3 精神障害(メンタルヘルス)分野工程表 1.中期計画における本分野の目的 メンタルヘルス不調の要因として考えられるうつ病等の精神障害に罹患 した労働者の就労状況、生活要因、受入側の企業の問題点等に係る調査・研 究と臨床データ等が結びつくことを生かし、職場復帰支援に寄与する要因に ついて検討する。 2.研究内容 (1)研究名 睡眠・疲労の問診からうつ病等の重症化の防止・早期発見を図る手法の 研究・開発、普及 (2)研究の目的 不眠(睡眠不足)等を評価する指標と健常者レベルあるいは疾病性レ ベルの抑うつ(臨床的に問題となる状態)の重症度との関連を分析する ことで、本指標の有効性について検証し、メンタルヘルス対策として広 く現場で活用できるツールを開発することを目的とする。 (3)方法等 労災病院で、一般健診又は人間ドックを受診した人(一般健診・人間 ドック受診群)のデータ及び労災病院等で精神科を初診した人(通院治 療患者群)のデータを収集し、両データ解析(不眠(睡眠不足)等を評 価する指標や不安・疲労・抑うつ等の項目でリスク比等を算出)により、 うつ病等の重症化に至るスコアを分析する。 H28 年度 睡眠・疲労 の問診から うつ病等の 重症化の防 止・早期発 見を図る手 法の研究・ 開発、普及 ン一 ト般 ロ健 ー診 ル・ 群人 )間 ド ッ ク 受 診 群 ( コ 通 院 治 療 患 者 群 ( ケ ー ス 群 ) H29 年度 H30 年度 労災病院で一般健診・人間ドックを受診し た(不眠(睡眠不足)等を評価する指標と 不安・疲労・抑うつ等について医師・保健 師・心理職による構造面接を実施済)のデ ータを安衛研に提供 ケース群とコントロ ール群を性・年齢等 不眠(睡眠不足)等を評価する指標と不安・ 疲労・抑うつ等との関連についてデータ解析 を行う。 一般健診・人間ドック受診レ ベルでの抑うつを判定する 際のカットオフ値等算出 でマッチングして、 不眠等を評価する指 標や不安・疲労・抑 うつ等の項目でリス 労災病院及び協力医療機関精神科等の外来初診患者に対し、不眠(睡眠不足) ク比等を算出し、不 等を評価する指標と不安・疲労・抑うつ等のほか、SDS(自己評価式抑うつ性 眠等を評価する指標 尺度)により抑うつの重症度を判定する。 等がどのくらいのス コアになればうつ病 等の重症化に至るか 不眠(睡眠不足)等を評価する指標と不安・ 疲労・抑うつ等との関連についてデータ解 析を行う。 疾病性レベルでの抑うつを 判定する際のカットオフ値 等算出 を検証する。 メ ン タ ル ヘ ル ス 対 策 と し て 広 く 現 場 で 活 用 で き る ツ ー ル を 開 発
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