Surface Bookで実現する設計者の新ワークスタイル

Surface Bookで実現する設計者の新ワークスタイル
用途/課題別で探る
“いつでもどこでもCAD”による
革新のモノづくり
3D CAD はいまや “モノづくりの基盤” となった。設計者がこの 3D CAD を場所や時間にとらわれないで使えるよう
になったら、どんな“モノづくり革新”が生み出されるのだろうか。
「Surface Book×3D CAD」による“いつでもどこでも
CAD”の可能性を、用途や課題別で探る。
もはや 3D CAD は単なるツールではなくモノづくりの「インフラ」になり
ストやコマンド部分のテキスト表示などは、現在使用のモバイル WS より
つつある。設計の上流工程でしっかり検証することで手戻りやコスト削減
も視認性が良好」(土橋氏)
。
につながる「フロントローディング」や、開発工程を同時並行に進める
土橋氏はメッシュ作成と解析も Surface Book で実行。 総要素数
ことでリードタイム短縮やコスト削減を図る「コンカレントエンジニアリン
7938 の単一部品の構造解析ではメッシュ作成時間は 6 秒と、普段使っ
グ」といったモノづくりの新たな潮流は、3D CAD なくして実現できない。
ているモバイル WSと比べても 色ないスピードで快適に処理できたとの
いまや モノづくりの基盤 となった 3D CAD を、場所や時間にとらわ
ことだ。 なお、Surface Book 搭 載 の GPU(NVIDIA GeForce) は
れないで使える作業環境を設計者が手に入れたら、いままでにない革新
SOLIDWORKS の動作認定デバイスとなっている。
のモノづくりが生まれるかもしれない。そんな 設計者の新たなワークスタ
イル を強力に後押しするのが日本マイクロソフトの「Surface Book」だ。
約 1.5Kg の軽量ボディでモバイル WS に匹敵する性能を丸 1 日稼働で
きるこの「究極の 1 台」は、設計者にどんな モノづくり革新 をもたら
本当にミッドレンジの3D CADが
ちゃんと動くの? Solid Edge編
シンクロナス・テクノロジーなど先進的な機能を備えるミッドレンジ 3D
してくれるのか。
CAD「Solid Edge」。2016 年 5 月に発表された新バージョン ST9 では、
モノづくり革新を目指す設計者の「こんなモノづくりをしたい」という
アセンブリのリレーション管理機能やソリッドスイープなどユーザーの作
願望 を用途や課題別で分けてみた。
ミッドレンジ3D CADをモバイルで
動かしたい! SOLIDWORKS編
業効率を一段と向上する機能が追加されている。このような本格ミッドレ
ンジ3D CADが Surface Bookで本当に動くのだろうか……という心配は
ご無用。実は Surface Book は Solid Edge の認定デバイスに選ばれて
おり、「モバイルデバイスプラットフォームの中で急成長する Surface は、
近年のミッドレンジ 3D CAD はハイエンドに迫る機能を搭載し、使いや
Solid Edge による 3D CAD の基盤となる」(Siemens PLM Software)
すい操作性も含めてユーザーのすそ野を広げている。その中でも国内で
とのお墨付きも頂いている。また、同社のハイエンド向け 3D CAD「NX」
高いシェアを誇るミッドレンジ 3D CAD が「SOLIDWORKS」だ。最新版
でも Surface Book は認定デバイスだ。
となる「SOLIDWORKS 2017」も 2016 年秋にリリースされるなど注目を
ほぼ毎日のように 3D CAD や 3D CG を使用している水野操氏に
「3D
集めている。
CAD や 3D CG が快適に動くこと」
「マシンを快適に持ち歩けること」の
ソリッドワークス・ジャパンユーザーグループ(SWJUG)の副代表リー
2 つの視点から「Surface Book 上で動かす Solid Edge」をレビューして
ダーで同グループの事務局も務める土橋美博氏が、CAD ユーザーの立
もらったところ、
「いつもの CAD の環境が本当の意味でモバイルできる」
場に立ってSurface BookとSOLIDWORKS の組み合わせをチェック。普
と太鼓判を押すほどの高評価。
段からリュックサックに大きくて重いモバイルWSを押し込んで飛び回って
「私の普段の仕事ではあまり大規模アセンブリなどを扱うことがないた
いる土橋氏だけに、SOLIDWORKS が問題なく動く小型軽量な Surface
め、数十∼ 100 パーツ程度の比較的簡単なパーツモデリングで試してみ
Book は「使ってみたい」と思わせる魅力にあふれていたという。
たが、特にストレスなく粛々とパーツモデリングを進めていくことができた。
「モデリング表示はとても快適。12 部品のパーツ構造からなるアセン
実は、この 粛々と作業できること が非常に重要だと考えている」(水
ブリで試したが、
