こちら - 浜田市

( 仮称 ) 浜田歴史資 料館整備 事業説 明会 意 見要旨
<発 言 順 >
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内容
資料館整備の財源は過疎債やふるさと寄附とのことであるが、過疎債は合
併したからこそ使えるものであり、もっと相応しい事業で活用してほしい。
ふるさと寄附についても使途を市長に委任するとの項目に 30%程度あった
が、寄附者は寄附の使い道として掲げる項目以外での使途を希望していると
思われるので、資料館整備に多額の寄附金を充当することはおかしい。
整備費が約 11 億円、市の実質負担額が 8,400 万円だと負担が軽い印象を
受けるが、外構、駐車場整備、城山公園のトイレ整備等も併せてどの程度の
負担が発生するかの説明がなければ、これらを含めると高額になったという
のであれば、市民は納得できないのではないか。また、資料館の駐車場はど
の程度整備して、どの事業に計上されているか。
資料館をふるさと郷育の拠点とすることは、非常に大切なことであり、皆
さんが満足する資料館を整備してほしい。現在の浜田郷土資料館は狭いが、
一所懸命運営されている。新しい資料館も非常に期待されているので、頑張
ってやってほしい。
来館者は当初はあるだろうが、3 年目以後は減ると思う。そういった計算
はしているか。
建設予定地は、元々は沼であり、津波予測は 50cm としているが、シミュ
レーションは外れるものである。東日本大震災前のシミュレーションで、複
合災害での死亡者は 3,300 人程度としていたが、実際の死亡者は 1~2 万人
程度であった。津波が 50 cm と予測したものの、高い津波により資料が流失
し、また、来館者も死亡した場合は損害賠償ということにもなりかねない。
建設予定地は、昔は池だった。鉄筋コンクリートは湿気に弱く、結露する
ので、大事な資料を展示することは適していない。災害時にきちんと避難が
できるということが説明できれば市民の理解も得られるが、そこが欠けてい
ると思う。
資料館整備を決断されたことを大変嬉しく思い、評価する。浜田は偉人を
多く輩出しており、偉人について、子どもたちが勉強することは人間力を作
ることに繋がるので、是非、資料館を作ってほしい。
浜田会場
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このプロジェクトには大反対だ。あまりにも問題点が多く、市の財政
を 20~30 年後に圧迫すると思う。
「市民が保有する貴重な資料等の散逸や消滅の恐れがある」とある
が、その恐れがあるならば、浜田市には空き家がたくさんあるので、そ
こに保存して、必要ならばデジタル化して見ることができるようにして
おけば、建物を建てる必要がない。木造は湿気に強いので保存に適して
いる。
「郷土の歴史文化に精通した市民や郷土史家の減少」とあるが、資料
館を作らなくても、歴史家の方に講演などをしてもらい、ビデオ等でア
ーカイブすればよい。
子どもたちのふるさと郷育に資料館は役に立つとは思うが、城山でも
充分にその役割を果たす。城山で先生たちの話を聞き、勉強し、清掃し、
おにぎりを食べる方が余程教育になる。
8 地域にとっても、市民にとっても、資料館は極めて重要なものだと考
える。浜田は出雲部より 30~40 年遅れている。我々は過去に生きて現
在にあり、未来を洞察する中で、人生を全うしていく。その点で資料館
は非常に重要な役割を持つ。幼少期における郷土、歴史の学習は人間形
成の上で非常に重要である。資料館整備が 1 日も早く実現するよう願っ
ている。この資料館の運営が定着するまで、個人で毎月 10 万円寄附す
る。
9 資料館にはどういう専門職員を何人配置する計画か。資料館を上手く
活用するためには、どの程度の職員体制が必要か。図書館は、常勤職員
でも全員が司書ではなく、郷土資料の編集をする専門司書も配置できて
いない。本当に活用するには、人が大事である。
浜田はまちづくり、都市計画が非常に後手に回ってきた。財源の問題
が一番大きかったと思う。今となっては仕方ないが、中長期的にみた都
