学 校 評 価

平成28年度
上田市立西小学校
学 校 評 価
進んで学び、
豊かな心をもって、
たくましく生きる子
〇かしこく
《学力向上》
かしこく・やさしく・たくましく
〇やさしく
《人間関係力向上》
〇たくましく
《体力・精神力向上》
領域
対象
教
育
課
程
教
シート (最終報告)
今年度の重点目標
学校教育目標・目指す児童の姿
上田市立西小学校
成果と課題
改善策・向上策
評価
夏休み中に実施した学力分析と今後の
取り組み、各種研修をもとに、「わかる
授業」の工夫、「ねらい、めりはり、み
とどけ」の 3 観点を生かした授業の展
開を各学級で実施してきた。また、児
童アンケートの結果から、計算力、表
現力がついてきていると多くの児童が
感じている。さらに、「家庭学習のてび
き」をもとに家庭学習に取り組み、家
庭での学習習慣も身についてきている。
本校の特色の一つである「ハイタッチ
あいさつ」や毎朝校内をまわってあい
さつをする「あいさつ隊」が、児童会
を中心に全校の子どもたちに広がって
いった。地域での交流や異学年との交
流、地域ボランティア活動などから、
幅広い人間関係をつくることができた。
冬から春になるにつれて、休み時間や
放課後、帰宅後、校庭で遊ぶ姿がかな
り多く見られるようになってきている。
また、毎朝継続して取り組んでいる身
体みがき、月 1 回のみがき集会、児童
会によるペアマッチ、仲良し活動、そ
して楽しい体育の授業などを通して、
体力や精神力の向上が図られてきた。
本校の課題である「聞く力」をつける
取り組みを、みがきタイムや授業の中
で高めていきたい。そこから「聞く」
だけでなく「聞いて、考え、伝えてい
く」つながりを大事にした取り組みを
研究や研修を通して学び、授業に生か
し、力をつけていきたい。来年度は重
点研究に国語科を据え、研究を行う予
定である。
B
「学校が楽しい」と感じる子どもが 92
%いるが、そう感じていない子も 8 %
いることに注目し、しっかりとその子
に寄り添って、みんなが楽しいと思え
る学校を目指したい。全校でのあいさ
つ活動、異学年や地域との交流を積極
的に進めていきたい。
運動を進んでする子と、ほとんどしな
い子の差があるので、誰もが楽しめ、
気軽にできる運動を、体育の授業や全
校運動で紹介していきたい。また、体
力 向上につ ながる継 続的な取 り組み
(朝マラソンやなわとびなど)も検討
していきたい。
B
B
評価項目
評価の観点
成果と課題
改善策・向上策
評価
◇運動(身体みがき)、ドリル(頭み 日課の中に位置づけ、実態に応じた内容 毎朝、みがきの時間を継続して取り組 毎日のみがき活動が、学力の定着や活
がき)、表現(声みがき)、人権(心 を全校で実施し、伸びを評価できたか。 むことができた。児童アンケートの結果から、 用、表現力の向上につながっているか
みがき)の実践と評価
それぞれ85~90%近くの児童が、みが を評価し、確実に力がつくような内容
き活動によって成果を感じていると答 の工夫をさらに検討していきたい。振 B
えている。生活のリズムの形成として
成果が出ていると思われる。水曜日の 1
校時を道徳の授業として日課に位置づ
けることで、継続的な心みがきの学習
ができた。
◇特別支援教育の考え方と手法を 掲示、発問、環境の工夫、個別の指導計 児童アンケート「授業はわかりやすい」では、
取り入れた指導
画の活用、学校内外との連携により個に AB評価が93%であった。特別支援教育
応じた指導が行えたか。
についての職員研修を行い、授業や学
習環境など、全クラスで学んだことを
生かした。また、必要に応じて支援会
議を開き、個に応じた支援・指導をき
め細かく行った。
り返りや自己評価をする場を、今後も
しっかりと位置付けていきたい。
授業のユニバーサルデザインを意識し
た教室環境や板書の工夫がされてきた
ので、引き続き、年度当初に全職員で
確認し、実施していきたい。さらに、
研修を深めて、どの子も安心して授業
や活動に取り組めるような視覚支援や
掲示方法、発問や板書などの工夫を心
がけていきたい。
◇基礎学力の定着と活用・表現力の 基礎を繰り返す「頭みがき」を中心にし 児童アンケート「頭みがきを続け、計算力が 「進んで発言できる」については、少
