new 11月号

平成26年11月-1
児童数 男子 162名
女子 137名
計
299名
文責:入江
子育てのヒント!
昨年度までは学校カウンセラーの尾崎先生がいらしたので、尾崎先生を講師としてお招きし、学校保健委
員会の折に子育てのヒントを話していただいていました。今年度は尾崎先生がいらっしゃらないので、伊藤
勢津子先生を講師としてお招きして、「よりよい思春期を迎えるために親ができるサポート」と題して講演を
していただきました。この日私は出張でいなかったのですが、教頭先生に講演内容をメモしてもらっていま
したのでそれを紹介します。このことは育友会の保健体育部からも紹介されていますので、合わせてご覧い
ただくとよく分かると思います。
教育目標
ひかり
かがやく
南陽っ子
~ 三つの心の育成を通して ~
○発見する心
○親切な心
○ねばり強い心
H26.10.24 図書室にて
子育て講演会
~よりよい思春期を迎えるために親ができるサポート~
伊藤 勢津子先生
児童期はとっても大切
仲間と強い関わりをもつ「ギャングエイジ」→社会生活の基本ルール,自立のきっかけ
☆ちょっと経験不足?
→
しつけに課題増加?
(異年齢との交流がすくない)
(親が教えないといけない)
(昔は異年齢集団で学ぶ)
9 歳の壁
勉強も難しくなる,その後の学習に影響
☆自分と他者の違いを感じ始める
4 歳までにいい癖をつけておくと大人になってもその習慣ができるように,4 年生までに学習する習慣をつける
とが大切
身長・体重の著しい増加→6~ 12 歳までの間に身長は 40 センチ 体重は 2 倍以上に
男の子・女の子
・性差あり ・女の子の方が発達がやや早い ・男の子の方がマイペース
・女の子方が周囲を気にする
等々 →(男の子の方が集中型(時間は短い)
)
(そのため,ボーっとしているときがある)
大切なものは意外にシンプル
・規則的で安定した生活リズムと生活 (食事 睡眠 運動が大切)
(脳幹を発達 「早寝・早起き」は脳の栄養)
・安心して失敗できる環境 家庭では結果ではなくプロセスを大切に(失敗は成功のもと)
・安心感の中でコミュニケーションを育てること
☆親の不安のコントロール大切
アブラハム・マズローの欲求の階層土台が大切
自己実現欲求
セルフエスティーム欲求(自己肯定感・自尊感情)
所属・愛情欲求(役に立ちたい)
安全欲求(安全に暮らしたい)
生理的・身体的欲求(食べる・寝る・適度な運動)
「できないことにチャレンジ→できたことを褒める
「がんばったことを褒める」
高学年はちょっと不安・定
身体もこころも変化大→不安定
ホルモン・・感情のコントロールをするもの 思春期はたくさんでる
もう子どもじゃない?・・・・アンビバレント(両価性)
(第 2 反抗期)
↓
親より友人
自分はこんな人間になりたい しかし ゆれる
特に女子は集団で行動
イラッとする
悲しくなる
「自分とは何か?」を考える→自我同一性
(第1反抗期)2 ~ 5 歳
他者の目をとても気にする
できなくてイラッとする
ネットやメールの影響も大きい(SNS 問題要注意)
携帯電話は非常に問題 アプリで仲間はずれ等の問題が多い。
→
大人の責任
・家できちんと管理
「預かり携帯」親が家で預かる・外出のときだけ持たせる。
思春期に身につける基本的で大切な能力
“The capacity to be alone”
(ひとりでいられる能力) D.W.ウイニコット
だれかとつながっている(ライン等) →
一人でいることができることは大切
「完璧な親じゃないほうがいい。ほどほどの方がよい」
集団生活は心の筋トレ!
子どもの我慢を見守るのは・・・~ちょっと辛いけど~
↓
心のトレーニング
学校は修行の場
←
機能が違う
→
家庭は休養の場
療育の 4 つの柱(最高の子育て)思春期まで
①他の子どもと比べない。
②一人一人の興味や関心を大切にする。
③出来たことは認め,出来ないことは手立てを考える。
④何かが出来るようになろうとする努力を大切にして一緒に「ヤッター感」を共有する。
待つ → 信じる ほどほどに手立てを
自己有用感
セルフ
エスティーム
いじめ防止に!
