2016年7⽉5⽇ 豪州 –政策⾦利据え置き– <政策⾦利は1.75%で据え置き> オーストラリア準備銀⾏(以下、RBA)は7⽉5⽇に 政策理事会を開催し、政策⾦利を1.75%で据え置く ことを決定しました。 市場予想でも現状維持とみられていたことから、今 回の決定にサプライズはありませんでした。 声明⽂では、6⽉と同様、当⾯低インフレが続くと いう⾒通しが⽰され、低⾦利が国内需要をサポート するとしています。豪ドルの上昇は経済的調整を複 雑にするとして、豪ドル⾼に対する抑制的な⾒通し が⽰されています。 <豪ドルの推移> 今回、政策⾦利が据え置かれ、前⽉同様追加利下げ を⽰唆する⽂⾔が声明⽂に盛り込まれなかったこと から豪ドルは幾分値を戻し、東京時間午後2時現在、 1 豪 ド ル = 0.7508 ⽶ ド ル 、 1 豪 ド ル = 76.60 円 と なっています。 <政策⾦利とインフレ率の推移> 豪政策⾦利 5 基調インフレ率(加重中央値 前年⽐) 4 ※政策⾦利は発表⽇ベース 3 2 中央銀⾏の政策⽬標範囲 1 11年 12年 13年 14年 15年 16年 ※基調インフレ率は2011年1-3⽉〜2016年1-3⽉ <今後の⾒通し> 豪ドルはRBAの物価⾒通し引き下げと利下げ観測を 背景に上値の重い展開となっていますが、資源価格 が底打ちし資源輸出が伸びたことで1-3⽉期のGDP 成⻑率は前年⽐3.1%と市場予想を上回るなど、 オーストラリア景気は順調に拡⼤しています。 英国のEU離脱問題による世界経済の先⾏き不透明感 から、⽶国の利上げは緩やかなものになるとみられ ること、また商品市況の底⼊れもあり、対⽶ドルで の豪ドルの下値リスクは低いとみられます。対円で は⾜元の円の急伸はありますが、⽇銀は緩和スタン スを継続しており⼀段の円⾼リスクは限定的と⾒ら れます。⽇本とオーストラリアの⾦利差を背景に豪 ドル円は次第に底堅い推移に転じていくとみられま す。 (2011/1/3〜2016/7/5) (%) 6 <豪ドルの推移> (⽶ドル) 1.2 (円) 110 (豪ドル⾼) 100 1.1 90 1.0 80 0.9 70 0.8 60 豪ドル/円:左軸 0.7 豪ドル/⽶ドル:右軸 (豪ドル安) 50 0.6 09年 10年 11年 12年 13年 14年 15年 16年 (2009/1/1〜2016/7/5 東京時間午後2時現在) 出所:Bloomberg ■当資料は情報提供を目的として大和住銀投信投資顧問が作成したものであり、特定の投資信託・生命保険・株式・債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。 ■当資料は各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。■当資料に記載されている今後の見通 し・コメントは、作成日現在のものであり、事前の予告なしに将来変更される場合があります。■当資料内の運用実績等に関するグラフ、数値等は過去のものであり、将来 の運用成果等を約束するものではありません。■当資料内のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
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