市計画、施設整備をどう配置すべきかを総合的に考えてほしい。その観
点からすると、本日の情報提供は、非常に部分的であり、資料館整備を
推進するための有利な情報しか提供されていない。トータルの情報を提
供し、事業の優先順位を市民が経営感覚を持って選択できる議論が必要
である。
ふるさと寄附をどう使うかについては、全体で審議会のような会議を
設置してほしい。教育の話であれば、子育て中のお母さんも来られるま
ちにしたい。意識の高い人だけでなく、多様な市民が議論できる場を検
討することが、後世につながる。
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一番思うことは、「郷育」であり、資料館で子どもたちに浜田を知っ
てもらう教育をしっかりとしてほしい。資料館を通じて、子どもたちが
成長するに従い、浜田が誇りに思える教育をしてほしい。親が知らない
と子どもも分からないままなので、若いお父さん、お母さんにも学んで
ほしいし、資料館はそういう場を提供する必要がある。予算の目途がつ
いたということで、心から喜んでいる。是非とも良い資料館を作ってほ
しい。
構想について反対するものではないが、長期展望に立った財政状況と
公共施設再配置計画について、理解できない部分がある。合併した途端、
財政が黄色信号になり、55 億円の削減計画が出された。公共施設再配置
計画も、これに追随する施策と認識する。平成 28 年度中期財政計画と
平成 27 年度版では大きな開きがあり、実質単年度収支が平成 27 年度に
大幅な赤字であったにもかかわらず、たかが 1 年後に黒字に転じること
が理解できない。
利用者数推計のデータ「浜田市の観光イメージ調査」の数値は、計算
により、観光目的で浜田市を訪問したことがある人が 82 万人となるが、
この数値が一人歩きしているように感じる。浜田城跡に行ってみたいと
考えている人が 9 万人の計算になるが、これは考えられない。
基本的に資料館の建設には賛成で、是非作ってほしいと思っている
が、イメージ図のように建物を整備するには山を削ることになる。これ
は自然破壊で、桜を切ることもどうかと思う。勤労青少年ホームを活用
すると城山にも登ることができるので良いと思う。
観覧料は 400 円程度と検討会の傍聴で知った。説明の中でふるさと寄
附者は無料にしてはとの話があったが、寄附者が無料で、市民が有料は
どうかと思う。市民も無料にしてほしい。郷土資料館は、夕方になると
たくさんの子どもが来る。親が働いていて、行くところがない子どもが
資料館で遊んでいるので、その子たちのためにも無料にしてほしい。
御便殿の場所は、昔は庭園の池だったということだが、これは浜田城
が開府した当初からあったものか。古田織部という有名な茶人がいる
が、関係があるか。御便殿の庭として、埋まったままであれば、発掘し
直して利用する考えはないか。資料館を整備することによって、仮に史
跡が残っていれば、杭等で破壊してしまうことにならないか。
資料館整備の計画は実施してほしいとは思うが、「開府 400 年」、「御
便殿」の 2 点がありきで進んでいるようだが、そうでないことを明言し
てほしい。
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利用者数推計の計算方法がよく分からない。また、議会だよりに掲載
のあった数値と本日の資料の数値は異なっており、整合が全く取れてい
ない。
議会だよりでは、城山公園整備の事業費は 4 億 4,000 万円であり、そ
のうち 3 億 4,000 万円が道路整備の費用とあった。国道 9 号からのルー
トが厳しいともあり、まだまだ説明不足ではないかと思う。
10 年間の運営費推移が示されているが、5 年目と 10 年目に 100 万円
増額されているだけで、他の 8 年は全く同じ額である。10 年間費用が同
じということは有り得ない。
市議会には根強い反対意見があり、五分五分のようだ。市民の代表で
ある市議会議員が五分五分であるのに、なぜ今やらないといけないの
か、説明不足である。
15 本日の説明会は、たくさんの人がいる中、資料館に関する各論を出し
たらきりがない。今日は総論の話をする場である。資料館は教育的観点
