行間注意だより NAGANO 中経連事務局員が、担当するエリアでお聴きした、各県の最新トピックや地域特有の情報を紹介するコーナーです。 “完全地産”製造業ご当地お土産プロジェクト in 伊那市伊那発完全地産今、日本の製造業、特に中小企業を取り巻く環境が、新興国の台頭など日に日に厳しさを増している。組立・梱包伊那市社会福祉協議会パッケージ部品成形㈲工藤樹脂工業㈲美和製作所㈱コウリョウ㈱ＴＯＡファブリック完全地産とは、伊那地域で企業の技術アピー最終製品地元のお土産金型㈲ＮＫ精工地元の企業市役所や商工会議所と連携し、地元の観光土産や動であり、地元産の最終商品を、地元企業・団体がイベントで活用しやすい商品とすることで、販売量を連携・協力して、企画から製造まで全てを手掛ける確保・安定させ企業リスクを少なくするなど、商品のことによって、生み出そうとするものである。企画、開発、生産が継続できる環境を作っている。伊那市では、「勝てないとあきらめるのではなく、将来完全地産の文字が入ったロゴは商標登録さ製造業、中小企業の新たなあり方を見出すチャンれ、福井県鯖江市の業者がこのロゴを採用するなスと捉え、知恵を出し合って技術革新を追求するべど、活動は伊那市から全国へ広がりをみせている。き」と、地元中小企業９社（当初７社）に障害者就労「日本全国にはすごい技術を持った業者がたくさん施設も組み入れ、さらに伊那市、伊那商工会議所、ある。各地で土産物づくりを通した競争が始まれ伊那市観光㈱が連携・協力して、設計から金型、部ば、蓄積されるノウハウが技術革新につながる」と品成形、組立、梱包まで、全ての工程を市内企業で㈲スワニーの橋爪社長は語る。完結させる『完全地産製造業ご当地お土産プロジェクト』に取り組んでいる。このプロジェクトは、観光地に並ぶ土産物の製造この活動が、地元製造業の活性化、雇用の拡大につながり、伊那地域の、長野県の、そして全国の中小企業を元気にしていくことが期待される。元表示に新興国の名前があることに疑問を感じて（長野担当加藤信彦）いたことがきっかけとなり始まった。企画段階から、取材協力・画像提供／㈲スワニーサクラコマサクラコマは、初の製品。地元名物・高遠の桜に着想を得て作られたステンレス製のこま。回すと５枚の花びらが開き、回転が低くなるとゆっくり閉じる。2013年２月に販売開始、 2014年９月時点で15,000個を販売。続いて、回転中に触れても止まらないタオレネードこまも販売開始された。中経連 2014.12 完全地産ルや企業間ネットワーク強化を目的に始まった活完全地産の第１弾プロジェクト 12 設計・デザイン㈲スワニー㈱エイピースアリマックス㈱㈱三越化学こうした中、伊那地域では完全地産プロジェクトをスタートさせた。協力・連携企画㈲スワニーとことこイーナちゃん伊那市のイメージキャラクターイーナちゃんの組み立て式プラスチックモデル。坂道を「とことこ」歩く。2 0 1 4 年２月に販売開始、2014年９月時点で2,000個を販売。現在、派生型５商品を開発中である。中経連 2014.12 13