マーケットフォーカス 2017/03号

情報提供資料
2017年3月7日
マーケットフォーカス
2017年3月
商 号 等 / アセットマネジメントOne株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第324号
加入協会/ 一般社団法人投資信託協会
一般社団法人日本投資顧問業協会
マーケットフォーカス
▶ Chapter 1
1-4 市場動向
世界経済動向
1-1 特集
前月のまとめ
国内株式
米国REIT
外国為替
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
トランプ米大統領が与える影響
1-2 世界経済の概況
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8
主要国・地域の成長率見通し
主要国の財政政策
世界の金利マップ
米国金利動向
主要国・地域の政策金利
原油動向
1-3 各国経済動向
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本
米国
ユーロ圏
オーストラリア
中国
インド
東南アジア
ブラジル
メキシコ
トルコ
米国株式
35
J-REIT
▶ Chapter 2
ハウスビュー
2-1 ハウスビュー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
45
▶ Chapter 3
14
付属資料
3-1 マーケット・オーバービュー
3-2 チャート集
・・・・・・・・・・・
48
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
49
株式市場
REIT市場
債券市場
外国為替市場
商品市場 その他
各資産が参照している指数は以下のとおり。
国内REIT:東証REIT指数、米国REIT:FTSE NAREIT All Equity REITs Index、欧州REIT:FTSE EPRA/NAREIT Developed Europe Index、豪州REIT:S&P/ASX200 A-REIT Index
先進国REIT:S&P先進国REIT指数(除く日本、米ドルベース)
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
1
▶ Chapter 1
世界経済動向
2
(特集)トランプ米大統領が与える影響①
今後は貿易交渉に厳しい姿勢で臨む可能性がある
トランプ氏が署名した大統領令と選挙前に掲げていた公約(抜粋)
大統領令(覚書と声明を含む )
国内
経 済
政策
▶
▶
▶
▶
オバマケアの撤廃
インフラ投資の迅速化や環境影響評価の効率化
原油パイプライン建設の推進
米国製造業の強化や規制削減
▶ 所得税・法人税などの減税、インフラ投資促進
▶ 環太平洋経済連携協定(TPP)撤退
▶
▶
▶
▶
▶ 移民・難民の制限
▶ メキシコ国境に壁設置、イスラム国掃討計画
▶ 米国国家安全保障会議と国土安全保障会議の再編
▶ オバマ政権下で実施された行政命令など違憲的な行為を撤回
通商
政策
移民政策
安全保障政策
選挙前に掲げ ら れたその他の主な公約
北米自由貿易協定(NAFTA)見直し
中国を為替操作国に指定
企業の海外移転防止の税制
貿易相手国の不正の特定を商務長官などに指示
出所:ホワイトハウスHP、トランプ氏HPの資料を基にアセットマネジメントOneが作成
(注)2017年1月30日時点
 米国のトランプ大統領は1月20日の就任演説で「貿易、税、移民、外交などあらゆる決定は、米国労働者と家族に恩恵をもたらすために行わ
れる」と述べ、米国第一主義を強調した。その後は選挙公約の実現に向け、いくつもの大統領令に署名している。
 国内経済政策では、原油パイプライン建設を推進する大統領令に署名した。今後はエネルギー開発などの分野を中心に規制緩和が進むと
みられる。ただし、大統領が選挙中に訴えていた減税やインフラ投資拡大などについては議会の協力が必要であり、財政拡張に消極的な
共和党保守派が議会に存在することなどから、一部の政策は今後トーンダウンする可能性がある。
 対外政策では、TPPからの撤退やメキシコ国境への壁建設などの大統領令に署名した。このほかNAFTA再交渉の方針を示すなど、大統領
は保護主義的な主張を繰り返している。通商面で大統領が抱える権限は大きく、今後は中国など、米国が巨額の経常赤字を計上する国々
との貿易交渉に厳しい姿勢で臨む可能性がある。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
3
(特集)トランプ米大統領が与える影響②
財政支出拡大による米ドルの上昇幅は限定的と考えられる
トランプ氏の提唱する財政政策と10年間の政策コスト
政策
税制改革
政策コ スト
ポイント
4.50
-2
2.85 3 5 %→1 5 %へ引き下げ
所得税減税
0.90 所得税区分の簡素化
その他
0.75 チャイルドケアの促進など
インフラ投資
その他
社会保障など
政策合計
財政収支の推移
0
法人税減税
財政支出
(対名目GDP比、%)米国
0.55~1.00 ただし、共和党保守派は財政支出拡大に消極的
0.55~1.00
「クリントン氏の提唱した5年で2,750億米ドルの少なくとも 2 倍」「10年
で最大1 兆米ド ル」などの発言から試算
-4
-6
-8
赤字
縮小
0.00 国防関連費などは増額、非国防関連費などは削減
0.10 オバマケアの修正、メディケイド改革など
5.15~5.60
利払いの0.7兆米ドルを合わせると、財政赤字増加額は10年間で
5.85~6.30兆米ドル
出所:Committee for a Responsible Federal Budgetのデータ、各種報道を基にアセットマネジメントOneが作成
(注)政策コストの単位は兆米ドル
赤字
拡大
-10
-12
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
(年)
期間:2007年1月~2016年12月(月次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
 米国のトランプ大統領は個人所得税や法人税などの引き下げを主張する一方、インフラ投資など10年間で総額5,500億~1兆米ドルの財政
支出拡大を目指している。共和党保守派が財政規律を重視していることなどから、政策規模を一部縮小する可能性があるものの、トランプ
政権はおおむね景気刺激的な財政政策を実施すると考えられる。
 インフラ投資など公的需要の増加による景気拡大期待などから大統領選挙後に長期金利は上昇し、これに連れる形で米ドル高となった。し
かし、米ドル高は米国の景気を圧迫する可能性があることなどから、米ドルの今後の上昇幅は限定的と考えられる。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
4
(特集)トランプ米大統領が与える影響③
摩擦を巡り米中に協調姿勢がみられるか
(10億米ドル)
0
米中間の摩擦を巡り想定されるシナリオ
米国の相手国別貿易収支
米国
-50
協調
-100
・減税などを通じた製造業
・の改善
-150
-200
-250
協
調
・知的財産権
・保護
・環境規制強化
非
協
調
・米国製品
・禁輸措置
・報復関税
中
国
-300
-350
-400
中国
ドイツ
日本
メキシコ
イタリア
期間:2015年
出所:米国商務省のデータを基にアセットマネジメントOneが作成
韓国
非協調
・関税の大幅引き上げ
公正な競争を
通じた両国の潜在
成長率引き上げ
米中経済がともに
疲弊、世界経済の
下振れリスク増大
出所:各種報道などを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)主観的な判断に基づくもの
 トランプ大統領は、就任初日に中国を為替操作国に認定することを見送った。ただし、通商交渉を取り仕切るために新設された国家通商会
議議長に対中強硬派のナバロ氏が登用されたことから、米国が巨額の貿易赤字を計上している中国への圧力は強まると見込まれる。
 米国が関税の大幅引き上げを実施した場合、中国は米国製品の禁輸措置や報復関税などで対抗するとみられる。また、米中だけでなくサ
プライチェーンを通じたアジア圏の貿易低迷などにより、世界経済の下振れリスクが増大すると考えられる(非協調シナリオ)。一方、米国が
減税などにより製造業の競争力改善を目指すとともに、中国が知的財産権保護、環境規制強化に取り組む場合は、公正な競争を通じた両
国の潜在成長率引き上げが可能と思われる(協調シナリオ)。
 中国にとっては、知的財産権保護や環境規制強化など米国の要求の一部は構造改革と矛盾しないため、受け入れることは不可能ではない
とみられる。ブッシュ政権下で発足しオバマ政権が継続してきた米中2国間のハイレベル協議が今後開催されるようであれば、摩擦を巡り両
国に協調姿勢がみられるか注目される。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
5
(特集)トランプ米大統領が与える影響④
中国の対米輸出が減少すれば、日本などにも影響が及ぶ可能性がある
(億米ドル)
米国向け輸出額と付加価値輸出額
(対名目GDP比、%)
6,000
6
5,000
5
4,000
4
3,000
3
中国向け中間財輸出の推移
日本
EU
2,000
1,000
73%
65%
ASEAN5
2
1
87%
0
0
中国
日本
EU
期間:2011年
出所:OECDのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)網掛けの部分は総輸出額に占める付加価値輸出額の割合
90
92
94
96
98
00
02
04
06
08
10
12
14
(年)
期間:1990年~2014年(年次)
出所:独立行政法人経済産業研究所、IMF、データストリームのデータを基にアセットマネジ
出所:メントOneが作成
(注)中間財は工業製品に限定。ASEAN5:インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム
 トランプ大統領は保護主義的な貿易政策を掲げ、環太平洋経済連携協定(TPP)からの撤退などを主張している。また、政策の実現性は高
くないとみられるものの、中国からの輸入品には45%の関税を賦課すると発言しており、中国経済に対する下押し圧力が懸念される。
 中国が米国に輸出している製品には、日本などから輸入した部品や素材が多く使われているものがある。生産に投入された部品などを中
間財(例えば車のタイヤなど)と呼ぶが、中国の付加価値ベースの対米輸出額が総輸出額の65%程度にとどまることから、残り35%は他国
で生産された中間財による付加価値となる。
 2000年代以降、日本やASEAN諸国のGDPに占める中国向け中間財輸出比率は上昇傾向にあった。中国の米国向け輸出が減少すれば、
中国の中間財に対する需要も後退すると考えられ、日本やASEAN諸国の生産活動にもマイナスの影響が及ぶ可能性がある。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
6
(特集)トランプ米大統領が与える影響⑤
トランプ大統領が主張する関税引き上げの影響が懸念される
中国の中間財輸入と最終財輸出
(万台)
メキシコの北米向け自動車生産台数
140
電気機械
120
一般機械
100
玩具・雑貨
80
繊維
60
米国への最終財輸出
家電製品
40
日本からの中間財輸入
20
パルプ・紙
0
0
100
200
300
400
500
600
700
800
(億米ドル)
期間:2014年
出所:独立行政法人経済産業研究所のデータを基にアセットマネジメントOneが作成
米系企業
日系企業
ドイツ系企業
韓国系企業
期間:2016年1月~11月の累計値
出所:メキシコ自動車工業会のデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)米系企業はGM、フォード、FCAの合計 日系企業はトヨタ、日産、ホンダ、マツダの合計
(注)ドイツ系企業はフォルクスワーゲン 韓国系企業は起亜自動車
 トランプ大統領は米国生産への回帰を目指す一方、中国やメキシコの製品に対しては高い輸入関税を賦課すべきと主張するなど、対外強
硬姿勢をみせている。
 中国が米国に輸出している製品は、日本やアジア諸国から中間財を輸入して組み立てているものが多く、中国に対する関税引き上げは日
本に対してもマイナスの影響を及ぼすと考えられる。また、自動車大手は北米向け生産の一部をメキシコで行っていることから、メキシコに
対する関税引き上げは日本や米国などの自動車産業に対する懸念を強めると予想される。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
7
世界経済の概況 - 主要国・地域の成長率見通し
IMFは世界経済見通しを据え置き。今回はトランプ政権の政策姿勢への暫定評価
世界のGDP成長率(実績と予想)
(前年比、%)
( 年)
2011 2012 2013 2014 2015 2016
2 0 1 7 ( 予測値)
2 0 1 8 ( 予測値)
全世界計
4.2
3.5
3.3
3.4
3.2
3.1
3 . 4 ( → 0.0 )
3 . 6 ( → 0.0 )
先進国
1.7
1.2
1.2
1.9
2.1
1.6
1 . 9 ( ↑ 0.1 )
2 . 0 ( ↑ 0.2 )
米国
1.6
2.2
1.7
2.4
2.6
1.6
2.3 ( ↑ 0.1 )
2.5 ( ↑ 0.4 )
日本
▲ 0.5
1.7
1.4 ▲ 0.0
1.2
0.9
0.8 ( ↑ 0.2 )
0.5 ( → 0.0 )
2.0
1.7
1.6 ( ↑ 0.1 )
1.6 ( → 0.0 )
1.5 ( ↑ 0.1 )
ユーロ圏
1.5 ▲ 0.9 ▲ 0.3
1.1
3.7
0.7
0.6
1.6
1.5
1.7
1.5 ( ↑ 0.1 )
英国
1.5
1.3
1.9
3.1
2.2
2.0
1.5 ( ↑ 0.4 )
1.4 ( ↓ 0.3 )
カナダ
3.1
1.7
2.2
2.5
0.9
1.3
1.9 ( → 0.0 )
2.0 ( ↑ 0.1 )
オーストラリア
2.7
3.6
2.0
2.7
2.4
2.9
2.7 (
2.9 (
6.3
5.3
5.0
4.6
4.1
4.1
4 . 5 ( ↓ 0.1 )
4 . 8 ( → 0.0 )
9.5
7.9
7.8
7.3
6.9
6.7
6.5 ( ↑ 0.3 )
6.0 ( → 0.0 )
7.7 ( → 0.0 )