から整備するものなので、ほとんど反対する人はいないが、市議会で五
分五分ということが理解できない。基本的に大事なことなので進めてほ
しい。
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№
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内容
資料館整備は必要であり、賛成だが、今の浜田市で資料館の建設が決
して最優先ではない。資料館に毎年 4,300 万円の維持管理費を使って、
20 年間で約 10 億円、平成 30 年度以降は、公債比率が悪化すると予測し
ている。世界こども美術館の管理費は年間 8,000 万円だが、子どもの観
覧料が 500 円で何万人の来館者が必要か、しっかり考えてほしい。
優先順位としては下水道整備である。社会保障費も右肩上がりの中、
浜田市全体でやらなければならないことは何か考える必要がある。資料
館建設の財源には、ふるさと寄附の基金から拠出するということだが、
公債比率が上がらないように基金を取り崩して、市民のために何とかし
なければならないのが基金である。もう少し精査をしてほしい。
資料館を集約すると言われたが、金城の資料館の維持管理費は、年間
約 300 万円しかかからない。金城から資料館を取り上げ集約して、いち
いち小学校・中学校から浜田の資料館に行くのか。金城自治区にあった
ものは、金城自治区で色を添えて、その中に資料館があって、「金城に
はこういうものがあったか」と理解することが本来の姿である。
東部会場
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6.8mの津波が来ると予測される中、なぜ、御便殿の近くに資料館を
建設するか。もっと立地条件の良い所はないか、精査してほしい。6.8
mの津波が来ても浸からない所に建てるべきである。
2 アクアスの整備に当たって、当初は観光ベースで検討していたが、集
客施設とすることは困難なため学術施設として検討するよう県に提案
したことがある。過去に飯南町にある施設ができたとき、神戸川流域の
4 つの学校の子どもたちに川の生物を継続的に調査させたことがある。
単に施設を整備するのでなく、子どもたちに参画させた例があるので参
考にできる。
資料館の目的にある「歴史文化の保存と継承」は是非やってほしいが、
「ふるさと郷育」とは具体的にどうするか、この資料では力不足と感じ
る。子どもたちに資料館をどう活かしていくか、市民が理解できるよう
に具体的にどうするか詳しく提案してほしい。「ふるさと郷育」という
言葉を羅列しても市民は納得しない。
資料館整備を市民の半分以上が賛成するならば、押し切ってほしい。
合併前の三隅町では、石正美術館の来館者数が落ち込んだときに 7,000
万円の公金を注ぎ込んだが、町長は「それでも三隅町民にとっては大事
な施設だ」と堂々と言った。そういったことを基盤にし、市民の説得を
してほしい。基本的な骨格を早く出してもらった方が良い。
3 私は公民館の世話をしており、ふるさと郷育はまちづくり・郷づくり
の基盤だと思い、公民館ではふるさと郷育に一生懸命取り組んでいる。
先般、金城で行った「新成人を祝う会」で、新成人は「是非、地域に帰
りたい。ふるさとが好き。」と言っていた。これは、小・中学校と協力
してふるさと郷育を行った成果だと思っている。学校や地域が、ふるさ
とを愛する人を育成することは、まちづくり・郷づくりにつながる大き
な投資である。
この資料館の構想を聞き、私も「今」と思った。ふるさと寄附は、ふ
るさとを想う人からの寄附であり、そういう人は資料館ができれば必ず
観に来ると思う。教育・文化は投資であり、すぐに成果は現れないが、
将来を見越して行うことは、大事な視点である。
民俗資料の展示は、景観が大事である。金城に漁具を展示しても何も
興味を示さない。農機具だと昔の人の工夫や生活環境が景観と一緒に入
ってくる。維持管理は大変だろうが、教育文化は投資なので、是非お願
いしたい。
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浜田の資料館は寂しいと思っている。浜田開府 400 年の時期に合わせ
