2017年3⽉7⽇ 豪州 -インフレに対する慎重な姿勢が続く- <政策⾦利を1.50%で据え置き> 3⽉7⽇、オーストラリア準備銀⾏(以下、RBA)は 政策理事会を開催し、政策⾦利を1.50%で据え置く <政策⾦利とインフレ率の推移> (2011/1/3〜2017/3/7) (%) 6 ことを決定しました。 声明⽂では輸出の⼤幅増加などを背景としてオース トラリア景気についての記述が前回声明⽂からやや 強めの表現となりました。⼀⽅、賃⾦の上昇率が抑 制されつづけていることから、低インフレがしばら く続くという⾒⽅が維持されました。 景気についての表現が上⽅修正されたものの、イン フレに対する認識に変化はなかったことから、しば らくは政策⾦利が据え置かれ続けることが⽰唆され たと考えられます。 <豪ドルの推移> 豪政策⾦利 基調インフレ率(加重中央値 前年⽐) 5 4 ※政策⾦利は発表⽇ベース 3 2 中央銀⾏の政策⽬標範囲 1 11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 ※基調インフレ率は2011年1-3⽉〜2016年10-12⽉ 2⽉の豪ドルは対円、対⽶ドルで上昇しました。12 ⽉の豪州の貿易収⽀が堅調な結果となったことや豪 <豪ドルの推移> 州の主⼒輸出品⽬である鉄鉱⽯の価格が堅調に推移 したことなどが背景です。 今回の政策⾦利据え置き、声明⽂発表を受けて豪ド ルは⼩幅ながら上昇しています。豪ドルは、東京時 間午後1時現在、1豪ドル=0.7606⽶ドル、1豪ド (⽶ドル) 1.2 (豪ドル⾼) (円) 110 100 1.1 90 1.0 80 0.9 ル=86.658円となっています。 <今後の⾒通し> ⽶国の3⽉利上げ観測が浸透してきていますが、⽬ 先は豪ドルは⽶⾦融政策に対する市場の⾒⽅に影響 を受ける可能性が残ると考えています。 他⽅、中⻑期的には豪州のファンダメンタルズの強 さが豪ドルの⽀援材料になると予想します。豪州の 主⼒輸出品⽬である鉄鉱⽯や⽯炭などの資源価格上 昇が豪州景気や財政に好影響を与えることが期待さ れます。 70 0.8 豪ドル/円:左軸 豪ドル/⽶ドル:右軸 60 0.7 (豪ドル安) 50 11年 12年 13年 14年 (2011/1/3〜2017/3/7 15年 16年 0.6 17年 東京時間午後1時現在) 出所:Bloomberg ■当資料は情報提供を目的として大和住銀投信投資顧問が作成したものであり、特定の投資信託・生命保険・株式・債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。 ■当資料は各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。■当資料に記載されている今後の見通 し・コメントは、作成日現在のものであり、事前の予告なしに将来変更される場合があります。■当資料内の運用実績等に関するグラフ、数値等は過去のものであり、将来 の運用成果等を約束するものではありません。■当資料内のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
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