資料7 横断的な取り組みについて

資料7
横断的な取り組みについて
1.第 1 次再生計画における重点プロジェクトの位置づけ
【第 1 次再生計画‐重点プロジェクト(トビラ記載文)
】
第 1 次再生計画では、厳しい財政状況のもと、市長の任期中に特に力を入れ
て実施していく重点的取り組みとして位置づけ
① たものです。
重点プロジェクトでは、3年間でめざす成果と各主体の役割分担を明示 ③
しながら、具体的な取組内容を表します。

医療・地域福祉連携 ② プロジェクト

観光・農林業連携プロジェクト
①「重点(的)
」の表現について

「重点的」の意味あいを、施策の優先順位や予算の重点化とした場合

「社会情勢の変化への対応」の観点からどうか(4年間ずっと重点化することの是非)

年度予算の重点配分との整合の観点からどうか(行政経営協議、行政経営報告書にお
いて、重点化する施策を毎年度決定している点)

効果・効率的な行政資源の配分という観点から、
「重点化」する施策は毎年度、行政マネジ
メントシステムの中で決定するという方向が適切ではないか。
②「連携」の表現について

第 1 次再生計画では「重点プロジェクト」の具体的取り組み内容として、2つの「連携プロ
ジェクト」を記載。

「連携」と表現しているものの、連携して取り組む目的や視点までは言及できておら
ず、具体的な取り組みも分野の枠は越えていない。

少子化・人口減少対策や市外に向けた情報発信など、施策の枠を越えた横断的な課題
に対し、共通の目標やテーマを設定し、政策(施策)間連携による一体的な取組を推
進していく必要がある。

「分野別(施策別)
」の計画体系に加え、
「横断的」な課題について、具体的なテーマを掲
げて取り組む必要があるのではないか。
1
③「3年間でめざす成果と各主体の役割分担を明示」する点について

第1次再生計画では、重点プロジェクトのみに記載

第2次再生計画では、「成果指標(アウトカム指標)
」
、「伊賀流自治の視点からみた各主
体の役割」として、すべての施策に適用している。
2.第 2 次再生計画での整理・位置づけ
上記1.を踏まえ、第2次再生計画に以下の項目を追加する。
① 第 1 次再生計画での計画体系における「重点プロジェクト」の総括と「横断的な取り組み」項
目の追加 (資料1:p.2、p.29)
・庁内の部局や施策の枠を越えた一体的な取組を進めていくことを明記。→「策定主旨」p.2
・第 1 次再生計画での重点プロジェクトの体系的な総括と横断的取り組みテーマの設定
→「計画の体系」p.29
② 横断的な取り組みの具体内容 (次項参照)
・項目
Ⅳ 横断的な取り組み
を追加し、4つのプロジェクトの具体的な内容を記載。
・横断プロジェクトと「伊賀市まち・ひと・しごと創生総合戦略」との関連を明記することによ
り、総合計画と総合戦略との関連性を整理
2
現時点版
(当日差し替えがありえます)
Ⅳ 横断的な取り組み
3
第1章 横断的な取り組み
1.「ええやん!伊賀」プロジェクト

この「ええやん!伊賀」プロジェクトは、施策を横断的に組み合わせることで相乗効
果を生み出しながら、第 2 次再生計画の 4 年間でめざす姿の実現を図るものです。

各プロジェクトは、市民と共有してめざす市の4つのテーマ「ええやん」の実現に向
けて、ガバナンスの視点に基づき市民、地域、市がそれぞれの力を発揮することに加
え、施策横断的に連携する「ねらい」と「視点」を掲げ、各施策の効果的な実施につ
なげます。

市が担う役割では、プロジェクトの推進体制を整え、進行管理を行います。
健康・福祉
市
地域
市民
「ええやん!伊賀」プロジェクト
①
~子どもは伊賀の宝~
②
~誇れる伊賀、
選ばれる伊賀づくり~
③
~住み続けたい伊賀づくり~
④
~にぎわいを取り戻す~
市民
地域
生活基盤
4
市
伊賀市まち・ひと・しごと創生総合戦略との関連づけ

市では、地方創生の取り組みを定める「伊賀市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を
2015(平成 27)年度に策定しました。「伊賀市まち・ひと・しごと創生総合戦略」
は、第2次総合計画基本構想の将来像や基本政策の方向性と整合を図り、第1次再生
計画分野別計画の政策及び施策を基本として策定したものです。

この「ええやん!伊賀」プロジェクトは、施策横断的な取り組みを進めると同時に、
「伊賀市まち・ひと・しごと創生総合戦略」に関連づけることで、地方創生の取り組
みの中で、国や県の補助金を活用するなど、実現性を担保することとします。