て良い機会だと思う。浜田全体を知る子どもが増えないと、成長はない
だろう。「浜田市の人物読本ふるさとの 50 人」を読み、こういうことを
どうやって知らせていくかが大事だと感じた。子どもが成長しないこと
には、浜田市は潰れてしまう。
子どもの成長のためにもこの機会を活かして、ふるさと郷育を大事に
してほしい。貴重な資料も段々と無くなってしまうので、この機会に継
承していかなければならない。市は財政的に可能とのことで検討してい
るので、是非良い方向に進むようにしてほしい。
5 浜田市は多様な歴史文化の集合体であるから、資料館は博物館法に基
づき、設置、運営に関し、各種専門家によるプロジェクトを立ち上げて
行う必要がある。教育プラン等全て含まれた上で、設置場所等を決める
必要があり、その結果、本当の歴史的価値が生まれてくる。良い例とし
て、田儀桜井たたら遺跡で国史跡となっている。旧那賀郡の重要性を再
認識してほしい。各自治区には素晴らしい遺跡がたくさんある。地域の
研究者や人材に予算をつけてほしい。
地域、文化財をリンクする案内機能として御便殿を活用することに異
論はないが、新たな資料館は必要ない。利用者数の推移データは、非常
に曖昧で信憑性に欠ける。御便殿を見学したことがあるが、安普請と思
った。御便殿は貴重ではあるが、鳥取の仁風閣(重要文化財)、松江の興
雲閣(県指定有形文化財)のようにはなることはできない。
既存施設を利用してほしい所がたくさんある。例えば市木小学校の 3
階に貴重な資料がたくさんあった。私たちは旧美又小学校に民具を 600
点くらい集めたが、それらは処分された。京都や金沢では、廃校した小
学校や役所建物をそのまま博物館などに活用している。学校らしさを残
しつつ、ユニークな博物館になっているので、そういうことも考えて、
違った角度から考えてほしい。生涯学習やふるさと郷育の場として活用
することに期待している。
6 子どもたちに地域の誇りを伝えることはとても大事である。現状、自
分の子がずっと浜田に住みたいと言うかは分からない。資料館に市全体
のことがまとめて展示してあると、浜田の新しい発見をすることができ
るので、是非あった方が良いと思う。
約 4,000 万円の運営費圧縮のため、観覧料を上げてはどうか。それに
相当するものを作ってほしい。子どもの観覧料が 2,500 円だとしても、
良ければ親は出すと思う。費用の削減も大事だが、収入を増やす方法も
ある。内容の充実は大事である。子どもが浜田を離れてもいずれ戻るか
は、大人が言わないとできないので、ふるさと郷育も是非お願いしたい。
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波佐には資料館があるが、すぐに成果が出るものではない。初めの 30
年~40 年まではゆっくりだが、50 年経つと、その後は急速に成果が出る。
これには研究活動する人が何人もいて、具体的な議論を交わすことや地域
への還元が必要であり、本日の説明を聞いて、それがないことがはっきり
と分かった。具体性を持たない言葉ばかりである。浜田に資料館を整備し
て成果が出るのは、早くても 10 年、20 年であり、何らかの成果が出た後
に、20 年、30 年と息が続くか疑問である。運営費をできるだけ切り詰め
てという姿勢では続かない。現実的に資料を必要とする研究者が浜田にい
るか。利用、活動する人はいるか。いないのであれば、成果はなかなか出
ない。
御便殿付近の津波浸水は 50cm と言われるが、安心できる数値と強調す
るのはどうか。一方では津波 6m という数値も出ており、浜田川の近くで
浸水が 50cm ではおかしいと思わないか。徹底的に考えなければならない。
8 資料館を整備することに反対する人は少ないと思うが、市は計画性がな
いと思う。中央図書館建設時に併設を検討し、財政的問題で見送ってまだ
3 年しか経っていない。私も図書館に行くが、来館者は少なく広過ぎる。
図書館と資料館が一緒に活用できることが一番良い案である。
私の地域では下水道整備はされているが、雨水は 60 年前に作った側溝