ドイツ
新興国
中国
―
)
―
)
インド
6.6
5.6
6.6
7.2
6.6
7.2 ( ↓ 0.4 )
ブラジル
3.9
1.9
3.0
0.1 ▲ 3.8 ▲ 3.5
0.2 ( ↓ 0.3 )
1.5 ( → 0.0 )
ロシア
4.0
3.5
1.3
0.7 ▲ 3.7 ▲ 0.6
1.1 ( → 0.0 )
1.2 ( → 0.0 )
4.7
6.2
5.1
4.6
4.8
4.8
4.9 ( ↓ 0.2 )
5.2 ( → 0.0 )
4.0
4.0
1.4
2.2
2.6
2.2
1.7 ( ↓ 0.6 )
2.0 ( ↓ 0.6 )
8.8
2.1
4.2
3.0
4.0
3.3
3.0 (
3.2 (
ASEAN5
メキシコ
トルコ
※
7.6
―
)
―
出所:IMF「World Economic Outlook Database, 2016.10」、「World Economic Outlook Update, 2017.1」、データストリームの
出所:データを基にアセットマネジメントOneが作成
※ASEAN5:インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム
(注)2016年の数値は推計値、2017年以降は予測値。( )内は前回時点の見通しからの変化幅
(注)インドのGDP成長率は会計年度(4月~翌年3月)ベース
)
 国際通貨基金(IMF)は2017年1月公表
の世界経済見通しで2017年と2018年
の成長率をともに前回見通し(2016年
10月)の+3.4%、+3.6%に据え置いた。
 先進国については、 2016年後半の経
済活動がIMFの想定よりも強かったこ
とや、トランプ政権の財政拡張により米
国経済が加速するとの見方から、2017
年、2018年ともに上方修正となった。
 新興国については、政策支援を前提
に中国が上方修正となった。しかし、
高額紙幣廃止に伴う混乱が生じたイン
ドや、米国の政策に関連した不確実性
の影響を受けるメキシコが下方修正さ
れ、全体としては2017年が小幅に下方
修正となった。
 IMFは、トランプ政権の政策姿勢と世界
経済への影響は不確実であり、様々な
見方が可能とした。今回の見通しは、
トランプ政権の政策姿勢への暫定評
価といえることから、今後の展開次第
では、見通しが大幅に修正される可能
性がある。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
8
世界経済の概況 - 主要国の財政政策
各国の財政政策の動向が注目される
トランプ大統領の財政拡張路線:実現されれば景気支援的
米
国
(対名目GDP比、%)
所得税減税:所得税区分の簡素化(0.90兆米ドル規模)
予測値
米国 連邦財政収支の推移
0
法人税減税:35%→15%へ引き下げ(2.85兆米ドル規模)
⇨ 税制改革の中心である減税は共和党主流派とも意見がおおむね一致してお
り、実行される可能性は高いと見込まれる
-5
インフラ投資:「10年で最大1兆米ドル」「クリントン氏の提唱した5年で2,750億米ドル
インフラ投資:の少なくとも2倍」などの発言から0.55~1.00兆米ドルの規模と想定
-10
※政策コストの合計は利払い分を合わせると、10年間で5.85~6.30兆米ドルの見通し
10
11
12
13
14
15
期間:2010年度~2017年度(年次、2017年度はCBOの予測)
16
17
(年度)
「未来への投資を実現する経済対策」を閣議決定(2016年8月)
日
本
事業規模で総額28.1兆円(安倍政権では最大) … 複数年度にまたがって執行され、実質GDPを1.3%押し上げる見通し(内閣府試算)
⇨ 安倍政権の断続的な経済対策により、当面は公的需要が国内景気を下支えすると予想される
2016年度本予算
前倒し執行指示
16年
4月
欧
州
5月
未来への投資を実現する経済対策のうち
2016年度第2次補正予算成立(国費4.5兆円)
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
17年
1月
2月
3月
自民党大会
4月
5月
東京都議会選挙
6月
7月
8月
9月
欧州委員会は財政拡大を提言
2016年11月、欧州委員会は2017年の財政についてユーロ圏全体でGDP比0.5%程度の支出拡大が望ましいとの見解を示す
出所:各種政府資料、報道資料、データストリームのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
 金融政策限界論の台頭などから、財政政策への期待が世界的に高まっている。2016年10月に開催された20ヵ国・地域(G20)財務相・中央
銀行総裁会議においても、低金利で資金調達ができる環境では財政出動の余地が増すと指摘された。米国や日本など、財政政策は各国と
も拡大方向に動いており、今後は各国の予算がどのように使われ、どのような効果を生み出すのかが注目される。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
9
世界経済の概況 - 世界の金利マップ
米大統領選挙以降、米国金利を中心に各国の金利に上昇がみられる
各国の国債利回り
(%)
1年
2年
3年
5年
7年
10年
30年
スイス
-0.92
-0.94
-0.85
-0.65
-0.42
-0.15
0.33
日本
-0.22
-0.26
-0.19
-0.12
-0.02
0.08
0.90
ドイツ
-0.86
-0.88
-0.80
-0.53
-0.24
0.28
1.08
フ ィンラ ンド
-0.66
-0.72
-0.67
-0.22
0.05
0.48
1.35
オラ ンダ
-0.70
-0.76
-0.69
-0.32
0.10
0.60
1.20
フ ラ ンス
-0.54
-0.43
-0.26
0.14
0.40
1.02
2.01
スペイン
-0.28
-0.23
-0.07
0.36
1.03
1.69
3.03
イタリア
-0.24
0.05
0.39
0.95
1.59
2.19
3.31
英国
0.04
0.09
0.14
0.40
0.74
1.20
1.93
カナダ
0.60
0.78
0.93
1.17
1.38
1.72
2.43
米国
0.80
1.22
1.47
1.90
2.22
2.41
3.03
オー スト ラ リア
1.59
1.86
2.03
2.34
2.62
2.83
3.81
 リーマン・ショック以降、家計や企業が
消費や設備投資を控えるようになった。
需要不足による低成長は続いており、
物が売れなくなったことと資金の借り
手が減ったことで、インフレ率や金利
はそれぞれ低水準での推移となった。
 国債買い入れの実施やマイナス金利
政策などを受けて金利は低下し、日本
や欧州では国債の利回りが一部マイ
ナスとなった。2016年の米大統領選挙
で大規模な財政政策を掲げたトランプ
氏が勝利したことを受けて、その後は
米国金利を中心に各国の金利に上昇
がみられる。
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)2017年2月22日時点。国名が網掛けのものはマイナス金利政策実施国
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
10
世界経済の概況 - 米国金利動向
当面レンジでの推移が予想されるが、長期的には徐々に低下すると思われる
米国金利と期待インフレ率の推移
(%)
(万枚)
3.2
米国10年国債先物の非商業ネットポジション
30
期待インフレ率
10年国債利回り
2.8
20
10年物価連動国債利回り
買
←い越し
2.4
10
2.0
0
売り越し →
1.6
-10
1.2
-20
0.8
-30
0.4
-40
0.0
-0.4
-50
15/1
15/4
15/7
15/10
16/1
16/4
16/7
16/10
期間:2015年1月2日~2017年2月22日(日次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)期待インフレ率=10年国債利回り-10年物価連動国債利回り(実質金利)
17/1
(年/月)
15/1
15/4
15/7
15/10
16/1
16/4
16/7
16/10
期間:2015年1月6日~2017年2月14日(週次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
17/1
(年/月)
 米大統領選挙後、トランプ氏の拡張的な財政政策に対する期待などから米国金利は大きく上昇し、それに連動する形で各国金利も上昇した。
ただし、米国債先物市場での投機筋の動きを示すとされる非商業ポジションをみると、足元の売り越し水準はやや行き過ぎとみられる。
 今後は政策の実現性や効果に焦点が移るとみられる中、金利は当面レンジでの推移が予想される。一方、長期的にみれば米国金利の上
昇とそれに伴う米ドル高は米国経済に悪影響を及ぼすと考えられることなどから、米国金利は徐々に低下すると思われる。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
11
世界経済の概況 - 主要国・地域の政策金利
金融政策は各国・地域とも難しい局面に
政策金利の推移(先進国)
(%)
政策金利の推移(新興国)
(%)
8
16
7
米国
14
6
ユーロ圏
12
5
日本
4
オーストラリア
10
8
3
6
2
1
4
0
2
-1
中国
メキシコ
インド
トルコ
ブラジル
0
07
08
09
10
11
12
13
14
15
期間:2007年1月4日~2017年2月22日(日次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)米国は2008年12月16日以降、誘導目標レンジの中央値を表記
(注)日本は2013年4月4日から2016年9月20日まで操作目標はマネタリーベース
16
17
(年)
07
08
09
10
11
12
13
14
期間:2007年1月4日~2017年2月22日(日次)
ただし、メキシコは2008年1月18日~、トルコは2010年5月20日~
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
15
16
17
(年)
 主要先進国・地域の金融政策は、日本やユーロ圏では中央銀行の資産買い入れと政策金利の一部に対するマイナス金利適用の両面で金
融緩和が行われている。これに対し、米国では利上げが開始されるなど、金融政策の方向感には違いがみられる。
 米国の利上げ開始や中国の景気減速などを受けて2016年以降新興国経済にも減速懸念が浮上する中、インドやブラジルなど一部の国は
政策金利の引き下げによって景気の下支えを図っている。一方で、景気の下支えより通貨防衛などを優先し、政策金利の引き上げへと動い
ている国もある。メキシコでは断続的に利上げが実施されているほか、2016年11月にはトルコで2年10ヵ月ぶりの利上げが行われた。
 米国の利上げが進む中、海外からの資金に依存している新興国の経済は依然としてぜい弱な状態にあるとみられる。資金流出や景気減速
を懸念する新興国、緩和政策を限界に近い水準まで強化している日本やユーロ圏など、金融政策は各国・地域いずれも足元で難しい局面
にあると考えられる。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
12
世界経済の概況 - 原油動向
シェールオイル増産などで、原油価格の上昇は緩やかなものにとどまると予想される
(米ドル/バレル)
WTI原油先物価格の推移
1,800
1,600
100
1,400
新興国の景気減速懸念
イランの経済制裁解除
80
1,200
1,000
60
800
40
20
0
14/1
米国 石油リグ稼動数の推移
(基)
120
600
シェールオイルの生産拡大
イラクやリビアの生産回復
400
200
14/7
15/1
15/7
16/1
期間:2014年1月2日~2017年2月24日(日次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
16/7
17/1
(年/月)
0
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
期間:2014年1月3日~2017年2月24日(週次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
16/7
17/1
(年/月)
 原油価格は米国におけるシェールオイルの生産拡大や新興国の景気減速懸念などを背景に、2014年後半から2016年初にかけて大きく下
落した。しかし、その後はシェールオイルの減産が進んだことなどから、WTI原油先物価格は持ち直しの動きをみせた。
 2016年11月に石油輸出国機構(OPEC)が総会において減産で合意し、原油価格は上昇した。OPECは以前にも生産量の上限を設定したこ
とがあったものの、当時は上限が守られず、今回の合意についても実効性には不透明な部分があった。しかし、OPECが発表した2017年1月
の減産量順守率は90%に達しており、OPEC加盟国の減産は順調に進んでいるといえる。
 一方で、原油価格の持ち直しを受け、シェールオイルの生産拡大が予想される。トランプ大統領のエネルギー開発企業に対する規制緩和な
ども追い風となり、米国の石油掘削機(リグ)稼動数は増加している。原油価格はOPECの協調減産などを背景に上昇圧力がかかるとみら
れるが、シェールオイルの増産などが重しとなり、その上昇ペースは緩やかなものにとどまると予想される。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
13
各国経済動向 - 日本:実質GDPの推移
景気の回復基調が継続すると思われる一方で、海外要因には注意が必要
実質GDPの推移
(前期比年率、%)
15
10
5
0
-5
-10
-15
純輸出
在庫投資
住宅投資
政府支出
個人消費
実質GDP
設備投資
-20
11
12
13
14
15
16
(年)
期間:2011年1-3月期~2016年10-12月期(四半期) 出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
 2016年10-12月期実質GDPは前期比年率+1.0%と、7-9月期の同+1.4%から減速した。引き続き外需が成長に寄与した一方で、内需は低調
に推移した。内訳をみると、設備投資は2四半期ぶりに増加に転じたものの、在庫投資は減少した。ソフトウェアなどへの投資が設備投資を