「伊賀市まち・ひと・しごと創生総合戦略」との関連づけは下図の通りです。
「ええやん!伊賀」
伊賀市まち・ひと・
プロジェクト
しごと創生総合戦略
子どもは伊賀の宝
【基本目標1】
男女問わず希望どおり働くこと
ができる“伊賀”にする
→しごとの創出
誇れる伊賀、選ばれる
伊賀づくり
【基本目標2】
安心して子どもを産み、育てる
ことができる“伊賀”にする
→ひとの創出
住み続けたい
伊賀づくり
【基本目標3】
生涯住み続けたいと思える“伊
賀”にする
→まちの創出
にぎわいを取り戻す
【基本目標4】
来たい・住みたいと思われる“伊
賀”にする
→域外への働きかけ
5
「ええやん!」
プロジェクト①
伊賀市まち・ひと・しごと
創生総合戦略における基本目標
子どもは伊賀の宝
主:安心して子どもを産み、育てることができる“伊賀”にする
副:生涯住み続けたいと思える“伊賀”にする
背景と課題(これまでの「ええやん!」)

全国的に合計特殊出生率は上昇傾向にあ
るものの、県の調査によると理想の子ども
の数と実際の子どもの数にはまだ差があ
る状況です。

第1次再生計画の期間においては、第3子
以降の保育料や中学生以下の医療費の無
料化などにより、子育て世代の経済的な負
イメージ写真
担を軽減してきました。

今後、子どもを持ちたい人が希望を叶えら
れ、安心して子どもを産み、育てることが
できるよう、子育て支援をさらに充実させ
るとともに、「伊賀の宝」である子どもが
健全にはぐくまれ、だれもが尊重される地域となることが求められます。
めざす姿(これからの「ええやん!」)

すべての子どもたちに医療を保障するため、伊賀市独自で子ども医療費の窓口負担の
無料化に取り組みます。

地域や郷土学習の充実によって、子どもの知育、徳育、さらには体育の向上をめざし
ます。

だれもが尊重される「共生社会」を実現するため、平和・人権・多様性の尊さを伝え
ます。
将来を担う子どもたちを
市民みんなで
大切にするまち
6
って「ええやん!」
ね ら い・ 
横断的視点
実現する
ための方法


子育てしやすいまちとして伊賀市が選ばれるように、さらには、子
どもたちが次代の親として伊賀市に定着してもらえるように、子ど
もにかかわる取り組みを総合的に進めていきます。
家庭、学校、地域が一体となり、方向性を共有しながら、子育てや
教育の取り組みを進めます。
共生社会づくりにかかわる地域組織や市民活動団体などと協働しな
がら、意識啓発や交流活動などを進めます。
取り組み内容
分野別計画における位置づけ
具体的な取り組み
①
子ども医療費の窓口無料
施策名
1-3-1
化
②
地域や郷土学習の充実に
基本事業名
子育て・少
②子育て支援対策事
子化対策
5-3-1
学校教育
6-3-2
域学連携
担当課
保健年金課
業
学校教育課
よる知育、徳育、体育の
向上
②高大連携事業の促
総合政策課
進
③
共生社会実現のための平
5-1-1
和・人権・多様性の周知
人権尊重・
①人権啓発の推進
人権政策・男
非核平和
女共同参画
啓発
課
5-1-2
同和問題
②隣保館・児童館・教
同和課
育集会所事業
5-2-1
男女共同参
①男女の参画拡大
人権政策・男
画
②男女の人権尊重
女共同参画
③ワーク・ライフ・バ
課
ランスの推進
6-1-1
多文化共生
①多文化交流の促進
市民生活課
②外国人住民支援の
充実
(参考指標)
成果を示す指標(KPI)
①
伊賀市で今後も子育てを
掲げている
現状値(年度)
計画
分野別計画
目標値(年度)
91.7
H28
95.0
H32
49.32
H22
47.0
H32
していきたいと思う乳幼
児の親の割合(%)
②
若年世代(20~39 歳) まち・ひと・
の未婚率(%)
しごと創生
総合戦略
③
7
「ええやん!」
プロジェクト②
伊賀市まち・ひと・しごと
創生総合戦略における基本目標
誇れる伊賀、選ばれる伊賀づくり
主:来たい・住みたいと思われる“伊賀”にする
副:男女問わず希望どおり働くことができる“伊賀”にする
背景と課題(これまでの「ええやん!」)