◎陰性感情も受け止めましょう!「くやしいね」
「哀しいね」
「辛いね」でもね・・・
積もらない 受容
「悩むこころにはきっとご褒美が」
「~こうしよう」手だて
◎「わからない,でもわかりたいな」
躾の源
コンプリメント&サンキュー
褒められると心の中に自己有用感・自己肯定感が生まれます。
これがやる気の源に!!褒めると自分もハッピーに!! 我慢させて褒める。やる気を起こさせる。
躾のポイント
・傍らで
・視線を合わせて
・はっきり
☆自分お気持ちが落ち着いていない時
親自身の感情のコントロール→深呼吸
☆できたら,褒めましょう→子どものやる気 UP
・短く
・わかりやすく
今年の宿泊学習では、日吉からペンギン水族館までのトレッキングが予定されていました。往復4時間か
ら5時間ほどかかるのではないかと思われていました。(昨年度までは、日吉少年自然の家周辺でのオリエン
テーリングを行っていました。)初めての活動なので、私も参加することにしました。行きは下り坂が多く、
雨上がりだったので滑るのに注意しながら歩きました。グループごとの活動で、2時間ほどはかかりました。
帰りはのぼりが多くなるので、自分のペースで帰ろうということにしていて、3つのグループ位に分かれて
登っていきました。
当初、「自分は体力がないから一番遅いグループで帰る」と考えていた子が多かったのですが、「はじめか
らそう決めるのではなく、きつくなったら遅いグループと一緒に来たら?」と言っていました。すると、数
名の女子が、はじめは2番目のグループにいたのが、日吉までたどり着く間に一番早いグループに追いつく
という結果になり、最後のグループもそれほど遅れることなく、帰り着くことができました。時間的にも行
きとそう変わらない時間で歩き通すことができました。
5年生は、毎朝「階段ダッシュ」と名前がつけられたトレーニングを続けていました。こういった地道な
努力がきついトレッキングをやり通せたことにつながったのでしょう。それと、「どうせ自分は・・・」と思って
いた子が「自分にもできるんだ」ということを実感できたことがすばらしいことだと思います。
特別支援交歓会
今年も県体育館において、市内の特別支援
学級の子どもたちが一堂に会して交歓会が行
われました。短距離走やチャンス競技、大玉
ころがし、楽しいダンスと盛りだくさんの内
容でした。他校の友達との交流や保護者同士
の交流も見られ、温かい雰囲気で終わること
ができました。
福祉体験学習
3年生は、総合的な学習の時間に「福祉」に
ついて学んでいます。社会福祉協議会の協力を
得て「高齢者の疑似体験」を行いました。関節
がうまく動かない、目があまり見えない等の体
験活動を行い、担当者の方に質問をしながら福
祉について学んでいきました。
その後は喜楽苑(特別養護老人ホーム)を訪
問し、お年寄りの方々と直接交流を行っていま
す。この交流は今後も続くようです。子どもた
ちが訪問するとお年寄りの方々は、子どもの一
生懸命さに涙を見せて喜んでくださいます。
老人会との交流
1年生は、生活科の学習に「昔遊び」というのがあるのですが、その昔遊びを老人会の方々に教えてもら
いながら、一緒に楽しく活動を行いました。老人会の方々は、この日のために手作りの「お手玉」「色紙で飾
った小さなコマ」「折り紙で作ったチョウチョ」などいろんな遊び道具を用意してくださいました。
1年生が一生懸命にあいさつをするとその姿を見ただけでうれしそうに涙ぐむ方もいらっしゃいました。
本当の多くの方々に支えられて、学校教育が成立していると感じました。
ちょっといい話
本校には「ほっとルーム」というものがあり、保志先生が担当者
です。月・水・金の中休みや昼休みに子どもたちに工作等をさせなが
ら、楽しく見守っていただいています。その活動記録に次のような
ものがありました。
「3-1 奥村ゆりなさんは、廊下そうじの担当になっているが、余った
時間にほっとルームの窓のレールをそうじしてくれた。その姿を見
て、1年生や2年生がまねをしてやっていた。」
いろんなところに子どもの成長が見て取れるものです。高学年で
なくても、低学年に対して背中で指導をしてくれるのがとてもうれ
しいことです。