押し上げたとみられる一方、野菜価格の高騰などの影響で個人消費が抑制されたと思われる。
 今後については、輸出や生産活動の持ち直しに加え、既に成立した2016年度補正予算の執行が本格化することなどから、景気の回復基調
が継続すると思われる。一方で、トランプ政権による日本の個別企業や為替への批判が再燃した場合や、欧州の政治を巡る不透明感がみ
られる場面では、企業や家計のマインドが悪化する可能性があり注意が必要である。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
14
各国経済動向 - 日本:金融政策
物価目標達成時期の後ずれで、緩和的な金融政策は長期化すると見込まれる
黒田総裁就任後の日銀による金融政策の歩み
2013年
4月
2014年
10月
■ 「 量的・ 質的金融緩和」 の導入
・ 「量」:金融市場調節の操作目標を無担保コールレートからマネタリー
ベース増加額に変更(年間約60~70兆円)
・ 「質」:長期国債、ETF、J-REITの買い入れ拡大
・ 「量」:マネタリーベース増加額の拡大(年間約80兆円)
・ 「質」:長期国債、ETF、J-REITの買い入れ拡大
3
資源価格下落
東日本大震災
1
0
■ 「 マイナス金利付き量的・ 質的金融緩和」 の導入
・ 「金利」:日本銀行当座預金の一部にマイナス金利(▲0.1%)
2016年
7月
■ 金融緩和の強化
・ 「質」:ETFの買い入れ拡大 ・ 外貨資金調達環境の安定措置
-1
■ 「 長短金利操作付き量的・ 質的金融緩和」 の導入
・ 「長短金利操作」:短期金利については日銀当座預金の一部へのマイナ
ス金利を継続、長期金利については10年国債金利が現状程度(0%程
度)で推移するように国債を買い入れ
・ 「オーバーシュート型コミットメント」:消費者物価(除く生鮮食品)の前年
比上昇率が安定的に2%を超えるまでマネタリーベースの残高を拡大
-2
出所:日銀の資料を基にアセットマネジメントOneが作成
安倍政権成立
2
2016年
1月
2016年
9月
消費者物価の推移
(前年同月比、%)
原発停止
エネルギー輸入増大
消費者物価(除く生鮮食品)
消費者物価(除く生鮮食品・エネルギー)
-3
11
12
13
14
15
16
17
(年)
期間:2011年1月~2017年1月(月次)
出所:日銀、ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)消費税率引き上げの影響を除いたベース。消費税率引き上げの影響は日銀「2014年3月
金融経済月報」の試算に基づく
 日銀は2016年9月の金融政策決定会合で、金融政策の新たな枠組みである「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を導入した。国債買
い入れペース(年間約80兆円)はおおむね維持されるものの、“めど”としての位置付けとなっている。従来の枠組みでは日銀の国債買い入
れが数年以内に限界を迎えるとの懸念があったが、「金利」主軸の政策へ移行することにより、金融政策の持続性は高まったと考えられる。
 日銀は2016年11月公表の「経済・物価情勢の展望」において、中長期的な予想物価上昇率の弱含みの局面が継続していることなどから、
2%の物価目標達成時期を従来の2017年度中から2018年度頃に修正した。また、2017年1月公表分では、海外経済の上振れや円安などを
背景に成長見通しを引き上げたものの、物価目標達成時期の見通しは維持しており、緩和的な金融政策は長期化すると見込まれる。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
15
各国経済動向 - 日本:企業動向
今後も景況感の改善が期待される
大企業 業況判断DIの推移
30
20
25
16
20
12
15
8
10
4
5
0
0
-4
-5
製造業(左軸)
-8
-10
非製造業(右軸)
-12
-20
12
13
14
15
期間:2011年3月調査~2016年12月調査(四半期)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
10
在庫積み上がり局面
13/1
5
0
-5
16
(年)
在
庫
積
み
増
し
局
面
在
庫
調
整
局
面
17/1
-15
-16
11
製造工業 在庫循環の推移
在庫(%)
24
意図せざる在庫減局面
-10
-10
-5
0
5
期間:2013年1月~2017年1月(月次、3ヵ月移動平均の前年比)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
10
生産(%)
 2012年末の安倍政権発足以降、円安などを背景に改善基調で推移した業況判断DIは2014年に入ると消費増税などから悪化した。その後、
製造業は横ばい推移となった一方、非製造業は日銀の追加緩和などに伴う円安を背景にインバウンド消費が増大したこともあり改善がみら
れた。しかし、2015年夏以降は中国の景気後退懸念や円高進行などを受け、製造業・非製造業ともに景況感は再び低迷した。
 2016年12月調査の日銀短観大企業業況判断DIは製造業が+4ポイントと6四半期ぶりに改善したほか、非製造業も4四半期ぶりに下げ止
まった。製造業の改善の背景としては、輸出や生産の持ち直し、為替相場の円安推移などが考えられる。
 2016年12月調査では3ヵ月後の景況感の悪化が見込まれていた。しかし、大企業製造業の想定為替レートが1米ドル=104.90円となっている
ことから、足元の為替水準は輸出企業を中心に上振れ要因と考えられる。また、消費増税後の在庫積み上がり・在庫調整の動きが終了に
向かっているとみられるほか、政府による大型経済対策の効果も見込まれ、今後も景況感の改善が期待される。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
16
各国経済動向 - 日本:個人金融資産残高の動向
成長資金の供給を目指すための政策支援が進む中、個人の現預金の行方が注目される
個人金融資産残高の推移
(兆円)
個人金融資産の内訳
(%)
2,000
30
現金および流動性預金比率
1,800
株式等・投資信託比率
25
1,600
1,400
20
1,200
1,000
15
800
その他
株式等・投資信託
債務証券
600
400
保険・年金・定型保証
現金・預金
10
5
200
0
0
98
00
02
04
06
08
期間:1998年1-3月期~2016年7-9月期(四半期)
出所:日銀のデータを基にアセットマネジメントOneが作成
10
12
14
16
(年)
98
00
02
04
06
08
10
12
期間:1998年1-3月期~2016年7-9月期(四半期)
出所:日銀のデータを基にアセットマネジメントOneが作成
14
16
(年)
 2016年9月末の個人金融資産残高は、前年比+0.6%の1,751兆7,776億円となった。現金・預金は916兆79億円で同+1.4%と増加した一方、
株式等・投資信託は237兆7,210億円で同-2.6%と減少した。
 足元では、流動性の高い現金および流動性預金が個人金融資産に占める比率は高水準で推移している。また株式等・投資信託の比率か
らは、日銀によるマイナス金利政策下においても、個人金融資産が本格的にリスク資産へ向かっていないことがうかがえる。
 政府は「日本再興戦略2016」において、活力ある金融・資本市場の実現に向けて成長資金の供給を目指すため、少額投資非課税制度
(NISA)や投資教育の拡充などに取り組むとしている。こうしたことなどから、今後、個人が保有する現預金の行方が注目される。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
17
各国経済動向 - 米国:実質GDPの推移
今後も回復基調が継続すると思われる
実質GDPの推移
(前期比年率、%)
6
5
4
3
2
1
0
-1
-2
-3
純輸出
在庫投資
住宅投資
政府支出
個人消費
実質GDP
設備投資
-4
11
12
13
14
15
16
(年)
期間:2011年1-3月期~2016年10-12月期(四半期) 出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
 2008年の金融危機以降、米国では量的緩和を含む異例の金融緩和政策により株価や住宅価格が上昇し、個人消費や住宅投資など民間
需要を中心に米国経済は回復傾向をたどってきた。
 2016年10-12月期実質GDP成長率は前期比年率+1.9%となった。内訳をみると、個人消費が堅調な伸びを維持したほか、在庫投資の加速、
住宅投資のプラス成長への反転がみられ、内需の成長は加速した。一方、輸出が減少するとともに輸入が増加したことから、純輸出が全体
の成長を下押しした。
 今後については、米大統領選挙後の長期金利の上昇やドル高が景気を下押しするものの、①良好な雇用所得環境、②製造業の在庫調整
一巡、③年後半にはトランプ政権の政策などによる成長へのプラス寄与が期待できること――などを背景に米国経済は回復基調が継続す
ると思われる。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
18
各国経済動向 - 米国:金融政策
FRBは今後も緩やかなペースで利上げを行うと予想される
(%)
政策金利見通しの推移
期待インフレ率と企業景況感の推移
(%)
2.4
3.5
58
期待インフレ率(左軸)
ISM製造業景況感指数(右軸)
3.0
2016年12月時点
2.2
2.5
2016年9月時点
2.0
54
2.0
1.8
52
1.5
1.6
50
1.0
1.4
48
0.5
1.2
46
0.0
56
1.0
16
17
18
出所:FRBのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)政策金利見通しはFOMC参加者による各年末のFF金利誘導目標見通しの中央値
19
(年)
44
15/1
15/4
15/7
15/10
16/1
16/4
16/7
16/10
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
期間:期待インフレ率は2015年1月2日~2017年2月22日(日次)
期間:ISM製造業景況感指数は2015年1月~2017年1月(月次)
(注)期待インフレ率=10年国債利回り-10年物価連動国債利回り(実質金利)
17/1
(年/月)
 米連邦準備理事会(FRB)は、2016年12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の大方の予想通り、1年ぶりの利上げに踏み切った。し
かし、経済見通しにおいて2017年末の政策金利見通しが2016年9月時点より引き上げられ、FRBが2017年に3回の利上げを念頭に置いてい
ることは市場にとって予想外であった。
 2015年12月の利上げはインフレ期待や景況感が停滞する中で行われ、中国の景気減速懸念の再燃など外部要因も重なってその後の米国
経済成長鈍化を伴った。2016年12月の利上げは期待インフレ率が2%近辺で推移し、在庫調整の一巡などから景況感も改善する中で行わ
れたことから、2015年12月の利上げ後のような成長鈍化をもたらさないと思われる。
 ただし、米ドル高は時間差を伴って米国成長を下押しする可能性があり、過度なドル高は好ましくないと考えられる。したがって、FRBは今後
も緩やかなペースで利上げを行うと予想される。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
19
各国経済動向 - 米国:物価・雇用動向
雇用の最大化と物価の安定に向けた動きがみられつつある
雇用関連統計
PCEデフレーターの推移
(前年同月比、%)
3.0
2 0 0 7 年末
2 0 0 9 年末
2 0 1 7 年1 月
非農業部門雇用者総数
138.4百万人
129.8百万人
145.6百万人
2.0
非農業部門雇用者数増減
9.8万人
▲27.5万人
22.7万人
1.5
失業率
5.0%
9.9%
4.8%
労働参加率
66.0%
64.6%
62.9%
平均時給(前年比)
2.9%
2.0%
2.5%
長期失業数
132.4万人
612.2万人
185.0万人
コアPCEデフレーター
PCEデフレーター
2.5
インフレ目標
1.0
0.5
0.0
11
12
13
14
15
期間:2011年1月~2017年1月(月次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
16
17
(年)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
 米連邦準備理事会(FRB)は「雇用の最大化」と「物価の安定」の2つを法的な使命としている。
 物価に関しては、バーナンキ議長時代に個人消費支出(PCE)デフレーターで2%のインフレ目標が導入された。PCEデフレーターは2015年
に入ると原油価格の下落の影響から大幅に低下していたが、その影響ははく落しつつある。
 米国の雇用者数はリーマン・ショック時の景気後退を受け大幅に減少した。 その後は、緩和的な金融政策や財政政策のもと、非農業部門
雇用者総数は既にリーマン・ショック前の水準を回復している。こうしたことなどから、「雇用の最大化」と「物価の安定」に向けた動きがみら
れつつある。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
20
各国経済動向 - 米国:企業の資本動向
株式需給の引き締まりが相場上昇に寄与していると考えられる
米国企業の社債発行額と株式発行額の推移
(億米ドル)
8,000
6,000
4,000
2,000
0
-2,000
-4,000
-6,000
-8,000
社債発行額
-10,000
株式発行額
-12,000
00
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
期間:2000年1-3月期~2016年7-9月期(四半期、年率換算値) 出所:米国商務省、データストリームのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)企業は非金融法人企業、発行額は新規発行額から買い戻し額・償還額を差し引いたネットの金額
15
16
(年)
 低金利を背景に米国企業は社債発行で資金調達を行う一方、株式発行に関しては自社株の取得によりネットでマイナスの状態が続いてい
た。
 米国企業は、株主資本利益率(ROE)重視の経営を行っており、株主還元策に対する意識が高いとされている。資本効率の向上につながる