を使っている。市にお願いしても予算がなく、整備してもらえない。過疎
債はこういったことに活用してほしい。中山間地は合併してから寂れた。
市は中山間地の現状をどれだけ知っているか。そこに住んでいる人の要
望、今本当に何が必要か、今、資料館に 11 億円もかけて整備する必要が
あるか、優先順位はどうか。市議会も半分が反対と新聞で見たが、クリア
できるか。
9 防災マップを見ると、城山の一部は土砂災害警戒区域である。建物は
11 億円と言われるが、このほか、駐車場、交差点、道路改良整備に加え
て、災害対策も必要となる。例えば、世界こども美術館の駐車場に建てれ
ば、津波や土砂災害の心配はなく、駐車場整備も必要ない。売店、ホール
などは共用できる。施設自体がこぢんまりとできる。子どもの教育のため
には、御便殿よりも美術館で行った方が効果がある。建物を建てることは
よいが、どの程度のお金が必要か、やり方や場所はどうか。急いては事を
仕損じる。節約して、浮いた部分を他の事業に回してほしい。
10 今、資料館を整備すべきだと思う。子どもたちだけではなく、なかなか
市民も歴史を知る機会がない。学芸員の質により、素晴らしい資料館にな
ると思うので、資料館が完成するまでに、学芸員の養成にも力を入れても
らいたい。市民向けの各種講座を開いてもらえれば、資料館に対する市民
の興味ももっと湧くと思う。
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国民年金は生活保護費よりも低い。一番考えてほしいことは、セーフテ
ィネットである。市役所は何をするところなのかを考えてほしい。
12 平成 28 年度中期財政計画の投資的経費は、平成 32 年の 52 億円から平
成 33 年の 22 億円と一気に下がる。これでは建物、道路等のインフラ整備
ができない。まだまだ整備されていないものがたくさんある。
ふるさと寄附条例には、寄附の使途項目として 4 つの事業と「その他目
的達成のために市長が必要と認める事業」の規定があるが、この「その他」
とは 4 つの事業以外の事業を指し、これを選択した寄附者は 4 つの事業に
は使わないでということで寄附している。資料館に多額の寄附を充てるこ
とは、寄附者の思いをないがしろにすることになる。
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内容
多くの人が「優先順位が違う」、「必要か」、「今やることではない」と言
い、三隅でも充満している。公共施設の再配置計画があっても市長がした
いことは政策判断で可能となる。市民は、医療、福祉、教育、インフラ整
備等を進めてほしい。ミニデイサービスの廃止や上下水道の整備の遅れ、
水道料の値上がりで三隅町民は迷惑している。免許を返納したい高齢者も
少額の敬老乗車券では不安があって返納できない。少子化の中、保育所整
備でなく、保育料の無償化をすべきである。市民の暮らしの向上、質の高
い行政サービスを提供してほしい。
2 過疎債の目的は、地域の自立促進、住民福祉の向上等であり、事業の優
先順位を考えたときに資料館整備が優先されることは疑問である。
平成 28 年度中期財政計画の実質単年度収支の推移は、10 年間で累計 1
億円の黒字とあるが、平成 31 年度~34 年度は赤字で、予算を使うのはど
うかと思う。公債費は毎年 50~60 億円あり、地方債残高が減少傾向にあ
るが、償還を早めないと市民は浜田に住み続けてよいか、不安になる。
3 私の地区は上水道も満足ではなく、弥栄でも同じような地区があると聞
く。インフラ整備にお金をかけてほしい。また、学校には洋式トイレがほ
とんどない状況である。そういうことにふるさと寄附を使うべきである。
生活に密着した施策を大切にしてほしい。
4 事業の優先順位、財源について厳しい意見を聞くが、歴史文化はお金で
は買えない。子どもたちに引き継いでほしい、守ってもらいたいと思って
おり、そういう観点からも進めてほしい。
津波の危険性がある点については、城山整備も含めて避難場所の確保が
必要と考える。
財政的懸念はあるが、そこは行政の手腕を発揮するところと考える。
西部会場