その操作性に問題はない。むしろフィーチャーツリーテキ
野氏)
。
クラウドベースの設計環境を本気で
構築したい! Autodesk Fusion 360編
クラウドベースの設計環境がいま注目されている。3D CAD とクラウド
の融合による新たな設計の方向性に期待が集まるが、 クラウド を最
大限に活用するためには、いつでもどこでも利用できるモバイル PC が欠
かせない。クラウドベース設計環境「Fusion 360」を展開するオートデ
スクは、「これからは いつでもどこでも 図面や 3D モデルが閲覧・編
集できて、さまざまな部門の方々が 1 つのプラットフォームで作業を完結
することができることが重要」とし、Surface Book が作り出す「いつで
もどこでも設計開発」の環境に期待を寄せる。
「Fusion 360 で実現するクラウド設計環境とSurface Book の親和性
は非常に高い。Fusion 360 は解析まで行えるなどミッドレンジ CAD に近
い機能を持っているのでフル活用するとなると動作環境はある程度のス
つあるため、作業効率を向上させたいと考える CAD ユーザーのニーズに
ペックが必要だが、Surface Book 上で動作する Fusion 360 は軽快で
もしっかり応えてくれそうだ。
まったくストレスがなく、構造解析など重い処理も問題なかった。Fusion
機密性の高いデータを扱う製造業では、セキュリティ面でモバイルの
360 が持つレンダリングや CAM による切削加工パスの作成の機能も満
利用を不安視する声も聞かれるが、Surface Book は Windows Hello に
足させてくれた」(オートデスク)
。
ペン入力で設計が変わるかも!?
Surface Book独自の機能って?
よる顔認証に対応するなど生体認証を採用しているのでその点も安心だ
といえるだろう。
デスクトップ PC やモバイル WS にはまねのできない Surface Bookなら
いつでもどこでもCAD で設計はこう
変わってほしい
ではの機能が、ディスプレイ部を分離して使えるタブレットモードやペン入
設計者が普段使い慣れた 3D CAD を Surface Book に載せることで
力だ。タブレット時の重量は 726g と軽く、設計者が打ち合わせに出向
軽快なモバイル設計環境を実現する いつでもどこでも CAD 。CAD
いた時や社内での DR、製造現場で 3D データをハンドリングする際など
ユーザーはどのような期待を持っているだろうか。
タブレットでの運用は非常に効果的。また、SketchBook や Catchbook
前述の水野氏は「 どこでも設計ができる という可能性と実際にそ
といったフリーハンドでのスケッチアプリケーションでは、ペン入力の有効
れをやるかどうかには距離がある」とした上で、Surface Book と 3D CAD
性がより高まるだろう。
との組み合わせで生まれる「フットワークが軽い設計者」への期待を次
また、3000 × 2000 ピクセルの広い画面は、3D CAD の操作を飛躍
のように語っている。「小規模や個人のスタートアップメーカーが他の企
的に向上させる。モデルが隠れることなく作業領域をしっかり確保できる
業とコラボしながら製品を開発する場合、フットワークが軽いに越したこと
ほか、3D CAD 側も 4K レベルの解像度を前提にした UI などに移行しつ
はない。Surface Book によって、いつもの CAD の環境が本当の意味
でモバイルできるということで、自らスタイルを変えていく人が増えていくの
ではないだろうか」(水野氏)
。
また土橋氏は、3D 設計者としてモバイル PC に求めるものを「概念
設計ができる」「デザインレビュー」「営業活動」「一般的な事務作業
を行える」と整理した上で、「今回評価した Surface Book は、私が考
える
『3D 設計者が求める基本的な性能』
は満足している。また Surface
Book のタブレット機能は、ツールの側面からも、設計現場や製造現場
でのデジタルエンジニアリングを変えていく可能性がある」と述べている。
モノづくりのありかたは近年大きく変わってきている。3D CAD ベンダー
各社も「いつでもどこでも設計を」というコンセプトを掲げてきた。このよ
うな新しいワークスタイルには、それに適したソリューションが必要となる。
3D CAD と Surface Book との組み合わせは、次世代を担う設計者の強
力な武器となるだろう。
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※この冊子は、TechFactory
(http://techfactory.itmedia.co.jp/)
に2016年10月に掲載されたコンテンツを再構成したものです。
http://techfactory.itmedia.co.jp/tf/articles/1610/28/news007.html