自社株買いなど、株式需給の引き締まりが相場の上昇に寄与していると考えられる。
 ただし、社債利回りが上昇するような場面では、自社株買いを通じた需給面でのプラス効果がはく落する可能性に留意が必要である。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
21
各国経済動向 - ユーロ圏:実質GDPの推移
当面は緩やかな成長が続くと見込まれる
実質GDPの推移
(前期比、%)
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
-0.2
-0.4
純輸出
在庫投資
-0.6
固定資本形成
政府支出
-0.8
個人消費
実質GDP
-1.0
11
12
13
14
15
16
(年)
期間:2011年1-3月期~2016年10-12月期(四半期) 出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
 ユーロ圏は南欧諸国を中心とした周辺国の債務問題や不良債権問題に伴う銀行の貸出減少などにより、2011年から2013年にかけて景気
後退が続いた。2013年からは緩やかな回復に転じていたものの、2014年以降ギリシャ債務問題の再燃などによって景気に下押し圧力がか
かり、その後もおおむね低水準の成長が続いた。
 2016年10-12月期実質GDP成長率は前期比+0.4%となった。地域別ではフィンランドやギリシャのマイナス成長など非主要国が成長の足を
引っ張ったとみられる。GDP規模がユーロ圏内で最大のドイツは同+0.4%と加速したが、ドイツ連邦統計局はこの理由について政府支出な
どを中心とした内需の加速によるものと指摘している。
 2017年はドイツ総選挙やフランス大統領選挙が予定されているほか、イタリアでも総選挙の可能性が浮上するなど、政治的に不透明な環境
が続くとみられる。しかし、 2016年後半からのユーロ安などを受け、景況感は高水準を維持していることなどから、当面のユーロ圏経済は緩
やかな成長が続くと見込まれる。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
22
各国経済動向 - ユーロ圏:金融政策
今後の金融政策は積極的に追加緩和を行うような形にはならないと見込まれる
ECBスタッフによる見通し(2016年12月時点)
消費者物価の推移
(前年同月比、%)
2.5
予想時点
2.0
1.5
消費者物価
(前年比、%)
1.0
0.5
消費者物価(コ ア )
(前年比、%)
0.0
1 6 年1 2 月
16年9月
1 6 年1 2 月
16年9月
16年
17年
18年
19年
0 .2
1 .3
1 .5
1 .7
0 .2
1 .2
1 .6
―
0 .9
1 .1
1 .4
1 .7
0 .9
1 .3
1 .5
―
4 3 .1
4 9 .3
5 2 .6
5 4 .6
4 2 .8
4 7 .4
5 0 .6
―
総合
-0.5
コア
原油価格 ※
(米ドル/バレル)
-1.0
13/1
13/7
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
期間:2013年1月~2017年2月(月次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)コア:エネルギー、食料品などを除く
16/7
17/1
(年/月)
1 6 年1 2 月
16年9月
出所:ECBのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
※北海ブレントの原油価格を使用
 原油安効果のはく落などを受け、ユーロ圏のインフレ率には足元で持ち直しの動きがみられる。しかし、エネルギー価格などを除いたコアイ
ンフレ率は2013年以降横ばい基調が継続している。
 欧州中央銀行(ECB)は2016年12月の理事会で資産買い入れ期間を9ヵ月間延長(2017年12月末まで)するとともに、月々の買い入れ額を4
月以降、800億ユーロから600億ユーロに減額することを発表した。ECBスタッフ見通しでは、2019年においてもインフレ率が目標に届かない
との見方が示されている。このような見通しのもと、ECBは緩和スキームを長期戦の形に切り替えたと考えられる。
 ドラギ総裁は理事会後の記者会見で、買い入れ額の減額はテーパリング(買い入れ額の段階的縮小)ではないと強調した。12月の決定は
構造改革などをサポートする金融緩和としての色彩が強く、現在の枠組みが長期にわたって維持されると考えられる。そのため、今後の金
融政策については、積極的に追加緩和を行うような形にはならないと見込まれる。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
23
各国経済動向 - ユーロ圏:政治動向
反EUの動きは今後も継続すると見込まれる
欧州の政治イベント
日 程
イ ベ ン ト
反EUや移民制限などを掲げる政党
国
政党
特徴
ドイツ
ドイツのための
選択肢(AfD)
反移民の立場を表明している右派政党。移民政策を巡
るメルケル首相への批判などを背景に躍進。
否決
フランス
国民戦線
移民制限や治安維持強化などを訴える極右政党。
通貨ユーロ使用取り止めとフラン再導入などを主張。
ベレン氏当選
イタリア
五つ星運動
反既存勢力の色彩が強い政党。直接民主主義的な政
治を志向。ユーロ離脱を問う国民投票の実施を主張。
スペイン
ポデモス
EUの主導してきた緊縮財政に反対する極左政党。社会
保障の拡大や富裕層への増税などを主張。
オランダ
自由党
イスラム系移民の排斥などを訴える極右政党。EU離脱
を問う国民投票の実施を主張。
オーストリア
自由党
移民流入や国内のイスラム教徒の活動に対する制限
などを主張する極右政党。
結 果
2016年6月23日
英国 E U 離脱を巡る国民投票
離脱支持多数
2016年6月26日
スペイン 総選挙
過半数政党なし
2016年12月4日
イタリア 憲法改正の国民投票
▶
反対が約6割、レンツィ首相は辞任を表明
2016年12月4日
▶
緑の党ベレン氏が自由党ホーファー氏に僅差で勝利
2017年3月
▶
フ ラ ンス 大統領選挙
国民戦線のルペン党首と無所属マクロン氏の支持率がきっ抗
2017年9月
▶
オラ ンダ 総選挙
世論調査では自由党が高支持率を維持
2017年4~5月
▶
オー スト リア 大統領選挙
ドイツ 連邦議会選挙
メルケル首相が首相候補として4選を目指すと発表
出所:各種報道資料を基にアセットマネジメントOneが作成
出所:各種報道資料、各政党HPを基にアセットマネジメントOneが作成
 欧州各国では移民問題や欧州連合(EU)主導の財政計画の方針などを巡って反EU政党が躍進。2016年6月には英国が国民投票でEU離脱
の方針を決定したほか、スペインの総選挙では緊縮財政に反対するポデモスが第3党となり、国民党ラホイ首相の信任投票に反対した。
 英国でのEU離脱方針の決定や米国でのトランプ氏の大統領当選など、世界的に政治の既存の枠組みに反対する動きが強まっている。12
月にはイタリアで憲法改正を問う国民投票が実施されたが、現政権に対する不信感などから、投票者の約6割が憲法改正に反対した。
 当面はオランダの総選挙やフランスの大統領選挙に注目が集まると考えられる。オランダでは国民の反移民感情が高まっており、2017年の
総選挙で自由党が躍進し、EU離脱の国民投票が実施される可能性がある。また、フランスでは国民戦線のルペン候補が大統領となる可能
性は高くないと考えられるものの、当選した場合は急激に反EUの動きが進むとみられる。世界的に保護主義的な動きが進み、欧州でも自国
の貿易や財政を自国で管理すべきとの声が強まっていることなどから、反EUの動きは今後も継続すると見込まれる。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
24
各国経済動向 - オーストラリア:経済概況
10-12月期は7-9月期の一時的な落ち込みから持ち直し、今後は回復基調をたどると想定
実質GDPと実質GDIの推移
(前年同期比、%)
交易条件の推移
140
8
実質GDP
6
130
実質GDI
120
4
110
2
100
0
90
-2
80
70
-4
07
08
09
10
11
12
13
14
期間:2007年1-3月期~2016年10-12月期(四半期)
出所:データストリームのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
15
07
16
(年)
08
09
10
11
12
13
14
期間:2007年1-3月期~2016年10-12月期(四半期)
出所:ブルームバーグのデータを基に アセットマネジメントOneが作成
(注)交易条件は輸出物価/輸入物価
15
16
(年)
 2016年10-12月期の実質GDP成長率は前年同期比+2.4%と、7-9月期の同+1.9%から持ち直す動きとなった。10-12月期は内需と外需とも
に回復がみられ、7-9月期の落ち込みは悪天候の影響を受けた一時的なものであったとみられる。
 中国の需要拡大や過剰生産能力削減などから、鉄鉱石や石炭などの主要輸出品価格が上昇し交易条件が改善した。これを受けて、購買
力の変化を表すとされる実質国内総所得(GDI)の伸びが加速しており、今後の内需押し上げ効果が期待される。
 2016年半ば以降、主要輸出品価格の上昇ペースが急ピッチであったことから、主要輸出品価格が再度軟化するリスクには留意が必要であ
る。しかし、LNG輸出の拡大や資源投資削減の一巡が見込まれることを考慮すれば、オーストラリア経済は今後回復基調をたどると想定さ
れる。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
25
各国経済動向 - オーストラリア:金融政策
RBAはインフレ率の目標水準への回帰を想定、政策金利の据え置きが続くと考えられる
政策金利の推移
(%)
消費者物価の推移
(前年同期比、%)
8
6
7
インフレ目標
5
消費者物価
6
4
5
4
3
3
2
2
1
1
0
0
07
08
09
10
11
12
13
14
期間:2007年1月4日~2017年2月22日(日次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
15
16
17
(年)
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
期間:2007年1-3月期~2016年10-12月期(四半期)
出所:RBA、ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)点線は2017年2月時点におけるRBA見通しの中央値
18
19
(年)
 国内賃金の低調な伸びや世界的な低インフレなどを背景に、消費者物価の伸びはインフレ目標(2~3%)の下限を下回る推移となっている。
オーストラリア準備銀行(RBA)はインフレ率低下への対処のため、2016年5月以降、2回の利下げを実施した。ただし、2016年8月以降は政
策金利の据え置きを継続している。
 2017年2月にRBAが公表した四半期金融政策報告書では、①低金利政策の効果、②資源投資削減の下押し圧力後退、③資源輸出(特に
LNG輸出)の拡大――などにより、GDP成長率の回復傾向が続くとの指摘がみられた。また、インフレ率は、2019年4-6月期にかけてインフ
レ目標の水準に回帰するとの見通しが示された。
 米国の政策や中国経済の動向など不透明要因はあるものの、GDP成長率の回復とインフレ率の目標水準への回帰が想定されていること
から、今後の一段の利下げの可能性は低いと思われる。こうしたことから、RBAは政策金利を当面据え置くと考えられる。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
26
各国経済動向 - 中国:経済概況
当局は政策のバランスを適切にとるとみられ、中国経済は底堅さを保つと想定される
産業別実質GDPの推移
(前年同期比、%)
主要70都市の平均不動産価格の推移
(%)
(%)
20
2.0
15
1.5
10
1.0
9
5
0.5
8
0
0.0
7
-5
12
全産業
11
第二次産業
10
第三次産業
-0.5
前月比(右軸)
6
-10
5
-1.0
前年比(左軸)
-15
11
12
13
14
15
期間:2011年1-3月期~2016年10-12月期(四半期)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
16
-1.5
07
(年)
08
09
10
11
12
13
14
15
期間:2007年1月~2017年1月(月次、前月比は2009年1月~)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
16
17
(年)
 2016年10-12月期の実質GDP成長率は前年同期比+6.8%と、7-9月期の同+6.7%から小幅に加速した。2016年通年では前年比+6.7%となり、
2016年3月の全国人民代表大会(全人代)で設定された政府の目標である+6.5~7.0%を達成した。
 産業別実質GDPに注目すると、10-12月期の第二次産業は前年同期比+6.1%と7-9月期から変わらず、安定成長を継続した。第三次産業は
不動産や金融が鈍化したものの、消費関連サービスや運輸・宿泊などが加速したことにより、全体では同+8.3%と7-9月期の同+7.6%を上
回る伸びとなった。
 中国経済の先行きを展望すると、①当局の金融緩和姿勢がやや後退していること、②回復基調にあった不動産市場に対する規制強化の動
きがみられること――などから減速圧力が強まる可能性がある。ただし、5年に一度開催される共産党大会を2017年秋に控え、第13次五ヵ
年計画(2016~2020年)期間中の成長率目標下限である6.5%を下回る成長は容認されないと思われる。そのため、当局は政策のバランス
を適切にとるとみられ、中国経済は底堅さを保つと思われる。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
27
各国経済動向 - インド:経済概況
10-12月期は底堅い成長を保つも、今後も複数の経済指標を注視する必要
(前年同期比、%)
実質GDPと実質GVAの推移
製造業PMIの推移
55
9
54
8
53
7
52
51
6
50
実質GDP
5
49
実質GVA
48
4
47
3
46
13
14
15
16