2015(平成 27)年の国勢調査では、伊賀
市の人口は 5 年前に比べ 6,000 人以上が減
少しており、人口流出が深刻化しています。

第1次再生計画期間においては、トップセ
ールスをはじめとするシティプロモーショ
ンを推進し、外国人観光客の大幅増加と同
時に、移住コンシェルジュを配置し、「移
イメージ写真
住しやすいまち 23 市」
にも選ばれました。

地方創生の流れの中で、
人口の流出を抑え、
流入を促すためには、市民が伊賀市に誇り
を持つとともに、外から見て伊賀市に来た
い、住みたいまちとして選ばれることが重
要です。
めざす姿(これからの「ええやん!」)

移住・交流促進などに向け、伊賀市の魅力を生かし、発信するシティプロモーション
を推進します。

市外から訪れる移住者・交流者が「来て良かった・住んでよかった」と思えるまちづ
くりに向けて、受け入れる側の地域・市民がみんなで取り組みます。

伊賀の特色を生かした企業誘致、企業集積化に取り組むことによって、人口減少に歯
止めかけ、税収の確保や地域経済の活性化に取り組みます。
市民の誰もが自慢でき、市外の人たちに選んでもらえるまち
8
って「ええやん!」
ね ら い・ 
横断的視点
実現する
ための方法

伊賀市に来たい人、さらに住みたい人を増やすため、伊賀市を広く
PRするシティプロモーションから、伊賀市に来て、住むための移
住・交流事業、さらに伊賀市での定住に向けた働く場の創出・確保ま
でをトータルに考えた取り組みを進めます。
働く場の創出・確保にかかわる産業団体、移住や定住にかかわる地
域組織、シティプロモーションや相談窓口を担う市が協働し、方向
性を共有しながら取り組みを進めます。
取り組み内容
分野別計画における位置づけ
具体的な取り組み
①
移住・交流の促進
施策名
基本事業名
担当課
6-1-1
多文化共生
①多文化交流の促進
市民生活課
6-4-1
住民自治
②移住・交流促進事業
地域づくり
推進課
②
伊賀市の魅力を活かした
7-1-2
広聴広報
シティプロモーションの
③シティプロモーシ
広聴情報課
ョンの推進
展開
③
伊賀市の特徴を行かした
3-4-1
産業立地
①企業立地促進事業
商工労働課
企業誘致の展開、及び企
業集積地の整備
(参考指標)
成果を示す指標(KPI)
掲げている
現状値(年度)
計画
①
②
③
9
目標値(年度)
「ええやん!」
プロジェクト③
伊賀市まち・ひと・しごと
創生総合戦略における基本目標
住み続けたい伊賀づくり
生涯住み続けたいと思える“伊賀”にする
背景と課題(これまでの「ええやん!」)

伊賀市まちづくりアンケートによると、市
民の約7割が
「今のところに住み続けたい」
と考えています。

第1次再生計画期間においては、市民病院
における医師確保、全病棟の再開等の再建
策を進めたほか、新防災庁舎や防災機能を
持つしらさぎ運動公園の整備、河川の治水
イメージ写真
対策、小・中学校の耐震化など、市民の安
心・安全にかかわる取組を推進しました。

今後ますます高齢化が進む地域社会の中で
も、安心して住み続けられるよう、生活環
境や福祉・医療サービスのさらなる充実を
図ることが重要です。
めざす姿(これからの「ええやん!」)

市民病院と市内の病院・医院の連携を強めることにより地域医療の充実を図るととも
に、市民病院の経営健全化を推進します。

高齢化のピークである 2025 年を目前に控えていることから、医療と介護、保健、生
活をつなぐ「地域包括ケアシステム」をすみやかに構築します。

伊賀鉄道をはじめ公共交通を生かしたまちづくりを進めるとともに、高齢者の移動を
支えます。

下水道未整備地域における整備事業を推進し、生活環境の向上を図ります。
何歳になっても 安心・安全な環境で 住みつづけられるまち って「ええやん!」
10
ね ら い・ 
横断的視点

