Patty’s
atty’s Toxic
Toxicology (5th
(5th, 2001)
記載内
記載内容の取扱い
取扱い
記載内
記載内容は現時点で
時点で入手できる資
きる資料、情報、
情報、データに
データに基づいて作成
いて作成して
作成しており
しており、
おり、新しい知見
しい知見に
知見に
より改訂
より改訂さ
改訂されることがありま
ことがあります
ります。また、注意事項
注意事項は
事項は通常の
通常の取扱いを
取扱いを対
いを対象としたも
としたものであって
特別な取扱いをする
取扱いをする場合
いをする場合は
場合は用途・
用途・用法に適した安全対策
した安全対策を
安全対策を実施の
実施の上、ご利用下さい。
さい。
記載内
記載内容は情報提供
情報提供で
提供であって、
あって、保証する
保証するも
するものではありませ
はありません
りません。
略称注
ICSC :
International Chemical Safety Cards
HSDB :
Hazardous Substances Data Bank
IUCLID :
International Uniform Chemical
Chemical Information Database
IPCS :
International Programme on Chemical Safety
ECHA
CHA:
European Chemi
Chemic
emicals Ag
Agency
ency
IARC :
International Agency for Research on Cancer
ACGIH :
The American Conference of Governmental Industrial Hygienists
DFGOT :
Occupational Toxicants
Toxicants Critical Data Evaluation for MAK Values and Classification of Carcinogens
NTP :
National Toxicology Program
石原産業(株) UG-143
7/7頁
資料1、当社超微粒子酸化チタンと顔料用酸
化チタンとの透過率の比較例 (NCラッカー系)
左記はラッカー系
でのデータであ
るが、化粧品用
油剤中でも超微粒子
タイプの方が顔料級
PWC: 2.9%
dry film thickness 8μm
に較べて、可視部の
透明性と紫外線遮蔽能
に優れた特性を示す。
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資料2、光触媒活性の発現原理
光触媒用
酸化チタン
伝導帯
O2
O2 HO2
H2 O2
e-
禁制帯
hν
価電子帯
・OH
h+
有機物
(汚れ、悪臭)
酸化分解
無機物
(NOx、NH3、CN-)
酸化
(NO3-、CNO-)
ウイルス、菌、黴
不活性化
死滅
(CO2、H2O)
H2 O
hν →
e-
+ h
+
h+ + H2O → ・OH + H+
e- + O2 → ・O2-
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資料3、当社超微粒子酸化チタンのラインナップ例
一次粒子径
焼成法
(nm)
大
(40~70)
湿式法
TTO-80(A)
TTO-F-6
TTO-55 series
TTO-A-1
TTO-F-1,-2
中
(30~50)
小
(15~30)
極小
TTO-D シリーズ
―――
TTO-51 series
TTO-S シリーズ
―――
TTO-V シリーズ
(5~15)
結晶型:TTO-A-1 はアナタース(A)型、他のグレードは全てルチル(R)型
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資料4、当社光触媒用酸化チタン
(紫外線応答の粉末タイプ)のラインナップ例
銘柄
結晶型
光触媒活
性
平均一次粒
径
[nm]
比表面積
[m2/g]
表面処理
ST-01
アナタース
◎
7
300
無し
ST-21
アナタース
○
20
50
無し
ST-31
アナタース
○
7
250
Zn(OH)2
ST-30L
アナタース
○
7
250
La(OH)3
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資料5、当社超微粒子酸化チタン
一次粒子径の粒度分布測定例
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資料6、当社超微粒子酸化チタンの
電子顕微鏡写真例
焼成法
湿式法
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資料7、当社光触媒酸化チタンの
電子顕微鏡写真例
ST-01
ST-21
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資料8、当社超微粒子酸化チタンの製造方法例
焼成法
四塩化チタン
湿式法
特殊加水分解
アルカリ リーチング
焼 成
酸 リーチング
表面処理
表面処理
洗浄 ・ 乾燥
洗浄 ・ 乾燥
製 品
製 品
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