期間:2013年1-3月期~2016年10-12月期(四半期)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
15/1
(年)
15/7
16/1
16/7
17/1
(年/月)
期間:2015年1月~2017年2月(月次)
出所:IHSマークイット、ブルームバーグのデータを基に アセットマネジメントOneが作成
 インド経済は高額紙幣廃止(2016年11月)による混乱が懸念されたが、2016年10-12月期の実質GDP成長率は前年同期比+7.0%と底堅さを
保った。また、インド準備銀行(RBI)が経済見通しに使用している実質GVA(総付加価値、産業別のGDPに相当)も、同+6.6%と7-9月期の同
+6.7%からの小幅な減速にとどまった。
 ただし、製造業購買担当者景気指数(PMI)にみられる景況感の急速な悪化などを考慮すると、実質GDPとGVAの結果には整合性という点
で疑問が残る。インドのインフォーマルセクター(経済活動において公式に記録されない経済部門)の規模の大きさから、政府統計が経済の
実態を十分に捕捉出来ていない可能性があり、今後も複数の経済指標を注視する必要がある。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
28
各国経済動向 - インド:金融政策
RBIは政策スタンスを中立に変更、金融政策の現状維持が続くと想定される
(%)
政策金利の推移
インフレ率の推移
(前年同月比、%)
9.0
14
8.5
12
【インフレ目標】
・2016-17年度以降:4±2%のレンジ
10
8.0
8
7.5
6
7.0
4
6.5
2
0
6.0
13
14
15
16
期間:2013年1月1日~2017年2月22日(日次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
17
(年)
13
14
15
16
期間:2013年1月~2017年1月(月次)
出所:インド財務省、ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)算出基準の変更により2013年12月以前の数値は旧基準を使用
17
(年)
 インフレ率(消費者物価の前年同月比)が落ち着いた推移となる中、インド準備銀行(RBI)は企業活動の活性化などを目的に、2015年1月以
降、累積で1.75%の利下げを実施した。
 インフレ率は低下傾向で推移しているものの、RBIは2017年2月に開催された定例理事会において、食品と燃料を除いたコアインフレ率の高
止まりに警戒感を示した。また、RBIは、①高額紙幣廃止(2016年11月)の景気下押し効果はく落、②2017-18年度予算に盛り込まれた投資
支出や農村部支援策の効果――などから、今後の成長率は回復するとの見方を明らかにした。こうした中、RBIは従来、緩和的としていた
金融政策のスタンスを中立的に変更した。
 足元の製造業購買担当者景気指数は低迷が続いており、高額紙幣廃止の影響がはく落しつつあることなどを示すデータは乏しい。しかし、
RBIが金融政策のスタンスを変更したことに加え、国際商品価格の回復、米国の利上げによる資金流出の可能性などを考慮すれば、金融
政策は現状維持が続くと想定される。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
29
各国経済動向 - 東南アジア
外需の急回復が見込みづらい中、構造改革を通じた内需の掘り起こしが課題
ASEAN5※の実質GDPの推移
(前年比、%)
ASEAN5※の輸出数量の推移
(前年比、%)
9
20
8
予測値
7
6
15
10
5
5
4
3
0
2
ASEAN5
1
-5
新興国
0
-10
00
02
04
06
08
10
12
14
16
18
(年)
期間:2000年~2018年(年次、2016年はIMFの推計値、2017年以降はIMFの予測値)
出所:IMF「World Economic Outlook Database, 2016.10」、「World Economic Outlook Update,
2017.1」、データストリームのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
※ASEAN5:インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム
00
02
04
06
08
10
12
14
期間:2000年~2015年(年次)
出所:IMF「World Economic Outlook Database, 2016.10」、データストリームのデータを基に
出所:アセットマネジメントOneが作成
(年)
 外需をけん引役に成長を続けてきた東南アジア経済は、2008年に発生した金融危機の打撃を受けた。しかしその後、中国の4兆元の景気
対策や主要国の積極的な金融緩和政策を背景とする世界経済回復に伴い、一時的に金融危機前の成長率を回復した。
 2013年以降はグローバルな貿易低迷を受けて、外需主導の成長が困難となっており、成長率の伸び悩みがみられる。ただし、内需につい
ては底堅さを保っており、金融危機以前からの成長率の低下は小幅である。2015年については、商品価格下落による実質購買力の改善も
手伝い、新興国全体が減速する中でも、東南アジア経済はやや加速する動きとなった。
 外需の急回復が見込みづらい中、構造改革を通じた内需の掘り起こしが東南アジア経済の課題といえる。足元では、インドネシアやフィリピ
ンで構造改革に進展がみられ、こうした動きが他の東南アジア諸国に広がるかが注目される。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
30
各国経済動向 - ブラジル:経済概況
経済は好転しつつあるものの、回復ペースは緩やかなものになると予想される
(前年比、%)
経済活動指数※と実質GDPの推移
基礎的財政収支の推移
(対名目GDP比、%)
15
5
4
10
3
2
5
予測値
1
0
0
-5
実質GDP成長率
-1
経済活動指数
-2
-10
-3
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
07
(年)
期間:経済活動指数は2007年1月~2016年12月(月次)
期間:実質GDP成長率は2007年1-3月期~2016年7-9月期(四半期)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
※経済活動指数:GDPに先んじて発表される月次指標。GDPの参考指標とみなされている
08
09
10
11
12
13
14
15
16
期間:2007年~2019年(年次、2016年以降はブラジル財務省の予測値)
出所:ブラジル財務省のデータを基にアセットマネジメントOneが作成
17
18
19
(年)
 2000年代に入り、ブラジル経済は資源価格の上昇と拡張的な財政政策によって支えられてきた。しかし資源価格が下落に転じると、 2014年
頃から景気は低迷し、財政政策の持続性が懸念されるようになった。政府は財政を緊縮して建て直しを図ったものの、こうした政策転換が
政治的な混乱を招いたほか、増税などによって景気はさらに悪化し、公共料金の引き上げなどによってインフレ率は急上昇した。
 資源価格の持ち直しなどから、足元では景気改善の兆しがみられる。また、政治的な混乱はルセフ前大統領が罷免されて以降収束し始め、
歳出抑制など財政健全化に向けた下地は整いつつあるといえる。
 ただし、当面緊縮的な財政政策が続くと考えられるほか政治的なリスクも後退したとはいえず、ブラジル経済は好転しつつあるものの、回復
ペースは緩やかなものになると予想される。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
31
各国経済動向 - ブラジル:金融政策
金融政策は国内景気の下支えに寄与すると予想される
消費者物価(IPCA)の推移
(前年同月比、%)
政策金利の推移
(%)
20
15
18
物価目標レンジ
16
総合
14
12
14
一般物価
13
公定物価
12
10
11
8
10
6
9
4
8
2
0
7
10
11
12
13
14
15
16
期間:2010年1月~2017年1月(月次)
出所:ブラジル中央銀行、ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
17
(年)
10
11
12
13
14
15
期間:2010年1月4日~2017年2月24日(日次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
16
17
(年)
 2011年以降、インフレ率は中央銀行の物価目標レンジ上限付近で高止まりが続いていた。さらに2015年以降、財政健全化を急いだ政府が
増税や公共料金の引き上げを相次いで実施したため、インフレ率は公定物価を中心に目標を大きく上回る水準まで上昇した。
 しかし、足元では公共料金引き上げの影響が一巡したことなどから、インフレ率は2016年初頃をピークに低下傾向で推移している。物価安
定の兆しに加え、財政を巡る不透明感が後退しつつあることなどから、中央銀行は2016年10月に4年ぶりとなる利下げへと舵を切った。
 中央銀行は2016年11月に追加利下げを行った。声明文では、2017~18年にインフレ率が目標の4.5%に収れんすることと、段階的に金融緩
和を行うこととは矛盾しないとしており、その後も追加利下げを実施した。段階的な利下げは物価動向などをにらみながら実施されるとみら
れ、国内景気の下支えに寄与すると予想される。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
32
各国経済動向 - メキシコ
メキシコ経済を取り巻く環境は当面厳しいものになると想定される
実質GDPの推移
(前年同期比、%)
(%)
10
輸出と対内直接投資の国別比率(2015年)
100
8
6
80
4
2
中国
1.3%
カナダ
2.8%
60
0
-2
40
-4
-6
-8
-10
在庫・誤差
純輸出
固定資本形成
政府消費
個人消費
実質GDP
米国
8 1 .2%
20
-12
日本
5.1%
スペイン
10.4%
米国
5 1 .9%
0
07
08
09
10
11
12
13
14
期間:2007年1-3月期~2016年10-12月期(四半期)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
15
16
輸出
(年)
対内直接投資
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)2015年の輸出額および対内直接投資額から計算。それぞれ上位3ヵ国を表示
 メキシコ経済はリーマン・ショック以降、米国の景気回復に連動する形で堅調に推移した。メキシコは米国との経済的関係が深く、輸出額の8
割程度が対米輸出となっているほか、直接投資の5割程度が米国からのものとなっている。
 2017年、米国でトランプ氏が大統領に就任し、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の方針を示した。また同氏は、米国から海外移転した工
場で生産された製品が米国に輸入される場合、国境税を課すことを提案している。こうした動きから、一部の大手企業はメキシコでの工場新
設計画を撤回しており、メキシコ経済の先行きに対する不透明感から、メキシコペソは対米ドルで不安定な動きが続いた。
 ペソ下落を受け、メキシコの金融政策は引き締めの方向に動いている。国内景気を下支えする政策手段が限られる中、米国が保護主義的
な傾向を強めていることを背景に、メキシコ経済を取り巻く環境は当面厳しいものになると想定される。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
33
各国経済動向 - トルコ
政治的不透明感が経済成長の足を引っ張ると考えられる
実質GDPと鉱工業生産の推移
(前年同期比、%)
政府の中期計画における想定
(前年同月比、%)
15
30
2017年
実質GDP(左軸)
10
鉱工業生産(右軸)
20
実質GDP成長率
(前年比、%)
消費者物価
5
10
(前年比、%)
経常収支
(対名目GDP比、%)
0
0
財政支出
(対名目GDP比、%)
-5
-10
11
12
13
14
15
期間:実質GDPは2011年1-3月期~2016年7-9月期(四半期)
期間:鉱工業生産は2011年1月~2016年12月(月次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
16
(年)
トルコリラ
(対米ドル)
前回
今回
5.0
4.4
6.0
2018年
変化
前回
今回
変化
引き下げ
5.0
5.0
(変化なし)
6.5
引き上げ
5.0
5.0
(変化なし)
▲3.7
▲4.2
赤字拡大
▲3.5
▲3.9
赤字拡大
24.9
26.8
財政拡張
24.2
25.9
財政拡張
3.13
3.18
リラ安方向
3.24
3.30
リラ安方向
出所:トルコ開発省のデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)財政支出は中央政府のみ。トルコリラはGDP想定値から逆算した期中平均
(注)中期計画は前回が2016年1月発表、今回が2016年10月発表
 トルコ経済は個人消費が主導する形で底堅く推移してきた。しかし足元では、観光収入の減少に伴う経常赤字の拡大や、政治リスクの高ま
りによる景況感の悪化などを受けて、2016年7-9月期の成長率はマイナスに転じた。
 2016年7月、エルドアン大統領に対するクーデター未遂を受けて、大統領は反体制派の大規模な排除に乗り出した。その後は大統領に敵対
的なクルド人政治家が逮捕され、一部メディアに強制捜査が入るなど、権限強化に向けた動きが進んだ。2017年4月16日には大統領に権限
を集中させる憲法改正の国民投票が予定されるなど、政治的不透明感はいっそう強まっており、経済成長の足を引っ張ると考えられる。
 政府は2016年10月に中期計画を発表、景気回復を重視して財政を拡張方向に修正した一方、インフレ率の上昇やトルコリラの下落につい
ては一部容認しているとみられる。11月には通貨防衛のために中央銀行が利上げを実施したにもかかわらず、景気低迷や政府の姿勢を受
けてリラは下落した。当面は政治的な不透明感などを反映し、リラは弱含みの動きが続くと予想される。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
34
市場動向 - 前月のまとめ ①
