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Ⅲ
提案を具体的に考えたい
1. 提案の検討のポイント
5 支障事例の記載方法
1 実現した提案における支障事例の主な類型
以下に、各府省に効果的に検討を要請し、実現に至った提案について、支障事例のポイントを紹介します。
1.国の基準が厳格すぎて、現場でやりたいことができない
年
管理番号
H28
28
Point
提案団体(関係府省)
島牧村
(厚生労働省)
提 案
支障事例のポイント
指定小規模多機能型居宅介護の
居間及び食堂の共用に関する事
項の規制緩和
指定小規模多機能型居宅介護の居間及び食堂については、指定通
所介護等の機能訓練、食堂及び介護予防・日常生活支援総合事業
の交流スペースとして共用することが認められていないため、限ら
れた施設を有効活用できない。
今日の実情に合わない過度の規制や不合理な規制の廃止・合理化を求める場合の支障事例です。
2.国の定めによって、不合理な状況となったり、無駄な仕事を行っている
年
管理番号
H28
66
Point
提案団体(関係府省)
東広島市
(内閣府、厚生労働
省)
提 案
支障事例のポイント
延長保育又は一時預かりと放課
後児童クラブを併設運営する場
合の職員配置基準等の緩和
対象とする児童が極めて少数であり、かつ、保育所等と放課後児童
クラブが同一敷地内の1つの建物に併設している場合であっても、そ
れぞれ2人ずつ職員を配置する必要があり、効率的な人員配置がで
きず、職員
(特に保育士)
の確保に苦慮している。
市街地や過疎地等にかかわらず、国の基準が全国一律であるため、基準を満たす人材を確保することが困
難であることが示されています。(提案団体は、別の資格保有者でも一定の研修等を受講すれば、代替で
きるものと考えています。
)
3.施設や設備等の基準が全国一律で地域の実情に合っていない
年
管理番号
H27
Point
191
提案団体(関係府省)
宇都宮市
(厚生労働省)
提 案
支障事例のポイント
小規模な給水区域及び給水人口
変更に係る水道事業の変更届出
の簡素化
給水区域境付近の小規模集落を給水区域に加える場合等の小規模な
給水区域の変更においても、相当の費用と時間を要する
「給水人口及
び給水量の算出根拠」
の提出が必要となる場合があり、水道事業者に
とって負担が大きく、認可変更に踏み切ることをためらわざるをえな
い。
施設や設備等の全国一律基準の緩和を求める支障が示されています。
4.職員・従事者の配置基準、資格要件が全国一律で地域の実情に合っていない
年
H28
Point
40
管理番号
提案団体(関係府省)
提 案
支障事例のポイント
181
兵庫県、滋賀県、
和歌山県、徳島県、
堺市
(内閣府、
厚生労働省)
病児保育事業に係る職員配置要
件の緩和
人口の少ない地域等で、病児保育のニーズが都市部より少なく、常
に病児を預かることは想定できないため、常時在中する保育士の確
保が診療上の経営を圧迫するとの理由から、病児保育に踏み切れな
い。
職員・従事者の配置や資格の全国一律基準の緩和を求める支障が示されています。