資料6 事前に提出いただいた委員からの御意見等 平成 29 年 3 月 7 日 「平成29年度財務省政策評価実施計画(案) 」に関するコメント ㈱三菱ケミカルホールディングス 取締役会長 小林 喜光 ① 政策の基本目標(総合目標)と政策目標について ・日本の財政状況は非常に厳しい状況が続いているが、総合目標としては「2020年度までに 基礎的財政収支を黒字化、その後の債務残高対GDP比の安定的な引下げ」と「社会保障と税 の一体改革」が平成29年度も堅持されている。具体的な施策内容は多岐に亘っているが、社 会・経済状況が激しく変化する昨今の情勢下において、 「経済再生を図りながら財政健全化を図 る」という目的を達成するためには、基本目標と整合的で有効な政策目標を新たに設定、実行 していく必要があると感じる。 「政策評価」の仕組みを通してPDCAを回し、目標達成に向け て確実に前進できるよう取り組んで頂きたい。 ② 政策目標における「施策」内容と測定指標について ・政策目標7-1-1において、 「創業支援など中小企業、小規模事業者への金融支援を行うとと もに、目利き力を発揮し、単なる業績悪化企業の延命措置を行うものではなく、経営改善に積 極的に取り組む中小企業等に支援できるよう努める」という内容が新たに盛り込まれた。中小 企業、小規模事業者の活力を引き出し、変化の激しい経済情勢下で経済の好循環を確立するた めに非常に重要なポイントであると感じる。実際の施策実行にこの内容が反映されることを期 待している。 ・平成29年度の政策目標が119あるうち、定量的測定指標で評価されるものは43にとどま っている。43の定量的測定指標についても、政策目標達成に向けて評価指標として確実に機 能するとはいえないものが散見されると感じる。定量的指標は、定性的指標に比べて理解しや すく確実に施策の実行につながる。財務省としての考え方だけでは踏み込みに制約があること は理解しているが、例えば目標を評価するしくみの新たな導入等、目標設定のあり方そのもの の見直しも含めて、有効な定量的測定指標の設定に向けて検討頂きたい。 以上 ―1―
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