株式市場およびREIT市場の動向
主要国の株価指数
(%)
主要国・地域のREIT指数
(%)
6
5
4
5
月間騰落率
3
年初来騰落率
4
月間騰落率
2
3
年初来騰落率
1
2
0
1
-1
0
-2
日本
米国
ドイツ
オーストラリア
中国
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)月間:2017年2月の1ヵ月間、年初来:2016年12月末から2017年2月末の期間
(注)【日本】日経平均株価 【米国】NYダウ 【ドイツ】ドイツDAX
(注)【オーストラリア】S&P/ASX200 【中国】上海総合指数
国内REIT
米国REIT
欧州REIT
豪州REIT
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)月間:2017年2月の1ヵ月間、年初来:2016年12月末から2017年2月末の期間
(注)【国内REIT】東証REIT指数 【米国REIT】FTSE NAREIT All Equity REITs Index
(注)【欧州REIT】FTSE EPRA/NAREIT Developed Europe Index
(注)【豪州REIT】S&P/ASX200 A-REIT Index すべてトータルリターン
 株式:国内株式は上昇。米ドル安円高への警戒感が相場の重しとなったが、トランプ政権が掲げる政策への期待を背景に米国株式が上昇
基調で推移したことが下支えとなり、上昇した。米国株式は上昇。金融規制緩和や大規模減税などトランプ政権が掲げる政策への期待を背
景に上昇基調をたどり、27日には12営業日連続で過去最高値を更新した。
 REIT:J-REITは下落。国内10年国債利回りが約1年ぶりに0.1%台へ一時上昇するなど、国内長期・超長期金利の不安定な動きを嫌気して、
月初からおおむね下落基調をたどった。ただし、下旬に入ると金利上昇一服などを背景に、下落幅をやや縮小する展開となった。米国REIT
は上昇。トランプ政権が掲げる大規模な減税への期待や米国長期金利の上昇一服などを背景に、米国株式の動きに連れる形でおおむね
上昇基調をたどり、下旬に入ると約5ヵ月ぶりの水準を回復した。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
35
市場動向 - 前月のまとめ ②
債券市場および為替市場の動向
主要国の10年国債利回り
(%)
主要通貨の対円レート
(%)
0.3
3
月間の利回り変化
年初来の利回り変化
0.2
2
月間騰落率
年初来騰落率
1
0.1
0
0.0
-1
-0.1
-2
-0.2
-3
-0.3
-4
日本
米国
ドイツ
スペイン
オーストラリア
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)月間:2017年2月の1ヵ月間、年初来:2016年12月末から2017年2月末の期間
米ドル
ユーロ
豪ドル
ブラジル
レアル
インド
ルピー
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)月間:2017年2月の1ヵ月間、年初来:2016年12月末から2017年2月末の期間
 債券:国内10年国債利回りは低下。月初頭に一時上昇したものの、その後は、日銀による指し値オペ(国債の無制限購入)の実施を受けて
低下した。その後はおおむね横ばい圏で推移したが、欧州の政治的な不透明感の高まりや、日銀が国債購入日を事前に公表する検討を始
めたとの報道などを背景に、月末にかけて低下した。米国10年国債利回りは低下。月上旬に低下したものの、トランプ政権の減税案への期
待感が高まったこと、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言が利上げに前向きと受け止められたことなどから上昇に転じた。そ
の後、欧州政治に対する懸念から金利は低下したが、月末にかけては低下幅を縮めた。
 外国為替:米ドルは対円でほぼ横ばい。トランプ大統領が税制改革案公表の準備があると明言したほか、日米首脳会談で為替問題が取り
上げられなかったことなどから一時米ドル高円安の動きとなったが、その後は上値の重い展開となった。ユーロは対円で下落。フランス大統
領選挙を巡る先行き不透明感や、ギリシャ債務問題など政治動向がユーロの下押し要因となった。欧州中央銀行(ECB)の量的緩和縮小
(テーパリング)観測の後退に伴い、ドイツなどの国債利回りが低下したことも材料視された。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
36
市場動向 - 国内株式
短期的に海外投資家動向の影響を受け易い展開か。日銀のETF買い入れは下支え要因
現物株式売買累計額の推移
(兆円)
(円)
6
日経平均株価と日銀のETF買い入れの推移
(兆円)
16
22,000
ETF買い入れ額累計(右軸)
20,000
4
2
14
日経平均株価(左軸)
18,000
12
16,000
10
14,000
8
12,000
6
10,000
4
8,000
2
0
-2
信託銀行
-4
海外投資家
-6
-8
14/12
事業法人
15/3
15/6
15/9
15/12
16/3
16/6
16/9
16/12
(年/月)
期間:2014年12月30日~2017年2月17日(週次)
出所:東京証券取引所のデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)2014年12月30日を0(起点)とする。現物株式売買額累計額は、主要二市場 一・二部など
(注)の「投資部門別株式売買状況」の売買額の差し引き累計
6,000
10/12
0
11/12
12/12
13/12
14/12
15/12
期間:2010年12月15日~2017年2月23日(日次)
出所:日銀、ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
16/12
(年/月)
 株主還元姿勢の強まりを背景に、自社株買いが主体とみられる事業法人の現物株式売買額の差し引き累計は2015年半ば以降増加傾向に
ある。海外投資家は2016年に入り売り越し基調が続いていたが、米大統領選挙でのトランプ氏勝利後、11月第3週には7ヵ月ぶりの買い越し
水準を記録した。その後もおおむね買い越し基調が続いており、短期的には海外投資家の売買動向の影響を受け易い展開が予想される。
 2010年12月15日から開始された日銀によるETF買い入れは、開始以来の累計額が約12.5兆円となっている。日銀の買い入れは今後も市場
の下支え要因になるとみられ、下値を売り込む動きはある程度抑制されると考えられる。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
37
市場動向 - 米国株式
2017年はおおむね2桁増益が続く見通し。中長期的には上昇基調の継続が予想される
S&P500種指数採用企業の業種別予想増益率
(前年同期比、%)
10.1倍 3.3倍 2.5倍
30
20
10
黒
字
転
換
0
2016年10-12月期
2017年1-3月期
2017年4-6月期
2017年7-9月期
2017年10-12月期
-10
S&P500種
指数全体
一般消費財
生活必需品
エネルギー
金融
ヘルスケア
工業
素材
不動産
テクノロジー
通信
公益
出所:トムソン・ロイター データストリームのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)2016年10-12月期は推計値。推計値および予想値はトムソン・ロイター(2017年2月27日現在)
 米国の大手企業500社で構成されるS&P500種指数ベースの2016年10-12月期決算は前年同期比+7.7%(2017年2月27日現在)と、7-9月期
の同+4.3%から加速することが見込まれている。エネルギーセクターが小幅ながら増益に転じたほか、テクノロジーや金融の大幅増益など
が要因として挙げられる。
 2017年に入ると、エネルギーの業績改善や金融の増益基調継続に加え、素材やテクノロジーで良好な業績推移が予想されていることなど
から、全体でもおおむね2桁増益が続く見通しとなっている。
 米国株式市場は、米国の財政や外交などの先行き不透明感が強い中、トランプ政権による政策の実現性をにらんで方向感に欠ける展開と
なる可能性も考えられる。しかし、中長期的には米国景気の緩やかな拡大見通しや業績動向などを背景に、上昇基調継続が予想される。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
38
市場動向 - J-REIT
オフィス市況改善などを背景に中期的には上昇基調が予想される
都心オフィスビルの状況(都心5区※1 平均)
(%)
(円/坪)
0
25,000
オフィスビル賃料(右軸)
オフィスビル空室率(左軸、逆目盛)
2
23,000
4
21,000
利回り格差※2 の推移
(%)
3.6
3.4
3.2
3.0
6
19,000
2.8
8
17,000
10
15,000
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
期間:2003年1月~2017年1月(月次)
出所:三鬼商事、ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
※1 都心5区:千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区
17
過去2年間の平均
3 .05%
2.6
2.4
15/2
(年)
15/5
15/8
15/11
16/2
16/5
16/8
期間:2015年2月24日~2017年2月23日(日次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
※2 利回り格差:東証REIT指数の配当利回り-国内10年国債利回り
16/11
(年/月)
 2017年1月末時点の都心5区※1平均のオフィスビル賃料は2014年1月以降、小幅ながら37ヵ月連続で前月比上昇、同空室率はおよそ8年ぶ
りに4%を下回る水準にあり、オフィスビル需要は持ち直しが継続。また、J-REITと10年国債の利回り格差※2は3.26%(2017年2月23日時点)
と過去2年間の平均である3.05%を上回っており、投資妙味は高いと考えられる。
 海外投資家などによる売りが需給悪化につながるとの懸念などから、短期的には上値の重い展開が継続すると想定される。しかし、日銀に
よる国債の買い入れで金利上昇懸念は徐々に後退に向かうと考えられるほか、オフィス市況改善を背景に今後も平均賃料上昇や配当金増
加が見込まれ、中期的にはJ-REIT市場の上昇基調が予想される。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
39
市場動向 - 米国REIT
短期的には不安定な動きも、中長期的には上昇基調をたどると見込まれる
セクター別稼働率の推移
(%)
(%)
100
米国REIT指数と10年国債の利回りの推移
5
オフィス
98
商業・小売
住居
産業施設
4
96
94
3
92
2
90
88
1
86
0
84
利回り格差
米国10年国債
米国REIT指数
-1
82
00
02
04
06
08
10
12
14
16
(年)
期間:2000年1-3月期~2016年10-12月期(四半期)
出所:全米不動産投資受託者協議会(NCREIF)のデータを基にアセットマネジメントOneが作成
10
11
12
13
14
15
16
期間:2010年1月4日~2017年2月28日(日次)
出所:ブルームバーグ、NAREIT/FTSEのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
17
(年)
 米連邦準備理事会(FRB)が2017年3月に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)では、2017年1月上旬から2月中旬において商業用不
動産建設や販売は緩やかに拡大したと指摘した。
 米国REITのセクター別の稼働率は、総じて高水準で推移している。とりわけ、eコマース(ネットショッピング)市場の拡大に伴い、物流など産
業施設の稼働率の伸びが顕著となっている。こうしたことなどを背景に、今後も米国REITの業績拡大が見込まれる。
 米国REITと10年国債の利回り格差は1.44%(2017年2月28日時点)と、2010年以降では相対的に高い水準にある。米国REIT市場は、短期的
には不安定な動きが予想されるが、総じて良好なファンダメンタルズを背景に中長期的には上昇基調をたどると見込まれる。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
40
市場動向 - 外国為替:米ドル/円
米ドル/円はもみ合いの展開が予想される
米ドル/円と日米利回り格差の推移
(円)
(%)
140
2.0
米ドル/円(左軸)
130
日米2年国債利回り格差(米-日)(右軸)
1.7
(%)
政策金利見通しの推移
3.5
2016年12月時点
3.0
2016年9月時点
2.5
120
1.4
110
1.1
2.0
1.5
100
0.8
90
0.5
80
15/1
0.2
15/4
15/7
15/10
16/1
16/4
16/7
期間:2015年1月5日~2017年2月22日(日次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
16/10
17/1
(年/月)
1.0
0.5
0.0
16
17
18
出所:FRBのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)政策金利見通しはFOMC参加者による各年末のFF金利誘導目標見通しの中央値
19
(年)
 2016年に入り、①世界経済の先行き懸念を受けた投資家のリスク回避の動き、②米国の追加利上げ観測後退、③米国政府の米ドル高け
ん制姿勢、④英国の欧州連合(EU)離脱問題を巡る不透明感――などを背景に円高米ドル安が進行した。2016年11月の米大統領選挙でト
ランプ氏が勝利して以降は、減税や大規模なインフラ投資に対する期待などから米国長期金利が急騰し、円安米ドル高が進んだ。
 2017年2月の米ドルは対円でほぼ横ばいとなった。トランプ大統領が税制改革案公表の準備があると明言したほか、日米首脳会談で為替
問題が取り上げられなかったことなどから一時米ドル高円安の動きとなったが、その後は上値の重い展開となった。