向上
ながら基礎学力の定着が図れたか。
ついた」では、AB評価が89%であった。 人数で話し合う「わいわいタイム」を
「進んで発言できる」は68%、「自分か 取り入れて、自分の考えを伝え合える
B
育
繰り返しの「声みがき」を中心としなが
ら、自己表現力の向上を図れたか。
活
学
習
指
導
動
毎日の読書の積み重ねを通して本に親し
む子どもの姿が見られたか。
「家庭学習のてびき」を活用し、家庭学
習の習慣が身についたか。
◇あいさつと交流による敬意に基 あいさつ運動や異学年との交流、西小ア
づく集団の形成
ドベンチャーなどを通して、子どもどう
しの繋がりを深めることができたか。
生活科や総合的な学習の時間を通して地
域の理解や繋がりを深められたか。
生
活
指
導
◇心と身体みがき
毎朝の「身体みがき運動」を中心に身体
の健康の維持や向上を図れたか。
無言清掃や道徳教育を通して、頑張る気
持ちや人権感覚を高められたか。
ら調べたり、聞いたり、まとめたりで ことができるような取り組みをしてい
きる」は74%であった。これらの数値 きたい。また、アクティブ・ラーニン
を高める工夫が必要である。
グ等の手法を取り入れた授業展開の工
夫をしていきたい。
児童アンケート「声みがきに取り組み、楽し 声みがきについては、積極的に楽しみ
く音読や歌を歌うことができた」では、 ながら取り組んだり、達成感が感じら
AB評価がここ4年間で一番高い数値であ れたりするような内容を係中心に考え
った。毎朝の声みがきの取り組みや、 ていきたい。
授業の中に子どもたちが発表したり、
表現したりする場をしっかりと位置付
けてきたことの成果だと考えられる。
毎週月曜日の朝の 15 分間行われている 本に親しんでいる子どもたちは多いの
読み聞かせボランティア「ぶんぶんぶ で、さらに様々なジャンルの本に親し
ん」による各学級での読み聞かせ、読 んでいけるように、図書館司書や担任
書週間、ペア読書などの実施により、 からいろいろな本の紹介をしたり学級
本に親しむ姿が見られた。本年度は一 での読み聞かせの機会を増やしたりし
人平均 105 冊の貸し出しがあった。
ていきたい。。
児童アンケート「家庭学習の目安(学年×10 家庭学習の中身について、さらに質や
分)に取り組む」では、AB評価が83%、 量など、学年に応じた内容を工夫して
「家庭での学習に進んで取り組んでい いく必要がある。また、学年間や学級
る」では、AB評価が87%であった。全 間で差が出ないよう、揃えるところは
学年で「家庭学習のてびき」をもとに 揃えて取り組んでいきたい。来年度は
取り組んできた成果であろう。また、 市教委で作成した「家庭学習ノート」
水曜日の放課後に「放課後学習室」を の使用を 2 年~ 6 年で試行し、より充
開設することで、進んで家庭学習に取 実した家庭学習を行っていきたい。
り組む子どもたちも増えてきたと考え
られる。
児童アンケート「大きな声で、笑顔あるあい 「ハイタッチあいさつ」や「あいさつ
さつができる」では、本年度のAB評価 隊」は、西小の特色の一つとして、引
が81%であった。
「ハイタッチあいさつ」 き続き行うとともに、地域や保護者に
や毎朝行われている「あいさつ隊」が も積極的にあいさつの輪を広げていき
全校に浸透してきている。「西小アドベ たい。低学年からしっかりと身につけ
ンチャー」
、
「児童会西小オリンピック」 ていけるように、学級指導を十分に行
は、異学年交流を深める機会となった。 っていきたい。
保育園・幼稚園との交流、お年寄りと 来年度も地域との連携を大切にして、
の交流、米づくりを通しての地域の方 各 学年や学 級の活動 を考えて いきた
や西部公民館との交流、地域講師を招 い。実際に地域に出て、調べたり聞い
いて地域の特色や人物の学習をするな たりしながら、そこから地域を学んだ
ど、地域との交流をどの学年も行うこ り、発見したりできる学習展開の工夫
とができた。
をしていくようにする。
児童アンケート「身体みがきの運動に取り組 学校での身体みがきの継続を進めると
み、進んで体を動かす」では、AB評価 ともに、家庭でも継続して取り組んで