実現する

ための方法

生涯にわたって住み続けたいと思える伊賀市にするため、これまで
取り組んできた防災面の「安全」に加え、医療や介護にかかわる「安
心」を確保すべく、総合的な取り組みを進めます。
高齢化が進む中でも、コンパクトシティ・プラス・ネットワークに
よる利便性の高いまちづくりを進めます。
地域での安心なくらしを支えながら、必要なときに医療や介護が受
けられるよう、地域と多職種の連携による各日常生活圏域での地域
包括ケアシステムを構築します。
市内の公共交通をはじめとする移動手段については、有機的なネッ
トワークと利用しやすいしくみを構築します。
取り組み内容
分野別計画における位置づけ
具体的な取り組み
①
公共交通を活かしたまち
施策名
4-1-1
基本事業名
都市政策
づくり
担当課
①土地利用管理制度
都市計画課
の推進
4-2-2
公共交通
①地域バス交通確保
交通政策課
維持事業
②鉄道網整備促進事
②
業
高齢者の移動利用促進
③伊賀線活性化促進
事業
1-2-3
高齢者支援
④高齢者の移動支援
介護高齢福
祉課
③
下水道事業の推進
2-3-2
上下水道
②下水道事業
下水道課
④
上野総合市民病院と病
1-1-2
医療
⑥上野総合市民病院
病院総務課
院・医院の連携強化
⑤
事業
上野総合市民病院の経営
健全化
⑥
地域包括ケアシステムの
1-2-5
構築
社会福祉・
④地域福祉推進事業
地域福祉
医療福祉政
策課
(参考指標)
成果を示す指標(KPI)
掲げている
現状値(年度)
計画
①
②
③
④
⑤
⑥
11
目標値(年度)
「ええやん!」
プロジェクト④
伊賀市まち・ひと・しごと
創生総合戦略における基本目標
にぎわいを取り戻す
主:男女問わず希望どおり働くことができる“伊賀”にする
副:生涯住み続けたいと思える“伊賀”にする
背景と課題(これまでの「ええやん!」)

人口減少は労働力の減少や地域経済の縮小
にもつながるため、地域の活力をも低下さ
せるおそれがあります。

第1次再生計画期間においては、伊賀米、
伊賀牛、伊賀酒をはじめとする「伊賀」の
ブランド力向上を図ったほか、上野天神祭
イメージ写真
ダンジリ行事のユネスコ無形文化遺産登録
が実現するなど、「伊賀」の知名度を高め
る取組が進展しました。

今後も、地域資源を活用しつつ交流空間を
生み出すことで、伊賀市内の各地に人が集
まり、地域のにぎわいと活力を取り戻すこ
とが求められます。
めざす姿(これからの「ええやん!」)

若者や働く世代、子育て世代の交流の場を整備します。

市民の生涯学習の場となることをめざし、市役所南庁舎のリノベーションを図ります。

農林業及び畜産の振興、菜の花プロジェクトなどのさらなる推進を図ります。

伊賀忍者・俳句・祭りなどの活動を強化し、歴史と文化を活かしたまちづくりを推進
します。
あらゆる世代・職業・地域の人々が
世界に誇る歴史・文化・芸術に触れながら
交流できるまち って「ええやん!」
12
ね ら い・ 
横断的視点
実現する

ための方法
市民どうしの多世代にわたる交流や、市民と来訪者との交流など、
多様な交流によりにぎわいを生み出すため、農林畜産業や歴史・文
化、生涯学習などをテーマにした交流機会を総合的に生み出してい
きます。
各テーマにかかわる市民活動団体や産業団体との協働により、市民
を巻き込みながら交流活動を活発化していきます。
取り組み内容
分野別計画における位置づけ
具体的な取り組み
①
若者や働く世代、子育
施策名
1-3-1
て世代の交流の場づく
り
②
ノベーション
③
農林業と肥育・畜産・
担当課
②子育て支援対策事業
子ども未来
子化対策
3-3-1
中心市街地
活性化
市民の生涯学習を優先
した市役所南庁舎のリ
子育て・少
基本事業名
課
①街なみ環境整備事
業・市街地整備推進
中心市街地
推進課
事業
5-4-1
生涯学習
②図書館活動推進事業
上野図書館
6-2-1
文化・芸術
③芭蕉翁顕彰事業
文化交流課
3-2-1
農業
①高付加価値化の促進
農林振興課
菜の花プロジェクトの
②担い手農家・集落営
さらなる推進
農等への支援
③有害鳥獣被害への対
策
④畜産振興事業
⑤農業・農村の多面的
機能維持向上への支
援
3-2-2
森林保全、
林業
①間伐等の森林施業の
農林振興課
促進
②木材の利用促進
③担い手の育成支援と
森林施業地の団地化
の促進
④
俳句や祭りなどの文化
3-1-1
観光
②地域全体で観光客を
活動の強化
観光戦略課
受け入れる態勢づく
り
⑤
6-2-1
文化・芸術
③芭蕉翁顕彰事業
文化交流課
6-2-2
歴史・文化
①文化財保護事業
文化財課
遺産
②歴史まちづくり事業
歴史と文化を活かした
まちづくり
(参考指標)
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成果を示す指標(KPI)
掲げている
現状値(年度)
計画
①
②
③
④
⑤
14
目標値(年度)