 今後は、トランプ大統領による政策の実現性や米国金融政策動向を探る中、米ドルは対円でもみ合いの展開が予想される。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
41
市場動向 - 外国為替:ユーロ/米ドル
ユーロ/米ドルはもみ合いの動きが見込まれる
(米ドル)
ユーロ/米ドルと米独利回り格差の推移
(%)
1.5
ECBスタッフ経済見通し(2016年12月時点)
0.4
予想時点
ユーロ/米ドル(左軸)
1.4
16年
17年
18年
0.0
米独2年国債利回り格差(独-米)(右軸)
1.3
-0.4
1.2
-0.8
1.1
-1.2
1.0
-1.6
0.9
-2.0
1 6 年1 2 月
16年9月
1 6 年1 2 月
0.8
-2.4
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
16/7
期間:2014年1月6日~2017年2月22日(日次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
17/1
1 .7
1 .7
1 .6
1 .7
1 .6
1 .6
0 .2
1 .3
1 .5
0 .2
1 .2
1 .6
実質GD P
(前年比、%)
消費者物価
(前年比、%)
16年9月
出所:ECBのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(年/月)
 ユーロ/米ドル相場は2014年以降、金融政策の方向性の違いからユーロ安米ドル高での推移となったが、2015年以降は不透明な世界経済
の先行きや世界的な金融市場の混乱を受け、方向感の定まらない動きが続いていた。
 フランスの大統領選挙を巡る先行きの不透明感や、ギリシャ債務問題など、足元では政治的に不透明な状態が続いている。こうした中、欧
州中央銀行(ECB)の量的緩和縮小(テーパリング)観測が後退したことなどもあり、ユーロは対米ドルで下落する展開となった。
 足元のインフレ率上昇は一時的な要因が大きいとみられ、低水準にとどまると考えられることから、ECBは緩和的な金融政策を維持すると
予想される。こうした中、ユーロ/米ドルはトランプ政権の政策動向や欧州各国の政治状況などをにらんで、もみ合いの動きが見込まれる。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
42
市場動向 - 外国為替:豪ドル/米ドル
豪ドルはもみ合いの展開が予想される
豪ドル/米ドルと鉄鉱石価格の推移
(米ドル)
(米ドル/トン)
主要先進国の10年国債利回り
(%)
1.2
180
3.0
1.1
150
2.5
1.0
120
2.0
0.9
90
1.5
0.8
60
1.0
30
0.5
0
0.0
豪ドル/米ドル(左軸)
0.7
鉄鉱石価格(右軸)
0.6
12/1
12/7
13/1
13/7
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
期間:2012年1月3日~2017年2月22日(日次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
16/7
17/1
(年/月)
オーストラリア
米国
ドイツ
日本
2017年2月22日時点
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
 2013年以降、豪ドル/米ドル相場は、オーストラリアの主要輸出品であり豪ドルとの相関が強い鉄鉱石価格の下落や、オーストラリア準備銀
行(RBA)による継続的な利下げなどを受け、豪ドル安米ドル高基調で推移した。
 しかし2016年以降、鉄鉱石価格の持ち直しに加え、低金利環境のもと、相対的に金利の高いオーストラリアへ投資資金が流入したとみられ
ることなどから、豪ドルは2013年以来の下落トレンドに歯止めが掛かっている。
 今後の豪ドル相場は対米ドルで、高値警戒感もあることからもみ合いの展開が予想される。オーストラリアの良好なファンダメンタルズや安
定した鉄鉱石価格などが引き続き豪ドルの下値を支える要因になると考えられる。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
43
▶ Chapter 2
ハウスビュー
44
ハウスビュー ①
 米国景気は、良好な雇用所得環境や製造業の在庫調整一巡、財政支出増などを背景に緩やかな拡大が継続する見通し。
 米国では緩やかな利上げが見込まれる一方、日・欧では緩和的な金融政策が当面継続すると見込む。
 中国では第13次五ヵ年計画の目標下限である6.5%の成長を確保するために適切な政策バランスがとられ、経済は底堅さを保つと想定。
当面の見通し
国・地域
景気
金融政策
株式
債券
為替
(国債利回り)
(対米ドル)
ポイント
リスク
▶ 企業や家計の景
況感
▶ トランプ大統領の
保護主義的な政
策
▶ トランプ政権の政
策動向
▶ トランプ大統領の
保護主義的な政
策
緩やかに持ち直し
当面は現状維持
回復基調が継続
緩やかな利上げ
緩やかに持ち直し
当面は現状維持
▶ 物価動向
▶ 政治動向
▶ 財政政策
▶ 銀行問題
緩やかな減速
現状維持
▶ 構造改革の進展
▶ 不動産市場の調
整
日本
―
米国
ユーロ圏
―
中国
※当面の見通しは原則1ヵ月程度。また、市場見通しを表す矢印は「
」、「
」、「
」、「
」、「
▶ 人民元の動向
▶ 政争激化
」の5段階。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
45
ハウスビュー ②
当面の相場想定
日経平均
米国の政策や為替の動向をにらみながら、もみ合いで推移すると予想。内外経済の回復を背景とした日本企業の業績改善
期待などが相場の下支えとなる一方、米国の政策を巡る不透明感が重しになると想定。
NYダウ
トランプ大統領の政策などをにらんだ展開が続くと予想。米国の財政や外交などの先行き不透明感が強い中、方向感に欠け
る展開となる可能性も考えられる。中長期的には米国景気は緩やかに拡大する見通しであり、上昇基調の継続を見込む。
日本10年国債利回り
米国長期金利の動向や、日銀の国債買い入れ方針についての不透明感などには留意が必要。ただし、日銀は10年物国債
金利をゼロ%程度で推移するよう、長期国債の買い入れを行うとしていることから、金利は低位での推移を見込む。
米国10年国債利回り
米国の利上げペースに対する警戒感などが意識されることは金利の上昇要因とみられる。ただし、トランプ政権による政策
実行性に対する不透明感や、欧州の政治動向を巡る不透明感の高まりなどを背景に、金利は上昇しにくいと想定。
米ドル/円
米国金融政策動向とトランプ政権による政策の実現性をにらみ、米ドルは対円でもみ合いの展開を予想。経済指標の改善
基調が確認される中、トランプ政権の保護主義的な政策などが懸念視される可能性もあるとみられる。
相場見通し(今後1ヵ月)
予想レンジ
日経平均
NYダウ
日本10年国債利回り
米国10年国債利回り
米ドル/円
18,500~20,000円
20,000~21,600ドル
0.00~0.10%
2.10~2.60%
110~115円
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
46
▶ Chapter 3
付属資料
47
マーケット・オーバービュー
2月
末値
日経平均株価
1ヵ月
3ヵ月
1年
3年
2月
末値
騰落率(%、債券は変化幅)
1ヵ月
3ヵ月
1年
3年
日本(10年)
0.06 %
▲0.03
+ 0.03
+ 0.12
▲0.53
米国(10年)
2.39 %
▲0.06
+ 0.01
+ 0.66
▲0.26
ドイツ(10年)
0.21 %
▲0.23
▲0.07
+ 0.10
▲1.42
+ 35.22
オーストラリア(10年)
2.72 %
+ 0.01
▲0.00
+ 0.32
▲1.30
+ 24.63
+ 22.10
米ドル
112.77
▲0.03
▲1.48
+ 0.07
+ 10.77
▲0.26
+ 20.60
+ 57.65
ユーロ
119.27
▲2.07
▲1.59
▲2.65
▲15.10
+ 3.93
+ 7.84
+ 24.96
+ 36.09
豪ドル
86.36
+ 0.93
+ 2.16
+ 7.30
▲4.98
66,662
+ 3.08
+ 7.68
+ 55.77
+ 41.55
ブラジルレアル
36.25
+ 1.25
+ 7.17
+ 29.22
▲16.59
国内REIT
1,817
▲1.41
+ 1.14
▲2.99
+ 20.76
インドルピー
1.69
+ 1.68
+ 1.14
+ 2.61
+ 2.61
米国REIT
16,581
+ 4.01
+ 8.84
+ 17.81
+ 37.79
メキシコペソ
5.61
+ 3.56
+ 0.84
▲9.74
▲27.00
欧州REIT
4,010
+ 4.51
+ 6.23
+ 5.11
+ 33.15
トルコリラ
30.92
+ 3.43
▲7.15
▲18.64
▲32.98
豪州REIT
1,371
+ 3.34
+ 3.41
+ 3.09
+ 34.22
WTI原油先物(期近)
54.0
+ 2.27
+ 9.24
+ 60.03
▲47.35
260
+ 3.26
+ 6.73
+ 9.55
+ 14.05
金先物(期近)
1,254
+ 3.75
+ 7.10
+ 1.58
▲5.12
19,118
+ 0.41
+ 4.43
+ 19.29
+ 28.82
2,989
+ 4.20
+ 12.04
+ 27.46
+ 44.16
NYダウ
20,812
+ 4.77
+ 8.83
+ 26.01
+ 27.51
ナスダック総合
5,825
+ 3.75
+ 9.43
+ 27.81
ドイツDAX
11,834
+ 2.59
+ 11.22
上海総合
3,241
+ 2.61
インドSENSEX
28,743
ブラジルボベスパ
日経ジャスダック平均株価
株
式
騰落率(%、債券は変化幅)
国
債
利
回
り
(
為
替
先進国REIT
)
R
E
I
T
対
円
商
品
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)株式およびREITの前月末値は小数点以下切り捨てで表示。2月末値は2017年2月28日時点の値を使用
(注)使用しているREITの指数については1ページ参照。米国REIT、欧州REITはトータルリターン。先進国REITは米ドルベース、それ以外は現地通貨ベース
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
48
チャート集 - 株式市場(先進国)
日経平均株価
(円)
NYダウ
(米ドル)
22,000
22,000
20,000
20,000
18,000
18,000
16,000
16,000
14,000
12,000
14,000
10,000
日経平均株価
8,000
NYダウ
12,000
13週移動平均
13週移動平均
10,000
6,000
12
13
14
15
16
17
(年)
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
12
13
14
15
16
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
ナスダック総合
17
(年)
ドイツDAX
6,000
14,000
5,500
12,000
5,000
4,500
10,000
4,000
8,000
3,500
ナスダック総合
3,000
ドイツDAX
6,000
13週移動平均
2,500
13週移動平均
2,000
4,000
12
13
14
15
16
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
17
(年)
12
13
14
15
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
16
17
(年)
49
チャート集 - 株式市場(新興国)
上海総合
インドSENSEX
6,000
35,000
上海総合
5,000
インドSENSEX
30,000
13週移動平均
4,000
25,000
3,000
20,000
2,000
15,000
1,000
13週移動平均
10,000
12
13
14
15
16
17
(年)
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
12
13
14
15
16
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
ブラジルボベスパ
17
(年)
ロシアRTS(米ドル建て)
80,000
2,500
ブラジルボベスパ
70,000
ロシアRTS(米ドル建て)
2,000
13週移動平均
60,000
1,500
50,000
1,000
40,000
500
30,000
13週移動平均
0
12
13
14
15
16
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
17
(年)
12
13
14
15
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
16
17
(年)
50
チャート集 - REIT市場
国内REIT
米国REIT
2,200
20,000
2,000
18,000
1,800
16,000
1,600
14,000
1,400
12,000
1,200
10,000
国内REIT
1,000
13週移動平均
8,000
13週移動平均
800
米国REIT
600
6,000
12
13
14
15
16
17
(年)
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)使用しているREITの指数については1ページ参照
12
13
14
15
16
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)使用しているREITの指数については1ページ参照。現地通貨ベース。トータルリターン
欧州REIT
17
(年)
豪州REIT
5,000
1,800
1,600
4,000
1,400
3,000
1,200
1,000
2,000
豪州REIT
欧州REIT
800
13週移動平均
13週移動平均
600
1,000
12
13
14
15
16