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浜田市の 6 割は津和野藩であり、江戸時代は浜田藩と経済的交流があっ
たものと理解している。資料館での調査研究、展示では両藩について行え
ば、浜田市全体の資料館となる。先般、城山の視察に行ったが、非常に立
派な石垣がある。これは残すべき浜田の宝だと思う。
5 ハコモノを作る時代ではない。負の遺産となる。世界こども美術館もそ
の例に近い。併設して複合的な施設として活用することが望ましい。
津波予測は島根県が調査しているとのことであったが、災害は想定でき
ない。三陸も想定して整備した防波堤であったが、これを越える想定外の
津波が起こった。「島根県の調査」が逃げ道の一つとなっている。
この事業でどれだけの人が利益を得るかを考えたときに、資料館整備の
目的に、ふるさと郷育、資料の保存、観光が挙げられているが、これだけ
のお金をかける価値があるか疑問である。資料は、その地域にあってこそ
価値がある。それを中央に集めて展示し、周辺の子どもたちを無理やり資
料館に行かせることが、本当にふるさと郷育になるか疑問である。
6 資料館が負の遺産となることは事実だ。計算上、毎年 3,000 万円以上の
費用がかかる。それを抑えるため行革を行い、その一つが公共施設の再配
置であるが、市の施設において収入が支出を上回る施設はほとんどなく、
赤字施設である。指定管理料以外は補助金で賄い、どの施設も苦労してい
る。資料館も当面は直営であるが、結果的に指定管理になると考える
今は、資料館整備でなく、他にもっとすべきことがある。浜田に住んで
よかった、UIターンしたいと言われる地域でないと人口減少対策もでき
ない。対策に雇用拡大と言うが、具体的にどれだけ雇用が拡大し、何人が
地元に定着したか。人口が減少するなら、していないことと同じである。
財源にふるさと寄附を充てるので、一般財源に持ち出しは少ないと言う
が、運営費で市民の税金を毎年注ぎ込まなければならない。大半の市民が
反対しており、広い視点から考えると、今は資料館を作るべきでない。
7 優先順位が問題である。市には未就学児が 2,000 人いるが、そこに資料
館にかかるお金を回せば、家庭の負担が減る。将来を担う子どもたちを育
てるのに、若いお父さん、お母さんの負担ができるだけ少なくなるように
してほしい。全国で島根県が一番の過疎高齢化の県であり、その中でも石
見は厳しい状況である。そういう地域で全国の見本となるような子育て支
援をしてほしい。
市には要支援 1、2 の人が 1,000 人いるが、どうしたら要介護にならな
い生活ができるか、そういうことにも財源を振り分けてほしい。
子どもたちが高校を卒業するまで 18 年かけて教育することになるが、
資料館が役に立つのかカリキュラムの問題である。資料館はあればよいの
かもしれないが、本当に今、必要か疑問である。
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過去に神楽の上演施設整備の検討があったが、既存施設を活用するとの
方針が出たが、なかなか該当する施設がなかった。当時は、新しい施設は
整備しないのが定説であった。なぜ今ハコモノを作るのか、一般市民には
理解できない。
9 ふるさと寄附の寄附金の使途には「自然環境並びに歴史的及び文化的な
資源の保全及び活用に関する事業」との項目がある。黒沢の大平桜の保護
に毎年苦労しており、支所の予算で何とか維持しているので、このために
ふるさと寄附を使ってほしい。また、「その他目的達成のために市長が必
要と認める事業」の使途については市長に一任するとあるが、市民の声を
聴き、判断してほしい。
10 自治区によっては事前に検討され、地域協議会としての意見をまとめ
て、2 月 16 日の合同会議に臨まれたところもある。三隅は意見をまとめず
に、個人の意見を述べたところであるが、地域協議会で検討している項目
もある。本日までの説明会で多くの意見が出たと思うが、今後どのように
総合的に判断されるのか。
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