が87%であった。月1回全校で集まっ い く大切さ をもっと 発信して いきた
て行う「身体みがき集会」も、継続し い。「身体みがき運動」は、学校で毎
て取り組む意識づけとなっていた。
朝行っているが、ややマンネリ化して
いるところもあるので、運動の目的や
方法を全校が共有化していきたい。
児童アンケート「清掃はしゃべらず、一生懸 清掃については、学年差があるので、
命取り組む」では、AB評価が全校では8 全校で共通理解し、そうじのめあてを
2%であるが、学年によって差があった。 考える時間や振り返りの場を大切にし
C
B
B
B
A
B
B
◇地域の素材・人材を活用した教 地域の素材・人材と関わりを持った学習
育活動
活動が展開できたか。
学
校
運
地
域
と
の
連
携
営
◇信州型コミュニティースクール 地域と連携した学校支援ボランティアを
を視野に入れた学校支援ボラン 組織し、活用するとともに、広く広報で
ティア活動
きたか。
◇学習指導の充実や児童理解を深 授業研修会や生徒指導研修会、非違行為
めるための研修、地域保護者と 防止研修会を継続的に行い、職員の意識
の信頼を深めるための研修
を高めることができたか。
研
修
また、「思いやりの心をもって、友達に ていきたい。思いやりの心や人権感覚
やさしくできた」では、AB評価が92% については、AB評価が高いとはいえ、
であり、活動の成果が表れた。。
実際には様々な問題もあるので、個々
の子どもたちの様子をしっかり見て指
導・支援をしていきたい。
児童アンケート「西小のまわりの地域のこと 今後も地域に出て活動したり、地域の
や、人物の学習をしている」では、AB 方に教えていただいたりするような機
評価が84%で高かった。地域の素材や 会を多くしていく。そのためには、学
人との関わりについて、どの学年でも 年間での引き継ぎを十分し、どのよう
取り組めた成果であろう。実際に地域 な場で生かすことができるかを、年間
に出たり、地域のことを学んだりした 指導計画を立てる段階で計画し、準備
ことで、地域のよさを子どもたちは、 をしていきたい。また、新たな人材発
実感できたように思われる。3年生では、 掘を積極的に行っていきたい。
新たに歴史や文化に詳しい方を講師に
迎えて、お話を聞いたり、リンゴ園で
体験学習をさせてもらったりする取り
組みも行った。
学校支援ボランティアの方に、様々な 本年度は運営委員会を立ち上げること
場で関わっていただいた。クラブ活動 ができたので、来年度はその組織をよ
では、地域の方、大学生、専門的な知 り充実したものにするために、様々な
識や技能を持った方々に講師になって 方からご意見やアイディアをいただい
いただき、より充実した活動になった。 ていくようにしたい。また、多くの方
また、これまでの活動を組織化し、本 に学校支援ボランティアに関わってい
年度は信州型コミュニティースクール ただけるように、学校だよりやコミュ
運営委員会を立ち上げ、2回の運営委員 ニティースクールだよりなどを使って
会を行うことができた。
広報していきたい。
一人一公開授業の実施、学力向上のた 重点目標に関わる内容について、年度
めの分析と研修会、特別支援教育の研 当初に職員研修として位置づけ、職員
修会、非違行為防止研修会などを実施 の指導力向上を図りたい。さらに研修
し、日々の授業に生かしたり、職員の してきたことを職員間で共有化する機
意識を高めたりしてきた。
会を作り、日々の授業や学級経営に生
かせるようにしたい。本年度同様に、
非違行為防止研修会は必ず職員会議の
時に行うようにし、根絶を誓うととも
に 地域から の信頼を 厚くして いきた
い。
評価:Aは「十分に達成された」 Bは「基本的に達成された」 Cは「達成されたが課題は残る」
:7月に「第1回児童アンケート」9月に「第1回教職員アンケート」を実施した。
12月に「第2回児童アンケート」「保護者アンケート」を実施する。
:「音楽会」「運動会」については、保護者へアンケート形式の評価を実施する。
:児童アンケートの「AB評価」は、「そう思う」と「だいたいそう思う」を合わせた評価
Dは「全体的に達成されていない」を表している。
B
B
A
A