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)使用しているREITの指数については1ページ参照。現地通貨ベース。トータルリターン
17
(年)
12
13
14
15
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)使用しているREITの指数については1ページ参照。現地通貨ベース
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
16
17
(年)
51
チャート集 - 債券市場
国内金利
(%)
米国金利
(%)
1.4
4.0
1.2
10年国債利回り
3.5
10年国債利回り
1.0
2年国債利回り
3.0
2年国債利回り
0.8
2.5
0.6
2.0
0.4
1.5
0.2
0.0
1.0
-0.2
0.5
-0.4
0.0
12
13
14
15
16
17
(年)
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
12
15
16
17
(年)
オーストラリア金利
(%)
2.5
14
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
ドイツ金利
(%)
13
5
2.0
10年国債利回り
1.5
2年国債利回り
10年国債利回り
2年国債利回り
4
1.0
0.5
3
0.0
-0.5
2
-1.0
-1.5
1
12
13
14
15
16
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
17
(年)
12
13
14
15
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
16
17
(年)
52
チャート集 - 外国為替市場 ①
米ドル
(円)
ユーロ
(円)
(米ドル)
160
130
120
1.6
↑ユーロ高
↓ユーロ安
↑円安米ドル高
↓円高米ドル安
140
1.4
120
1.2
110
100
90
100
1.0
ユーロ/円(左軸)
80
ユーロ/米ドル(右軸)
70
80
12
13
14
15
16
17
(年)
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
豪ドル
(円)
(米ドル)
120
1.2
豪ドル/円(左軸)
110
↑豪ドル高
↓豪ドル安
0.8
12
13
14
15
16
17
(年)
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
人民元
(円)
(人民元)
22
6.0
↑人民元高
↓人民元安
1.1
20
100
1.0
18
6.4
90
0.9
16
6.6
80
0.8
14
6.8
70
0.7
12
豪ドル/米ドル(右軸)
人民元/円(左軸)
6.2
7.0
米ドル/人民元(右軸、逆目盛)
60
0.6
12
13
14
15
16
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
17
10
7.2
12
(年)
13
14
15
16
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
17
(年)
53
チャート集 - 外国為替市場 ②
ブラジルレアル
(円)
(ブラジルレアル)
1.0
70
↑レアル高
↓レアル安
60
インドルピー
(円)
(インドルピー)
2.4
40
インドルピー/円(左軸)
45
1.5
2.2
50
2.0
2.0
50
40
2.5
1.8
55
30
3.0
1.6
60
3.5
1.4
20
ブラジルレアル/円(左軸)
10
米ドル/ブラジルレアル(右軸、逆目盛)
0
12
13
14
15
16
メキシコペソ
1.2
4.5
1.0
17
(メキシコペソ)
12
65
↑ルピー高
↓ルピー安
70
75
12
(年)
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(円)
4.0
米ドル/インドルピー(右軸、逆目盛)
13
14
15
16
17
(年)
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
トルコリラ
(円)
(トルコリラ)
11
60
13
50
8
15
40
2.5
6
17
30
3.0
19
20
↑ペソ高
↓ペソ安
10
4
1.5
↑リラ高
↓リラ安
3.5
メキシコペソ/円(左軸)
2
トルコリラ/円(左軸)
米ドル/メキシコペソ(右軸、逆目盛)
0
12
13
14
2.0
15
16
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
21
10
23
0
17
4.5
12
(年)
4.0
米ドル/トルコリラ(右軸、逆目盛)
13
14
15
16
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
17
(年)
54
チャート集 - 商品市場
CRB指数
WTI原油先物(NYMEX、期近)
(米ドル/バレル)
400
120
350
100
300
80
250
60
200
CRB指数
150
13週移動平均
WTI原油先物
40
100
13週移動平均
20
12
13
14
15
16
17
(年)
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
金先物(COMEX、期近)
(米ドル/トロイオンス)
12
13
15
16
17
(年)
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
銅先物(COMEX、期近)
(米ドル/ポンド)
2,000
14
450
銅先物
400
金先物
1,800
13週移動平均
13週移動平均
350
1,600
300
1,400
250
1,200
200
1,000
150
12
13
14
15
16
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
17
(年)
12
13
14
15
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
16
17
(年)
55
チャート集 - その他
VIX
日経平均ボラティリティー・インデックス
40
60
↑市場心理 不安定
↓市場心理 安定
30
↑市場心理 不安定
↓市場心理 安定
50
40
20
30
20
10
10
0
0
12
13
14
15
16
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)米S&P500種指数を対象とするオプションを基に算出。市場心理を表す
(bp)
17
(年)
12
米国CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)
(bp)
160
13
14
15
16
17
(年)
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)日経平均を対象とするオプションを基に算出。市場心理を表す
日本CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)
250
140
↑信用リスク大
↓信用リスク小
120
↑信用リスク大
↓信用リスク小
200
100
150
80
100
60
40
50
20
0
0
12
13
14
15
16
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)CDX(5年、投資適格)を使用。bp:ベーシスポイント(1bp=0.01%)
17
(年)
12
13
14
15
期間:2012年1月6日~2017年2月24日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
(注)iTraxx(5年、投資適格)を使用。bp:ベーシスポイント(1bp=0.01%)
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
16
17
(年)
56
当資料で使用している指数について
 日経平均株価に関する著作権並びに「日経」および日経平均株価の表示に対する知的財産
権その他一切の権利は、すべて日本経済新聞社に帰属します。
 東証株価指数(TOPIX)および東証REIT指数は、株式会社東京証券取引所(㈱東京証券取
引所)の知的財産であり、指数の算出、指数値の公表、利用など同指数に関するすべての
権利・ノウハウは、㈱東京証券取引所が有しています。
 Standard & Poor‘s®並びにS&P®は、スタンダード&プアーズ・ファイナンシャル・サー
ビシーズLLC(以下「S&P」)の登録商標です。Dow Jones®は、ダウ・ジョーンズ・トレー
ドマーク・ホールディングズLLC(以下「ダウ・ジョーンズ」)の登録商標です。これらは
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスLLCに対して使用許諾が与えられており、アセット
マネジメントOne株式会社に対しては特定の目的のために使用するサブライセンスが与えら
れています。NYダウ工業株30種平均はS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが所有し
ており、アセットマネジメントOne株式会社に対して使用許諾が与えられています。S&P
ダウ・ジョーンズ・インデックスLLC 、ダウ・ジョーンズ、S&Pおよびその関連会社は、
アセットマネジメントOne株式会社の商品を支持、推奨、販売、販売促進するものではなく、
また投資適合性についていかなる表明をするものではありません。
 FTSE®は、London Stock Exchange Groupの会社が所有する商標であり、ライセンス契
約に基づき、FTSE International Limitedが使用します。NAREIT®はNAREITが所有する
商標です。
 ナスダック総合指数に関する著作権等の知的財産その他一切の権利はNasdaq Stock
Market, Inc.に帰属します。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
57
投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項
【投資信託に係るリスクと費用】
 投資信託に係るリスクについて
投資信託は、株式、債券および不動産投資信託証券(REIT)などの値動きのある有
価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります。)に投資をしますので、市場環境、
組入有価証券の発行者に係る信用状況等の変化により基準価額は変動します。このた
め、投資者の皆さまの投資元本は保証されているものではなく、基準価額の下落によ
り、損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。ファンドの運用による損益は
すべて投資者の皆さまに帰属します。また、投資信託は預貯金とは異なります。
※ 上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定して
おります。費用の料率につきましては、アセットマネジメントOne株式会社が運用す
るすべての投資信託のうち、徴収するそれぞれの費用における最高の料率を記載して
おります。
※ 投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資
対象国が異なることから、リスクの内容や性質、費用が異なります。投資信託をお申
し込みの際は、販売会社から投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ、または
同時にお渡ししますので、必ずお受け取りになり、内容をよくお読みいただきご確認
のうえ、お客さまご自身が投資に関してご判断ください。
※ 税法が改正された場合等には、税込手数料等が変更となることがあります。
 投資信託に係る費用について
[ご投資いただくお客さまには以下の費用をご負担いただきます。]
【ご注意事項】
 お客さまが直接的に負担する費用
● 当資料は、アセットマネジメントOne株式会社が作成したものです。
購入時手数料:上限4.104% (税込)
換金時手数料:換金の価額の水準等により変動する場合があるため、あらかじめ
上限の料率等を示すことができません。
信託財産留保額:上限0.5%
 お客さまが信託財産で間接的に負担する費用
運用管理費用(信託報酬):上限 年率2.6824% (税込)
※上記は基本的な料率の状況を示したものであり、成功報酬制を採用するファン
ドについては、成功報酬額の加算によってご負担いただく費用が上記の上限を
超過する場合があります。成功報酬額は基準価額の水準等により変動するため、
あらかじめ上限の額等を示すことができません。
● 当資料は、情報提供を目的とするものであり、投資家に対する投資勧誘を目的とする
ものではありません。
● 当資料は、アセットマネジメントOne株式会社が信頼できると判断したデータにより
作成しておりますが、その内容の完全性、正確性について、同社が保証するものでは
ありません。また掲載データは過去の実績であり、将来の運用成果を保証するもので
はありません。
● 当資料における内容は作成時点のものであり、今後予告なく変更される場合がありま
す。
● 投資信託は、
1.
預金等や保険契約ではありません。また、預金保険機構および保険契約者保護機
構の保護の対象ではありません。加えて、証券会社を通して購入していない場合
には投資者保護基金の対象ではありません。
2.
購入金額について元本保証および利回り保証のいずれもありません。
3.
投資した資産の価値が減少して購入金額を下回る場合がありますが、これによる
損失は購入者が負担することとなります。
 その他費用・手数料
上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。投資信託説明書
(交付目論見書)等でご確認ください。その他費用・手数料については定期的に
見直されるものや売買条件等により異なるため、あらかじめ当該費用(上限額等
を含む)を表示することはできません。
※ 手数料等の合計額については、購入金額や保有期間等に応じて異なりますので、あら
かじめ表示することはできません。